126 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/13(火) 21:11:10 ID:c0kU6jhc0
はるか沖の船にて


ガイド「海底地震のようです」
ガイド「ええ、そう・・・そうです。」
研究員「参加者25名のうち、3人が行方不明です。」
ガイド「……わかりました」



研究員「大丈夫ですか?藍野主任」
ガイドこと藍野「上からのお叱りは無いわ」
藍野「ただ、あまり減らさないようにって」
研究員「はあ。でも、かなりでかいですよ。」
藍野「コッチの沖まで来るの?」
ガチャ
艦長「藍野君、ここまで着そうだから、北北西に進んでいいかね?」
藍野「やはり、津波ですか?」
研究員「ですよね?」
艦長「そうだ」
藍野「では…そうしてください」
203 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 08:14:21 ID:VlumV+/r0
地震から2日後

藍野「やっと定位置にまで戻ってきたわね。」
藍野「あの自衛隊員からの連絡もないし…。」
研究員「裏切りませんかね、アイツ」
藍野「嫁の腕は一本なくなったもの、裏切れないわ」

ガチャ
原田「藍野主任、部長がお呼びです。」
藍野「取り込み中って言っておいて。」
原田「無理です。電話じゃなくもう此処に来てますから。」
研究員「……また文句ですかね…」
藍野「まあ…そうだろうけど…。いいわ原田、部長に今すぐ行くからって伝えて」
原田「わかりました」

藍野「あんたは、自衛隊員と連絡とって。」
研究員「わかりました。」
藍野「あと、このディスク使って衛星で被害がどれぐらいか見て」
研究員「でも、許可なくは……」
研究長「私が責任を取ろう」
藍野「すみません……。」
研究長「仕方が無い、エルル島のデータは30%無くなったし、参加者の安否もわからんしな」
研究員「………地獄島も地形かわってますね」
205 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 08:29:15 ID:VlumV+/r0
一方、ブーンは兄貴とツン子とギリギリのところで逃げ延びた。
津波はそんなにでかい物じゃなかったが、だいぶ砂浜は無くなってたりして
魚が一匹もいない状態になった。

兄貴「まいったな。ヒトデすらいない。」
ツン子「地面、まだグチョグチョ。」
ツン子「兄貴さんの住んでる場所、どこでしたっけ?」
兄貴「あ〜ここから40分行ったところの、そこ、ほら小さい山の下の湖」
兄貴「あそこに住んでる。」
( ^ω^)「ブーンの所は被害なかったお。」
兄貴「そーか。ま、じゃあ一応これで解散な」

兄貴「そーだ、畑ぐらい作ったほうがいいぜ」
( ^ω^)「??」
兄貴「ここ、二毛作もできるし、意外に早く育つし。あとは虫に気おつけることだけだし」
兄貴「ま、やってみるんだな。じゃあな」
( ^ω^)「わかったお」
ツン子「気おつけて、帰ってくださいね」

( ^ω^)「畑か〜」
ツン子「私、別荘で畑とかいじった事あるよ。」
( ^ω^)「でも少しだろ?しかもブーンは都会育ちだお。土なんてあんまり触った事無いお」
ツン子「私は花ぐらい、庭で自分で育ててます。ハーブだってキャロットだって…」
ツン子「さ、行こう小屋に。もう鶏粥は腐ってるだろうし、新しいの作らなきゃ」
( ^ω^)「あ、うん」
209 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 08:50:23 ID:VlumV+/r0
( ^ω^)「お粥どうだった?」
ツン子「ほうら、デロデロのグチョグチョ」
(;^ω^)「……クセェ」
ツン子「土の中に埋めようっと」
ツン子「そーいえばさぁ」
ツン子「日本はどうしてるんだろうね?」
( ^ω^)「………」

(;^ω^)「そーだ、カーチャン…」


日本

J(#'A`)し「そんな!」
トーチャン「拉致って……。どう責任取ってくれるんだ!!」
社員「どう責任って……」
ツンママ「いいですわ、私たちの手で自ら探します」
ツンパパ「そうだな。行きましょう、内藤さん」
トーチャン「すみません」

