4 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 21:18:53.91 ID:vwgJhrT+O
ミ,,゚Д゚彡<あらすじ&人物紹介

要するに:能力得て戦う厨二を先生が説教で止めるんだがなんだかキャラが増えてきた。

わかりにくいグループ分け

先生チーム
( ´ー`):教師。説教で厨二依存を壊すと能力を消せる。
从 ゚∀从( ><):先生についてく。前世女とKY。

暗黒楽団
(*‘ω‘ *):威厳ないボス。人を洗脳出来る。
('、`*川ミ,,゚Д゚彡(-_-)|゚ノ ^∀^):四天王。百合とスポーツマンと苦労性とお嬢。
( ^Д^)(・∀ ・)*(‘‘)*( ∵) :洗脳されてる方々。まだまだいる。

豪快!都村宇宙海賊団
(゚、゚トソン:キャプテン。真面目だが致命的にセンスが無い。
<ヽ`∀´>( ・∀・)lw´‐ _‐ノv:クルー。全員ボケ。

チーム負け犬
( <●><●>)川д川(*゚∀゚)( ^ω^)('A`)(、'∋`):足掻く方々。半分は不健康。

その他単独・少数行動
川 ゚ 々゚)爪'ー`)y‐从'ー'从(#゚;;-゚)ハハ ロ -ロ)ハξ゚听)ξ( ´_ゝ`)(´<_` )←未登場

作者:チキン。中学時代はソフトテニス部だがデブとダブルスを組んだため鈍足なのに後衛にされた。

ミ,,゚Д゚彡「知らねえよ」
8 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 21:22:21.02 ID:vwgJhrT+O



−西校舎1階・理科室−

( <●><●>)「……よし、ここなら話を聞けますね……鬱田君に小鳥遊君、見張りよろしくお願いします」

(;'A`)「へいへい……あーぁ、まだ脇腹がエマージェンシーだわぁ……」

(、'∋`)b グッ

ξ゚听)ξ「みんなありがとう、御礼に花園の麗騎士である私が歓喜の言葉をあげるわ。
      テルマ・ヒファーチェ・リッピラポッポ、あなた方に祝福あれ」

( ^ω^)(なにいってんだこいつ)

川;゚д川「そ、それより照井さん、教えて? 守ってほしいってどういうこと?」

ξ゚听)ξ「そうね……私は今、その能力のために狙われてるの……」

(*゚∀゚)「狙われてるって、ちんぽっぽにか?」

ξ゚听)ξ「……まぁ、確かに彼女の駒も来るけれども、私が最も恐れているのはそこじゃない」

( <●><●>)「では、誰が恐ろしいと言うのですか?」

ξ゚听)ξ「……『アルカディアの双魚』と『碧眼の幻影』……」

(*゚∀゚)「誰やねん」
11 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 21:25:28.50 ID:vwgJhrT+O





( ´ー`)先生の戦う生徒指導のようです





第九話  「 H E R O 」






15 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 21:28:26.53 ID:vwgJhrT+O

【( ´ー`)side】

−東校舎3階・男子トイレ−

( ><)「……あぁぁぁぁ……っ、溜めに溜めた黄金水をぶちまけるのはどこか感慨深いんです……」ショワァァァ

( ><)「ひょっとしたらこのまま体の全ての水分を排泄してしまうかもしれないんです」ショワァァァ

(;><)「……ていうか、今先生が誰かに襲われてたらどうしよう……。
      高岡さんに首もがれるんです……」ショワァァァ

(*><)「ま、そんな漫画みたいなタイミングありませんよね! 誰も来ませんよね!」ショワァァァ

(*><)「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ、このまま尿の向こう側までぶっちぎるんですぅぅぅぅぅ!!!」ショワァァァ



−東校舎3階・廊下−

(;´ー`)「照井を探すのに、協力……?」

ハハ ロ -ロ)ハ「YES。無論ギブアンドテイクデス。
      Mr.シラネーヨ及びそのチームには危害を加えマセンし、むしろ守ると誓いマス」

 どうも皆さん、シラネーヨです。早速ですがシリアスなようです。
 くぅ……なんて緊張感に満ちた始まり方なんだ!!
20 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 21:31:26.19 ID:vwgJhrT+O
ハハ ロ -ロ)ハ「お願いシマス、仲間が必要なんデス。なんとしてもサスガより先に見つけたいんデス」

 ハロー三宮。初めに言っておくが、彼女は完全な日本国籍だ。どうだ、ガッカリだろう。
 父親は山口出身、母親は福島出身らしい。よく仲良くなれたな。
 だが、父親の仕事の都合で物心つく前から米の国ことアメリカへ。
 そして去年帰国してこの中学に通い出した、いわゆる『帰国子女』というヤツだ。

 つまり、彼女はDNAこそジャパニーズだが実質的にはアメリカン。すなわち。

ハハ ロ -ロ)ハ「お願いシマス、了解してクレルならゲイシャも寄越しますしハラもキリマス!」

(;´ー`)「うん、とりあえず落ち着け! 色々と落ち着け!!」

 そう、だいぶ日本という国を勘違いしていらっしゃるタイプのヤツやー!!
 そんでもって無論厨二病患者だってさ。厨二妄想って万国共通なのね。ウィーアーザワールド。

ハハ*ロ -ロ)ハ「止めナイでくだサイ、今すぐハラをキリマスから!
      いえ、むしろキらせてくだサイ、ウッヒョーイ!!」

(;´ー`)「え、切りたいの!? お前の抱く日本観って何!?」
22 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 21:34:31.23 ID:vwgJhrT+O
ハハ;ロ -ロ)ハ「ハァハァ……ソーリー、ワタシのサムライスピリッツに火が点いちまいマシタ……」

(;´ー`)「言っとくけどサムライはしょっちゅうハラキリとかしてネーヨ」

ハハ;ロ -ロ)ハそ GAAAAAAN

(;´ー`)(リアクションがアメリカンナイズだ……)

 うーん、あっという間に普段のギャグテイストになってもうた。少しは緊張感を大事にしようよ。
 これは何となくだが、ハローと今の渡辺はだいぶ気が合う気がする。

ハハ ロ -ロ)ハ「まぁソレはともかく、乗っては戴けマセンカ?
      だいぶ先生にもグッドな条件だと思いマスガ」

(;´ー`)「……うーん……」

 ハローの提示した条件は一見魅力的だ。この戦いにおいて味方が1人増えることはデカい。
 だが、簡単に首を縦には振れない。まだハローの意図が見えないからだ。
 もしかしたら今仲間が増えることがたえちゃんばりの死亡フラグになるかもしれないし。

(;´ー`)「……とりあえず……」

24 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 21:37:35.24 ID:vwgJhrT+O

【从 ゚∀从side】

−東校舎2階・図書準備室−

从 ゚∀从「とりあえず教えろよ、お前とハローがツンを狙う理由」

( ´_ゝ`)「ンモーッ、狙うって言い方が乱暴ーっ。
       『失われた時を求めてる』ってどう? 良くね?」

从;゚∀从「やかましいわ!! いいから教えろよ、鼻もぎ取るぞ!?」

( ´_ゝ`)「やめてやめて、鼻無くなったら先生と見分けがつかなくなる」

 あー、もうコイツめんどくせえ! なんだコイツ、話してると力が抜けるわ!!

