- 33 : 共産党幹部(千葉県):2007/03/20(火) 21:08:35.27 ID:KO4QocrY0
- 第七話
駐屯地に着いた。PM21:40
川 ゚ -゚)「入れてくれ」
(官`ゝ´)「現在、関係者でない方の基地内への立ち入りは制限されています」
川 ゚ -゚)「ふむ。それはこまった」
(官`ゝ´)「マスコミ関係の方でしたら、基地外で発表をお待ちください」
川 ゚ -゚)「君、私たちは急いでるんだ」
(;官`ゝ´)「そう、私に言われましても」
川 ゚ -゚)「…わかった。では、その発表がいつごろになるのかわかるか?」
(官`ゝ´)「おそらく、10時半ごろだろうと思われます」
川 ゚ -゚)「ふむふむ。ちょっと時計を見ていいか?10時半だと…えっと、1時間後くらいだな」
(官`ゝ´)「そうなりますね」
川 ゚ -゚)「長いな。それまで基地の中に入っていては駄目か?」
- 34 : 共産党幹部(千葉県):2007/03/20(火) 21:09:20.74 ID:KO4QocrY0
- (;官`ゝ´)「重ね重ね言いますが、無理です」
( ゚∀゚)「頭かてぇなお前」
(♯官`ゝ´)「…っ!!さっきからなんなんだ!あんたたちh」
川 ゚ -゚)「ポチッとな」
そう言ってクーは時計のボタンを押した。
バシュッ、と音を立てて時計から何かが発射された。それは守衛の首に当たって、守衛は倒れた。
(;^ω^)「ちょwwwバーローwww」
川 ゚ -゚)「なんと。守衛は倒れてしまった。これは間違いなく入っていいの合図」
( ゚∀゚)「ちげぇねぇ」
守衛を見れば寝息を立てている。実に気持ちよさそうな顔で寝ていた。
(;'A`) 「それも技本とかいうところで作ったものですか?」
川 ゚ -゚)「そうだ。技本にはアガサ博士がいるんだって言ってなかったか?」
- 35 : 共産党幹部(千葉県):2007/03/20(火) 21:11:36.08 ID:KO4QocrY0
- (;^ω^)「言ってないお…」
( ゚∀゚)「なかなかユーモラスなやつらが多いのさ。そいつを渡されたときはまじ吹いたぜ」
二人はケラケラと笑った。まったく、こんな状況でも冗談が言い合えるのか。
僕はその神経に内心戸惑いつつも、余裕さに少し安心した。
門を開けて車を中に入れる。
外に出ると、やはり寒かった。暖房の効いていた車内が恋しく思えたが、すぐに気合を入れなおした。
川 ゚ -゚)「ここからが本番だ」
クーが音戸を取って言う。
川 ゚ -゚)「まず、二手に分かれよう。武器弾薬を補給する組と、ヘリを確保する組」
( ゚∀゚)「俺はヘリを確保しよう」
川 ゚ -゚)「じゃあ私が補給だな」
( ゚∀゚)「ショボン、お前は俺と。ブーンとドクオはクーと一緒に行けよ。そっちのが持ち物多いしな」
( ^ω^)('A`) 「把握です(お)」
- 36 : 共産党幹部(千葉県):2007/03/20(火) 21:13:09.74 ID:KO4QocrY0
- (´・ω・`)「…ウホッ」
(;゚∀゚)「…なんか言ったか?ショボン。じ、じゃあ、三十分後までにはすべてを終わらせよう。
連絡は、俺とクーの無線でやる」
川 ゚ -゚)「了解」
そこまで言うとジョルジュは左腕を突き出して言った。
( ゚∀゚)「時間を、合わせよう」
( ^ω^)('A`)(´・ω・`)川 ゚ -゚)
全員の顔を見渡す。
( ゚∀゚)「時間合わせ、3、2、1、てっ!」
カチッ、と、僕は時計のボタンを押した。五人の時間が、同じになった。
映画で見た光景。映画でしか見たことがない光景。
不謹慎だが、なんだかわくわくしてきた。
- 37 : 共産党幹部(千葉県):2007/03/20(火) 21:15:10.09 ID:KO4QocrY0
- ( ゚∀゚)「じゃあ、とりあえずお別れだな」
川 ゚ -゚)「ああ」
( ゚∀゚)「また、会おう。じゃ!行くぞ!ショボン!」
(´・ω・`)「はい!」