ツン子たちは全員拉致されたという事になっていた。
ちなみに、ツン子の父は大手貿易会社の社長で、母はツンデレカフェの経営者
212 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 08:57:22 ID:VlumV+/r0
ツン子「まあ、いざとなったらパパのマネーで救ってくれるよ」
ツン子「だからのんびりしてればいいよ」
( ^ω^)「………」
( ^ω^)「最初の態度とは違うお。やっぱツン子は強いお」
ツン子「え〜?なんか言った?」
( ^ω^)「なんでもないお」

2時間後

ツン子「はい、豚肉とタマネギの煮込みカサーレ風」

材料:豚バラブロック 500g、玉ねぎ 中2個、にんにく 3片、
   アンチョビフィレ 5枚、白ワインビネガー 大さじ3、
   マスタード 大さじ1(水大さじ4で溶いておく)、塩・胡椒

方法:1.肉に塩・胡椒する
   2.鍋に玉ねぎを敷き、肉をのせ、その他の材料を全部入れる
   3.弱火で1時間加熱する
   4.仕上げに肉を取り出し、玉ねぎを汁ごと漉してソースを作る
   5.ソースをたっぷりからめて食べましょう!

その他:今回も自宅のキッチンで作りました。トロ火の下火だけで
    火加減は丁度よかったです。
    味付けはアンチョビの塩気だけで十分でした。本当に材料を
    入れてほったらかしで出来てしまいます。

お味:病みつきになります!肉も柔らかく、玉ねぎとアンチョビの
   風味が食欲をそそります。オススメですよ!


213 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 09:06:17 ID:VlumV+/r0
ツン子「ここの小屋って、隠し倉庫があったりして、結構物あるんだよね」
ツン子「ドクオ企業もそんなに捨てたもんじゃないかもね」
( ^ω^)「……隠し機能いっぱいだお…」
ツン子「兄貴さんの所もそうなのかな?」
ツン子「かっこいいよなぁ……」
( ^ω^)「シ者カヲルと同じ顔でホモ臭いお」
( ^ω^)「やっぱ女の子ってそーゆーのに…
ツン子「あこがれません!」
ツン子「顔が好みなだけよ!!まったく、コレだからヲタって……」
(#^ω^)「あ!またピザって言ったお!」
ツン子「ピザなんて言ってないわよ!このピデブ!」
(#^ω^)「ペッペ!こんな不味い飯食えるか!!!ペッ!!」
ツン子「あ………」

ツン子「………」
(;^ω^)「ハ!ブーンは何を……して…」
(;^ω^)「ご、ご、ゴメン、ジョーダン、ジョーダ…ン」

ツン子「ふぇぇぇぇぇん!内藤なんか大嫌い!!」
(;^ω^)「あ!ツン!まってだお!!」

( ^ω^)「………」
215 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 09:18:19 ID:VlumV+/r0
兄貴の小屋

兄貴「よいしょっと」
ドン!
兄貴「あ〜保存の利く料理は作るのは疲れる。」
兄貴「今日はドラム缶風呂だな、久しぶりに。」

ヒック…ヒック……

兄貴「ん?」

シクシク……ヒック…

兄貴「そこの扉にいるのは誰だ!」
バン!!
兄貴「!!?あ、あれぇ?ツン…子ちゃん?どうしたよ?」
ツン子「う…うぇぇぇぇぇん!」
兄貴「ちょ、ちょっと、抱きつかないで…ね?おねが……」
ツン子「ふぇぇぇん……もうちょっと、このままで…おねがいしますぅ……」

兄貴「ちょっと、胸が腹に………腰に細い腕が……うわぁぁぁぁぁぁ('A`)」

10分後
兄貴「ほら、レモネード…。天然のレモン入りだからおいしいぜ」
兄貴「何があったよ?ブーンに酷いことされたのか?」
兄貴「てそんな勇気も無いか、アイツに。あはははははは」
兄貴「ははは……は…酷い事されたのか?」
ツン子「……はい…」
兄貴「(マジかよ、やっちゃったのか、アイツ。若気の至りとはいえ…いやいや…)」
220 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 09:49:40 ID:VlumV+/r0
ツン子「内藤ったら、些細な事で怒って、料理不味いとか言って吐き出したんです」
兄貴「あ……なるほど、料理をねぇ(あっちじゃなくてよかった)」
ツン子「酷いでしょ?酷いの!」
兄貴「あ、ああ酷いな」
ツン子「なんであんなんで怒るかなぁ……」
兄貴「………なんて言ったの?」
ツン子「ヲタと、ピデブ」
兄貴「う〜ん、怒るな。」
ツン子「そうですかぁ?軽い冗談なのに」