从'ー'从y‐「うーん、それにしても先生は遅いな」チュパチュパ

(#゚;;-゚)y‐「何してるんだろうねー……あ、舐め終わっちゃった。
       兄者君、飴もう一個ちょーだい」

( ´_ゝ`)「コラコラ、東野はもう3つもチュパチャップス舐めただろ。
       あんまりペロペロしすぎるとペロペロお化けがやってくるぞ」

从;゚∀从「話せっつってんだろがぁぁぁぁぁっ!!!」
29 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 21:40:30.85 ID:vwgJhrT+O
( ´_ゝ`)「しかし喜べ東野。君には飴の代わりに豆腐に手足が生えたストラップをあげよう」

(#゚;;-゚)「うわー、いい感じで可愛くなーい」

 流石兄弟と言えば、ウチの学校ではそこそこの有名人のイケメン双子だ。
 明るいオタク気質の兄者と、クールで知性派な弟者。そんな彼らに数多の腐女子が虜と化した。なんでだ。
 ただ、顔立ちはモララーの方がいい。しかしモララーより圧倒的に性格も良く、それゆえ人気がある。
 つまり完全なモララーの上位互換である。モララー(笑)

( ´_ゝ`)「あぁそうだ、照井を探してる理由だったな。ごめーん、待ったー?」

从;゚∀从「待ちに待ったわ! いいから言えよ、それからお前を信用するから決めっからよ!」

 正直、流石が仲間になればだいぶ先生の助けになる。確かコイツは優勝候補だったはずだ。
 だが、コイツの目的が先生の意志にそぐわないのであれば話は別だ。

( ´_ゝ`)「まぁ噛み砕いて言うとだな。照井の能力が目当てってヤツだな」

从 ゚∀从「……照井ツンか……」
35 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 21:43:40.55 ID:vwgJhrT+O
 照井ツンは至ってスタンダードな厨二病で、右手がどうとか星がああとか言う非常にアイタタな生徒だ。
 そんなツンがどんな能力を妄想していたのかは知らない。多分痛々しい能力であろうことしか知らない。

从 ゚∀从「んで、そのツンの能力ってのは何なんだよ。可及的速やかに答えろ」

( ´_ゝ`)「焦るな焦るな。焦りすぎると脳内の血中酸素濃度が高まって過呼吸になるぞ」

从;゚∀从「マジで!?」

( ´_ゝ`)「嘘ニダ」

从;゚∀从「お前ホント何なんだよ! 違うキャラの特徴をパクるなや!!」

( ´_ゝ`)「まぁ、冗談はさておき」

从;゚∀从「お前マジでさておいてくれよ!? お前今んとこ冗談に埋もれてるからな!?」

( ´_ゝ`)「あっはっはさえずるな若人よ。それより照井の能力だが……」
39 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 21:46:29.19 ID:vwgJhrT+O

【(*゚∀゚)side】

−理科室−

ξ゚听)ξ「私の能力は、銀河の姫巫女が因果律に干渉したことで生まれた予測外(イレギュラー)」

ξ゚听)ξ「彼女は悲劇的な未来を予知してしまったがために全身に聖痕(スティグマ)を残したの」

ξ゚听)ξ「それがジュピターの怒りを買い、全身を77に引き裂かれるきっかけになったのは皮肉な話ね」

ξ゚听)ξ「その77の部位の中の一つ、髪の毛の束が私の右手首に巻きついた瞬間、光が生まれた」

ξ゚听)ξ「そう、それこそが私の能力、《血華美人は夜開く(ディスティニー=ブラックシュガー)》」

ξ゚听)ξ「私の右手は因果律とそれに伴う運命を少しだけ引き裂き、掴み、換える」

ξ゚听)ξ「そう、さながら風の女神ウンディーネがスクルドの糸を弾くが如く……」

(#<●><●>)「ああああああああああああああああああああああああああ
       もう限界だ聞くに耐えねえええええええええええええええええ」ドガッシャーッ

ξ;゚听)ξ「!?」

川;゚д川「南出門君、落ち着いて!! ストレスのあまり人体模型を蹴り壊さないで!!」

(*゚∀゚)(今ばっかりは完全にワカッテマスに同意)
41 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 21:49:30.84 ID:vwgJhrT+O

 先生、あなたは今どこですか? アタシは今すぐ貴方にきてほしいです。
 そして今すぐこの巻き毛に説教ぶちかましてください。強めのヤツを。
 コイツはもはや脳細胞に対するテロですよ。アタシの頭がどんどん悪くなる。

(;^ω^)「で、要はどういう能力なんだお? 設定は今はいいから」

ξ゚听)ξ「設定という言い方は適切では無いわね。これは言うなれば神に定められた旋律……」

( <●><つξ゚听)ξ⊂ ムンズ

ξ;゚听)ξ「!? ちょ、アタシのツインテール掴まないでよ!!」ジタバタ

( <●><●>)「阿日谷二等兵、ガスバーナー用意」

(*゚∀゚)「イエッサー南出門一等兵!!」ボォォォッ

ξ;゚听)ξ「やぁぁぁぁぁめぇぇぇぇぇろぉぉぉぉぉっ!! 髪には手を出すなぁぁぁぁぁっ!!」

( <●><●>)「離してほしくば能力がどういうことなのか分かり易く簡潔に説明してください。
       さもなくばそのツインドリルがチリチリパーマに変貌しますよ」

ξ;゚听)ξ「やだやだ!! か、簡単に言えば限定的な『時間操作』ね!」

(*゚∀゚)「時間操作?」
47 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 21:52:18.42 ID:vwgJhrT+O
ξ゚听)ξ「ええ、例えばあなたが10分前に怪我をしたとするでしょう?」

ξ゚听)ξ「そこで私は怪我をした部位から『10分』を引く」

ξ゚听)ξ「すると患部は10分前の状態に逆戻り。そして引いた『10分』は私が保管出来る」

ξ゚听)ξ「その『10分』を誰かに与えれば瞬間的に怪我をさせられるというわけ」

(*;゚∀゚)「……」

 ちょっと待て。これは予想を遥かに超えるチートだぞ。
 それってつまり、どんな重傷も一瞬で治せ、相手に重傷を負わせる。まさしく攻守一体じゃんか。
 もしかしたらアタシらチーム負け犬は、とんでもない切り札を手に入れてしまったのかもしれない。

( <●><●>)「なるほど……そこまでの能力ならば、狙いたくなるのもわかりますね」

ξ゚听)ξ「お願い戦士達、私を守って。世界崩壊(ラグナロク)が訪れるまで」

 うん、要所要所でイラッとするわ。なんだコイツ。

(*゚∀゚)「ってかさ、ちょっと質問あるんだけどいいかね?」

ξ゚听)ξ「ええ、何かしら? 『狂風のケット・シー』さん」

(*;゚∀゚)「誰だそれ、アタシか!? え、えーとだな……」
50 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 21:55:26.60 ID:vwgJhrT+O

【( ´ー`)side】

−男子トイレ−

(;><)「……くっ、なんで、なんでこんなことに……!!」

(;><)「尿を全て排泄し、先生のところにいち早く戻るはずだったのに……っ!!」

(;><)「まさか、まさか後から来てしまうなんて……」

(;><)「 圧 倒 的 便 意 が ……っ ! ! ! 」ドンッ

(;><)「ああぁぁぁぁぁっ、括約筋が張り裂けるぅぅぅぅぅっ!!!」ビババババッ



−廊下−

(;´ー`)「……マジかよ……照井の能力はそんなに強いのか……」

ハハ ロ -ロ)ハ「YES。完全なゲームバランスブレイカーデス」

 ハローの説明を受け、俺は照井の能力のあまりの規模に愕然としていた。
 それにしても今回はいつもに比べてなんてシリアスなんだ。
55 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 21:58:21.25 ID:vwgJhrT+O

 時間を操る。そんなもんがべらぼーにチートだってこと誰でもわかる。おばあちゃんにもわかる。
 何だよそれ、世が世なら完全にラスボス級じゃねぇかよ。竜王だよ竜王。
 いやでも照井がちんぽっぽのポジションだったらそれはそれで嫌だ。どっちみち絶対変な異名付ける。

(;´ー`)「なるほど……つまりお前はこの戦いを有利にするために、照井を探してるわけか……」

 照井は間違いなくこの戦いのキーパーソンだ。その存在自体がアドバンテージと言っても過言ではない。
 そんな照井を探してるということは、十中八九ハローは照井の能力目当てだろう。
 それならば、俺はハローに協力出来ない。その行為が無駄な戦いを招くことは明らかだからだ。

(;´ー`)「俺の目的は生徒間のムダな戦いを止めることだヨ」

(;´ー`)「だから……お前が照井を利用してこの戦いを勝ち抜こうと考えているならば……」

(;´ー`)「俺は……お前の能力を消すことになる」



ハハ ロ -ロ)ハ「イヤ、別にツンさん使って優勝とか考えてマセンケド」サラッ

( ´ー`)

( ´ー`)

(;´ー`)「え、おぇ、ちょっ、いや、え、ちょ、うえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!?」
58 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 22:01:29.17 ID:vwgJhrT+O
 えー、何それ何それー。せっかく地の文を有効活用して山場感出したのに何それー。
 やだもー、的外れの典型例みたいじゃーん。
 サスペンスドラマ序盤の若手刑事の推理くらい的外れじゃーん。

┓ハハ ロ -ロ)ハ┏「やれやれ、どうやらMr.シラネーヨは推理作家の先生には向いてないようデスネ」 YAREYARE

 うわぁすげぇ、本場仕込みのやれやれだ! カメラ持ってくれば良かった!

