( ^ω^)たちがハンドルを握るようです
- 1 名前:代理です(;><) :2007/02/23(金) 22:35:52.65 ID:blNbtqyE0
- 代理
- 2 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 22:39:09.24 ID:nJPlYQ9TO
- >1さん代理ありがとうございます!それでは投下します
- 3 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 22:40:17.23 ID:nJPlYQ9TO
- 春、
何度目の春だろう、この場所で迎える春
─あのとき出会った女性、
そして偶然‥必然的に魅惑された僕‥本当に人生ってわからない─
それは世間様からすればあからさまに非生産的だし、なにかと肩身が狭い、なおかつぶっちゃけてしまえばただの自己満足かもしれない。
─でも、前者は仕方ないとしても自己満足を否定されるいわれはない
自分が自分である‥僕が僕であると自覚できるこの瞬間は‥誰にも否定できない
たとえ地平線の果てに流されたとしても─
( ^ω^)たちがハンドルを握るようです
ENGINE START
- 4 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/23(金) 22:42:03.64 ID:oUgTrTh5O
- すげえ面白そうなスレタイだwwwwwどうしようwwwwww
wktkが止まんないよwwwwww助けてwwwwwww
- 5 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 22:42:38.90 ID:nJPlYQ9TO
- 第一話
職も無く、夢も無く、気力も無く、金も無い‥
しかも時間の概念まで無くなってしまっていた‥いわゆるニートだ
( ^ω^)「お、いま何時だお‥?11時?じゃあもうちょっと寝とくお」
この男、内藤ホライゾン、布団から体をまったく起こさないまま、懲りもせずまた眠り始める、
( ^ω^)「‥‥‥‥」
昨日も外に出なかった。
一昨日も外に出なかった。
もう何日こんな生活が続いただろう、さすがに飽き飽きしてきた
( ^ω^)「‥なんで僕は働かないんだお‥」
いちばん楽しかったのはいつだろうかお?今にして思えば学校は最高につまらなかったし、卒業してからも働く気になれずどんどんgdgdになっていったお‥
でも高校のころはまだドクオがいたんだお‥彼は卒業して働きだしたけどあれからたまに連絡が来るぐらいで今はさしたる交流もないお‥
思えば唯一の友達だったお‥
( ´ω`)「‥‥‥」
なんでドクオは自ら進んで働きはじめたんだお‥そんなに働いてお金稼いだって‥‥
- 6 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 22:43:20.38 ID:nJPlYQ9TO
- 布団にうずくまったままブーンは考える。なにもしない自分、なにもできない自分、なにもやろうとしない自分に嫌気がさしていたのだろう
( ´ω`)「ドクオには‥なにか夢があるのかお」
久しぶりに重いことを考え出したせいか間もなくブーンは眠りへと落ちて行った‥
三月のとある午前中のことだった
- 7 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 22:44:47.20 ID:nJPlYQ9TO
- ─夜‥
ブーンやドクオの住む街、「VIP市」
この街はつい最近、遷都‥つまり東京から首都としての施設や機能が移転し、急速に発展、またたく間に高層ビルが立ち並び、高速道路が建設され、都市として完成に向かっていった。
おかげで昔からの地元住民にとっては地価が大幅に上昇し、砂を噛む思いをする者、あるいは儲かって儲かって笑いが止まらない者が生まれた
当然、この街では雇用や給料といった面も大幅に上がり、市としての収益は月ごとに過去最高益を塗り変える勢いであった
そんな街に多くの「いっちょ一旗挙げてやろう」といった輩が現れるのも必然にほかならない
もうだいぶ寒さもやわらいだ夜の港‥もう厚手のコートもいらないだろう
開発が進んでるとはいえ、まだまだ港湾事業までは手がまわってないと見えて、この海浜公園は静かで人も少ない。
でも、この夜景は最高だ─
('A`)「‥‥いいねぇ、仕事の疲れも吹き飛ぶわ」
タバコをうまそうに吸いながらニヤけるドクオ、彼にとってきっと特別な場所なのだろう
('A`)「ついに目標ひとつクリア、こいつでココに来たかったって」
- 8 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 22:46:16.46 ID:nJPlYQ9TO
- ドクオの傍らに停めてあるクルマ‥それは男なら誰でも思い描くであろうスポーツカーの象徴である※リトラクタブル式ヘッドライトを格納していた
そう‥JZA70型のスープラである
(*'A`)「ついにかっちゃったな〜」
('A`)「アトハトナリニノッテクレルオンナガイレバナ‥」
些細でありながら重要なコトをブーたれながらドクオはスープラのキーをひねり、そのまま夜の闇へと疾走していった─
※格納式ヘッドライトのこと、普段は閉じててスイッチをつけるとライトパカッと開くやつです
- 9 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/23(金) 22:46:28.82 ID:UPTQ2xQD0
- ‥が二つなのが気になるんだ(´・ω・`)
- 10 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/23(金) 22:47:53.68 ID:oUgTrTh5O
- ……
↑これ基本
- 11 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 22:49:24.96 ID:nJPlYQ9TO
- ('A`)「‥さて、このまま軽く高速にでも乗ってみるかね」
初めての愛車を手にしてウキウキのドクオ。彼の独り言はスープラのメーターが無機質に照り返した
平成1年式、走行距離12万キロ弱、フルノーマルで1JZターボ5速マニュアル。価格は45万円コミコミ
しかしそれはハタチそこそこのこの青年にとってやっと手にしたかけがえのない宝だ
高速入り口の料金所でお金を払い、まだ不慣れなクラッチに戸惑いながら高速に合流するドクオ
('A`)「‥‥‥」
(*'∀`)「高速の料金所でお金払うってあんな感じなんだ‥」
彼にとっては見るものすべてが新しい。高速道路の水銀灯も、それに反射された路面も、きっと素敵なイルミネーションに見えるのだろう
(*'A`)「ん〜‥他のクルマが一台もいない‥こりゃちょこっとアクセルを多目に踏めという啓示かもわからんね、全開は怖いからしないけど」
- 12 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 22:51:52.00 ID:nJPlYQ9TO
- 思いきって5速から3速に落とし、アクセルを軽く踏み込むドクオ
その時!
ガコッ!
('A`)「アヒャ」
クラッチをいきなり繋いだせいか3速に落としたときに急激なエンジンブレーキ状態になり、ドクオは前につんのめってしまい、その分アクセルが深く踏み込まれた‥というか全開である
グォォオオオオオー!!
('A`)「ひっ!」
スープラのフル加速が始まり、ドクオはその加速感に度肝を抜かれた。まるでジェットコースターだ
は、は、はえぇeeeeeeeeeeeeeeeeee!
エンジンの回転は瞬く間にレッドゾーンの7000回転に達する
('A`)「ッッッ!」
あわてて5速にチェンジし、アクセルを緩める
150キロほどを指していたスピードメーターがようやく100キロ前後に落ち着いたとき…
('A`)「……すげえええ」
いまになって冷や汗が吹き出し、震え‥いや、武者震いのような震えが出てくる
加速した瞬間の頭がシートに引き寄せられる感覚、それはまるでクルマが後ろから巨大な力で押されていくようだった
('A`)「フヒヒヒ…これはもう駄目かもわからんね」
予期せずスープラのフル加速…そしてそのパワーを知ってしまったドクオ、その笑顔はも
- 13 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 22:53:56.16 ID:nJPlYQ9TO
- >12の最後の文が欠けてました。
その笑顔はもはや変態的である
です
- 14 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/23(金) 22:55:15.78 ID:TrfcZPsHO
- なるほど、ちん○こを握るんだな
- 15 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 22:57:27.46 ID:nJPlYQ9TO
- (*'∀`)「さてさて、とりあいずパーキングエリアに入ってコーヒーでも飲みますか」
スープラを高速のパーキングに停め、ドクオは自販機に向かう
周りにほとんどクルマは停まっていない。大型トラックが2台と、軽トラ、あとは奥の方に数台停まっているくらいだ
('A`)「よっこらセックス」
お決まりのセリフと共に自販機前のベンチに腰を下ろし、コーヒーを飲みはじめる
('A`)(ああ、俺もこんなとこで缶コーヒーが飲める身分になったんだなぁ‥あとは彼女さえいれb)
微笑ましい思考をしているとパーキングの奥の方から、なにやら人が歩いてくる
黒いコート、黒のロングの髪‥
そして肌は白く透き通るような‥女性だった
(*'A`)「う、美しい‥」
(え、なに?俺のほうに歩いてくる?なんで?ひょっとしてフラグktkr!)
- 16 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 22:58:55.68 ID:nJPlYQ9TO
- 川 ゜‐゜)「?」
('A`)(あれ?ああそうか、自販機か、そりゃそーだよな、ちょっと考えりゃわかることなのになんでこんなことでテンパってるんだ俺!このやろー)
女性は一瞬目が合ったがすぐにコーヒーを買い、クルマが置いてあるであろう場所に戻って行った
('A`)「綺麗な人だな‥でも‥男と来てる感じじゃあ‥ないな」
結局ドクオは最後までその女性を目で追うのだが‥彼女のクルマを見て目つきが変わった
('A`)「あれは‥フェアレディZ!」
日産の高級スポーツカー、V6ツインターボエンジン、Z32型フェアレディZ、あの流麗なデザインは彼女のような女性にこそふさわしいのではないかと思えた
('A`)「シブイ‥」
彼女は漆黒のZに乗り、ドクオのいる自販機の前を通りすぎて本線へと向かおうとしている
ドクオは持っていた缶コーヒーを即座にゴミ箱に投げ捨て、脱兎のごとく自分のスープラへと走る。
- 17 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:00:08.15 ID:nJPlYQ9TO
- ('A`)(追い掛けなきゃ‥あんな綺麗な女性がZ乗ってるなんて‥追い掛けたって無駄だろうし、フラグなんか来ないだろうけど‥せめてもっとよく見ておきたい‥)
すぐにエンジンを掛け、クラッチを乱暴につなぎながら慌ただしく黒いZを追い掛ける
(Zはすでに本線に入ってしまっている‥おいつけるかな)
ドクオもすぐに本線に合流したが‥意外にもそう遠くない位置にZのテールランプが見えた。そんなにスピードを出してるわけじゃないらしい。
幸いにも周りに車はいない、ここぞとばかりアクセルを踏み込むドクオ
('A`)「おおおお!絶対に追いついてやるんだお!」
なにが彼をそこまでかきたてるのか?てか語尾には触れないでおいてやってほしい
しかしそこまで必死にならずとも、20秒ほどで彼女のZに追いつく彼女はだいたい時速80キロほどで走っていたようだ
- 18 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:01:18.72 ID:nJPlYQ9TO
- ('A`)「はぁ‥おいついた‥」
ドクオのスープラが女のZの後ろにつく。
スポーツカー2台で80キロ走行‥それにしてもこのZ、あの女性のイメージとは裏腹に
「ウ゛ォォォォォ‥‥」
かなり野太い排気音である。マフラーは大口径の二本出しだ
('A`)「よく見ると迫力あるなこのZ‥‥
‥‥とりあえずケツについててもしょーがないから横にでてみるか‥」
ゆったりと車線変更して横に並び、Zの室内を窺うドクオ
室内にはやはり運転席の女性一人だけのようだ
- 19 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:02:56.09 ID:nJPlYQ9TO
- (*'A`)「それにしても‥なんて優雅な姿‥」
フェアレディZを運転する女‥
ドクオはだんだん魅惑されていくのを感じた
川 ゚ -゚)「‥‥」横のクルマに気がついた女性がチラ、とドクオの方を見る
(*'A`)「ニヤニヤニヤ」
決して彼に下心や悪気があるわけではない。しかし、あまりにニヤニヤしすぎた
川 ゚ -゚)「‥‥‥‥‥」
- 20 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/23(金) 23:06:19.55 ID:jq3t+Rni0
- なんというニヤニヤ
このドクオは間違いなく不審者
- 21 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:13:17.44 ID:nJPlYQ9TO
- その瞬間
「スバババババババ!!!バリャリャリャリャ…」
Zの左右のマフラーから炎が!