兄貴「ま、そろそろ帰りな。怒ったのは、環境が変わったせいでイライラしてるだけさ」
兄貴「送ってってやるから」
ツン子「……」
兄貴「どうした?」
ツン子「優しいですね。」
ツン子「私とは、大違い」
兄貴「………」
222 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 10:05:24 ID:VlumV+/r0
ザザ〜ン…ザ〜ン……
兄貴「だいぶ、海も元通りになってきたなぁ」
ツン子「夕日、綺麗……。初めてだなぁ、こんなに綺麗なの」
兄貴「でも夕日ぐらい、見たことあるだろ?」
兄貴「俺の故郷、沖縄でさ、飽きるほど夕日は見てたけど」
ツン子「私、東京で、ほとんど夕日なんて…。たまに別荘行ったときにしか、見なかった」
ツン子「また一杯、ビル建ててるから、夕日なんて……」
兄貴「そうか……」
ツン子「夕日、好き。でも朝日は嫌い」
ツン子「夕日は…一日の終わりの合図だから…見てると心が癒される」

ツン子「でも、でも朝日は一日の始まりの合図だから、憂鬱になる」
ツン子「大嫌い」
兄貴「………そうか。おれは…好きだなどっちも」
兄貴「そーだ!!」
ツン子「??」
兄貴「歌、得意でしょ?」
ツン子「え?…あ、はい。」
兄貴「この間、初めて聞いてビックリしたよ。こんなに歌がうまい子いるんだな〜って」
ツン子「や、やだ、照れます。そんなに、上手くないのに…」
兄貴「いやいや、周りが鈍感なだけ!毎日聞いてれば、気づかないんだよ」
兄貴「海岸歩いてる時に聞く歌って、いいんだよなぁ〜」
ツン子「…」
225 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 10:26:22 ID:VlumV+/r0
ツン子「じゃあ、何か…歌いましょうか?」
兄貴「え?あ〜マジ?嬉しいなぁ。何歌ってもらおうかな〜」
兄貴「ツン子ちゃんの得意なのでいいよ」
ツン子「あ…はい////」

ツン子「I know,I know I've let you down
I've been a fool to myself I thought that I could live for no one else」

兄貴「いい声だ。歌はいいね」


一方( ^ω^)は

( ^ω^)「帰ってこないよ」
( ^ω^)「もしかして、兄貴とツン子今頃………セクロ…」
(#^ω^)「そんなことだったら許さないお」
( ^ω^)「早く帰ってこないかな」
( ^ω^)「御飯、本当は美味しかったよツン子…」


ツン子「It all returns to nothing,it all comes tumbling down,
tumbling down, tumbling down」
ツン子「It all returns……」
兄貴「ん?どうした?」
ツン子「あそこにいる人は……あのときのガイド…」
兄貴「……どうやらお呼びのようだな」
ツン子「兄貴さん、なんでわかるの?」
兄貴「此処までくれば、もう一人で帰れるだろ?」
ツン子「ええ、でも…」
兄貴「後で顔出すから」
237 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 11:30:44 ID:VlumV+/r0
藍野「生きてたのね」
兄貴「知ってたくせに。」
藍野「どうでもいいわ。今となっては。」
藍野「計画は中止。だってさ」
兄貴「なんだって?」
藍野「獣の排除に成功したの」
兄貴「じゃあ、帰れるのか?」

藍野「いいえ。一生ここにいてもらうわ」
兄貴「何言って。」

ガサガサ
藍野は白い木箱を二つ出した

藍野「奥さんと娘の遺骨よ」
兄貴「え………?」
藍野「焼身自殺だって。可哀想ね、あんただけ残されて」
藍野「私たちのせいじゃないわ。」
兄貴「うそだ、嘘だ嘘だ嘘だ!!!うそだ〜!!」
兄貴「俺は帰る!家族が待ってるんだ!帰らせてくれ!」
藍野「………部長の言った通りだわ…」
藍野「楽にしてあげる」
カチャ……
兄貴「あは…あははは……何してるんだよ……俺は、あと少しで…」
兄貴「……呪ってやる、絶対呪ってやる……覚えてろ、ぜったい…」
藍野「言う事はそれだけ?それが遺言なんて、悲しいわね。」
244 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 11:57:02 ID:VlumV+/r0
兄貴「……ス〜……ツン子ぉぉぉ!!聞こえてるかぁ!!!??」
兄貴「逃げろ!早くこの島から脱出……」
ドン!ドン!
兄貴「ぐへぇ!!」

