436 : ◆tGJWnjCS9s :2006/01/11(水) 03:23:31.48 ID:psgqfqoUO
─最終章・I─
ξ;゚听)ξ「ハァ…ハァ…」
(;´・ω・`)「ハァ…ハァ…」
《思い出したようだな…》

ξ゚-゚)ξ「ホライゾネス様…」
(´・ω・`)「我々は戻ってきました」
《ならば分っているな》
ホライゾネスはツンとショボンを地上に降ろし、再び空へと戻る。
ξ゚-゚)ξ「大丈夫です」
(´・ω・`)「任せて下さい」
だが呑気に話している暇はないらしい。

▼< ゛w″>▼「ЯЮρКцИア゛!!!!(いつまで戯言を抜かしている!そちらが来ぬなら我から行くぞ!!!!)」
ホライゾナーの口が開かれ、エネルギーの圧縮が始まる。
ホライゾネスも両手を突き出し、エネルギーの圧縮を始めた。
閃光。
二体の魔獣から放出された巨大なエネルギーが衝撃し、相殺と同時に爆発を引き起こす。
ホライゾナーは自身の身体に手を突き刺した。
(´・ω・`)「レЫΤёΕИ…!」
ホライゾネスの横の空間が歪む。
その空間の歪曲に手を突っ込み、そこから一振りの巨大な剣を抜き放つ。
ホライゾナーも身体から手を引き抜き、その手にはこれも巨大な槍が握られていた。
438 :5996:2006/01/11(水) 03:26:37.23 ID:psgqfqoUO
▼< ゛w″>▼「ШΤρКцёИ!!!(我が槍ミストルテインの威力を思い知れ!!!)」
▽( ゛w″)▽「ρレЫΤёКц!!!(魔剣レヴァーティンの錆にしてくれよう!!!)
二体の魔獣の衝突。
ホライゾナーにレヴァーティンを振り降ろし、肩から切り飛ばす。同時に傷口が炭化するが瞬時に触手が伸び、繋ぎ合わせて再生する。
ミストルテインはホライゾネスを貫き、貫いた瞬間に爆発を起こす。だがこれも瞬時に再生される。
ホライゾナーは業火球を発射する。
ホライゾネスは雷を呼ぶ。
ホライゾネスの身体を業火球が貫き、同時に雷の柱がホライゾナーを飲み込んだ。
二体の魔獣は地面に落下。
ホライゾネスの身体は大きな穴が空いているが、傷口から体液が滴り、肉が盛り上がる。
ホライゾナーは全身炭化しているが、炭化した部分がかさぶたのように剥れ、新たな肉体が再構築された。
再び衝突。
秒速数百発の攻撃を繰り出しながら、数百発の攻撃を防御する。
腕の一振りで大地は裂け、咆哮で溶解する。
まさに神と魔王の戦いだ。

442 : ◆tGJWnjCS9s :2006/01/11(水) 03:31:38.01 ID:psgqfqoUO
ミスった。修正

▽( ゛w″)▽「(やはり完全粉砕は不可能か…)」

▼< ゛w″>▼「ИёОЮУ…(冥王よ 汝の肉を喰らいて我が肉となれ…)」
▽( ゛w″)▽「!!!(まずい!)」
《上空に退避せよ!この大陸は消滅する!!》
ξ゚-゚)ξ「わかりました!ショボリウス!」
(´・ω・`)「御意!」
ツンとショボンは空へ舞い上がる。
《もっと高く!》
▽( ゛w″)▽「ШΒνГЙ…(我が怒りの業火を贄とし汝の敵を焼尽くせ…)」

▼< ゛w″>▼「шФИヴтア゛ア゛ア゛!!!!(ダークネス・ジャッジメント!!!!)」
黒炎の竜へと姿を変える。
ホライゾネスはまだ呪文の詠唱中だ。
▽( ゛w″)▽「…ΖΨヰヲЯуГЧΤオ゛オ゛オ゛!!!!(…我が闘志の炎も差し出そう ロイヤル・ハント!!!!)」
黒炎竜は既に突き進んでいる。
ホライゾネスが焔の怪鳥へと姿を変えて、加速する。
ズドオォォォォォォオォォォォオ!!!!!!!!
大陸は赤と黒の炎に飲み込まれて消滅。
447 : ◆tGJWnjCS9s :2006/01/11(水) 03:35:00.15 ID:psgqfqoUO
▼< ゛w″>▼「グググググ…」

