今回のお題
・「渡辺イケない呪い」
・「ツンの心情」

2 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2008/01/15(火) 01:23:50.63 ID:4PWvLHPq0
ξ゚听)ξ(ワタナベが来た……やっぱりね)

魔法軍の演習に加わっているツン。
その間も、遂にν速国にやってきた渡辺とハインリッヒの事が気になっていた。

⌒*(・∀・#)*⌒「ほらほら!!そこもっと動かんかい!!」

ξ゚听)ξ(正直あれくらいでへこたれるような娘じゃないって事は承知よ。バカ娘だけど)

⌒*(・∀・#)*⌒「コンビネーションがなっとらん!!」

魔族との戦いを意識した練習が繰り返される中。
半分だけ意識をそっちへ持って行きながら、もう半分は渡辺のことを考える。

ξ゚听)ξ(……私は、結局愛のある生活を知らないまま死んでしまった)

⌒*(・∀・#)*⌒「あー!!そんな事で魔族に勝てると思っとるんかい!!」

ξ゚听)ξ(だから……ワタナベにはちゃんとそういうのを感じてほしい)

だから、声を掛けられていても気付かない。
4 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2008/01/15(火) 01:26:01.23 ID:4PWvLHPq0
⌒*(・∀・#)*⌒「そこのクルクル頭!!動け!!」

ξ#゚听)ξ「うっさいわね!!」

⌒*(・∀・)*⌒

⌒*( ∀ )*⌒

ξ;゚听)ξ「あ」

⌒*( ∀ )*⌒「少し……頭、冷やそうか……」

ξ;゚听)ξ「アッー!!」

ν速国魔法軍、ツイン=テルミ。
指導方法には定評があったが、キレると怖い『悪魔』として恐れられていた。
6 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2008/01/15(火) 01:28:20.06 ID:4PWvLHPq0
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―――――あらすじ          

从'ー'从「あれれー?私のおべんとうがないよぉ?」           

どこにでもいるごく普通のドジっ娘天然女子高生、渡辺。           
しかし、彼女の真の姿とは!           
ご近所の平和のために奔走する、正義の魔法少女『魔法少女ワタナベ』なのだ!           



「从'ー'从はsnegな魔法少女のようです」第二十一話      


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7 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2008/01/15(火) 01:31:31.12 ID:4PWvLHPq0
( ^ω^)「それは本当かお?『魔族』のボスが……人間だなんて」

川 ●-゚)「にわかには信じられないな……」

从 ゚∀从「アタシだって信じたくはないさ。でも、アタシ達の調査結果は間違いない」

ν速国城・王の間。
ブーン王とクーに向かって、ハインリッヒは一つづつ話し始めた。

从  ∀从「『魔族』のボスは、この時代から約600年後のν速国の科学者」

少し間を置いたハインリッヒ。

从  ∀从「……そしてアタシの部下である、『ショボン』」

自らの言葉を噛み締めるように、魔族のボスの正体を明かした。

('A`)「……未来の人間、か。またどうしてこんな事なんか」

从 ゚∀从「アイツは、魔法最大の禁忌にチャレンジしていた」

从'ー'从「ふぇ……?きん……き?」

魔法の勉強がまだ足りない渡辺に、ブーン王が補足で説明する。

( ^ω^)「……『死者蘇生』だお」

死人を生き返らせる。
ある意味永遠のテーマだが、当然そのような便利な魔法があるわけ無い。
11 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2008/01/15(火) 01:34:08.97 ID:4PWvLHPq0
川;●-゚)「そんな魔法、どんな魔導書にも載っていないぞ……!?」

从 ゚∀从「バカ、600年後だぜ?今よりもずっと術の数も増えてる……まぁ、ショボンの研究はもっと複雑なモンだったが」

そこで、未来のν速国では医療技術・クローン技術など別の分野の技術と魔法を融合することにより、実現へと漕ぎ着ける。
しかし、もはや研究が達成しそうな段階に達して、大きな壁にぶち当たった。
倫理。人道的配慮。ショボンの研究は世間には認められなかった。

