- 558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/19(日) 13:37:06.11 ID:qG8LYCHIO
謎の脱線事故により先生が亡くなった数週間後の事である
( ^ω^)「ツン、聞きたい事があるお」
ξ゚听)ξ「何よ?」
( ^ω^)「ツンとしぃってデキてるのかお?」
ξ#゚听)ξ「何でそうなるのよ!!」
ξ////)ξ「あ、あたしはアンタの事が…な、何でも無いわ!」
(;^ω^)「お?じゃあこの間のは…」
ξ゚听)ξ「この間?」
- 564 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/19(日) 13:43:11.93 ID:qG8LYCHIO
- ( ^ω^)「身体測定の日に、ツンとしぃが…」
ξ#゚听)ξ「あ、アンタ見てたの!?最低!!!!その前にしぃとなんてデキてないわよ!!」
(;^ω^)「ちょ、痛いおww蹴んなwww」
( ^ω^)「じゃあ、アレって一体何だったのかお?」
ξ゚听)ξ「………」
( ^ω^)「お?」
ツンの顔から表情が消えた
(;^ω^)「ツ、ツン?」
ξ )ξ「…ブーン」
ξ )ξ「私、今から酷い話をするけど。…受けとめて、くれる?」
- 573 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/19(日) 13:49:52.77 ID:qG8LYCHIO
- ツンは、ひとつひとつ語り始めた
自分が受けた痴漢のこと、脅迫のこと、電車での輪姦のこと
時々言葉に詰まった時は、ブーンがツンの手を握り締めてやった
そして全てを語り終えた時、ブーンはカタカタと震えていた
((( ω ))「……お」
ξ゚听)ξ「…?」
(#^ω^)「許せないお!あんな奴死んで当然だったお、死んでも足りないお!!ツンとしぃに謝るまで…謝まったって許さないお!!」
ブーンは怒りに任せて机を叩いた
ξ )ξ「……」
ツンはブーンの制服のシャツを摘む
- 581 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/19(日) 14:01:27.74 ID:qG8LYCHIO
- ξ )ξ「ブーン、聞いてくれて有難う」
ツンは下を向いたまま言った
ブーンの顔を見ようとはしなかった
見れば泣いてしまうと思ったからだ
( ^ω^)「…ツン」
ブーンはツンの頭を撫でた
( ^ω^)「どんな事があったとしても、ツンはツンだお」
ξ;;)ξ「うっ…ふぇぇえぇ……」
( ^ω^)「よしよしだお」(…抱き締めたら怒るかお?)
結局顔を見なくても泣いてしまったツンを、ブーンは慰める様に頭を撫で続けた
(;'A`)(財布忘れたから取りに来たのに…教室入れneeeeeeeeeeeeeeeeeee)
- 587 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/19(日) 14:07:36.87 ID:qG8LYCHIO
- しぃ生存で行く
今日は、サッカー部の練習試合だった
以前から何回もサッカー部の大会を観戦していたため、ブーン達は今回もその大会の見物に来ていた
ξ゚听)ξ「うわー、やってるやってる」
( ^ω^)「ビップ高ファイトだおー」
二人ならんで応援をするツンとブーン
二人の手はしっかりと繋がれていた
('A`)(………帰りてぇ)
( ^ω^)「にしても変だお」
ξ゚听)ξ「え?何が?」
( ^ω^)「しぃが来てないお」
('A`)「あ、本当だ」
以前の大会の時は、しぃが3人を引っ張って来る形で観戦していたのだ
- 595 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/19(日) 14:13:41.15 ID:qG8LYCHIO
- ξ゚听)ξ「いっつも張り切って応援してたのにね」
('A`)「まさか、また電車でちか……」
(#^ω^)ξ#゚听)ξピキピキ
(;'A`)「……すいません」
( ^ω^)「っていうか何でドクオがその話知ってるんだお?」
(;'A`)「え?えーと…その……あ、アレ!!」
ドクオは会場の隅に居た少女を指差した
( ^ω^)「お?……あ!」
ξ゚听)ξ「しぃ!」
ドクオが発見したのは、一人でぽつんと立っているしぃの姿だった
('A`)(助かった…)
