- 3 :
◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
18:46:30.89 ID:LLqM7CJsO
( ´_ゝ`)「村長、そろそろ乾杯の音頭をお願いします」
J(、'ー`)し「うむ」
兄者に促され、老婆は痩せ細った腕を天に向かって振り上げた。
J(、'ー`)し「それでは、ドクオとブーンの帰還、しぃの回復を祝って……
皆の衆!! 乾杯じゃ!!」
- 4 :
◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
18:47:30.53 ID:LLqM7CJsO
('A`)は地図に無い島へ行くようです・第15話
- 5 :
◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
18:49:50.32 ID:LLqM7CJsO
('A`)^ω^)*゚ー゚)川 ゚ -゚)ξ゚听)ξ
「かんぱーい!!」
( ・∀・)´_ゝ`)><)´・ω・`)Ω
村長の掛け声と同時に、その場に居合わせた皆が、手に持ったグラスを高々と上げた。
(*><)「しぃさん、戻ってきてくれて嬉しいんです!!」
(*゚ー゚)「うん、色々と心配かけちゃってごめんね」
( ^ω^)「おっおっ! ドクオと仲直りもできて良かっったんだお!」
( ・∀・)「コラ、ブーン! ボーっとしてないでお前も飲め!!」
皆は村長の合図と同時に、宴会の主役達の元でわいわいと騒ぎ始めた。
- 7 :
◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
18:52:23.84 ID:LLqM7CJsO
(´・ω・`)「……全く、みんな本当に騒ぐのが好きだね」
とりあえず一緒にグラスを手に持っていたショボンが、店の中でドンチャン騒ぎを始めた皆を見て、思わず苦笑いをした。
(;'A`)「……すいません、マスター」
バーカウンターで酒を嗜んでいたドクオが、ショボンに向かって頭を下げた。
(´・ω・`)「いや、別にいいけどね。
それより、キミが噂のドクオくんか。
初めまして、僕はこの『バーボンハウス』のマスター、ショボンだよ」
ショボンは自己紹介しながら、ドクオの顔をまじまじと見つめる。
(;'A`)「あ、初めまして。ドクオです……」
ショボンの舐め回すような上目遣いに、ドクオは何となしに冷や汗を垂らす。
(´・ω・`)「……うん、不幸そうな顔で色も少し悪いけど、これはこれで可愛いモノだ……」
(;'A`)「あ、あの……」
ショボンが呟いた言葉はドクオには聞こえず、少し様子がおかしいショボンをドクオは怪訝な面もちで伺っていた。
- 9 :
◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
18:55:45.22 ID:LLqM7CJsO
(*゚ー゚)「どうかしたの、ドクオ?」
ドクオの隣りでジュースを飲んでいたしぃが、顔色の悪いドクオを見て声をかけた。
(;'A`)「あ、いや、別になんでも」
(´・ω・`)「……っ」
しぃに話しかけられ我に返ったドクオの耳に、一瞬ショボンが舌打ちをした音が聞こえたような気がしたが、とりあえず気にしないでおくことにした。
川 ゚ -゚)「せっかくのお祝い事なんだから、もっと楽しまなきゃ駄目だぞ?」
しぃと一緒にドクオを挟むように座っていたクーが、ドクオの顔を覗き込んだ。
(;'A`)「あ、いや……そうなんだけどさ……」
- 12 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
18:58:07.55 ID:LLqM7CJsO
(*゚ー゚)「そうだよ、ドクオも楽しまなきゃ! みんなもあんなにハシャいでるじゃん!」
(;'A`)「……」
しぃに促され、ドクオは後ろの宴会場へ振り向いた。
( ´_ゝ`)「ツンさん、ここで1つお願いがあります」
ξ゚听)ξ「ハァ? いきなり何よ?」
(*´_ゝ`)「僕を……また鞭で叩いて下さい」
ξ;゚听)ξ「うわ、キメェ」
(*´_ゝ`)「なんかこう……旅の間、ずっとツンさんに鞭で打たれていたので、癖になってしまって」
ξ;゚听)ξ「わ、わかったから近寄るな!!」
(*^ω^)「あ、ツン、僕もお願いするんだお」
- 13 :>10あい解った ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月) 18:59:37.43 ID:LLqM7CJsO
ξ#゚听)ξ「ウッセーこの変態共!! 何感じてんだよ!?」
ピシィン
ビクン(*゚ω゚)
「アッ――!!」
ビクン(*゚_ゝ゚)
ξ*゚听)ξ(あ……ちょっと気持ちいいかも)
(*・∀・)「ギャハハハ!! いいぞ、もっとやれ!!」
(;'A`)(アイツら……)
- 16 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:02:27.93 ID:LLqM7CJsO
(*^ー^)「あはは!