Zはフルスロットルで加速体制に入り、激しく後輪から煙をあげて視界から遠ざかっていった
('A`)「え…?」
Zが遠ざかる…
遠くで二つのマフラーからオレンジ色のアフターファイヤーが吐きだされる…
その光景がドクオには、なぜかとてもゆっくりに感じられた‥
('A`)「う、美しい‥」
なぜいきなり置いていかれたのかも気がつかないまま、視界から消えるまでその後ろ姿を眺めていた
- 22 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:14:27.46 ID:nJPlYQ9TO
- 翌日…
もう太陽が西に傾きつつある時間、ブーンは家でひとり朝食とも昼食ともつかない食事をとっていた
「ブーンへ カーチャンは今日もパートです。起きたらこれを食べておいてね」
一週間前から毎日使い回されている置き手紙を横目にブーン、
( ^ω^)「カーチャン‥いつもすまないお」
一人、自虐的にご飯とコロッケをかきこんだ
( ^ω^)(いまの僕には夢がないお…なにか夢中になれるものが)
その時、突然メールの着信音が鳴る
( ^ω^)「お?ドクオからだお?」
彼からのメールなんて何ヶ月ぶりだろう?落ち込んでいたブーンだったが友人からのメールで少し目に生気が戻ってきた
『ひさしぶり、ブーン、今夜空いてたら少し顔だしてもいいかな?』
( ^ω^)「おっおっ!久しぶりにドクオが家にくるお」
すっかりご機嫌になったブーンはすぐさまメールを返信
『もちろんおっけーだお!まってるお』
( ^ω^)「何時にくるのかお、楽しみだお」
- 23 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:15:20.56 ID:nJPlYQ9TO
- ('A`)「おいすー」
夜、ドクオは愛車であるブルーのスープラでブーンの家に訪れた
( ^ω^)「‥‥‥」
( ;^ω^)「ちょっwwwおまwww」
一拍間をおいて衝撃を受けるブーン、それも無理のないことだろう
(*'A`)「うん、買ってしまったんだ。すまない」
( ^ω^)「それなんてショボンwwww」
会った瞬間から昔のようにじゃれ合う二人は、しばらく雑談に花を咲かせるのであった
( ^ω^)「しかし驚いたお‥やっぱり真面目に働いてる男は違うお」
('A`)「まあ‥俺このクルマのために高校のころからバイトしてたし‥やっと目標ひとつ達成ってかんじかな」
- 24 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:16:34.48 ID:nJPlYQ9TO
- ( ^ω^)「かっこいいお‥それにひきかえ引きこもりの僕は‥」
トーンの下がっていくブーンの声をあえて遮るようにドクオが言う
('A`)「なあ‥せっかくだからちょっとそのへんドライブでもしないか?」
( ^ω^)「うん、それがいいお!」
またブーンの声のトーンが上がる。それを見て微笑むドクオ
スープラに乗って走る二人。あたりはすっかり暗くなり、沿岸のドライブはロマンティックな雰囲気をかもしだす
- 25 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:19:06.97 ID:nJPlYQ9TO
- すっかり打ち解けた二人、ふとドクオが言葉を発する
('A`)「‥‥まただ」
( ^ω^)「お?」
前の交差点から左折してきたクルマ、見覚えのある漆黒のZ
('A`)「!…ちょっとスピードだすぞ」
信号が青になりスープラが加速する
( ^ω^)「おっおっ!速いお」
ブーンがキャッキャッと軽く喜んでいるとスープラはZの横に並んだ
('A`)「‥‥」
川 ゚ -゚)「‥‥‥」
向こうもこちらを見ている。二人の視線が合った
( ^ω^)「…?知り合いかお?」
('A`)「いや、違う‥けど」
ドクオが言いかけたときにはすでにZは前方に離れつつあった
あえて追おうとしないドクオ
('A`)「昨日も追いつけなかった‥今日も‥無理だ」
またしてもZのアフターファイヤーを視界の先で捉えながらつぶやいた
- 26 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/23(金) 23:22:00.63 ID:jq3t+Rni0
- wktk
- 27 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:22:52.95 ID:nJPlYQ9TO
- 離れていくZ‥
('A`)「もうひとつ目標が出来た‥
いつか、あの人の前を走る」
( ^ω^)「‥‥‥‥」
もうアクセルを離しているのにまだスピードメーターが140キロ付近を指してるのを見てブーンはこれが夢か現かわからなくなった
春の湾岸道路にエキゾーストノートが響く‥
それを見守るビル街、街路樹‥
そろそろ桜も芽を出すのだろう
第一話 完
- 28 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:24:01.56 ID:nJPlYQ9TO
- 第二話
深夜のVIP市、首都高速湾岸線。車の往来は、皆無。
風を切り裂きふと現れた4つの光源。2台分のヘッドライトが闇を切り裂き疾走していた。
2台がとんでもない速度でカッ飛んでいく。
先頭は‥白いR33スカイラインGT-R、少し離れてついていくのは赤いFC3S型RX‐7だ。
RX-7‥FCのスピードメーターはすでに260キロ近くを指していた
しかし水温102℃、油音134℃‥温度が上がりすぎて危険な状態だ
その時、エンジンルームから僅かな破壊音‥それと同時にRX-7はマフラーから白い煙をブワアッと吐き出しはじめた
「ぐぅ‥やっちまった‥」
RX-7のバックミラーからは煙しか見えない。エンジンブロー。さすがに無理な力がかかりすぎていたようだ
失速するRX-7
そんなことなど意に介さないかのようにみるみる離れていくGT-R
- 29 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:25:45.78 ID:nJPlYQ9TO
- ( ,,゜Д゜)「くそっ‥!今日こそ勝てると思ったのに」
男は唇を噛み締める。走りたくても、もう走れない‥
モクモク煙を上げながら高速の路肩にRX-7が止まる。もうエンジンは使えない‥
( ,,゜Д゜)「覚えてろよ‥次こそは‥」
彼─ギコはクルマから降りてタバコを取りだし、いまいましそうに火をつける。そしてケータイで「ジョルジュオート」に電話をかけた
( ゜∀゜)「はいこちらジョルジュオート‥ああ、なんだギコかい。どうした?またクラッシュでもしたから車載トラック出してくれとか?」
( ,,゜Д゜)「クラッシュじゃなくてブローだけどな‥とにかく早く来てくれ。場所は湾岸のVIP東行きの方向だ。頼んだぞ」
- 30 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:27:13.38 ID:nJPlYQ9TO
- ( ゜∀゜)「がってん!お安くしとくよ〜」ガチャ
( ,,゜Д゜)「ちっ‥」
舌打ちをするとタバコを投げ捨て、クルマに座る。
( ,,゜Д゜)「心臓の動かないクルマがこんなにお荷物だとは‥
三ヶ月前にわかっていたはずなのに‥」
そう、ギコは三ヶ月前もこの高速道路であのGT-Rに遭遇していた。ついつい熱くなってガンガンに追いかけていたらエンジンがオーバーレブしてしまい、今日と同じパターンになってしまった
( ,,゜Д゜)「また同じことしちまった‥いろんな意味で痛いぜ‥」
トラックがホーンを鳴らしながらギコの横を走り抜ける。
朝日はまだ、昇りそうもない
- 31 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/23(金) 23:28:53.23 ID:jq3t+Rni0
- ちょっとギコとジョルジュが全角っぽい顔になってるな
- 32 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:30:36.45 ID:nJPlYQ9TO
- ( ,,゜Д゜)
またブローさせちまったか‥だいたい今ジョルジュの車載ローダー呼んだからこれで2万くらいかかるし‥エンジンオーバーホールで今度はいくらかかっちまうんだ‥くそっ!三ヶ月前も壊したというのに‥しかもあの時もあのGT-Rとバトルしていた時だった
しかしな、頻繁に壊してるといってもべつにオレはクルマを粗末に扱ってるわけじゃない。洗車もオイル交換もマメにやってるし結構大事にしているほうだと思っている。
今のブローだっていつもの、昼間のオレだったら絶対回避できたはずなんだ。冷静に考えていれば水温や油温、油圧、クルマが発するこういった危険信号を見失うはずがない。
- 33 名前:ふにゃふにゃ ◆9VYoqq2yjY :2007/02/23(金) 23:30:48.40 ID:oKTcNaJK0
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- 34 名前:ふにゃふにゃ ◆9VYoqq2yjY :2007/02/23(金) 23:32:02.15 ID:oKTcNaJK0
-
/⌒)
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- 35 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:32:34.00 ID:nJPlYQ9TO
- でも、さっきまでのオレは冷静じゃなかった。オレの目の中にはあのGT-Rしか写らず、頭の中はGT-Rの前に出ることしか考えてなかった。
熱くなりすぎたんだ‥今日も、三ヶ月前も‥悪い癖だ。そのせいで、大事にしてるクルマが動けなくなってしまった‥
なんかここから見える街の明かりが眩しすぎる。手を伸ばせば届きそうなのに、無理だ。ここは高速道路だから
そよ風が顔に当たる。
目を閉じると俺はすこし涙ぐんでいたことに気がついた。
涙が出てきてしまうと、もう止まらねぇ、次から次へと溢れてきやがる‥
- 36 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:33:45.11 ID:nJPlYQ9TO
- クルマは単なる機械‥だけどその機械に申し訳なく思ってくる‥なにも周りが見えていなかった自分のせいで‥
壊してしまったから
動けなくなってしまったから
もう一度‥直そう‥、絶対走れるようにしてやろう‥、
しぃに少しお金を借りてでも‥
オレはあのFCを直す‥
‥ん?
( ゜∀゜)「やあ待たせたね。それじゃあチャチャッと済ませちゃおうか。」
そこには4トン車を運転してきたジョルジュが現れていた
- 37 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:36:12.82 ID:nJPlYQ9TO
- 「おう、来てもらってすまねぇな」
やっと来てもらえて嬉しいのはやまやまだが、アイツに涙を見られるのは恥ずかしい。
( ゜∀゜)「なんのこれしき、お金だってキッチリ取るわけだからさ」
お金‥!金欠なのに‥‥いかん、また涙が出そうだと思ったとき
「ブォオアアアアアア!」
これでもかというくらいの爆音で目の前をGT-Rがすごいスピードで走り抜けた。まちがいない、さっきのヤツだ。もうこの高速を一周回ってきやがったってことか‥
胸になにかがフツフツとみなぎってきた
なんだかわからねえがやっぱりオレは単純らしい。気がついたときには後ろから叫んでいた
「いつかまた勝負だ!今度こそFCでお前をチギってやる!」
オレの声は夜空に響いてトラックの喧騒に掻き消された
( ゜∀゜)(どうやらまた熱くなりすぎたってパターンらしいね‥てか早くクルマ積むの手伝ってほしいんだけど‥)
- 38 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:40:00.40 ID:nJPlYQ9TO
- 数日後‥
オレは今ジョルジュの工場にいる。運ばれてきたオレのFCはすでにエンジンを降ろされ、オーバーホール(分解清掃)に入っていた。
( ゜∀゜)「うーん‥今回はそんなに激しい損償は無いね、まあガスケットとかゴム類変えて‥あとは保器類の見直し考えてみたら?インタークーラーとラジエターの交換とかさ、いままでのやつだと水温さがりにくいし」
ジョルジュはメカニック兼工場長兼社長‥要はこいつ一人でやってる会社ってことだ。
いつも『おっぱい!おっぱい!』とか言ってるくせに‥まあいつもオレのクルマ見てもらってるから感謝してるけどな。
ちなみにオレとは中学時代からの付き合いだ。
なんて考え事してる場合じゃない、オレのクルマの方が問題だ!
- 39 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:40:41.03 ID:nJPlYQ9TO
- ( ,,゜Д゜)「そうか‥たしかにそれは考えなきゃいかんな。ぜひとも容量アップしたいところだがいかんせん先立つものが‥」
そう、オレは愚かにも三ヶ月前もブローをやらかしたのであんまり金がない‥てかそんなことぐらい察しがつくだろうよ
( ゜∀゜)「そうか‥でもお前さんは運がいいよ。ちょっち待ってな」
‥?
これは期待?していいのか知らんがジョルジュは工場の奥から段ボール箱を三つばかり抱えて持ってきた‥もしや
( ゜∀゜)「ほれ」
空けてみると‥そこにはまさにFC用の大容量インタークーラー、アルミ三層ラジエターが入っていた
- 40 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:43:41.28 ID:nJPlYQ9TO
- これをオレのクルマにつければかなりの戦力うpにつながる!しかしこれ二つ合わせて新品なら30万近い値段になるはずだが‥
( ,,゚Д゚)「すげえな‥でもオレこんなの買う金ねーぞ」
ああ情けない‥これだけの品を前にして‥マジでしぃに金借りようかな‥
( ゜∀゜)「ん?ああそれなら心配いらない。これは三日前夜逃げした同業者んとこから失敬したものだからね。限りなくタダに近い値段で譲ってあげよう」
( ,,゚Д゚)「mjd!!?(火事場ドロしてやがるこいつw)」
( ゜∀゜)「でもFCに組むなら工賃だけは頂くよ。もちろんエンジンオーバーホールとは別料金で」
( ,,゚Д゚)「なにい?だったらオレも組むの手伝うからその分安くしてくれよッ!」
( ゜∀゜)「はは、わかったわかった。冗談だよ。友情価格ってことで、出世払いでいいさ、」
そう言うと、ジョルジュはおもむろにエンジン組付け作業にとりかかった。
ジョルジュのさりげない優しさに‥オレは胸が熱くなってきた
- 41 名前:ふにゃふにゃ ◆9VYoqq2yjY :2007/02/23(金) 23:45:53.60 ID:oKTcNaJK0
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- 42 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:46:45.47 ID:nJPlYQ9TO
- さらに数日後─
FCのエンジンが組み上がりボンネット内に収まった。ついでにインタークーラーとラジエターも
相変わらずジョルジュは作業が早い
( ゜∀゜)「このくらい余裕だっての!」
( ,,゚Д゚)「そうか‥ところでシェイクダウン(試走)はいつごろ出来そうだ?」
( ゜∀゜)「ん〜‥とりあえずしばらくオレが預かってもいいか?まだ見直したいとこもあるし‥まあ三日後にはギコに渡せると思う」
( ,,゚Д゚)「そうか、わざわざすまん‥じゃあ、オレは歩いて帰るから、またな」
そう言ってオレはジョルジュオートをあとにした。
- 43 名前:ふにゃふにゃ ◆9VYoqq2yjY :2007/02/23(金) 23:47:46.42 ID:oKTcNaJK0
-
/⌒)
( ・ω・)
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r':::::::::\
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V
- 44 名前:ふにゃふにゃ ◆9VYoqq2yjY :2007/02/23(金) 23:48:23.58 ID:oKTcNaJK0
-
/⌒)
( ・ω・)
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r':::::::::\
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V
- 45 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/23(金) 23:48:43.81 ID:t2fcZaBA0
- wktk
- 46 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:48:56.93 ID:nJPlYQ9TO
- 騒がしい国道を歩く。ひさしぶりに徒歩という手段を使うといつもとは違う道に感じられるから不思議だ
ちょっと喉が渇いていたのでいつもの喫茶店に寄っていくことにし、道を外れる。
カランカラン…ドアを開けると
(´・ω・`)「やあ、ようこそバーボンハウスへ‥ああ、ギコ君じゃないか」
( ,,゚Д゚)「やあマスター、元気してたか?」
(´・ω・`)「うん、それなりにね、花粉症の人には厳しいけどこの季節はしのぎやすいよ。それじゃ‥注文を聞こうか」
- 47 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:50:20.12 ID:nJPlYQ9TO
- ( ,,゜Д゜)「ああ、じゃあエスプレッソを頼むよ。ところでマスター、クルマぶつけられたんだって?」
(´・ω・`)「ああ、知ってたの?そうなんだよ。僕のマーチが知らない間にへこんでたんでね。板金で5万くらいかかっちゃったよ」
( ,,゜Д゜)「そうか‥でもオレなんかこないだエンジンやっつけちゃったからなぁ‥友情価格じゃなかったらすごい値段になってるだろうよ」
- 48 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:53:25.65 ID:nJPlYQ9TO
- (´・ω・`)「うふふ‥そういえばFCってヤツに乗ってるんだよね?RX-7の」
( ,,゚Д゚)「ああ、いま修理中なんだ。それより聞いてくれよ、しぃとこないだデートしてたらペニサスが‥」
オレはマスターと話し始めるとついつい夢中になってしまう。それもマスターが聞き上手で、とても話がしやすいからだろう。すっかり話しこんでしまった。
気がついたらあたりはすっかり暗い。そろそろ帰ろう。
( ,,゚Д゚)「じゃ、マスター、これコーヒー代420円ね、それじゃまた来るよ」
(´・ω・`)「ああ‥待ってるから今度は
や ら な い か ?」
( ,,゜Д゜)「だが断る」
バタンッ!
いかん、つい扉をバタンと閉めてしまった。あのマスター、人はいいんだがたまにふざけたことを言う‥
('A`)「‥‥スイマセン」
前から人が来てるのに気がついていなかったオレ。あわててよけてお互いに会釈しながらすれ違う。
バーボンハウスの駐車場に通りかかるとさっきまで停まっていなかった70スープラがある。じゃあさっきすれ違った男のだろうな‥
まあどうでもいいか
そんなこんなでオレは帰路についた
- 49 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/23(金) 23:53:36.46 ID:6ReDYnei0
- 今北産業
てか平成元年式で1JZエンジンはありえないんだが・・・
- 50 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:56:33.07 ID:nJPlYQ9TO
- >49申し訳ないです…ミスりました。1993年式くらいにしといてください…
- 51 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/23(金) 23:57:34.53 ID:G8MsNchSO
- 湾岸ミッドナイトか…
俺の書こうとしてるヤツと微妙に被ったな……
wktk
- 52 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:57:47.54 ID:nJPlYQ9TO
- 三日後‥
( ゜∀゜)「待たせたな。やっと完成だ」
ジョルジュオートの工場内にはピカピカの紅いRX-7が停まっていた。ひさしぶりに見るオレの愛車。
( ,,゚Д゚)「ありがとよジョルジュ‥それで仕様は?」
( ゜∀゜)「ああ、とりあえずシャシーダイナモ(馬力測定機)のっけてみたらだいたい380馬力くらいかな。この年式のFCにしちゃいい方だろ。
交換したのはインタークーラーとラジエターくらいだ。エアクリとプラグはサービスだからな」
( ,,゚Д゚)「そうか‥すまない」
オレはFCに関しては毎度毎度こいつに世話になってばかりだ‥いや、ほかにも世話になった人がいる‥
- 53 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/23(金) 23:59:32.48 ID:nJPlYQ9TO
- 〜二年前〜
(*゚ー゚)「ねぇギコ君。次のクルマなににするの?」
それまでオレのクルマはマークUツアラーVだった。しかし、色々と事情があったために手放した。そこで次にどんなクルマにしようか迷っていたときのこと
( ,,゚Д゚)「ん?まだ決めてないなぁ‥しぃはどんなのがいいと思うんだ?」
(*゚ー゚)「え?わたし?そうね〜、こないだ中古車屋で見掛けたカッコいいやつがいいなぁ」
( ,,゚Д゚)「‥‥?
