- 70
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/01(土) 22:40:17.53 ID:++PXJ22aO
lw´‐ _‐ノv「まぁまぁおふたりさん。夫婦(めおと)漫才はその辺で抑えといて…」
(´・ω・`)「誰が夫婦ですか!」
(*゚ー゚)「メオト?メオトって何ですか?」
(´・ω・`)「…ほんと無知だよね、君。バーカ、バーカ」
(*゚ー゚)「誰がバ…いや、バカは認めるけど!」
(´・ω・`)「認めんのかい…ウザいね」
(*゚ー゚)「ウザくはないよ!決して!」
(´・ω・`)「何そのプライド…」
lw´‐ _‐ノv(なんという無限ループ)
- 71
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/01(土) 22:41:14.94 ID:++PXJ22aO
lw´‐ _‐ノv「まぁまぁ、どっちがウザいか、などと言い合うからキリがないのだよ、諸君。」
lw´‐ _‐ノv「どうだろう、ここはひとつ」
lw´‐ _‐ノv「ツンが一番ウザいってことで…争いはやめにしないか?」
ξ゚听)ξ
ξ;゚听)ξ「…っはぁ!?なんでそこで私が出てくんのよ!」
- 74
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/01(土) 22:44:29.47 ID:++PXJ22aO
lw´‐ _‐ノvb「あきらめろ、ツン。お前はそういう役を担う宿命なのだよ。ふはは」
ξ;゚听)ξ「どういう役よ!私を餌に使ってんじゃないわよ!」
(´・ω・`)b「まぁシューさんがそう言うなら…」
(*゚ー゚)b「先輩の言うことは絶対です!」
ξ#゚听)ξ「あんたらの中じゃ、すでに私<シューの構図が出来上がってるようね…よし、シバく」
ウルァアアアア!! キャアアア
チョ、ツンサン、ヤメ…
lw´‐ _‐ノv「…」
lw´‐ _‐ノv「見事に場が散らかっちまった」
/lw´‐ _‐ノv\「てへッ☆」
そういえばふざけてばっかりだったな。
いや、練習もちゃんとやってたよ?
もちろん他の同期や先輩とも仲は良かったんだけど、この4人で馬鹿やってることが多かったな。
- 76
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/01(土) 22:48:14.86 ID:++PXJ22aO
- (´・ω・`)「それじゃあ先輩方、お疲れ様です」
('(゚∀゚∩「お疲れー」
('、 `*川「また明日ねー」
(´・ω・`)「あ、ツンさん、シューさん、お疲れです」
ξ゚听)ξ「あら、お疲れ」
lw´‐ _‐ノv「うむ、くるしゅうない」
(*゚ー゚)「あ、いたいた。ショボンくーん帰ろッ」
(´・ω・`)「ん」
(´・ω・`)「それじゃあ先輩方、お先です!お疲れ様でした!」
(*゚ー゚)「お疲れ様でした!」
ξ゚听)ξ「はいはい、また明日ー」
lw´‐ _‐ノv「ばいちゃー」
- 77
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/01(土) 22:50:34.67 ID:++PXJ22aO
ξ゚听)ξ「…仲いいわねー、あのふたり。」
lw´‐ _‐ノv「わたしたちみたいにNE!」
ξ゚听)ξ「黙れ腐れ縁。ま、クラブ内でいがみ合いがないのはいいことだわ」
ξ゚听)ξ「…そのうち恋に…みたいなベタな展開になったりしてね…」
lw´‐ _‐ノv「わたしたちみたいにNE!」
ξ;゚听)ξ「ッッは!?なななななに言ってんのよ!!私はただ、帰り道が同じだけだから、一緒に帰ってるだけなんだからね!?」
lw´‐ _‐ノv「…きめぇ」
ξ゚听)ξ「てめ、ちょっとツラ貸せやコラ」
lw´‐ _‐ノv「いやーん。ツンちゃんに襲われるー。たーすーけーてー」
ξ;゚听)ξ「え!?ちょ!そんな言い方したら…勘違いされるじゃない!!もう、バカ!!」
lw´‐ _‐ノv(おもしろいなこいつ)
- 78
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/01(土) 22:53:07.32 ID:++PXJ22aO
