- 3
名前: ◆6Ugj38o7Xg
:2008/12/31(水) 23:00:03.13 ID:76cryc3A0
- 人のざわめきを感じて、自分が目を閉じている事に気がついた。
すぐに眠気よりも違和感に目覚めて見渡せば、そこはとても大きな部屋だった。
遠目にたくさんの人が集まっている。
なんだか、寒さを堪える動物の群れのようだった。
すると目を覚ました事に気付いたのか、誰かがこっちへ寄ってくる。
大丈夫か、君は誰だ、何か知っているか、その男は質問ばかりをした。
わからないと答えると、少し声色を変えて、やけに真剣な表情で言う。
その剣は、何だ。
- 6
名前: ◆6Ugj38o7Xg
:2008/12/31(水) 23:01:33.78 ID:76cryc3A0
- 第27会 「孤独の誓い」
_,
( ゚∀゚)「……今、なんつった?」
僕の発言を聞いて、ジョルジュさんが睨むように聞き返してきた。
空気が一気に重くなって、ピリピリした中に薄ら寒さを感じる。
その内容がデンオウ国に戻りたい、という話なのだから当然といえば当然か。
生唾飲んで、はいと頷くと、ジョルジュさんは顔をしかめて頭を掻く。
ふと、視界の隅から何とも言い難い表情で、不安気に僕を見るハインが居た。
すると今度は目の前から、重苦しいため息が聞こえてきた。
_,
( ゚∀゚)「お前なぁ……今がどういう状況か、わかってねえのか?」
(;^ω^)「わかってるつもりですお、だからこそ戻りたいんだお」
(;゚∀゚)「…まあ気持ちはわかるが、な」
- 9
名前: ◆6Ugj38o7Xg
:2008/12/31(水) 23:03:22.81 ID:76cryc3A0
- (´・ω・`)「けど、戻ってどうするつもりなのさ」
(;^ω^)「戻って……ここは危ないぞと呼びかける、とか?」
(´・ω・`)「あのねぇ、デンオウに住んでる人たちが、ここと同じように協力的だと思うの?」
(;^ω^)「……それは」
(´・ω・`)「はっきり言っておくけど、そんなのあり得ないから」
民衆にしてみれば、僕らはただの逆賊。
それも大きな力を持った危険極まりない存在だ。
そんな奴等を、快く受け入れると思うのか。
売られるのがオチだと、ショボは続ける。
けど、そのくらい僕にだってわかる、その上で言ってるんだ。
- 12
名前: ◆6Ugj38o7Xg
:2008/12/31(水) 23:06:55.43 ID:76cryc3A0
- ( ^ω^)「でも、僕等の顔までは知られていないお」
なら、戻ったところで、神具さえどうにか隠せば誰にも分からないはずだ。
そして弟者さんに会って話し合えば、また別の道が見えるかもしれない。
けど、何か案はあるのかと問われれば、何も言い返せない自分が居る。
相変わらず、僕は口だけだな……。
と思いつつ。
自虐的になるのはまだ後回しだ、と下がりかけた視線を上げた。
とにかく、デンオウからの使者、という存在が公表された以上、
知らぬ存ぜぬは通用しない、そして王様である弟者さんは要求を蹴ると言う。
そうなれば、武力による恫喝が始まってしまう。
何となく、本当に何となくだけど、それはとても不味い気がする。
前に起きた戦争でも、神具の存在が国を滅ぼしたとまで聞いた。
今回とて、そうならないとは限らないし、それに何より……。
- 14
名前: ◆6Ugj38o7Xg
:2008/12/31(水) 23:12:07.55 ID:76cryc3A0
- (;^ω^)(嫌な予感がするんだお)
( ^^ω)(どんなだ?)