‥どうせ車名わかんないだろ?なんなら今から見に行ってみるか」
- 54 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 00:01:17.87 ID:1gFwOpTfO
- オレはそのとき本当にどんなクルマにしようか決めきれてなかった。こういうときは身近な人間の意見が極めて反映されやすい
(*゚ー゚)「えっほんとうに?じゃあ行こうよ〜」
と、しぃに手を引かれてどこかの国道沿いにある中古車屋に連れて来られた。そこで出会ったのがあのFCというわけだ
(*゚ー゚)「ほら!あの赤いクルマ!どう」
( ,,゚Д゚)「RX-7‥ロータリー車か‥なるほどね。しぃ、お前なかなかセンスいいかもな」
たしかにロータリーエンジン搭載のRX-7には一度乗ってみたいと心のどこかで思っていた。ロータリー独特のフィールとやらに興味もあった
(*゚ー゚)「そう?わたしのよりこのクルマの方がセンスいいんじゃない?」
( ,,゚Д゚)「ハッハッハ‥わかった。でもこのクルマはマークUほど乗り心地はよくないと思うぞ?いいのか?」
(*゚ー゚)「わたしは構わないよ!いいじゃない。ホラ、わたしの貯金少し降ろしてきたから遠慮なく足しにしてね?」
しぃが1万円札を十数枚オレの手に差し出す‥
( ,,゚Д゚)「しぃ‥」
- 55 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 00:02:41.87 ID:1gFwOpTfO
- (*゚ー゚)「いいのいいの!前のマークUの時はギコ君いつもわたしのこと乗せてくれてたしすごい助かってたんだから、これぐらいさせて、ね?それで今度はこのクルマでいっぱいドライブしようよ!」
オレはその場でFCを買った。しぃのサポートのおかげだ‥
あの頃のしぃはそんなにお金に余裕があったというわけではなかったのに‥オレのためになんとかやりくりしてくれたに違いない‥
なのに近頃はしぃとドライブすら行っていない‥
( ,,゚Д゚)「じゃあジョルジュ、オレは帰るぞ。またよろしくな」
缶コーヒーの空き缶を捨て、立ち上がって呟く
( ゜∀゜)「おう、またな」
‥今夜あたりしぃをドライブに誘ってみよう。
そう決めてFCのエンジンを掛け、工場をあとにするのであった
- 56 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 00:04:04.25 ID:7EaCZhWX0
- 支援
- 57 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 00:06:21.09 ID:1gFwOpTfO
- (*゚ー゚)「おまたせギコ君!ひさしぶり」
ここはしぃの家の近所、オレがFCで迎えに来たのだ
( ,,゚Д゚)「ようひさしぶり!最近あんまり連絡とれなくて悪かったな、まあとりあえず乗ってくれ」
しぃが助手席に乗ってドアを閉めたのを確認してクルマを前進させる
(*゚ー゚)「あれ?なんかしばらく見ないうちにこのクルマいろいろ変わってる?」
おそらく、マフラーの音が大きくなってたり、足回りの強化、メーター類の追加をしたからだろう
( ,,゚Д゚)「ああ‥最近すこしずつイジってるんだ。ところでこれからどこに行こうか?」
(*゚ー゚)「ん〜‥特にこれと言ってないかも‥どうしようか?」
う〜ん、そういう返事だとコッチは困るんだけどな、まあいいや
( ,,゚Д゚)「海でも見にいくか?」
- 58 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 00:07:23.42 ID:1gFwOpTfO
- (*゚ー゚)「うん」
クルマを南に向けて走らせる。
それにしてもジョルジュによって再び組まれたこのエンジン、すげえ調子がいい。やっぱりアイツは腕がいいってことか、こんないい仕事してくれて出世払い可‥なのか、
などと考えていると海がもう近い。そこらの海浜公園の駐車場にFCを入れる。
ほかにはクルマが一台だけいた。青い70スープラ‥もしかしたらこないだバーボンハウスにいたやつかもしれないな。まあどうでもいいけど
( ,,゚Д゚)「着いたぞ、しぃ」
(*゚ー゚)「うん、降りて散歩しよっ」
- 59 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 00:09:05.31 ID:1gFwOpTfO
- やっぱり夜の海沿いはいいもんだ‥ひさびさに来るとついついずっと散歩していたくなる
そういえば今日は街でもう桜が咲いていた。この公園もどこかに桜があるかもしれない
(*゚ー゚)「ねえ、ギコ君」
( ,,゚Д゚)「ん?どした?」
(*゚ー゚)「仕事…調子はどう?」
( ,,゚Д゚)「ああ…ちょいキツイな。でも頑張って稼がなくちゃ、しぃはどうなんだ?」
オレは食品会社勤務、しぃは出版社勤務、二人の職業はバラバラだ。だからお互い忙しい時期になるとなかなか連絡がとれない
- 60 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 00:12:05.91 ID:1gFwOpTfO
- (*゚ー゚)「そっかぁ‥わたしも最近ちょっと疲れてきたかも‥ギコ君ともあんまり会えない日が続いてるし‥」
そうか‥本来弱音を吐かない性格のしぃが疲れてきたって言ってるってことはかなりのストレスなのだろう‥
( ,,゚Д゚)「無理は‥するなよ。なにかあったらオレに相談してくれ。気を使うことなんてないんだからな」
(*゚ー゚)「うん‥ありがとギコ君」
オレは‥しぃをそっと抱き寄せて唇にキスをした
(*///)「ん‥う」
しぃは軽くあらがいつつも唇を離そうとはしなかった
┃A`)ジー‥
┃ω)ジー‥
なにやら物陰に不韻な気配を感じ、オレは唇を離した
┃巣Tッ
┃巣Tッ
(*゚ー゚)「どしたの?ギコ君」
なにやら気配を感じたのだが‥誰もいないようだ‥でもしぃに言って無闇に不安にさせる必要もあるまい
( ,,゚Д゚)「ん‥そろそろ出ようか」
(*゚ー゚)「‥うん」
オレとしぃはFCに乗ってそのままどこへとともなく夜の闇へと消えていった
- 61 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 00:14:11.49 ID:1gFwOpTfO
- ('A`)「大佐殿、なにか見えましたか?」
( ^ω^)「うむ、問題はこのあとどこに消えたのかということだお」
('A`)「激しく同感であります大佐」
( ^ω^)「時にドクオ、あの赤いスポーツカーはいかなる物なのだお?」
('A`)「はっ!あれはマツダの旧型RX-7、通称FCと呼ばれるロータリーエンジン搭載のピュアスポーツカーにございます」
( ^ω^)「把握したお、してこれからどうするお?」
('A`)「家に帰って眠るべきかと」
( ^ω^)「残念だが同意だお」
第二話 完
- 62 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 00:14:16.04 ID:Mx2E+HeO0
- 支援
- 63 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 00:15:55.42 ID:uqg6quV4O
- 乙
- 64 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 00:16:12.78 ID:40NeOVOq0
- 乙ー
- 65 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 00:16:29.55 ID:DOp8a2ncO
- わくてか(・∀・)
- 66 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 00:21:54.57 ID:1gFwOpTfO
- 第三話
ξ゜凵K)ξ
相も変わらずさわがしいキャンパス、油を売る男たち‥さっさと帰る女‥
はあ‥たいくつ、もう大学も飽きてきちゃった‥
べつになにかしたくて大学に入ったわけじゃない‥高校を卒業して、両親の言う通りに大学に入っただけ‥これからどうせただなんとなく卒業してなんとなく父親の会社の役員をやって‥と、こんな将来が決まっていても楽しみでもなんでもない。
父親は一応中堅クラスの会社を経営している。お陰でわたし自身お金に困ったこともないし、それはそれで感謝するべきだということはわかってるわ。
でも、どうにもこうにも退屈で仕方がない‥『人生には失敗や挫折があるから面白い』というような言葉が真実ならわたしの人生なんてとてもつまらないに違いない。なにもかもが想定の範囲内。それってなにひとつ楽しくないんじゃないかしら?
- 67 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 00:22:46.72 ID:1gFwOpTfO
- なにかわくわくするようなことってないかしら?わたしだってそれなりに努力はしてるし‥
一応社長令嬢のわたしだけど意外にも行動力はあるのよ。
退屈な日常を変えようとバイトしてみたり‥サークルに入ってみたり‥
それでもわたしの心は満たされなかったけどね。たしかに楽しかったけど、あくまで想定内。
やっぱり予想を反する面白さってなかなか無いものなのかしら‥
もう、いいや。いつまでも学校にいたって仕方ない。外の空気にでも触れてこなくちゃこのまま腐っちゃいそう
- 68 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 00:23:43.33 ID:1gFwOpTfO
- VIP市東通り、東京で言うところの晴海通りみたいなものかしら?
車が絶えず通り、歩道は人でいっぱい。ちょっと自転車なんかが走ってくると軽くウザいと思えるような人工密度。
ひとり都会を歩くわたし、もうそろそろ都会の喧騒にもあきあきしてきた。
こんなときにはバーボンハウスで暇つぶしでもしようかしら
こんな心もとない気持ちの時はなんでもいいから強引に決意しないととてもテンションを上げられない。
わたしは静かな側道に入り、バーボンハウスに向かうことにした。歩くと30分くらいはかかるかしら?でも今はタクシーに頼らず歩いてみたい気分‥なぜだろう?
- 69 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 00:25:56.88 ID:1gFwOpTfO
- (´・ω・`)「やあ、ツンちゃんようこそバーボンハウスへ」
ドアを押して入るとマスターがいつものように声をかけてくれる。
ξ゚听)ξ「あら、よくわたしのこと覚えてたわね」
(´・ω・`)「忘れるわけないに決まってるじゃないか、そろそろ来てくれるんじゃないかなぁと思っていたところさ、まあこの紅茶はサービスだからまず飲んで落ち着いてほしい」
ξ゚听)ξ「あら、ありがとうマスター。‥べ、べつに紅茶サービスしてくれたからお礼言っただけなんだからねっ」
(´・ω・`)「うふふ‥ところで最近調子はどうだい?」
ξ゚听)ξ「なんの調子?」
(´・ω・`)「おおざっぱに…人生の、調子かな」
- 70 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 00:27:03.23 ID:1gFwOpTfO
- マスターはいつもサービスがいいうえに悩み相談なんかにも乗ってくれる。だから昼間時間が空いたときにはふらっとここに来てみたくなったりする。おかげで今日も美味しい紅茶をサービスしてくれた。それを頂きながらわたしは答える。
ξ゚听)ξ「なんか‥前にも行ったけどつまんないのよね‥なんか面白いことないかしら」
(´・ω・`)「それはおかしいね、恋愛とか浮いた話はないのかな?」
ξ゚听)ξ「恋愛?なんかあんまり興味ないのよね、バイトや大学の男はアホみたいなのばっかだし、だいたい私がなまじ社長令嬢なもんだからみんな気負けしてる感じ‥向こうから近寄ろうともしないしこっちからも近寄らないわ」
- 71 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 00:29:36.74 ID:1gFwOpTfO
- (´・ω・`)「そうか…興味がないか、しかしもったいないね。ツンちゃんクラスのルックスなら彼氏もよりどりみどりだろうに」
ξ///)ξ「べ、べつに誉めたってなにも出ないんだからねっ」
そう言ったらマスターは少し苦笑した。私はまた紅茶に口をつける…
そう…色恋沙汰には興味がないし、なにか目標がないかしら?
少しくらいくだらない目標だっていっときの退屈をしのげるならそれもいいかもしれない
…と考えたときマスターが口を開いた
(´・ω・`)「そういえばツンちゃんは免許もってたっけ?」
- 72 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 00:30:19.46 ID:7ts2hNJIO
- インタークーラーとマフラーブーストうpで380馬でないだろ………
出てほしいが
そんな俺はFCジャンキー
- 73 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 00:31:41.76 ID:1gFwOpTfO
- まるでわたしの思考を読んでいたかのような絶妙な発言。
ξ゚听)ξ「あたし?ううん、持ってないわ」
(´・ω・`)「そうか…学生のうちに免許はとっておいたほうがいいと思うけど…どうだろう?免許とってみたら?そしたら少しばかり世界も広がるかもしれないよ」
m9ξ゚听)ξ「それだわ!」
わたしは思わず椅子から立ち上がってマスターにプギャーしてしまった…
たしかに学生生活になにか足りないという気がしていたと思ったら…車の免許だ。いつもタクシーか執事が運転手してくれていたからすっかり見落としていたのかもしれない
- 74 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 00:33:25.90 ID:1gFwOpTfO
- ξ゚听)ξ「たしかにそういうの、チャレンジングでいいかもしれないわね」
(´・ω・`)「うん、それにこの国の免許保有率は五割以上だしね。いいチャンスだと思うよ。それじゃ紅茶おかわり、するかい?」
ξ^ー^)ξ「いただくわ!」
こうして私はマスターの弘明ぶりにより、突如免許取得の意欲が湧いたのであった
- 75 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 00:38:00.64 ID:1gFwOpTfO
- 皆さんお疲れです。
読んでくださってありがとうございます
本日はこのへんで締めさせていただきますが、なにぶん自分は初の執筆だったり携帯だったり…いろいろ見苦しい点があったと思いますので次回からは気をつけようと思います。
wktk支援等してくださった方、本当にありがとうございます
- 76 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 00:39:00.09 ID:7ts2hNJIO
- (`・ω・´)頑張って下さい
- 77 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 00:41:38.78 ID:7dtKMWieO
- 乙
- 78 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 01:30:45.39 ID:1gFwOpTfO
- 〜2週間後〜
ξ゚听)ξ
こうして私はまず近所の教習所に入校した。やると決めたらすぐ行動を起こす、これがわたしのポリシーだから
教習所の印象は‥なんだかあんまり軽い雰囲気じゃないけど、けっこうサバサバしててそれはそれでいい印象だった‥かな
行ってから気づいたんだけどわたし、オートマ免許とマニュアル免許、どっちにするか決めてなかったんだ。でもマスターは
(´・ω・`)「若いんだし、どうせ取るんならマニュアルにしたほうがいいよ」
と言ってたからそれに従うことにした
- 79 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 01:35:51.50 ID:1gFwOpTfO
- ξ゚听)ξ
とりあえず今のところバイトもしてないし、大学の単位も余裕だから毎日通うことにした、
うまく行けば一ヶ月で取れるかもしれないってマスターは言ってた
それから毎日、毎日教習所に通った。車の運転は‥なんだかすごく面白かった。
マニュアル車ってたしかに面倒かもしれないけど、こっちの方が楽しい。わたしはそう思う
- 80 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 01:40:57.87 ID:40NeOVOq0
- 支援
- 81 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 01:44:26.31 ID:1gFwOpTfO
- ξ゚听)ξ
毎日通ってたこともあって、明日には仮免の試験が受けられる。
ちょっと不安だけど今まで特に問題なかったし、今日の見きわめでも教官に「この調子でいけば明日は受かるよ」と言われた。
だから、たぶん大丈夫。うん、
- 82 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 01:47:12.07 ID:1gFwOpTfO
- 〜翌日〜
仮免の試験は番号順で行われる。その日の受験者はたった二人‥
わたしともう一人‥ということね
黒板に本日の受験者名が書かれている。
一番、内藤ホライゾン
二番、ツン
( ^ω^)「おっおっ!やばいお、緊張してるお」
ξ゚听)ξ「‥‥‥」
- 83 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 01:57:22.35 ID:y+IhVxzW0
- ほ〜ら☆
えっちなものだよぉ〜
(携帯可)
http://gareki.ddo.jp/ki/ki/ki_9111.xxx
- 84 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 01:57:23.94 ID:fmuYSf8d0
- wktk支援
- 85 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 01:58:49.47 ID:1uhxIP8E0
- 追いついた!
これは期待。何か元ネタあるの?
- 86 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 02:16:56.00 ID:7ts2hNJIO
- ( ^ω^)キター
- 87 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 03:29:20.38 ID:A9/9cPRYO
- ( ^ω^)
- 88 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 04:25:36.20 ID:vuPfvf97O
- 期待ほ
- 89 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 06:13:38.51 ID:DOp8a2ncO
- ほす
- 90 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 06:33:10.80 ID:1gFwOpTfO
- 受験前の説明を受ける教棟にふたりきり‥わたしと同じ年齢くらいの‥内藤ホライゾンなる男が独り言を言っている‥
これってもしかしてわたしに言ってるのかしら‥だとしたらスルーしちゃうのも少々気の毒な気がしたので‥
ξ゚听)ξ「そうね‥私もなのよ」と反応してあげた
( ^ω^)「おっ?やっぱりそうだおね?二人とも受かるといいお」
ξ゚听)ξ「ええ‥」
( ^ω^)「どうですかお?自信の方は?」
ξ゚听)ξ「そんなの受けてみなくちゃわかんないじゃない」
( ^ω^)「冷静な人だお」
- 91 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 06:36:31.17 ID:1gFwOpTfO
- ‥なんか‥久しぶりに他人に声をかけられた気がする‥
でも何故か嫌な気持ちがしないのはどうしてかしら?
