( ^ω^)がξ゚听)ξを止めるようです
- 1 名前: 金田一(千葉県) :2007/03/25(日) 21:20:04.03 ID:3M1CLqmy0
- |ω・`)コソーリ
合作の裏でひっそりと…
今日は第十話です。
まとめサイト様
http://boonsoldier.web.fc2.com/tomeru.htm
- 2 名前: 金田一(千葉県) :2007/03/25(日) 21:21:23.06 ID:3M1CLqmy0
- 第十話
AM8:30
技術研究本部、技本は都内にあった。
ジョルジュの運転する車に乗っておよそ一時間。
朝は早かったが都内であるので流石に車は少なくなく、車を縫うように進んでようやく辿り着いた。
技本の建物は都内のなかでは何の変哲もない、それほど高くも無く低くも無くといった平凡なビルだった。
僕が見た感じでは、地上10階建てくらいだろう。
まわりには更に大きなビルが林立していたので、そのビルの存在感は希薄だった。
( ゚∀゚)「技本は、防衛省管轄だが」
到着して車から出るとき、ジョルジュは言った。
( ゚∀゚)「余り国には好かれてないのさ。防衛省の建物の中に居を構えさせて貰えなかった。
それでこんな別のビルを与えられた。向こうはビル一つ与えて特別待遇だとか言ってるがそれは違う。
市ヶ谷からかなり離れてるからこっちは不便で仕方が無いんだ」
( ^ω^)「そうなんですかお」
( ゚∀゚)「おまけに人件費を削るため人数もかなり割いてやがる。このビルじゃでかすぎるくらいさ」
川 ゚ -゚)「人造細胞なんていう、今じゃ実際に存在しているのか、また本当に発動するのかわからないようなものに、
国は金をかけたくなくても当然だがな」
- 3 名前: 司会(東海) :2007/03/25(日) 21:25:25.09 ID:SiBj2jpbO
- >>1キィィィタアアァァァ!!!!
- 4 名前: 金田一(千葉県) :2007/03/25(日) 21:25:41.37 ID:3M1CLqmy0
- (´・ω・`)「…でも、人造細胞は発動してしまった」
('A`) 「…皮肉な結果ですね」
( ゚∀゚)「…ああ、そうだな」
川 ゚ -゚)「行くぞ。私たちに残された時間は、そんなに多くないんだ」
ビルの中に入ってすぐのエントランスは天井が高く、ところどころ大理石が使ってあってそれなりにきれいな雰囲気だった。
向かって右手の方向にはエレベーターが二台設置してあり、ジョルジュとクーは真っ直ぐにそこに向かった。
スイッチを押すとエレベーターはすぐにやってきた。
('A`) 「そういえば技本の指揮官は誰なんですか?」
川 ゚ -゚)「ああ。今からその人に会いに行くんだ」
( ^ω^)「なんていう人なんですかお?」
( ゚∀゚)「名前だけ言っても判らないだろう。でも、一応言っとくとその人は女だぜ」
(´・ω・`)「女性…ですか?」
川 ゚ -゚)「ああ。まぁ、人手不足だから研究者も兼ねているがな」
- 5 名前: 金田一(千葉県) :2007/03/25(日) 21:29:12.13 ID:3M1CLqmy0
- 話しているうちにエレベーターは最上階の10階に到着した。
扉が開くとまずまっすぐ伸びた廊下があり、フロアの真ん中あたりで左右に分かれていた。
僕たちはそこを右に曲がった。
歩きながら、ちらりと廊下の窓から外を見ると東京の町並みが見えた。
昨日、すぐ隣の県であんな事件があったというのに、何事もなかったかのようにこの国は動いているのだ。
僕だって実際にこの事件に巻き込まれなければ、今日も普通に学校へ行っていたのだろう。
やはりこの国は平和なのだ、と僕は実感した。
( ゚∀゚)「ここだ」
たどり着いた扉は廊下の末端で、局長室と書かれた札が下がっていた。
( ゚∀゚)「ジョルジュ、クーただ今戻りました」