なんの偶然かは知らないけど、僕と帰り道の方向が同じなのはクラブ内でしぃだけだった。
進学校だから電車通学の人が多かったしね。
僕らチャリ通は珍しいほうだった。
(´・ω・`)9m「ちなみにツンさんとシューさんの百合的展開はないので服は着といたほうがいいよ!」
从 ゚∀从「…誰に言ってんだ。お前」
(´・ω・`)「読者への諸注意さ。さ、続けよう」
- 80
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/01(土) 22:55:43.93 ID:++PXJ22aO
―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―…
(´・ω・`)「ふぃーッ。今日も1日疲れたな、っと」
(*゚ー゚)「そう?私はまだまだ吹きたりないなー」
(´・ω・`)「…君はほんとに練習の虫だね」
(*゚ー゚)「だって楽しいもん!時間があるならいくらでも吹いてたいくらいだよ」
(´・ω・`)「そうだね…吹いてる間はその減らず口も火を吹けないからね」
(*゚ー゚)「ショボンくんに言われたかないよ!」
(´・ω・`)「いや…まぁ…反論はできないけど」
- 82
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/01(土) 22:57:28.20 ID:++PXJ22aO
(´・ω・`)「あ、そうだ」
(*゚ー゚)「ん?」
(´・ω・`)「来週の火曜日、ツンさんの誕生日なんだけどさ…」
(*゚ー゚)「そうなの?」
(*゚ー゚)「あ、…そういえばシューさんが今日…」
(´・ω・`)「?」
- 84
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/01(土) 22:59:26.64 ID:++PXJ22aO
lw´‐ _‐ノv「なぁなぁ、しぃしぃー」
(*゚ー゚)「なんですか?っていうか急に変なあだ名で呼ばないで下さいよ…反応しちゃいましたけど…」
lw´‐ _‐ノv「キャプテン・コメタロッサ、略してCC」
(*゚ー゚)「誰ですかそれ」
lw´‐ _‐ノv「あの…米をアレした人だよ、うん」
(*゚ー゚)「ちゃんとオチまで考えといて下さいよ…」
lw´‐ _‐ノv「正直すまんかった」
- 87
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/01(土) 23:02:21.13 ID:++PXJ22aO
(*゚ー゚)「それで、なにか質問ですか?」
lw´‐ _‐ノv「うむ。しぃしぃはさー」
lw´‐ _‐ノv「誕生日に何もらったら凹む?」
(*゚ー゚)「…え?もらったら凹むものですか?」
lw´‐ _‐ノv「左様。精神的にでも肉体的にでもいいぞッ」
(*゚ー゚)「肉体的に凹むって何ですか」
lw´‐ _‐ノv「それは…アレ…あの…ダイエット的ななんか…」
(*゚ー゚)「ちゃんとオチまで(ry」
lw´‐ _‐ノv「正直(ry」
- 88
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/01(土) 23:03:57.02 ID:++PXJ22aO
(*゚ー゚)「そうですねぇ…やっぱり突かれたくないところを突かれるようなものはイヤですね」
lw´‐ _‐ノv「ほうほう。」
(*゚ー゚)「例えば…薄毛の人に育毛剤プレゼントするとか」
lw´‐ _‐ノv「ほうほう…つまり…」
lw´‐ _‐ノv「あいつの場合…ふむ…おっ、おっふぁっ」
(*゚ー゚)「…?」
lw´‐ _‐ノv「おま…やりすぎ…ふふふ」
lw´‐ _‐ノv「ふっ…ふはははははは!!」
(*゚ー゚) 「!?」(怖ッ)
- 90
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/01(土) 23:05:24.80 ID:++PXJ22aO
lw´‐ _‐ノv「…ふぅ…しぃしぃ…」
(*゚ー゚)「は…はい?」
