20 :試合結果 ◆azwd/t2EpE :2006/07/13(木) 23:26:29.40 ID:jY+PyuTo0
〜試合結果〜

スコア
   |1|2|3|4|5|6|7|8|9|10||R|H|E|
ROK|1|0|0|0|1|0|0|0|2| 0.||4|13|0|
VIP .|1|0|0|0|0|2|0|0|1|1x||5|12|1|

勝利投手:内藤
敗戦投手:畑

本塁打:ショボン19号(6回2点) 井蓋9号(1回1点)


投手成績

内藤( ^ω^)
1勝 0敗 防御率1.80 奪三振7 投球回10 完封0 完投0
投球回:10 打者:44 被安打:13 被本塁打:1 奪三振:7 四死球:5 失点:4 自責点:2

畑(^・J・^)
21勝 4敗 防御率2.33 奪三振207 投球回223 完封4 完投9
投球回:9 2/3 打者:43 被安打:12 被本塁打:1 奪三振:16 四死球:5 失点:5 自責点:5

21 :試合結果 ◆azwd/t2EpE :2006/07/13(木) 23:27:59.07 ID:jY+PyuTo0
野手成績

ヴィッパーズ

一番センター 長岡( ゚∀゚) 8年目 26歳 .307 11HR 55打点
1.右安 2.三振 3.空振 4.四球 5.遊安

二番レフト 荒巻/ ,' 3 17年目 37歳 .286 15HR 65打点
1.犠打 2.三ゴロ 3.空振 4.右安 5.三ゴロ

三番ライト 毒田('A`) 10年目 31歳 .331 28HR 112打点
1.中安 2.空振 3.右二塁打 4.中直 5.左安

四番ファースト ニダ<ヽ`∀´> 3年目 29歳 .278 35HR 107打点
1.左安 2.四球 3.右飛 4.空振 5.三振

五番キャッチャー ショボン(´・ω・`) 9年目 30歳 .311 19HR 117打点
1.四球 2.一ゴロ 3.中本 4.空振 5.空振

六番サード 笑野( ^Д^) 13年目 36歳 .255 21HR 69打点
1.投併 2.四球 3.空振 4.空振 5.三安

七番セカンド 椎名(*゚ー゚) 5年目 26歳 .275 6HR 44打点
1.二ゴロ 2.犠打 3.四球 4.空振 5.右安

八番ショート 津村ξ゚听)ξ 5年目 26歳 .244 8HR 31打点
1.三振 2.空振 3.空振 4.中安

九番ピッチャー 内藤( ^ω^) 1年目 18歳 .250 0HR 0打点
1.空振 2.空振 3.空振 4.中二塁打

22 :試合結果 ◆azwd/t2EpE :2006/07/13(木) 23:29:22.66 ID:jY+PyuTo0
ロケッターズ

一番ショート 井蓋(◎´∵`◎) 14年目 32歳 .330 9HR 32打点
1.右本 2.中安 3.左安 4.中飛 5.空振

二番ライト 高掛(['][,]) 10年目 28歳 .274 26HR 76打点
1.左飛 2.空振 3.右二塁打 4.一ゴロ 5.二失

三番センター 近城( ´金`) 9年目 30歳 .315 18HR 61打点
1.遊ゴロ 2.左安 3.右飛 4.左飛 5.四球

四番レフト 榊彡 ´ー`) 19年目 40歳 .308 45HR 124打点
1.空振 2.二併 3.左安 4.四球 5.三振

五番サード 村者(ムΘラ) 8年目 26歳 .286 36HR 108打点
1.中飛 2.中安 3.中安 4.四球 5.右二塁打

六番ファースト 古者[`↓´] 7年目 25歳 .268 34HR 98打点
1.右飛 2.空振 3.四球 4.中飛 5.右飛

七番セカンド マムウェイ(0´く`0) 4年目 29歳 .296 21HR 89打点
1.四球 2.遊併 3.遊ゴロ 4.一ゴロ 5.左二塁打

八番キャッチャー 哀歌(^亮^) 12年目 30歳 .241 9HR 42打点
1.右二塁打 2.投内安 3.三振 4.三直 5.空振

九番ピッチャー 畑(^・J・^) 13年目 31歳 .200 2HR 8打点
1.三振 2.犠打 3.空振 4.左安

23 :第20話 ◆azwd/t2EpE :2006/07/13(木) 23:31:22.26 ID:jY+PyuTo0
【第20話『未来』】


彡;´ー`)(気持ちで……負けていたんだろうな……)