入れ、という女性の声がドア越しに聞こえ、ジョルジュはドアを開けた。
その瞬間、目に入る白い塊。
从 ゚∀从 「うぉい!ジョルジュ、無事だったかぁ!」
開けるやいなや白衣を着た女性が飛び出してきた。
- 6 名前: 金田一(千葉県) :2007/03/25(日) 21:31:45.37 ID:3M1CLqmy0
- Σ(;゚∀゚)「うわっ!」
(;^ω^)「なんだお?」
从 ゚∀从 「はは、なに驚いてんだよ。お、クー、お前も元気そうで」
川 ゚ -゚)「はい」
从 ゚∀从 「んーーっと、あれ、この子達は…?」
( ゚∀゚)「この少年達は、例の少女の…」
从 ゚∀从 「…ぁあ。そうか、あんたたち、辛かったね。あたしはハインリッヒ高岡。ハインと呼んでくれ。
一応、この技術研究本部を取り仕切ってる」
とても指揮官には見えない風貌だった。年だって全然若い。ジョルジュたちと同じくらいじゃないかと思う。
身にまとった白衣はところどころ汚れていて、サンダルを履いた足は裸足だった。
(;^ω^)「な、内藤ホライゾンですお。ブーンって呼んで下さいお」
从 ゚∀从 「内藤ホライゾンと書いてブーンととく。さて、この心はいかに」
(;^ω^)「ぼ、僕も何故ブーンなのかはわからないんですお」
从 ゚∀从 「はいよ。まぁあだ名なんてそんなもんだ。…そんなもんなのか?まぁいいや、ブーン、よろしく。
そっちの二人は?」
- 7 名前: 金田一(千葉県) :2007/03/25(日) 21:34:32.74 ID:3M1CLqmy0
- ('A`) 「ドクオです」
(´・ω・`)「ショボンと言います」
从 ゚∀从 「へぇ。よろしく、ドクオ、ショボン。色々とお疲れだったね」
('A`) 「いえ」
(´・ω・`)「それほどでもありません」
从 ゚∀从 「…すまないね。巻き込んでしまって」
( ゚∀゚)「…局長、そろそろ…」
从 ゚∀从 「ん?ああ…。そうだな。時間も余り無いことだし…さっさと本題に入ろうか」
ハインは白衣のポケットに手を突っ込んで何かを取り出した。
それを僕たちに見えるように掲げた。
DVD−Rだ。
从 ゚∀从 「モララー司令官から頂いたデータだ。イージス艦と哨戒機からのデータリンクのすべてがこれに詰まっていた」
川 ゚ -゚)「それで…解析結果は?」
从 ゚∀从 「まぁそう焦りなさんな。あたしとあいつらでさっきからずっと解析してるところさ」
(;゚∀゚)「ああ、あいつらには後で会わなきゃなぁ…」
- 8 名前: ふぐ調理師(関西・北陸) :2007/03/25(日) 21:36:03.68 ID:M2aQutcEO
- 頑張れ
- 9 名前: 金田一(千葉県) :2007/03/25(日) 21:37:28.19 ID:3M1CLqmy0
- ('A`) 「あいつらって?」
从 ゚∀从 「流石兄弟、と自称してる。技本での兵器開発部門の総括をしてるやつらだ。まぁちょいと…変なやつらだけど」
川 ゚ -゚)「千葉の駐屯地で見せたあの時計型麻酔銃、あれもその兄弟が開発したんだ」
(;^ω^)「ああ…アガサ博士ってその人たちのことだったのかお…」
( ゚∀゚)「まぁ、お前らにも後で会わせるぜ。でも今はお前らも疲れてるだろうし…な。局長、少し休憩を頂いてもいいですか?」
从 ゚∀从 「ああ。データの解析は午後まではかかる。それまでは休んで貰っても構わない」
( ゚∀゚)「ありがとうございます」
川 ゚ -゚)「じゃあ、とりあえず休憩室を使わせてもらいます。…じゃあ、きみたち、こっちだ」
( ^ω^)「はいですお」
( ゚∀゚)「俺は後で行くわ。ちょっと流石兄弟に会ってくる」
川 ゚ -゚)「ああ」
从 ゚∀从 「あ、ジョルジュはしばらく休んだらもう一度あたしのところに来てくれ。話がある」
( ゚∀゚)「了解」
从 ゚∀从 「じゃあ、とりあえずは解散だ。解析がすんだら館内放送で呼ぶからな」