もう、兄者くんったら!!」
しぃはその光景を見て、何とも無いように笑っている。
川 ゚ -゚)「ほら、お前も少しは楽しそうにしろ」
(;'A`)「……」
クーに促されるが、ドクオはどうしても乗り気になれなかった。
しばらく消息がわからなかったブーンの突然の帰還、そして神経衰弱に陥っていたしぃの回復。
この村の人にとっては、めでたい事かもしれない。
……しかし、自分はどうだろうか。
- 18 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:04:29.17 ID:LLqM7CJsO
元々この村に住んでいた訳では無い。
最初は神の遣いだのもてはやされたが、今現在、自分はしぃを屋敷から追い出した張本人である。
先日、しぃに会いに行く前のモララー達からの冷たい風当たりを感じて、彼らが自分を良くないように思っているのが解った。
(*゚ー゚)「……もしかして、まだ気にしてるの?」
('A`)「……ん…」
少し心配そうな表情で声をかけるしぃに、ドクオは言葉にならない声で返す。
- 19 :ごめんsage忘れた ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月) 19:07:06.45 ID:LLqM7CJsO
それに、彼らに嫌われようと散々悪態もついた。
そこまでしておいて、村人達は本当に自分を祝福しようとしてくれる気でいるのだろうか?
( ・∀・)「……」
(;'A`)「……!」
ふと、ドクオとモララーの視線が合った。
( ・∀・)「……ドクオ、ちょっと来い」
焦るドクオを見て、モララーが何を思ったのか声をかけてきた。
- 22 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:09:15.20 ID:LLqM7CJsO
(;'A`)「……!?」
モララーからの思わぬ呼びかけに、ドクオはゴクリと生唾を飲んだ。
( ・∀・)「……何やってんだ? 早くこっちの席に来いよ」
(;'A`)「あ、はい」
呆然としているのをモララーにまくし立てられ、ドクオはいそいそと彼の向かいの席に座った。
( ・∀・)「ほれ」
(;'A`)「あ、どうも」
モララーに酒を勧められ、ドクオは持っていたコップをモララーの持つ一升瓶の方へと傾けた。
- 25 :また忘れたorz ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月) 19:12:04.92 ID:LLqM7CJsO
( ・∀・)「……」
ドクオを自分の席に呼んでから、しばらくモララーは楽しそうにハシャいでるブーンや兄者達の方をぼんやりと眺めていた。
(;'A`)「……」
モララーの意図が汲み取れずにいたドクオは戸惑いながらも、とりあえず自分のグラスに注がれた酒をちびちびと飲んでいた。
しばらくして、モララーが静かに口を開いた。
- 28 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:14:29.86 ID:LLqM7CJsO
( ・∀・)「……ドクオ、しぃの過去って知ってるか?」
(;'A`)「……は? しぃ、ですか?」
突然モララーに質問され、ドクオは何と言ったら解らずにテンパった。
( ・∀・)「そうだ、しぃの過去だ。
どうしてしぃが俺の所にいたのか、お前は何かアイツから聞いた?」
(;'A`)「……いいえ」
ふと、しぃのいるカウンターの方へと目をやる。
しぃは相変わらず、隣りに座るクーや、カウンター越しにグラスを磨いているショボンらと楽しそうに会話をしている。
そんな明るげな表情をした彼女に、昔何かあったのだろうか?
- 29 :本当ごめん、わざとじゃないんだ
◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:16:06.85 ID:LLqM7CJsO
( ・∀・)「……教えて欲しいか?」
(;'A`)「……っ」
ドクオの心の内を見透かしたかのように、モララーがニヤニヤしながらドクオの顔を覗き込んだ。
(;'A`)「……はい、教えて下さい!」
ドクオの答えを聞き、モララーがどこか満足げになって言い放つ。
( ・∀・)「よし、じゃあ、皆の前で一曲披露して貰おうか」
- 31 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:18:50.60 ID:LLqM7CJsO
(;'A`)「……は?」
(*・∀・)「おーい、みんな! これからドクオが歌うぞ! お立ち台用意しろ!!」
Ω<オォーー!!