- 600 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/19(日) 14:18:50.04 ID:qG8LYCHIO
- ξ゚听)ξ「ドクオ、声かけて来なさいよ」
('A`)「え?俺???」
ξ////)ξ「べ、別にブーンと二人で居たい訳じゃ無いんだからね!ドクオが発見したんだからそれで良いじゃない」
( ^ω^)「ツン可愛いお」
ξ////)ξ「何言ってるのよ!恥ずかしいから止めてよ!」
('A`)「………行ってきます」
バカップルを相手にするのに疲れたドクオは、溜め息をつきながらしぃの元へ向かった
(*゚ー゚)(………結局見に来ちゃった)
しぃはグラウンドの片隅で、試合の様子を見ていた
- 603 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/19(日) 14:25:56.77 ID:qG8LYCHIO
- (*゚ー゚)(本当に見に来ても良かったのかな…だってもう、私なんて…)
真実を伝えては居ないが、まことに全てを知られているという確信は有った
嫌われるだろうと思っていた
しかし昨日、突然現れたまことに
(-_-)『しぃさん、お願いします。明日の試合は絶対見に来て下さい』
と言われてしまった
最初はすっぽかす気で居たのだが、気が付けば学校に来てしまっていた
(*゚ー゚)(あんな事されちゃったんだもん。私なんて…呼ぶ価値無いのに…)
('A`)「………しぃ」
(*゚ー゚)「!!ドクオ君!」
- 608 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/19(日) 14:30:26.23 ID:qG8LYCHIO
- ('A`)「こんな所で良いのか?まだ前行けるじゃん」
( ゚ー゚)「…うん、良いの。私なんかには…こんな所がお似合いよ」
('A`)「……」
数日前にツンの話を盗み聞きしていたドクオは、何と無くしぃが受けた行為も想像がついた
ツンと同じ様に痴漢、脅迫…そんな所であろう
('A`)「しぃ」
(*゚ー゚)「なに?」
いつも通りの笑顔を浮かべる彼女
ドクオは何故か笑顔を見て寂しくなった
笑顔を見て悲しくなるのは初めてだった
- 620 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/19(日) 14:35:46.76 ID:qG8LYCHIO
- まことにはショボンが(ry
('A`)「…お前なんか、って事は無いと思うけど…」
(*゚ー゚)「え?」
('A`)「いや、だからさ。何があったとしても、しぃはしぃだとおmくぁ(ry)ふじこ」
(*゚ー゚)「…」
(;'A`)(うわ、このタイミングで噛むなよ俺…)
(*゚ー゚)「…ドクオ君、前行こっか?」
('A`)「え?あ、あ、うん」(フラグktkr)
( ^ω^)「あっ、先制されちゃったお!」
ξ゚听)ξ「あーもう!もっとちゃんとしなさいよねこの弱小サッカー部!」
(;^ω^)「ちょwww言い過ぎだおwww」
- 627 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/19(日) 14:40:36.49 ID:qG8LYCHIO
(-_-)「…っはぁ、はぁ……くそ、取られた」
まことの息は上がっていた
スタメンとして試合入りをしたのは初めての事で、ここまで長い時間ボールを追って走ったのは未経験の領域だったからだ
(=゚ω゚)ノ「まこと君、先制されたがあまり気にするな」
(-_-)「先輩」
(=゚ω゚)ノ「頑張って取り返せば良いんだ。最後の一秒まで諦めるな」
(-_-)「…はい」
(-_-)(そうだ、諦めるもんか)
まことは会場に来てくれているであろうしぃの事を思い浮かべ、敵ゴールを睨みつけた
- 635 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/19(日) 14:45:13.31 ID:qG8LYCHIO
- ξ゚听)ξ「ドクオ戻って来ないわね」
( ^ω^)「いくら何でも遅いお」
ξ゚听)ξ「……大丈夫かなぁ」
ツンは辺りを見回した
しかし、先程しぃが居た場所に二人の姿は無い
( ^ω^)「ツン」
ξ゚听)ξ「なに?」
( ^ω^)「この試合終ったら、二人で抜け出して何か食べに行くお」
ξ////)ξ「わ、解ったわ。アンタ一人じゃ可哀想だもんね。仕方ないから一緒に食べに行ってあげるわよ」
( ^ω^)(素直じゃないお)
gdgdになって来たから続き書くの諦めて良い?