‥と、教官が部屋に入ってくる
「おはようございます、これから検定を始めますから、内藤さんはそこの車の運転席、ツンさんは後部座席に座ってください。ツンさんは自分の検定の前に見学してもらいますのでね」
そう言い残してサッサと準備を始めた
そっか‥見学してから検定ね、わたしだけちょっとラッキーかも
( ; ^ω^)「そんな‥僕はまだ心の準備が‥そんなの不公平だお」
教官「番号順なんで仕方がないんですよね〜、まあ内藤さんは自分の検定が終わったあとにツンさんの見学をしてもらいますから」
( ; ^ω^)「それって意味ないおww」
ξ゚听)ξ「ぷっ‥」
いけない、少し吹いちゃった。
- 92 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 08:07:15.37 ID:eQk5E3smO
- これはwktk
- 93 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 09:22:49.11 ID:ksEJB0/FO
- wktk
- 94 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 09:45:34.49 ID:1XxAoI1cO
- wktk
- 95 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 10:31:02.77 ID:SXilyiZhO
- ほ
- 96 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 10:54:07.98 ID:SXilyiZhO
- ほ
- 97 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 11:15:18.71 ID:SXilyiZhO
- ほ
- 98 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 11:55:26.55 ID:pckKL9uPO
- 孕
- 99 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 12:08:00.16 ID:vD66obrqO
- 保守ありがとうございます
続きを、少し投下致します
- 100 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 12:08:51.37 ID:vD66obrqO
- 〜午前10時〜
ξ゚听)ξ「ふう‥」
検定を終えて車から降りた私は大きく伸びをして教棟に入った。手応えは‥たぶん大丈夫
( ω )「ああ‥やっちまったお」
内藤さんはなんだか自信がなさげ。
これから私と内藤さんは合格発表まで数十分ほど部屋で待機しなくてはならない
( ^ω^)「それにしても‥ツンさんの運転はスムーズでしたお」
彼がさりげなく私に声をかけてくる
- 101 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 12:10:41.08 ID:vD66obrqO
- ξ゚听)ξ「あら、そうかしら?内藤さんも結構よかったんじゃない?」
( ;^ω^)「いやいやいや、一回坂道発進失敗してしまったんだお。ガクブルだお‥」
ξ゚听)ξ「ああ‥確かにそんなことも‥」
( ^ω^)「あ、あと僕のことは『さん付け』しなくていいお。むしろ『ブーン』と呼んでもらって構わないお」
ξ゚听)ξ「なによそれww」
発表までの待機時間が長いせいか、二人だけの教室が雑談で賑わったとき
教官「ハイお待たせしました〜、それでは結果を発表します」
- 102 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 12:13:58.29 ID:vD66obrqO
- ガラガラッと引き戸を明け、教官が現れたので私たちは軽くびっくりして前に向き直る
教官「え〜、今回の結果は‥」
( ;^ω^)「‥‥‥」
ξ゜凵K)ξ「‥‥‥」
教官「二人仲良く合格です!仮免許証ができあがってますのでお渡ししますね〜」
わたしはホッと息をつき、安心した。
ブーンは‥
( *^ω^)「まじかお!落ちなくてすんだんだお?やったお」
満面の笑顔で仮免許証を手にする
ξ゚听)ξ「よかったじゃない。ブーン」
( *^ω^)「おっおっ!ありがとうだお!嬉しいお」
ξ///)ξ「べ、べ、べつにあたしは単なる社交辞令として祝福してあげただけなんだからねっ」
五月ともなると昼はすこし暑いくらい‥そのせいか今、すこし顔が赤くなってる気がした
- 103 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 12:16:20.77 ID:vD66obrqO
- (´・ω・`)「そうか、仮免とれたんだね。まあこれから路上教習も長いけど頑張ってね」
( ^ω^)「わかってるお!」
(´・ω・`)「そういえば今日はドクオは一緒じゃないのかい?」
( ^ω^)「ドクオは今日は仕事だお。僕だって夜からバイトなんだお」
(´・ω・`)「そうか‥ブーンはバイト始めたんだ‥なにかお金が必要なことでも?」
( ^ω^)「いまはクルマが欲しいんだお。教習所のお金はカーチャンに出してもらってるけどクルマはそうはいかないお。だからニートをやめてお金を稼ぐことにしたんだお。働くことに最初は不安だったけど、やってみたら思った以上に毎日充実してるお」
(´・ω・`)「そうか‥ブーンもやっぱり働きはじめていい顔になってきたね‥
や ら な い か ?」
( ^ω^)「だが断る」
(´・ω・`)「‥‥‥」
- 104 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 12:17:51.03 ID:vD66obrqO
- その時、扉がカランカランと音を鳴らしながら開く。来客のようだ
(´・ω・`)「‥やあ、ようこそバーボンハウスへ‥って、ツンちゃんか、」
ξ゚听)ξ「どーもー」
( ^ω^)「お?ツンさんですかお?これまた奇遇だお」
ξ゚听)ξ「あら!ブーンじゃん!どうしてここに?」
( ^ω^)「僕は一応ここの常連なんだお」
(´・ω・`)「おや?ひょっとしてツンちゃんて‥ブーンの彼女だったとか?」
ξ///)ξ「な、なにいきなりわけのわかんないこといってるのよ!そんなんじゃありませんだからねっ」
( * ^ω^)「マスター、これで彼女になにか飲み物を頼むお」
顔が赤くしながらブーンは即座にカウンターに100円玉4枚、5円玉を7枚差し出した
- 105 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 12:18:39.06 ID:vD66obrqO
- ξ///)ξ「あ、アンタもなにその気になって気取ってんのよっ!」
( * ^ω^)「まあまあ、せっかくだから二人の仮免合格の祝杯をあげようお。僕がおごるお」
(´・ω・`)「ふふ‥なるほどね、教習所の出会いか‥まあまあツンちゃん、とりあえず座りなよ。ブーンのオゴリの紅茶を用意したから飲んで落ち着いてほしい」
ξ*゜凵K)ξ「‥もう」
- 106 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 12:20:51.23 ID:vD66obrqO
- ξ゚听)ξ
そんなことがあってからさらに数週間後‥
わたしはブーンと教習所の卒検をクリアし、その翌日にはいっしょに免許センターに行き、これまたいっしょに合格してしまった
ブーンとはあの日以来すっかり打ち解けて、なんだか友達みたいになってる‥
べ、べつにあいつと仲良くなりたかったとかそんなことはひとことも言ってないんだからね!誤解しないでよねっ!
- 107 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 12:21:45.82 ID:vD66obrqO
- そんなこんなで免許証を交付され、今は二人で歩いて帰っているところ‥
( ^ω^)「やっと免許を手にいれたお、そういえばツンはなにか欲しいクルマとかないのかお?」
ξ゚听)ξ「クルマ‥か」
わたしはもう一ヶ月前に立てた目標、『免許をとる』というのを達成してしまった‥これからは何を目標にしようか考えていたけど‥急にクルマを目標にしたくなってきた。だけど‥
ξ゚听)ξ「特に‥思いつかないなぁ‥でもせっかくマニュアル免許取ったんだからマニュアル車がいいかな」
( ^ω^)「そうかお。じつは僕もまだ決めてないんだお。てかまだお金貯まってないけどお」
- 108 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 12:23:20.90 ID:vD66obrqO
- ξ゚听)ξ「‥‥帰りにバーボンハウス、寄ってく?」
( ^ω^)「おっおっ!それは賛成だお」
ξ///)ξ「べ、べつにアンタとお茶が飲みたいってわけじゃないんだからね!あたしが喉がかわいたからついでに誘ってあげただけなんだからねっ」
( * ^ω^)「いいから早くいくお!」
─ブーンに手をひかれ、今日もまたバーボンハウスに向かう─
六月のこの季節は蒸し暑くて
緑の匂いが鼻をさし─もうじき夏がやってくることを実感する─
21回目の夏─
免許をとった夏─
第三話 完
- 109 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 12:34:27.77 ID:SXilyiZhO
- 面白かったー
- 110 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 12:45:54.25 ID:mZNqSQh10
- 70なつかしいな。
保守
- 111 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 12:47:08.85 ID:dpkGU0B50
- これはwktk
ところでZが乙にしか見えない俺は末期症状
- 112 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 12:55:16.66 ID:oPipeR8sO
- これはwktk
- 113 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 13:15:36.85 ID:SXilyiZhO
- ほ
- 114 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 13:37:55.94 ID:mZNqSQh10
- 定期点検的な保守
- 115 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 13:45:33.66 ID:SXilyiZhO
- ほ
- 116 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 13:56:52.93 ID:4bz7zMDoO
- ほす
- 117 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 14:14:11.06 ID:UeeIffyeO
- こいつらがなにに乗るか考えるだけでご飯が三杯はいける
- 118 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 15:04:43.00 ID:vD66obrqO
- 第四話
─夜─
ネオンが眩しく色とりどりの形を造っては消え、明滅する街‥首都VIP。
いくつものビル街から人が溢れ、酒を呑んだり大騒ぎしたり、思い思いの時を満喫する時間帯
大通りはタクシーで溢れ、ぎこちない流れでクルマ達が走っている。
その中のひとつのビルから一人の女が吐き出された。
黒革のパンツ、黒革のジャケットに身を包まれた美女─
彼女は人の波を避けながらスタスタと大通りに向かい、路肩に停まっているクルマのドアを開け、ドライバーズシートに身を埋めた。
- 119 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 15:06:24.72 ID:vD66obrqO
- Z32‥
漆黒のフェアレディZ
彼女を乗せたZはゆっくりと動きだし、そのまま『新制首都高速VIP4号入り口』と書かれた看板の方へ向かっていった
─彼女はほぼ毎日のように新制首都高を走っている。移動のためではない。ただ、純粋に走りたい‥それだけだった
三車線の高速湾岸線はひたすら真っ直ぐ続いている。まるで永久に終わりが見えないほどに、
前方に一般車の姿は見えない。工業地帯や倉庫街の明かりが眩しく感じるくらいにすいている
- 120 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 15:07:24.26 ID:vD66obrqO
- 水温、油温、油圧を確認し、四速のまま彼女はゆっくりとアクセルを踏みはじめた。
Zはエンジン回転2000rpmからゆっくりと加速する、しかし回転を重ねるごとに徐々にただものではない空気を漂わせていく。5500rpmを越えるとぎこちなくブーストメーターの針が右側にピン!と張り付き、
ドッゴーン!となにかが取り憑いたように狂ったような加速を始めた。
まるで大砲から打ち出されたかのようだ。
視野が一気に狭まり、左右の景色が見えなくなる。見えるのは前方の一点だけ。同時に襲い来る加速Gは彼女の体を容赦なくバケットシートに押し付け、後頭部はヘッドレストに引っ張られる。肺の中の空気までが押し出されるような感覚─
- 121 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 15:08:28.86 ID:vD66obrqO
- ほぼ一瞬で7800rpmに届く。彼女は一度アクセルを離して素早くギアを5速へチェンジする
「バシュッッ!」ブローオフが開き、一瞬遅れてマフラーから「スパーン!」という音とともにオレンジ色のアフターファイヤーを煌めかせる。
エンジンは一度5800rpmほどに落ちたが、再び全開にされたスロットルがさらにZを加速させる
目が大きく見開かれ、全身の毛穴が開くような、まるでこのまま奈落の底へ落ちるようなスピードの中、彼女は思った
川 ゚ -゚)(これだ‥この感覚‥ほかでは得られない‥このために私はここに来て‥
そしてここに来るために私は‥生きている‥)
グオオアアアァァァ‥‥‥‥
漆黒のZは重い高音を夜空に響かせながら湾岸の果てへと消えていった
- 122 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 15:29:12.33 ID:4bz7zMDoO
- わくてか
- 123 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 15:36:44.34 ID:mX363XeU0
- wktkがとまらない
- 124 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 15:51:37.65 ID:SXilyiZhO
- あ
- 125 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 15:53:43.79 ID:Be3bRbZOO
- 頭文字Dのパクり?平然とパクるんだな最近の作者は…
- 126 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 15:59:09.53 ID:fageg+pLO
- >>125
お前は色んなとこで発言しすぎだ。少し黙れ
- 127 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 16:10:10.58 ID:Be3bRbZOO
- >>126
ププwwwwwwブーン小説愛読者様乙wwwwww
- 128 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 16:30:51.28 ID:SXilyiZhO
- >>127
おまえが痛いってことだけはわかった
- 129 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 16:32:47.47 ID:UeeIffyeO
- VG30…7800も回したら…
- 130 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 16:32:54.35 ID:Be3bRbZOO
- そんな事よりもパクりなのかパクりじゃないか答えてよ〜
- 131 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 17:30:48.62 ID:SXilyiZhO
- ほ
- 132 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 17:48:25.46 ID:LdDRSm9kO
- ほ
- 133 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 17:53:41.16 ID:n0qnMtdoO
- 保守
- 134 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 17:54:36.45 ID:SXilyiZhO
- ほ
- 135 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 18:19:44.12 ID:SXilyiZhO
- さ
- 136 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 18:31:32.79 ID:SXilyiZhO
- ほ
- 137 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 18:44:11.36 ID:SXilyiZhO
- ほ
- 138 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 18:55:45.47 ID:QVubmerx0
- >>130仁D読んだことある?
- 139 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 18:59:05.34 ID:SXilyiZhO
- >>138
ほっとけ
荒れる
- 140 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 19:35:18.15 ID:SXilyiZhO
- ☆
- 141 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 19:48:11.24 ID:SXilyiZhO
- ほ
- 142 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 20:04:53.92 ID:dOrRF7Tm0
- どっちかって言うとイニDより湾岸ミッドナイト寄りかな・・・峠じゃないし
Zと言いスープラと言いあんまり湾岸向きじゃないような気がしないこともないけど
- 143 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 20:05:00.70 ID:vD66obrqO
- 新制首都高、港湾パーキング
ブォロロロロロ‥
重低音を響かせてゆっくりZは停車する。
ターボタイマーを作動させ、女はクルマから降りるとタバコに火をつけ、夜の海を眺める。
川 ゚ -゚)y ̄~「‥‥ふぅ」
河口のむこうがわの岸には工業地帯が並んでいる。黄色いランプがところどころに配置され、それを無数に積み重ねられて壁のようになっているオレンジ色のコンテナが照り返す。
少し上の空を国際線が横切る。赤いランプを点滅させるジャンボジェット機‥
彼女は缶コーヒーを飲みながらただ立ち尽して夜景を見ていた。まるで自分がこの場所の一部であるかのように‥
- 144 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 20:05:02.49 ID:CqAs9O5b0
- し
- 145 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 20:20:50.55 ID:SXilyiZhO
- キターと思ったらいなくなったお(; ^ω^)
- 146 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 20:34:33.94 ID:SXilyiZhO
- や
- 147 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 21:01:16.69 ID:DDvGrm6/0
- 前スレとかあんの?
- 148 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 21:32:21.48 ID:xK3z9yof0
- ほ
- 149 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 21:39:05.34 ID:SXilyiZhO
- し
- 150 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 21:41:13.07 ID:n0qnMtdoO
- ゅ
- 151 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 22:21:18.48 ID:hj0dR7b40
- ぴ
- 152 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 22:27:36.61 ID:n0qnMtdoO
- 保守
- 153 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 22:44:53.42 ID:n0qnMtdoO
- 保守
- 154 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 22:45:32.65 ID:FRNRUN710
- ∩(゚∀゚∩)age
- 155 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 23:01:17.53 ID:i37hDUpJ0
- wktk
- 156 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 23:11:25.09 ID:i37hDUpJ0
- ア
- 157 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 23:19:27.49 ID:vD66obrqO
- どれぐらいの時間が経っただろうか、
彼女のもっていた缶コーヒーがすっかり冷たくなったころに遠くからエキゾーストサウンド(排気音)が近付いてくる
音からしてかなりのチューニングをされているクルマのようだ。
川 ゚ -゚)y ̄~「‥‥‥」
振り向くと、駐車エリアに白いスカイラインGT-Rが入って来た、BCNR33だ。ドライバーの顔は見えない
しかし彼女は特に意に介さず
川 ゚ -゚)「さて‥もう帰るとしよう」
Zに乗って駐車場出口に向かっていった
- 158 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 23:20:26.90 ID:DwUX0HME0
- 誰か車とドライバーのまとめクレクレ
- 159 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 23:22:19.92 ID:vD66obrqO
- お世話になっております。
今夜は完膚なきまでに酔っぱらってしまいましたが、無事帰宅できたら続きを投下させていただきますっ
うい
- 160 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 23:31:03.70 ID:D83o/l6u0
- 【2ちゃんねるで詐欺商売!!!!!!!!!!】
つちのこ倶楽部という詐欺屋が、2ちゃんで悪品魚を高級と偽り販売!!
しかも騙された購買者を「騙される方が馬鹿」、「馬鹿は金を落とせばいい」とあざ笑い、
さらには「騙し取った金で飲む酒はうまい」などとほざいている!!!!
人を騙す商売が、自分にどのように帰ってくるか、思い知らせてやろうぜ!!