思えばこの世界に来てから、今まで、本当に色々な事があった。
だけど、そのあらゆる出来事に、僕は奇妙な違和感を感じている。
それに気付いたのは、ホライゾンに助けられた、アゾットを巡る戦いのあと。
始めて、本当の絶体絶命のピンチと言うのを味わって、思ったことがある。
僕等は、生かされているんじゃないのか? と。
誰にと聞かれれば検討もつかないし、知る術もないし、ふと思っただけだ。
だけどそうだ、本当に僕らが邪魔で殺したいのなら、いくらでも手段はある。
だと言うのに未だ僕らは誰一人欠けることなく、ここに居る。
ならそれは、手を抜かれている事に他ならないのではないのか。
- 16
名前: ◆6Ugj38o7Xg
:2008/12/31(水) 23:14:52.90 ID:76cryc3A0
- それに各地で起こっていることも、こうして事が済んでみれば、
いい事も悪いことも含めて、まるで、誰かの決めた道しるべに沿っているような……。
そう考えると、うすら寒さを背中に感じて、怖くなる。
これを運命と言うのだろうか。
そんな言葉で片付けていいのだろうか。
だから今は無茶でも無謀でも何でもいい、とにかく自分の意思で動きたかった。
そうでもしないと、全てが……悪い方へ進んでしまう気がして。
_,
(;゚∀゚)「そうは言ってもな、闇雲に動けばいいってもんじゃねえだろ」
(;^ω^)「でも……」
(´・ω・`)「まあ落ち着いてよブーン、不安なのはわかるけどさ」
- 17
名前: ◆6Ugj38o7Xg
:2008/12/31(水) 23:18:53.00 ID:76cryc3A0
- (;^ω^)「何でショボはそう冷静なんだお……」
(´・ω・`)「ちゃんと動いてるからだよ、君と違ってね」
(;^ω^)「…へ?」
(´・ω・`)「何もしてないから不安になるってこと」
言って、ショボは顎で後ろを向くように促し、僕は釣られて振り向く。
するとそこには、テーブルに広げた紙面とにらめっこするクーと村長さんが居た。
(´・ω・`)「それで、どう?」
川д川「うむ、恐らくじゃが……4、いや3ヶ月」
川 ゚ -゚)「と言っても、それも向こうが磐石の状態になるまでだ、
下手すればもっと早いかもしれない」
(;^ω^)「……どういうこと?」
- 19
名前:あ、除夜の鐘が…
◆6Ugj38o7Xg :2008/12/31(水)
23:22:05.76 ID:76cryc3A0
- (´・ω・`)「いいかい、4ヶ国もの共同戦線、なかには敵対してたとこだってある、
そんなのがすぐに戦いを始めるなんて、まず無理だ」
(;^ω^)「まだ、時間はあると…?」
(´・ω・`)「そう、だから混乱が収まり、互いの認識、物資の調達、指令系統の調整」
(´・ω・`)「その他諸々、山積みの問題をどうにかするまでは動かないと予想される」
('A`)「つまり戦いが始まるまでの、タイムリミットか……」
(´・ω・`)「もっとも、始まったらもうゲームオーバーだけどね」
( ^ω^)「3ヶ月……それで、何か案はあるのかお?」
僕の問いかけに、ショボはうん、とだけ言って口ごもる。他のみんなも同様で、
どういう事だろうと見回してみても、一様に視線を落としていた。
- 21
名前: ◆6Ugj38o7Xg
:2008/12/31(水) 23:26:51.64 ID:76cryc3A0
- / ,' 3「……有無ではなく、一つしかないじゃろうな」
(;^ω^)「…?」
/ ,' 3「その前に、デレ」
ζ( ー *ζ「……はい、分かってます」
/ ,' 3「……うむ」
重苦しい沈黙だけが流れる中、デレは荒巻さんと顔を合わせると、
やり場の無い言葉を押し込めるように唇をかみしめ、どこか辛そうに頷いた。
/ ,' 3「この話をする前に、おぬし等三人に話しておくことがある」
僕と、ドクオと、ショボを一通り見まわして、荒巻さんは言葉を止めた。
そのただならない空気を前に、思わず喉がなった。
- 22
名前: ◆6Ugj38o7Xg
:2008/12/31(水) 23:29:42.20 ID:76cryc3A0
- 長い間があった。静かな空間では、外の音がよく聞こえてくる。
何気ない談笑から子供の喚き声まで、様々な音。
緊張からか、全ての音は右から左へ抜けていく。
やがて、その喧騒に混ざりながらも、はっきりと。
語りかけるような、どこか優しげな声が響いた。
/ ,' 3「これから訪ねる事は、恐らくとても卑劣な行為じゃ、
答えや決断を委ねることで、せめて楽になろうとする弱さ
しかし、それをせねばならぬワシ等の偽善を、とうか許してほしい」
(;^ω^)「?」
(;'A`)「……どういう事ですか?」
(´-ω-`)「……」
- 24
名前: ◆6Ugj38o7Xg
:2008/12/31(水) 23:34:38.58 ID:76cryc3A0
- / ,' 3「よいか」
/ ,' 3「最早この争いはどうあっても避けられぬ、時代とは川の流れと同じ物
どうあがいても、3ヵ月後には、平和の文字がこの世から消え去るじゃろう」
/ ,' 3「火種は小さくも、紐で繋がれれば燃え移るように、始まれば戦火は留まらぬ」
一度でも、脅しによって物を得れば、それは癖になる。
それは人でも国でも、おそらく同じことだろう。
神具という力と、接続という力を欲し、どちらも手にしたならば、
その時点である種の圧制のできあがりだ、そうなれば反抗分子は必ず現れる。
武力によって得た物だ、憎しみと言うものは必ずどこかで連鎖する。
そして起こるのは、止まることなく続く、戦いの日々。
- 25
名前: ◆6Ugj38o7Xg
:2008/12/31(水) 23:38:49.97 ID:76cryc3A0
- そう、僕らが居ても、居なくても。
それに、こうなると見えてくる物だってある。
まず、日陽は湖鏡の下に落ち、その湖鏡とて同国の管理者、ツンはこう言った。
ξ )ξ(このような決着は、私の主義に反する)
破滅の剣を、貴様等が盗み出したおかげで、嫌々命令に従っていると。
しかし、あの剣は敵が勝手に落としていった物だった。
現に、それを聞くなりツンは敵対することを止めた。
…その話を鵜呑みにするならば、どうやら一枚岩では無いことが分かる。
- 31
名前: ◆6Ugj38o7Xg
:2008/12/31(水) 23:42:19.34 ID:76cryc3A0
- そして神教という国は、一人の英雄と、神具を妄信する美風がある、
管理者が殺されたという事実の下、剣を持ち帰り、進呈したとすれば……。
つまり、見えてくるのは一つの中心部。
モララー、そしてそのモララーを動かしていると思われるのが、ルファウス、という国だ。
じゃあこの国が、全ての悪意の原因……?
