61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 14:13:28.40 ID:GqeAKOzcO
─第四章─
「君は僕の小さな友達さ」
少年は小瓶の中の錠剤に向かって言う。
「許せないよね。殺ってしまおうか」
そして時は流れる。
1984年:ロンドン郊外 5月
ガキン!キンッ!ビュンッ!
剣と剣がぶつかる音が響く。( ゚д゚)「腕を上げたな。だがまだまだだ」
ガキィン…
弾かれた剣が舞う。
(;^ω^)「ァゥ…強いお…」
( ゚д゚)「お前の力はその程度か。もう終わりか?」
男はブーンに剣を向け、言い放つ。
ブーンは剣を取る。
( ^ω^)「もう一回お願いしますお!」
( ゚д゚)「よかろう。来い!」
ξ゚-゚)ξ「………」
ξ゚听)ξ「やぁ!」
ツンの手から不可視の衝撃波が生まれる。岩は木っ端微塵に砕け散った。
ショボンは無数の石を操っている。
(´・ω・`)「うわっとと…」
ショボンに石が降り注ぐ。
(´・ω・`)「複数の物を操るのは難しいな…」
ξ;--)ξ「ハァ…ハァ…私は一発が限界みたいね…」
ここはロンドン郊外のとある道場。
話は一ヵ月ほど遡る。


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 14:14:50.16 ID:GqeAKOzcO
─約一ヵ月前
(´・ω・`)「見てよ、ページが増えてる」
スッコを倒した後、本を確認する。
(´・ω・`)「次の敵は…」
『グレアム・ヤング』
14歳で継母を殺害。実父も殺害しようと試みるが、家族に通報されて精神病院へ。
5年後、退院した彼は就職するが、同僚二人を殺害。
71年に逮捕され、心臓発作で死亡。
享年1990年8月
次のページを見る。
14歳で継母を殺害。実父も殺害しようと試みるが、家族に通報されて精神病院へ。
5年後、退院した彼は就職するが、同僚二人を殺害。
71年に逮捕されるが、84年に脱走。9月10日にブロードムア精神病院の貯水タンクに毒物投入。
( ^ω^)「毒殺野郎かお…」
(´・ω・`)「貯水タンクに毒物投入か…。これはかなりの被害でるよ」
ξ゚-゚)ξ「絶対に止めてみせるわ。ショボン、次の魔方陣を…」
(´・ω・`)「もうやってるよ」
既に書き終わった魔方陣から光が放たれる。
三人は一斉に飛び込み、次の時代へと移動した。


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 14:19:42.53 ID:GqeAKOzcO
1984年:ロンドン郊外 4月
DQN「オッサンよぉ、さっさと金出しな」
DQN2「痛い目に合いたくないよなぁ?」
DQN3「刻んじゃうぞぉ?」
三人のDQNが何か喚いている。
( ゚д゚)「……」
( ゚д゚ )「……」
DQN「こっち見てんじゃねえ!」
DQN2「見てねぇで金出せっつってんだろ!」
DQN3「一度死んでみるかぁ?」
どうやら強盗のようだ。絡まれている男は筋肉を撓ませようとした時、
(#^ω^)「何やってんだお!」
ξ゚听)ξ「一人を取り囲んでしかも凶器持ってるなんて恥ずかしくないの!?」
(´・ω・`)「これは見過ごす訳にはいかないね」
男は構えようとしていた手を下ろす。
DQN「なんだテメェらは?」
DQN2「邪魔するんならテメェらから刻むぞ?」
DQN3「分ったらさっさと─」
最後の一人が喋り終わる前にブーンのパンチが顎にヒットする。
殴られたDQNは歯を撒き散らしながら吹っ飛ぶ。顎は変形し、もう二度と物を噛む事はできないだろう。
DQN「な!?」
DQNが反応する前に、もう一人の胸に蹴りが突き刺さる。
ボコリと音を立てて宙に浮く男の胸は、陥没しているに違いない。
(#^ω^)「まだやるかお!?」
DQN「ひ、ひぃ〜〜!!」
速攻で立ち去る。その逃げ足はたいしたものだ。