主スレ(VIP)
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1172317047/
詐欺師のページ
http://endlicheri.main.jp/
http://umigakikoeru.hp.infoseek.co.jp/
http://blog.endlicheri.main.jp/
- 161 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 23:37:18.71 ID:7mqfHNN30
- このスレ見てたら首都高バトル01がやりたくなってきた
- 162 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 23:43:36.29 ID:SXilyiZhO
- ワクワク
- 163 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 23:44:49.24 ID:hj0dR7b40
- テカテカ
- 164 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 23:48:37.94 ID:vD66obrqO
- >161実戦ではやはり首都高バトル0だ─新しくXが出た今でも─
ホントすいません酔っぱらってて潰れせう…
- 165 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 23:49:57.02 ID:vD66obrqO
- GT-Rとすれ違ったときに相手の口許だけが見えた。なにか、ほくそ笑むような、引き締まるような、そんな口許に変わる光景だけが彼女の目に映った
川 ゚ -゚)「‥‥」
湾岸線を折り返すZ、道路状況は一般車がまばらにいる程度だ。
しばらく100キロ前後で流したのち、水温、油温、油圧を確認してギアを5速から3速に落とし、アクセルを踏みこんだ。再び襲い来る加速感に身を委ねていた彼女だったが‥
川 ゚ -゚)「ん‥?後ろから‥何か来る?」
さきほどまで真っ暗だったバックミラーに白いロービームがだんだんと迫ってきていた
川 ゜‐゜)「もしやさっきの33R‥?」
Zのスピードはまだ160キロほどだったが、さっきまでバックミラーに映ってもいなかった白い33Rは徐々に距離を詰めてきている
3速7500rpm。すばやく4速にシフトアップ、ブーストは1.5をピンと指す。戦闘機的な加速を続けるZだったが彼女の感情はさきほどまでと違っていた‥
川 ゚ -゚)「あの33Rが‥追い上げてくる!?」
- 166 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 23:51:32.09 ID:SXilyiZhO
- ( ^ω^)らいらいおっ
- 167 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 23:51:33.15 ID:vD66obrqO
- このZに追いついてくるクルマはそうそうあるものではない。いくらGT-Rといえど、ちょっとやそっと改造したくらいでは相手にならなかったのだ。たった今までは‥
5速6000rpm、ついさっきまで完璧だと思えたこのパワーが、今は彼女を満足させなかった。
白い33Rはスパッと進路を変え、そのままZを追い抜いた。
川 ゚ -゚)「ば‥ばかな‥」
横からシュワーンと音がしたと思ったら、もうライバルには前に出られていた。こんなことは彼女には経験のないことだった
Zの速度は280キロを越えているというのに、前を走る33Rはそれを上回る速度で走っている。その証拠に2台の距離は少しずつ離れていく‥
川 ;゚ -゚)「こんなクルマが‥いたのか‥?」
グオオアアアァァァァッ!
ギュオオオオォォォォ‥‥
- 168 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 23:52:25.38 ID:vD66obrqO
- ( ; ^ω^)「おおお!!」
(;'A`)「うわああ‥」
白い33Rと黒いZ32に一瞬でブチ抜かれた青いスープラの中の男二人が一斉に叫んだ。
( ; ^ω^)「い、いまの2台すんげーはええお!気合い入りすぎだお!」
(;'A`)「いやあ‥あの2台時速300くらいでてるんじゃないか‥次元が違いすぎる‥」
( ^ω^)「いまの黒いZ32って前見かけた美人なおねえさんが乗ってたやつじゃないかお?」
('A`)「えっ?mjd?そうだった?」
- 169 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 23:54:21.96 ID:DwUX0HME0
- なぁ、もうちょっと改行しようぜ。
昨日から気になって気になって。
- 170 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 23:55:01.59 ID:vD66obrqO
- 川 ゚ -゚)「‥‥」
アクセルを離していた。5速1500rpm、時速80キロほどまでスピードを落としていた
もう、あれ以上踏み続けていても勝てないと判断した結果だった。勝負を降りた。
川 ゚ -゚)「私がここで負けるとは‥いったいなんなんだあの33Rは‥」
運転しながらタバコを取りだし、火をつける。いままで車内では吸わないことにしていたが、吸わないととても気分が収まりそうにないのだろう。
川 ゚ -゚)y ̄~(しかしあの33Rとの差はそんなに絶望的というほどではないだろう、次は各部の見直しをして、中速のトルク重視にして250から300キロまでの到達を短縮すればなんとかなるはずだ、そのためにはタービン交換が理想だが‥今はまだ無理だな、
やはりその前にエアロを空気抵抗の少ない最高速向きのものにした方がいいかもしれない、
ホントは純正が好きなんだがそれも仕方ないかな‥)
次にZに施すチューニングプランを考え、彼女は帰っていく
彼女は、完全にスピードの魔力に取り憑かれていた。
第四話 完
- 171 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 23:57:55.99 ID:vD66obrqO
- 第五話
( ^ω^)
僕はやっぱりスポーツカーに憧れてるお、ドクオのスープラを見たときにそう感じて、フェアレディZやRX-7、GT-Rを見たときにはハッキリと確信したお。‥
そして自分もああいうクルマに乗りたいと思ったんだお、
でもニートだったし免許もお金もなかったんだお、
だけど免許だけはカーチャンの助けでやっと取ることができたお、
それと同時にアルバイトを始めたからニートからフリーターに昇格したんだお、ちょっと前の僕なら考えられなかったことだお。
今はクルマが欲しくて頑張って真面目に働いているのが評価されて来月には社員になれそうないきおいだからいっきに社会人に昇格できそうなんだお
それに、なんといっても教習所でツンという女の子と仲良くなれてしまったお。うれしかったお( *^ω^)
- 172 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/24(土) 23:58:48.96 ID:vD66obrqO
- あと最近はドクオと会う機会も増えてきたお、
ひまがあればドクオのスープラで一緒にドライブにいくんだお。
でもアイツはまだ僕に運転させてはくれないお‥
まあ仕方ないかお、そのせいで僕は余計自分のクルマが欲しくなってくるお。
クルマが欲しいと思っただけで僕は今、すごく充実しているお!
- 173 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/24(土) 23:59:06.20 ID:Xg1KuKuK0
- 俺も湾岸ミッドナイトとか首都高バトルやりたくなってきた・・・
保守
- 174 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 00:02:06.85 ID:QL9V9fxhO
- ('A`)
今日の予定は朝から仕事、勤め先は印刷工場だ。
一応社員、高校卒業してすぐに就職してたからかれこれ二年半は続いてることになる
オレがスープラを買ったのは三ヶ月くらい前かな。どうしても一括払いで買いたかったし、
その後の資金も確保しておきたかったから、金がたまるまでずいぶん時間がかかっちまった‥
スープラはフルノーマルのやつを買ったんだけど、こないだついにステアリング、シフトノブ、タイヤ、ホイール、マフラーを換えたんだ。タイヤだけは新品であとは中古のパーツだったけど全部で14万くらいかかっちまったな。
でも、近頃夜中に見掛ける黒いZ32や白い33R、あれを見てしまったからもっとお金がかかるかもわからんね
- 175 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 00:03:26.93 ID:QL9V9fxhO
- おかげで毎日忙しいし、土日もバイトで潰れることもあるけどなぜかツラいと感じることはないんだな、
やっぱりクルマのためと思って働くと自分にしっかり芯が通ってるのが分かるんだ
あとは‥彼女がほしいなぁ‥
なんか知らないけどブーンは教習所で女の子と仲良くなったとかなんとか‥
俺が三年前に教習所通ってたときはフラグ全くなかったのに…
('A`)ウツダシノウ
- 176 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 00:05:59.73 ID:QL9V9fxhO
- ξ゚听)ξ
わたし?免許とってからクルマは買ったのかって?
うん、べつにお金はあるし、買おうと思えば自分のクルマ買えるんだけど‥こないだね、あることを思い出したのよ。
私の父親は経営者だってことは話したわよね?
だからまぁ自宅はやたら広くて庭にはガレージがあるのよ。私もすっかり忘れてたんだけどガレージの中に何があるのかしらと思ってみたら‥
埃だらけの黄色いスポーツカーが置いてあったの。
- 177 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 00:08:06.47 ID:6WW2MVS/O
- 面白いお( ^ω^)
- 178 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 00:16:16.28 ID:QL9V9fxhO
- 昨晩からありがとうございます…
筆者は…やばいです。両目開けてると焦点が定まりまへん…
無事帰宅はしたんつすが…もし生きてたら続きを投下したますので…
ホント、すいません、酔っぱらいの戯言と思って今夜は流してください
初の小説にもかかわらずたくさんの支援ありがとうございました
- 179 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 00:19:27.91 ID:6WW2MVS/O
- 明日も朝から楽しみにしてるお( ^ω^)
- 180 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 00:27:22.63 ID:QL9V9fxhO
- ξ゚听)
ξネットで調べてみたらどうやらホンダのNSXっていう名前みたい。
うん、すごいカッコいいと思ったわ、軽く汚れてたけど。
二人しか乗れないみたいだけどマニュアルだったし、すごく運転してみたいと思った。
なにより、こんなつまらないと思っていた家にこんな面白そうなクルマがある、その事実を知っただけでわくわくしてスキップしてみたくなったくらい。こういう気分て何年ぶりかしら
たぶんあれは父親がきまぐれで買ってきたクルマだと思う。いま家にクルマは全部で10台くらいあるんじゃないかしら?ほとんどベンツとかクラウンばっかり、たぶんあの父親はNSX持ってることなんてもう忘れてるわ。
埃にまみれてるもの。
一応まだ車検は切れてないことは意外だったけど
- 181 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 00:29:27.60 ID:QL9V9fxhO
- ξ゚听)ξ
わたしはどうしても乗ってみたいけど、父親に言ってもどうせ『運転なんてとんでもない!』的なことを言われるのはわかりきってた。
なまじ金持ちの家の令嬢ってこういうとき損なのよね‥どこの家もそうかもしれないけど
だからわたしは両親が海外に行っていて留守の隙に父親の部屋から『HONDA』と描かれたキーを探しだして勝手に乗ることにした。
考えてみれば親に対してこんな反抗的なことをするのはこれが初めてかもしれない。
そのせいもあってかNSXのシートに座ったときには心臓がドキドキしっぱなしだった。いよいよこのクルマを運転できる‥けどバレたら大変なことになる‥こんな感じだったから
三回くらいキーをひねってやっとエンジンがかかったときには本当に喉から心臓が出そうだったわ。
突然ガレージの中になにか管楽器のような音色が響いているのはなぜだろうと思ったらそれはNSXのアイドリングの音だと気がつくのにしばらくかかった。
クルマの音は騒音じゃない…そう思ったわ。
- 182 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 00:32:47.14 ID:QL9V9fxhO
- ξ゚听)ξ
それでドキドキしながら慎重に外に出して公道に出たの。
それから先のことは、夢みたいであんまり覚えてないわ。
気がついたら元のガレージに車庫入れしようとしてたから、そこで後ろが見ずらくて車庫入れしにくいなぁと思ったときにやっと正気に戻ったんだと思う
無事戻ってきたのはいいんだけど、その日からなんだか部屋でずっとボーッとしちゃって気がつくと顔がニヤニヤしちゃってたりするわけ、もちろん食事も味が分からないし、
最近再開したバイトも集中できなくなっちゃったのね。
それで、気がつくと夜中にまたNSXのキーを持って庭に向かう私がいた。
幸いその日も両親が留守だったから乗ってしまえと思ってたらしいの
でね、今度はもっとおもいっきり走ってしばらく我慢しようと考えたの
- 183 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 00:33:53.57 ID:LniXNGLw0
- ( ^ω^)内藤ホライゾン(ブーン)
学校卒業後、ろくに仕事もせずに無駄な毎日を過ごす。しかし友達のドクオの変化を見て少しずつ変わっていく。
現在では車の免許を取り、アルバイトをしている。カーチャンと同居。
('A`)ドクオ
ブーンと学生時代からの付き合い。学校卒業後すぐに働き自分の車を買う。
初めて高速道路に乗ったときに見つけた美少女、クーに一目ぼれ?し彼女を目標としている。
愛車はスープラ(JZA70型)
( ,,゚Д゚)ギコ
首都高を駆け巡る走り屋。最近ではR33との勝負に連敗したり車の調子が悪かったりと災難続きだが
ジョルジュオートのオーナーから頂いたパーツを使い修復、改造を施し戦闘力が上がった。彼女在り。
愛車はRX-7(FC)
- 184 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 00:34:28.96 ID:99OkCzM70
- wktkするしかない
- 185 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 00:34:31.65 ID:QL9V9fxhO
- ξ゚听)ξ
それで思いきって新制首都高速なんか乗っちゃったからもう大変、
エンジン回転を8500rpmまで回したら全身電気が走ったみたいになっちゃって、
すごい感覚だった。言っとくけどスピードはそんなに出してなかったわよ。140くらいかな。
その日も無事に帰ってこれたんだけど‥
もう次の日にはまた乗りたくて乗りたくて仕方がなかった。
だから最近は両親が家を留守にするのを待ちこがれてるってわけなのよね
今度持ち出したときは昼間にバーボンハウスにでも乗って行ってマスターやブーンを脅かしてみようかな、なんて思ってるわ
- 186 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 00:34:35.63 ID:LniXNGLw0
- 川゚−゚)クー
首都高を駆け巡る走り屋。美少女で服装は黒で固めていて、腕前は未知数。(だが高いと思う)
毎日のように首都高に出現しては自慢の改造を施したマシンで爆走している。スピード狂?
愛車はフェアレディZ(Z32)
ξ゚听)ξツン
自分の今の生活に満足できず、新たなる刺激を求める日々を過ごしていた。
そのときバーボンハウスのマスターから免許の取得を勧められ早速取りにいき見事一発合格。
教習所に通ってるとき、ブーンと知り合い仲良くなる。
(´・ω・`)マスター
バーボンハウスのマスター、悩める相談者の話し相手。
毎回何かしらの話の後には性行為を要求してくるが軽くあしらわれる。
とりあえず主要キャラだけ・・・こんなんでいいのだろうか?('A`)
- 187 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 00:37:40.44 ID:ncv+B9l5O
- wktk
- 188 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 00:37:48.43 ID:ii4O3ATq0
- >>186
dクスコ
- 189 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 00:38:58.30 ID:QL9V9fxhO
- カランカラン‥
ドアから音がすると僕はいつものセリフでお客さんを迎える
(´・ω・`)「やあ、ようこそバーボンハウスへ、このお冷やはサービスだからまず飲んで落ち着いてほしい。
」
カウンターに座るお客さんに水を一杯お薦めして注文をとる、うん、こうしてコーヒーや紅茶、洋菓子類を提供するのが僕の仕事、そうだね、だいたい八年くらい前からこんな仕事してるんだけどね、なんだか妙に僕に合ってる仕事だと思うんだ。
だから‥反省はしていない
おや、また来客だね
( ,,゚Д゚)「うぃーす!」
(´・ω・`)「やあ、ギコ君か、いらっしゃい。」
( ,,゜Д゜)「ああ、とりあえずキリマンジャロをダブルで」
(´・ω・`)「把握」
ギコ君はずいぶん昔からの常連さんだ。僕がこの店で働きはじめた頃からいたのかな?
その時のギコ君は高校生だったような気がしたけれど、なんだかんだで八年間ずっと週に二回くらいは来てくれている。ありがたいことだよ
- 190 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 00:40:32.00 ID:QL9V9fxhO
- (´・ω・`)「はい、キリマンジャロのダブルおまたせ、最近は景気はどうだい?」
コーヒーをカウンターに供しながらいつものように軽く話をふってみた。
( ,,゚Д゚)「景気ねぇ‥たしかに給料はそれなりに良いんだが‥使う金額が追っつかないってかんじか」
ギコ君がタバコを取り出して口にくわえたのを見て僕はライターの火をつけて差し出した。
(´・ω・`)「そうか、やっぱりクルマにお金がかかるってやつかい?」
( ,,゚Д゚)y ̄~「すばりそれだね、RX-7は燃費も最悪だし‥近頃だいぶチューンもしてるし、まだまだ金が必要だ」
(´・ω・`)「ふむ‥まあクルマもいいけど‥最近しぃちゃんとはどうなんだい?近頃一緒に来なくなったみたいだけど」
- 191 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 00:53:55.54 ID:fQwcdvfrO
- いつも楽しく読ませ頂いてます。早く次が読みたくて待ち遠しいです。
これからも頑張って下さいね。
- 192 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 01:02:52.40 ID:QL9V9fxhO
- ( ,,゚Д゚)
マスターは他のお客の対応をしてる中、オレはひとり考えごとをしていた
( ,,゚Д゚)y ̄~(‥しぃとは忙しくて予定が合わないのは確かだが‥オレはそれをいいことにアイツに構わずRX-7の改造ばかりしている‥気がつけばしぃのことよりクルマのことの方に思考がいってしまう‥
クルマを改造をする目的‥いや、目的とは言えないかもしれないが‥あの白い33Rに勝つため‥そのせいでいつだってクルマのことしか考えられなくなっちまった。
しぃのことも大切だがそれとこれとは別問題‥そう思う)
だが、あの33Rに勝ったからといってなんになる?もしかして事故って死んでしまうかもしれないし、オマーリに見つかったら免許は取り消されるだろうし、それらを回避したとしてもいままでに多大な金額をかけているし、これからもかかるだろう‥
こんなにもいろんなリスクとひきかえに33Rに買ってなにが得られるのか?