( ^ω^ω)(……違和感の正体は、これか…?)
(;^ω^)(……どう、なんだろう)
ちなみに長々と考え事をしているようだが、瀬川との問答は脳内で行われるので、
互いの閃めきがそのまま理解できるため、時間的にはほんの数秒にも満たない。
しかしそれも無意識、果たして以前からそうなのか、僕自身も気付いていなかった。
- 33
名前: ◆6Ugj38o7Xg
:2008/12/31(水) 23:45:20.71 ID:76cryc3A0
- そうこうする間にも、荒巻さんの話は続いている。
僕は深呼吸をして、はやる心を落ち着けて、再び耳を傾けた。
/ ,' 3「できれば……そうなる前に手を打つべく動いていたが、早めただけだったかもしれん」
自虐するような言葉、優しげではあるが掠れた、年相応の声色。
そこに見えたのは悲壮感、そんな一人ごちを僕は見ているだけで、何も言えない。
救えた物は、変えられた物は、果たしてあったのだろうか。
行動の果てに振り返った時、きっと誰もが自問することだ。
/ ,' 3「今更ではあるがこれより死を覚悟せねばならぬ」
/ ,' 3「故に、これが最後じゃ」
- 37
名前:あと10分だじぇ ◆6Ugj38o7Xg :2008/12/31(水) 23:50:31.26 ID:76cryc3A0
- / ,' 3「最後に、おぬし等に問う」
荒巻さんは、口を閉ざした。
代わりに、デレが一歩、前に出た。
ζ(゚、゚*ζ「元の世界へ、戻りますか?」
手を前に組んで、叱られる子供のように肩を震わせていた。
ふしぎな感覚だった、心臓の音がはっきりと聞こえて、寒くもないのに体が震える。
元の世界。
平和な世界。
僕の生まれた場所、僕の居るべき場所。
何も言わずに別れてしまった家族、友達。
きっと平凡で、些細だけど幸せな日々が待っているだろう。
- 41
名前:ぎゃあ大事なとこ飛ばした
◆6Ugj38o7Xg :2008/12/31(水)
23:56:43.20 ID:76cryc3A0
- それらを天秤にかけて、片方に乗せるのは、辛くて苦しい日々。
命を賭けて、得られるのはきっと、人の憎しみくらいだろうか。
ああ馬鹿馬鹿しい、そんなの選ぶまでもない。
( ^ω^)「戻らないお」
( 'A`) 「戻れないよ」
(´・ω・`)「…上に同じく」
- 40
名前: ◆6Ugj38o7Xg
:2008/12/31(水) 23:55:52.12 ID:76cryc3A0
- 気付けば揃って口にしていて、僕らはそれが当然のように顔を見合わせた。
そして、気恥ずかしい中に、嬉しさが込み上げてきて、自然と笑いあっていた。
だってそうじゃないか、そんな苦しいばかりの場所に、
大事な仲間を、どうして放っておけるものか。
僕にとっても、きっとドクオにとっても、大事なのは世界じゃない。
ただこの身近に居る、ここまで一緒に過ごしてきた、大事な人たちを守りたい。
それだけの、事なんだ。
川 - )「……ああ」
川 ゚ー゚)「当然だとも、ドクオ」
('A`)「…うん、当然だよ、クー」
ζ(゚ー゚*ζ「ブーン様……」
( ^ω^)「神具の追放、それが、今の僕が目指さなきゃいけない物だから」
从; ∀从「……っ」
- 42
名前: ◆6Ugj38o7Xg
:2008/12/31(水) 23:58:55.32 ID:76cryc3A0
- ( ^ω^)「……言ったじゃないかお、ハインの夢は、僕が叶えてみせるって」
从*-∀从「ぁ、あー……そうだったねー」
ζ(゚ー゚*ζ「あら、照れちゃってますね」
从;゚∀从「ででで、デレちゃうわ!!」
_,
( -∀゚)「いいのかぁ? てめえら、きっと後悔すんぜ?」
(´・ω・`)「人生は、どの道を歩んでも必ず後悔はする物、ってのが持論なんで」
そうだ、大きさの違いはあっても、後悔は必ずする。
だから僕らに出来るのは、せめて自分の心が信じる物のために進むこと。
迷わず信じて歩いた道なら、きっと、胸を張ってふりむける。
- 54
名前: ◆6Ugj38o7Xg
:2009/01/01(木) 00:12:23.52 ID:qYMU+dVZ0
- 今は進もう、まだ何の希望が見えたわけじゃないけれど、
共に歩める仲間が居る、それだけできっと、心は強くなれる。
先ほどまで重かった空気も、それを証明するかのように軽くなっていた。
川д川「うむ! 話は纏まったようじゃの!!」
浮ついた空気に当てられたのか、村長さんの元気な声が響いて。
僕らは仕切りなおすようにそちらを向いた。
(´・ω・`)「これからの事なんだけど、さっき話したとおり、もう衝突は避けられない、