そう言い残し、走っていく二人。
('A`) 「ジョルジュさん、かっこいいな…」
ドクオがぽつりと声を漏らす。
( ^ω^)「同意だお」
川 ゚ー゚)「なんだ君らみんなウホッ気があるのか」
(;^ω^)(;'A`) 「ち、違います(お)!」
あわてて弁明する。
川 ゚ー゚)「冗談だ。肩の力を抜くためだ。じゃあ、私たちも行くぞ!」
- 38 : 共産党幹部(千葉県):2007/03/20(火) 21:16:08.97 ID:KO4QocrY0
- *
案の定、基地の中はごたごたしていた。
これから横須賀に向かうであろうヘリの整備と、墜落したヘリの調査のために職員が基地中を走り回っているようだった。
ジョルジュとショボンは、コンテナの陰に隠れつつ様子を伺っていた。
( ゚∀゚)「CH−47がここにはあるはずだ。そいつを奪うぞ」
(´・ω・`)「そんな固有名詞を出されても僕にはわかりませんけど」
( ゚∀゚)「あのローターが二つついてるやつだよ」
(´・ω・`)「ああ」
( ゚∀゚)「おそらくここにいるのはみんな横須賀に向かうんだろうな。
好都合だ。まぎれて行けば横須賀にいけるぜ」
(´・ω・`)「そうですね。…あっ、あの機体、整備が終わったみたいですよ」
( ゚∀゚)「じゃああれでいくか…。クー達から連絡が来る前に早いところ済ますぞ」
(´・ω・`)「どうやって確保するんですか?」
( ゚∀゚)「とりあえずパイロットに頼んでみるか」
(;´・ω・`)「ちょwww」
- 39 : 共産党幹部(千葉県):2007/03/20(火) 21:18:20.90 ID:KO4QocrY0
- ( ゚∀゚)「冗談さ。
あれのパイロットは二人しかいなくて、後は貨物しかない。だから、入り口からパイロット二人を適当な理由つけて
呼んで、のこのこと出てきたところをあぼーんすればいい」
(´・ω・`)「なるほど…。その場合パイロット二人を呼ぶ役は…」
( ゚∀゚)「お前、二人を気絶させたりは出来ないだろ。あぼーんさせんのは俺がやるからお前二人呼べよ」
(´・ω・`)「わかりました」
( ゚∀゚)「おっし、決まったらさっさといくか。ショボン、ちゃんとついてこいよ」
隙をついては走る。走る。
物陰に隠れる。その繰り返し。
そして、目標のCH−47の近くまでたどり着いた。
そこでまた足を止める。
( ゚∀゚)「…あそこに自衛官がいるんだけど、どうしようか」
(´・ω・`)「クーさんと同じ麻酔銃は持ってないんですか?」
(;゚∀゚)「…いらねぇと思って俺はもらわなかったんだ」
(´・ω・`)「あほだ」
- 40 : 共産党幹部(千葉県):2007/03/20(火) 21:20:14.97 ID:KO4QocrY0
- (;゚∀゚)「…。とりあえず、どうするのか考えようぜ」
ジョルジュは何かないかポケットを探った。
(´・ω・`)「(とりあえず気をひきつけなきゃ…)ってジョルジュさん何してるんですか?」
( ゚∀゚)「いやなにか良いものはないかと思って。…っと、これは?」
ジョルジュが取り出したのは、黒くて固い鉄の塊。
(´・ω・`)「拳銃のマガジン…?」
( ゚∀゚)「…の、空だな」
(´・ω・`)「そうだ!そいつ地面を滑らせてあの自衛官の注意を引けば…ってジョルジュさん?」
ジョルジュは空のマガジンを右手に持って左手をその上に重ねていた。
そして両手をおもむろに頭の上まで引き上げ、自衛官を凝視していた。
そうーーーー振りかぶっていた。
(;´・ω・`)「ちょwwwぇえええええ!?」
- 43 : 共産党幹部(千葉県):2007/03/20(火) 21:23:19.31 ID:KO4QocrY0
- この男、喰えない(二重の意味で)。
ショボンはそう思った。自分の平穏をここまで乱されたのは初めてだった。
(;゚∀゚)「信じろ!駄目な時は、何をやっても駄目なんだ。これが成功しなきゃこれから生きていけねぇって
考えな!」
そんなむちゃくちゃな…!!