ポカンと口を開け呆けているドクオをよそに、周りのボルテージが上がってゆく。
(*^ω^)「おっおっ、ドクオが歌うのかお?」
川 ゚ -゚)「ふむ、これは見物だな」
皆からの注目を浴びながら、モララーに圧されてドクオは店の中央のお立ち台の上へと担ぎ上げられた。
- 33 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:21:02.32 ID:LLqM7CJsO
(;'A`)「あ、あの……」
( ・∀・)(お前が歌って場を盛り上げてくれれば、しぃの昔話を聞かせてやるよ)
戸惑いの色を隠せないドクオの耳元へ、モララーが耳打ちをした。
(;'A`)(マジすか……)
心の中で溜め息を吐きながら、ドクオは何となしにカウンターの方へと目をやった。
(*゚ー゚)「ドクオ〜! 頑張れ〜!」
(;'A`)「……」
しぃが自身を応援してくれているのが見えたの同時に、目眩が起きた。
(;'A`)(いかん、酒が回ってきた)
ドクオはフラフラとしてきた体を必死に支えながら、もう一度辺りを見回してみる。
- 34 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:22:33.82 ID:LLqM7CJsO
(*・∀・)「ほら、早く歌えよ」
(*´_ゝ`)「ドックン、ガンバッ(はぁと」
(*^ω^)「ドクオはどんな歌を歌うのかお?」
(*><)「……ヒック」
_
(*゚∀゚)「なんかエロい歌キボン!!」
ξ#゚听)ξ「ちょっと、女の子もいるんだから配慮してよね!」
(´・ω・`)「こらこら、喧嘩はよしてくれよ?」
川 ゚ -゚)「ドクオは歌が上手いのか?」
(*゚ー゚)「どんな歌を歌うか楽しみだな……」
(;'A`)(駄目だ、逃げれねぇ)
- 35 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:24:04.03 ID:LLqM7CJsO
酔っ払いに逆らうとロクな事ないし、これだけ多くの人から期待の視線を浴びたら、それに応えるのが漢だ。
(*'A`)(えぇい、もうどうにでもなれ!!)
酒の勢いに任せて、ドクオはテーブルに置かれていた巻かれたお絞りを手に取ると、マイク代わりにして饒舌に語り始めた。
(*'A`)「レディースエンドジェントルメンタツ。
ドクオのプレミアムステージにようこそ。これから歌うのは俺の祖国で人気だった歌ですよしかし」
(*・∀・)「おぉ、神の国のポピュラーな歌か。どんなのなんだろうな」
_
(*゚∀゚)「エロい歌キボン!」
- 37 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:27:39.93 ID:LLqM7CJsO
(*'A`)「……それじゃ、ご期待に応えて、ちょっとHなの歌います」
イヤッッホォォォオオ!!
゚ 巛ヽ +
* /⌒||+
(^ω^/ / 。
+ /_ イ *
〈_)j | * 。
ガタン川 / /l | lll
――――――――――
ξ゚听)ξ「これだから男は……」
川 ゚ -゚)「非処女が良く言う」
(*゚ー゚)「ブーンくんと毎晩お楽しみの癖にね」
ξ;゚听)ξ「ちょ、しぃまで言う!? てか、大体私達はもう少し節度あるプレイを」
(;´・ω・`)「こらこら、君達こそ男の子がいる前でそんな話するのはやめなさい」
- 38 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:31:33.39 ID:LLqM7CJsO
(*'A`)「テレレッテレッテッテッテテレレレテレレッテレッテッテッテッ〜♪」
ドクオが口ずさみながらエアーベースをやり始めると、会場の熱気が更にヒートアップした。
(*^ω^)「ドクオ〜頑張れお〜まんまんみて」
(*´_ゝ`)「きゃあ〜! ドックン、かっくいい〜!!ちんちんおっき」
( ・∀・)( ><)ξ゚听)ξ(キメェ)
異様な盛り上がりを見せるブーン達を、周りの視線が冷たく刺す。
しかしそんな事はお構いなしに、彼らはどんどん突き進んでいく。