▽( ゛w″)▽「ヴヴヴヴヴ…」

双方にダメージがあるが、ホライゾネスのほうが被害は大きい。
発動が遅れた為、完全に相殺できずにより大きなダメージをくらってしまった。

ξ゚听)ξ「лКУО…」
ホライゾネスの再生速度が加速する。
▼< ゛w″>▼「ΔΜΣ∃ξオォ…(ツンディレウスめ…余計な真似を…)」
ホライゾナーはツンに向かって羽ばたいた。
瞬時に二人のいる場所に辿り着き、ミストルテインを突き出すが、それは空を切る。
その場所に二人はいない。
変わりにあるのは空間の歪みだ。
▼< ゛w″>▼「(空間を渡ったか…)」

ホライゾナーは火球を撃ち 出 し て い た
(´・ω・`)「!!」
人間など簡単に蒸発させる地獄の業火が二人に迫る!
ξ゚-゚)ξ「ЙИ━Йэ」
火球の速度が緩慢になった。
ξ゚听)ξ「ショボリウス!」
(´・ω・`)「もう終わったよ」
二人の前の空間が歪み、穴が開く。
火球の速度が戻った。
火球は穴に吸い込まれ、瞬間、ホライゾナーの後ろの空間に歪みが生じた。
▼< ゛w″>▼「!!」
歪みから火球が飛び出し、ホライゾナーを貫く。
(´・ω・`)「自分の攻撃だし、自業自得だね」
448 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/11(水) 03:38:49.23 ID:psgqfqoUO
▼< ゛w″>▼「⊥Б‡Пё…(フン、こんな傷など損傷した内に入らぬわ!)」
言葉の通り傷口には肉が蠢き再生を始める。
《よくやってくれた…》
ズガッシャアアァァァアン!!!!!
雷の柱がホライゾナーを飲み込む。
▼< ゛w″>▼「лв…!」
ホライゾナーにレヴァーティンが突き刺さり、横に引き裂く。細胞を炭化させ、再生の暇を与えず咆哮を浴びせる。
咆哮に吹き飛ぶホライゾナー。再生が始まったばかりの身体にヒビが入る。
エネルギーが圧縮された両手を突き出し、高圧縮のエネルギーを叩き込んだ。
《ツンディレウス!》
ξ゚-゚)ξ「はい!」
▼< ゛w″>▼「лллв…Шオ゛ГЯУヴЙλ!!!(ぐううう…!!だが我に物理的攻撃は効かぬ!)」
細胞が再生しようと蠢くが、ピタッと止まった。
▼< ゛w″>▼「Я♭ΞνΔ…ЙΜレΣ∃ア゛!?(なんだと!?……ツンディレウス、貴様か!!)
ξ゚ー゚)ξ「昔と同じ過ちを踏むなんて、アナタも物覚えが悪いわね!」
ツンは細胞の再生を止め、破壊された状態に固定していた。

449 : ◆tGJWnjCS9s :2006/01/11(水) 03:40:57.77 ID:psgqfqoUO
▽( ゛w″)▽「オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙!!!!!」
再生のできないホライゾナーをホライゾネスの斬撃と雷が攻め立てる。
肉体を破壊され尽したホライゾナーは粉微塵だ。
だがここで時間の停滞を解いてしまうとすぐに再生を始めるだろう。
《ショボリウス!》
(´・ω・`)「御意!座標固定、一ヵ所に集めます」
▽( ゛w″)▽「ЁヱΘオ゛オ゛オ゛!!!(これで終わりだ!!!)」
ホライゾナーの破片が集まり、黒の球体となる。
《や…やめろ…》
ホライゾナーが精神に語りかけてきた。
《そんな事をしても無駄だ!我は必ずまた蘇り貴様達の前に現れるだろう!!!》
▽( ゛w″)▽「ソノトキハマタフウインシテヤロウ…」
片言の言葉と共に、黒の球体はホライゾネスの身体に吸い込まれていった。
452 : ◆tGJWnjCS9s :2006/01/11(水) 03:43:29.28 ID:psgqfqoUO
《ツンディレウス、やってくれ》
ξ゚听)ξ「はい!」
ホライゾネスの身体の時間が逆流する。今まで受けた傷が蘇り、元に戻ったりを繰り返し、そして縮み始めた。
▽( ゛ω″)▽「………」
( `ω´)「………」
( ^ω^)「………」
(;^ω^)「ちょwwwww落ちるお〜!!!」
落下するブーンをショボンがすくい上げた。
(;^ω^)「た、助かったお…。ツン、頼むお」
ξ゚-゚)ξ「わかりました」
消滅した大陸が再構築され、元に戻っていく。
ξ゚-゚)ξ「終わりました。降りましょう」
地上に降りる。
(´・ω・`)「終わりましたね…」
ξ゚-゚)ξ「ホライゾネス様の御力のおかげです」
二人は畏まって言う。
( //ω//)「その“ホライゾネス様”ってのと敬語はやめてほしいお。照れくさいお。いつも通りブーンって呼んでほしいお」
ξ゚听)ξ「あらそう。ホントは堅苦しくて嫌だったのよね」
(´・ω・`)「実は僕もだよ」
ξ゚-゚)ξ「だいたいなんでブーンに敬語を(ry」
(´・ω・`)「全くその通りだよ」
二人はブツブツと愚痴をこぼし始める。
( ^ω^)「(ヒドスwwwwwww)」(´・ω・`)「で、今からどうするのさ?」
453 : ◆tGJWnjCS9s :2006/01/11(水) 03:46:10.30 ID:psgqfqoUO
( ^ω^)「僕の体に封印されたホライゾナーを宝玉に封印し直さなきゃいけないお。そうしないと僕が死んだ瞬間に復活してしまうお」

