('A`)が異世界で出会うようです
- 1 名前:鮨 :2006/12/03(日) 17:22:54.69 ID:P2e0A0eq0
- 相変わらず遅くてサーセン
今日はちゃんと保存したから大丈夫
半から第6話投下しますね
- 2 名前:VIP村人p :2006/12/03(日) 17:23:38.44 ID:5A6aDcgt0
- http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1165129250/
こういうのとかもう明らかに狼住人じゃないんだが γ∞∞η___
なんでスケヲタがここで実況みたいなことしてるの? >∬´Å`∬__ `ア
U U U U>>1
- 3 名前:鮨 :2006/12/03(日) 17:30:30.70 ID:P2e0A0eq0
- あ、忘れてた
まとめさんはこちら
http://hebiya.blog40.fc2.com/blog-entry-2297.html
- 4 名前:鮨 :2006/12/03(日) 17:31:00.40 ID:P2e0A0eq0
- 第6話 「ドクオと開戦」
彼女の手は小さくて、でも暖かくて
心が安らいだ、それは本当だ
でも俺は疑う、自分でも止められない
なぜなら…平穏ってのは凄く脆いから
ちょっとした事で崩れてしまうから
例えば
たった一言の言葉だったり
たった一つの行動だったり
- 5 名前:鮨 :2006/12/03(日) 17:32:12.89 ID:P2e0A0eq0
- それらはまるで決められていたように崩れる
誰かはそれを………運命と呼んだ
精神的外傷、トラウマ、心に負った傷
自分がそれを持っていると知りつつ、俺は目を逸らす
悲劇ぶるのは嫌だから、俺は前だけを向いていたいから
だから今の平穏を大事にしよう、余計な事なんて考えない
無くさないように
そうだ―――――――
隣に居る彼女が
繋いだ手が
怖くて、逃げ出したくなった事は、考えちゃいけないんだ
- 6 名前:鮨 :2006/12/03(日) 17:34:14.11 ID:P2e0A0eq0
-
――――????
沈みかけた太陽、オレンジの空
柔らかな光はその場所にも降り注いでいた
「そうか、VIPにまたしても強力な接続者がついたか…」
広く、豪勢な一室、その奥で大きな椅子に座る男が口を開く
その先で跪く男がそれに答える
(’e’)「はい、それも聞く所によれば彼奴は水の接続者だ、と」
「水の…か……危険だな、そう言った異質な力は」
そろそろ放ってもおけん、か…
そう呟く
(’e’)「では、攻めるのですか?」
- 7 名前:鮨 :2006/12/03(日) 17:36:22.86 ID:P2e0A0eq0
- 「いや……あそこに破壊が居る以上、そう迂闊に手を出す訳にもいかぬ」
噂に聞いた破壊の管理者、以前の争いにおいて
敵国の接続者全てを葬り、ついには同じ管理者をも打ち倒したとされる化物
その話により、どこも未だあの国には手を出せずにいるくらいだ
(’e’)「本当にそうでしょうか?」
「………どういう事だ?」
(’e’)「確かに、昔の破壊の話は聞きます…ですが、ここ最近の話で破壊の剣の噂は聞きません」
「それは単に事が起こっておらぬからだろう…まあ、お前の言いたい事もわかるが…」
(’e’)「ですから、私がそれを確かめてみたいと思っております」
そして、これは私というただの人間がする事です
お許しを…陛下、そう言った
それは、失敗した場合には自分が主を裏切り、暴走した事となり
祖国には何の被害も無い、そういう言葉
- 8 名前:鮨 :2006/12/03(日) 17:37:58.55 ID:P2e0A0eq0
- だが彼は告げた
「……分かった、許そう」
