- 10
名前: ◆kB11BI8NVE
:2011/04/26(火) 20:42:42.93
ID:cqRzbQHrO
('、`*川<あらすじ&人物紹介
概要:能力手に入れてバトる厨二を先生が説教で止めるんだけど今回先生あんまり出て来ない。
( ´ー`)从 ゚∀从( ><):メインキャラの皆様。今回あんまり出番無し。
( <●><●>):最初に能力消された生徒。長身。やたらと小難しい。将来は医者志望。
川д川:巫女服着用の学級委員長。隠れ巨乳。先生に恋するヤンデレ気質。作者のお気に入り。
( ^ω^):ピザデブ。メインキャラのようでそうじゃなかった。どちらかと言うと動けるデブ。
('A`):ヒョロガリ。当初設定ではボスキャラだったが作者のノリで雑魚に成り下がった悲劇のキャラ。
(、'∋`):ヒョロガリ2号。基本的に喋らないから雰囲気を汲み取ってもらう形になる。短小。
(*゚∀゚):クレイジー気取ってたけど根は真面目。声が大きくやたらと叫ぶ。今回の語り手に大抜擢。
从'ー'从(#゚;;-゚):前回能力を消された2人。どちらかというと名瀬ちゃん古賀ちゃんの関係性。
作者:チキン。古本屋に「お憑かれさん」の3〜5巻を売りに行ったら4巻だけ買い取り不能と言われた。
('、`*川「知らないわよ」
- 13
名前: ◆kB11BI8NVE
:2011/04/26(火) 20:45:49.18
ID:cqRzbQHrO
−少し前・廊下−
从 ー 从「……」ユッサユッサ
从; ー'从「……ん……私、気を失って……」
从 ゚∀从「おぉ髪型泥棒、お前もう気がついたか。早いのな」スタタタッ
(# ;;- ) キゼツチュウ
从;'ー'从「ぬおぅ、高岡!? ちょっ、私とでぃをどこに連れて行くつもりだ! 焼却炉か!」
从;゚∀从「発想が怖ぇよ! 図書準備室だよ、そこに先生が能力消した連中集めてんだ。
あまり人も来ねぇから、先生が全員説教し倒すまで乳繰り合ってろ」
从'ー'从「……そうか……私達は能力を消されたのだな……」
从'ー'从「フッ、まぁいいさ……素の私にあんなメルヘンチックな力合ってないしな……」
从;゚∀从「……お前、ガチでそんなサムライみたいな性格だったのな……ギャップがえげつないわ……」
从'ー'从「ほっとけ」
- 15
名前: ◆kB11BI8NVE
:2011/04/26(火) 20:48:56.99
ID:cqRzbQHrO
- 从 ゚∀从「……おっ、そう言えばお前らの腕、いつの間にか『洗脳中』消えてんな。
今までの奴らは気絶しっぱなしで特に注目してなかったから気づかなかったわ」
从'ー'从「ぬ? 本当だ、恐らく能力を消されたことで役立たずと見なされて切り捨てられたのだな」
从 ゚∀从「へー……あ、だったらさ! 何か情報とか教えてもらえんかね!?」
从;'ー'从「済まない……そうしたいのはやまやまなんだが、何一つ思い出せないんだ……。
多分洗脳解除とともに、重要な情報にまつわる記憶を消されたんだろう……」
从;゚∀从「マジかぁ……貴重な情報源ゲッチュしたと思ったんだがな……」
从;'ー'从「本当に済まない、何の役にも立てないなんて……!!
くっ、こうなればお詫びに腹を切って……!!」
从;゚∀从「重い重い重い! てか、厨二病治ってそれ!? お前んちどこの武家だよ!!」
- 20
名前: ◆kB11BI8NVE
:2011/04/26(火) 20:51:44.06
ID:cqRzbQHrO
- 从;゚∀从「あっ、そう言えばビコーズまだいるじゃん!!
ビコーズ探して聞けない!? お前らとあのボウリング坊主仲間だろ!?」
从;'ー'从「確かにビコーズとは信頼関係を築いているが、何よりも優先されるのは洗脳だ。
我々が洗脳されていない今、ビコーズは貴重な情報を漏洩することは無いだろう」
从;゚∀从「マジかよ……畜生、先生に情報渡して誉めてもらえるチャンスだったのに……!!」
从;'ー'从「……ずっと気になっていたんだが高岡、お前はいつから先生にそんなゾッコンになったんだ?」
从;゚∀从「今時ゾッコンて……いつからっつったら前世からだよ」
从;'ー'从「前世!?」
从*゚∀从「そうさ、俺と先生は前世からの主従でな、女を捨てた俺に先生はいつも優しく気遣ってくれたんだ!