藍野「余計な事しないで。あ〜あ、胸と腹に穴開いちゃった。」
兄貴「ぶへ…が…ガヘ!……お前、いい死に方しないぜ…」
藍野「死ぬのは別にいいわ。どのみち死ぬならね。」
兄貴「……いい女なのにな…」
藍野「陸上自衛隊にいたときも同じ事言われたわ」
藍野「そう言われて、犯されたわ。貴方は、見てるだけだった。」
兄貴「………今頃…思い出した…おまえ…」
藍野「復讐じゃないわ」
藍野「隊を辞めてから、私はこのゲームに参加しただけ。あなたは偶然。」

藍野「そう、今度は私が人を殺る番ってわけ」
藍野「……もう死んだ?そう、じゃあ私は行くわね」
兄貴「………」

同時刻

ドン!ドン!  バサバサバサ…カァカァ…

ツン子「あ!何?今の…・・・」
ツン子「さっき、兄貴の声が……。もしかして…」
258 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 13:05:56 ID:VlumV+/r0
ツン子「かすかに、逃げろって……。あのガイド、まさか…」
ツン子「どうしよう、どうしよう」
タタタタタタ
ツン子「!?」

( ^ω^)「ツン子!何処行ってたお!?」
ツン子「内藤君!!」
( ^ω^)「もう、心配かけて…あの、ごめんお。つい、カッとなっちゃって。」
ツン子「そ、そんなことより、兄貴が、兄貴が!」
ツン子「多分、多分…殺された。」
(;^ω^)「へ?」
ツン子「さっき、銃声っぽいのが…そ、それに、あのガイドが、兄貴と…」
ツン子「と、とりあえず、逃げよう!ね!?」
( ^ω^)「……」
ツン子「どうしたの?」
( ^ω^)「もう、遅いようだお…」
262 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 13:15:54 ID:VlumV+/r0
ツン子「あ……」

藍野「久しぶり。どうしたの?そんな顔して」
藍野「ん?そんな湿気た面しないでよ」

ツン子「あ、あの人は?あの人は!?」
藍野「あの人…??ああ、あのつなぎの…。」
( ^ω^)「兄貴を、殺したのかお?」
藍野「“始末”しただけよ。いらないものは、秘密とともにシュレッダーにかけて…」
藍野「でもシュレッダーは可哀想だから、私のコレで家族の元に送ったわ」
ツン子「撃って……殺したのね…」
ツン子「酷い…」

( ^ω^)「……ツン子。ブーンの後ろに隠れてるんだお。」
( ^ω^)「それで、手で耳をふさいで、目を閉じて後ろを向くんだよ」
ツン子「え……ヤダ、何するの…」
藍野「あら?どうする気?何も武器が無いのに!あはははは!」
カチャ
藍野「二人で、一緒にあの世に送ってあげるわ」

( ^ω^)「ツン子、もう準備はいい??」
ツン子「う……うん。」
藍野「銃と素手じゃ、何も出来ないわ。大人しく、しなさい。」

スタスタスタ、ズイ
藍野「なに、そ、そんなに近づいて。き、キモイわよ、顔、近づけないで!」
( ^ω^)「バカだお、近づいたとき、撃たないなんて」
268 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 13:25:00 ID:VlumV+/r0
藍野「う……ク…クソ!!」
ブン!
藍野「あ!っと……こん…ちくしょう!」
( ^ω^)「えい!」
バキ
藍野「うあ…」
ぽたたたた…

ツン子「き〜ら〜き〜ら〜ひ〜か〜る〜」
ツン子は泣きながら歌っていた

ガシ!バキ!バキャ、ゴキン!