「聖徳の管理者ジョーンズよ、神教国、トリスキ王が命じる、VIP国の破壊の管理者を打ち倒せ」
(’e’)「はっ!!」
そしてジョーンズと呼ばれた男はベランダの様な場所に立つ
その手には十字架を連想させるような…剣
太陽光が反射し輝くそれを空に掲げ、声高に叫んだ
(’e’)「今!!陛下よりの勅命を受けた!」
「VIP国への進行だ!!」
その言葉が響いた瞬間、下からは轟々と音が響いた
そこには兵が集まっている…300人は居ようか
- 9 名前:鮨 :2006/12/03(日) 17:39:50.18 ID:P2e0A0eq0
- 「そして破壊の管理者はこの私と!!」
「この聖剣アスカロンが倒す!!」
「ジョーン!」「ジョーン!」「ジョーン!」
そして再び轟音と共に起こる彼の名のコールは
彼がそこを去った後も響いていた
トリスキ「そうだな…化物には化物をぶつけるのが得策か…フッフフフ…」
全ての神具は、我が神の国に――――
- 10 名前:鮨 :2006/12/03(日) 17:41:33.06 ID:P2e0A0eq0
- ――――ギコの家
クーと城の図書館に行ってから早5日が経った
腕の傷もすっかり治り、町の人達ともちょっとは顔見知りになって
ここでの生活にもだいぶ慣れてきた
…クーとは相変わらずだ
最初はただ全てが新鮮だったけど、慣れてくると時折家が恋しくなる
そんな俺の様子に気付かれたのか、一度だけギコさんに問われた
(,,゚Д゚)「…帰りたいか?」
何も言えずにいると「いや…すまん、聞く事じゃないな」とフォローしてくれた
どうなんだろう…本当に帰りたいのか、ここに居たいのか…正直自分の気持ちが分からない
- 11 名前:鮨 :2006/12/03(日) 17:43:17.77 ID:P2e0A0eq0
- 今日は俺がここに来てからちょうど10日目の夜
いつものように晩御飯を食べ終えてまったり中
今日は…前から聞きたかった事を聞いてみる事にしたんだ
(*'A`)「でも…ギコさんって凄いですよね」
(,,゚Д゚)「…な、何をまたいきなり?」
(*'A`)「だってこんな料理出来て、頼れて…」
(;゚Д゚)「そ、そうか…何が言いたいんだ?」(キメエwwwwww)
('∀`)「しかも破壊の管理者、この国の英雄とまで呼ばれてるじゃないですか」
「是非、その昔の戦争について聞きたいな〜、なんて」
- 12 名前:鮨 :2006/12/03(日) 17:46:03.11 ID:P2e0A0eq0
- そう、ギコさんはその辺の話を全然しないのだ
だから何となく聞き辛くて今まで触れないで居たけど…
やっぱり気になる、世界中に知れ渡ると言われる名誉、その経緯が
……でも返ってきた言葉は、期待とはまるで違う物だった
(,,゚Д゚)「なぁ、ドクオ…何故そんなに有名か、分かるか?」
('∀`)「え?…それに値する事をしたからでしょう?」
(,,゚Д゚)「そうだとして、それを誰が流すんだ?」
('A`)「誰って…そりゃあ………あれ?」
- 13 名前:鮨 :2006/12/03(日) 17:48:35.28 ID:P2e0A0eq0
- (,,゚Д゚)「おかしいと思わないか?兵同士しか居ない戦場での出来事が
事細かに知られ、それが世界に知れ渡っている事が」
(;'A`)「…どういう事なんです?」
(,,゚Д゚)「…戦争に勝った時点で、他国からの危険視は強くなる、またすぐに次があるだろう
…ならそれを防ぐにはどうするか、分かるか?」
(;'A`)「な、まさかそれって……わざと広めたって事ですか!?」
(,,゚Д゚)「そうだ、情報を操作し、広める事で他国への牽制になると考えた連中がな……そして
噂に惹かれて襲ってくる者、その話により逃げる者
そんな連中が話を確固たる物にしていく」
噂に惹かれ…ニダーの様に?