だから、まずすべき事は戦力を整えることだと思う」
(;'A`)「…いや、そりゃそうだけど…そんな簡単な話じゃないだろ、それ」
ドクオの言うことも最もだ、この村の人たちはやけに乗り気だけど、
圧倒的人数さである事には変わらないし、かと言って、どこかに当てがある訳でもない。
川 ゚ -゚)「…いや、一つだけ、あるんだ」
- 70
名前: ◆6Ugj38o7Xg
:2009/01/01(木) 00:36:10.66 ID:qYMU+dVZ0
- 川 ゚ -゚)「まだ、どこにも属していない国がな」
(;'A`)「つまり、そこに協力を求めるって事…?」
川 ゚ -゚)「そうなる…な」
クーは目を伏せて、喉から出かけた言葉を隠すように、ため息を吐いた。
例のお触れは各地に流れているらしいから、やはりそれは難しいという事だろう。
けど、わざわざ名前を出したからには、何かあるって事ではなかろうか。
(´・ω・`)「意外と、察しがいいじゃないか」
( ^ω^)「そうかお?」
(´・ω・`)「まあ、僕も詳しく知ってるわけじゃないんだけどね」
その国の名は、クリームヒルト、何だか甘そうな名前だなぁ、
ふと呟くと、とんでもない、と村長さんが食って掛かってきた。
しかも凄い剣幕で、おもわず僕はその場を飛びのいてしまう。
(;^ω^)「え、え、何!?」
川#д川「あの国は、そんな生易しい場所ではないぞ!!」
- 90
名前: ◆6Ugj38o7Xg
:2009/01/01(木) 01:28:07.83 ID:qYMU+dVZ0
- 川;д川「よいかえ!? 皆もくれぐれも忘れてはならぬ!!」
川д川「クリームヒルトは、どこにも属さぬのではない、属さぬのじゃ!!」
(;^ω^)「……」
うん、なんか凄そうなのは、とてもよく伝わってくるんだけど。
肝心の中身がよくわからない、大事なことなので二回言うのが好きな子だな。
とか思っていると、咳払いを一つして、クーさんが口を開いた。
川 ゚ -゚)「彼の国は、遠い北の地にあるんだが、明確な場所はあまり知られていない」
川 ゚ -゚)「と言うのも、その国はとても他国との干渉を嫌うらしい」
外交をしない国、という事でも有名なのだが、もう一つ。
むしろ、そちらが重要な部分であるらしく、クーは間を溜めてから続けた。
- 92
名前: ◆6Ugj38o7Xg
:2009/01/01(木) 01:28:24.66 ID:qYMU+dVZ0
- 川 ゚ -゚)「このご時世において、何故それが許されるか、何故、放っておかれているか
それは、クリームヒルトという国が、世界最強の武力国家だからだ」
(;'A`)「武力国家……ていうかクー、ずいぶん詳しいね」
川 ゚ー゚)「ふふ、これでも、世界の事については日夜勉強しているんだよ」
そして、いつまでも後ろばかり見てはいられないから、と続けた。
更に詳しい話を聞けば、その国はいわゆる弱肉強食がモットーであり、
強さを追い求め、国内ですら戦いが日常という、バトルマニアだらけなのだそうだ。
かつては、野蛮な民族として、各国から蔑ろにされていたが。
やがて様々な武器や、剣術といったものが生まれるにつれて、
気付けば他国から畏れられるような、世界最大の武力大国となっていったそうだ。
……つまり、何。
え、サイヤ人とか、そんなノリですか。
- 106 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
02:12:36.80 ID:qYMU+dVZ0
- (;^ω^)「……そ、そんなとこに協力を求める、と…?」
川д川「……普通の人間は、まず近寄ろうとも思わないじゃろうな」
(;'A`)「……」
そんな話を聞かされては、流石に腰が引けてしまう。
けど、クーはあくまで堂々と話を続ける。
川 ゚ -゚)「だが、他に手はない」
(;^ω^)「お…」
何だろう、ここに来て、すごい格好よく見える。
もしかして、これがあれだろうか、王族の気品とかそんなの。
川 ゚ -゚)「それに私たちも普通ではないし、この状況とて普通ではない
いくら大国とは言え、4ヶ国を同時に相手などできない筈だ」
- 110 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
02:24:57.92 ID:qYMU+dVZ0
- 川 ゚ -゚)「それに、あの国の性質上、高圧的な面でくれば必ずあの同盟には反発する」
(´・ω・`)「だからこそ……そこに、僕らが取り入る隙があるかもしれない、と?」
そんな言葉を前にクーは、うむ、と頷いて、ちらりと僕等を一瞥した。