あれは忘れもしない林檎園での戦いの時、俺にかかった返り血を先生、いやベルモット様はな、
あろうことか自分の高級なマントでうっひょうセバスチャーーーーーン!!!」
从;'ー'从「……高岡、キャラが変わっていておかしいという点ではお前も負けず劣らずだぞ」
从 ゚∀从「ほっとけ。
……っと、図書準備室につきましたよーってな」
从'ー'从「ああ、ありがとう。しばらくここで反省の意を込めてじっとさせて貰う」
从 ゚∀从「だから堅いんだよありのままのお前はよ……。
おーい負け犬共、新たな仲間のお出ましだぞーい」ガラガラ
- 27
名前: ◆kB11BI8NVE
:2011/04/26(火) 20:54:50.45
ID:cqRzbQHrO
- 从 ゚∀从「…………ん?」ガラーン
从'ー'从「……おい高岡、どういうことだ、誰もいないぞ?」
从;゚∀从「…………あれれ〜!? 誰もいないよ〜!?」
从;'ー'从(いやそのセリフ、私の……)
( ´ー`)先生の戦う生徒指導のようです
第八話 「まけいぬのバラッド。」
- 37
名前: ◆kB11BI8NVE
:2011/04/26(火) 20:57:46.38
ID:cqRzbQHrO
- −職員室−
从;゚∀从「……という訳でござんす!」
(;><)「回想長いんです!!」
(;´ー`)「参ったな……貞子もいるし、能力失ったら怖くてあまり動かないだろうと踏んでいたが……」
从;゚∀从「ど、どうします? とりあえず渡辺と東野は図書準備室に置いてきましたけど……」
(;´ー`)「……ハインは先に図書準備室に戻っていてくれ。俺とビロードで奴らを探す。
渡辺と東野までいなくなるとは思えないが、もしかしたら奴らが戻るかも知れないからヨ」
从;゚∀从「わかりました、早く来てくださいね。
ビロードてめぇ先生守れなかったら全身の毛穴を石膏で埋めるぞ」
(;><)「手間掛かる上に無駄にエグいんです!!」
(;´ー`)(ワカッテマス、貞子、内藤、鬱田、クックル、阿日谷……どこ行ったんだ……!?)
- 44
名前: ◆kB11BI8NVE
:2011/04/26(火) 21:00:03.86
ID:cqRzbQHrO
−結構前・図書準備室−
(*-∀-)「……」
(*-∀-)「う、うぅん……」
(*-∀゚)「……あれ、ここは……?」パチッ
(、'∋`)( 'A`)( ^ω^) (*゚∀゚) 川д゚川
(<●><●> )
(*゚∀゚)
(*;゚∀゚)「うおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!??」ドッギャーン
- 53
名前: ◆kB11BI8NVE
:2011/04/26(火) 21:03:16.18
ID:cqRzbQHrO
やー! 全国8千万のクレイジー気取りのみんな、お待たせ! つーちゃんだよ!
今回何とアタシが地の文担当だよ! 凄いや、メインキャラの若内もまだやってないのに!
早速だけど、目覚めたらやたら濃い集団に囲まれてたら、みんなどう思う?
アタシは悪夢の続きだと思った! 喰われるかと思った!
(*;゚∀゚)「ぎゃあぁぁぁぁぁ、寝起きに見る面子じゃねぇよぉぉぉぉぉっ!!!」
(;'A`)「開口一番ディスられた!!」
(;^ω^)「心配で見守っていたらこの仕打ち! 女って怖い!」
川;д川「な、内藤君、そんなことないよ……」
( <●><●>)「委員長、あなたはただ単に怖いです」
(、'∋`)
(*;゚∀゚)「そういうコント的なやりとりはいいから説明してくれよぉぉぉぉぉっ!!