- 193 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 01:08:02.19 ID:QL9V9fxhO
- ( ,,゚Д゚)
おそらく、なにもない。所詮はただの自己満足にすぎないだろう
百害あって一利なし、その通りかもしれない。常識的に考えてこんなことはやめたほうがいいに決まってる。
しぃのためにも‥
でも、まるでオレにはあの33Rを追う以外の選択肢が用意されていない。
そんな気がする。
そう、オレは見てみたい。あの33Rに勝った、その先の世界を‥
待っているのは天国か、地獄か、それが是が否でも知りたかった
だから今夜も、オレは湾岸に行く
いつの間にか、タバコの灰がカウンターに落ちていた
(´・ω・`)「あんまり‥クルマをイジめるドライブはしないほうがいいよ」
マスターは、ぽつりと言葉を発した
その声が、なぜか脳内で何度も繰り返された
第五話 完
- 194 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 01:10:50.66 ID:99OkCzM70
- 面白いじゃねーかコノヤロウ
- 195 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 01:24:33.86 ID:QL9V9fxhO
- 第六話
( ^ω^)「う〜ん‥よく寝たお」
もうすっかり夏の暑さが漂う午前中、ブーンは自宅で目を覚ました。今日は仕事は休日である
( ^ω^)「え〜と‥今日はなにをするかお‥と、そういえば昨日ツンに送ったメールが返ってきてるお‥」
ブーンは昨日、ツンに
『明日バーボンハウスでお茶でもしないかお?』
とメールを入れておいた。返信はこうだった
『別にヒマだしオッケーよ』
( *^ω^)「ktkr!」
- 196 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 01:26:15.10 ID:QL9V9fxhO
- さっそくブーンは顔を洗い、歯をみがき、シャワーを浴びたのは言うまでもない。
〜昼頃、バーボンハウス前〜
( ; ^ω^)「ぉあおお!?」
駐車場に停まった黄色いNSXからでてきたツンを見てブーンは度肝を抜かれた。
無理もない。こないだいっしょに免許をとったばかりの女の子がなんの前振りもなく1000万円を越えるクルマに乗ってきたらたいがいビビる
ξ゚听)ξ「おひさしぶりね…どうかした?」
表情を緩ませないように‥そう思っていても高揚を隠しきれないツンが言葉を発した
( ; ^ω^)「ちょっwwおまww今北産業でkwsk!」
ブーンは挨拶するのも忘れてテンパる
- 197 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 01:29:06.10 ID:LniXNGLw0
- >>196
7行目ツン→ブーン?
- 198 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 01:31:25.73 ID:H8700SjiO
- >>197
間違ってナス
よく読めば分かる
- 199 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 01:32:25.27 ID:LniXNGLw0
- >>198
あぁ・・・把握した、すまん
- 200 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 01:32:46.89 ID:1LCCdX580
- ブーン金ねぇし180選ばないかなー
と180海苔の俺が言ってみる
- 201 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 01:38:04.51 ID:QL9V9fxhO
- 〜店内、カウンター〜
(;´・ω・`)「‥‥ツンちゃんが…いきなりNSX‥!?」
( ;^ω^)「マスター、その床に散らばってる破片について」
おそらくマスターがコーヒーカップを落としたのだろう‥原因は‥おわかりだと思う
(;´・ω・`)「‥とりあえず今日は二人にブルーマウンテンをサービスするよ。ゆっくりしていくといい」
ブーンの質問をスルーし、香りのいいコーヒーを二人の席に置くマスター
ξ゚听)ξ「どーもー」
( ^ω^)「いただきますお」
二人、ミルクと角砂糖を入れカップに口をつける。コクのあるコーヒーだ‥
( ^ω^)「ズズッ…
で、落ち着いたところでkwsk」
(´・ω・`)「同意」
ξ゚听)ξ「そうね‥話せば長くなるんだけどかくかくしかじか‥‥」
- 202 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 01:45:11.18 ID:QL9V9fxhO
- ( ^ω^)(なるほどだお‥そういえば今朝のメールといい…
いつもと違ってツンツンした感じが無くてしずかちゃんぽかったからどうも変だとおもったお、こういうことかお)
(´・ω・`)(若いってやっぱりいいもんだね…ふふふ…)
夏は‥まだまだこれからだ
- 203 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 01:55:31.38 ID:LniXNGLw0
- ほす
- 204 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 02:27:09.70 ID:qZnFlXUbO
- 干し柿
- 205 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 02:53:30.06 ID:6WW2MVS/O
- や
- 206 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 03:03:19.93 ID:6WW2MVS/O
- ら
- 207 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 03:04:34.56 ID:1LCCdX580
- な
- 208 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 03:10:49.88 ID:xSLU46iiO
- い
- 209 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 03:21:06.97 ID:6WW2MVS/O
- か
- 210 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 03:37:58.94 ID:6WW2MVS/O
- バ
- 211 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 03:48:46.02 ID:6WW2MVS/O
- ロ
- 212 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 04:04:22.40 ID:6WW2MVS/O
- ス
- 213 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 05:30:39.04 ID:xSLU46iiO
- 8
- 214 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 06:11:01.31 ID:qhW5uQNYO
- ワ
- 215 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 08:35:03.42 ID:QL9V9fxhO
- ξ゚听)ξ「で?ブーン、帰りは歩いてくわけ?」
いましがたバーボンハウスから出たツンが尋ねる。
( ^ω^)「そういうことになるお」
ξ゚听)ξ「じゃあ‥よかったら送ってく?」
( * ^ω^)「ほんとかお?そうしてもらえるとうれしいお!」
助かる、ではなくうれしい、という言葉を選んだブーン
- 216 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 08:37:22.26 ID:QL9V9fxhO
- ξ///)ξ「べ、べつに帰るついでに乗せてってあげるだけなんだからねっ」
( * ^ω^)(いつものツンに戻ってるお、これはこれでやっぱりカワユス…)
ξ///)ξ「な、なにニヤニヤしてるのよっ!はやく乗ったらどうなのっ!置いてっちゃうからねっ」
顔を真っ赤にしながらアルミパネルのNSXのドアを開けるツンとブーン、
その黄色いマシンが出ていくのを店内から見守るマスター
(´・ω・`)「‥がんばるんだよ、ブーン。」
そっと、NSXに向かって親指を立てた
一人、マスターだけのためにクラシックが流れていた
- 217 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 09:36:36.81 ID:J7vrHT930
- 保守
- 218 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 09:41:37.36 ID:ncv+B9l5O
- wktk保守
- 219 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 09:43:18.81 ID:RP0gYuZe0
- 保守
- 220 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 09:44:43.69 ID:U6a0bAIX0
- やはりwktk
- 221 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 09:57:48.22 ID:ncv+B9l5O
- 保守
- 222 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 10:16:06.01 ID:+GgaXgjU0
- そろそろGTOに期待(・∀・)
- 223 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 10:43:15.70 ID:ncv+B9l5O
- 保守
- 224 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 10:56:06.69 ID:JE1xskCD0
- 久々にwktkする小説だ
ほしゅ
- 225 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 11:11:24.82 ID:+GgaXgjU0
- ほ
- 226 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 11:11:37.44 ID:z3eu1MKI0
- wktk
- 227 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 11:27:23.01 ID:Z0YmKJNm0
- wktk
- 228 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 12:13:58.94 ID:n7f3pAzb0
- wktk
- 229 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 12:37:09.44 ID:0B2vmdtn0
- wktk
- 230 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 12:38:09.77 ID:BIb1/jUO0
- ここまで続くとは予想外
wktk
- 231 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 12:49:26.33 ID:6WW2MVS/O
- ほ
- 232 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 12:54:22.96 ID:x7Z7GOMy0
- (・∀・)ガンバレ
- 233 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 12:57:21.81 ID:QL9V9fxhO
- ( ,,゚Д゚)
見つけた。
ついにあの33Rを‥オレが二度もFCをブローさせてしまった原因となった、あの白いマシンを‥
あれから毎日のように真夜中の新制首都高でヤツの姿を求めてさまよっていたが‥
やっと見つけたぜ‥
湾岸をゆっくり、ゆっくり流しているその姿は不気味なオーラをかもしだしてやがる‥
オレはゆっくりと33Rの後ろに尾き、『その瞬間』を待った…
- 234 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 13:00:10.81 ID:QL9V9fxhO
- ( ,,゚Д゚)
オレのFCは以前とは比べ物にならないくらいチューンが進んでいた。
ジョルジュの手によるエンジン、保機類、足回りの見直し、
一番のメインはタービン交換。ついにビッグシングルに交換した。
T88タービン、かなりの出費だったがこれでオレのFCは完全に突きぬけた。
もちろん、以前痛い目を見た冷却系統も今はバッチリだ
今ならどんなクルマにも負けない自信がある。
もちろん、この33Rにも。
今夜これから、それがハッキリする
- 235 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 13:01:30.80 ID:z3eu1MKI0
- wktk
- 236 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 13:14:06.60 ID:EthTTY950
- 支援ホス
- 237 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 13:35:03.09 ID:QL9V9fxhO
- じつにたくさんの支援、本当にありがとうございます
いままでこういったジャンルのブーン小説は見掛けなかったので皆さんに受けるかどうか不安でしたが、まずはひと安心です
参考までにお聞きしたいのですが、クルマ好きの方はいいとして、あまりクルマに興味がない方には『車種の説明が足りない、わかりずらい』とか『チューニングてなんなんだ』とか疑問がたくさんあると思います。
それらを説明しようとするとそれだけで三話くらいかかってしまいそうだし、
そうなると本編そっちのけになってしまうので筆者はあえて軽くしか説明してませんでしたが、如何でしょうか?
- 238 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 13:38:02.44 ID:rH5r4ZM9O
- 33Rはショボン
- 239 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 13:39:42.89 ID:z3eu1MKI0
- >>237
そのままでいいと思うよ
- 240 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 13:44:33.06 ID:EthTTY950
- 問題なす
- 241 名前:翡翠の夫 ◆1112ZZ022s :2007/02/25(日) 13:46:55.44 ID:YtVKTDUD0 ?2BP(2572)
- ハンドルを掘るようですに見えた
- 242 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 13:52:13.60 ID:QL9V9fxhO
- >239>240把握しました。
ほかにも指摘等ありましたらどんどん意見をくれると嬉しいです
- 243 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 14:04:00.27 ID:GCsT4rMK0
- キャラの芝居が魅力だから車の説明は今ぐらいがちょうどいい
- 244 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 14:08:20.85 ID:xNLJiNd90
- まとめサイト作成中
- 245 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 14:09:12.36 ID:GGgC2bY0O
- 想像と流しで読んでるから大丈夫かと
続きwktk
ちなみにもう酔いは大丈夫なのか?www
- 246 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 14:26:52.37 ID:62hK7uiK0
- まとめサイトwktk
- 247 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 14:58:19.31 ID:crN2T9aL0
- ほす
- 248 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 15:11:18.32 ID:QL9V9fxhO
- >244mjsk!!ありがとうございます!
これで心置きなく書き溜めできます!頑張ります
二日酔いですが皆さんの支援のお陰で気分は(`・ω・´)シャキン!です
- 249 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 15:12:38.51 ID:GGgC2bY0O
- まあー無理は駄目すよwwwwwでもwktkwww
- 250 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 15:15:00.94 ID:EthTTY950
- シエーン( `・Д・´)X ≡≡≡ ピー
- 251 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 15:32:55.75 ID:crN2T9aL0
- ほし
- 252 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 16:05:07.96 ID:6WW2MVS/O
- の
- 253 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 16:08:57.25 ID:2TR2vH7u0
- せんいち
- 254 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 16:09:28.69 ID:0B2vmdtn0
- 保守
- 255 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 16:36:02.42 ID:wcv/Z8AIO
- ほす
- 256 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 17:02:22.50 ID:QL9V9fxhO
- ( ,,゚Д゚)
この日のためにオレはFCに乗り続けていた。
今はそう感じるのはこれが宿命づけられていたからなのか…
そんなひとりよがりなバカな考え、しかし今はその考えがすべてだった。
- 257 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 17:03:49.22 ID:QL9V9fxhO
- ('A`)
今日はブーンとふたりで新制首都高に来てる。まあいつものように気晴らしみたいな感覚で、そして、あわよくばまた黒いZ32に逢えることを望みながら‥
( ^ω^)「いつ来ても夜景が綺麗だお‥」
('A`)「ああ‥そうだな」
( ^ω^)「ところで今度はどこをチューン(改造)するんだお?」
('A`)「うん‥来週‥コンピューター交換するんだ‥」
( ^ω^)「CPUかお、安くないはずだお…すごいお…」
('A`)「少しばかりデカイ出費だったけどな」
果ての見えない湾岸線をどこまでも走っていく‥
- 258 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 17:06:45.74 ID:QL9V9fxhO
- (*゚ー゚)
仕事帰り、マンションのエレベーターで壁によりかかる
はあ‥今日も疲れた。いまは何時なんだろう?
エレベーターを出て自分の部屋に入る。
入ってすぐに目につくのは、こないだギコ君がくれた薔薇の花束。
花瓶もギコ君がプレゼントしてくれたもの。
見ただけで少し笑顔が戻ってきたのが自分でもよくわかる。
- 259 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 17:06:43.61 ID:XmKJ2Arr0
- ktkr
- 260 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 17:07:31.28 ID:QL9V9fxhO
- (*゚ー゚)「ふぅ‥」
着替ながら時計を見ると、もう11時に近い。最近残業がキツいせいだ。
今は独り暮らし。でもそろそろギコ君と一緒に暮らしたい‥毎日そればかり考えている
ギコ君といえば最近少しばかり様子がおかしい、電話が通じないことが多いし、わたしと会う機会も少なくなってきちゃった。
まあ後者に関してはわたしが仕事が忙しいせいなんだけど‥
- 261 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 17:18:20.75 ID:qv7FYyCB0
- wktk
- 262 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 17:21:07.31 ID:OR19m33XO
- ワクワク
- 263 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 17:21:48.08 ID:z3eu1MKI0
- テカテカ
- 264 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 17:52:47.02 ID:QL9V9fxhO
- (*゚ー゚)
ギコ君、いまごろ何してるのかな‥
ギコ君も、きっと仕事大変なんじゃないかなぁ…
私はむしょうにお茶が飲みたくなり、ヤカンに水を入れ、コンロで火にかけた
花瓶の方を見ると、紅い花びらが一枚、ハラリと落ちた
- 265 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 17:53:53.04 ID:2TR2vH7u0
- まさかギコ死亡→FCが( ^ω^)へ なんてことは・・・・・
- 266 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 17:59:42.08 ID:z3eu1MKI0
- >>265
(゚д゚)
- 267 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 18:03:06.49 ID:ysGzTMzo0
- http://music8.2ch.net/test/read.cgi/punk/1172139397/l50
70 :NO-FUTUREさん :2007/02/24(土) 03:21:32 ID:???
うんちびっぱぁがきそうな予感
72 :NO-FUTUREさん :2007/02/24(土) 03:25:17 ID:E22WS8b4
VIPからきますた。
それでは失礼致します。
84 :NO-FUTUREさん :2007/02/24(土) 13:32:40 ID:???
キモいね(笑)
能無しの糞VIPさんw
85 :NO-FUTUREさん :2007/02/24(土) 13:56:59 ID:uV9eoN5/
VIPからきますた
86 :NO-FUTUREさん :2007/02/24(土) 14:03:40 ID:???
「ホラ また出たよ」って能無しの糞VIPさんのことだったのかwww
88 :NO-FUTUREさん :2007/02/24(土) 14:15:59 ID:???