(*'A`)「多分本当の未来なんて〜知りたくないと〜あなたはゆ〜」
- 41 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:34:45.17 ID:LLqM7CJsO
(*'A`)「悲しい男とお〜んなが〜今日も暗闇で綱渡り〜♪」
顔をほんのり赤らめながら、ドクオは上機嫌で歌い続けている。
川 ゚ -゚)「……なぁ」
(*゚ー゚)「……なぁに?」
ドクオが歌う途中で、クーがなんとなしにしぃに話しかけた。
川 ゚ -゚)「先ほどから気になってたんだが……」
(*'A`)「メ〜ケメ〜ケのせ〜かいぃいぃいぃいぃい〜〜」
川 ゚ -゚)「あれは何だ?」
(*'A`)「あれはっ!!」
- 42 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:39:17.86 ID:LLqM7CJsO
(*'A`)「マンピーのっGスポッ!!」
川 ゚ -゚)
(*゚ー゚)
_
( ゚∀゚)
( ・∀・)
( ´_ゝ`)
( ><)
( ^ω^)
ξ゚听)ξ
(´・ω・`)
(*'A`)「Gスポッ! Gスポッ!」
- 46 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:41:47.70 ID:LLqM7CJsO
(*゚ー゚)「えぇと……」
川 ゚ -゚)「…しぃ、勘違いするなよ(後でドクオは半殺しにしておこう)」
急に高まった店内の熱気の外れ、氷点下まで下がったカウンター前の空気の中、クーがしぃに念を押す。
川 ゚ -゚)「私が言いたいのは、あそこにいるのは誰だという事だ」
(;゚ー゚)「へ?」
クーはそう言うと、ドクオが歌っているお立ち台の周りに群がる、群集を指差した。
(*'A`)「それがっ!」
- 47 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:43:40.83 ID:LLqM7CJsO
(*'A`)「マンピーのっGスポット!」
_
(*・∀・)*^ω^)*´_ゝ`)*゚∀゚)*><)
「ヘッヘイ!!」
(;゚ー゚)「どれ……?」
(*'A`)「Gスポッ!」
_
(*・∀・)*^ω^)*´_ゝ`)*゚∀゚)*><)
「ヘッヘイ!!」
川 ゚ -゚)「ほら、あれ」
(*'A`)「ま〇こ!!」
_
(*・∀・)*^ω^)*´_ゝ`)*゚∀゚)*><)
↑
「おっぱい!!」
- 48 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:48:11.61 ID:LLqM7CJsO
(;゚ー゚)「あ、本当だ……!」
ドクオの歌に合いの手を入れるギャラリーの中に、1人だけしぃが知らない男がさり気なく混ざっていた。
川 ゚ -゚)「この際、ドクオが歌う歌詞には突っ込まないが、とりあえずあの不審者は何者だ?」
(´・ω・`)「あれ、彼は君達の知り合いじゃないのかい?」
クーの言葉を聞き、ショボンが怪訝な顔をした。
ξ゚听)ξ「知らないわよ、あんな変態」
しぃ達の側で冷たい視線を男達に向けていたツンが、ぼそりと呟いた。
(;゚ー゚)「じゃあ、あの人は一体……?」
- 49 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:49:28.29 ID:LLqM7CJsO
(*'A`)「あぃ! 次は経験U歌いまつ!!」
川 ゚ -゚)「おぃ、ちょっと歌うの止めろ」
酔って悪ノリしているドクオを、クーが止めに入る。
( ・∀・)「何だよクー? 切開盛り上がってきたところなのによ〜」
フラフラしているドクオを支えながら、クーがお立ち台の上に上がった。
川 ゚ -゚)「この中に不審者がおる」
- 50 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:50:37.03 ID:LLqM7CJsO
Ω<ナ、ナンダッ(ry
(;><)(何で突然じじぃ言葉に……?)