(;゚∀゚)「大丈夫…!俺はこう見えてメジャーは全巻揃えている…。俺は本田だ!ジョルジュ本田だ!」
そんな問題じゃない!
もっとまともな策を考えようよ…!ショボンがそう言おうと思った瞬間、ジョルジュはマガジンを手から放った。
(;゚∀゚)「(ジャイロボーーーーール!)」
(;´゚ω゚`)「(あああああああ!!)」
ショボンは思わず目をそらした。もう見ていられない。
ジョルジュが投げたマガジンはひゅーっと放物線を描いて自衛官の方に飛んでいく。
だが、あと少し、あと十センチでいい…!右だった!それで、自衛官の頭に当たるはずだった!
(;゚∀゚)「(…あ!!ミスった…!)」
マガジンは自衛官の左隣を通過して地面にーーーーと、ここで自衛官が動いた。
- 45 : 共産党幹部(千葉県):2007/03/20(火) 21:25:36.21 ID:KO4QocrY0
- (;゚∀゚)「(あ!)」
なんとここで自衛官が左に移動した!その移動距離、まさに10センチ!
ゴインッ、バタッ……
自衛官は倒れた。
(;゚∀゚)「…」
(;´・ω・`)「…」
( ゚∀゚)「道は開けた」
(;´・ω・`)「ええ」
( ゚∀゚)「…行くぞ」
(;´・ω・`)「ええ」
- 46 : 共産党幹部(千葉県):2007/03/20(火) 21:26:56.58 ID:KO4QocrY0
- *
川 ゚ -゚)「で、武器弾薬庫ってどこにあるんだ?」
(;^ω^)「僕らが知ってるわけないですお」
川 ゚ -゚)「さて、どうしたものか」
クーさん、ちょっと。頼れるのはあなたしかいないのに。
そんなまじめな顔してそんなこと言わないで。
('A`) 「…クーさん、ちょっと」
川 ゚ -゚)「ん?」
('A`) 「ジョルジュさんたちが確保しようとしてるのは、輸送用のヘリですよね?」
川 ゚ -゚)「おそらくな」
('A`) 「で、この基地からも横須賀にヘリは出るんですよね?」
川 ゚ -゚)「たぶんな」
('A`) 「じゃあ、ヘリに積まれるコンテナに武器弾薬とかつまってたりしませんかね?」
川 ゚ -゚)「ああーーー確かに。ドクオ、君の言うとおりだ」
- 47 : 共産党幹部(千葉県):2007/03/20(火) 21:28:19.59 ID:KO4QocrY0
- ( ^ω^)「じ、じゃあどうするんですかお?」
川 ゚ -゚)「コンテナ一個分も実際要らないからな…まぁ、足りないよりはいいか。
でも積むのを待ってられないしな…よし、じゃあこうしよう。
まず、ジョルジュたちが奪おうと思っているのは多分CH−47、あの二枚羽のやつだ。
あれは尻のとこが開いて車両が中に入れるようになっている。コンテナは、おそらく車両に積まれてヘリに乗る。
その車両を奪って、直接ヘリに突っ込んで、そのままこの基地とはおさらば。どうだ?」
( ^ω^)「把握しましたお。だけどどうやって車両を奪うんですかお?」
川 ゚ -゚)「一応、麻酔銃の針はまだあるし、もしもの場合はスタングレネードを使ってみんな気絶させればいい」
('A`) 「なるほど」
川 ゚ -゚)「決まれば早く済ますか。ジョルジュとの約束の時間もなるしな」
( ^ω^)('A`) 「了解です(お)!」
- 48 : 共産党幹部(千葉県):2007/03/20(火) 21:29:52.41 ID:KO4QocrY0
- *
(操・々・)「しかし、どこの国だろうな。横須賀を攻撃してるのは」
(副・Д・)「案外米軍の誤射じゃないっすか?ほら、あそこのプギャー中将ってあんま評判よくないじゃないですか。