なんとなく、とても嫌な予感がした。
するとどこからか、噴出すのを堪えるような笑い声。
見ればジョルジュさんが、少年のように目を輝かせて、口の端を吊り上げていた。
_
( ゚∀゚)「……つまり、こういう事か?」
_,
( ゚∀゚)「その国で、暴れるだけ暴れて、こっちの力を証明すればいいと」
川;゚ -゚)「む、いや……そう、でなくもないんだが…」
_,
( ゚∀゚)「いいじゃねえか、そいつは素晴らしい、くっ…くくく」
川;゚ -゚)「いや、あくまで穏便に、まずはちゃんと話を」
( ゚∀゚)「うしゃ、決まりだな!!
そうとなれば出立ちの準備だ!!」
そうして、とくに話も聞かず、ジョルジュさんは部屋を出て行った。
嬉しそうだ、すごく嬉しそうだった、ここに来て、すごく困った人だと思い知らされた。
- 116 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
02:45:01.66 ID:qYMU+dVZ0
- ζ(;ー;*ζ「お兄ちゃんの……ドあほ……」
/ ,' 3「恥さらしめ」
从;゚∀从「ひでえ」
そういえば、暴れるのが好きっていう意味合いでは、その国はとても似合いそうだ。
例のモララーに盗まれていた鉄篭手も取り返した事だし、早く使ってみたくて仕方ないのだろう。
けど実際、時間があまり無いのは事実だ。
どうなるかは分からないけど、行くしかないなら、時間はあるだけあった方がいいと。
僕らは再び地図とにらめっこして、航路や立ち寄れる場所、食料の確保など、
言われるがまま、出立ちの準備を進めるのだった。
……。
準備をすると言って、一人、村長の家を出たジョルジュだったが、
なぜか、村外れの山間口を目指し、真っ直ぐに歩いていた。
その目には、先までの柔らかさは無く、ただ睨むように藪の先を見つめている。
- 122 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
02:58:33.33 ID:qYMU+dVZ0
- その目には、先までの柔らかさは無く、ただ睨むように藪の先を見つめている。
やがて、入り口と思わしき、小さな獣道の前で立ち止まると。
辺りを伺うように見回し、風そよぐ音を掻き消すような、怒気を含んだ声をあげた。
( ゚∀゚)「……おい、出て来い」
沈黙の中に、微かな葉がゆれる音だけがさざめく。
_,
(#゚∀゚)「居るのはわかってんだ、モララー!!」
木々の合間を、声が反響しながら遠のいていく。
その怒声に反応するように、茂みが騒がしく揺れ動き、
壁のように覆い隠す、茂みの隙間から人が飛び出し、地に降りた。
- 130 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
03:18:35.06 ID:qYMU+dVZ0
- ( メ∀・)「……目ざといね、まさか…ばれるとは、思わなかったモナ…」
男は、片目に大きな傷を負い、所々に激しい裂傷を抱えたまま、
まさに満身創痍な風貌で、眩しさに目を細めるようにジョルジュを見据えると。
放つ言葉の軽さとは裏腹に、聞き取りづらいほどの掠れ声で言葉を続けた。
( ゚∀゚)「……で、お前は俺に殺されに来た、でいいんだな?」
( メ∀・)「……それも、いいかもしれない」
明らかな怒気を含んだ口調に対し、男は視線を下に落としたまま、
達観とも、諦めにも似た声色で、皮肉でも言うかのように口にした。
( ゚∀゚)「そうか」
言って、ジョルジュは懐から取り出した小槌を一瞬で肥大化させ、
横に軽くふりあげ、肩の下、腕部をそのままの勢いで殴りつけた。
男の喉から空気が弾けたような異音が漏れる。
軋んだ音が、割れ音に変わり、袋詰めした何かが折れる音を響かせ、
男の腕がおかしな方向に歪んだかに見えた瞬間、肉が千切れて血が撒かれた。
殴られた衝撃で、男はそのまま地面を数度、転がった。
赤く腫れた腕から、それより赤い液体が糸を引くように地へ落ちた。、
- 133 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
03:40:14.72 ID:qYMU+dVZ0
- 男は、涎と泡を垂れ流しながら、声にならない呻き声を漏らし、
歯軋りが聞こえてきそうな程、必死に堪えている、ように見えた。
そんな無様な姿に、ジョルジュは苛立ちを隠そうともせず、怒鳴り散らす。
しかし男は目を伏せたまま、やがて、フラフラとおぼつかない足取りで立ち上がった。
(# ∀ )「……っ」
(#゚∀゚)「何で抵抗しねえんだ!!