lw´‐ _‐ノv「いいアイデアありがとう。想像しただけでイッちまいそうだったよ」
(*゚ー゚)「先輩、まだお昼ですよ」
lw´‐ _‐ノv「ふはーは。まぁなんにせよ、ありがとう。では練習にもどりたまえ」
(*゚ー゚)「はーい」
lw´‐ _‐ノv「待っていろよツン…ふふふ…ふははははははははははははは!」
(*゚ー゚)(怖いよ、この人…)
- 91
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/01(土) 23:08:11.56 ID:++PXJ22aO
(*゚ー゚)「ってことがあってさ…」
(´・ω・`)「うわぁ…シューさん何企んでるんだよ…」
(*゚ー゚)「あれでペットが下手なら先輩として見れないよ…」
(´・ω・`)「まぁ、実際抜群に上手いから何も言えないけどね」
(*゚ー゚)「…うん。ほんと上手いんだよね」
(*゚ー゚)「それで、ツンさんの誕生日が来週の火曜日なのはわかったけど…それがどうかしたの?」
(´・ω・`)「あぁ、そうだった。そのことで今日さツンさんにさ…」
- 94
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/01(土) 23:10:09.50 ID:++PXJ22aO
ξ゚听)ξ「ショボンくん」
ξ゚听)ξ「来週の火曜日、私、誕生日だから」
ξ゚听)ξ「期待してるわよ」
ξ゚听)ξ「もしろくでもないもんだったら許さないから」
シャキーン!
ξ゚ー゚)ξ+
- 96
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/01(土) 23:14:58.92 ID:++PXJ22aO
(´・ω・`)「って言われてさ…」
(*゚ー゚)「パート内で誕生日プレゼントするのは暗黙の了解らしいからね」
(´・ω・`)「そうなんだよね。…それでひとつ問題があってさ」
(*゚ー゚)「問題?」
(´・ω・`)「うん。いや…僕さ、今まで女性にプレゼントなんて贈ったことないんだよ。だから何買ったらいいか全く検討つかなくてさ…」
(*゚ー゚)「あちゃー。虚しい人生を贈って来たんだね」
(´・ω・`)「うるさいな…それで頼みがあるんだけどさ」
(´・ω・`)「明後日、日曜日部活休みじゃん?その日…その…プレゼント選び手伝ってくれないかな?」
(*゚ー゚)
(*゚ー゚)「ほほう」
- 97
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/01(土) 23:17:08.93 ID:++PXJ22aO
(;´・ω・`)「あ、いや、せっかくの休みだし、無理とは言わないけどさ」
(*゚ー゚)「ふぅーむ…」
(*゚ー゚)「…いいよ。協力してしんぜようじゃない!」
(´・ω・`)
(´・ω・`)「ほ…ほんと?」
(*゚ー゚)「しぃちゃんに二言はないよッ!」
(´・ω・`)「あ…ありがとう!恩にきるよ!」
(*゚ー゚)「ふふん!女心のわからない無知なショボンくんに私がいろいろ教えてあげようじゃない!」
(´・ω・`)「いや、プレゼント選ぶだけでいいよ」
- 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/01(土) 23:19:17.78 ID:++PXJ22aO
(´・ω・`)「んじゃあ、明後日の13時にココで」
(*゚ー゚)「はいはーい。遅刻しないでよね」
(´・ω・`)「そっちこそ頼むよ。それじゃバイバイ」
(*゚ー゚)「バイバーイ。また明後日!」
(´・ω・`)「…」
(´・ω・`) 「…」
(´゚ω゚`)9「イヤッッホォォォオオォオウ!!」
いままで生きてきた中で一番勇気出した瞬間だったね。
ベタだし、ほんの小さなことだけど、僕にとってはかけがえのない思い出だ。
もちろん、プレゼント選びを手伝って欲しかったのも本心だよ。
女性へのプレゼントなんててんでわかんなかったしね。
けど不純な理由の方が大きかったのも事実かな。
少しでも近づきたかったんだよね、単純に。
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