64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 14:22:08.27 ID:GqeAKOzcO
(#^ω^)「コラー!仲間置いてくなお!」
ブーンは追いかけようとするが、ショボンに止められた。
(´・ω・`)「ブーン、もういいよ。それよりツン、彼ら治してあげたら?」

ξ゚-゚)ξ「フン、こんな最低なヤツらなんか後悔したらいいのよ。おじさん、大丈夫ですか?」
絡まれていた男に話しかける。
( ゚д゚)「ああ大丈夫だ、ありがとう」
( ゚д゚)「助けてくれた礼に、私の家に来ないかい?食事でもご馳走させてくれ」
ξ゚-゚)ξ「そんなつもりじゃ…」
( ^ω^)「行くお行くお!」
食事と聞いてすぐに食いつくブーンに、ツンの肘が入る。
(´・ω・`)「まぁいいじゃないか。宛てもないし、ご馳走になろうよ」
( ゚д゚)「そうかそうか、では付いてきなさい」
表情は変らないが、声は嬉しそうだ。
男の家に向かう途中、彼は自己紹介がまだという事に気がつく。
( ゚д゚)「自己紹介がまだだったね。私の名はコッチ・ミルナだ。そうだな、ミルナとでも呼んでほしい」
( ^ω^)「内藤ホライゾンですお。ブーンと呼んでほしいお」
(´・ω・`)「ショボンです」
ξ゚-゚)ξ「ツン・デレです。ツンと呼んで下さい」
( ゚д゚)「ブーン君にショボン君、ツン君だね。さあ見えたぞ。あれだ」
(;^ω^)「デカッ!」


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 14:24:28.97 ID:GqeAKOzcO
─ミルナの道場
( ^ω^)「家って道場だったのかお。どおりでデカい訳だお」
ξ゚ー゚)ξ「ミルナさんは武術を?」
( ゚д゚)「武術も心得があるが、本職は剣術だ」
(´・ω・`)「じゃあさっきのゴロツキは僕達が手を出さなくても…」
( ゚д゚)「ちょっと灸を据えてやろうと思ったが君達が変りにやってくれたからね。しかし少々やり過ぎだな」
ミルナの目がギラリと光ったので、ブーンは身を強張らせた。
( ゚д゚)「ハッハッハ、そんなに怯えなくてもいい。それよりもう遅い。今日は泊まっていきなさい」
三人は好意に甘える事にした。
ξ゚-゚)ξ「あの、変な事を聞きますが、今日は何年何月何日ですか?」
( ゚д゚)「84年4月2日だが…」
(;^ω^)「ちょwwwwwwwww」
ξ゚听)ξ「(どうするのよ?あと5ヵ月もあるじゃない)」
(´・ω・`)「(困ったな…)」
よほど三人の顔が悲痛に見えたのだろう。ミルナは問い掛けてきた。
( ゚д゚)「どうした?」
ξ゚-゚)ξ「(言っても平気かしら…?)」
(´・ω・`)「(うーん、あの人は口が堅そうだし、言い触らしたとしても、誰も信じないと思うから平気じゃないかな)」


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 14:27:07.61 ID:GqeAKOzcO
ショボンが切り出す。
(´・ω・`)「無茶は承知でお願いがあります。しばらくここに置いて頂けないでしょうか?」
ショボンの突然の申し出に、少々驚きながらも、聞き返す。
( ゚д゚)「……何か訳がありそうだな。話してみなさい」
(´・ω・`)「実は誠に非科学的な話ですが…」
ショボンはこれまでの経緯を語り出す。
ミルナは黙って聞いていたが、話が終わると笑いだした。
( ゚д゚)「ハッハッハ。からかっているのかな?ならその力とやらを見せてくれないか?」
(´-ω-`)「自分でも信じたくないんですけどね…」
ショボンが意識を集中すると、ミルナの体がふわりと浮かぶ。
(;゚д゚)「う、うおおお!?」
(´・ω・`)「これで信じて頂けたでしょうか?」
ミルナの体を降ろし、返答を待つ。
(;゚д゚)「……わかった、信じよう」
(´・ω・`)「では…」
( ゚д゚)「ただし仕事はしてもらおう。働かざる者食うべからずだ」
(´・ω・`)「はい!よろこんで!」
こうして、三人はミルナの道場に下宿させてもらい、更に空き時間には修行の場を提供してもらって、今に到る。