 ベンチから、呆然と榊は胴上げを見ていた。
 ほんの少し、何かが違っていれば、あの喪名監督の姿は自分だった。そういう思いを、榊は拭えなかった。

彡;´ー`)(優勝決定戦を好ゲームにした、というだけで、充分だと思ってしまった……これで、来年も監督を続けられるだろうと……優勝するか否かを、重要視しなかった……)
彡;´ー`)(試合途中から……優勝したいという気持ちで、負けていたんだな……)

 榊は、誰にも一言も喋らず、ベンチ裏に引き上げた。
 そして、暫くの後に、ロケッターズバッテリーが取材を受けながらベンチ裏に下がっていく。

(^・J・^)「野球はピッチャーです。ピッチャーの力量が劣っていたチームが負ける。今日は僕が、内藤君に投げ負けた。それが優勝に結びついた。それだけです」
(^亮^)「全力を尽くしました。悔いはありません」

 新聞記者を振り払って、二人が歩き行く。
 そして、ロケッターズのナインが続々と後ろに下がっていく。
 悔しさを口にする者、無言を貫く者。様々だった。
 それぞれの思いを抱きながら、ロケッターズの面々がグラウンドを後にした。

24 :第20話 ◆azwd/t2EpE :2006/07/13(木) 23:33:58.10 ID:jY+PyuTo0
(実`・Д・)『ヴィッパーズ優勝! 喪名監督、宙に舞いました!!』

 疎らになり始めたレフトスタンド。しかし、ライトスタンドの観客は誰も帰らない。
 優勝監督インタビューの準備が着々と整っていた。

(実`・Д・)『素晴らしい好ゲームでしたね、野布良さん!』
(解´Д`)『えぇ、球史に残る一戦でしたね。最後までどちらが勝つかわからなかった。本当に凄い試合でした』
(実`・Д・)『互いの気持ちがぶつかりあった優勝決定戦、ほんの僅か上回ったのは、テラワロスヴィッパーズでした!! 勝利監督インタビューをお聞き下さい!!』

 顔が赤くなった喪名監督が、お立ち台に登る。
 興奮が収まっていないのは誰もが分かった。
 息も切れ切れだった。

(イ゚口゚)「優勝監督インタビューです! 喪名監督、優勝おめでとうございます!!」
(*´∀`)「ありがとうございます!!」

 観客席から大歓声が沸き上がった。
 残っているのはほとんどヴィッパーズのファンだった。

(イ゚口゚)「まず今のお気持ちを!」
(*´∀`)「言葉にはしがたいですね。でも、サイコーの気分です!」

 今度は、歓声に拍手が付加されて球場中に鳴り響いた。
 喪名が観客席に向かって一度手を上げる。再び、多大な拍手が喪名に降り注いだ。
26 :第20話 ◆azwd/t2EpE :2006/07/13(木) 23:36:59.98 ID:jY+PyuTo0
(イ゚口゚)「今日の試合はどうでしたか?」
( ´∀`)「苦しかったのは言うまでもありません。擬古が突然のケガで、先発が居なくなりましたからね……」
( ´∀`)「しかし――――これも言うまでもありませんが――――代役の内藤が、素晴らしいピッチングを披露してくれました!」
( ´∀`)「もちろん内藤だけではなく、九回の同点打を打った長岡、内藤に初めてのアウトを与えてくれた荒巻、初回のタイムリーやサヨナラのホームを踏んだ毒田……」
( ´∀`)「ヒットやファインプレーなど期待通りのプレーをしたニダ、逆転のツーランを打ったショボン、十回に内野安打でサヨナラのチャンスを広げた笑野……」
( ´∀`)「サヨナラタイムリーを打った椎名、打撃・守備双方で支えてくれた津村、九回に好走塁を見せた内藤……全員が本当に頑張ってくれました!」

