27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 13:16:32.14 ID:GqeAKOzcO
─第二章─
号外ー!号外ー!殺人鬼がまた現れたよー!

(´・ω・`)「殺人鬼?怖いね。ツン、平気かい?」
ξ゚-゚)ξ「大丈夫よ」
綺麗な町並み、ここは…
(´・ω・`)「あれはグリニッジ天文台…ここはロンドンだね」
ξ゚-゚)ξ「それよりブーンを捜さないと…」
???「くぉらー!!待てー!!」
二人の目に飛び込んできたのは怒り狂うオヤジと逃げる影…
ξ゚听)ξ「あれは…ブーン!?」
(;^ω^)「ツンとショボン!?会いたかったお〜」
そう言ってる間にブーンはオヤジに捕らえられた。

オッサン「やっと捕まえたぞ。手間かけさせやがって…」
(;^ω^)「ちょ、助けてくれお〜」
二人が駆け寄り、尋ねる。
ξ゚-゚)ξ「あの、その人が何かしたんですか?」
オッサン「ああ?あんたらコイツの知り合いかい。いや、コイツがよ、毎日店のパンを盗むもんでよ」
ξ゚-゚)ξ「……アンタ、泥棒やってたの?」
(;^ω^)「しかたなかったんだお。お金持ってないし…」
ツンのため息が聞こえる。
ξ゚-゚)ξ「代金の代わりにコレじゃダメですか?」
ツンはイヤリングを外し、オヤジに見せた。


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 13:18:52.01 ID:GqeAKOzcO
オッサン「……こいつはなかなかの物だな。よし、解放しよう。あんたらからもコイツにもう盗みはしないように言い聞かせてくれ」
ツンは礼を言ってオヤジと別れた。
ξ゚-゚)ξ「………」
(´・ω・`)「………」
(;^ω^)「………」
(;^ω^)「すいませんでした」
今度はショボンもため息をつく。

ξ゚-゚)ξ「アンタ毎日盗みをやってたらしいけど、いつここに来たのよ?」
( ^ω^)「二週間前だお!ずぐに追いかけてくれお!」
(´・ω・`)「二週間前だって?僕達はすぐに追いかけたはずだけど、時間まで飛ばされるのかな?」
ツンは落ちている新聞を拾い、日付を確認する。
ξ;゚听)ξ「……!!!」
(´・ω・`)「どうしたのさ?」
ξ;゚-゚)ξ「日付……見て……」
(´・ω・`)「日付……!!?」
日付には1888年11月13日と書かれている。
(;´・ω・`)「ななな、何の冗談だい?ドッキリかな?」
しかし周りを見ても通行人は演技をしているようには見えない。
( ^ω^)「二週間生活してみたけど本当っぽいお」
(´・ω・`)「………」
ξ゚-゚)ξ「どうするのよ?そもそもブーンが後先考えないで魔方陣に入ったのが(ry」
(;^ω^)「悪かったお…」
ツンが説教している間、ショボンは新聞を熟読していた。
(´・ω・`)「ははぁ、『世界を救え』の意味がわかったような気がするよ。二人共、ちょっとこれ見て」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 13:20:44.60 ID:GqeAKOzcO
新聞にはこう書かれていた。
11月12日に路地裏で女性の死体が発見された。
死体は内蔵が上半身に撒き散らされており、子宮は持ち去られていた。
この手口から犯人は、過去5件の事件を起こした連続殺人鬼と断定…

(´・ω・`)「この殺人鬼は恐らくあの有名な切り裂きジャックだね。手口が同じだ。多分殺されたのは売春婦だろうね。ジャックは女性、売春婦しか狙わないし。
でも本来なら11月9日に捕まるはずなんだけど…」
( ^ω^)「どうゆう事だお?」
(´・ω・`)「タイムパラドックスさ。聞いた事くらいあるだろ?」

タイムパラドックスとは、過去が変えられてしまった時に起きる『矛盾』によって生じるとされている。中には世界が消滅すると仮説を唱える学者もいるほどだ。



30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 13:22:38.29 ID:GqeAKOzcO
(´・ω・`)「このままだと未来が変えられてしまう」
ξ゚听)ξ「女の敵よ!まずはジャックを止めないといけないわね」
( ^ω^)「???」
(´・ω・`)「でも腑に落ちない事があるよ。死なないはずの人間が、ジャックによって既に殺されているのに、世界は依然としてここにある。消滅説は間違いって事かな?」
( ^ω^)「あの…」
ξ゚-゚)ξ「そうかもね。でもこれいじょう被害を大きくはできないわ」
( ^ω^)「何の話…」
(´・ω・`)「そうだね。まずは現場に向かおうか」
( ^ω^)「もっと分かりやすく…」
ξ#゚听)ξ「さっきからうるさいわね!要はジャックを止めないと大変な事になるの!!」
(;^ω^)「大変分かりやすい説明ありがとうございますお」