今回も『やまざき』を誤射したのを外国の攻撃にでっち上げてるだけじゃないですかね」
(操・々・)「ああーーーそういや横須賀米軍はプギャー中将だっけ?俺もあの人好きじゃないんだよなぁ」
(副・Д・)「はっはー!憂鬱ですねぇ今回の出撃は」
(操・々・)「モララー司令官は好きなんだけどな。
駄目だな俺達緊張感がねぇよ。…っと、管制室、聞こえますか?こちら第一ヘリ団、10番機」
(管´Д`)『こちら管制室。音声は良好。10番機、あと数十分で貴機に貨物が届く。それまでは待機せよ』
(操・々・)「こちら10番機、了解。このまま積荷を待つ」
(副・Д・)「数十分も待つのか…つまんないっすねぇ」
(操・々・)「ま、これも仕事だしな」
そんな会話をしていると、外側から機体を叩く音が聞こえてきた。
コツンコツンと、まるでドアを叩くようだった。
- 49 : 共産党幹部(千葉県):2007/03/20(火) 21:31:15.50 ID:KO4QocrY0
- (副・Д・)「…なんすかね?」
(操・々・)「整備か?…ぁあーー、お前ちょっと行ってみてこい」
(副・Д・)「あいです」
副操縦士は席を立ち機体の入り口まで向かった。
コンコン…
(副・Д・)「(ここか…)整備か?整備ならさっき済んだぞ?」
コンンコン…
(副・Д・)「だから済んだって」
コンコン…
(副・Д・)「(…ったく、誰だ?」
彼はそのままハッチを開けた。
ハッチを開けた瞬間、彼は上から降ってきた男に口を押さえられた。
そして顔を確認する暇もないまま、腹に強い衝撃を感じた後、彼の意識は消えた。
- 50 : 共産党幹部(千葉県):2007/03/20(火) 21:32:47.46 ID:KO4QocrY0
- ……
(操・々・)「(おせぇな、あいつ)おおい!なにやってんだ?!」
返事はない。
(操・々・)「おおい!!」
……
(操・々・)「ったく、しょうがねぇな」
彼もまた席を立ち、入り口のハッチへと向かう。ハッチは開けっ放しで、副操縦士の姿は見えない。
(操・々・)「…あのやろう」
彼は毒づきながらハッチから体を出した。
副操縦士を探そうと辺りを見回したとき、そこに軍服を着ていない見知らぬ少年がいることに気づいた。
(操・々・)「おい!!お前誰だ?!ここは関係者以外は立ち入り禁止だ!どうやって入ってきた!?」
大声でその少年に叫んだ。少年は振り返った。
そしてこう言った。
(´・ω・`)「 や ら な い か 」
- 51 : 共産党幹部(千葉県):2007/03/20(火) 21:34:44.70 ID:KO4QocrY0
- (操・々・)「な!おま、ふざけてる場合じゃーーーぐはっ!!」
突如振ってきた男に腹を殴られた。彼は悶絶した。
(;゚∀゚)「やっべ、まだ意識あんのかよ」
そういった男が近づいてきて、もう一発腹を殴られた。その一撃で、彼の意識はとんだ。
(´・ω・`)「お見事」
( ゚∀゚)「いやいや、クーのがこういうのはうまいな」
(´・ω・`)「じゃ、この倒れている男は僕が」
(;゚∀゚)「ちょwwwそれは駄目だ。時間がない。…い、いや、時間がないとかそういう問題でもないな。
と、とにかく今は駄目だ」
(´・ω・`)「ちぇ」
ちょうどその時、ジョルジュが持つ無線機に通信が入った。
川 ゚ -゚)『ジョルジューっ!聞こえるか?』
- 52 : 共産党幹部(千葉県):2007/03/20(火) 21:35:40.40 ID:KO4QocrY0
- ( ゚∀゚)「こちらジョルジュ。あーー聞こえる聞こえる。ちょうど今ヘリを入手した。CH−47だ。どうぞ」