お前ら個々が存在感抜群過ぎるんだよぉぉぉぉぉっ!!!」
- 60
名前: ◆kB11BI8NVE
:2011/04/26(火) 21:06:14.76
ID:cqRzbQHrO
数分後、インパクトフェイス達の説明を受けたアタシはようやく事態を飲み込んだ。
いやお前ら、暗闇で横一列になって歩いてくるコイツらに遭遇してみろ。
ションベン漏らさなかったら100円やる。
(*;゚∀゚)「つ、つまり、お前らは先生に説教されて厨二能力を無くしたって、そういうことだな?」
( <●><●>)「そういうことです。阿日谷さんだってそうでしょう?」
(*;゚∀゚)「まぁな……アタシの場合は説教が一番の理由じゃなかったけどな……」
川д川「一番の理由?」
(*;゚∀゚)「うん……あんなのを見せられたらアタシがただのバンビーナだってことを実感させられたよ……」ブルブル
(;^ω^)「詳細はわかんないけど何かしらのトラウマを植え付けられたってことはわかるお……」
甘いな内藤、あれはトラウマなんてレベルじゃねぇよ。新手の呪いだよ。
今思い出してもちびりそうになるわ、何だあのモンスター。何考えてんだクーちゃん。
あんなん目の当たりにしてキャラ突き通せる奴がいたらそいつは既に頭おかしいよ。
川 ゚ 々゚)←あのモンスター
- 73
名前: ◆kB11BI8NVE
:2011/04/26(火) 21:09:14.45
ID:cqRzbQHrO
- ( <●><●>)「なるほど……我々は先生に思いっきり説教ぶつけられましたよ……」
(*゚∀゚)「ふーん……何か意外な反応だな」
( ^ω^)「何がだお?」
(*゚∀゚)「委員長はともかく、野郎共は厨二妄想にどっぷり浸かってたじゃん。
ワカッテマスなんかいつも『新世界叙述史(笑)』持ち歩いてたし」
(;<●><●>)「その話をするなぁぁぁぁぁっ!! あれは破り捨てて山羊の餌にすると決めたんです!」
(*゚∀゚)「鬱田やら内藤やらは発言がもうアレだったもんな。
奈落火焔団ヴェロニカ(爆笑) 『漢検二級−コトダマ・ファンタズマ・バージョンセカンド−』(氷の微笑)」
(;^ω^)「イヤぁぁぁぁ、これが噂の厨二病の後遺症ってヤツかぁぁぁぁぁっ!!」
(;'A`)「笑うなら思いっきり笑えよぉぉぉっ!! 何で俺だけ一歩引いた感じなんだよぉぉぉぉっ!!」
(*゚∀゚)「だからさ、能力消されてもっと恨んでんのかと思ったのよ。
なのに何かみんなあっさりしてるから意外でさ」
(;、'∋`)(僕だけ弄られなかったのは取り立てて言うべきエピソードが無かったからだろうか……)
- 152 名前:
◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
21:57:27.52 ID:cqRzbQHrO
( <●><●>)「……まぁ、確かに最初は恨みましたよ。
毎日のように妄想していた能力を一瞬で消されたのですから」
(;^ω^)「僕らなんか説教さえダイジェスト扱いだったお……」
(;'A`)「説教ってか心を叩き折りに来られたからな……色んな物を失ったぜ……」
(;、 ∋ )ガクガクブルブルガクガクブルブル
(*゚∀゚)「じゃあ何で……」
川д川「……それより、怖くなったの……」
(*゚∀゚)「怖くなった? アタシは別に委員長怖いとは思わないよ? 何で巫女服なん?」
川;゚д川「いや、そういうことじゃなくて……」
:(;、 ∋ ): ガクガクブルブルガクブルガクブルガクブル
(*;゚∀゚)(ていうか、この鳥顔に一体何が……)
- 157 名前: ◆kB11BI8NVE
:2011/04/26(火) 22:00:12.74
ID:cqRzbQHrO
川д川「……私……先生のことが好きだったの……」
(*;゚∀゚)「んにゃ!? マジで!? それって今ぶっちゃけるべきこと!?」
(;'A`)そ ガーン
(;^ω^)(あれ!? コイツまさかサラッと失恋した!?)
川д川「……その先生のことを……私、殺そうとした……」
(*゚∀゚)「!!」
川;д川「……今思い出しても、私、どうかしてた……!!