( ^ω^)「もう、これでもう銃も握れないお。体重があるから、その分強いお」
(#^ω^)「兄貴とブーンたちの苦しみの分、その倍は苦しんでもらうお」
藍野「グフ…ふふふ、いいの、いいわ。もっとやれば…ふふふ」
ベシ、ボカ
(#^ω^)「今度は顔を蹴ってあげるお」
ベシャ
藍野「ギャぁ」
ツン子「キャ…!!」
ツン子「ねぇ、もういいよ、ね?」
(#^ω^)「ちゃんと耳をふさいでるお!!見ちゃいけないお!」
278 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 13:34:46 ID:VlumV+/r0
パシュン!パシュン!

ツン子「あ……きゃあ」
(;^ω^)「じゅ、銃声!どこから!?ツン?撃たれたのかお!!?」
藍野「今のは…わたし…の…部下よ……。」
藍野「他の…参加者を殺しに来たのよ……」
グイ
( ^ω^)「何処から脱出できるお!?」
藍野「……さあね…」
ツン子「……痛いよ…早く…どうにか…」
( ^ω^)「ツン!大丈夫かお?」
藍野「………。早く逃げないと、うさぎ狩りされちゃうわよ」
(#^ω^)「わかってるお!さ、ツン子、コレ巻いて……。」
ツン子「うん……つ…。」
( ^ω^)「おぶさって。……この銃、貰っていくお!」

藍野「まって!」
ゴソゴソ
ガシャ
( ^ω^)「あ……弾と…ライターとこれ…何の鍵かお?」
藍野「個人的な……ゲームに負けたから…。勝利品としてあげるわ」
藍野「鍵は……一つはヘリコプター。もうひと……つ…は………もうひと…つ…」
ツン子「………」

(;^ω^)「死んだ…かお……。」

パシュン!パシュン!

( ^ω^)「いくお!ツン!」
287 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 13:47:58 ID:VlumV+/r0
原田「主任!!」
社員1「これは……」
原田「だめだ……事切れてる…いや、かすかに……大丈夫そうだな」
社員2「隣の島に、運びましょう!」
社員1「ヘリを呼べ!早く!!」
原田「所持品は……。!!ない!ないぞ!」
社員「どうしました?」
原田「……カギと…弾に銃も無い。参加者二名、武器を持ってるぞ。」

ピッピ。ザザー

原田『こちらCB地区、原田!緊急!』
船員『ザー…どうしました…!?』
原田『藍野がやられた!あと、参加者の二人が武器を持ってる!!』
船員『わかりました。こちらからヘリをもう三台と、武装員を送ります』

原田「脱出はできないが、ツン子という女…たしか大企業の…」
原田「はやくどうにかしないと、企業に政治的圧力がかかって大変になる」
藍野「………う……」
原田「…大丈夫ですか?まだ死んでは困ります」

原田「あんたが死んだら、俺の盾になる人が居ませんからね」
原田「部長の愛人なら、もう少し頑張ってください」

原田「部長のケツなめるだけが仕事じゃないんだからさ
300 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 14:05:02 ID:VlumV+/r0
( ^ω^)「ツン子、撃たれたところ大丈夫かお?」
ツン子「う、うん。少し、かすっただけ」
( ^ω^)「脚、痛そうだお…。」
( ^ω^)「森の中だから、水もないし…」
ツン子「……追いかけてくるかな?」
(;^ω^)「多分……。ツン子、ちょっと我慢するお。ペッペ!」
ツン子「きゃ!き、傷口に唾かけないで!ちょっと」
( ^ω^)「傷には唾だお」
( ^ω^)「でもコレだけじゃ…。やっぱ一度小屋に戻ってみるお」
ツン子「え?やだ!一人で行く気?」
( ^ω^)「大丈夫だお。ここで大人しくしてるんだお」
ツン子「やだ、やだぁ!!」
ガサ、ガサササ……

ツン子「う……やだよぉ…一人は…」
1時間後
ツン子「まだかなぁ……」
2時間後
ツン子「……始めてお外でおしっこしちゃった…。ティッシュ持ってて良かった」
3時間後:夜
ツン子「お腹すいた…寒い……」

