- 73
名前: ◆xHu6Zz1VAI
:2008/01/21(月) 02:10:55.55 ID:18SjYjvl0
- 『……オ……ド……オ……ドクオ……!!』
( A )「……う」
ν速国城の一室のベッドの上で昏睡状態だったドクオが、声を上げる。
从 ゚∀从「ドクオ……?ドクオ!!おいドクオ!!」
そのわずかな声に気付いたハインリッヒが、ドクオの体を強く揺する。
その刺激が、ドクオの意識を完全に覚醒させた。
('A`)「……ハイン……か?俺……いったい……」
そこまで言って、気を失う前のドクオの記憶が急速に戻ってくる。
さらわれた渡辺。さらっていったツー。
……何も出来なかった自分。
('A`)「!!」
ガバッとベッドから飛び上がると、思わずハインリッヒの軍服の下のシャツの襟をぐいっと掴む。
もちろんドクオの方が背が高いので、ハインリッヒは宙吊り状態になる。
从;゚∀从「うぉあっ!!」
('A`#)「渡辺は!?渡辺はどうしたっ!!無事か!?!?」
- 76
名前: ◆xHu6Zz1VAI
:2008/01/21(月) 02:13:14.53 ID:18SjYjvl0
- 混乱しながら、ハインリッヒを揺さぶり問い詰めるドクオ。
そのドクオを止めたのは、ブーン王の声だった。
( ^ω^)「落ち着くんだお。ドクオ『大佐』」
その威厳のある声と、自分の立場を思い出させる台詞に、ドクオは平静さを取り戻す。
ハインリッヒを離し、俯いた。
('A`;)「……申し訳ありません」
从;゚∀从「っはー……死ぬかと思った」
ドクオが、ハインリッヒに問う。
('A`)「俺は……いったいどれくらい気を失っていたんだ」
从 ゚∀从「三週間。その間に戦況はひっくり返って、こっちの方が有利なんだが……」
('A`)「……だが?」
そこまで言って、ハインリッヒは一旦言葉を区切る。
ドクオには伝えるのをためらわれる現状を、噛み締めるようにゆっくりと言葉にした。
从 ∀从「渡辺は……さらわれちまってる。生死すらつかめねぇ」
部屋の中にしばし静寂が訪れる。
その静寂を破ったのは、ドクオが発した言葉だった。
- 83
名前: ◆xHu6Zz1VAI
:2008/01/21(月) 02:15:26.45 ID:18SjYjvl0
- ( A )「……生きてる」
( ^ω^)「お?」
( A )「渡辺はきっと……いや、絶対生きてる。俺を呼んでた……俺に助けを求めてた」
『从;ー;从「……オ……ド……オ……ドクオ……!!」』
昏睡状態のドクオの頭に響いていたのは、渡辺からのSOS。
妄想かもしれないが、それが聞こえただけで、ドクオは渡辺の生存に確信を持つ事が出来た。
('A`)「だから……俺は行く」
壁に立てかけてあった、戦斧を模した真っ黒い魔法の杖。
ドクオはそれに手を掛け、握りながら言った。
- 85
名前: ◆xHu6Zz1VAI
:2008/01/21(月) 02:17:28.32 ID:18SjYjvl0
- *******************
―――――あらすじ
どこにでもいるごく普通のドジっ娘天然女子高生、渡辺。
しかし、彼女の真の姿とは!
異世界の存亡を賭けて勇ましく戦う、正義の魔法少女『魔法少女ワタナベ』なのだ!