力を手に入れて、気持ちが抑えられなくなって、私、先生を……!!」グスッ
(*;゚∀゚)「……委員長……」
やだ、何これいきなり重たい。さっきまで(氷の微笑)とかやってたのに何これ。
(;'A`)(俺も泣きてぇ……)
(;^ω^)(……ドクオ、なんか新しい妖怪みたいな顔してるお……)
- 159 名前:
◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
22:03:49.09 ID:cqRzbQHrO
- ( <●><●>)「我々も同じです。力に酔って、人を殺そうとした。
もしも先生に能力を消されていなかったら、そう考えるととても恐ろしく思えたんです」
( ^ω^)「先生のしたことは荒療治だったけど、僕達のためだったってことはわかるお」
('A`)「だったら恨んでも意味無いからな。かと言って感謝してるわけじゃねーけど」
(、'∋`)(だから僕達はあまり引きずらないことに決めたんだ、と物語る瞳)
(*゚∀゚)「……」
川д川「……阿日谷さん……?」
(*゚∀゚)「……」
(*゚∀゚)「……や」
(*;゚∀゚)「やっべえぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!! アタシすげぇ恥ずかしいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」
川;゚д川「!?」
- 160 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
22:06:15.68 ID:cqRzbQHrO
やっべえやっべえ、コイツら想像以上に大人だ。自分の罪を認め、反省してる。
こんなん見せられたらさっきまでのアタシすげぇ最低じゃん。めちゃくちゃ性格悪いじゃん。
クーちゃんの涙ながらの説得を嘲笑いながらアヒャヒャ言っちゃったよ、まさに外道。
(*;゚∀゚)「ひゃあぁぁぁぁぁっ、罪悪感がとてつもねぇぇぇぇぇっ!!!
うおぁぁぁぁぁ、誰かアタシを深い森の奥の穴に埋めてくれぇぇぇぇぇっ!!!」
川;゚д川「お、落ち着いて阿日谷さん!! 喉ぶっ潰れるよ!?」
(*;゚∀゚)「あっひゃぁぁぁぁぁ、自己嫌悪がぁぁぁぁぁっ!!
心の闇が、ゴホ、ゴホゴホ、カァァァッ!!!」
川;゚д川「だから言ったのに! 喉ぶっ潰れるって言ったのに!」
( <●><●>)「阿日谷さんがやたらめったら叫ぶキャラだということはワカッテマス」
(;'A`)「じゃあハナから止めろよ!!」
- 166 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
22:12:11.58 ID:cqRzbQHrO
−数分後−
川;゚д川「ハァハァ……あら阿日谷さん、落ち着いた……?」
(*;゚∀゚)「ハァハァ……ごめん委員長、今後突発的にこうなると思うからその都度止めてね……」
川;゚д川「えぇー……」
はぁ、参った参った、パニックになると絶叫する癖治さなきゃダメだね。
このままじゃ絶叫中に喉がパーンて弾けて死にそうだ。うわなにそれグロい。
(*;゚∀゚)「ま、まぁ……つまり、お前らは先生を恨んでは無いって訳だな。超偉いじゃんか」
( <●><●>)「先生恨んだところでどうなるものとは思えませんしね。
むしろ恨んでるのは我々を洗脳した輩ですよガッデム!」カベパンチドガッ
(*;゚∀゚)「!? 急にどうした!?」
- 167 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
22:15:12.22 ID:cqRzbQHrO
- ( #^ω^)「そうだお、洗脳なんてされたせいで僕の理想だった左腕無双が出来なかったんだお!」
(#'A`)「しかも洗脳にまつわる記憶消されたせいでろくに戦いのこと覚えてねぇんだぜ!?
残ったのは精神的に来る説教の記憶だけだ畜生が!!」
(#、'∋`)ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ
うん、コイツら先生を恨んでないんじゃなく、その恨みを別の物にぶつけてるだけだ。
まぁ、あれだ。アタシの絶叫返せこの野郎共が。
(#<●>皿<●>)「しかも一番腹立つのが、記憶を無くしたせいで誰に洗脳されたかわかんねぇことです糞が」ギリギリギリ
顔怖っ!! さっきまでの穏やかなお前はどこやねん!! ていうか。
(*゚∀゚)「お前ら、誰に洗脳されたか覚えてねーの?」
(#<●>Д<●>)「そりゃそうだろ洗脳にまつわる記憶根刮ぎ消されてんだからよぉ。
委員長もすぐ先生追いかけたから知らないっていうしよぉ、誰だよファック!」ペッ
(*;゚∀゚)「もはやお前が誰なんだよ!! ていうか……」
- 168 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
22:18:23.99 ID:cqRzbQHrO
(*゚∀゚)「ちんぽっぽだろ? お前ら洗脳したの」
( <●><●>)
川д川
( ^ω^)
('A`)
(、'∋`)
(*;゚∀゚)「ちょっ、一斉に見つめないで、圧迫感が凄いから……」
- 172 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
22:21:23.36 ID:cqRzbQHrO
- (;^ω^)「マママ、マァジでぇ!? つーちゃん覚えてるのかお!?」
(*;゚∀゚)「ま、まぁ……」
アタシは洗脳されてなかったし、洗脳されてる奴を何回か追い払ったりした。
そのため、ちんぽっぽがみんなを洗脳したことはわかってる。
(;'A`)「いや、ちんぽっぽって……嘘だろ?