VIPみたいな糞どもは早く死ねば良いのに
- 268 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 18:29:43.52 ID:6WW2MVS/O
- ほ
- 269 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 18:31:33.94 ID:QL9V9fxhO
- ( ,,゚Д゚)
33Rがハザードを出しながらスピードを少しずつ上げはじめた。
スタートの合図だろう
( ,,゚Д゚)「今日こそは‥」
気合い一発、アクセルを踏みこんだ。
FCのロータリーエンジンがビッグタービンの力を得て、高回転まで一気に駆け上がる。
思わず貧血が起こりそうなほどの重力が額にかかる。
( ,,゚Д゚)「‥いける!」
3速9000rpm、4速シフト。
FCはピッタリ33Rの後ろについていけてる、今日は離れない
前の33Rのケツからアフターファイヤーが吹き出し、FCのバンパーを撫でる。
- 270 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 18:35:27.13 ID:xFhwrQUi0
- これはいい青春群像劇wwwwwwwwwwww
- 271 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 18:39:43.22 ID:Wp9ft+J60
- >>265
せめて病院送り→マスターに俺手放すから良い人いないか?→ブーンへ
みたいな流れがいいなぁ
- 272 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 18:47:56.74 ID:qv7FYyCB0
- 先読みは控えようぜ
- 273 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 18:56:17.33 ID:ZaN+P1nbO
- F U C K ' I N
- 274 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 19:04:17.47 ID:QL9V9fxhO
- ( ,,゚Д゚)
あの日、惨敗した相手に、今日は一歩も譲っていない。むしろオレが引き離せる。
確信していた
怒涛の加速と33Rのスリップストリームを使い、一番右の第三車線から前に出る。
驚くほどあっさりと‥それでいてスローモーションのように33RをオレのFCが追い抜いた。
( ,,゜Д゜)「‥‥‥よし!」
オレは武者震いが止まらなかった。あとはこのまま最後まで逃げきれれば‥見える。
限界のその先が‥
- 275 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 19:06:47.78 ID:QL9V9fxhO
- 5速7000rpm、33Rを5メートルほどリードしながらエンジンはまだまだ回ろうとしている。
頭の中は完全にまっさらだ。
もはやこのまま死んだとしてもそれに気づくことはないだろう
( ,,゚Д゚)「……しまった…」
前方にトラックが2台‥第二車線と第三車線をふさいで並走してやがる。
いまオレは第三車線、33Rは第一車線‥
なんというタイミングの悪さ
( ,,゚Д゚)「くっ‥」
クラッシュを避けるためにやむをえず一度アクセルを緩めて33Rを前に出してやる。それから第一車線へ、
トラックの群れをいまいましくブチ抜いて再びヤツのテールを追い掛ける。
33Rには50メートルほど差を開けられてしまった
- 276 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 19:23:47.16 ID:6WW2MVS/O
- ほ
- 277 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 19:44:31.07 ID:QL9V9fxhO
- ( ,,゚Д゚)「……まだまだ」
しかし…ここから先は湾岸名物の『VIPブリッジ』
つまり、ここを越えると高速湾岸線は終点になってしまう。
今日、この機会を逃したら、次にこの33Rにでくわすのはいつになるかわからない‥だから、今、なんとしても前に出たい
しかし、依然として差は縮まらない。引き離されないだけいいが、だからこそもどかしい
- 278 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 19:48:20.69 ID:QL9V9fxhO
- ( ,,゚Д゚)
ひとつだけ、突破口があった。
33Rのスリップストリームを使って追い抜く‥それしかない
オレは33Rの真後ろにつく、空気抵抗が無くなって少しずつ、少しずつ33Rのケツが迫る、
ビリビリと体に電気のようなモノが走った、
スピードメーターは320を指している。
もはや狂気だ
- 279 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 19:49:54.09 ID:QL9V9fxhO
- 2台が第二車線を走りながらVIPブリッジにさしかかる。しかし、この先には3車線が一気に1車線に狭まる、魔の危険地帯があった‥
それまでに勝負をつけなくては‥
( ,,゚Д゚)「今だ!いける!」
スリップストリームが充分効いている。
じわじわと迫る33Rのケツをかするようにしてオレは第三車線に出た。
その瞬間!
- 280 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 19:51:10.23 ID:6WW2MVS/O
- らめぇぇぇぇぇぇ
- 281 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 19:52:29.06 ID:OR19m33XO
- お金ほすぃ〜
- 282 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 20:01:51.85 ID:RP0gYuZe0
- なんとブーンが第三車線を走っているではないか
- 283 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 20:08:21.39 ID:QL9V9fxhO
- ( ,,゜Д゜)「なっ‥!」
前方の一般車が第三車線にノロノロと車線変更してきやがった!
今の今まで33Rの死角で見えていなかったのだ。
最悪のシチュエーション…こっちは320キロも出ているのだからとても止まりきれるかどうか…
考えるより先に右足は思いっきりブレーキペダルを蹴飛ばした
もう白い33Rのことなど考えている余裕などなかった
激しい減速G、体は一気に前に傾き、四点式シートベルトに締めつけられる。
タイヤからはキィーと耳障りな音とともに煙を上げている
駄目だ、止まり切れない‥しかし一般車を事故に巻き込むわけには‥
頭の中が真っ白になり、なぜかピカソの絵のようなものが思い浮かんだ…
- 284 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 20:14:52.26 ID:QL9V9fxhO
- (;'A`)「なっ!!!」
( ; ^ω^)「!!!」
第二車線の後方から迫ってくるクルマに道を譲ろうと第三車線に移った直後、
ドクオのスープラの後ろから激しく迫りくるFC…タイヤから耳障りなゴムが軋む音をさせ、
自分に向かって突っ込んでくる‥
( ,,;゚Д゚)「‥‥ッッ!」
他人を事故に巻き込むわけにはいかない‥このまま側壁に当ててでも減速を優先‥
頭より先に体が動き、ギコはハンドルを思いきり右に切った。
グシャリと音がして、ボンネットがめくれ上がり、ライトが割れ、バンパーの破片を撒き散らしながらスピンを始める‥
(;'A`)「くっ‥」
ドクオはそれでも後ろから迫り来るFCを避けるためにハンドルを左に切った
- 285 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 20:16:17.09 ID:yU4KZO600
- なんてこったい
- 286 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 20:18:56.67 ID:QL9V9fxhO
- しかし、間に合わなかった。
後ろで壁にこすってパーツを撒き散らしながら火花を出しているFCが、ドン!という衝撃とともにドクオのスープラの右リアに激しくクラッシュした
( ; ^ω^)「っ!」
(;'A`)「‥‥‥!」
事故の瞬間がスローモーションのように感じるというのは本当らしい。綺麗な夜景が…歪んで見えた。
2台はそのまま煙を上げながら路面を滑り続け、ようやく止まった。
辺りにはゴムが溶けた匂いが立ち込めていた
- 287 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 20:21:29.16 ID:K8Pcd2ak0
- アッー!
- 288 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 20:30:01.39 ID:GGgC2bY0O
- なんでこんなときに…
- 289 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 20:30:08.64 ID:Iueoin8NO
- >>1ー!続き!続きー!
- 290 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 20:49:42.78 ID:d01JgIh/0
- 支援するんだぜ?
- 291 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 20:53:42.95 ID:ncv+B9l5O
- >>282
- 292 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 20:54:26.06 ID:0B2vmdtn0
- アッー!!
- 293 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 20:54:43.17 ID:QL9V9fxhO
- ('A`)「ブーン!大丈夫か!?」
( ; ^ω^)「いたた‥ちょっとどこかに頭ぶつけたみたいだけど大丈夫だお、やっぱりシートベルトは大事だお」
('A`)「後ろのクルマは‥周りの状況はどうなってるんだ?」
ドクオはハザードを焚いて外に出て、後ろでグシャグシャになったFCのもとへ走る。
グシャグシャすぎてもはや車種がなにかわからないぐらいだ
- 294 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 20:55:53.98 ID:qZnFlXUbO
- wktkが止まらない
- 295 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 20:55:57.33 ID:wn8Z9LH8O
- 盛り上がってるみたいだから全部よんだけど
ツマンネ^^;
- 296 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 20:57:23.11 ID:QL9V9fxhO
- ( ,,メメ`Д゜)「ううう‥」
('A`)「だ、大丈夫ですかっ!?」
( ,,メメ‐Д゜)「うぅ…すまん、オレの不注意で‥
本当に申し訳ない‥オレは‥
大丈夫だから‥」
(;'A`)「しっかりしてください!おいブーン!救急車を呼ぶんだ!」
( ;^ω^)「把握だお!」
ギコは額から血を流して‥どうやらシートから立ち上がれないらしい、
('A`)「…大丈夫ですか」
ドクオはギコを抱きかかえるようにして、クルマから降ろして、路肩に寝かせた
- 297 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 20:58:59.95 ID:d01JgIh/0
- 生きてて良かった
- 298 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 21:08:38.09 ID:OR19m33XO
- ワクワク
- 299 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 21:12:18.75 ID:QL9V9fxhO
- ( ,,メ‐Д゜)「…すまん」
ギコはポケットをまさぐった。タバコの箱は…空だった。
ドクオはその様子を察して、黙って自分のタバコを一本差しだした
( ,,メ‐Д゜)「…すまん」
ギコは、言葉を繰り返した
('A`)「‥‥?」
ふと、ドクオが自分のクルマの方を見ると、いつの間にかスープラの前に黒いZ32がハザードを出してとまっていた
何度も見た…しかし一度も話したことのない『あの女性』がこちらに向かって歩いて来る
川 ゚ -゚)「‥‥‥」
- 300 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 21:13:53.19 ID:qZnFlXUbO
- テカテカ
- 301 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 21:23:33.41 ID:QL9V9fxhO
- 川 ゚ -゚)「………」
( ; ^ω^)「………」
('A`)「………」
( ,,メ‐Д゚)y ̄~「………」
遠くからサイレンの音が近付いてくる‥
夜はまだ明けそうにない
ブーンが、21歳を迎えた夏の夜のことだった
第六話 完
- 302 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 21:29:04.22 ID:qv7FYyCB0
- 乙!
続きwktk
- 303 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 21:30:10.81 ID:d01JgIh/0
- 俺のwktkもとまらねえんだぜ?
- 304 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 21:30:57.05 ID:6WW2MVS/O
- gj
- 305 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 21:31:57.43 ID:Iueoin8NO
- >>1!おらワクワクしてきたぞ!
- 306 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 21:35:16.36 ID:NkG1HrtA0
- wktkが止まらない
- 307 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 21:38:23.66 ID:QL9V9fxhO
- 第七話
('A`)
あの事故から十日が経った。
あのあと救急車が来たり、パトカーが来たり‥思い出すのも面倒くさい。半日入院したり、警察の事情聴取に行ったり、でも、オレは巻き添えをくらった側だから免許が危なくなることはなかった。
体も異常は見られなかった。
スープラは‥あのあとレッカーで運ばれていったんだけど‥やっぱりダメージは酷かったらしい、
もちろん修理するならあのFCの人‥ギコさんの入ってる対物保険が出るからなんとかなるんだけど、
もう…スープラは直らないかもしれないらしい
- 308 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 21:52:31.31 ID:yYTNNOkaO
- NOS
- 309 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 22:00:32.65 ID:95TpLyDn0
- /(^0^)\なんてこったい
- 310 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 22:06:06.12 ID:MXyixY0v0
- 早く早食うぅぅぅぅぅぅううううううううううううううdrぐうううううういいういううう
- 311 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 22:09:40.95 ID:QL9V9fxhO
- ('A`)
でも、不思議とギコさんを恨むような気持ちは湧かなかった。
やっぱり同じクルマ好きとして、それに、あの人のことはたびたびバーボンハウスや海浜公園で見たことがあったし…
かすかにスポーツカー乗りの先輩(?)として無意識に敬意を払っていたから?かもしれない
それに事故なんて誰が起こすか分からない。俺だってスープラのチューンをしてたんだから、事故を起こす確率は低くない。
まあ今回、ギコさんは全治一週間の怪我だったけど俺とブーンはたいしたことなかったし、
事故の割りには命が助かっただけ良かった。
- 312 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 22:10:45.97 ID:QL9V9fxhO
- ('A`)
クルマは‥結構重いケガになっちゃったし、これから直すかどうかも正直まだハッキリしないけど
それも仕方がないかな、と思う。修理にしろ買い換えにしろ保険がでるだけラッキーだと思わなくてはならない
でも本当にひとつ、いいこともあった
- 313 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 22:15:47.64 ID:XmKJ2Arr0
- しえn
- 314 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 22:16:16.23 ID:bYYG5zS10
- 寝れねぇwwwwwwwwwwww
- 315 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 22:21:57.32 ID:QL9V9fxhO
- 〜事故当日、VIPブリッジ〜
黒いZ32から降りてきた女が口を開く。
川 ゚ -゚)「…大丈夫か?救急車は‥手配したのか?」
夜の風とともにロングの髪がなびくのが美しい
('A`)(あ…この人は…!)
「あ…はい!大丈夫です。わざわざすみません」
川 ゚ -゚)「そうか、いや、謝ることはないさ。しかし災難だったな、なにか手伝えることはないか?」
('A`)「ええ…特に…ないような‥」
俺はなにを言っていいか分からなかった。そのせいでつい適当に返事をしてから「しまった」と思った
川 ゚ -゚)「うむ、それじゃもうじき警察が来たりするだろうから私はこれで失礼する。べつの機会でまた逢おう。」
彼女はまたZの方へ踵を返し、そのまま去っていった。
- 316 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 22:23:27.84 ID:QL9V9fxhO
- ('A`)
その後はオレらは病院に運ばれて一応レントゲンなんかとってたりしたんだけど…
待ち時間にロビーに行ったらいたんだよ。あの人が!
川 ゚ -゚)「軽傷で済んだようでなによりだ。もう退院だろう?」
('A`)「えっ?ああ‥はい!」
俺は突然現れたあの人に驚きを隠せなかった。
いっきに心臓がドクドクするのがわかった。
そのせいかあの人が立っている半径3メートル以内に入れなかった‥
('A`)「あ、あの〜、ひょっとして俺らのお見舞いのために‥ここへ?」
川 ゜ー゜)「まあ‥そんなところだ。」
あの人が、初めて少し微笑んだ。
- 317 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 22:27:27.55 ID:MXyixY0v0
- 青春モノは大好きだぜ
自分にそんな時期がなかっただけにね・・・・
- 318 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 22:45:53.60 ID:ncv+B9l5O
- wktk支援
- 319 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 22:45:59.12 ID:MXyixY0v0
- おれが変なこと書いたからスレがとまっちゃったんだね・・・・
ごめんよ、荒らしじゃないんだよ保守
- 320 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 22:47:30.92 ID:QL9V9fxhO
- ('A`)「そんな‥わざわざ見ず知らずの俺たちのために心配して来てくださってありがとうございます」
川 ゚ -゚)「気にすることはない。まんざら知らない顔でもないし、あの状況で見て見ぬふりなんて出来ないさ」
('A`)「ええっ!?俺のこと覚えてたんですか?」
意外だった。もちろん俺はあの人のことを見るたびに、いや見なくてもいつも意識していたけど、
あの人がこんな俺なんかを覚えてくれていたなんて…
- 321 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 22:47:31.97 ID:95TpLyDn0
- >>319
なに、気にすることはない
- 322 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 22:47:55.44 ID:iuz9FrCK0
- まとめは?
- 323 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 22:49:41.82 ID:iuz9FrCK0
- ああああ・・・ダメだ。もう寝よう
- 324 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 22:57:49.44 ID:QL9V9fxhO
- 川 ゚ -゚)「うむ、たまに海浜公園とか湾岸で君のスープラを見掛けたことがあったんでな。」
('A`)「あ、ありがとうございます!お、おれも、あの黒いZのことはよく覚えてました!」
嬉しかった。こんな綺麗な人が自分のことを記憶してくれていたなんて‥
川 ゚ -゚)「そうか…それは光栄だな。それじゃ、これをお見舞いとして置いてくからあとの二人にお大事にと伝えてくれ、
すまないが私はこれから仕事なので失礼するよ」
あの人は、そう言うとケーキとおぼしき箱を椅子の上に置いてスタスタと去ろうとする
- 325 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 23:05:31.32 ID:MXyixY0v0
- >>321
ありがとう・・・・
ほしゅうううう
- 326 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 23:09:28.95 ID:Iueoin8NO
- 今日はあとどのくらい投下しますか?
wktk
- 327 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 23:19:27.90 ID:99OkCzM70
- ひたすらwktk
- 328 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 23:20:46.55 ID:QL9V9fxhO
- >326そうですね、一応七話の最後までは書き上がってるんですが…
そろそろ集中的に書き溜めしようかなと思ってますのであと少し投下したら今夜は終了にしようかと思ってます
- 329 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 23:23:28.97 ID:Iueoin8NO
- わかりました!
引き続き作品作り頑張ってください!