31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 13:24:38.54 ID:GqeAKOzcO
─夜:路地裏
( ^ω^)「来たのはいいけど…都合良く現れる訳ないお」
(´・ω・`)「長期戦は不利だし…」
二人が悩んでいると、
ξ゚听)ξ「私が囮になるわ。ジャックは女性、それも売春婦ばかり狙ってたのよね?」
(;^ω^)「危険すぎるお!そんなのダメだお!」
(´・ω・`)「危険だね…。でもそれが一番効率がいいかもしれない」
(;^ω^)「ショボン!?何言ってるんだお!?」
ξ゚-゚)ξ「他に方法ないでしょ、ちょっと待ってて」
ツンはブーンの制止を振り切り、娼館に入っていった。
数十分後…
(;^ω^)「ちょwwwwwwwなんて格好してるんだお」
ξ*゚ー゚)ξ「似合うかしら?」
ツンは娼婦が着る、派手なドレスを着ている。
(´・ω・`)「そのドレスどうしたのさ?」
ξ゚-゚)ξ「借りてきたのよ。その代わりに働く契約させられたけど」
( ^ω^)「働く気なのかお?」
ξ゚-゚)ξ「まさか。用が済んだらバックレればいいのよ。いつまでもこの時代にいるつもりはないしね」
(;^ω^)「(帰れるかも分らないのに……無茶するお)」
ξ゚听)ξ「とにかく!私が囮になるからジャックが現れたらアンタ達すぐに出て来なさいよ!」



32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 13:26:59.58 ID:GqeAKOzcO
一時間経過…
ジャックは現れない。
二時間経過…
ツンは路地裏を行ったり来たりしている。
三時間経過…
( ^ω^)「寒いお…今日は来ないんじゃないかお?」
冬なので寒さが厳しい。
(´・ω・`)「うーん、前の犯行から時間も経ってないし、来ないかもね…」
その時、ツンの後ろに人影が現れた。
ξ゚-゚)ξ「(寒いわね…出て来るんなら早く出て来なさいよ!)」
(;^ω^)「ツン!後ろ後ろ!」
ξ゚听)ξ「え?キャアアア!」
ザシュッ!
ツンの肩にナイフが突き刺さっる。
ブーン達は走りだした。
ナイフの男「仲間か!?待ち伏せとはやってくれる…」
(´・ω・`)「ツン!大丈夫かい?」
ξ--)ξ「う…平気よ、これくらい…」
(#^ω^)「お前許さんお!」
???「ハハハハハ!やはり追ってきたか…」
暗闇から聞き覚えのある声が響く。
( ^ω^)「その声…ドクオ!どこにいるお!」
('A`)「ここだ」
暗闇からドクオが現れた。


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 13:28:15.94 ID:GqeAKOzcO
('A`)「この宝玉は素晴らしい。この俺に力を与えてくれる…。生まれた時からの貧血もスッキリだ」

キャンプでのドクオとは思えない口調だ。
( ^ω^)「返すお!」
ブーンがドクオを捕まえようと走りだす。その道を塞ぐように、ナイフの男が立ちはだかった。
ナイフの男「マスターに何をするつもりだ?」
('A`)「こいつは俺の配下だ。追われて隠れている所を見つけてな…。ちょいと力を与えてやったんだ」
ナイフの男「そういう事だ。この力のおかげでこれからも殺しを楽しめる…」
(´・ω・`)「これは野放しにできないね…」

ξ゚听)ξ「女の敵よ!逃がす訳にはいかないわ!」

('A`)「フン、逃げる気など毛頭ない。ここで貴様達を始末してやろう…。行け!ジャック・ザ・リッパー!!」
ジャック「御意」
ジャックはナイフを掲げる。
ナイフから放たれた緑の光が円形に拡がり、ブーン達を飲み込んだ。


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 13:29:09.05 ID:GqeAKOzcO
(;^ω^)「な、なんだお!?」
(´・ω・`)「視界が緑に染まるだけで特に……あれは…」
野良犬がいるが微動だにしない。それどころか、風さえ吹いていなかった。
ξ;゚-゚)ξ「時が……止まった…?」
('A`)「邪魔が入らなくていいだろう…?」
そして驚くべきはジャックの姿だ。
明らかに先程とは違う。ひょろりと長い腕、カッと開かれた目、細長い舌、そしてロングコートを着ていた。
ジャック「…行くぞ」