67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 14:29:59.16 ID:GqeAKOzcO
( ゚д゚)「ブーン君、君の身体能力は素晴らしいものがある。だが力任せに打ち込んではダメだ。
相手をよく見、隙を見逃すな。もし隙がなければ作ってやれば良い。こんな風に」
ミルナはフェイントを入れる。ブーンもフェイントに騙されなかったが、ミルナにはもう一手あったようだ。
最初のフェイントに気をとらせ、砂を蹴りあげる。
(;-ω-)「うわっ」
ブーンは目を閉じて一歩下がるが、首筋に模擬刀が押し当てられた。
( ゚д゚)「視界を奪われる、たったそれだけの事で動きが鈍ったろう?今のが実戦だったら死んでいる所だ」
( -ω^)「ァゥァゥ…も、もう一回お願いしますお!」
( ゚д゚)「よかろう」
ブーンは砂を払い落とし、再び剣を構えて突っ込んだ。


68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 14:32:38.52 ID:GqeAKOzcO
四ヶ月後…
ブーンの成長は著しかった。だが、今日の稽古も、まずは基礎からだ。
ガキンッ!ゴキン!ビュンッ
打って、受け止め、かわす。
打って、受け止め、いなす。これの繰り返しだ。
だが…
( ^ω^)「おおおおおおおおお!!!!!」
ブーンの斬撃が徐々に速く、鋭く、重くなっていく。
(;゚д゚)「うぬ、ぬぅ…!」
ブーンの斬撃が迫る。
ミルナのガードは間に合わない。ミルナの頭部に剣が振り下ろされた。
スカッ
(´・ω・`)「おいおい、模擬刀とはいえ、そんな勢いで斬ったら死んじゃうよ」
ブーンの剣は宙に浮いている。
(;^ω^)「ハァハァ…興奮し過ぎたお…。すいませんお…」
(;゚д゚)「あ、ああ…。ショボン君、助かったよ」
冷や汗をかきながら礼を言う。
( ゚д゚)「(フフフ…どうやら追い越されるのは時間の問題だな…)」
( ゚д゚)「ショボン君、昨日言っていた事を試すいい機会だ」
そう言ってミルナは立ち去る。
ショボンは頷き、
(´・ω・`)「ブーン、複数戦を想定した訓練をしてみるかい?」
( ^ω^)「どうやるんだお?」
(´・ω・`)「こうやるのさ」
5本の模擬刀が浮かび上がる。
( ^ω^)「なるほど…やってみるお」
ブーンを取り囲む5本の模擬刀が順番に襲いかかった。


69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 14:34:40.53 ID:GqeAKOzcO
一方…
( ゚д゚)「ツン君、調子はどうかね?」
ξ゚-゚)ξ「あ、はい。時間圧縮は3〜4回ほどできるようになりました。5回目は使う前に昏倒してしまいますが…」
時間圧縮とは、その名の通り時間を圧縮する事だ。
圧縮された時間を開放するとき、凄まじい衝撃波が起きる。ツンはこれを利用したのだ。
ミルナはそうか、と言うとブーン達の元に戻る。
模擬刀は8本まで増えていた。
ブーンはこれをかわし、弾いているが、死角からの攻撃に頭を強打されて倒れる。
(;-ω-)「痛いお…」
(´・ω・`)「まだまだだね」
それからも修行は続き、そして…
─9月9日
ξ゚-゚)ξ「いよいよ明日ね」
(´・ω・`)「現場までけっこう距離があるからそろそろ出ないと」
犯行時刻がわからないので、早く出るに越した事はない。
( ^ω^)「じゃあ行ってくるお」
( ゚д゚)「気をつけて行きなさい。絶対死ぬんじゃないぞ」
ミルナに一旦の別れを告げ、三人は出発した。



