91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 15:31:26.67 ID:GqeAKOzcO
─第六章─
ショボンはまた本をジッと見つめ、深いため息をついた。
(´・ω・`)「……次の事件は君達には辛いかもしれない」
( ^ω^)「どういう事だお?」
(´・ω・`)「まあ見てみなよ」
『ジョン・F・ケネディ』
1917年に誕生
名家に生まれ、エリート人生を歩む。ハーバード大学を卒業し、海軍へ。そして議員を経て第35代目大統領に就任する。
1963年11月22日 テキサス州ダラスでのパレード中に、3方向から狙撃され、暗殺された。
主犯はリー・ベイ・オズワルトとされているが、真相は闇の中である。一説によると、CIAが暗殺を企てたとの見方もある。

(´・ω・`)「………」
1917年に誕生
名家に生まれ、エリート人生を歩む。ハーバード大学を卒業し、海軍へ。そして議員を経て第35代目大統領に就任する。
1963年 テキサス州ダラスでのパレードを無事終える。
暗殺の計画があったが、シークレット・サービスの活躍により、阻止された。
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 15:35:54.45 ID:GqeAKOzcO
AAミスった。修正

(´・ω・`)「次に何をすべきかわかったかな?」
( ^ω^)「わからんお。誰も死なないならそれが一番だお」
(´・ω・`)「ツンならわかるよね?」
ξ゚-゚)ξ「……私達に暗殺阻止を阻止しろって事ね…」
(;^ω^)「なんでそうなるんだお!?」
ξ゚听)ξ「アンタは馬鹿ね、暗殺されなかったら歴史が大きく変わってしまうじゃない!」
(;^ω^)「………」
(´・ω・`)「そういう事だよ。元の歴史に戻すってのは、何も殺人鬼を止めるだけじゃないんだ。もし辛いなら僕が─」
ξ゚-゚)ξ「やるわ」
(´・ω・`)「え?」
( ^ω^)「僕もやるお。化け物がいたらショボンだけじゃ対処できないお」
(´・ω・`)「……そうか」
そう言うとショボンは魔方陣を描き始めた。
すぐに光をそれは放つ。
(´・ω・`)「ある意味最も辛い戦いになるけど、ここで立ち止まる訳にはいかないよね」
(´・ω・`)「行くよ!」
元気付けるように言い、そして三人は魔方陣に飛び込んだ。