 ヴィッパーズナインは観客に向かってそれぞれ手を挙げていた。
 歓声はもはや当たり前となったほどに常に響いている。

(イ゚口゚)「今季を改めて振り返って、いかがでしょうか?」
( ´∀`)「正直言って、ここまで辛いシーズンになるとは思いませんでした。決して不調になったわけではなかったんですが……ロケッターズさんが非常に粘り強く戦っていましたね」
( ´∀`)「そして一時は逆転を許し……しかし、ウチの選手もよく戦ってくれました。常に優勝だけを見据えて、腐らずに一戦一戦をこなしていけたのが大きかったですね」
(イ゚口゚)「そして優勝決定戦にまで持ち込んだわけですが……今日はどんな気持ちで試合に臨みましたか?」
( ´∀`)「擬古がケガをしたのは昨日でしたから、今日は不安で一杯でしたね。内藤の先発を決めたものの、抑えられるのかどうか、正直不安でした」
( ´∀`)「しかし、守備陣がファインプレーを連発して、何度も点を防いでくれました。試合中も不安はたくさんありましたが、内藤を途中で代えなくて良かったと思っています」
(イ゚口゚)「では、最後に一年間応援してくれたファンへのメッセージをお願いします!」

(*´∀`)「一年間本当にありがとうございました! 皆様のおかげで今年も優勝することができました! 日本シリーズも全力で戦いますので、あと少し、応援よろしくお願いします!」
(イ゚口゚)「優勝監督インタビューは喪名監督でした! ありがとうございました!」

 帽子を脱いで、何度も手を振る喪名。
 少年のような笑顔で観客の声に応えていた。

27 :第20話 ◆azwd/t2EpE :2006/07/13(木) 23:38:42.62 ID:jY+PyuTo0
(イ゚口゚)「さぁ! そして特別インタビューです! もちろんお立ち台に立つのはこの人、この試合を一人で投げぬいた内藤選手です!!」

 先ほどより更に大きな歓声が球場中にこだまする。
 内藤が照れくさそうにお立ち台の上で手を振った。

(イ゚口゚)「プロ初登板が、とんでもない一戦でした。まず、初めて登板を伝えられたときの心境は?」
(;^ω^)「正直、わけが分かりませんでしたお。何で僕なのか、って思って……説明されて一応納得して、でもやっぱ不安がたくさんでしたお」
(イ゚口゚)「しかし、終わってみれば10回を投げて自責点は2。球界を代表するエース畑選手に堂々と投げ勝ちました!」
(*^ω^)「バックの皆さんのおかげですお。何度も何度も助けていただきましたお!」
(イ゚口゚)「打撃のほうでも畑投手からヒットを放ち、九回には好走塁で同点のホームを踏みました」
( ^ω^)「津村さんの助言のおかげでヒットが打てて、その後はとにかく同点に追いつかなきゃと思って、ガムシャラに走りましたお。セーフになって良かったですお!」
(イ゚口゚)「今日一番辛かったのは何回ですか?」
(;^ω^)「……初回ですお。井蓋さんにホームランを打たれて、頭が真っ白になって……逃げ出したいって思いましたお……」
(イ゚口゚)「しかし、結果的にはその1点で終わりましたね」
(*^ω^)「改めてバックの皆さんの力を感じますお!」

(イ゚口゚)「九回には絶体絶命の場面で四番榊選手から三振を奪いました。あの時の心境は?」
( ^ω^)「まぐれだけど、いいところに決まってくれましたお。でもその後、緊張が解けちゃって、村者さんに打たれたのが反省点ですお……」
(イ゚口゚)「再三ピンチを迎えましたが、喪名監督は内藤選手を降板させませんでした」
(*^ω^)「嬉しかったですお。期待に応えなきゃって思って、それが奏功したと思いますお」
(イ゚口゚)「そして、結果的には完投でしたね」
( ^ω^)「最初、喪名監督には3回を2失点に抑えてくれと言われてましたお。でも最終的には10回を4失点にできて、本当に嬉しいですお」
(イ゚口゚)「プロ初登板・初先発・初勝利・初完投。しかも舞台は運命の一戦。見事な、本当に見事な白星でした。最後に一言お願いします!」
38 :第20話 ◆azwd/t2EpE :2006/07/13(木) 23:58:04.83 ID:jY+PyuTo0
( ;ω;)「皆さん本当にありがとうございましたお! 素晴らしい舞台を与えられて、素晴らしい声援を受けて……最高の場面で投げられましたお!」
( ;ω;)「自分一人じゃ絶対に投げられませんでしたお! 色んな人のおかげで得られた優勝ですお! そして僕は、僕は……世界一のプロ初勝利を貰いましたお! 本当にありがとうございましたお!!」