「从'ー'从はsnegな魔法少女のようです」第二十四話
******************
- 90
名前: ◆xHu6Zz1VAI
:2008/01/21(月) 02:20:38.58 ID:18SjYjvl0
- 魔族の広間に、二匹の魔族と二人の女性がいた。
皆裸で、女性達は魔族の股間に顔を埋めている。
从*///从「ん……はあっぁっ……んむぅ」
片や、こういった奉仕にはすっかり慣れてしまった渡辺。
サスガ弟者のモノに舌を這わせ、口に咥える。
川*●-//)「ぶぅっ……むううっ……んは……」
片や、男性経験の乏しい、ましてや口での行為など初めてなクー。
たどたどしく、サスガ兄者のモノを咥えていた。
(* ´_ゝ`)「おーおーおー♪いいねいいねぇ。初々しさが抜けきってないところがまたいい」
(´<_` *)「うっ……!!ふふ、初々しさよりテクニックだと思うんだが」
(* ´_ゝ`)「ふっ、男のロマンが分かって無いなぁ弟者は」
(´<_` #)「うっせ」
奉仕を受けながら、サスガ兄弟がそんな会話を交わす。
その間も、渡辺とクーの早抜き対決は続いていた。
川*●-//)「んんんっ……むうぅっ……ちゅ……ふぁ……」
(* ´_ゝ`)「ふぅっ……!!いいぞ、そのまま裏の筋も……そうだ……」
知識に乏しいクーを導くように、兄者が指示を出す。
兄者のモノにつつっと舌を這わせ、刺激を与えていく。
- 94
名前: ◆xHu6Zz1VAI
:2008/01/21(月) 02:23:29.82 ID:18SjYjvl0
- 从*///从「んむううっ!?!?ううぁっ……むぅっ……」
(´<_` *)「うは……ほら、玉も転がしてくれよ……手で……そう……」
渡辺に注文をつける弟者。
その注文に的確に、いやそれ以上に上手く弟者の精液を搾り出そうとする渡辺。
川;●-//)「んんんんぅっ!?!?んっ……ぶはっ!!」
その時。
頭をつかまれ、ジュボジュボと頭ごと揺すられていたクーがむせた。
自慰具のように乱暴に扱われていた口をモノから離し、息を整える。
川;●-//)「はぁ……はぁ……く……はぁ」
( ´_ゝ`)「お?休んでていいのかな?ワタナベは着々と差をつけてるぜ」
川*●-//)「っ!!……分かったよ」
兄者の煽りに従うクー。
確かに、渡辺はクーが休んでいる間も口を休めることなく、精を搾り出すために必死に弟者のモノにしゃぶりついていた。
川*●-//)「んっ……ううううっ……ううっ……」
渡辺を助けるために、クーが必死に口で兄者のモノをしごく。
隣の渡辺がやっていることを横目で見ながら、すぐに真似をする。
- 97
名前: ◆xHu6Zz1VAI
:2008/01/21(月) 02:26:07.85 ID:18SjYjvl0
- 川*●-//)「む……ちゅっ……んんっ……はっ……あ……」
それは渡辺と同じでありながら、渡辺とはちょっと違う刺激の与え方。
たどたどしさとテクニックがせめぎ合う感覚は、兄者を興奮させた。
(* ´_ゝ`)「お……っ!!これは……っ!!」
兄者の腰の力がふっと抜ける。
と同時に、クーの口の中に苦い味が広がった。
川;●-//)「んぶうううぅっ!?!?」
味わった事の無い味と、粘っこい感覚。
そのまま飲み込もうとしたクーは、喉に精液を絡ませてむせた。
川;●-//)「っ!!……っ!!ゲホ、あっ……!!は……」
(* ´_ゝ`)=3「ふぃー……出た出た……スッキリ」
出すものを出し切り、悦に浸る兄者。
勝負そっちのけで快楽のみを楽しんでいた兄者に、弟者が怒る。
(´<_` #)「オイ兄者」
(* ´_ゝ`)「何だよ弟者」
(´<_` #)「もっと我慢しろよこの早漏!!」
(* ´_ゝ`)「ふ、だから初々しさは重要だと言っただろ?このたどたどしい舌使いが俺のマグナムを暴発させたのさ」
- 99
名前: ◆xHu6Zz1VAI
:2008/01/21(月) 02:27:55.82 ID:18SjYjvl0
- 弟者が兄者に対して怒っている間も、弟者のモノに奉仕を続ける渡辺。
弟者はそんな渡辺を振り払い、立ち上がった。
从*///从「ふえぇっ!?!?」
川;●-//)「……はー……あ……んんんぅっ……く」
サスガ兄弟が、やっと精液をすべて飲み込んだクーを見下ろす。
(´<_` )「……仕方あるまい、約束は守るのがサスガ兄弟クオリティ」
( ´_ゝ`)「ほれ、ワタナベは返すよ」
振り払われ、床に投げ出された渡辺の腕を掴む兄者。
その時、サスガ兄弟の後ろの深い深い闇から声がした。
「……待てよ」
声がすると同時に、闇の中から青白い光の球が現れ、渡辺を掴む兄者に迫る。
弟者は異変に気付き、さっとその場から逃げる。
しかし、光に気付けなかった兄者が、その光に飲み込まれた。
(; ゚_ゝ゚)「ん?―――――ぐああぁぁああああっ!?!?」
(´<_` ;)「兄者!?兄者―――――っ!!」
光が消えると、そこには倒れた渡辺しかいない。
兄者が消えた場所に駆け寄り、兄者の名を必死に叫ぶ弟者。
- 102 名前:
◆xHu6Zz1VAI :2008/01/21(月)