从 ゚∀从「当然、研究費全額カット。天才肌だがデリケートだったアイツは、それだけで自らの存在を全否定されたと思い込んじまった」

ショボンは、全財産を売り飛ばし全てを金に換えた後、姿を消した。
その後からν速国の歴史が狂い始めた。過去も、未来も。

从 ゚∀从「誰も邪魔者のいないこの時代まで遡って、実験してたんだろう」

( ^ω^)「……それが、数十年前という事かお」

魔族が現れたのはもう遠い昔のような気がしていたものの、それだけ激しい戦いを繰り広げていただけのこと。
実際には五十年行くか行かないかくらいしか経っていない。

('A`;)「じゃあ、魔族のあの人間離れした身体能力は……?」

从 ゚∀从「それもアイツの研究テーマだった。『人体改造』……その技術も応用したんだな」

ハインは説明を一旦区切り、何かを思い出すように高い天井を見上げる。
またブーン王達の方を向くと、続けた。

从 ゚∀从「……正直、アイツの研究はまだ半端だった。アイツの術で蘇った人間は魔法が使えなかった。魔力を命にしていたからな」

从'ー'从「ふぇ?」
13 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2008/01/15(火) 01:36:46.44 ID:4PWvLHPq0
疑問符を浮かべる渡辺に、ハインリッヒが説明する。

从 ゚∀从「ゲームキャラに例えればHP=MP、つまり魔力が無くなれば死ぬって寸法だ。だから、魔法以外の力を付加した」

从'ー'从「……じゃあ、ツンは」

从 ゚∀从「きっとショボンの研究サンプルのうちの一人だ。髪の毛に戦闘用の改造を施されたな」

从'ー'从「……………」

そこまで説明を受けると、渡辺はその先のハインリッヒの説明を覚えていない。
難しいと言うのもあったが、それよりも今まで戦った魔族の事が気になった。
ツン、ジョルジュ、ニダー、サスガ兄弟、ツー。

从 ー 从「……みんな、犠牲者……なのかなぁ」

皆、ショボンなどと言う科学者の研究に翻弄された存在なのか。
それを思うと、渡辺は何ともいえない気持ちになってきた。

14 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2008/01/15(火) 01:39:23.06 ID:4PWvLHPq0
*******************

夜。
渡辺はクーに導かれ、寝室へ来ていた。

川 ●-゚)「ここを使ってくれ。私は隣の部屋に居るから、何かあったらいつでも扉を叩け」

从'ー'从「ありがとうございます」

それだけ言うと、クーは部屋を出て行く。
扉が閉じると、渡辺はベッドの上にポフッと寝転んだ。

从'ー'从「……ふぇ」

フリフリヒラヒラの魔力甲冑を纏ったまま、渡辺が物思いにふける。
テルコから聞いた、ドクオとクーの噂。

从'ー'从(……綺麗な人だったなぁ、クーさん)

170センチはあるのではないかという、すらりと伸びた背。
厳つい甲冑の上からでもわかる、スタイルのよさ。
絹のような艶の、長い黒髪。

从 ー 从(……………)

確かに、ドクオが惚れても文句は無い。
しかも真面目そうで、軍人のドクオにはまさにお似合いなのかも知れない。
16 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2008/01/15(火) 01:42:12.78 ID:4PWvLHPq0
从 ー 从(……なんだろう、この気持ち)

何かを頭に浮かべた渡辺。

从'ー'从「ううん、ダメダメっ!!」

その考えを、すぐに払った。
ベッドの上で手足をバタバタさせる渡辺。
バタバタさせた手が、ベッドの鞍にあった分厚い本に当たる。

从;ー;从「ううぅっ、痛かったよぉ」

分厚い本は、どこかで見たことのあるデザイン。

从'ー'从「……魔導書だ」

ドクオが渡辺の世界に持ってきていた魔導書に非常によく似ていた。
何となく、開いてみる。

从'ー'从「……何か唱えてみようかな」

今まではドクオに教えてもらっていたので、自分で読んでも実はどんな呪文なのかわからない。
それでも、暇つぶしを兼ねて渡辺はページをペラペラとめくっていった。
20 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2008/01/15(火) 01:45:05.54 ID:4PWvLHPq0
*******************

川 ●-゚)「……ふぅ」

渡辺の隣の部屋。
戻ってきたクーは甲冑を解くと、眼帯を触りながらベッドへ倒れこんだ。

川 ●-゚)「可愛かったな……なんと言うか、女の魅力を凝縮しているのにあどけないと言うか……」

渡辺の姿を思い出す。
140センチ台の低い背。
その体にはアンバランスなほどのスタイル。
これほど自分も可愛かったら、どんなによかったか……

川 ●- )(……何を考えているんだ私は)

自分の思考に呆れたクーは、寝返りを打つ。
すると、不意に手が淡い光に包まれる。
光が消えると、クーの手がクーの股間へと伸びていった。

川;●-゚)(……え、あ……どうしたんだ、私!?)