(;´ー`)「それよりどういうことだヨ、優勝は考えて無いって……」

ハハ ロ -ロ)ハ「そのままの意味デスヨ。ワタシは別に優勝とかには興味はありマセン。
      確かに能力を手に入れたのは嬉しかったデスガ、かと言って殺し合うのはナンセンスデス」

 それが何か? と言わんばかりにハローは一息で言葉を紡いだ。
 ハローはアメリカで生活していたこともあり、自分の考えは包み隠さないタイプだ。
 何より、その眼は嘘をついている濁り方はしていない。

(;´ー`)「ハロー、信じていいんだな? お前は無闇に戦うつもりは無いんだな?」

ハハ ロ -ロ)ハ「YES。帰国子女、嘘ツカナイ。ハロー、誓う」

 何故急にカタコトやねん。てかそれインディアンじゃね?
 しかし、ハローが嘘をついているようには見えない。
 まだ完全とはいかないが、とりあえずハローを信頼しても大丈夫だろう。少しだけ肩の荷が降りた。

63 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 22:04:22.39 ID:vwgJhrT+O
(;´ー`)「でも、ならなんで照井を探してるんだヨ?」

 そう、疑惑が晴れた代わりに疑問がより一層濃くなった。
 戦いに興味が無いならハローが照井に手を出す理由も無いはず。

ハハ ロ -ロ)ハ「……サスガクンデスヨ……」

(;´ー`)「サスガ?」

 そう言えばさっきも『サスガクンより先に見つけたい』とか言ってた。
 ということは、必然的に流石も照井を探してるってことになる。

ハハ ロ -ロ)ハ「サスガクンはワタシと違い、優勝を狙ってマス。
      だから彼は絶対にツンさんを仲間にしたいはずなんデス」

(;´ー`)「あぁ、そういうこと……」

ハハ ロ -ロ)ハ「お分かりいただけたらダロウカ?」

(;´ー`)「そんな心霊映像みたいに煽んなヨ」
68 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 22:07:40.05 ID:vwgJhrT+O
 まぁ、なんとなくわかった。要はコイツは戦いを止めたいんだな。
 都村達の情報によると流石は確か優勝候補だったはず。
 つまり流石が照井を得たらちんぽっぽと並ぶ脅威となることは確実だ。

( ´ー`)「つまりお前は戦いをこれ以上激化させないように、流石を止めようとしてるわけだな」

ハハ ロ -ロ)ハ「は? 何で私があんなダボハゼ野郎を止めなきゃなんないの? 何なの? 死ぬの?」

( ´ー`)

( ´ー`)

( ´ー` )

ハハ ロ -ロ)ハ「あの腐れアメンボのために何かするくらいならホットドッグに貫かれて死ぬわ」

( ´ー` )

( ´ー`)



(;´ー`)「 ! ! ? 」ドギャーン
78 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 22:13:17.18 ID:vwgJhrT+O

 え、ちょっと待って!? めちゃくちゃ流暢な日本語でつらつらと怒られた!!
 あっれー!? 現地の人ってラップに悪口を交えてディスるんじゃなかったの!?
 マザファッカーとかヘイメーンとか言わねえの!? ホワイ!?

ハハ#ロ Дロ)ハ「だーれがあんなファッキンジャップをわざわざ止めマスカ!! シィット!!」

(;´ー`)「落ち着け落ち着け! お前もジャップだろうがヨ!!」

ハハ#ロ 皿ロ)ハ「ワタシは戦う気はありマセンヨ!? でもあのヘドロナメクジは別デス!!
      あんなへなちょこモモンガなんざ股間をミートパイみたいにしてもやり足りマセン!!」

(;´ー`)「ていうかさっきから悪口が独特だな!?」

ハハ#ロ 0ロ)ハ「ワタシは単にアイツが勝ち抜いて調子こくのがシャクなんデスヨ!!
      あのデカっ鼻をミートパイみたいにグチャグチャにしてやんよHAHAHAHAHAHAHA!!!」

(;´ー`)「怖いよぉぉぉぉぉっ!!! アメリカ人独特の比喩表現が怖いよぉぉぉぉぉっ!!!」

ハハ#ロ 3ロ)ハp「YOYO! サスガはさながらbad guy! 人としてまさに問題外!!
      捻れた感性! しやがれ反省! 1回黄泉堕ち転生せい!! BOOOOOOOO!!!」ズンチズンズンチ

(;´ー`)「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ本場のディスりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
84 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 22:16:20.66 ID:vwgJhrT+O
 うん、わかりました。ハローさんは戦いを止めるとか流石に人を殺させないとか、
 そういうつもりはちゃんちゃら無いみたいっす。
 この子、単純に流石が嫌いで、邪魔したいだけみたいっすわ。

 まぁ、アレだ。降りた肩の荷が水を吸って再びのしかかってきたわ。脱臼したら責任取れよ畜生。

ハハ#ロ -ロ)ハ「フーッ……ソーリー、今の暴言のお詫びはサスガの首で勘弁してクダサイ……」

(;´ー`)「全体的にそこまでやることじゃネーヨ!!」

 なんつーか、この戦いを通じて生徒の知りたくなかった一面がどんどこ沸き上がってくるや。
 とりあえず能力とは別に説教する必要があるかも知れない。喉保つかな。

(;´ー`)「そ、それにしても……ハローがそんなに兄者と仲が悪いとは知らなかったヨ……」

ハハ ロ -ロ)ハ「アニジャ? NO、アニジャクンは別に嫌いじゃありマセンヨ?」

(;´ー`)「……え? だって、今の今までファッキンサスガって……」

ハハ#ロ -ロ)ハ「だーかーら。ワタシが嫌いなのはあーの!!
      ファッキン人面フンコロガシことファッキンオトジャの方ファッキン!!」

 ファッキン率高っ! ファッキンがゲシュタルト崩壊するわ!! ていうか、ちょっと待て。

(;´ー`)「……弟者……!? ちょっと待て、なんで弟者が……!?」
89 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 22:19:24.80 ID:vwgJhrT+O



−西校舎4階・渡り廊下付近−

(´<_` )] プルルル、プルルル、プルルル

(´<_` )]「……もしもし、兄者か?」

(´<_` )]「遅ぇよ、仲間スカウトすんのにどんだけ時間食ってんだ」

(´<_` )]「……え? いや……うん」

(´<_` )]「そうそう、高校時代髪染めてた方がかずやでそうじゃない方がたくやな」

(´<_` )]「この状況でザ・たっちの見分け方を聞くお前のガッツに乾杯だよ」

(´<_` )]「うん、バカにしてる」
100 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 22:22:19.15 ID:vwgJhrT+O
(´<_` )]「そんなことより早く仲間連れて戻ってこいや、ハローに抜け駆けされていいのかコルァ」

(´<_` )]「いや、お前は良くても俺は嫌なの。ハローにだけは負けたくないの」

(´<_`#)]「あのアメリカかぶれが……!! コシヒカリに埋もれて死んじゃえばいいのに」

(´<_`#)]「いや、あいつにコシヒカリはもったいないな。発芽米でいこう。
       埋もれる際に発芽が鼻に引っかかって痒くて苦しくてプギャーwwwww」

(´<_`;)]「ハァハァ……悪い……うん、大嫌いだよあんなヤツ……」

(´<_` )]「とにかく俺がお前を優勝させてやるから、照井捜索を急ぐぞマジで」

(´<_` )]「うん? いいよ、俺が倒した分も兄者が倒したことになるっぽいし」

(´<_` )]「……そうだよ、任せろ。お前が俺を呼んだんだから」



(´<_` )]「2年1組の俺を」

(´<_` )]「はーい、じゃあな、またな、はーい、はーい、はーい……」
107 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 22:25:17.51 ID:vwgJhrT+O

【从 ゚∀从side】

−図書準備室−

( ´_ゝ`)]「はーい、はーい、またな、わかった、はーい、はーい、はーい……」ピッ

从;゚∀从(コイツ自分からなかなか電話切れないタイプだ……)