僕達は一先ずそこで別れた。
- 10 名前: 経営学科卒(関西・北陸) :2007/03/25(日) 21:39:32.66 ID:WukTBR8bO
- しえん
- 11 名前: 金田一(千葉県) :2007/03/25(日) 21:40:53.25 ID:3M1CLqmy0
- *
( ^ω^)「ういいいいい!!モルスァアアアア!」
案内された休憩室のソファに飛び込むと僕は声を漏らした。
川 ゚ -゚)「イミフだな」
( ^ω^)「ぁあああああ!!!快適だお」
(;'A`) 「ちょw!お前どけよ!俺が座れねぇ」
(´・ω・`)「じゃあ僕はこっちに座ろう」
(;'A`) 「…ってショボン!俺の座るところがねぇじゃねぇか!」
休憩室には長いソファが一つと、シングルソファが二つおいてあり、そのうちの二つは僕とショボンで占拠した。
クーは壁にかけてあったパイプ椅子を持ってきてドクオに薦め、自分は最後の一つのソファに座った。
川 ゚ -゚)「いやぁ…疲れたな」
( ^ω^)「ほんとですお」
(´・ω・`)「ああ、ちょっと眠くなってきた」
(;'A`) 「…」
ドクオは渋々とパイプ椅子に座った。
そのパイプ椅子はだいぶ古くなっていて、座る部分が若干斜めになっていたようで、ドクオは前のめりになりながら座っていた。
- 12 名前: レースクイーン(埼玉県) :2007/03/25(日) 21:41:59.26 ID:YkcM7RAl0
- 支援
- 13 名前: 造園業(-長野) :2007/03/25(日) 21:42:32.42 ID:jy6fvu+AO
- 支援
- 14 名前: 金田一(千葉県) :2007/03/25(日) 21:43:47.76 ID:3M1CLqmy0
- (;'A`) 「…」
川 ゚ -゚)b「うーむ、まだ九時過ぎか…。局長が解析を終えるまでまだ時間があるな。
きみたち、眠かったら眠っててもいいぞ。時間になれば、きっとドクオ君が起こしてくれる」
(;'A`) 「ちょwwww」
( ^ω^)「おお!ありがとうだおドクオ!」
(´・ω・`)「さすがドクオだね」
(;'A`) 「なんか…ここんところ俺の扱い酷くないっすか…?」
川 ゚ -゚)「と、まぁ冗談はおいといてほんとに眠かったら寝ててもいいぞ。私が起こすから」
( ^ω^)「いいんですかお?クーさんもずっと動きっぱなしだったじゃないですかお?」
川 ゚ -゚)「私はこれでも元WACだ。このくらいでへこたれたりはしない」
じゃあ、そうさせてもらおうかな、と僕は思って仰向けになった。
そのとき何かが尻に当たっている感触がした。起き上がって後ろのポケットの中をまさぐった。
何かがある。
取り出して見ると、それは昨日の公園からずっと電源を切っていた携帯電話だった。
- 15 名前: 2軍選手(埼玉県) :2007/03/25(日) 21:46:00.32 ID:BY67W8WX0
- 待ってましたよ
- 16 名前: 金田一(千葉県) :2007/03/25(日) 21:47:13.24 ID:3M1CLqmy0
- ( ^ω^)「(そういえばあれ以来カーチャンに何の連絡もいれてないお…きっと心配してるお)」
画面を開き電源を入れた。案の定カーチャンからの着信が何度かあったようだった。
(;^ω^)「(ご、ごめんだおカーチャン…でも、まだ帰れないんだお…)」
電話をすると何か言われそうだったのでメールで返すことにした。
メールの画面を開くと、受信ボックスの中に何通か新着メールがあるのがわかった。
( ^ω^)「(カーチャンと、ヒッキーと…)」
僕の携帯はメールを開けなくても本文がプレビューで見れる機能がついている。
メールの内容はすべて同じ。今何処にいるのか、ということだ。
だがその中に、一通だけ他と異なるメールがあった。
やたらと文が短い。