 いつまでも終わらぬ歓声。
 いつまでも止まぬ拍手。

 いつまでも記憶に残り続ける、運命の一戦。

 いつまでも、いつまでも、語り継がれる、運命の一戦となった。



 そして、歓喜の声が夜空を貫く祝宴会場。
 優勝の喜びを互いにぶつけ合っていた。

(実*・Д・)「こちらはウルトラVIPホテルの屋上階です! 既にビールかけが始まっています!」

 両手にビールを持ってショボンを追い回す毒田の姿が映る。
 喪名も既に全身濡れそぼっていた。

(実*・Д・)「荒巻選手! 荒巻選手! 一言お願いします!」
/ ,' 3「何度やってもいいもんですねぇ。ビールかけってのは」
(実*・Д・)「初回のファインプレー、素晴らしかったです!」
/ ,' 3「ありがとうございます。とにかく内藤君を助けたい一心で、無我夢中で飛びついた打球でし……おわっ!」
40 :第20話 ◆azwd/t2EpE :2006/07/14(金) 00:00:46.24 ID:f+oiVEnt0
 インタビューの途中でニダから顔面にビールを浴びせられる荒巻。
 反撃とばかりに角張った顔に祝杯を向かわせていた。

(実*・Д・)「ニダ選手! ヴィッパーズに来て初めての優勝はいかがですか!?」
<*`∀´>「いいもんニダ! ホルホルホルホル!!」
(実*・Д・)「シーズン中盤から四番に座って、相応たる成績を残しました! 今シーズンに点数をつけるなら!?」
<*`∀´>「100点満点ニダー!!」

 ビールを一気に飲み干して、高々と笑うニダ。
 濡れた髪から大量の雫が流れ落ちた。

(実*・Д・)「あ、長岡選手! 優勝おめでとうございます!」
(*゚∀゚)「おおきに!!」
(実*・Д・)「九回の同点タイムリー、お見事でした!」
(*゚∀゚)「その前の津村のは、ありゃセーフやったからのー! それをアウトにされて、気持ちが昂ぶったわー!」
(実*・Д・)「まさにチームを救う同点打でしたね!」
(*゚∀゚)「ホンマに優勝できて、今はあんときより気持ちが昂ぶりまくりやー!!」

 右手に持ったビールを満天の夜空に向かって放射する長岡。
 落ちてきた水滴を気持ち良さそうに浴びていた。

41 :第20話 ◆azwd/t2EpE :2006/07/14(金) 00:03:46.45 ID:f+oiVEnt0
(実*・Д・)「おっと、あちらに居るのは……ショボン選手! 優勝の喜びを一言お願いします!」
(*´・ω・)「ハッピーだよぉぉ――――――!!!! いぇぇぇーい!!!」
(実*・Д・)「打っては勝ち越しとなるツーラン、守っては内藤選手の窮地を何度も救いました!」
(*´・ω・)「もうガムシャラだったね! とにかく勝ちたかった! 優勝したかったんだ!」
(実*・Д・)「素晴らしい活躍でした! おめでとうございます!」
(*´・ω・)「いやっほぉぉぉぉ―――――――!!!!」
(*'∀`)「うるせーぞショボン!」
(実*・Д・)「あ、毒田選手!」

 ショボンの背中に二本のビールを流し込む毒田。
 ゴーグルをしていて眼は見えなくとも、笑みはあふれ出ていた。

(実*・Д・)「好守にわたって素晴らしい活躍でしたね!」
(*'∀`)「優勝のためですよ! 勝つことだけを考えてたら、いいプレーができました!」
(実*・Д・)「首位打者も無事獲得ですね!」
(*'∀`)「俺のタイトルなんてどーでもいいですよ! もっともっとスッゲーことがありましたから!! いぇぇぇぇぇーい!!!!!!」
(*´・ω・)「毒田さんもうるさいじゃないですかー!!」