('A`)「誰が…そんな事を?」
(,,゚Д゚)「前に話したろ?クーの代わりにこの国を統治する、上の連中だ」
- 14 名前:鮨 :2006/12/03(日) 17:50:17.13 ID:P2e0A0eq0
- …でも、それって…
('A`)「じゃあ、もし…ギコさんが負けたりしたら…」
(,,゚Д゚)「ああ、話が巨大になりすぎた分…向こうが得る優勢感は大きい」
「勝てると見たら尻込みはしないだろう…すぐに攻め込まれ、この国は滅びるだろうな」
つまり…全てをギコさんに押し付けたのか?
色んな輩から狙われる事も、あらゆる標的にされる事も分かってて…
そんな…それで
('A`)「それで…いいんですか?」
思わず口に出てしまった
ギコさんはその質問に少し哀しそうに答えた
(,, Д )「…分からない…」
(,,゚Д゚)「…これは俺の……」
- 15 名前:鮨 :2006/12/03(日) 17:52:05.90 ID:P2e0A0eq0
-
「いや、すまん…なんでもない」
ギコさんは何か言いかけて、止めた
気にはなるけど…聞いていい事じゃないと思った
(,,゚Д゚)「まあ、そんな訳だ…英雄なんて言われてるが、ただ利用される為にあるような物さ
…がっかりしたか?」
('A`)「いえ、尊敬します」
自分でも意外な程、すぐにそう答えた
だって本心だから
…立派な人だとは思っていた、大きな名声を持ちながら奢らない彼を
でもその肩にはとんでもない事を背負っていたんだ
それに…こんな考えは間違っているかもしれないけど…
正直、何かを抱えているのが自分だけじゃ無いんだとわかると、安心する
- 16 名前:鮨 :2006/12/03(日) 17:54:19.56 ID:P2e0A0eq0
- ('A`)「それにほら、実際今までギコさんは勝ってきた訳でしょ?なら充分じゃないですか」
(,,゚Д゚)「それは…まあ、今まで管理者が来る事は無かったからな…」
管理者…か
('A`)「そんなに凄い物なんですか?管理者って」
(,,゚Д゚)「ふむ…それについて、どこまで知ってる?」
('A`)「えーと、何かしらの能力を秘めた武器を使える者ってくらいですかね…」
(,,゚Д゚)「そうだ、管理者はな…それ故、強者と呼ばれる反面…化物と呼ばれているんだ」
「化物って…」
(,,゚Д゚)「剣が持つ尋常じゃない力、それを振るい、それを身に宿す」
それは既に人を超えた力、人ならざる 化物
「以前、一度だけ管理者と戦った事がある…黄金の剣を持った奴だった」
ギコさんは、少し難しい表情をして…言った
- 17 名前:鮨 :2006/12/03(日) 17:56:05.86 ID:P2e0A0eq0
- (,,゚Д゚)「…そいつはどれだけ戦場を駆けても、剣を振っても疲れた素振りも見せず」
(,,゚Д゚)「焼かれても、斬られても、…結局最後まで血を流す事は無かった」
(;'A`)「な…なんだそれ…本当に化物じゃないですか!」
ゾンビみたいのを想像してしまった…
…もう居ないんだよね?
(,,゚Д゚)「まあ、流石にあんな奴は一人だけだとは思うがな…」
('A`)「ですよねwww……」
…ん、ならギコさんも?
