400 : ◆tGJWnjCS9s :2006/01/11(水) 02:50:31.60 ID:psgqfqoUO
─最終章・H─
地上に降りる魔獣。
ξ;゚-゚)ξ「ま、またえらい変わっちゃってるわね…。なんか大きくなってるし…」
(´・ω・`)「ブーンの意識は…なさそうだよ…」

体長は4mほどに伸び、全身には銃弾さえ弾きそうな純白の皮膚だ。

とても人間だとは思えない。
▽( ゛W″)▽「ヴヴヴヴヴ…!!」
魔獣は唸り声を上げ、二人をびくつかせた。
ξ;゚-゚)ξ「私達…獲物かしら…?」
だがその視線の先にあるのはヒトラーの死体。
宝玉が割れている。
その死体が盛り上がり、肉の塊は徐々に姿を形作った。
ショボン「なにが起こっているんだ…?」
質量が増加し、ハッキリと姿を形作る。
< ゛w″>「ウウウウ…」
▼< ゛w″>▼「オオオオオオオオオ!!!!!!」
元ブーンの魔獣と非常に似て非なるその姿。
元ブーンの魔獣が白いのに対し、この魔獣は黒い。
口を開け、空気を吸い込み始めた。
▽( ゛W″)▽「!!!」
ξ;゚听)ξ「キャッ!」
(;´・ω・`)「うわああ!」

白の魔獣はツンとショボンを掴むと上空に舞い上がる。
ズドオォォオン!!!!!
施設が木っ端みじんに吹き飛ぶ。
403 : ◆tGJWnjCS9s :2006/01/11(水) 02:53:44.01 ID:psgqfqoUO
ξ;゚-゚)ξ「助けて…くれたのかしら…?」
(;´・ω・`)「そうみたいだね…」
施設の瓦礫から、黒の魔獣が姿を現した。
▽( ゛w″)▽「ΕёゔХЙюぼиГνあ゙あ゙あ゙!!!!!!
(やはり復活したかホライゾナーよ!!宝玉に封じたのは失敗だったようだな!今度こそ完全に粉砕してくれよう!!!!!!)」
▼< ゛w″>▼「Йヴё#ヴァ∵¶Θお゙お゙お゙!!!!!(笑わせるなホライゾネスよ!!消えるのは貴様だ!!!!!)」

二体の魔獣は息を吸い込み、そして咆哮を放つ。
大音量の咆哮の衝突に地震が発生し、大地が裂け、ハリケーンが発生する。
超高周波により発生した誘導電流が熱となり、大地を溶解させた。
405 : ◆tGJWnjCS9s :2006/01/11(水) 02:56:13.27 ID:psgqfqoUO
ξ;--)ξ「うるさ…い…」
(´-ω-`)「頭が…割れそうだ…」
二人とも耳を押さえて眉間にシワを寄せる。
▽( ゛w″)▽「(ここでは被害が大きい…)」
『ЁレЁレЙцМУГИ……』
ホライゾネスと呼ばれた魔獣は呪文?を紡ぎ始めた。

バシュウウウゥ───!!!!
光が二体の魔獣と二人の人間を包み込む。
《今から時空を跳ぶ!意識をしっかり保て!!》
ξ;゚听)ξ「何?何何?なんなの?」
(;´・ω・`)「わ、わかんないよ!とにかく言う通りに─」
408 : ◆tGJWnjCS9s :2006/01/11(水) 02:58:30.56 ID:psgqfqoUO
─7000年前:エジプト
▼< ゛w″>▼「∃А…(ここは…)」
▽( ゛w″)▽「ёЖλヴΛア゙ア゙…(懐かしいであろう?
かつて貴様と我が闘った決戦の地だ…)」
▼< ゛w″>▼「ЕПШЮζλ…(被害を抑える為か…。相変わらず甘い男よ)」

《ツンディレウス…いや、ツンとショボン、ヤツを倒すには汝らの力が必要だ…》
ξ;゚听)ξ「また何か聞こえる…」
(;´・ω・`)「僕もだよ…?」
《我の意思を汝らの精神に直接語りかけているのだ》

(´・ω・`)「精神波かな…?」
ξ゚-゚)ξ「何となくわかったわ。でも何をすれば…」
《まずは全てを思い出してもらおう…》
411 : ◆tGJWnjCS9s :2006/01/11(水) 03:01:20.79 ID:psgqfqoUO
ピカァッ!
ξ--)ξ「う………」
(´・ω・`)「ここは…?」
目の前に広がるのは研究室のような部屋と男女だ。
(´・ω・`)「幻覚かな?触れる事ができないよ」
ξ゚-゚)ξ「何か話してるわ…」