( ´_ゝ`)「ふぅ……わかったぞ東野、学生時代チャラかった方がかずやだ」

(#゚;;-゚)「わーい、やっとスッキリした! 聞いてくれてありがとう兄者君!」

从'ー'从「良かったなでぃ。これでザ・たっちを見るたびに『どっちだっけ?』ってならなくて済むな!」

( ´_ゝ`)「あっはっは、喉が張り裂けんばかりに褒めて崇めて奉るが良い」

从;゚∀从「どーでもいートークでキャッキャすんなや! あぁもう可愛いなてめぇら!!」

 何だこの和やかな空気感は! 兄者はともかく渡辺東野は切り替え早すぎじゃねぇかな!?
116 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 22:28:26.92 ID:vwgJhrT+O
从;゚∀从「そんなことより、なんで弟者がここにいるんだ!? 弟者は別のクラスだろうが!!」

( ´_ゝ`)「あ、気付いた?」

从;゚∀从「気付くわ! 自分のクラスの編成くらいとうに気付くわ!!」

 そう、あの神(顔忘れた)は、『この教室の中にいる全員で戦う』と言っていた。
 あの時教室にいたのは先生除いて2年3組の36人のみ。
 2年1組に在籍している流石弟者はこの戦いの部外者のはずなのだ。

( ´_ゝ`)「まぁ簡単に言えばさ、俺はずっと弟者と2人1組の能力を妄想してたんよ。
       だから俺の能力を実現化するために弟者も呼び出された、的な?」

从;゚∀从「アリなん!? そんなのアリなん!?」

( ´_ゝ`)「アリアリアリアリアリアリアリーヴェ・デr」

从;゚∀从つ「言わせねぇよ!?」

(#゚;;-゚)(我が家だ!!)从'ー' 从
123 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 22:32:23.76 ID:vwgJhrT+O
 それにしても2人1組て。双子的な意味を考えたら相応しいのかもしれないが、どんな能力だよ。
 ていうか部外者参加OKなのか。こうなると、弟者以外にも違うクラスの奴がいる可能性もある。

从;゚∀从「つーか、弟者もよく付き合ってんな……。
     お前の厨二妄想のせいで勝手に戦いに巻き込まれてんだろ?」

( ´_ゝ`)「いやいや、弟者はノリノリだぜ? アイツ隠してるけど俺を凌ぐ厨二病だもの」

从;゚∀从「マジで!?」

( ´_ゝ`)「休日に妹者をヒロイン役にあてがって、
       自分の考えたストーリーアフレコしてた時は戦慄したね」

从;゚∀从「うっわぁ……うっわうっわうっわぁ……!!」

( ´_ゝ`)「ついでに妹者はテーマソングも歌わされていました」

从;゚∀从「アイタタタタタタタタタタタタタタ」

 うっわぁ、想像以上に痛々しい。『本はメンズノンノしか読まねえし』とか言ってた分余計に痛々しい。
 むしろ厨二を隠してた分、アイツが一番この戦いを楽しんでんのかもな。
127 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 22:35:25.86 ID:vwgJhrT+O
( ´_ゝ`)「さてと、そんじゃ行くぞ高岡。渡辺と東野は危ないからじっとしててな」

从'ー'从「うぬ」

(#゚;;-゚)「兄者君もハインちゃんも気をつけてね」

从;゚∀从「いや待てぇい、俺はまだお前らに協力するとは……」

( ´_ゝ`)「違う違う、お前の大好きな先生のとこだよ」

从;゚∀从「え?」

( ´_ゝ`)「さっきの弟者からの連絡でな。東校舎にちんぽっぽの駒が1人入ってくのを見たらしい。
       先生が危ないかもしんないだろ? 俺としても先生交えて交渉したいし」

从;゚∀从「な……っ!?」

( ´_ゝ`)「急ぐぞ。弟者も探してくれるらしいが、いかんせん相手が相手だから見つかりづらいかもな」

从;゚∀从「お、おう、つーか、その相手って誰だよ!!」

( ´_ゝ`)「……アサピー」
133 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 22:38:31.51 ID:vwgJhrT+O

【( ´ー`)side】

−男子トイレ−

(;><)「……あぁ、もう完全に僕には運が無いんです……」スッポンスッポン

(;><)「放尿終わったら便意に襲われ……ようやく全てひりだしたと思ったら……」カッポンカッポン

(;><)「まさか……まさか便器が詰まるなんて……!!」ゴシゴシ

(;><)「あぁもう溢れるし臭いし拭かなきゃならんし大変なんです」ガシガシ

(;><)「くっそー……あ、今のくっそーは糞とかけた訳では無く……」フキフキ



−廊下−

ハハ#ロ -ロ)ハ「という訳デ……ようわからんけど瀬戸際ウナギ野郎の弟者がこの戦いにおるさかいニ……」

(;´ー`)「そ、そうか……ていうかお前帰国子女っぽさが薄れてきてんぞ……」

 なんかコイツと付き合うのすげぇしんどくなってきた。なんだコイツ。
 早くハインと合流したいわ。ビロードはいつまでオシッコしてんだ。
136 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 22:41:20.74 ID:vwgJhrT+O
(;´ー`)「ていうか、この戦いにいるのウチのクラスだけじゃなかったのかヨ……」

 弟者の存在により、この戦いにイレギュラーが存在することがわかった。
 これから先、他にもクラス外の生徒が参加しているかもわからない。
 戦いの先が見えなくなった以上、協力者は多い方がいいかもしれない。
 だが、ハローは能力も未知数な上、完全に私怨で戦っている。そこが一番の懸念だ。

(;´ー`)「なぁハロー、仲間の件だが……」

ハハ ロ -ロ)ハ「……Mr.シラネーヨ、ちょっとそれどころじゃナイかもわかりマセン」

(;´ー`)「え? いや、お前から話を切り出して……」

ハハ ロ -ロ)ハ「明らかな敵意を持っている人間が、ココにイマス」

(;´ー`)「はっ!? いや、ここには今俺とお前しか……」

「いないと思いましたか?」(-@∀( ´ー`)

(;´ー`)「!?」
143 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 22:44:47.73 ID:vwgJhrT+O

 一瞬だ。ほんの一瞬で、俺の背後に人間が現れた。
 俺は気を抜いていたわけじゃない。周りへの注意を怠っていたわけでもない。

 突然。本当に突然、俺の後ろに人が『現れた』のだ。

(-@∀@)「動かない方がいいですよ先生。背中に包丁突きつけられてんのわかるでしょ?」

(;´ー`)「……アサピー……」

 アサピー。顔を隠すほどの大きなメガネが特徴の男子生徒だ。
 奇しくもハローとの2年3組二大メガネが揃い踏みという、非常に誰得な状況になった。

(-@∀@)「僕の能力は『見知らぬ隣人(シークレットアンドサイレント)』って言いましてね。
      意識さえすれば誰も僕に注意を払えなくなるんです。例え目の前にいようが」

 なるほど、アサピーが突然背後に立っていたように思えたのはそういうことか。
 コイツは普通に歩いて、堂々と近づいていたんだ。ただ単に俺が気付かなかっただけで。
 ていうかコイツ絶対ドヤ顔してるよ。背後だけどわかるよ。
152 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 22:47:17.76 ID:vwgJhrT+O
(-@∀@)「それにしてもハローさん、よく僕の気配がわかったね? そういう能力?」

ハハ ロ -ロ)ハ「知りたければ、至急Mr.シラネーヨから離れナサイ。それがギブアンドテイクデス」

 さっきまでのフランクな態度を一辺させ、ハローは構えた。
 この距離だ、アサピーに対して説教することは不可能じゃないが、下手すりゃブスリだ。
 ハインとビロードがいない今、未知数であるハローに頼るしかない。

(-@∀@)「んー……だったら交換条件変えていいかな?」ニヤリ

 アサピーは顔を見ずとも気配でわかるほどのニヤリをした。
 コイツの厨二病の傾向上、何を欲してるのは何となくわかる。

(;´ー`)「いやアサピー、さすがにそれは……」

(#-@∀@)「うっせぇうっせぇ! さぁハローさん、先生を解放して欲しければ……!!」
157 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 22:50:23.65 ID:vwgJhrT+O








(*-@∀@)「お、おっおお、お……おお、おっぱいを揉ませろぉい!!」




 長岡アサピー。14歳。

 ドスケベ。






166 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 22:53:40.47 ID:vwgJhrT+O