それは、クーの意識に反した動き。
モゾモゾと両足をすりあわせながら、クーの体が刺激を求める。

川*●-//)「ん……はぁ……んんぅっ……」

隣には渡辺がいるので、当然声は上げれられない。
クーの意思に反し、膣へと滑り込んでいくクーの指。
必死にシーツを咥え、漏れる声を抑える。
22 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2008/01/15(火) 01:49:19.29 ID:4PWvLHPq0
川;●- )(……まるで、何かに操られているような……?バカなっ!?)

甲冑を解いた後の、下着姿。
クーの指はくちゅくちゅと膣の中をかき混ぜ、体に刺激を与えていく。
段々と、クーの体にうっすらと汗がにじんでくる。

川*●-//)「はあぁっ……んんんっ……う……は、はぁぁっ……」

もう片方の手が、クーの胸に伸びる。
乳首に刺激を与えながら、全体を揉みしだく動き。

川*●-//)「ん……くっ……はっ……あ……」

いけないと思いつつ、快感に飲まれそうになるクー。
必死に操られている魔法を何とかしようともがく。

川;●-゚)(く、解呪も容易でない……まるで呪いの類のように私の体を蝕むこの感覚……誰だ!?)

しかし、どうしようも出来ない。クーも『魔法軍の中佐』であり、当然魔力も魔法運用能力も優れている。
そのクーでさえ、歯が立たない。

川*●-//)「や……あはぁっ……う……」

水気を帯びた音が、クーの寝室を包む。
下着を愛液と汗でびしょびしょにしながら、ついにクーのガマンが限界に達する。

川*●-//)「ん……っ!!イ……く……うっ!!」

ビクンと体を振るわせ、声を上げる。
膣の筋肉が収縮し、飲み込んでいた指をきゅっと締め付けた。
24 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2008/01/15(火) 01:52:53.55 ID:4PWvLHPq0
川*●-//)「あ……はぁ……あ……この感覚……」

軍人と言う立場な上に、戦禍の真っ只中。
久しく味わっていなかった女性としての快感に、クーは身を任せた。

从'ー';从「クーさん!?クーさん!!」

川*●-//)「はぁ……ワタナベ……?どうした……?」

……のだか、そんなクーの部屋に渡辺が入って来る。
クーの絶頂時の声に驚き、部屋から出てきたのだ。
しかも運が悪い事に、クーは扉に鍵をかけていなかった。

从'ー'从「何か苦しそうな声が……」

ドアを叩く音すら気にならないほど、クーは意識を飛ばしていた。
当然、渡辺が扉を開けると、クーの姿が目に入る。
クーの全身から噴出す汗。乱れた下着。惚けた瞳。

川;●-゚)「……あ」

从'ー';从「……ふぇ」

川;●-゚)「「……………」」从'ー';从

渡辺とクーは固まったまま、目を見合わせた。
26 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2008/01/15(火) 01:57:07.45 ID:4PWvLHPq0
*******************

川#●-゚)「まったく……!!」

从;ー;从「ふぇぇ、ごめんなさい……」

クーにガミガミと注意され、思わず正座する渡辺。
どうやらあの魔導書は、性的な使い道の魔法ばかりを載せていたようだった。
その中の一つを、偶然渡辺が発動させてしまったらしい。

川#●-゚)「安易に知らない呪文を唱えるものではない!!予期せぬ影響が出たらどうする!!」

从;ー;从「ごもっともです……」

渡辺を怒るクーだが、一方で別の事を考えていた。

川 ●-゚)(……しかし、私の意識にこんなに深く影響するなどとは)
28 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2008/01/15(火) 01:58:53.59 ID:4PWvLHPq0
魔力甲冑を解いていたとは言え、強いはずのクーに掛かった、渡辺のイケない呪い。
並大抵の魔法使いでは出来ない芸当のはず。
クーは、口を止め渡辺を見つめる。

从'ー';从「……ふぇ?」

川 ●-゚)(ワタナベ……お前の力は……どんな物なんだ?)

あどけない顔の奥に潜む力に、クーは興味を持ち始めていた。



ん?どれだけの力があるんだ?魔法少女ワタナベ!
クーの体はどうだった?魔法少女ワタナベ!ハァハァ……

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