- 647 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/19(日) 14:55:46.53 ID:qG8LYCHIO
- 皆有難う…俺>>1でも無いのに
(-_-)「………ッ」
ピッチを蹴る足の力は確実に弱くなっていく
(-_-)(絶対負けられないのに、どうすれば…)
必死でボールを追うが、まだ余力のある相手には到底敵わない
運良くボールを奪っても、すぐに横から拐われてしまう
(-_-)(クソ、どうすれば…)
まことの脳裏に数週間前の出来事が蘇る
しぃが自分にさよならを告げた瞬間の事だ
(-_-)(今度こそ、今度こそ絶対勝たなきゃいけないのに…!)
('A`)「…しぃ」
ドクオは、隣に居るしぃが祈る様に手を合わせて居るのを見つめていた
弟の様に可愛がっていた後輩の危機に緊張しているのだろう
- 650 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/19(日) 15:01:57.37 ID:qG8LYCHIO
- ('A`)「一緒に応援しよっか」
(*゚ー゚)「ドクオ君…」
('A`)「一人で声出すのは恥ずかしいだろ」
(*゚ー゚)「…有難う、ドクオ君」
('A`)「ビップ南ファイトー!」
( ^ω^)「一点ぐらいすぐだお!頑張って追い越すおー!」
ξ゚听)ξ「そんな奴ら早くやっつけちゃいなさいよ!見てられないわね!」
グラウンドのあちこちからビップ南への声援が集まる
(*゚ー゚)「…まこと君、頑張って!」
(-_-)「…しぃさん…!」
まことは最後の力を振り絞ってピッチの中を駆け抜けた
負ける訳にはいかない、と改めて心に刻み走り出す
試合終了のホイッスルが鳴った
結果は1−0
ビップ南が先制点を引っくり返す事は最後まで無かった
- 658 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/19(日) 15:07:16.31 ID:qG8LYCHIO
- ξ゚听)ξ「残念だったわね…」
( ^ω^)「うちのチームは一年生がいっぱいいたから仕方ないお」
ξ゚听)ξ「向こうは二年生ばっかりだったもんね」
( ^ω^)「ツン、お昼ご飯だけど…」
ξ゚听)ξ「あ、何処にしようか?」
( ^ω^)「今から僕の家に来ないかお?」
ξ////)ξ「…………」
ツンは何も言わず、小さく頷いた
ξ////)ξ(男の子の家になんて、初めてだ……)
二人は手を繋いで、グラウンドを後にした
- 665 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/19(日) 15:12:03.16 ID:qG8LYCHIO
('A`)「残念だったな」
(*゚ー゚)「でも、皆頑張ってたよね」
('A`)「あぁ」
大きく伸びをしたしぃを見て、ドクオは小さく笑った
(*゚ー゚)「ドクオ君。さっきは有難う」
('A`)「ん?」
( ゚−゚)「まだ…あの時の事は忘れられないし、怖いけど…」
(*゚ー゚)「少し楽になった、かな」
('A`)「そうか」
二人は見つめあい、思わず吹き出してしまった
ドクオは正直ホッとしていた
たとえ気休め程度でも、しぃを慰めることは出来た様だったからだ
- 677 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/19(日) 15:17:02.27 ID:qG8LYCHIO
- (*゚ー゚)「あれ?そういえば、ドクオ君って一人で来てたの?」
('A`)「いや?ブーン達と一緒に……あ、あいつら先帰りやがった!」
さっきまでブーン達が居た筈の場所にはもう誰も居ない
呆気に取られた顔のドクオを見て、しぃはクスクスと笑いだした
(*゚ー゚)「ドクオ君、お邪魔虫だったんだね」
(*'A`)「う、うるせー」
( ゚ー゚)「……ツンちゃん羨ましいなぁ」
('A`)「え?」
(*゚ー゚)「私もそろそろ、弟離れしなきゃ駄目かな」
(*'A`)(フラグktkr!!!!)
- 677 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/19(日) 15:17:02.27 ID:qG8LYCHIO
- (*゚ー゚)「あれ?そういえば、ドクオ君って一人で来てたの?」
('A`)「いや?ブーン達と一緒に……あ、あいつら先帰りやがった!」
さっきまでブーン達が居た筈の場所にはもう誰も居ない
呆気に取られた顔のドクオを見て、しぃはクスクスと笑いだした
(*゚ー゚)「ドクオ君、お邪魔虫だったんだね」
(*'A`)「う、うるせー」
( ゚ー゚)「……ツンちゃん羨ましいなぁ」
('A`)「え?」
(*゚ー゚)「私もそろそろ、弟離れしなきゃ駄目かな」
(*'A`)(フラグktkr!!!!)