 中学2年生という時期は二次元だけでは無く、性欲が活性化する時期でもある。
 アサピーはそんな性欲と厨二病を同時に拗らせてしまった、青春の犠牲者だ。
 ちなみに彼には3年生に眉毛の凛々しい兄がいるが、
 進路希望調査に『おっぱい』とのみ書いて提出した猛者である。

(*-@∀@)「ふ、服の上からじゃねぇぞ!! 直にだ、直に!!」

 至上最低の交換条件を傘に、ドスケベ小僧は唾を撒き散らし吠える。
 おっぱいと命を天秤に掛けられる俺の気持ちにもなってくれよ。ひでぇよ。

ハハ;ロ -ロ)ハ「くっ、なんて卑劣な……!!」

(*-@∀@)「ヒヒ、勘違いするなよ? 僕の能力があればおっぱい揉むなんて簡単なんだ。
      ただ単に女性の方から揉んでほしいと言わせたいだけさぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 うん、卑劣ってか下劣だわ。というか下品だわ。
 コイツさては気付かれないって能力もいかがわしい意味で考えてたな。男の夢じゃないか。
178 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 22:56:25.72 ID:vwgJhrT+O

(*-@∀@)「うぇーいwwwwどうするどうする?wwwwフォヌカポォwww
      揉ませなきゃ先生がブスリ、揉ませたら俺のジュニアがブスリwwwww
      へいへーい、俺のキラウエア火山がマグマを噴き出すぜwwww」グングン

(;´ー`)「ちょ、下半身に何か当たった! お前のキラウエアが当たった!!」

(-@∀@)「ありゃりゃ、こいつぁ失礼。僕の女神が自由を訴えてるみたいだ」

(;´ー`)「何言ってんだお前!?」

 うん、コイツサイテー。男子サイテー。
 ていうかよく女子の前でこんな沢村一樹ばりのド下ネタ吐けるな。どんな精神力してんだ。

ハハ ロ -ロ)ハ「……」

 ほらもー、ハローさん絶句してるやーん。トラウマになったらどーすんねーん。

ハハ*ロ -ロ)ハ「……ププ……俺の、俺のキラウエア……!!」

 あれ!? ツボってる!? アメリカ育ちはこういうのがお好き!?
183 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 22:59:22.58 ID:vwgJhrT+O
(-@∀@)「さぁ、それはともかくどうする? 僕が圧倒的優位なのは目に見えてるぜ?」

(;´ー`)「ちぃっ……」

 悔しいがこのエロガッパの言う通りだ。ハローは俺に用があり、その俺が人質に取られている。
 しかし、このままじゃハローのおっぱいが手玉に取られてしまう。教師として見逃すわけにはいかん。

ハハ ロ -ロ)ハ「……Mr.シラネーヨ、安心してクダサイ。今すぐ助けマス」

(;´ー`)「ハロー……!!」

ハハ ロ -ロ)ハ「あんな昭和の浪人生みたいな瓶底メガネに、
      オシャレ赤縁のワタシが負ける訳アリマセン……!!」ゴゴゴゴゴ

(-@∀@)「ハッ、ファッション性なんぞに逸れたオシャレメガネ程度が何をほざく。
      視力を補助するのに特化した瓶底メガネこそが究極なり……!!」ゴゴゴゴゴ

 メガネ男子とメガネ女子が、さながら龍と虎のごとく向かい合う。
 下手したら両者の背後にメガネのスタンドが現れそうなほどのゴゴゴっぷりだ。
 畜生、俺がメガネをかけていないことが悔やまれるぜ。
190 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 23:02:50.77 ID:vwgJhrT+O
(-@∀@)「まぁ、そんなこと言ったところでどうすんの? 僕は平気で先生を殺せるよ?」チャッ

(;´ー`)「……っ!!」

 アサピーの持つ包丁が俺の背中にチョンと触れた。つぅと頬に冷や汗が滴る。
 この状況下で、俺は何も出来ない。己の無力さに歯噛みすることしか出来ない。

(-@∀@)「君が何かしようとしたら僕は躊躇い無く先生を刺す。
     『四天王』には殺すなって言われてるけど、君を捕まえればプラマイゼロだ」

ハハ ロ -ロ)ハ「……どうやら本気みたいデスネ……」

(-@∀@)「あぁ。誰にも気付かれず知られない、僕を止められるのはただ1つ」

(*-@∀@)「き、君のおっぱいだけなんだな!!」

 解せぬ。俺のピンチ状態と反比例して、Wメガネは妙に和やかなのが解せぬ。
 アサピー君、包丁を人に突きつけているからにはシリアスな空気を遵守する責務があるんやで。
 つーか『なんだな』って何なんだな。とんだ裸のエロ大将なんだな。
196 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 23:06:18.38 ID:vwgJhrT+O
(*-@∀@)=3「そ、そんなことを聞くってことは揉ませるつもりってことだな!? そうなんだな!?」フンガッ

 やだ、この子の鼻息が首に直射されて熱い。

ハハ ロ -ロ)ハ「NO。そんなにおっぱいがお気に入りなら……」





「すぐ近くに行ってあげマスヨ」ハハ ロ -(-@∀( ´ー`) スッ





(;-@∀@)「なっ!?」

(;´ー`)「なんだこの愉快な絵面!?」
205 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 23:10:04.53 ID:vwgJhrT+O
 教師が先頭に立ち、背後に殺気を撒き散らすメガネ男女2人。
 世界で一番気持ち悪い電車ごっこが完成した。こんな車両乗りこなせねえよ。

(;-@∀@)「な、なんで、いつの間に……!?」

ハハ ロ -ロ)ハ「自分のお株を奪われた気分はいかがデスカ、透明人間サン」

 うわぁぁぁぁぁ、すげぇカッコいいシーンなのに、なんで俺の後ろで展開されてるんだぁぁぁぁぁっ!!
 見たいよぉ、音声だけってのはどうにも酷だよぉぉぉぉぉっ!!!

(;-@∀@)「ちぃっ……やっぱ能力聞いとくべきだったか……!!」

ハハ ロ -ロ)ハ「サァ、今すぐ武器を捨ててホールドアップ……」

(#-@∀@)「するわけねぇだろ、暴走思春期ナメてんじゃねぇぞオラぁぁぁぁぁっ!!!」

    フッ

(;´ー`)「あっ!!」
212 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 23:13:14.34 ID:vwgJhrT+O
 背後から気配が消えた。アサピーの奴、ここぞとばかりに能力使いやがった。
 ヤバい、もしもアサピーが気配を消したまま攻撃を仕掛けてきた場合、防ぐ術が無い。
 いつの間にか致命傷を受けて、そのままお陀仏だ。

ハハ ロ -ロ)ハ「フゥン……Mr.シラネーヨ、慌てる必要はアリマセンヨ。サッサと仕留めますカラ」

 しかし、姿無き殺人者を見てもなお、ハローはその余裕を崩さない。
 さながらアメリカじゃこれが常識だと主張でもするかのように。

ハハ ロ -ロ)ハ「透明になる訳ではナク、完全に認識から消える」

ハハ ロ -ロ)ハ「そうすれば気配や音でバレない。非常に優れた能力デス」

ハハ ロ -ロ)ハ「デスガ、残念ながらウィークポイントが2つ」

ハハ ロ -ロ)ハ「1つは、アサピークン自体の身体能力は何の変化もナイ事」

ハハ ロ -ロ)ハ+「そして、もう1つは……!!」キラーン

(;´ー`)「メガネ光った!!」
221 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 23:16:22.33 ID:vwgJhrT+O
(消;-@∀@)(危ない危ない……まさか後ろを取られるとは思ってなかったな……)

(消*-@∀@)(……いや、せっかくだから後ろに倒れ込んでおっぱいに埋もれるのもアリだったかも……)

(消-@∀@)(さて……消えたからにはもう僕の負けは無くなった)

(消-@∀@)(さっきはハローさんは気付いたみたいだけど、位置までは把握していなかったはず)

(消-@∀@)(じゃあ先生より先に厄介そうなハローさんを殺っとくかね)

(消*-@∀@)(そしてそれよりさらに前におっぱいをドゥインドゥインドゥインwwwww)

(消*-@∀@)(ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッwwwwwwwラリホーwwwww)

ハハ( ロ - ロ )ハハ

(消-@∀@)(www……w………アレ……?)

ハハ( ロ - ロ )ハハ ジーッ

(消-@∀@)(ハローさん……こっち見てね……?)

