215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 22:07:28.47 ID:GqeAKOzcO
─最終章・B─
初夏の爽やかな風が吹く。周りには草木が生え、本来ならとても清々しい気分だろう。
三人は列車から降り、林道を歩いていた。
(;^ω^)「これで何回目の襲撃なんだお?」
地面には臓器や体の部品が散乱している。本当なら爽やかな草木の臭いを運んでくる風には血臭が混じり、不快な気分にさせる。
最初の襲撃と比べ、これまでの襲撃は人員が多かった。最初のは様子見といった所か。
(´・ω・`)「5回目だね。やっぱり街中を通った方がよかったかな?」
街中のほうが、ささやかではあるが奴等も手荒な真似はできない。やはりこの道を選んだ事は失敗だったようだ。
(´・ω・`)「でも今更後戻りはできない。それに目的地までもう少しだからね」
( ^ω^)「氷砂糖食べるお。うおおおお!糖が(ry」
三人は山道を進む。目的地は山頂にあるようだ。これまでの襲撃で疲労は少なくないが、ブーンの氷砂糖を食べた事で多少は回復し、途中、刺客に出くわす事がなかったのが不幸中の幸いだ。

山頂には巨大な施設があった。
218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 22:15:20.14 ID:GqeAKOzcO
(;^ω^)「やっと着いたお」
目に映る巨大な施設に向かい坂を登っていくと、見覚えのある仮面をつけた頭が見えてくる。
完全に登りきると、目の前には一面を埋め尽くす仮面の集団。ハーケン・クロイツ特務執行機関実行部隊だ。
三人が来るのを予知していたのか、ただ待機命令を出されていたのかはわからない。
とにかく、今の脅威はこの数だ。
しかし…
???「お前達では束になっても敵わない。下がれ」
集団の奥から声が聞こえる。仮面の集団が二つに割れ、道を作った。まるでモーセの十戒だ。
その奥から三人の男女が現れる。


219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/10(火) 22:22:04.85 ID:GqeAKOzcO
/ ,' 3「ハーケン・クロイツ特務執行機関実行部隊エクスキューショナーが一人、荒巻」
( ゚∀゚)o彡゚「ハーケン・クロイツ特務執行機関実行部隊エクスキューショナーが一人、ジョルジュ」
(*゚ー゚)「ハーケン・クロイツ特務執行機関実行部隊エクスキューショナーが一人、しぃ」
/ ,' 3 ゚∀゚)o彡゚*゚ー゚)「神に代わり反逆者に死を」
総員「反逆者に死を」
これもまた乱れがない。
( ^ω^)「(こいつら練習でもしてるのかお?)」
ブーンの戯言を、ツンとショボンは無視する。

エクスキューショナーは剣を抜き放つ。その剣からそれぞれ光が放たれた。今までの魔人のそれとは違う。
三人は別の空間へと飛ばされていった…。
─最終章・B─
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