本文:ぶーんこのめーるみてる
なんだこの変な文。率直に言えば僕はそう思った。
差出人を確認する。そして目を疑った。
そこに示されていたのはありえない名前だったからだ。
- 17 名前: 金田一(千葉県) :2007/03/25(日) 21:49:48.47 ID:3M1CLqmy0
-
from:ツン
(;^ω^)「ツ、ツンからかお!?」
一瞬思考が停止する。だが、すぐに送信されてきた時間を確認する。ほんの数分前だ。
漢字変換もしていない。句読点も何もつけていないメール、それは紛れも無くツンからのメールだったのだ。
- 18 名前: 通訳(群馬県) :2007/03/25(日) 21:51:11.18 ID:7+3KZ29S0
- C
- 19 名前: 金田一(千葉県) :2007/03/25(日) 21:52:03.41 ID:3M1CLqmy0
- *
( ゚∀゚)「入るぞ」
ジョルジュは9階のある部屋の前に立っていた。
かかっている札には研究室、と書いてある。
(;゚∀゚)「…相変わらず汚い部屋だな…」
様々な機械でいっぱいの部屋は日光の光があまり届かず薄暗かった。
ジョルジュは機器を踏み分けて中へ中へと入っていく。
(;゚∀゚)「ったく、暗いなら電気くらいつけろよ」
そういって壁の照明のスイッチを押した。
部屋が明るく照らし出された。
(;´_ゝ`)「うわ!」
(´<_`;)「誰だ!?」
(;゚∀゚)「うわ!お前らそんなとこにいたのか」
明るくなったことで目に前に人が現れ、ジョルジュは驚いた。
それは相手も同じだったようだが。
ハインと同じ白衣姿の男が二人、椅子に座ってコンピュータのモニターを見ていた。
- 20 名前: 金田一(千葉県) :2007/03/25(日) 21:53:44.34 ID:3M1CLqmy0
- (;´_ゝ`)「な、なんだジョルジュか」
(´<_` )「帰ってたのか」
( ゚∀゚)「ああ。ついさっきな。局長にももう会ってきたぜ」
( ´_ゝ`)「そうか。今回はなかなか難儀なようだな」
( ゚∀゚)「…ああ。兄者、弟者、難儀なのはお前らもいっしょだぜ」
ジョルジュはそういって近くにあったパイプ椅子に座った。
(´<_` )「どうだった?本物は」
弟者と呼ばれた男がキーボードを打つ手を止めジョルジュに聞いた。
( ゚∀゚)「…ああ。あれは尋常じゃかった。お前らもモララー司令官から送られてきたデータを見ただろ?」
(´<_` )「ああ。だが、やはり紙面と実際では違うからな。本物の話が聞きたいんだ。な、兄者」
( ´_ゝ`)「そうだ。百聞は一見にしかずというだろうが」
兄者と呼ばれた男が言った。ジョルジュは答える。
- 21 名前: 金田一(千葉県) :2007/03/25(日) 21:56:14.63 ID:3M1CLqmy0
- ( ´_ゝ`)「…ああ。既知のデータとさっき送られたデータを合わせればなんとか出来そうだ。
明日までには、とりあえずひとつは完成すると思う」
( ゚∀゚)「…そうか。よかった。お疲れさんだったな」
(´<_` )「なぁに」
( ゚∀゚)「…だが、ちょっと問題があってな」
( ´_ゝ`)「どうかしたのか」
(;゚∀゚)「…例の少女の友人たちを、拾ってしまった」
(´<_`;)「な!?お前馬鹿か!?こっちの計画に支障がでるだろうが!!」
(;゚∀゚)「しょうがねぇだろ!あの状況じゃ仕方なかったんだ!それに…お前らだってまだ悩んでるんだろ!」
声を荒げて、ジョルジュは椅子を立った。パイプ椅子の引き摺られる音が部屋に響く。
(;´_ゝ`)「く…それは…そうだが…」
(;゚∀゚)「クーだってこんなの絶対に認めねぇよ…!だからこの話はクーにはしなかったんだ」
(;´_ゝ`)「…そうだったな」
- 22 名前: 金田一(千葉県) :2007/03/25(日) 21:56:55.83 ID:3M1CLqmy0