 互いに祝砲をぶつけ合う二人。
 夜空に映える笑顔が月明かりを受けて輝いていた。

(実*・Д・)「えーっとそして……うわっ!!」

 アナウンサーの頭上からビールを降り注がせる男。
 無邪気な笑顔をカメラに向けていた。

42 :第20話 ◆azwd/t2EpE :2006/07/14(金) 00:06:26.48 ID:f+oiVEnt0
(実*・Д・)「笑野選手! 十回裏、執念の内野安打がサヨナラに結びつきましたね!」
(*^Д^)「良かった! 本当に良かった!」
(実*・Д・)「今季はいわゆる不振に陥り、一年を通して苦しみましたが」
(*^Д^)「でも、来年はまた打てる気がするんです! 来年の三連覇にはいっぱい貢献しますよ!」
(*゚ー゚)「今年の分まで来年は活躍してくださいね、笑野さん!」
(実*・Д・)「椎名選手!! 球史に残るサヨナラタイムリー、おめでとうございます!!」
(*゚ー゚)「僕の力じゃありません。監督、ファン、そしてヴィッパーズのみんな……みんなが力を貸してくれて打てたヒットです」
(*^Д^)「よくやったぜコノヤロー! お前はスゲェよ椎名! そりゃ!!」

 笑野がビール瓶の口を椎名に向けるより早く、笑野の横っ面を突く一撃があった。
 笑野の顔が泡だらけになる。

ξ*゚听)ξ「あはは、いい男が台無しー♪」
(実*・Д・)「津村選手、今日は好守にわたって大活躍でしたね!」
ξ*゚听)ξ「あんまり打ってないもーん。守備は、まーまーだったかなー♪」
(実*・Д・)「好投の内藤選手を支えましたね!」
ξ*゚听)ξ「私は関係ないわよー♪ アイツが頑張ったからっ!!」

 虚ろになった眼を、何も無い空気に向けながら、ビールを煽る津村。
 そして左手のビールで、内藤に泡の射撃を浴びせた。

43 :第20話 ◆azwd/t2EpE :2006/07/14(金) 00:09:06.63 ID:f+oiVEnt0
(実*・Д・)「内藤選手! 優勝おめでとうございます!」
(;^ω^)「ありがとうございますだお! まだ18歳なので飲めなくて辛い思いをしてますお!」
(実*・Д・)「突如のプロ初登板、不安と緊張があったと思います! しかし、結果的にはチームを優勝に導きました!」
(*^ω^)「僕の力なんて微々たるものですお! チームの皆さんが支えてくださったおかげですお!!」
(実*・Д・)「しかし、窮地では何度も好球を投げて失点を防ぎました!」
(*^ω^)「バックの皆さんを信頼できたからですお! 打たれてもアウトにしてくれる、って信じてましたお!」

 椎名と津村が内藤に大量のビールを注ぐ。
 内藤の顔が泡で見えなくなった。

(実*・Д・)「大金星、球史に刻まれる運命の一戦での好投! 本当に素晴らしい活躍でした!」

 数台のカメラが内藤に向けられていた。内藤の屈託の無い笑顔がテレビを通じて全国に広がる。
 雲のない夜空の星さえ内藤を見ていた。

(実*・Д・)「内藤選手のプロ初勝利は優勝決定戦での完投勝利でした! 最後に今のお気持ちを一言!!」


(*^ω^)「サイコーだおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ―――――――――――――――――!!!!!!」

44 :第20話 ◆azwd/t2EpE :2006/07/14(金) 00:10:26.72 ID:f+oiVEnt0
 球史に残る好投を見せた18歳の声が、どこまでも広がる夜空に響き渡る。
 広がる未来に、確かな道標を築く。

 後にエースとしてヴィッパーズを支える内藤の、第一歩が、ここに残された。














( ^ω^)ブーンが運命の一戦に登板するようです

                     〜The End〜
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