クーが放った言葉に、突然店内がざわつき始めた。
川 ゚ -゚)「――お前やろ?」
クーはそう言うと、1人の男へと指差した。
_
( ゚∀゚)「ほう、我がミレニアムアイを見抜くとは流石だなDカップのお嬢さん」
川#゚ -゚)「お前じゃ――!!」
- 52 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:54:08.99 ID:LLqM7CJsO
川#゚ -゚)「誰だお前は!? 返答次第じゃ容赦せんぞ!!」
クーは顔を真っ赤にしながら、謎の男へと詰め寄った。
( ・∀・)「そう言えば見ない顔だな。誰かの知り合いか?」
( ´_ゝ`)「さぁ? 俺は知らないですよ」
ようやく事の次第に気付き始めた周りの男達が、謎の男の顔を怪訝な顔をして覗き込んだ。
_
( ゚∀゚)「俺かい? 俺はドイル・乱歩。探偵さ」
川#゚ -゚)「殺すぞ」
(;><)「クーさん、落ちつくんです」
- 53 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:55:54.83 ID:LLqM7CJsO
ξ゚听)ξ「……あんまり冗談言ってると、教会の騎士団に突き出すわよ?」
クーの問い詰めにも依然と飄々としている男を見て、ツンが顔を強ばらせる。
(´・ω・`)「タダ飯でも食べに来たのかな? これはドクオくん達の歓迎会だから、関係ない人には帰って貰わないとね」
カウンターから出てきたショボンが、顔を強ばらせながらゆっくり男の方へと近づいてゆく。
_
( ゚∀゚)「……オーケー、時に落ち着け。
俺はただ、ブーンの復帰祝いをだな……」
その時、狭い店の中に叫び声が響いた。
- 56 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
19:59:12.97 ID:LLqM7CJsO
(;^ω^)「アーーッ!!」
(´・ω・`)「ウホッ?」
一同が一斉に、叫び声のしたブーンの方へと振り返った。
川 ゚ -゚)「どうした、ブーン?」
驚愕の色を顔に浮かべているブーンに向かってクーが声をかける。
(;^ω^)「だ、団長じゃないですか!?」
_
( ゚∀゚)「よぉ、ブーン。元気そうで何よりだ」
ブーンはそう言うなり、急いで男の方へ礼をした。
- 57 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
20:01:08.11 ID:LLqM7CJsO
(*'A`)「むにゃ……クーのおっぱいはDカップ……」
川#゚ -゚)「いつまで寝ぼけてるんだお前は」
お立ち台の上でボーっとしていたドクオの頬を、クーが思いきりビンタした。
(#)-A`)「いって……って、あれ、何この空気?」
目が覚めたドクオが、不穏な気配を感じて辺りを見渡した。
すると、知らない男を皆が囲み、輪の外からブーンが男に向かって頭を下げていた。
(;'A`)「……なんだ?」
- 58 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
20:06:09.11 ID:LLqM7CJsO
( ・∀・)「……どういう事だ? 説明して貰おうか、ブーン」
モララーが険しい表情のまま、ブーンに近寄ってゆく。
(;^ω^)「はい、この人は僕の仕事場の上司、ジョルジュさんだお」
(*゚ー゚)「仕事場? ブーンくんって、いろんな場所で傭兵の仕事してたんでしょ? 上司なんているの?」
しぃは不思議そうな顔をする。
ξ;゚听)ξ「……ちょっと待って」
ブーンに詰め寄るモララー、質問をするしぃを、ツンが遮った。
ξ;゚听)ξ「……『団長』に、『ジョルジュ』ですって?」
- 59 :そろそろあげ続けていいよね ◆ZB7B4XJvSk
:2007/11/26(月) 20:08:05.79 ID:LLqM7CJsO
(;・∀・)
(;´_ゝ`)「……!」
(;><)
ツンの言葉を聞き、モララー達の脳内にある人物像が浮かんだ。
川;゚ -゚)「……もしかして、お前……」
( ^ω^)「この人は、ラウンジ大聖堂所属第51代目聖騎士団団長、ジョルジュ3世さんですお」
- 61 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
20:09:50.45 ID:LLqM7CJsO
ξ;゚听)ξな
川;゚ -゚) ん
(; ・∀・) だ
(;´_ゝ`)っ
(;><) て
(;゚ー゚) |
(;´・ω・`)!?