('A`)「じゃあ…あの炎の剣にもそんな能力が?」
(,,゚Д゚)「あれは…よく分かっていない、ただ…炎を生み出す剣だと言う事くらいしかな…」
- 18 名前:鮨 :2006/12/03(日) 17:57:17.36 ID:P2e0A0eq0
- 「…以前…フサは」
ギコさんが何か囁く様に言った
('A`)「…え?何ですか?」
(,,゚Д゚)「以前、ある奴はあの剣を見てこう言った、フランベルジュと…聞き覚えはあるか?」
('A`)「…それがあの剣の名前ですか?」
(,,゚Д゚)「いや…違うらしいが、何でも波状の刃を持つ剣の総称らしい」
うーん、何かで聞いたような気もするけど…わからんね
('∀`)「あ、そういえば、その剣ってやっぱり使うのに何か条件とかあるんですか?」
(,,゚Д゚)「条件?…ああ……一つだけな」
- 19 名前:鮨 :2006/12/03(日) 17:59:13.27 ID:P2e0A0eq0
- ('∀`)「やっぱり炎の接続者である事ですか?」
「いや、違う…」
('∀`)「じゃあ剣に選ばれた人間のみが扱えるとか?」
「誰でも使えるさ、ただ…」
(,,゚Д゚)「あの剣を振って、焼け死なない人間…それが条件だ」
「だから、本当の管理者でも無い俺が預かっている訳さ…」
そう、聞こえた
('A`)「……はい?」
何だか今、特に最後、変な事が聞こえたんだけど、それって
('A`)「ギコさん?…今何t」
その時玄関から何かを叩く音、そして大声
何事かと玄関へ向かう
- 20 名前:鮨 :2006/12/03(日) 18:01:26.20 ID:P2e0A0eq0
- ('A`)「あれ?あなたは…」
最初に城に行った時、色々教えてくれた兵士さんだ
兵士「ギコさんっ!大変です!!」
(,,゚Д゚)「何だ、どうした?」
兵士「東部所からの連絡で…武装した集団がこちらに向かっていると連絡が!」
('A`)「え………?」
(;゚Д゚)「何だと…!?いつだ!」
兵士「発見は2日前です、東部から見える位置だったそうですので…」
(,,゚Д゚)「っ……明日の午前中には到達予定か…」
- 21 名前:鮨 :2006/12/03(日) 18:04:17.46 ID:P2e0A0eq0
- 兵士「はい、数は2百以上、所属は不明、…ですが恐らく方向などから神教国と予想されます!」
(,,゚Д゚)「……よし、全兵士に通達、今すぐに兵棟に集合させろ」
兵士「了解!!」
彼は城に向けて駆けて行った
(;'A`)「…………え?」
(,,゚Д゚)(くそ…やはり来たか…)
(;'A`)「ギコさん?それってもしかして…」
(,,゚Д゚)(狙いは…何だ?ドクオなのか?)
(,,゚Д゚)「ドクオ、お前も来るんだ!」
(;'A`)「へ!?」
こうして俺は、何だかわからん内に
そのまま城の方へ連れて行かれるのだった
あ、ちょっとデジャヴ
- 22 名前:鮨 :2006/12/03(日) 18:06:08.78 ID:P2e0A0eq0
- ――――VIP国東
「お呼びで?ジョーンズ様…」
(’e’)「はい、ではこの手紙をVIP本国へお願いします」
「はっ…!」
男は何かの手紙を受け取ると颯爽と走り去った
兵士「ジョーンズ様」
(’e’)「何ですか?」
兵士「何故…わざわざ宣戦布告などするのです?今ならまだ向こうは準備も出来ていない筈」
(’e’)「神は正義を求めるものです、奇襲などと言った行為はそれに反するでしょう?」
兵士「ですが…!!」
(’e’)「…徳は善い行いにこそついて来る、それを知りなさい…それに」
(’e’)「こうすれば…確実に破壊が出てくるでしょう………ふふふ」
「………!」
兵士は背筋に冷たい物を感じた
- 23 名前:鮨 :2006/12/03(日) 18:08:38.32 ID:P2e0A0eq0
- ―――VIP本国
(,,゚Д゚)「どうにか、用意は整ったな…」
兵士「はい、後は…どれくらいで衝突するかですね…」
('A`)「………!」
(,,゚Д゚)「よし…行くぞ!」
あれから、兵士棟とかいう場所で短時間の会議が行われた
そこに居たのは20名程で、俺はこんなに少ないのかと愕然としたが
彼等は部隊長という物らしく…会議後外に出れば数百人の人間が命令を待っていた