ふざけんじゃねえぞてめえ!!」
(;メ∀・)「……ぐ」
ジョルジュが、男を殴りつけた。今度は素手、それも強化の布が巻かれていない側で。
しかしそれだけでも、相当な激痛があるのだろう、男は全身を引きつらせ膝をつく。
(#゚∀゚)「無抵抗な奴なら、俺が殺せねえとでも思ってんのか?」
( メ∀・)「……思っていない」
(#゚∀゚)「じゃあ何だ! その態度は…!!」
( メ∀・)「……」
(# ∀ )「だからその…!」
- 140 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
03:53:25.83 ID:qYMU+dVZ0
- (#゚∀゚)「殺してくださいって顔を止めろって言ってんだああああああああああ!!!」
(;メ∀・)「っ!!」
雄たけびと共に、ジョルジュが槌を振り上げる、次いで肥大化。
人をまるまる飲み込んでしまえる大きさのそれを、易々と後方へ振りかぶり、
自身を軸にして、半円を描く軌道をもって、地を揺らすほどの衝撃をもって叩きつける。
轟音と石つぶてが飛び交い。
地面が、クレーター状に大きく抉れて、薄くあがる煙の中には、バチ、と、
青白い発光がいくどか鳴り、ふたたび片手小槌のサイズになった獲物を握り、
ジョルジュはようやく動きを見せた標的を、横目に睨みつけた。
(#゚∀゚)「へっ……どうした、死ぬのも悪くないんじゃないのか?」
(;メ∀・)「まだ……死ねない」
( メ∀・)「……死ぬのは…あまりにも……簡単すぎる」
(#゚∀゚)「なんだそりゃ、懺悔のつもりか?」
- 149 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
04:13:40.90 ID:qYMU+dVZ0
- ……。
川д川「む、地震かえ?」
(;'A`)「ていうか、今すごい音がしなかった?」
川;゚ -゚)「……確かに」
ζ(゚ー゚;ζ「……今のって…」
/ ,' 3「うむ……あの馬鹿じゃろう」
一度だけ、微震と共に、遠くから花火みたいな音がした。
だけどそれきり、その音は聞こえては来なかった。
多分、ジョルジュさんが訓練でもしてるんじゃないか。
僕らはそう結論付けて、さして気にも留めずに居た。
(´・ω・`)「……そういえば、ずっと気になってたんだけどさ」
( ^ω^)「お?」
- 154 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
04:18:24.00 ID:qYMU+dVZ0
- (´・ω・`)「最後にモララーと戦った時、なんか変な感じがしたんだよね」
(;^ω^)「変な……ああ、そういえばショボ、何か言ってたっけ」
(´・ω・`)「うん、僕はてっきり神具の呪いだと思ってたんだけど……というか、
確かにそれっぽいのを斬ったはずなんだよね、僕」
( ^ω^)「呪いを、解除させた……って事かお?」
(´・ω・`)「うん…そのはずなんだけど……」
言って、ショボは顎に手を当てて、何か考えるようなポーズを取った。
しかし変な感じ、か、僕はあまり気にならなかったけど、
でも確かに、本気で殺すつもりなんだ、って言うのは感じたと思う。
(´・ω・`)「……でも、あの操られてる感じは結局消えなかったし、
あれは本当に、今にしてみると何だったんだろうなぁ…」
(;^ω^)「ふむ……それが、例のだっとだか何だかの力、とかじゃないかお?」
(´・ω・`)「そうなのかな」
( ^ω^)「いやわかんないけど」
(´・ω・`)「知ってる」
( ^ω^)「…………」
- 167 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
04:44:32.87 ID:qYMU+dVZ0
- ………。
( メ∀・)「……懺悔…そう、なるも……か」
男が、腰に備えた黒剣を抜き放ち、眼前にて低く構えを取った。
それを見て、ジョルジュは警戒を強めて槌を握りなおす。
しかし、男はいつまで経っても動こうとはしない。
ジョルジュはふと、その男と目が合ってしまう。
今にも泣き出しそうに、瞳の淀みが見えた気がした。
そして、男は何かを言いかけたように見えた。
(# ∀ )「……」
(#゚∀゚)(これ以上くだらねえ事をほざく様なら、今度は潰す)
その弱々しい態度を前に、ジョルジュは怒りに震えた。
まるで、許しでも請うかのように見えたからだ。
しかしそんな事が赦されるわけがない、この男が今まで何をしてきたのか、
そのほとんどを目撃してきたジョルジュにとっても、最大の仇、のはずだった。
- 209 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
14:15:11.44 ID:qYMU+dVZ0
- 男は、そんな葛藤を知ってか知らずか、意を決するように息を吐くと、
今度は迷いなく、正面からジョルジュと向き合い、剣を下ろして構えを解いた。
そして、俯きかげんに口の端を持ち上げ、不敵に笑みを浮かべた。