男は苦笑いすると、軽く舌打ちをして言った。
_
( ゚∀゚)「チッ、バレちゃあしょうがねぇ。
そうだ、俺はみんながご存知の、ジョルジュ3世だ」
('A`)「……」
- 63 :水酸素さんは何処… ◆ZB7B4XJvSk
:2007/11/26(月) 20:13:31.66
ID:LLqM7CJsO
_
( ゚∀゚)「……よぉ、お前が噂の神使いか? ラウンジの城でも結構な噂になってるぞ」
(;'A`)「……はぁ」
相変わらず飄々としていた表情でいるジョルジュを、ドクオは訳をわからずにいながら眺めていた。
ξ;゚听)ξ「ちょ、ブーン!? あんたいつ聖騎士団に入ったのよ!?」
ツンに言われて、ブーンはハッとした。
(;^ω^)「……そう言えば報告忘れてたお。
みんな、聞いてくれお!! 僕は長年の傭兵生活を経て、ついに念願の聖騎士団に入団したんだお!!」
ブーンの言葉に、一同が歓喜の色を示した。
(*´_ゝ`)「おおっ、マジか!?」
(*^ω^)「マジマジ」
- 64 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
20:17:12.15 ID:LLqM7CJsO
(*・∀・)「よし、ブーンの入団祝いに、みんなで胴上げだ!!」
Ω<ワショーイ
モララーの一声で、その場の男達がブーンを担ぎ上げた。
(*^ω^)「わお! みんなありがとうだお!!」
_
( ゚∀゚)「……やれやれ、聞いての通り、ここの村人はテンションが高いな」
ジョルジュが歓喜の輪に包まれているブーン達を、いつの間にかカウンターの席に座って、酒を飲みながら眺めていた。
- 65 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
20:19:48.36 ID:LLqM7CJsO
(;´・ω・`)「あなたのようなお人が、何故こんなところに……」
ジョルジュのグラスに酒を注いでいるショボンの手が、細かく震えている。
_
( ゚∀゚)「だから、ブーンの復帰祝いだっつってるだろ」
酒が満たされたグラスを取ると、ジョルジュはそれを一気に飲み干した。
(;'A`)「あ、あの〜」
と、ドクオがジョルジュの元へ近づいてきた。
_
( ゚∀゚)「何だ? あぁ、そう言えばお前のさっきの歌、サイコーに良かったよ。また歌ってくれよな」
ふてぶてしい態度のジョルジュを見て、ドクオは少し萎縮する。
(;'A`)「……あの、ジョルジュさんが偉い人なのは何となく雰囲気でわかったんですが、とりあえず『聖騎士団』って何ですか?」
- 66 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
20:21:42.52 ID:LLqM7CJsO
_
( ゚∀゚)「……なる程、お前はこの島に来たばかりだから、まだそこら辺の事はよく知らないのか」
ドクオの言葉を聞き、ジョルジュが溜め息をつく。
_
( ゚∀゚)「よし、マスター。面倒くさいからお前が説明してやれ」
(;´・ω・`)「わ、私ですか?」
ジョルジュの急な指名にショボンが戸惑った。
_
( ゚∀゚)「いいからヤレや」
(;´・ω・`)「わ、わかりました……」
ジョルジュの傲慢な態度に気負いして、ショボンが渋々と口を開いた。
- 67 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
20:24:23.86 ID:LLqM7CJsO
―この島には、2つの大国がある―
一つは、この島のふくよかな大地の土台、世界樹が国の中心に立つ自然の豊かな国、タイジュ。
そしてもう一つ、島の中心にそびえる霊峰の麓で、長い歴史の中この島を見守ってきた大聖堂を中心にした宗教国家、ラウンジ。
聖騎士団とは、ラウンジの警察機構のTOPであり、また政治経済の重要人物を護衛する教会直属の精鋭達の集団の事を指す。
(;'A`)(そう言えば、ブーンと初めて会った時にラウンジがどうとか言ってたな)
- 68 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
20:28:20.52 ID:LLqM7CJsO
(´・ω・`)「そしてこの人が、島で武術の達人、若干28にして団長の座まで登り詰めた、聖騎士団のリーダー・ジョルジュさんという訳だ」
川 ゚ -゚)「因みに、傲慢で女垂らしな事でも有名だな」
ショボンの説明に、側で聞いていたクーが補足を入れる。
_
( ゚∀゚)「……そう言うお前はクーか。
おめぇも相変わらず口がわりぃみたいだな」
(;'A`)「何、クーはジョルジュさんと知り合いなのか?」
どこぞの団長だろうと、お構いなしに見知ったような口をきくクーを見て、ドクオが不思議に思う。
川 ゚ -゚)「……まぁ、な」
('A`)(……ジョルジュさんとは今日初めて会ったんじゃないのか?)