94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 15:38:30.10 ID:GqeAKOzcO
─1963年 11月22日:ダラス
(´・ω・`)「今は何時だろう?」
ショボンは近くの人に時刻を確認し、礼を言って戻ってきた。
(;´・ω・`)「まずいよ、11:30だ。暗殺まであと一時間しかない!」
( ^ω^)「一時間もあればなんとかなるお」
(´・ω・`)「いや、阻止するならもっと早い時刻に行動を起こすハズだよ。狙撃の場所は3ヵ所だ。時間がない、別れて行動しよう」
( ^ω^)「わかったお。でもツンの能力はこの計画にむいてないお。気をつけるお」
ξ゚-゚)ξ「わかってるわ、大丈夫よ」
(´・ω・`)「僕はオズワルトの所に行く。君達はこの会場でシークレット・サービスを片っ端から行動不能にしてほしい。無事終えたらこの場所に集まろう」
三人は四散し、ショボンはオズワルトの狙撃ポイントである教科書倉庫に向かう。
ブーンとツンはシークレット・サービスを探して走り出した。
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 15:40:06.60 ID:GqeAKOzcO
─教科書倉庫
(´・ω・`)「ハァハァ…(12:00か…間に合ったか?)」
入口に向かう。だがそこにはオズワルト以外の人間がいた。
シークレット・サービスだ。
S.S「犯人はこの中にいるはずだ。突入するぞ」
了解、との声が聞こえる。
(´・ω・`)「(数は3人か…。普通の人間なら余裕だね)」
S.S「行くぞ」
(´・ω・`)「君達を行かせる訳にはいかない」
S.S「!?誰─」
一人が吹き飛び、壁に叩き付けられて昏倒した。
そして昏倒した人間をもう一人にぶつける。
一瞬で二人は崩れ落ちた。
S.S「な…」
(´・ω・`)「君はジャック・ルビンだね?」
ルビン「何故私の名を…」
ジャック・ルビンとは、主犯であるオズワルトを射殺する人物である。
(´・ω・`)「残念だけど世界の破滅を防ぐ為なんだ」
そう言ってルビンを吹き飛ばした。
(´・ω・`)「(あとはここに居て倉庫に入ろうとする人を止めるだけか…)」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 15:42:35.24 ID:GqeAKOzcO
─20分後、ブーンサイド
( ^ω^)「これで5人目だお」
ブーンは既に5人のシークレット・サービスを気絶させていた。
ブーンの力を持ってすれば、普通の人間など恐れる相手ではない。
S.S「いたぞ!」
新たなシークレット・サービスが駆け付ける。
S.S2「抵抗するな!」
銃を向ける。
S.S「よせ!仲間に気付かれる!銃は使うな!」
どうやらブーンを犯人の仲間だと思っているらしい。
( ^ω^)「悪いけど寝ててもらうお」
ブーンにとって数メートルの距離はゼロに等しい。
S.S「速─」
ブーンの拳がS.Sの顎を強打し、脳を激しく揺さぶる。
倒れるS.Sをそのままにし、隣りにいるもう一人の腹に肘を叩き付けた。
( ^ω^)「普通の人テラヨワスwwwwwwwww」
その時、
ズドン!ズドン!ズドン!ズドン!ズドン!ズドン!
銃声が轟いた。
(;^ω^)「ちょ、……撃たれてないお。だとしたら、ショボンかツンだお!」
ブーンは駆け出した。
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 15:48:12.88 ID:GqeAKOzcO
同時刻:ツンサイド
ξ゚-゚)ξ「(見つけたわ、あの人が犯人の一人ね)」
ツンは犯人に気付かれないように近付く。
ξ゚-゚)ξ「(あとはこの人を守ればいいのね。犯人を警護するなんて変な気分だわ)」
犯人は微動だにしない。
ξ゚-゚)ξ「(あと15分……)」
ツンはじっとその時を待つ。
ξ゚-゚)ξ「!(来たわね…)」
ツンの目に映るのは明らかにパレードを見に来ている人ではなく、緊張した表情の人間。
S.S「(犯人を発見した。どうぞ)」
無線を使って小声で話をしている。
S.S「(しかし女性が陰になり狙撃できない。どうぞ)」
S.Sがツンに脇に寄れとジェスチャーを送る。
だがツンは無視する。
後ろでは犯人がライフルを構える。
S.S「!!」
S.S「(犯人がライフルを!)」
犯人は照準を合わせる。
S.S「(女性が陰になり狙撃ができない!)」
構わん!撃て!
無線から声が聞こえた。
ズドン!ズドン!ズドン!ズドン!ズドン!ズドン!
ξ;゚听)ξ「(嘘でしょ!?)」
六発の弾丸がツンと犯人に向かって疾走する。
これだけの弾丸をくらったら生命力的に普通の人間のツンは命を落とすだろう。


101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 15:49:02.85 ID:GqeAKOzcO
弾丸とツンの距離はあと1mほど。
ξ;゚听)ξ「(死──)」
キーーーン……
耳鳴りがする。
見ると弾丸がゆっくり突き進んできた。まるでスローモーションだ。
ξ;゚-゚)ξ「(なんなの?幻覚?)」
手を伸ばしてみる。
ξ;゚-゚)ξ「?」
自分の手も、ゆっくり動く。
まるで非常に粘度が高い液体に漬かってるみたいだ。
ツンは必死で身をよじる。動きは緩慢だったが、全力で体を動かした時、
パキャ
と音がし、ツンの体は普段のスピードで動いた。それと共に衝撃波が発生し、ツンの前にある物が次々と砕け散る。
ξ;゚听)ξ「???」
訳がわからない。
振り向いてみると、弾丸は全て犯人に突き刺さり、着弾のショックで死のダンスを踊っていた。
ξ;゚-゚)ξ「(よくわからないけど、助かったのね…)」
そしてツンは意識を失った………


102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 15:49:55.14 ID:GqeAKOzcO
─12:30
銃声が聞こえる。
オズワルトの狙撃が成功したのだ。
ショボンはルビンを起こし、素早く身を隠した。
倉庫に入って行くルビン。
中からはルビンとオズワルトのものであろう怒号が聞こえる。
ショボンは軽く目を閉じ、踵を返すと、ブーン達の元へ向かうのだった。

─第六章 『ケネディ暗殺援護』─

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 15:53:06.84 ID:GqeAKOzcO
>>99どうも。
とりあえず書き溜めしてるのはここまでです。
また補足。
歴史上、主犯はオズワルトとされていますが、彼はスケープゴートの可能性が高いです。
黒幕はCIAという説が有力です。
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