70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 14:36:54.11 ID:GqeAKOzcO
─18:30 ブロードムア精神病院に向かう途中の林道。横には川が流れている。
( ^ω^)「薄暗くて怖いお…」
人外の物へと変わり果てた相手と戦ってきたのに、何を怖がるのだろうか。
(´・ω・`)「君ってヤツは─」
( ^ω^)「!!」
殺気。
轟く銃声。
ブーンは素早く剣を抜き放ち、弾丸を弾く。
ξ;゚-゚)ξ「誰!?…………ってブーン!その剣!」
(;^ω^)「あ…」
ブーンが握っている剣は模擬刀だ。
(;^ω^)「いつもこっち使ってたから間違えたお…」
(´-ω-`)「本当に君ってヤツは……」
命を狙われているのに、緊張感が、ない。
しかし一斉に気を引き締める。
???「やあ、待っていたよ」
男が木の陰から銃を持った男が姿を現した。
???「彼から君達が来ると聞いてね、きっとこの日だと思ったんだ。だから此所で待ち伏せさせてもらったよ」
男は淡々と語る。
グレアム「私の名はグレアム・ヤング。もちろん知ってるよね?」
( ^ω^)「毒殺野郎だお…」
グレアム「毒殺だなんてとんでもない。これは実験なのだよ」
グレアム「彼は素晴らしい力を与えてくれた…。おかげでこれからも実験が行える…」( ^ω^)「とんでもないヤツだお…!このキチガイ野郎!」


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 14:37:47.33 ID:GqeAKOzcO
グレアム「ハッハッハ。それは最高の褒め言葉だ。ただし、博士と言ってもらいたいね。
君達もモルモットになってもらおうか」

グレアムは銃を宙に掲げた。
ズオオォォォオ!
銃から黄の光が放たれ、三度目の時の停止。
グレアムの姿はそれほど変わってはいないが、銃が手と一体化していた。

グレアム「悶え苦しめ」

『グレアム・ヤング』
殺害人数3人+α 殺人未遂6件 その他被害者70人強 終身刑



72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 14:40:22.93 ID:GqeAKOzcO
(´・ω・`)「ブーン、その剣じゃ…」
( ^ω^)「刃が無くたって大丈夫だお。殴り殺すお」

グレアムは懐から2個の瓶を取り出し、中身を全て口に流し込む。
ブーンはそれを尻目に突進。模擬刀ではあるが、殴りつける。
グレアム「ヒャハッ!」
グレアムは5mほど跳躍、大木を蹴って移動。移動する際に銃弾を撃ち込んだ。
キンッ!キンッ!
(;-ω-)「ぐあぉっ!」
3発、被弾した。
ブーンは着弾の衝撃でよろめく。
(;-ω^)「うぐぐぐ……痛いけど、こんなのすぐに治るお!」
ブーンは構わず追跡する。
ガクン…
ブーンは膝を着く。
(;^ω^)「あ…れ…?」
ツンとショボンが駆け寄る。
(´・ω・`)「傷は治りかけてるけど…」
再生は始まっているが、ブーンの顔色は悪い。
グレアム「筋肉弛緩と細胞破壊の毒の味はどうかな?ヒャハッ」
なるほど。そういう事か。
いくら再生能力が優れていても、体内に毒が残っていては、意味がない。
(´・ω・`)「毒…か。この相手はブーンとの相性は最悪だね…。ツン、ブーンを頼むよ。あいつは、僕 が 殺 る」
ショボンの不敵な笑み。
ξ゚-゚)ξ「わかったわ!」


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 14:42:48.96 ID:GqeAKOzcO
グレアムは攻撃して来ない。ずっとブーンを凝視、いや、観察している。
グレアム「今の毒は即効性がある…と。これはどうかな?」
また瓶を取り出し、飲み干す。そしてショボンに銃を向けた。
グレアム「次のモルモットは君だ」
発砲。
死の弾丸がショボンを貫く!……寸前で止まる。
(´・ω・`)「無駄だよ。僕に銃は効かない」
そう言って弾丸を返す。
グレアム「!」
グレアムは飛び退き、木に弾丸は突き刺さった。
グレアム「なかなか面白い能力を持っているね」
グレアムは高速で木から木へと移動する。
ショボンは大木を引き抜き、グレアムに向かって発射した。
ズドン!バキィ!ズドン!
木と木がぶつかり爆砕する。グレアムには、当たらない。
(´・ω・`)「(速いね………どこだ…?)」
ショボンは続けて木を抜き放つ。
ズドン!バキィ!ズドドン!
やはり、当たらない。
グレアム「自然破壊は良くないね」
サアアァァ…
(´・ω-`)「痛ッ!!」
ショボンは飛び退く。
霧のような物が舞っている。その霧に触れた木々は腐食を開始する。そしてショボンの手はただれていた。
(´・ω・`)「(硫酸…?いや、もっと別の…)」
グレアム「ヒャッハアッ!」
突如ショボンの目の前にグレアムが現れた。
そして蹴りを放つ。