どこか意味深げにクーが言葉を濁したのを見て、ドクオが怪訝な顔をした。
- 70 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
20:31:32.68 ID:LLqM7CJsO
( ・∀・)「よーし、今日は目一杯騒いだし、そろそろお開きにするか!」
しばらくたって、モララーが合図をした。
( ^ω^)「おいすー」
ξ゚听)ξ「あ、今日はもう遅いから、しぃちゃん達はウチんち泊まっていいよ」
ゾロゾロとショボンの店から出てゆく一同の中で、ツンがしぃ達に呼びかける。
(*゚ー゚)「そう? じゃあ、お言葉に甘えさせて頂きますか」
しぃはそう言うと、どこか楽しげな顔をしてヒョイヒョイとツンの後をついて行く。
(*゚ー゚)「ドクオ〜、先に行ってるよ〜?」
('A`)「んぁ、わかった」
ドクオはカウンターの前に座って、しぃを見送った。
- 71 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
20:33:27.93 ID:LLqM7CJsO
( ・∀・)「……さて、ドクオ。約束通りしぃの過去について話してやろう」
人払いをして、今までの活気が嘘のように静まり返った店の中に、モララーの声が響き渡った。
('A`)「あ、はい、お願いしますが……」
ドクオはモララーの席の隣りに座ると、声を詰まらせた。
( ・∀・)「どうした?」
(;'A`)「あ、いや、あそこにあの人がまだ残ってるんですけど、いいんですか?」
- 72 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
20:35:06.32 ID:LLqM7CJsO
_
( ゚∀゚)「……」
ドクオの視線の先に、カウンターの隅で1人酒を嗜んでいたジョルジュの姿があった。
_
( ゚∀゚)「……あぁ、俺か?」
( ・∀・)「あんたは何か用があるのか? 何も無いなら、ちょっとコイツと話があるから席を外して欲しいんだが」
モララーが言った言葉を聞いて、ジョルジュはニヤリとほくそ笑む。
_
( ゚∀゚)「用件なら――あるぜ。そのドクオとやらにな」
- 73 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
20:36:48.85 ID:LLqM7CJsO
(;'A`)「俺に?」
一体自分に聖騎士団長が何の用があるのか、と、ドクオの胸に予感が走る。
_
( ゚∀゚)「しかし、まぁ、そっちが先だ。黙っていてやるから、サッサとそっちの用を済ませておくれ」
そう言うとジョルジュは、何ともなかったように再びグラスに手を伸ばした。
( ・∀・)「随分と自分勝手な奴だな……
まぁ、いい。じゃあドクオ、しぃについて話しをしようか」
ジョルジュを見たモララーは一つ溜め息をつくと、ドクオに向かって静かに語り始めた。
- 75 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
20:39:45.09 ID:LLqM7CJsO
(;'A`)「……しぃの過去にそんな事が……」
モララーの説明を聞き終えて、ドクオは面食らった表情のままに、衝撃を受けていた。
( ・∀・)「アイツの兄が事件の前まで俺のところで働いていてな。そりゃあ良くできた男だった。今は兄者だが、前まではアイツが俺の一番弟子だった。
あの事件で顔がわからないぐらいにグチャグチャにされて、そりゃあ悲惨な物だったよ」
(;'A`)「……しぃのお兄さんのよしみで、モララーさんがしぃの身柄を引き受けたんですか」
モララーの言葉が、ドクオの心に一句一句染み込んでゆく。
しぃは3年前に起こった事件で、父母と実兄、3人の家族を失った。
天涯孤独の身になった彼女を見かねたモララーに引きとめられ、しぃは3年の間ずっとこの村で過ごしてきた。
('A`)(しぃがこの村に愛着があるのは、そういったことか……)
- 76 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
20:42:22.13 ID:LLqM7CJsO
第一に、しぃの兄がこの村で働いていたこと。
元はラウンジの辺境で暮らしてしぃ達の家族は、事件の数年前から長男をこの村へ出稼ぎに出していた。
モララーの話によると、しぃは大のお兄ちゃん子で、一緒にいた時は片時も離れなかったくらいなので、離ればなれになってから兄の暮らすはじまりの村がどんな所かと年がら年中想像ににふけっていたらしい。
('A`)(ま、確かにここは綺麗だし、空気も綺麗でイイ所だがな)
そして第二が、村人達の人柄だろう。
勝手な憶測ではあるが、しぃは事件が起こってから大分精神的に衰弱していたようだ。
それを、モララーを始めとしたこの村の住人達が、優しく彼女の傷を癒やしていった。
それはモララー達のしぃへの入れ込みようや、しぃの村への愛着を考えれば当然解る事だ。
――そして、自分がそのなかに割って入ったのだ。
- 78 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
20:45:07.06 ID:LLqM7CJsO
('A`)「……」
決して、いい思いはしなかっただろう。
薄幸の少女を皆で支えながらここまでやってきた。彼女は大分元気になり、笑顔もみせれる程になった。
そんなしぃの笑顔を、いきなりやってきた自分が奪ったのだ。
_
( ゚∀゚)「……」
ジョルジュは苦悩するドクオを眺めながら、静がに酒を飲み続けている。
- 80 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
20:48:19.25 ID:LLqM7CJsO
( ・∀・)「……お前に、俺らの気持ちが解るか?」
ドクオの様子を見て、モララーがぼそりと呟いた。
( ・∀・)「しぃはああ見えて、今でも死んだ家族の事を思ってるんだ。
……独身の俺がアイツの事をいくら家族と思ったところで、アイツの家族は死んだ家族なんだ」
モララーはそう言うと、静かに目を瞑った。
( -∀-)「色々頑張ったんだ……。アイツの為に、事件の事を忘れさせてやろうと村ぐるみで頑張ったんだ。
仕事教えたり、年がら年中宴会を開いたり、みんなで旅行いったりな……」
('A`)(……)
ドクオはモララーが1つずつ紡ぎ出す言葉を、真剣な表情で聞いていた。
( -∀-)「今日はビロード、あんまり目立たなかったろ?」
- 81 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
20:50:35.08 ID:LLqM7CJsO
モララーの言葉を聞いて、ドクオが今日の事を思い出す。
そう言えば皆に酒が入って賑やかになる前までは、ビロードは部屋の隅に1人でいたような気がする。
( -∀-)「悔しかったんだろうな。
今回の件で精神をヤラれたしぃをいくら励ましても駄目だったのに、ドクオがやってきた途端にケロッとした顔で村に帰って来やがった。」
(;'A`)(……!)