- >>21
すみません、ミスでした。
投下し直します。
- 23 名前: 金田一(千葉県) :2007/03/25(日) 21:57:21.21 ID:3M1CLqmy0
- ( ゚∀゚)「詳しい話は局長の解析が終わってからいっしょに話すさ。……ところで、『あれ』は完成できそうか?」
( ´_ゝ`)「…ああ。既知のデータとさっき送られたデータを合わせればなんとか出来そうだ。
明日までには、とりあえずひとつは完成すると思う」
( ゚∀゚)「…そうか。よかった。お疲れさんだったな」
(´<_` )「なぁに」
( ゚∀゚)「…だが、ちょっと問題があってな」
( ´_ゝ`)「どうかしたのか」
(;゚∀゚)「…例の少女の友人たちを、拾ってしまった」
(´<_`;)「な!?お前馬鹿か!?こっちの計画に支障がでるだろうが!!」
(;゚∀゚)「しょうがねぇだろ!あの状況じゃ仕方なかったんだ!それに…お前らだってまだ悩んでるんだろ!」
声を荒げて、ジョルジュは椅子を立った。パイプ椅子の引き摺られる音が部屋に響く。
(;´_ゝ`)「く…それは…そうだが…」
(;゚∀゚)「クーだってこんなの絶対に認めねぇよ…!だからこの話はクーにはしなかったんだ」
(;´_ゝ`)「…そうだったな」
- 24 名前: 金田一(千葉県) :2007/03/25(日) 21:59:14.64 ID:3M1CLqmy0
- (;゚∀゚)「…『あれ』を実際に使うかどうかは当人の意思に任せるしかない。
人の命を、天秤にかけるような真似は絶対にしちゃいけねぇんだ…!
俺は、むしろあいつらを連れてきて良かったと思ってるぜ…!!」
ジョルジュは言い終えるとまた椅子に座った。
兄者と弟者の二人は腕を組みしばらく考えているようだったが、うんうんと頷くと口を開いた。
( ´_ゝ`)「…そうだな。あくまでも、これは最終手段のつもりだったんだ」
(´<_` )「幸いまだ時間がある。それまでに結論を出せばいいんだ」
( ゚∀゚)「…時間があるって?」
( ´_ゝ`)「ああ。人造細胞の力は強大だが一度使うと回復には長時間必要なんだ」
(´<_` )「昨日、横須賀を壊滅させるほど力を使ったのなら、兵器の再生成が完了するのはおそらく明日の夜だ」
(;゚∀゚)「…そ、そうなのか?」
( ´_ゝ`)「…前に話した気がするんだがな」
(´<_` )「忘れているとは、なんと緊張感の無い奴だ」
(;゚∀゚)「あ、ああ。でもそれならまだ時間あるな」
( ´_ゝ`)「時間があるといっても…」
(´<_` )「人造細胞は昨日横須賀を壊滅させてからは完全に行方をくらましているしな」
( ´_ゝ`)「形勢はこちらが圧倒的に不利だ」
- 25 名前: 金田一(千葉県) :2007/03/25(日) 22:00:48.99 ID:3M1CLqmy0
- どうしたものか、と二人は声を揃えてもらした。そして、ふと思い出したように顔を上げて言った。
( ´_ゝ`)「そういや、フィリピン海に展開していた米第五艦隊が横須賀に召集されたらしい」
(´<_` )「壊滅した第七艦隊の代わりだろう」
(;゚∀゚)「マジか!?中東がら空きじゃねぇか!」
( ´_ゝ`)「米さんも本気なのさ。自衛隊も、第二、第三護衛隊を分割して特別艦隊を編成して横須賀に入れるらしい」
( ゚∀゚)「そりゃあ…また、大規模だな」
(´<_` )「まったく、どうなっちまうんだろうな」
弟者がまるで他人事のように言った。昨日今日で事態が大きく進みすぎた。脳がその処理についていかないのだ。
ジョルジュはそう思い、席を立った。
( ´_ゝ`)「いくのか」
( ゚∀゚)「ああ。俺もちょっと、疲れたからな。それに、局長にちょっと呼ばれてる」
(´<_` )「またな」
( ゚∀゚)「ああ」
ジョルジュは二人に別れを告げると部屋を出た。体はひどく疲れているように感じた。