ハハ( ロ - ロ )ハハ「……そこっ!!」シュピン

(消;-@∀@)「!?」
232 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 23:19:28.39 ID:vwgJhrT+O
(;´ー`)「うわぉ!?」

 俺からして見れば、最初から最後まで何が起きたかわからなかった。
 ただ、ハローが急に何もない空間を凝視したかと思えば、急に『何か』を飛ばした。
 その無数の『何か』は次々と壁に突き刺さり。

     「……なんで」

へ(;-@∀@)へ「なんでわかったんだよ……完全に気配は消したはずだぞ……!?」フッ


 標本のように服の端々を壁に縫い付けられたアサピーが姿を表した。
 何だあの刺さってるヤツ。黒くて鋭くて、なんかこうナルトとかでよく見る……。

(;´ー`)「……クナイ?」
257 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 23:22:41.77 ID:vwgJhrT+O
ハハ ロ -ロ)ハ「アサピークン。アナタの気配は確かに完全に消えてマシタ」

ハハ ロ -ロ)ハ「デスガ、姿を隠すコトがアナタのセンバイトッキョだと思ったら大間違いデス」

ハハ ロ -ロ)ハ「アナタがどこにいるかワカらなくても、空気の波などは僅かにズレる」

ハハ ロ -ロ)ハ「普通そんなの気付くワケアリマセン。デスガ、ワタシにはわかりマス」

ハハ ロ -ロ)ハ「そう、アナタの致命的なウィークポイント。それはワタシの存在を知らなかったコト」

ハハ ロ -ロ)ハ「影に隠れ、影を見破る暗闇の戦士」





ハハ ロ -ロ)ハ+「『ニンジャ』であるワタシが、カクレンボで負けるワケ無いんでゴザル……!!」

(;´ー`)「語尾変わった!!」
279 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 23:25:32.69 ID:vwgJhrT+O

 前述した通り、ハローは日本文化に対してヘンテコな方向性の憧れを抱いている。
 さらにハローは14歳。帰国子女だろうがなんだろうが、厨二病は平等に訪れる。
 その2つの要素が組み合わされば、ハローが忍者に憧れるのも必然かもしれない。
 いやごめん有り得ない。なにそれ。

ハハ ロ -ロ)ハ「トノ! お怪我はアリマセンでゴザルか!?」

(;´ー`)「殿!?」

 やだこの子、なりきりタイプの厨二病だ! 一番めんどくさい!!
 そんでもって俺は勝手にそこそこ大層なポジションにあてがわれたしさ!!

(;-@∀@)「うわぉぁぁぁぁぁ、離せよ離せよぉぉぉぉっ!!
       僕を差し置いて愉快なやりとりしてんじゃねぇよぉぉぉぉっ!!」ジタバタジタバタ

 ほらほら、そうこうしてる間にスケベさんが足掻いてるやないか。
 どうやら赤縁と瓶底の戦いはオシャレに軍配が上がったらしい。
 世界中の瓶底ユーザーが悲鳴と共にメガネを叩き割る音がするかのようだ。
299 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 23:28:30.38 ID:vwgJhrT+O
ハハ ロ -ロ)ハ「みっともないデスヨ長影。敗者は黙ってハラキリでしょうガ」

 長影!? ハラキリ!?

(;-@∀@)「くっ……すみませんお館様、私はここまででございます……!!」

 染まった! ハローの世界観に染まった!!

(;-@∀@)「くっ、だが後生だ! おっぱいだけ、おっぱいだけ一揉みさせてくれ……!!」

 染まってなかった! 未だに自分の欲望は忘れてなかった!

ハハ ロ -ロ)ハ「イヤイヤ、常識で考えてムリでしょうが。女の気持ち考えろ色情魔」

(;-@∀@)「畜生がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

 玉砕したーっ! さながらメガネのレンズのごとく砕け散ったーっ!!

(;´ー`)「ていうかやかましいわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
315 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 23:31:18.36 ID:vwgJhrT+O
(;´ー`)「ハァ、すまんありがとうハロー……あとは俺に任せてくれネーか?
      教師としてやらなきゃならネーことがある」ザッ

ハハ ロ -ロ)ハ「アァ、そう言えばMr.シラネーヨは能力を消せマシタネ。
      ちょうどいいデス、後学の為に是非とも拝見サセテクダサイ」

 まぁ、能力っつっても単なるお説教なんだけどね。なんの後学にも役立たないんだけどね。
 まぁ、とりあえず見とくだけ見とけ。日本の教育方針を見せてやっから。

(;-@∀@)「な、何だよ先生、無乳の輩は来るんじゃねぇよ、女性ホルモン打ってから来いよ!」

 それよりこいつだよ、この脳内エロチシズムだよ、歩く生殖器だよ。
 正直先生ちょっとイラッときてます。え、何故かって?
 考えても見てくださいな。人質に取られるわ、メガネの争いにハブられるわ。そして何より。

( #´ー`)「俺今回『あっ』とか『ちっ』しか言ってネーんだヨぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!
      このままじゃただのツッコミおじさんじゃネーか、先生が主人公だぁぁぁぁぁっ!!!」

(;-@∀@)「それ僕のせいなの!? 僕のせいか!?」
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 23:34:15.85 ID:vwgJhrT+O
(;´ー`)「とりあえずさ、率直に言ってお前下品! ゲロゲロ!
      思春期だから仕方ないっちゃ仕方ないが、剥き出し過ぎるってか……」

(;-@∀@)「し、仕方ないじゃん! 脳内からピンクなエナジーが溢れ出るんだから!
      青春はエロいヤツが一番エラいって兄ちゃんが言ってたぞ!」

(;´ー`)「何だその理論!? いや、エロいこと考えるなって言ってるわけじゃネーヨ!
      ただ、せめて少しはわきまえた方がいいって言う……」

(;-@∀@)「わきまえろ!? わきまえたら溜まりに溜まった僕の性欲は暴走するぞ!?
      ピンク色の煙となり雲に変わり、街に白い雨を降らすであろう!!」

(;´ー`)「最低のファンタジー発想してんじゃネーヨ!!」

 畜生、こいつ手強い! 何が手強いって、性欲に関して俺は否定が出来ない!
 性欲が抑えられなくなるのは思春期としては否めないし、こいつはそれが人より顕著なだけだ。
 だからあんまり強く言えない! くっそう、今までで一番の強敵がエロ坊主だなんて!
355 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 23:37:36.49 ID:vwgJhrT+O
(;-@∀@)「ていうか! 先生はエロいこと考えたことねぇのかよ! あるだろ!?」

ハハ ロ -ロ)ハ ジーッ

(;´ー`)「……ノーコメントでフィニッシュです!!」

(;-@∀@)「あーっ、ずりーっ!! 僕が散々エロをぶちまけてんだから先生も解き放てよ!
      女子の目とか気にせず大人なりの生々しい性欲を見せてくれよ!!」

(;´ー`)「ムリだヨ! 大人には越えてはいけないラインがあるんだヨ!
      俺には妻も子供もいるんだぜ!? 守らなきゃならない一線があるんだぜ!?」

(;-@∀@)「そ、そうだ! 先生奥さんも、子供もいるんだろ!?
      つつ、つまり奥さんとセッ、セセッ、あのその、先生のキラウエアが!?」

(;´ー`)「言えるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!
      もう、頼むから自粛してくれヨ! この話はおちんちんギャグじゃネーんだヨ!?」

(;-@∀@)「いいじゃん、新境地を拓こうぜ!? 行こうぜ性のフロンティア!!」

(;´ー`)「どこなんだそこは!!」
369 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 23:40:24.40 ID:vwgJhrT+O
(;´ー`)「もうお前いい加減落ち着けよ、やりすぎると女子に嫌われるぞ!?」

(;-@∀@)「いいんだよ、今の女子なんて将来付き合わないし!
      いずれ出会う運命の人の前でだけ紳士的な態度取ってりゃいいんだよ!!」

(;´ー`)「お前中学から高校時代の交友関係の大事さをナメるなヨ!?
      今くらいの友人とはなんやかんやで長い間付き合うんだヨ!!」

(;-@∀@)「そ、それがどうしたぁ!! 将来好きになる人に友達紹介しなけりゃいいだろうが!!」

(;´ー`)「よし、仮にお前が将来大学で好きな女子に出会ったとしよう!
      その子といい関係になりました、もちろん過去は知られたくありませんね!?」

(;-@∀@)「あ、当たり前だろ!! 中2のエロキャラを大学の彼女に見せられる訳ねぇだろ!!」

( ´ー`)「ところがどっこい!! なんと同じゼミにハローさんがいました!」

ハハ ロ -ロ)ハノ「『ハーイアサピー、久しぶりデスネ。こちら彼女サン?
       ワタシアサピー君の中学のクラスメートのハローです、ナイストゥーミーチュー』」