『切り裂きジャック』
殺害人数6人+α 推定懲役148年




35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 13:30:47.88 ID:GqeAKOzcO
ジャックは走り出す。速くはないが、腕をだらりとさせながら走る姿は不気味だ。
そして右手でコートの中から何かを取り出し、ブーンに投げ付けた。
(;^ω^)「!!!痛ッ!」
ブーンは咄嗟に腕でガードしたが、腕にはなにかが刺さっている。
メスだ。
( ^ω^)「こんな物…!」
メスを引き抜くと、ジャックは目の前に迫っていた。
ジャック「死ねぇ!」
左手のナイフで切り掛かる。
(;^ω^)「うわっ!」
キンッ!
これも咄嗟にメスで受け止めるが、曲がって使い物にならなくなった。
ブーンは曲がったメスを投げ付け、一旦距離をとった。

(´・ω・`)「ブーン!大丈夫!?」
(;^ω^)「大丈夫だけど、アイツもう人間じゃないお…」
キラッ
( ^ω^)「危ない!」
ショボンを突き飛ばす。
ドスッドスッ!
ブーンの横腹にメスが突き刺さった。
(;-ω^)「うぁっ」
思わず呻き声を漏らす。
ジャック「このまま嬲り殺しにしてやろう!」
スパッ!スパッ!スパッ!
ジャックは接近すると、致命傷にならぬように切り裂く。

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 13:32:47.72 ID:GqeAKOzcO
(;-ω-)「ァゥァゥ…」

ジャック「…おかしな、血があまりでないぞ」
ブーンの体に傷は多いが、あまり出血していない。それどころか、みるみる傷が塞がっていくではないか。十数秒もすれば、傷は消えてなくなった。
ジャック「なんだと…?」
( ^ω^)「うはwwwww全快wwwwwww」
( ^ω^)「今度はこっちの番だお!」
ブーンはジャックに向かって疾走する。
メスが飛んできたが、腕でガードし、スピードを緩めない。そしてメスの刺さったまま渾身の力で殴り付けた。

ドゴォ!
ジャック「ぐっはあああああ!!!!」
ジャックは数メートル吹っ飛び、壁に叩き付けられた。
(;゚ω゚)「……」
(;´・ω・`)「……」
ξ;゚听)ξ「……」
三人は絶句する。ブーンの筋力、いや、人間の筋力でこれほどの衝撃を与えられるだろうか。
ジャック「ゴホッ…なんだその力は…!」
(;^ω^)「自分でもよく分らんお」
ξ;゚-゚)ξ「もしかして…キャンプでの『力を与えた』ってこの事かしら…?」
(´・ω・`)「そうかもしれないね…。だとしたら僕達にも何かあるかもしれない。加勢してくるよ!」


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 13:34:42.20 ID:GqeAKOzcO
ショボンが駆け出そうとするとツンに制止された。
ξ゚-゚)ξ「…待って。私は傷が治らないわ。ブーンとは違うみたい。どんな力を持ってるか分らない内はむやみに突込むのは危険よ。もしかしたら力なんて無いかもしれないし…。ここはブーンに任せましょう…」

ジャック「嬲るのは止めだ!殺してやる!」
ジャックは怒り狂いメスを投げまくる。
ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!
( ^ω^)「こんだけ離れてたら避けれるお」
ブーンはメスを避けまくる。ジャックは投げながら近付いてくる。
距離はだんだん短くなり、ブーンの回避にも限界が近付く。
ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!
(;-ω^)「あ、いたたたたた…!」
十数本のメスがブーンに突き刺さった所で、攻撃がやむ。
( ^ω^)「弾切れかお。じゃあこっちの番だお」
ブーンは自分に刺さっているメスを引き抜き、投てきする。それも、何本も。
ビュンッ!ビュンッ!ビュンッ!ビュンッ!
ジャック「ぐ、あああああ!!!!」
凄まじい勢いで投げられたメスはジャックに次々と突き刺さり、遂には壁に縫い付けた。
ブーンは疾走する。
( ^ω^)「これで終わりだお!」


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 13:36:00.96 ID:GqeAKOzcO
ドゴォ!ドゴォ!ドゴォ!ドゴォ!ドゴォ!ドゴォ!
ブーンのパンチのラッシュ!
ジャック「うが…ゴフッ…があ!」
ドゴォオン!!
縫い付けていた壁は衝撃に絶え切れずに崩壊し、ジャックは中を舞う。
そこに飛び上がったブーンのとどめの踵が振り下ろされる!
ジャックは猛スピードで地面に叩き付けられ、耳からはどす黒い血が溢れ出した。
痙攣しているという事は、まだ生きているらしい。凄まじい生命力だ。
( ^ω^)「今度はお前の番だお!こうなりたくなかったら珠と本を返すお!」
ドクオに言い放つ。
('A`)「…フン」
ドクオは手を向ける。するとジャックは浮き上がった。
ジャック「マ、マス、タ…?何を…」
('A`)「使えないゴミめ。俺が直々に始末してやろう」
そう言ってゆっくり手を閉じた。
ジャック「な…や、やめ…グ、ギャアアァァ…」
ジャックは手に合せて縮み始める。
ジャック「ぐぎゅ…あ゛あ゛あ゛……………………」
体液を滴らせ、ジャックは完全に絶命する。大きさは野球ボールくらいまで縮められていた。その瞬間、緑の光は消え失せ、ジャックであった塊は砂になって崩落ちた。