これからまた局長のところに行かなくてはならないと考えると、嫌気がした。
ならば、その前にはしっかり休ませて貰おうと思い休憩室に向かった。
- 26 名前: 金田一(千葉県) :2007/03/25(日) 22:03:29.95 ID:3M1CLqmy0
- 大して大きなビルではない。すぐに休憩室に着いた。
扉を開ける。
( ゚∀゚)「うぃーー。俺も来たぞ」
川;゚ -゚)「ジョルジュ!」
( ゚∀゚)「おいおいどうした?あーっと、コーヒーくれよ、クー」
川;゚ -゚)「そんなことはどうでもいい!とにかくこいつを見てくれ!」
と言ってクーが見せてきたのは携帯電話。クーが使っているものではない。
(;゚∀゚)「ど、どうしたんだよ?これ、お前のじゃないだろ?」
(;^ω^)「ツンからメールが届いたんですお!」
(;゚∀゚)「はぁ?」
ツンは今人造細胞に支配され意識が無いはずだ。
メールなど送れるはずがない。
訝しげにジョルジュは画面を見た。
そして目を丸くした。受信されたのはつい数分前。差出人は、紛れも無くツンだった。
どうも、神様は俺を休ませたくないらしいな、と、ジョルジュは思った。
ーーーーーーーー第十話「技術研究本部」完
- 27 名前: 通訳(群馬県) :2007/03/25(日) 22:05:05.08 ID:7+3KZ29S0
- 乙
- 28 名前: 金田一(千葉県) :2007/03/25(日) 22:07:23.14 ID:3M1CLqmy0
- これで、第十話は終わりです。
すみませんが、今週からちょっといそがしくなって執筆がすこし遅れます。
一週間以内に第十一話を投下しますが、今までよりもペースは下がると思います。
決して逃亡はしませんので。
- 29 名前: レースクイーン(埼玉県) :2007/03/25(日) 22:09:14.27 ID:YkcM7RAl0
- おつ!
- 30 名前: 造園業(-長野) :2007/03/25(日) 22:12:18.94 ID:jy6fvu+AO
- 支援
- 31 名前: 造園業(-長野) :2007/03/25(日) 22:13:28.78 ID:jy6fvu+AO
- >>30間違えたorz
>>1乙
- 32 名前: 神主(コネチカット州) :2007/03/25(日) 22:21:53.68 ID:ysuyazG+O
- 乙!
- 33 名前: 留学生(アラバマ州) :2007/03/25(日) 22:27:14.70 ID:Tn70Laok0
- 乙!
- 34 名前: 留学生(関東・甲信越) :2007/03/25(日) 22:37:37.24 ID:df/O1TaxO
- >>1乙
次の更新までwktkしながら待ってる
- 35 名前: チャイドル(静岡県) :2007/03/25(日) 22:48:55.13 ID:DGIS/d+o0
- 乙!!
- 36 名前: パティシエ(広島県) :2007/03/25(日) 22:52:51.17 ID:UwBZ4U6+0
- 乙!
- 37 名前: ふぐ調理師(関東・甲信越) :2007/03/25(日) 23:39:48.51 ID:mB4cMZiiO
- ほ
- 38 名前: DJ(九州) :2007/03/26(月) 00:01:54.58 ID:xZEGbI/2O
- 中東は違うと思う
- 39 名前: ひちょり(ネブラスカ州) :2007/03/26(月) 00:07:39.42 ID:HEmh3AXjO
- >>38
第五艦隊は中東をはってる。
これは多分たまたまフィリピンに行ってた第五艦隊が召集された…
んだと思う。
- 40 名前: 客室乗務員(ネブラスカ州) :2007/03/26(月) 00:18:28.82 ID:LONH1v7bO
- 乙
全部
最新50