ξ゚-゚)ξ「じゃあ、私達の街に行きましょう」
(´・ω・`)「空から見た感じだと向こうだね」
西の方を指す。
─古代エジプトの街
三人は歓喜の声と共に迎えられた。中には何かが違うと言う者もいたが、大半は彼らをホライゾネス、ツンディレウス、ショボリウスだと信じているようだ。
( ^ω^)「すごく大きな問題があるお」
(´・ω・`)「なんだい?」
( ^ω^)「実は宝玉を作るのはすごく時間がかかるんだお。だいたい三十年くらいかかるんだお。宝玉はここでしか作れないし…」
(´・ω・`)「それってつまり…」
( ^ω^)「僕はこの時代に残らなきゃいけないお。でも二人はここに残る義務はないお」
ξ゚听)ξ「そんな…」
(´・ω・`)「………」
( ^ω^)「特にショボンは帰らなきゃダメだお。ショボンには家族がいるお。一家の大黒柱がいなくなっちゃダメだお」
(´・ω・`)「………」
ξ゚-゚)ξ「………」
458 : ◆tGJWnjCS9s :2006/01/11(水) 03:50:50.26 ID:psgqfqoUO
( ^ω^)「じゃあ未来に、最初の時代に飛ばすお!」
ξ゚听)ξ「待って!」
( ^ω^)「…なんだお?」
ξ゚-゚)ξ「私は残るわ」
( ^ω^)「本気かお?」
ξ///)ξ「本気よ。べ、別にブーンに会えなくなるのが辛いとかじゃないわよっ!」
ξ゚ー゚)ξ「それに帰りたくなったらまた飛ばしてもらえばいいだけだし、ブーンだけじゃこの街を治めるのは無理よ!」
( ^ω^)「(フラグかお…?)ショボンはどうするお?」
(´・ω・`)「……二人に会えなくなるのは寂しいけど、家族を放ってはおけないよ…」
( ^ω^)「分ってるお。ショボン、元気でやるお」
(´;ω;`)「ううぅ…ブーン…ツン…」
ξ゚ー゚)ξ「元気でね!」
(´;ω;`)「うん…ありがとう…」
( ^ω^)「あ、忘れたお。これ、頼まれてくれるかお?」
ξ゚-゚)ξ「それは…」
(´・ω・`)「……うん、分ったよ」
460 : ◆tGJWnjCS9s :2006/01/11(水) 03:52:15.47 ID:psgqfqoUO
( ^ω^)「じゃあやるお!」
ショボンの体を光が包む。そして幻のように、ゆっくりと消えていった……………
ξ゚-゚)ξ「行っちゃったわね…」
( ^ω^)「行っちゃったお…」
( ^ω^)「でも僕にはツンがいるお。それに、これからが大変だお。寂しがっている暇なんてないお!」
ツンの手を強く握り、言う。
ξ///)ξ「そ、そうね…」

31年後…
ブーンの書斎の机には、一枚の紙切れがあった。紙切れには古代文字でこう書かれている。
『我は時空の魔導師
世界の事象を修正する者』

─最終章 『修正する者』─

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