74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 14:44:49.26 ID:GqeAKOzcO
(´・ω・`)「うあぁ!」
スッコほどではないが、力は強い。
ショボンは蹴り飛ばされ、川に突っ込んだ。グレアムもそれを追う。
(´・ω・`)「判断を誤ったね。ここなら木を使っての移動はできないよ」
グレアム「フフフ…どうかな?」
グレアムは拳ほどの塊を投てきする。石だろうか。
(´・ω・`)「(止めるまでもないな。しかし何故石なんか…)」
ショボンはかるくかわし、その塊は川 に 落 ち た。
ズドオォォン!!!!!
塊が火を吹き、爆発。水柱が10mほど上がる。
(´・ω・`)「な!?(まさかあの塊は……だとしたら、この水柱はやばい!)」
ショボンは自分を浮し、飛び退く。
しかしグレアムは立て続けに塊を投てきする。
(´・ω・`)「川から出なければ…!」
塊をかわし、爆発音を後方に残しす。
グレアム「空も飛べるのか。やるね…」
ショボン「反撃の時間だよ」
無数の岩がグレアムに疾走する!
グレアムはこれをひらりと、かわしまくるが、かわした後に巨大な岩が猛スピードで飛来し、命中した。
グレアム「ぐううぅ…!」
血を吐き出し、初めて怒りの表情を作る。
グレアム「許さん!」
憤怒の形相で迫り、視界から、消える。



75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 14:48:44.79 ID:GqeAKOzcO
ショボンは周りを見渡す。
グレアム「上だ」
ドンッ!ドンッ!
真上から銃声が轟く。
(´-ω・`)「うあ!」
肩に銃弾が突き刺さる。そして背後に着地し、頭に銃を突き付けた。
グレアム「終わりだ…!」
ξ゚听)ξ「終わるのはアンタよ」
グレアムの背後にはツンが回り込んでいた。
グレアム「何…」
ズドォォオッ!!
圧縮された時間が開放され、凄まじい衝撃波を生み出してグレアムの上半身半分を吹き飛ばした。
ξ゚ー゚)ξ「ブーンを治すのにこんなに時間がかかるとでも思ったかしら?」
グレアム「ク、ク、この小娘があああぁぁ!!!」
グレアムは飛び上がり、ツンに銃口を向けた。
(´-ω・`)「…上を見てごらん」
グレアム「………!!!」
グレアムの上には水の塊が。
ショボンはさっきの水柱をこっそり上空に持ち上げていたのだ。
(´・ω・`)「さっきの塊はアルカリ金属だね?強塩基の溶液に焼かれるがいい」

ここでもショボンは小難しい事を抜かす。

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 14:50:30.56 ID:GqeAKOzcO
ドザアアアア……
グレアム「ぐおお゛お゛ぉぉぉ!!!!」
グレアムの皮膚がどんどんただれる。
(´・ω・`)「僕に速攻性の毒を使わなかったのが仇になったね。ツン、とどめを」
ξ゚-゚)ξ「用意はできてるわ」
グレアム「き、ぎざま゛ら゛…」
再び衝撃波が発生し、グレアムを跡形もなく吹き飛ばした。
(´・ω・`)「まさか毒物以外を使ってくるとは思わなかったよ…」

そこにブーンがヨロヨロとやってくる。
( ^ω^)「(せっかく修行したのに出番ナスwwwww)」

『グレアム・ヤング』
闇の力により得た肉体は非常に身軽で俊敏。毒物を体内に取り込み、弾として発射できる。また、原料さえあれば体内で毒物の合成も可能。

─第四章 『毒殺紳士』─

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