- 330 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 23:26:47.47 ID:ncv+B9l5O
- wktk支援
- 331 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/25(日) 23:33:29.86 ID:QL9V9fxhO
- ('A`)「あ‥あの!」
川 ゚ -゚)「ん?なんだ?」
足を止め、振り返る。一瞬ハッとしてしまう美しさ
('A`)「お名前を聞かせてもらっても…よろしいでしょうか?」
川 ゚ -゚)「…素直クール、クーとでも呼んでくれ」
(*'A`)「は、はい、クーさんですね、自分はドクオと申します。」
川 ゚ -゚)「ドクオか…覚えておくよ。いつか…また逢おう」
こうして、彼女…クーさんは去っていったわけだ。
さて…とりあえずいま俺が考えなきゃいけないことはこれから先、スープラをどうするか決めること、
だから、今俺はスープラが入庫している工場に歩いているというわけだ
- 332 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 23:36:19.95 ID:9oddW0+50
- おしぼき×→おしぼり○
- 333 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 23:48:21.41 ID:qv7FYyCB0
- 「おしぼき」じゃなくて「おぼしき」だから正しいぞ
- 334 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/25(日) 23:53:06.83 ID:2TR2vH7u0
- この際ツンは外車でも良かったんじゃないか
- 335 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 00:00:00.39 ID:2Mrj6P5RO
- >>1はこのスレが明日の11時で3日目だからdatするってことは把握してる?
- 336 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 00:00:29.36 ID:cAmWwdLm0
- あ、サーセンwwwww
- 337 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 00:07:06.70 ID:HuL/ZI+YO
- >335把握してます。
落ちましたら、また立てるか、または代理依頼で立ててもらおうかと思ってます。
- 338 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 00:42:03.00 ID:2Mrj6P5RO
- ほ
- 339 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 00:47:11.54 ID:HuL/ZI+YO
-
ここはVIP市郊外、『流石自動車整備工場』
( ´_ゝ`)「う〜ん…」
(´<_` )「う〜ん…」
そっくりな顔をした二人のツナギを着た男たちが青いクルマの前に立ち、なにやら唸っている
( ´_ゝ`)「これは…全損じゃあないのか」
(´<_` )「どうみても全損です。本当にあ(ry」
スープラの損傷はリヤ周り全般、テールランプは粉ごなに砕け、ナンバーがひんまがり、リヤガラスは割れ、バンパーは直角に近い角度で折れていた
足回りもひどい、事故時に運悪くホイールにも接触があったようで、デフやドライブシャフトにまで損傷が及んでいる
- 340 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 00:49:15.12 ID:HuL/ZI+YO
- もちろん、フレームやフロア下も歪み、これを直すのは至難の技と思われる
よしんば直ったとしてもそれは形だけで、もとのようにまっすぐ走ることはないだろう
そこにドクオが歩いてやってきた
('A`)「どうも…おはようございます…」
( ´_ゝ`)「ああ…君はスープラのオーナーさんだね?おはようございます」
ドクオをガレージに迎えて名刺を渡す流石兄弟
- 341 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 00:50:55.96 ID:HuL/ZI+YO
- 今夜は以上です。支援ありがとうございました
なにか分からないことがありましたらお答えしますのでよろしくお願いします
- 342 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 00:52:28.36 ID:eqJke+7A0
- 乙!
- 343 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 00:52:32.22 ID:iN78emltO
- ワクワク
- 344 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 00:58:53.41 ID:O8l1vdn5O
- まとめはどうすんの?
- 345 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 01:06:12.00 ID:HuL/ZI+YO
- >344まとめて欲しいです
- 346 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 01:22:32.74 ID:O8l1vdn5O
- >>345
ごめ、俺も素人だからわかんねー
玄人さんよろしく
- 347 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 01:22:41.29 ID:E0WwRjr4O
- wktk
- 348 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 01:24:18.65 ID:eqJke+7A0
- 勝手ながらまとめ依頼してくる
- 349 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 01:25:28.65 ID:eqJke+7A0
- ブーン芸VIPにまとめ依頼してきた
- 350 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 01:27:15.22 ID:O8l1vdn5O
- >>349
乙です
- 351 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 01:31:58.24 ID:HuL/ZI+YO
- >349乙です!なにも出来ない携帯厨でごめんなさい
- 352 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 01:52:19.95 ID:yhgOHqEUO
- 乙です
http://imepita.jp/20070226/066680
そしてごめんなさい
- 353 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 01:58:56.91 ID:HuL/ZI+YO
- >352おおお!ありがとうございます!
初スレでまさか絵まで投下していただけるとは…
- 354 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 01:59:25.78 ID:O8l1vdn5O
- >>352
うまいッス
- 355 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 02:09:52.30 ID:hpNtMvLf0
- haa
- 356 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 02:34:33.52 ID:O8l1vdn5O
- 保守
- 357 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 03:16:03.75 ID:FQ3Zl4Sw0
- ほ?
- 358 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 04:04:10.22 ID:O8l1vdn5O
- 保守
- 359 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 04:25:03.65 ID:uj4IwlZE0
- ほ
- 360 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 05:05:21.62 ID:uj4IwlZE0
- ほ
- 361 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 07:16:28.32 ID:YKaozMyx0
- 朝からよかった
- 362 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 07:40:52.99 ID:Z34LA3jZO
- ほ
- 363 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 10:00:11.29 ID:pYOU64810
- h
- 364 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 10:36:59.01 ID:yhgOHqEUO
- >>353>>354
ありがとうございます
作者さんgngr
- 365 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 10:52:31.34 ID:tXFKcXoW0
- 誰か次スレ準備ー
- 366 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 11:05:37.88 ID:acpnlYnkO
- ブーンにインテg……何でもない。
- 367 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 11:53:52.60 ID:axE9ytrr0
- シビック
- 368 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 11:56:15.70 ID:tXFKcXoW0
- そこでビート
- 369 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 12:16:36.95 ID:2Mrj6P5RO
- ほ
- 370 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 12:18:14.12 ID:HtJAPG4HO
- GTOはくるかな?
- 371 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 12:20:18.14 ID:HuL/ZI+YO
- >362IDがZ34と3JZ…
時代を先取りですかw
- 372 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 12:20:56.85 ID:knAmtj+2O
- 作者さんガンガレo(・∀・)o
- 373 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 12:31:42.85 ID:O8l1vdn5O
- 保守
- 374 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 12:39:15.14 ID:HuL/ZI+YO
- ('A`)「え〜と…スープラは、ぶっちゃけ直るんですかね」
(´<_` )「それがどうにも難しい」
( ´_ゝ`)「うむ、金も手間もかかるし、元のように真っ直ぐ走ることは難しい。これが現状だ」
(´<_` )「うむ、これを言うのもなんだが、年式も年式だし、直すくらいなら新しいのを買ったほうが…というのが率直なアドバイスだ」
('A`)「…そうですか、…やっぱりそうですよね」
- 375 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 12:44:32.50 ID:HuL/ZI+YO
- ( ´_ゝ`)「しかし、君の直したい気持ちもよく分かる。修理か廃車、どっちを選ぶかはあくまで君次第だ」
('A`)「少し…考えさせてください」
…クルマ好きとして、惚れた一台と最後まで付き合うか、それとも割りに合わないクルマは避けて新しい選択をするか…
その岐路が、まさに今俺の目の前にあった
( ´_ゝ`)「ああ…そうしてもらいたい」
- 376 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 13:05:06.28 ID:FQ3Zl4Sw0
- 突然投下ktkr
- 377 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 13:06:17.57 ID:xnYyBAmX0
- ('A`)「え〜と…ヌーブラは、ぶっちゃけ萌えるんですかね」
- 378 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 13:16:59.92 ID:JMwa74fj0
- バロスwwwwwwww
- 379 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 13:25:07.77 ID:HtJAPG4HO
- …('A`)
- 380 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 13:46:42.53 ID:O8l1vdn5O
- 保守
- 381 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 14:28:59.03 ID:hfaNG6MsO
- ほ
- 382 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 14:35:09.57 ID:HuL/ZI+YO
- ( ゚∀゚)「もったいねえけど…仕方なかったな」
同じ頃、『ジョルジュオート』でもFC…
いや、元FCだった赤いカタマリを前にしてツナギの男がつぶやいた
( ゚∀゚)「わかってると思うが…これはもう廃車しかねえ、」
( ,,゚Д゚)「ああ…本当にすまん…」
顔に痛々しく包帯をしたギコが申し訳なさそうに答える。
( ゚∀゚)「まあいいって、これだけのクラッシュをしてその程度のケガで済んだんだし。
やっぱり命あってのクルマだしな、次のクルマはどうする?」
( ,,゚Д゚)「……」
( ,,゚Д゚)「じゃあ…スクラップで…頼む。そして、もうオレはクルマには乗らない…」
- 383 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 14:36:41.54 ID:HuL/ZI+YO
- ( ゚∀゚)「…乗るか乗らないかはお前の自由だ…それも有りだろう…」
( ,,゚Д゚)「本当に…すまなかった。お前があんなに頑張って仕上げてくれたFCを…オレは…オレは…」
( ,,゚Д゚)
無理を言ってジョルジュに組んでもらったFCを、自分の不注意で完膚なきまでに潰してしまい、おまけに尻ぬぐいまでさせてしまっている…
オレには、謝罪の言葉しか見付からなかった。こんなオレに、ジョルジュが気をつかってくれているのが、正直辛い
失意と絶望の中、オレは『ジョルジュオート』を後にした
- 384 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 14:38:08.79 ID:HuL/ZI+YO
- ( ,,゚Д゚)
問題は、ほかにもある…オレの巻き添えになってしまったドクオとブーン、そしてしぃにはなんて言ったらいいんだろう
『あんまり…クルマをイジめるドライブはしないほうがいいよ』
いつか、マスターが言ってたことがフラッシュバックされる
こんなにも心が沈んでいるのに、空は馬鹿馬鹿しいほどに青い
オレは、その日…はじめて会社を無断欠勤した
- 385 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 14:38:24.62 ID:O8l1vdn5O
- 学校から支援
- 386 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 14:40:18.99 ID:vm0GMIau0
- ギコが無事でよかった・・・
- 387 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 14:55:04.30 ID:HtJAPG4HO
- FC
えふしぃ
しぃ!?
- 388 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 15:18:18.35 ID:kqgBPtz60
- ☆
- 389 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 15:28:52.86 ID:hz09+LoX0
- (;^ω^)
- 390 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 16:07:20.86 ID:kqgBPtz60
- ほっしゅ
- 391 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 16:29:41.55 ID:uj4IwlZE0
- ほしゅー
- 392 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 16:40:22.85 ID:kqgBPtz60
- はおっしゅ
- 393 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 17:12:00.31 ID:iN78emltO
- 捕手
- 394 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 17:35:59.43 ID:HuL/ZI+YO
- ( ,,゚Д゚)
しぃに電話をかけた。アイツは今日は休みのはずだ
3コールほどでアイツは電話に出た
(*゚ー゚)「もしもし〜?ギコくんひさしぶり?どうしたのこんなお昼に電話なんて」
( ,,゚Д゚)「ああ…ちょっとな、お前今日休みだろ?時間あるか?」
(*゚ー゚)「うん、わたしは大丈夫だよー。てかギコ君今日は仕事じゃなかったの?」
( ,,゚Д゚)「ん…今日は休みになった」
嘘だ。オレが勝手に休んだだけだ。だが今はそんなことはどうでもいい…
- 395 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 17:37:16.74 ID:HuL/ZI+YO
- (*゚ー゚)「そうなんだ〜、じゃあわたしの部屋に来る?」
( ,,゚Д゚)「ああ、じゃあ小一時間でいく」
オレはしいとの電話を切ると、今度はジョルジュに電話をかける
( ,,゚Д゚)「…もしもし、すまんな、ちょっと聞きたいことがあるんだが…」
〜午後、しぃの部屋〜
(*゚ー゚)「さあ入って入って!少しちらかってるけど」
( ,,゚Д゚)「ああ…邪魔するよ」
しぃが心配しないように、オレは顔のガーゼを外してきた。代わりにカットバンを貼って…
部屋に薔薇が飾ってある。この前オレがプレゼントしたやつだ。
花はだいぶくたびれて萎れている…下に幾重もの花びらが散っていた
- 396 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 17:37:47.68 ID:CgQ3oitc0
- wktk
- 397 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 17:38:51.82 ID:HuL/ZI+YO
- (*゚ー゚)「コーヒーでいい?ギコ君」
( ,,゚Д゚)「ああ…すまん」
しいはキッチンへと向かい、オレの好きなキリマンジャロをセットしてくれている。
お湯がもう沸いてるということは、きっとオレが来る時間を見計らって用意してくれていたんだろう、
アイツはそういうヤツだ
オレは…なにから話していいかわからなかった。これからどうすればいいのかも
今、また薔薇が散った
( ,,;Д;)「くっ…」
- 398 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 17:40:00.22 ID:HuL/ZI+YO
- 不意に涙が出てきた
(*;゚ー゚)「どうしたの?ギコ君?」
心配そうに駆け寄ってくるしぃを、オレは、わけもわからず抱き締めた
(*゚‐゚)「ギコ君…なにがあったの?」
オレはその質問には答えず、そのまま押し倒してしまった
- 399 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 17:50:37.01 ID:iN78emltO
- アッー!!
- 400 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 17:54:21.05 ID:l0CX2hnhO
- wktk
- 401 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 18:17:37.23 ID:CgQ3oitc0
- ほしゅ
- 402 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 18:44:11.19 ID:BU/ex+qm0
- ho
- 403 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 18:51:49.70 ID:HuL/ZI+YO
- ttp://p21.fileseek.net/cgi-bin/p.cgi?uR=boonsoldier.web.fc2.com%2Fhandoru.htm&sZ=5
まとめできてました
- 404 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 18:57:09.55 ID:BU/ex+qm0
- 乙
- 405 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 19:13:14.98 ID:HUqWm2g90
- http://boonsoldier.web.fc2.com/handoru.htm
まとめ依頼がきてましたのでまとめましたー
- 406 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 19:21:48.58 ID:eqJke+7A0
- >>405
乙です
- 407 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 19:36:50.26 ID:NmtGewXuO
- ほしゅ
- 408 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 19:46:14.53 ID:9wxskT2C0
- 保守
- 409 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 19:59:22.98 ID:HuL/ZI+YO
- (*゚ー゚)
午後四時…
私は服を着替えながら少し冷房を弱めた。もう、そんなに掛けておく必要もないだろうし。
紅茶の準備をしていると
不意に、リビングに寝そべってたギコ君が天井を見つめたまま呟いた。
( ,,゚Д゚)「…お前に見せなきゃならないものがあるんだ
…一緒にきてくれるか」
- 410 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 19:59:32.28 ID:i6MrBP4c0
- 保守
- 411 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 20:00:46.98 ID:HuL/ZI+YO
- (*゚ー゚)
もう、すっかり夕方…
私と、ギコ君は歩いて、町はずれの…スクラッブ屋?
自動車の解体所にきていた
あまりいいものを見せてくれるわけではないみたい…そう感じる
( ,,゚Д゚)「あっちだ…」
奥を見ると…
ホイールが外され、グシャグシャになってる赤いクルマが、クレーンに吊されて頼りなさげに揺れていた。
まるで、操り人形のように
- 412 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 20:10:16.09 ID:HtJAPG4HO
- ……………
- 413 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 20:18:11.14 ID:HuL/ZI+YO
- (*゚ー゚)「あれって…」
その赤いクルマは、やがて特殊?な、機械の上に置かれ、ゴロン、と、どこか情けない音をたてて転がった。
まるでパンダの寝返りのように
ギコ君は、黙ってその光景を見てた。
私はもう、何も言えなかった。
ただオロオロするだけの、私が居た…
- 414 名前: ◆rHi47N9WYc :2007/02/26(月) 20:20:13.77 ID:HuL/ZI+YO
- 赤いあのクルマにプレスが掛かった。
聞こえてきたのは、ガリガリガリッと耳をつんざく音、
そしてキュウウウ〜…という、切ない音。
断末魔
あの、私たちのクルマがみるみるうちに潰れていった
振り向かなくてもわかる。
ギコ君が震えている…
太陽が沈んでも、私たちはその場を動けなかった
- 415 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 20:51:58.94 ID:q9z4v0pW0
- ――――――――――――
- 416 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 21:05:52.95 ID:q8BylgyN0
- FCカワイソス
- 417 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 21:06:10.59 ID:fr5aUrlSO
- (´;ω;`)ウッ…
- 418 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 21:07:04.38 ID:OyT/SC6YO
- 519:(メ^ω^)」用なしぬこ◆S4asYImtL2 :2007/02/26(月) 00:24:21 ID:QiVP48EH
ξ*^ω^)ξ ぶω子ナ=〃ぉ
http://life8.2ch.net/test/read.cgi/jinsei/1170074336/
こいつブーン改造してるから一言言ってやって欲しいんだ
- 419 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 21:32:09.01 ID:DQPyvCCVO
- ほ
- 420 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 21:56:42.94 ID:ffqK31qt0
- やべぇwwおもすれーwwwww
S30出ないかな〜
全部
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