( メ∀・)「……いやー、君等があんまりアレだからさ、このままじゃ簡単に終わりそうだし、
だから少しだけ助言をしてあげようかな、と思って来たんだよね」
(#゚∀゚)「何をわけのわかんねえ事を」
( メ∀・)「いいから聞きなよジョルジュ」
(#゚∀゚)「……」
( メ∀・)「これは忠告だ、あの二人を…これ以上、成長させちゃいけない」
(#゚∀゚)「二人……はっ、何だそりゃ、てめえがぶっ飛ばされた腹いせか?」
( メ∀・)「どう思うのも勝手だよ、けどこれだけは覚えておくといい」
( ゚∀゚)「……?」
( メ∀・)「勘違いしているようだけど、災いの杖はただの剣じゃない、あれは鍵だ」
( メ∀・)「そして―――――」
- 218 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
15:32:44.76 ID:qYMU+dVZ0
- ………。
それから二日後の早朝、全ての準備を整えた僕らは、
クリームヒルトという地を目指し、出発の時を迎えた。
と言っても、今居る場所のことだって相手に知られている以上、
この村を放置して、全員で行くわけにもいかないので、二手に分かれる事になった。
( ^ω^)「んじゃ、行って来るお」
('A`)「気をつけてな」
( ^ω^)「そっちこそ」
向かうのは僕とジョルジュさん、そしてハインとデレの四人。
それ以外の皆はこの地に留まって、情報収集や今後についてを検討するとか。
というわけで、挨拶もそこそこに僕らは陸船に乗り込んだ。
風が後方から吹けば、船体が揺れて、帆が大きく膨らむと車輪が軋みをあげる。
- 219 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
15:33:13.64 ID:qYMU+dVZ0
- 徐々に加速していく景色の中、村の入り口に見えなくなるまで手を振って、
やがて僕らを乗せた船は人気のない、荒れた舗装路をひた走る。
そして山あいの暗い谷底を抜け、小川のせせらぎの上を通過して、険しい山岳を越えるころには、
すっかり時間も流れて、早いもので二度の夜を越えた、この辺りから景色が変わり始める。
遥か遠くに見える霧がかった空の向こう、大きな山が、頂上付近を白く染めていた。
ちなみにそれを眺める僕らは、というと。
(;^ω^)「寒い……」
ζ(゚、゚;ζ「でずね…」
从;゚∀从「ああ゛…」
吹き抜ける冷えた風に、鼻をすすっていた。
- 221 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
15:36:40.97 ID:qYMU+dVZ0
- ちなみにデレとハインは、抱き合うように身を寄せ合っていた。
しかし寒い、流石は北の大地、なんだか久しぶりに冬ってのを感じた気がする。
( ゚∀゚)「動かねえから寒いんだよ、ほれ」
( ^ω^)「お?」
と、ジョルジュさんが僕にごっつい木の棒を投げ渡した。
ああこれは懐かしい、いつかの特訓で使っていた物だ。
見ればジョルジュさんも同じ物を手に、その先端を僕へとを向けていた。
なるほど、動けば暖まるか、その意見には賛成なので同様に構えを取りつつ、
こっちは寒いからと用意された、厚着の上着を脱ぎ捨て。
(#^ω^)「いきますお!!」
(#゚∀゚)「きやがれ!!」
- 223 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
15:39:06.38 ID:qYMU+dVZ0
- 二人、同時に床を蹴り、船から飛び降りるとすぐさま打ち合う。
横になぎ払い、打ち落とし、正面を受け止め、袈裟を流し、下方からに飛び退いた。
力は込めず、互いに相手の獲物を狙らい、中間で衝突しあう連続した攻防が、
広がる景観の中に、カンと軽快な音を響かせながら、まるで踊るように続く。
吐く息は白く、だんだんと上がっていく熱と息。
(;^ω^)「はぁ…はあ……こんなの続けてたら身が持たないって」
( ゚∀゚)「相変わらずへたれてんなぁ」
( ^ω^)「む、そんな事はないですお」
(#゚∀゚)「そうかい!!」
(#^ω^)「そうだお!!」
そして、じゃれあう様に打ち合いを続ける僕らを、
相変わらず寒そうに震えながら、二人はする事もないので眺めていた。
从;゚∀从「あいつら元気だなぁ」
ζ(゚、゚;ζ「そそそ、そうですねね」
- 225 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
15:46:18.46 ID:qYMU+dVZ0
- 从;゚∀从「デレはほんとに寒そうなのね」
ζ(;、;*ζ「寒いの苦手なんですよー」
从;゚∀从「あー……そういえば、ヒルトの将は炎の接続者らしいな」
ζ(゚ー゚*ζ「へ? あ、ああ、そういえば、そんな話をしてましたね」
从 ゚∀从「こんだけ寒いと、その将の異名も変なかんじだよな」
ζ(゚ー゚*ζ「紅牙…でしたっけ……」