(;-@∀@)「何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!??」
393 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 23:44:15.35 ID:vwgJhrT+O
(*´ー`)「『えーっ、ハローさん、アサピー君と同中だったんですかぁ?
       その頃のこと教えてくださぁい☆』(裏声)」

(;-@∀@)「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!! 聞くな彼女、耳を傾けるな彼女ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

ハハ*ロ -ロ)ハ「『それがデスネ……なんと言いマスカ、言っていいのカナ……』」

(;-@∀@)「言うなハロー、空気読めよ!? こっからいい感じにしていきたい彼女なんだよ!!」

ハハ ロ -ロ)ハ「『それが……エーッ……』」

(;-@∀@)「ハロー!? ハロー! ヘイ、ハロー!! ハロー!?」





ハハ*ロ -ロ)ハ「『……ソレがデスネwww厨二病とエロを同時に拗らせてマシテwww』」

(;-@Д@)「ハロぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
417 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 23:48:31.19 ID:vwgJhrT+O

ハハ*ロ -ロ)ハ「とにかく口を開けばおっぱいおっぱいおっぱいwwwww
      絶対に気付かれない能力www俺のキラウエアwww
      ワタシにおっぱい揉ませてくれってwww性のフロンティアwwwオーマイガッwww」

(;-@Д@)「ハロぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!
      口を慎めハロぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

(*;´ー`)「『えっ……あの……へー……ありがとうバローさん……。
      えっと、アサピー君、ちょっと距離置こうか……私はフロンティアには行けない……』(裏声)」

(;-@Д@)「かのじょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!
      違う、違うんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

ハハ*ロ -ロ)ハ「『あ、そう言えばアサピー君、今度同窓会あるんデスヨ。
       また山下清口調でおっぱい揉ませてって言ってみてクダサイwww』」

(;*´ー`)「『あ、えっと……アサピー君、私ちょっと用思い出したから……そそくさ……』」

(;-@Д@)「キャァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁフラグがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ハハ ロ -ロ)ハ(コイツMr.シラネーヨ相手によくここまで感情移入出来マスネ……)
434 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 23:51:37.09 ID:vwgJhrT+O
(;´ー`)「どうだ、これが性欲を抑えられなかった男の末路だ!
      別に俺はエロいこと考えるなとは言わネーヨ、ただTPOをわきまえろというんだ!
      もしもこのまま性欲を撒き散らすと範囲は広がり、最悪オフィスや外出先でも……」

(;-@Д@)「ああああああすいませんでしたああああああっ!!!
      もっとわきまえますううううううっ!!! ごめん兄ちゃぁぁぁぁぁん!!!」





(- Д )ブバシャァァァ



(;´ー`)「解けた!!」

ハハ ロ -ロ)ハ「ナルホド……裏声で女性を演じると能力を消せるとイウ……」

(;´ー`)「そこピックアップすんなヨ!?」
444 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 23:54:22.83 ID:vwgJhrT+O



へ(- ∀ )へ

 とりあえず何とかアサピーの能力を消すことに成功した。
 アレ、これメガネどうなってんの? レンズ吹っ飛んだの?

(;´ー`)「ふぅ、これで能力を消せた……アドリブ演技ありがとな、ハロー」

ハハ ロ -ロ)ハ「イエイエ、これでワタシを仲間として信頼してもらえたら幸いデス」

(;´ー`)「あ、やべ! 忘れてた!」

 だが、ハローの能力は確かめたし、結構コイツはノリが良くて合う。
 弟者の件は気になるが、仲の悪い生徒の仲介をするのも教師の仕事だ。
 それに照井だって、洗脳されたりするより前に保護した方がいい。

( ´ー`)「わかった。ハロー、是非……」





≡≡≡从;゚∀从「せんせぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!! 見ぃつけたぁぁぁぁぁっ!!!」ドドドドドドーン

(;´ー`)「ぐぼふぁあっ!?」ズゴォン
458 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/07(土) 23:57:17.37 ID:vwgJhrT+O
 びっくらこいた、何をびっくらこいたって猪突猛進のハインが鳩尾に飛び込んでくるんだもの。
 すげぇぜ、アサピー戦じゃ無傷だったのにこの段階で大ダメージだぜ。

从;゚∀从「先生大丈夫ですかお怪我はありませんか息はあがっていませんか!?
     アサピーの糞眼鏡割って誰かわかんなくしてやんよぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

(;´ー`)「お、落ち着けハイン……むしろ今のが最大のお怪我だ……!!」グフッ

从;゚∀从「あぁお、なんてこった!! すいません今すぐ腹を切ります!!」

(;´ー`)「デジャヴ!!」

 なんだろう、痛いんだけど不思議な安心感がある。ありがたいね。

ハハ ロ -ロ)ハ「OH、ハインリッヒサン。しばらく見ない間に随分とソウルフルになりマシタネ」

从;゚∀从「ぬおっ、ハロー!? いつの間にそこにいたんだ、お前忍者か!?」

(;´ー`)「外れてるけど当たってる!!」
473 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/08(日) 00:00:23.07 ID:7k1qRPxIO
( ´ー`)「そうだハイン、これからハローと協力して照井を探すことにしたんだ。仲良くしておくれ」

ハハ ロ -ロ)ハ「YES。人畜無害で疾風怒濤で出前迅速で爆弾発言、ハロー三宮デス。よろしゅう」

从;゚∀从「えっ!? じゃあビロードリストラっすか!?」

(;´ー`)「そういうことじゃネーヨ!! ていうか、アイツどんだけトイレ長いんだ!?」

 未だ尿だとしたらキレ悪過ぎんぞ、花子さんにでも取り込まれてんじゃね!?

从;゚∀从「てか、ハローが仲間……!? マジすか……!?」

(;´ー`)「あれ、嫌か……? そんなにお前ら仲悪くないよな……?」

ハハ´ロ -ロ)ハ SYOBOOOON

从;゚∀从「いや……俺は別に構わないんすけど……ちょっと面倒な奴が同行してまして……」

( ´ー`)「同行?」

( ´_ゝ`)「もーぅ、ハインちゃん早いよーぅ☆ そんなお転婆だと膝砕くよーぅ?」オトメバシリ

从;゚∀从「バッ……!!」
490 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/08(日) 00:03:29.80 ID:7k1qRPxIO
(;´ー`)「え、兄者!! いや、弟者!? えっと、流石のどっちか!!」

 どういうこっちゃ、ハインも俺みたいに流石と協力したってことか?
 しかしこれはヤバス。もしもこれが弟者なら、一触即発大爆発間違い無しだ。

へハハ ロ -ロ)ハへ 「……キサマ……どっちダ……!?」ゴゴゴゴゴ

(;´ー`)「荒ぶる鷹のポーズだ!!」

(;´_ゝ`)「おぉう!? 来たら来たで強烈な殺気が!!
       やっべ、失禁しそうだから高岡全て飲み干してくれ!!」

从;゚∀从「ざけんな!! 俺は先生の尿しか飲むつもりねぇよ!!」

(;´ー`)「俺も飲ますつもりネーヨ!!」

ハハ ロ -ロ)ハ「このおチャラけた感じ……アニジャクンデスネ!?」

( ´_ゝ`)「そうさ、緊張感? 何それどっかの中国人? そんな流石兄者です」
507 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/08(日) 00:07:36.26 ID:7k1qRPxIO
(;´ー`)「あ、兄者か……ハイン、どうして兄者と?」

从;゚∀从「こ、これには別に全然深くない理由がありまして……」

ハハ;ロ -ロ)ハ「フゥ、ならノープロブレム……オトジャのファックがいたら大爆発するトコデシタ……」

(´<_` )「いるぞ」

ハハ ロ -ロ)ハ


( ´ー`)


从 ゚∀从


( ´_ゝ`)


(´<_` )