今回の旅の途中に聞いた話だと、ビロードはしぃに思いを告白したらしい。
それ程までにしぃの事を強く思っていたとは。
ドクオは改めて村人達のしぃへの思いの強さを痛感したのだった。
- 83 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
20:56:35.48 ID:LLqM7CJsO
('A`)「……すみません」
ドクオは突然に立ち上がると、モララーに向かって深く頭を下げた。
( ・∀・)「……まぁ、こういう言っといて何だが、気にすんな。今回は俺らも悪かった。
つい、熱くなっちまったが、お前が俺らの気持ちを解ってくれたなら、それでいいよ」
モララーはドクオの顔を上げさせると、にこやかな表情をした。
(´・ω・`)「……やれやれ、殴り合いの喧嘩をし始めると思ったが、仲直りできたみたいで良かったよ」
今までバーカウンターの中で黙って聞いていたショボンが、どこかホッとした表情をした。
- 84 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
20:58:19.75 ID:LLqM7CJsO
_
( ゚∀゚)「……話しは終わったか?」
同じく今まで黙っていたジョルジュが、ドクオ達に問いかけた。
( ・∀・)「あぁ、待たせたな。
それじゃあ、俺はそろそろ帰――」
_
( ゚∀゚)「待て」
席を立ち去ろうとしたモララーに、ジョルジュが釘を刺した。
( ・∀・)「……なんだ?」
モララーは怪訝な顔をしながら、ジョルジュの方へと振り返った。
_
( ゚∀゚)「あんたの話を黙って聞いていたが……、あんたは『しぃ』の保護者なのか?」
ジョルジュの言葉を聞いたドクオがピクリと反応した。
- 86 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
20:59:28.67 ID:LLqM7CJsO
(;'A`)「……ジョルジュさん、しぃの事知ってるんですか?」
ドクオは不思議そうな顔をしてジョルジュの方へと目をやった。
カウンターの隅に座るジョルジュの顔は暗くて良く見えないが、ドクオの問いかけに、ほんの少しばかり、口元を緩めたような気がした。
_
( ∀ )「……あぁ、まぁな。今回の俺の用事に、ちょっとばかし関係があるんでな」
( ・∀・)「……しぃが、どうかしたのか?」
ジョルジュの言葉を聞き、モララーがいそいそとカウンターの席へと戻ってきた。
- 89 : ◆ZB7B4XJvSk :2007/11/26(月)
21:02:31.77 ID:LLqM7CJsO
(;'A`)「……用事って、何なんですか?」
その場に満ちた微妙な雰囲気に、しびれを切らしたドクオがジョルジュへ問いかける。
(´・ω・`)「……聖騎士団がしぃちゃんに何の用なのかな?」
カウンターの中でグラスを磨き続けていたショボンも、興味深そうに身を乗り出してきた。
_
( ゚∀゚)「まぁまぁ、そう焦るなって」
ジョルジュはドクオらの神妙な顔を見て、ケラケラと笑った。
と、次の瞬間、一転して真剣な表情になって、ジョルジュは呟いた。
_
( ゚∀゚)「俺はただ、『女神』について聞きたいだけだよ」
〜第16話に続く〜
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