あんな愛玩動物みたいな奴が洗脳なんてエグい能力持たないって……」
(*;゚∀゚)「それはね、みんな思ってる。クラスみんなの共通意識」
そりゃそうだ、誰があんなほんわかフェイスが黒幕だと思おうか。
あいつ絶対もっと和む能力持つべきだよ。みかんになるとかさ。
( <●><●>)「……そうですか……」
(*゚∀゚)「? どうしたワカッテマス?」
とか言ってる間にワカッテマスの雰囲気がちょいと変わった。何だ、君は情緒不安定かい?
( <●><●>)「……そうですか……椿さんが……私達を操って……よくも……!!」ブツブツ
(*;゚∀゚)「……ど、どうしたワカッテマス……!?」
あ、やべぇ。多分アタシ余計なこと言った。
- 75
名前: ◆kB11BI8NVE
:2011/04/26(火) 22:24:12.81
ID:cqRzbQHrO
- ワカッテマスのやたらと自己主張の強い目が、なんか不気味に輝いている。
間違いない、コイツなんか良からぬことを企んでる。
そしてアタシ達はほぼ確実にそれに巻き込まれる。これ予言な。
( <●><●>)「……何をボサッとしてるんですか皆さん。行きますよ」
(;'A`)「い、行く?」
(;^ω^)「行くって、どこにだお?」
( <●><●>)「アハハ、そりゃあもちろん……」
(#<●><●>)「ちんぽぶっ飛ばしに行くに決まってんだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
(;^ω^)(;'A`) 川;゚д川(;、'∋`)「ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!??」
(*;゚∀゚)「予言的中ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!」
- 177 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
22:27:18.78 ID:cqRzbQHrO
畜生、案の定巻き込まれ系イベントが発生してもうた! しかも大してストーリーに関係しないタイプの!
そうだ、他のみんなはどんな反応なんだ。流石に同調とかしねぇよな!?
(;'A`)「おいアンタ! ふざけたこと言ってんじゃ……」
(;^ω^)「やめろドクオっちゃん!!」
(;、'∋`)ドキドキハラハラ
うわぁぁぁ、緊張感がまるで無いぃぃぃっ!! クックルお前いい加減喋れやぁぁぁぁっ!!
川;゚д川「な、南出門くん、どういうこと……!? ぶっ飛ばすって……!?」
よし、委員長GJ! 君みたいな正論を言う娘がつーちゃんは大好きだ! 髪切れ!
(#<●><●>)「文字通りの意味ですよ!
こちとら能力貰ってすぐ操られてすぐやられたから何一つ思い出が無いんですよ!
覚醒したら目からビーム出すとか色々想像してたのに!」
なんだその覚醒、未確認少年ゲドーか! 誰がわかるんだ今のツッコミ!
- 182 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
22:30:34.62 ID:cqRzbQHrO
- (;^ω^)「いやいや、でも僕達には手掛かりも、能力も無いんだお!?」
(;'A`)「そうだよ、例えちんぽっぽ見つけてもまた洗脳されるか、やられるかだって……!!」
内藤と鬱田が必死で止める。情けない光景だが、実際コイツらの主張の方が正しい。
アタシ達は能力を失い、「厨二」から単なる「中2」に戻った。
そんなアタシ達がノリノリの能力者達の宴の場に戻ったところで、出来ることなんか何も無い。
(*;゚∀゚)「お前の気持ちはわかるけどさ、ジッとしてた方がいいって。
どうせ24時間経ったらこんな戦い終わるんだしよ」
当然アタシも同意見だ。わざわざ危ないどころか炎上中の橋を渡るほどクレイジーじゃない。
川;д川「そうだよ南出門くん、きっと戦いは先生が終わらせてくれるから……」
( <●><●>)+「……皆さんはまだ甘いですね」キラーン
(*;゚∀゚)「は?」
うわ、なんか怖い。ていうか今コイツの何が輝いたんだ。眼球?