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 13:39:21.32 ID:GqeAKOzcO
( ^ω^)「自分の仲間を……なんてヤツだお!」
('A`)「あのようなゴミはいらん。次は貴様の番だ」
ドクオはブーンに手を向ける。その手から雷がほとばしる!
バリバリバリバリバチバチッ!!
(;゚ω゚)「ぎゃあおおおおおおおおお、あああああああ!!!!」
ブーンは絶叫する。
('A`)「これくらいで音を上げては困る。もっと強くしてやろう」
バリバリバリバリバリバリッ!!!!!
(;-ω-)「ううううぅ………」
ξ;゚听)ξ「ブーン!!!」
(;´・ω・`)「やめろぉ!ブーンを放せ!!」
('A`)「こいつが終わったら貴様らの番だ」
ピクッ
ブーンの指が動く。
(;-ω-)「二人に手を出したら許さないお……」
('A`)「まだ喋れたか。楽にしてやろう」
バリバリバリバリバリバリバリバリッ!!!!
( ゚ω゚)「あああああああ………」
一面に肉の焦げる臭いが広がる。
ξ;;)ξ「お願い!もうやめてぇ!!」
('A`)「うるさい女だ」
ドクオはツンに手を向ける。
(;-ω-)「!!」
(#゚ω゚)「やめろおおおおお!!!!」
バシィ!
ブーンは雷の鎖を断ち切った。
('A`)「…………ほう」
ドクオは少し驚いた顔でブーンを見る。
(#^ω^)「ツンに…二人に手を出したら許さないと言ったお!」


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 13:41:13.40 ID:GqeAKOzcO
ブーンはフラフラしながら、しかしハッキリと怒鳴りつけた。
('A`)「……面白い。ここで貴様らを葬るのは簡単だが、それではつまらん」
ドクオは本を放り投げる。
('A`)「これはくれてやる。俺を追ってこい。ああ、それから…」
ジャックであった砂の山に目を向ける。
('A`)「ヤツは闇を受け入れられる器がなかったからほとんど力は与えなかったんだよ。俺の配下の力をこんなものだと思うな。ハハハハハ!!」
そう言い残して、ドクオは忽然と姿を消した。まるで始めからそこにいなかったかのように。

ドサッ……
ブーンは倒れる。無理もない。全身黒焦げなのだ。
ツンとショボンが駆け寄る。
ξ;゚听)ξ「ブーン!しっかりして!目を覚まして!」
(´・ω・`)「ブーン!目を開けてよ!」
ツンはブーンを揺り動かす。
(´・ω・`)「だ、ダメだよ動かしちゃ…あ、あれ?」
ブーンの皮膚が、徐々に元に戻っていく。
(´・ω・`)「これは…」
(´・ω・`)「ツンの力は癒し…?いや、それとは違うような…。この際どうでもいい!ツン、続けて!」
ξ;゚听)ξ「やってるわよ!」
みるみる火傷の後が消えていく。
( -ω-)「う……」
( -ω^)「………」
( ^ω^)「…もう大丈夫だお」
ブーンが目を覚ました。


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 13:43:21.07 ID:GqeAKOzcO
ξ゚-゚)ξよかった…」
(´・ω・`)「心配したよ…」
二人が安堵の息をついたその時
パカッ
(;^ω^)「いたたたた…!」
再生したはずの傷が開く。
ξ;゚听)ξ「え?え?」
ツンは手を放した。傷はすぐに再生を始める。
( ^ω^)「うはwwwwこの体キメェwwwwwww」
(´・ω・`)「ははあ、なるほどね。ツンの力は癒しじゃなくて時間の逆流か。怪我をした時間まで戻したんだよ」
ξ;--)ξ「でもこれけっこう疲れるわ…」
ツンの顔には疲労の色が濃い。かなりの体力を使うようだ。
(´・ω・`)「とにかく今はこの場所を離れよう。警察が来るかもしれない」
一同はこの場を後にした。途中ツンに絡んできた酔っ払いをボコして金を巻き上げ、宿に入ったのであった──
《切り裂きジャック》
ドクオにより与えられた力で人間以上の生命力を持つ魔人。
コートに大量のメスを忍ばせており、向かってくる者に投げ付ける。その命中率は高い。

─第二章 『ロンドンの切り裂き魔』─

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