その光景に圧倒される…でもそれらの半数以上は接続者だと言う事を知り、もっと驚いた
- 24 名前:鮨 :2006/12/03(日) 18:10:22.84 ID:P2e0A0eq0
- 空が明るくなり始めた頃、準備が整ったようで
日の出と共にギコが段差の上に立ち、言った
(,,゚Д゚)「これより、本国防衛戦となる!」
「配置は先に説明した通りだ、各々がそれを全うし、明日もまたこの朝日の中に立て!!」
ギコはその剣を掲げる、すぐに刀身の色が変わり、炎が揺らめく
(,,゚Д゚)「我らが心は!!!」
ギコが叫び
「誓約の元に!!!!!!!」
皆が答えた
剣から溢れる炎が空へ上がり、爆発次いで轟音
体の奥を揺さぶられるような音の衝撃
「――――――!!!」
兵士達の士気が高まっていく
- 25 名前:VIP足軽wwwww :2006/12/03(日) 18:11:04.95 ID:4P4qq37F0
- おまっ来てたのか。
wktk
- 26 名前:鮨 :2006/12/03(日) 18:12:39.67 ID:P2e0A0eq0
- (;'A`)「…………!!」
何だろう、この感じ、凄くドキドキする…恐怖じゃない
俺も…何かやれないのか、居ても立ってもいられず、ギコさんの所に行った
(,,゚Д゚)「自分にも何か出来るかって?」
('A`)「……はい」
(,,゚Д゚)「そうか…そうだな、なら後衛組と共に防御に回ってくれ」
絶対駄目と言われると思ってたけど、すんなり了承された
('A`)「はい、え…いいんですか?」
(,,゚Д゚)「ここで負ければどっちにしろ殺されるだけだ…なら接続者は多い方がいい」
「それに、この国は水辺が多い、お前なら逃げ回れば死にはしないだろう」
…とりあえず、戦力として期待されてない事は分かった
- 27 名前:鮨 :2006/12/03(日) 18:14:29.55 ID:P2e0A0eq0
- そんな時だった
「ギコさん!!」
(,,゚Д゚)「どうした?」
「それが…敵将よりの文が届きました」
(,,゚Д゚)「何?…見せてみろ」
渡された手紙を読むと、ギコさんの表情が強ばる
('A`)「何てあるんですか?」
(,,゚Д゚)「…ああ、俺と決闘をしろとさ……どうやら、管理者からだ」
そして、手紙にはこうも書かれていた
もしもあなたが負ければ、国の人間は皆殺しにする事を誓いましょう、と
- 28 名前:鮨 :2006/12/03(日) 18:16:20.91 ID:P2e0A0eq0
- ―――VIP国東
そこは荒地だった、何度もここで争いが起きたのだろうか…
剥き出しの大地は抉れ、焼け焦げた後が見える
その反面、そこら中から水が湧き出し、水溜りを作っている
…ここは元は湿地帯だったのかもしれない
そんな場所に二つの部隊が並ぶ
数百の人間が睨み合う中、二人の人間がその場を離れていく
(;'A`)「…はぁ…はぁ…」
空気が重い…身体は温まっているのに、寒気がする
奥には物凄い人数が並んでいる……
これからあれが襲ってくるのか?
…早速来た事を後悔し始めた
恐怖心を振り払う為に、水に接続しようとするが……焦りのせいか、上手くいかない
- 29 名前:鮨 :2006/12/03(日) 18:18:26.58 ID:P2e0A0eq0
- (;'A`)(や、やばい…早く…早く…!!)
必死になればなるほど、足が震えて、頭の中が真っ白になる
((;'A`))(駄目だ…このままじゃ…)
その時、ふいに肩を叩かれた
俺が困惑した様子でそちらを見ると、周りの数人が俺を見ている
そして笑いながら喋りだした
「まあ、落ち着けよww」
「そうそう、お前一人でやろうってんじゃないんだぞ?」
「大丈夫、安心しなって、ギコさんに言われてるんだ…お前を頼むってな」
「全く…ギコさんからお前なら大丈夫だろうって聞いたのに、随分頼りないなwww」
「優秀な接続者とまで聞いたぞ俺は?」
- 30 名前:鮨 :2006/12/03(日) 18:20:23.19 ID:P2e0A0eq0
- ('A`)「…ギコさんが…?」
俺が来る事をすんなり許した時
正直どうでもいいと思われてるのか?とさえ思った
もしかして…期待されてるんだろうか?