- 184 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
22:33:55.53 ID:cqRzbQHrO
- ( <●><●>)「いいですか皆さん! 特に男子諸君!!」
( <●><●>)「皆さんは確かに『厨二妄想』は無くしました。
今や戦いにノリノリで挑めないただの中学生です」
(#<●><●>)「だが、しかっし!!」グッ
(*;゚∀゚)「力んだ!!」
(#<●>Д<●>)「『 下 剋 上 の 浪 漫 』に対する情熱まではぁ、
失ってないでしょうがぁぁぁぁぁっ!!!」ダッパーン
(*;゚∀゚)(;、'∋`)(;'A`)(;^ω^)川;゚д川「 下 剋 上 の 浪 漫 ! ! ! ? ?」
- 190 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
22:37:16.75 ID:cqRzbQHrO
- (#<●>Д<●>)「そう、下剋上! 絶対的な力を持つ者を弱き者が下す、まさに大逆転!!」
(#<●>Д<●>)「日本では本能寺の変、ヨーロッパでは市民革命など、古くから歴史を彩ってきた下剋上!!」
(#<●>Д<●>)「現代だって理不尽な社長を殴るだとか、
貧乏人が金持ちから恋人を奪うだとか素晴らしい下剋上例は存在します!!」
(#<●>Д<●>)「そないな! 下剋上を! ワテらが! 成し遂げんねん!!」
(# <●> Д <●> )「 そ れ 以 上 に 理 由 が あ り ま し ょ う く ぁ ぁ ぁ ぁ っ ! ! ! 」ブッバババーン
(*;゚∀゚)≡≡≡ サーッ
川;゚д川≡≡≡ ササーッ
(#<●>Д<●>)「女子ドン引いてんじゃねぇよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!
こちとらキャラ変えて熱弁してんだからよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!
うおぉぉぉぉぉっ、ますたぁすぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっく!!!!」
- 192 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
22:41:16.10 ID:cqRzbQHrO
- うん、そうは言われても引くよね。ていうか怖いよね。
ていうか顔膨れ上がりすぎだろ、また悪夢の種が増えるわ。
(*;゚∀゚)「……いや、下剋上の浪漫とか言われても……アタシら女子だし……」
川;゚д川「あんまりそういうアクティブなのには……ちょっと……」
(#<●><●>)「お前ら散々アクティブなことやってたじゃねぇかよぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!
とにかく下剋上をするんです、それにはここにいる全員の力が必要です!!
我々を傀儡のごとく扱った椿ちんぽっぽに裁きの鉄槌を!!」
(*;゚∀゚)「お前もはや新興宗教立ち上げるテンションじゃんかよ!!
そもそもアタシ達洗脳されてないからちんぽっぽと戦う義理無いしさ!?」
川;゚д川「そ、それにやられたからってやり返すのは乱暴だよ……ねぇ、みんな……?」チラッ
(*^ω^)(*'A`)(*゚∋゚)キラキラツヤツヤ
(*;゚∀゚)「あっれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!??」川д゚;川
- 196 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
22:45:33.89 ID:cqRzbQHrO
- (*^ω^)「おっお、カッコいいお! 下剋上なんて男に生まれたからにはやらずんば死ねぬお!」キラキラ
(*'A`)「ここで諦めたら俺らただのデブガリズムだもんな! ならば動いた方がいいわな!」キラキラ
(*゚∋゚)キラキラツヤツヤ
なんか男子共がめちゃくちゃ輝いてる! クックルなんか血色が良くなってる!
これが男の浪漫って奴か、男勝りとはいえ女のアタシには超えらんない壁がここにはある!
(*<●><●>)「フフ……やはり男子の皆さんには通じる何かがあったようですね」ドヤッ
腹立つ、コイツのドヤ顔腹立つ! 『整いました!』みたいないい表情しやがって!