从 ゚∀从「それそれ、でも氷のなんちゃらって方が似合いそうだわ」
ζ(゚、゚*ζ「確かに、どちらかというと熱そうですもんね……どんな人なんでしょう」
从 ゚∀从「さてねえ…管理者だって話は聞くなぁ」
ζ(-、-;ζ「悪い人じゃないといいんですけど……本当に」
从 ゚∀从「なんだ、不安かい?」
ζ(゚、゚*ζ「……はい、何だか……すごく嫌な予感がするんです」
- 227 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
15:57:28.84 ID:qYMU+dVZ0
- ζ( 、 *ζ「向かうのが、怖いくらい……取り返しのつかない事になるんじゃないかって…」
从;゚∀从「ぅおい、やめろよそういう怖いこと言うの!」
ζ( 、 *ζ「……」
デレは寒さに震えながら、自分を抱くように目を伏せた。
遠い空は雲におおわれ、段々と空気は冷たくなり、張り詰めていく。
デレの不安は、果たしてそんな緊張からくる物だったのか、
今はそれを知る術はなく、船はただ北へ向け、カラカラと車輪を回し続けるのだった。
……。
そこは緩やかな傾斜がつづく山道。
しんしんと降り積もる雪景色の中に、一組の足跡がどこまでも続いていた。
辺りは静まり返って、生き物の気配すら、雪の中に埋もれている、
だからこそ、雪が踏み固められる音が、心地よく響く。
- 229 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
16:10:20.70 ID:qYMU+dVZ0
- 行くのは、その場に似つかわしくない、赤い髪をなびかせた女。
雪のような肌を僅かに紅潮させ、白い吐息を残しながら、ただ歩く。
やがて、その先の景色を一望できる高台めいた場所に出ると、
女は立ち止まり、遠くにある何かを見つめたまま、切なげに目を細めた。
その姿は、白に映える赤色とは裏腹に、まるで今にも消え入りそうに儚く。
その時、どこからか声が聞こえてきた。
近くではない、ここより遠い場所から、山彦のように。
沢山の人の雄叫びと、歓声が入り混じった声。
女は一度、目を伏せ。
再び前を向いたその目に迷いは無く。
その場に背を向け、再び木々の合間に消えていった。
- 231 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
16:14:01.02 ID:qYMU+dVZ0
【次回予告】ネエーーカケーヒキーノーーアラソイーハマスカーーレード
- 232 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
16:15:34.18 ID:qYMU+dVZ0
- ミ;゚Д゚彡「よ、予告の……ゲストを…お願いします……」
>>232
- 233 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
16:16:08.88 ID:qYMU+dVZ0
- ミ;゚Д゚彡「あ、素でぼけた」
>>234
- 234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/01(木) 16:16:23.47 ID:avr92AwkO
- ハハッワロス
- 236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/01(木) 16:17:41.77 ID:avr92AwkO
- ごめんね、gdgdにしてごめんね。
安価なら( メ∀・)
- 239 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
16:23:33.55 ID:qYMU+dVZ0
- 書こうと思ったけど挫折した、ダメージモラっ子でいいや
- 242 名前:
◆6Ugj38o7Xg :2009/01/01(木)
16:38:37.66 ID:qYMU+dVZ0
- ( メ∀・)『……さて、次回のお話は』
ミ;゚Д゚彡『見た目ゾンビみたいなんだけど…』
( メ∀・)『……アー』
ミ;゚Д゚彡『……無事にたどり着いたヒルトの国は、予想外の場所だった!』
(;^ω^)「……平和そのものじゃないかお」
ミ,,゚Д゚彡『争いなど微塵も感じない空気に、困惑するブーン達!』
( メ∀・)『……やがて、ブーンは一人の女性と知り合うことになる』
ノパー゚)「もし腕に自信があるなら、参加してみるといいわ」
ミ,,゚Д゚彡『女の名はヒート、果たしてその正体は』
( メ∀・)『そしてこの国の最奥にて、待ち受けるものとは』
ミ,,゚Д゚彡『次回! 異世界でもう一度 第28会 「ヒルトの闘技場」 』
ミ,,゚Д゚彡『読んでくれなきゃ、泣いちゃうぜ!!』
ミ;゚Д゚彡『……なんかまともに予告したの久しぶりな気がする……』
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