ガサ…

ツン子「な、内藤君!!??」
ツン子「……・・・あ…」

原田「見〜〜つけた!!」
319 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 14:31:24 ID:VlumV+/r0
原田「いや〜探したぜ」
ツン子「こ、殺すの?」
原田「あのデブは殺しちゃってもいいんだけど、君は大企業の子だからねぇ」
原田「あれ?怪我してるの?」
ツン子「いや!触らないで!」
ドン!ドサ
原田「いってぇ〜〜!!こんにゃろ!」


ツン子「いやぁぁ!やめて!!ちょっと!」
原田「大丈夫大丈夫。や〜やっぱ女の子は柔らかいね〜」
原田「脚もほそいな〜ほら脚開いて…」
ツン子「いや、嫌です!やめて!」
原田「や〜いいっしょや。胸も柔らかいなぁ。ん〜」
ツン子「ん、ぎ……いや、やだよぉぉ」

原田「男ってのは、にげてるのを、とっ捕まえて、抵抗しても懇願してもダメって態度で」
原田「押さえつけられて、股開らかされて泣いてる所を、ムリヤリぶち込むのが醍醐味なんだよ」
ツン子「っ………」
原田「せめて、そこそこ痛くないようにしてやるから、大人しくしておいたほうがいいぞ」
原田「初めてで、濡れてもいないのに、ぶち込まれたら、拷問以上に痛いぞ」
ツン子「う…ヒック……」
原田「さ、じゃあ、やるぞ」

ツン子「いや、いやぁ…………たすけてぇぇぇ!!」
329 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 14:54:12 ID:VlumV+/r0
原田「誰も来ないさ……あのデブも」
ツン子「う…来るもん…!」
原田「来てるなら、もう俺を撃ってるっしょや」
クチュ…ググ
ツン子「うあ!!はう!」
ツン子「ぐ…痛い……あっ…あぁ…つっ…恐いよ…」
原田「力抜いて…く…きついな…」
ググ…グ…
ツン子「やっ……いた…痛い…うわっうわぁぁぁん!」
原田「ほら、入った……。とうとう、こなかったな…。動かすぞ…」
ツン子「はっあ…うぇええん……グ…痛い!…やめ」
ギシ…グッグ……グチ…グチュ…
原田「いい身体だな……。」
ツン子「内藤のバカ。大嫌い。何処に行ったの…どこに……」

ピピピ
原田「…通信がきたか。捕まったみたいだな。彼氏は」
ツン子「!!」
原田「へへ……動きながら、こーするのが趣味でね」
ツン子「うあ…いたい!いだぁい!やめて…はげし…」

原田『はい、もしもし?え?女?俺のために股開いてよがってますよ、へへ』
原田『へぇ…もう2人も殺して…捕まった?そう。』
原田「2人社員殺して、胸撃たれて重症だって、あの彼氏」
ツン子「……うそよ…」
原田『じゃあ、事が終えたら、連れてきますんで…はい、了解』
原田「じゃあ、急ピッチでやろうか?ツン子ちゃん」
ツン子「う、う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
338 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 15:03:54 ID:VlumV+/r0
原田「ふう……溜まってたな……。」
原田「なんで大企業のお嬢さんに手を出すか知ってるかぁ?」
原田「それは、お嬢様はこーゆー事は他人には話さないってのが多いから」
ツン子「私は言うわよ。」
ツン子「絶対、絶対言ってやる!!」

バラバラバラバラ…
原田「さ、お嬢様、お迎えが来ましたよ…」
バシ
原田「重い平手うちだ。」
ツン子「………覚えてらっしゃい。絶対、後悔させてやるわ」



バラバラバラバラ…
ツン子「…内藤君…わたし、私…。ねえ起きて?起きて…。前みたく、喧嘩したりしよう?」
342 : ◆hpHY2nYSpA :2005/12/14(水) 15:05:09 ID:VlumV+/r0
こうして、エルル島から無事に出て、日本に帰りました。
日本では「拉致被害者、負傷して帰国」という話で通り、
しばらくの間、ツンとブーンとその家族がマスコミから追いかけられたりしました。
しかし、ブーンはかなり傷が深く、なかなか昏睡状態から抜け出せず
ツン子はあの夜のことが心の深い傷となり、家族につらく当たっていました。
そう、やはりツン子は、あの夜の事は話せてなかったのです…

ツン子「私、こんなの私じゃない……。起きて内藤君。私を抱きしめて…」

第一章:終
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