へ(- ∀ )へ


へ(;- ∀ )へ(……いや、僕は関係なくね?)
519 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/08(日) 00:10:23.59 ID:7k1qRPxIO








ハハ#ロ Дロ)ハ「ファァァァァァァアック!!!!! テメェどの顔下げて来やがった鬼畜毛虫野郎ガぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ドゴーーーーーン

(´<_`#)「こっちの台詞だよく視界に入ってきたなアメリカザリガニぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」ドゴーーーーーン





(;´ー`)「ハロぉぉぉぉっ!!? 弟者ぁぁぁぁぁっ!!?」

从;゚∀从「うわぁぁぁぁぁ一触即発大爆発だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

(;´_ゝ`)「あーあ……オラ知ーらね……」
535 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/08(日) 00:13:15.60 ID:7k1qRPxIO
ハハ#ロ Дロ)ハ「テメェ相変わらずスカシやがって!!
      その厨二のクセに取り繕う感じが腹立つんだヨぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

(´<_`#)「お前だって日本国籍ならちゃんと日本語喋れやぁぁぁぁぁっ!!!
       その奇妙なガイジンキャラに虫唾がダッシュから棒高跳びだわぁぁぁぁぁっ!!!」

ハハ#ロ 3ロ)ハ「は? 何言ってんの? 何その比喩(笑) センス皆無(爆笑) プギャー(ダイナマイト爆笑)」

(´<_`#)「あっ、ごっめーん☆ バカの理解力に合わすの忘れてたー☆ えーとねー、ここ、がっこう!」

ハハ#ロ Дロ)ハ「んなもん知っとるわ腐乱モグラぁぁぁぁぁっ!!!」ギャーギャー

(´<_`#)「そんならシャキッと話せ突撃メリケン粉ぉぉぉぉっ!!!」ギャーギャー



从;゚∀从「……見るに絶えねぇ……」

(;´ー`)「………兄者、あの2人はなんであんなに仲悪いんだヨ……?」

(;´_ゝ`)「……さぁ……ハローは俺とは普通に話すから生理的にムリってわけじゃなさそうっすけど……」

(;´ー`)「そうか……何かあったのかヨ……?」
551 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/08(日) 00:16:41.06 ID:7k1qRPxIO
 トムとジェリーさながら不毛な舌戦を繰り広げる外国かぶれと隠れ厨二。
 ていうかハローのボキャブラは何なんや。日本人でもそうそう出来ない言い回しだぞ。

(´<_`#)「あーもーいい! お前との会話に使われる俺の酸素が不憫で仕方ない!」

ハハ#ロ -ロ)ハ「それはコッチのセリフデス!! Mr.シラネーヨ、行きマショウ!!」ガッ

(;´ー`)(((「ぇあっ!? いや、俺にはハインやビロードが……」ズルズル

(´<_`#)「行くぞ兄者に高岡!! これ以上あの淫売と同じ空気を吸いたくない!!」ガッガッ

从;゚∀从(((「ちょっ、離せ流石2号!! 俺はあくまで先生と……」ズルズル

( ´_ゝ`)(((「無理無理。こうなった弟者はグミ3個でもなけりゃテコでも引かない」ズルズル

从;゚∀从(((「結構簡単に引くな!? せんせぇぇぇぇっ!!!
     嗚呼、せんせぇが離れてゆくぅぅぅぅぅっ!!!」ズルズルズル

(;´ー`)(((「ハイぃぃぃぃぃン!!! ボケもツッコミも出来るハイぃぃぃぃぃン!!!」ズルズルズル
560 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/08(日) 00:19:30.48 ID:7k1qRPxIO



−数分後・廊下−

( ><)

へ(- ∀ )へ

( ><)「……」

(;><)「なんじゃこりゃ!! トイレから戻ってきたらなんじゃこりゃ!!」

(;><)「先生も高岡さんもいないし! なんかアサピー君が磔にされてるし!」

(;><)「僕が『( ><)の戦うトイレ清掃のようです』を繰り広げてる間に一体何が!!」

(;><)「わかんないんです! 何なんですかこのシュールな状況!」

lw´‐ _‐ノv「呼んだ?」

( ><)

(;>< )「ええええええええええええええええええええええええ
      ええええええええええええええええええええええええ
      ええええええええええええええええええええええええ」
572 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/08(日) 00:22:18.13 ID:7k1qRPxIO
lw´‐ _‐ノv「どうも、『何で魚の絵を書く時って大体左向きなんやろ』でお馴染みシューちゃんです」

(;><)「シュ、シュールさん!? 一体何でここに!?」

lw´‐ _‐ノv「出番と米が欲しくて彷徨い歩いた先がこれだよ」

へ(- ∀ )へ←これ

(;><)「そんなことより、ここで何が起きたかわかりませんか!? 三行で!」

lw´‐ _‐ノv「・三行で説明なんか出来るか
       ・もう一回読み直せ
       ・理科室の水は飲んではいかん」

(;><)「把握なんです!!」

lw´‐ _‐ノv「お前すげぇな」
587 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/05/08(日) 00:25:14.67 ID:7k1qRPxIO
(;><)「それにしても困ったんです……。
      みんなバラバラになっちゃったんです……手掛かりも無いし……」

lw´‐ _‐ノv「そうだね、大変だね、私先生やらハインやらの場所完全に把握してるけど」

(;><)「手掛かりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!
      お願いですシュールさん、みんなを探す手助けをしてほしいんです!」

lw´‐ _‐ノv「よかよ」サラッ

(;><)「いいの!? 僕が頼んでなんですけど、そんなにアッサリ了解していいの!?」

lw´‐ _‐ノv「いいのさいいのさ。こっちとしてもほっとけない事態ではあるし」

(;><)「ほっとけない事態……? どういうことなんですか?」

lw´‐ _‐ノv「どういうことってしょうゆうこと。ハロー、流石兄弟、そんでもってツン」

lw´‐ _‐ノv「この子達はそれぞれ、少なからず嘘をついていて……」

lw´‐ _‐ノv「特にその中の1人は、わりかし良からぬことをこっそり考えてるんよ」
716 名前:生徒指導代理:2011/05/08(日) 00:53:40.49 ID:JHNDOI4FO
(*‘ω‘ *)「ぽ。現時点で我々以外に目立つ組織は4つっぽ」

(-_-)「先生達、都村さん達、流石君達、あとは負け犬達ですね……」

('、`*川「負け犬? どーせ大半は捨て駒でしょ、気にしなくていいんでね?」

(-_-)「負け犬達にはツンさんが荷担してるみたいです、油断は出来ません……」

(*‘ω‘ *)「ぽ。そこで、貴様らにはその4派閥を中心に本格的討伐に乗り出して貰うっぽ」

ミ,,゚Д゚彡「おっ、ようやく思いっきり暴れられるか。腕が鳴るねぇ」ポキポキ

|゚ノ ^∀^)「しかし、我々が離れては『指揮帝』の守護が……」

(*‘ω‘ *)「問題ないっぽ、先程『秘密兵器(リーサルウェポン)』の洗脳が済んだっぽ」

ミ,,゚Д゚彡「『秘密兵器(リーサルウェポン)』?」

(;-_-)(普通にヒミツヘイキじゃダメなのかな……)
725 名前:生徒指導代理:2011/05/08(日) 00:55:41.43 ID:JHNDOI4FO
(*‘ω‘ *)「そう、単純な破壊力ならペニサスの凌ぐっぽ。出て来いっぽ」

(   )つ ガチャッ

('、`*川「あーっ……コイツかーっ……」

(;-_-)「確かに、破壊力だけなら最強クラスでしょうが……」

|゚ノ;^∀^)「あまり信頼は出来ませんわね……」

ミ,;゚Д゚彡「いや『指揮帝』、大丈夫っすか? 下手すりゃ『指揮帝』が危ないんじゃ……」

(*‘ω‘ *)「問題ないっぽ、洗脳は完璧っぽ。頼むぞ、死んでも私を守れっぽ?」

(   )「……お……」
736 名前:生徒指導代理:2011/05/08(日) 00:58:37.54 ID:JHNDOI4FO








川 ゚ 々゚)「お、おま、おまかせあれれれっ!!
      くるう、『指揮帝』の為に頑張るばるばりばらばらばらばらばらばらばら!!!」

『発狂人形(クレイジー・ドール)』素直クール改め素直くるう








第九話  END

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