02:29:52.84 ID:18SjYjvl0
- (*゚∀゚)「……トチ狂ってんじゃねーよ。ワタナベはオレのモンだ。そんな女に渡せるか」
(´<_` ;)「くっ……ツー!!」
闇の中から姿を現したのはツーだった。
笑顔の裏に怒りを隠しながら、弟者へと歩み寄る。
(*゚∀゚)「それに……忘れたのか?『あのお方』……ショボン様の言葉を」
(´<_` ;)「それは……っ!!」
(*゚∀゚)「『フェイズ2』の風上にも置けねぇな。まぁショボン様はもう『フェイズ3』に夢中だったが」
川 ●-゚)「……………?」
倒れたままのクーにはさっぱり分からない単語が飛び交う。
しかし、その『フェイズ3』と言う単語に弟者は敏感に反応し、驚愕していた。
(´<_` ;)「なっ、『フェイズ3』……!?もう完成したのかっ!?!?」
(*゚∀゚)「おうよ。まだ稼動してなかったけど、もう少しだったぜ。そうなりゃお前らは用済みさね」
そこまで言うと、ツーがにやりと笑う。
(´<_` ;)「な……っ!!」
いつの間にか弟者の腹部に当てられていたツーの手。
そこから、ゼロ距離で弟者の体に青白い光が放たれた。
(´<_` ;)「ぐああぁっぁぁああああああ!!」
- 107 名前:
◆xHu6Zz1VAI :2008/01/21(月)
02:32:23.97 ID:18SjYjvl0
- 兄者のときとは違い、手加減されたのか。
まだ姿は消えず、ポッカリと穴の開いた腹を押さえ床にうずくまる弟者。
( <_ ;)「……用済みになるのは……お前もだろ……が」
弟者が、ツーに最期の問いを投げかける。
(*゚∀゚)「ざーんねん♪オレはショボン様から大事な役を預かってるから処分なんかされねーよ」
( <_ )「……く……」
そう呻いた後。
弟者の体が光の粒子となり、サラサラと消えていった。
(*゚∀゚)「アヒャーッヒャッヒャッヒャッヒャッ!!ざまぁwwwww」
川 ●-゚)「く……貴様がツー……か?」
裸のまま、フラフラと立ち上がったクー。
目の前の初対面の魔族に話しかける。
(*゚∀゚)「いかにも♪いやーバカの死に様は滑稽だねぇwwwww」
川#●-゚)「……仲間を、いとも簡単に殺すのか……!!」
ギリッと歯軋りをし、拳骨を握り締める。
ツーの、他人の命の扱い方にクーは怒りを露わにしていた。
- 111 名前:
◆xHu6Zz1VAI :2008/01/21(月)
02:34:37.63 ID:18SjYjvl0
- (*゚∀゚)「アヒャ?寝ぼけてんじゃねーよ」
そんなクーを嘲笑い、ツーは軽い口調でクーの問いに答える。
(*゚∀゚)「オレはショボン様の命令で動いてる。ショボン様の命令に背いた奴は仲間だろーが関係ねぇ」
その間に、床に崩れていた渡辺に合わせるようにしゃがむツー。
体を起こすべく背中から回した手で、渡辺の乳房を掴んでいた。
从*///从「ふあぁぁっ……!!」
(*゚∀゚)「『ワタナベは厄介な存在だから始末しろ』……まぁ、始末はせずにオレの奴隷にするつもりよ」
渡辺の豊かな乳房を揉みながら、ツーがきっぱりと言い張る。
自らのボスに向ける絶対服従の精神。
クーはそれを感じ取る。
从*///从「あ……ツー……」
乳房に与えられる刺激で、朦朧としていた渡辺がやっと言葉を発する。
もちろん目は虚ろなまま。
(*゚∀゚)「アヒャ、とうとうオレの奴隷になる決心がついたかい?」
川;●-゚)「ワタナベ!!ワタナベぇぇっ!!」
- 115 名前:
◆xHu6Zz1VAI :2008/01/21(月)
02:36:40.20 ID:18SjYjvl0
- 答えてはいけない。答えたらきっと渡辺はもう戻れない。
クーは必死に叫び、渡辺の意識を覚まさせようとする。
从*///从「あ……熱い……体が……熱いよぉ……」
しかし、渡辺の耳にはクーの言葉は届かない。
渡辺のアゴをくいっと片手で持ち上げ、ツーが囁く。
(*゚∀゚)「おーよしよし、オレがゆっくり慰めてやるから安心しな」
渡辺が口を開く。
その光景を、クーは黙って見ているしか出来ないのか。
川;●-゚)「く……っ!!」
- 121 名前:
◆xHu6Zz1VAI :2008/01/21(月)
02:39:21.44 ID:18SjYjvl0
- ……その時。
「「……………ぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!」」
扉を突き破る轟音と、人の叫び声が聞こえた。
(*゚∀゚)「っ!?」
川;●-゚)「何っ!?」
从*///从「ふぇ……!?」
クーが振り向き、ツーと渡辺は壊された扉に目を向ける。
次の瞬間、
ξ#゚听)ξ「やああぁぁぁぁぁぁあああっ!!」
黒いマントと赤いボンテージスーツに身を包んだツンと、
('A`#)「わたなべぇぇぇぇぇええええ!!」
頭に包帯を巻き、魔力甲冑に身を包み、光の刃を纏う魔法の杖を持ったドクオが突っ込んできた。
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