川 ゚ -゚)『おお、そいつはちょうどいい。車両ごと武器を奪ってきた。ヘリの尻を開けてくれ。直接突っ込むから』
(;゚∀゚)「(なんか卑猥だな…)おk、今開ける。…っと、ほい。開いたかな?今開いてるのが目印だ」
川 ゚ -゚)『了解。ああー、特定した。じゃあこれから突っ込むから貨物室あけといて。そこにいると死ぬぞ』
無線が切れた直後、爆発音とともに貨物庫から一台の車両が飛び出してきた。
壁を、おそらく爆薬で吹っ飛ばしたのだろう。
(;゚∀゚)「あンの馬鹿…あれじゃ目立ちすぎだ…。ショボン、そこ離れとけ。危ないぞ」
- 53 : 共産党幹部(千葉県):2007/03/20(火) 21:37:18.09 ID:KO4QocrY0
- *
(;^ω^)(;'A`) 「おおおおおおおおお!!??」
川 ゚ー゚)「ーーー♪」
(;'A`) 「く、クーさん!!なんで壁をわざわざ壊す必要があったんですか!?」
川 ゚ー゚)「いや、なんかかっこいいじゃないか。こっちのほうが、近いし」
貨物車を疾走させながら、涼しい顔をしてクーは答えた。
川 ゚ -゚)「(えっと、CH−47、尻が開いてるのはあれか)君達、つかまっとけよ。ゆれるぞ」
( ;ω;)「も、もうじっかりつかまっで…っていやぁあああああ!!」
貨物車はそのままヘリコプターの貨物室に突っ込んだ。勾配で少し車体が跳ねた。
そして、どこにもぶつけずに止まった。
外を見ると、あきれた顔をしているジョルジュがいた。
(;゚∀゚)「…相変わらず、やるな。クー」
川 ゚ -゚)「私の力はまだまだこんなものではない」
- 54 : 共産党幹部(千葉県):2007/03/20(火) 21:38:55.73 ID:KO4QocrY0
- (;゚∀゚)「そ、そうだったな。じ、じゃあもう出ようか?ちょっと目立ちすぎたもんな」
川 ゚ -゚)「そうしようか」
二人はそう言って操縦席に向かっていった。僕とドクオもくたくたの体で車両から降りた。
(´・ω・`)「…大変だったみたいだね」
(;^ω^)「…クーさん、あんな見た目で豪快だお…」
(;'A`) 「…スリルドライブを思い出したぜ…」
話しているうちにエンジンの爆音が聞こえ始め、ローターの回る音が聞こえた。
しばらくして機体の浮遊感を感じた。
( ゚∀゚)「じゃ、お前ら覚悟はいいか?横須賀までひとっ飛びするぜ」
川 ゚ -゚)「私が操縦したい」
(;゚∀゚)「い、いや、お前は駄目だ。今回は休んでてくれ」
ジョルジュがレバーを引くと機体は更に高度を上げた。窓から見ると段々基地が小さくなっていくのが見えた。
- 55 : 共産党幹部(千葉県):2007/03/20(火) 21:39:58.28 ID:KO4QocrY0
- ( ^ω^)「…ツン」
落ち着くと自然とツンの名前が出た。
('A`) 「…あんまり心配するな、ブーン。きっと、ツンは大丈夫。ツンはツンさ」
( ^ω^)「ドクオ…。そう、そうだおね。きっと。ツンはツンだおね」
…しかし、本当のところどうなのだろうか。
僕には覚悟できているのだろうか。
人造細胞に乗っ取られたツンを、本当に助け出せるのだろうか。
…僕に、ツンが殺せるのだろうか。
こんな中途半端な気持ちで戦場に行って、僕は何が出来るのだろうか。
( ^ω^)「(僕は、一体どうすればいいんだお…)」
爆音に耳が慣れてきたところで少し気分が悪くなった。
それをクーに言うと酔い止めの薬をくれたので、それを飲んだ。
…すこし、気分がよくなった。
ーーーーーーーー第七話「I can fly!」完
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