気付けば、足の震えは止まった
しっかりと前を見据え、自分のすべき事を思い出す
('A`)(前方で戦う人達を接続の力から守る事…)
それが後衛組のすべき事だ、俺は情けなくて弱いけど
小さな勇気をかき集めて行こう…
接続…――――― 完了
- 31 名前:鮨 :2006/12/03(日) 18:22:56.14 ID:P2e0A0eq0
- 両軍から離れた場所で、二人が向き合う
(’e’)「さて、この辺でいいでしょう?」
(,,゚Д゚)「お前…何を考えている?」
(’e’)「何を…とは?」
(,,゚Д゚)「わざわざ時間を指定し、今もこうしてこちらが戦い易い様にする、その理由だ」
そいつは不気味に笑顔を浮かべ、言った
(’e’)「私は正々堂々たる戦いを望む……それだけですよ?」
- 32 名前:鮨 :2006/12/03(日) 18:24:15.42 ID:P2e0A0eq0
- (,, Д )「そうか、ならばそれに応えてやる」
両手で剣を正面に構える、刃は既に赤く発光し…刀身の姿を歪ませる
( e )「それはそれは…ありがとうございます」
対するは、幅広い刀身に、赤い装飾の施された剣、片手で横向きに構える
先に動いたのはギコだった、揺らめく炎の残影を残し、駆ける
(,,゚Д゚)「はあっ!!!」
剣を薙ぎると、轟と溢れ出した炎が広がり、目の前の敵に迫る
- 33 名前:鮨 :2006/12/03(日) 18:26:29.72 ID:P2e0A0eq0
-
('A`)「…来た!!」
遠方で炎が上がったと同時に、こちらでも戦いは始まった
最早声には聞こえない無い叫びと共に一斉に駆ける前衛
そこに、風が吹き、炎が焼き、雷が踊る
人が次々と倒れていく…見るも無残な景色、その中で…一部、異様な光景があった
…神教国の兵達はその状況に困惑し、恐怖する
「何なんだあれは!?」誰もが口を揃えた
そしてそれはVIP国の兵達も同じく、それに動揺した
襲い来る接続の力、それら全てを完全に防いだ、目の前にある…水の壁に。
- 34 名前:鮨 :2006/12/03(日) 18:28:12.43 ID:P2e0A0eq0
- (,,゚Д゚)「……流石に、一筋縄じゃいかないか…」
剣を強く握り締める
ギコは見た…「炎が、奴を避けた」瞬間を
(’e’)「それが…破壊の剣ですか…」
(’e’)「そういえば自己紹介がまだでしたね?」
(’e’)「私はセント・ジョーンズ、聖徳の剣の管理者です」
(;゚Д゚)(聖徳……聖剣アスカロン!?)
「さあ、全力を賭して来て下さい…でなければ、あなたは死にます」
つづく
- 35 名前:鮨 :2006/12/03(日) 18:30:57.94 ID:P2e0A0eq0
- 以上です、不定期ですいません
しかしいつもあれ?来てたのかと言われる俺
- 36 名前:VIP足軽i :2006/12/03(日) 18:39:39.81 ID:+2c1wnrh0
- おつ
まとめサイトあったのか
- 37 名前:宿屋の女中 :2006/12/03(日) 18:45:00.25 ID:98odVmBaO
- 乙
- 38 名前:鮨 :2006/12/03(日) 18:54:33.64 ID:P2e0A0eq0
- 次は…明日か明後日の18時…予定です
('A`)…今度は守れるといいな
- 39 名前:VIP村人t :2006/12/03(日) 19:54:44.51 ID:CAMDAMs40
- 乙
- 40 名前:鮨 :2006/12/03(日) 21:28:03.73 ID:P2e0A0eq0
- あ…そうそう
今度から18時固定にしようかと思ってます
午前は眠気に負けることが多いのでちゃんと寝る
全部
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