(*;゚∀゚)「いーやいやいや! ぶっちゃけこっちは何も通じてないからな!?」
川;゚д川「そ、そうだよ……それに簡単に下剋上なんて出来ないよ……」
ヒートアップする男子達に冷や水をぶっかけるがごとく、アタシ達は反論する。
今や戦いになんて何の興味も無いのに、下剋上なんてようわからん理由では戦えない。
( <●><●>)「……私も、怖いんですよ……」
(*;゚∀゚)「だろ? だったらわざわざデンジャラスゾーンになんざダイブしなくても……」
- 199 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
22:48:23.67 ID:cqRzbQHrO
- ( <●><●>)「いえ、そうじゃなくて……」
( <●><●>)「……ここで、ジッとしていることが」
(*゚∀゚)「え……」
( <●><●>)「我々は説教され、能力を失い、ただの中学生になった」
( <●><●>)「だからこそ、今行われている殺し合いがいかに異常で意味が無いかわかります」
( <●><●>)「そんな異常な戦場に丸腰で飛び込むことは確かに怖い」
( <●><●>)「ですが、何もしないでただこの図書準備室に籠もり、終わりを待つこと」
( <●><●>)「能力が無いことを理由に何もしないで待ち続けることの方が怖くなったんです」
(*゚∀゚)「……ワカッテマス、お前……」
( <●><●>)「まぁ、これら全て暴れたいためにでっち上げた綺麗事ととってもらっても構いませんがね……」
(*゚∀゚)「……お前が連続で話すとお前の顔が連なってなんか気持ち悪いな」
( <●><●>)「おいてめぇ何を聞いてたんだおい眉毛付けんぞおい」
- 202 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
22:51:42.51 ID:cqRzbQHrO
- 川д川「……わかった……私も協力する……」
(*;゚∀゚)「ぬぉっ!? どうした委員長、お前まで厨二一時再発したか!?」
( <●><●>)「おやおや委員長、あなたも下剋上の浪漫に心揺さぶられたのですね?」
川;゚д川「い、いや、正直それに関しては全く興味持てないけど……」
(´<●><●>) ショボッテマス
(*;゚∀゚)「キモッ!」
川д川「私は委員長だから、クラスのみんなを纏めないといけないし、それに……」
川д川「……みんなに、必要とされたい……」
(*'A`)「委員長……」
( ^ω^)(えっこいつ何でこの状況で頬を赤らめてんのいみがわからねえ)
- 206 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
22:55:09.19 ID:cqRzbQHrO
- 川д川「私、ずっとみんなに必要とされてるのか不安で……勝手に壁作ってて……」
川д川「でも、先生にお説教されて……自分からみんなに関わろうって思ったの……」
川д川「怖いけど……せっかく正気に戻れたんだから戦いなんて嫌だけど……」
川д川「……私なりに、みんなの役に立ちたい……!!」
(*;゚∀゚)「委員長……」
正直、アタシは委員長を誤解していた。
少なくとも委員長はこういう悪ノリみたいなのは徹底拒絶タイプのはずだ。
だが、委員長がクラスを大好きだったのは、2年3組なら誰でも知っている。
そこから考えたら、委員長が話に乗るのも当然の成り行きかも知れない。
( <●><●>)「委員長、ありがとうございます、
あなたのその知性と優しさは必ず打倒ちんぽの鍵となります」
っぽ付けろや! 何か響きが痛々しいわ!
川;゚д川「で、でも野蛮はダメだよ? そういうのを止める意味でも付いてくんだから」
(*'A`)(委員長に俺のちんぽっぽを打って倒されてぇ……)
( ^ω^)(こいつ突然爆発とかしねぇかな……)
- 207 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
22:58:16.74 ID:cqRzbQHrO
- ( <●><●>)「さーて……残すはあと1人ですね……」チラリッテマス
(*;゚∀゚)「ふぐっ……!!」
こいつ、なんて隠し切れてないチラ見をしてくるんだ!
だが、流れ的には明らかにアタシも参加ルートだ。とてつもない「空気読め」感がヒシヒシと伝わる。
川゚д川(*゚∋゚)('A`)( ^ω^)( <●><●>)
ジーーーーーッ
畜生、こいつら五者五様の視線で見つめてきやがって! 気を抜いたら石になりそうだ!!
(*;゚∀゚)「うっ……ぐぅぅ………っ!!」
(*;-∀-)「ぬっ……ぬくっ……」
(*;゚∀゚)「あーーーっ、もうわかったわかったわかりましたよ!!
アタシもその下剋上とかいうイミフな浪漫に付き合ってやるよ草食系共がぁーーーっ!!!」ダバーン
もういいや、そもそもこんな非現実的な状況でジッとしてて安全なんて保証はどこにも無いんだ。
だったら好きなだけバカやってやる。夢見がちな男子に付き合ってやる。
このまま罪悪感に潰されそうになるくらいなら思いっきり掻き乱してやるよ!
(*<●><●>)「あるぇー? どうしたんですか阿日谷すぁん急にぃーっ?