( `ω´)「この実験体が完成すれば我々の街は更に豊かになる…」
ζ゚-゚)ζ「しかしよろしいのですか?ホライゾネス様の細胞を使っても…」

ξ゚-゚)ξ「ブーンと…私……?」
(´・ω・`)「びっくりするくらい似ているね…」

( `ω´)「私の細胞でないと意味がない。私と同等の力と知識を持った者を作る事ができれば、我々は更に栄える事ができるだろう…」

ζ゚-゚)ζ「名前はどうします?」
( `ω´)「ふむ…。私の分身だ。ホライゾナーと名付けよう」
( `ω´)「あと神官に生贄の儀式は諦めよと伝えてほしい」


412 : ◆tGJWnjCS9s :2006/01/11(水) 03:05:20.33 ID:psgqfqoUO
(´・ω・`)「また景色が変わるよ!」
今度は闘議場のような場所だ。

( `ω´)「今日は力の開放の仕方を教えよう」
< `ω´>「お願いします」
─図書館のような場所
( `ω´)「学問も必要だ」
< `ω´>「分っております」

─食堂のような場所
( `ω´)「作法も覚えるのだ」
< `ω´>「少々苦手です…」
ζ゚听)ζ「ほら、かぶりつかないの!パンは千切って食べる!」

─神殿のような場所
( `ω´)「ホライゾナーは私の教えた事を次々と吸収し、立派に成長したな」
ζ゚-゚)ζ「そうですね」
( `ω´)「そろそろこの街を任せてみようと思うのだが……」
ζ゚-゚)ζ「まだ早くは─」
兵士「た、大変です!」
( `ω´)「どうした。まずは落ち着くがよい」
兵士「………。ホライゾナー様が…!」
414 : ◆tGJWnjCS9s :2006/01/11(水) 03:07:54.44 ID:psgqfqoUO
─破壊された街
ホライゾナーは倒れている。その首もとには剣が突き付けられていた。
( `ω´)「何故我々を裏切った…」

< `ω´>「わからぬか?私が神になる為だ…。神は二人もいらぬ」
( `ω´)「残念だ……。捕らえよ」

─研究室
( `ω´)「ツンディレウスよ…私は間違っていたのか…?」
ζ゚-゚)ζ「分りません…。しかし間違いは正す事ができます。」
( `ω´)「……そうだな…」
─再び神殿
兵士「緊急事態です!ホライゾナーが、牢を打ち破り逃走しました!」
( `ω´)「なんだと!?」
兵士「それに…あの姿はホライゾネス様の、あの御姿と…」
( `ω´)「ホライゾナーめ…力を開放させたか…」
( `ω´)「私が行こう。神官とツンディレウスを呼んでくれ」

しばらくすると、ツンディレウスと神官と呼ばれた男が入ってきた。
(´・ω・`)「あ…僕にそっくりな人だ…」
419 : ◆tGJWnjCS9s :2006/01/11(水) 03:10:39.21 ID:psgqfqoUO
(´-ω-`)「要件は分っています」
「ホライゾナーですね」
( `ω´)「うむ。ヤツをここまで育ててしまったのは私の責任だ。私にはヤツを討つ義務がある。ツンディレウス、ショボリウス、私に付き合ってくれるか?」

(´-ω-`)「もちろんです」
ζ゚-゚)ζ「お供します」
( `ω´)「すまない……。では行くぞ」

─上空

▽( ゛w″)▽「我が一撃で消炭になるがいい!!灰燼と化せ!ロイヤル・ハント!!!!」
▼< ゛w″>▼「粉々になり冥王に抱かれるがいい!!原子単位まで分解してやろう!ダークネス・ジャッジメント!!!!」
巨大な焔の怪鳥と黒炎の竜に変化した二人が衝突!!
ズドオォォォォォォオォォォォオオオン!!!!!!!
大陸が一つ消滅した。
428 : ◆tGJWnjCS9s :2006/01/11(水) 03:15:32.12 ID:psgqfqoUO
─神殿
(メ`ω´)「ホライゾナーはこの宝玉に封じた…。だがいつか復活する時がくるだろう」
(´-ω-`)「分っています。我々に転生の秘術を」
ホライゾネスが呪文を唱えると、
ショボリウスとツンディレウスが光に変わり、消滅する。
(メ`ω´)「あとは私か…」
暗闇
四人の姿だけが浮かび上がる。
ツンとショボンの頭には、次々と記憶の断片が戻り、言葉が意思とは関係なしに出てくる。
ξ゚-゚)ξ「アナタは誰…?」
(´・ω・`)「君は誰だい…?」ζ゚-゚)ζ「貴女は誰…?」
(´-ω-`)「貴方は誰ですか…?」
ζ゚-゚)ζ「私は音を見る者」
(´-ω-`)「僕は形を嗅ぐ者」
ξ゚-゚)ξ「私は色を聞く者」
(´・ω・`)「僕は匂いを触る者」
ζ゚-゚)ζ「私は時を駆ける者」
(´-ω-`)「僕は空間を渡る者」
ξ゚-゚)ξ「私は時間を操る者」
(´・ω・`)「僕は物質を操る者」
ζ゚-゚)ζ´-ω-`)゚-゚)ξ´・ω・`)「全ては繋がった」
ξ゚听)ξ「私は……ツンディレウス!」
(´・ω・`)「僕は……ショボリウス!」
─最終章・H─
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