こちとら何も強制してますぇんけれどもーっ?」
(*#゚∀゚)「ムキャァァァァァァっ、ムカつくぅぅぅぅぅっ!!!
何だギョロ目蹴り倒すぞてめぇぇぇぇぇっ!!!」
- 210 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
23:02:28.40 ID:cqRzbQHrO
- ぬあぁぁぁぁぁっ、アタシやっぱコイツ嫌いだ! この目玉お化け嫌いだ!
言っとくけどこれフラグじゃねーからな! コイツと付き合うくらいなら体に穴空けるわ! ばぬぅ!
川;゚д川「あ、阿日谷さん、ムリはしなくていいんだよ……?」
(*#゚∀゚)「あぁもういいんだよ委員長、アタシに二言はねぇんだよ!! 女は度胸だ!」
(*<●><●>)「あなたには度胸や愛嬌よりも豊胸が必要なんじゃないですかーっ?」クスッ
(*#。Д゚)「てんめうぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!
目ぇ潰してぶち殺すぞキャラブレ野郎がよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
川;゚д川「阿日谷さぁぁぁぁぁん!? 怖いよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
('A`)(叫ぶ委員長の口から飛ぶ唾拾い集めて浴びてぇ……)
(;^ω^)「ドクオてめぇキショい妄想してる暇あんならこのバーサーカー抑えるの手伝えおぉぉぉぉぉっ!!!」
(*゚∋゚)「遊んでる暇は無いぞ、全員行くと決まったなら早く行こうじゃないか」
(;^ω^)「しゃべったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
- 215 名前:
◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
23:06:21.67 ID:cqRzbQHrO
−数分後・廊下−
(#;;)<●>)「まぁなんやかんやで和やかに図書準備室から移動した訳ですが右半分が見えねえ」
(*#゚∀゚)「ほう、まだ減らず口を叩ける余裕があったか、今度は左顔面だ」
川;゚д川「あ、阿日谷さん落ち着いて……」
めんたまファッキンにつーちゃんパンチをぶちかましたアタシ達は、なんやかんやで移動を開始した。
もうコイツはデリカシーを司る細胞が全て目に行ったとしか思えない。マジでヤっちゃおうかなアイツ。
- 217 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
23:09:15.78 ID:cqRzbQHrO
- (;^ω^)「それにしてもワカッテマス、これからどうするつもりだお?」
(;'A`)「そうだ、闇雲に歩いても意味無いぞ?」
内藤と鬱田がどこか怯えながらワカッテマスに問いかける。
どうしたお前ら、何か世にも恐ろしい物でも見たか? つーちゃんわかんなぁい☆
(#)<●><●>)「無論この先のことは考えています。現時点での目的は椿さん達のアジトを探すことです」
(*゚∀゚)「アジトかぁ、言っとくけどアタシは知らねえぞ?」
( <●><●>)「ええ、その点に関しては本当に期待外れです」
(*#゚∀゚)「よっしゃー、遺言はそれでいいな? いいんだな?」
川;゚д川「阿日谷さん落ち着いて落ち着いて! ヒッヒッフー、ヒッヒッフー!」
(*#゚∀゚)「ヒッヒッフー、ヒッヒッフー……」
委員長、その都度止めてくれてありがとう。ワカッテマスは今後喋るな。
┓(*゚∋゚)┏(やれやれ、と言いたげな佇まい)
お前は喋れよ。いつまでツヤツヤしてんだよ。
- 220 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
23:11:53.02 ID:cqRzbQHrO
- ( <●><●>)「とりあえず、念のため最低限の武装はしておきましょうか」ガチャガチャ
そう言ってワカッテマスは近くにあった掃除用具箱を開け、入っていた自在箒を配った。
刀とかランチャーが飛び交うこの校内じゃ心許ないが、無いよかマシだ。
( <●><●>)「そして作戦ですがとりあえず洗脳されている生徒を見つけ、
気づかれないように尾行する作戦を取りたいと思います」
(*゚∀゚)「気づかれないようにどうやって洗脳されてるか知るんだよ。
手の『洗脳中』の文字しか普通の奴との違い無いんだぜ?」
( <●><●>)「その程度の文字なら、視力4.5の私にかかれば長距離からでもくっきりです」
(*;゚∀゚)「マジで!?」
目ぇ良すぎるだろ、それはそれで一種の特殊能力じゃねぇか!!
( <●><●>)+「フッ、現代に蘇ったオスマン・サンコンとは私のことです」
全く決まってないのにいい顔してんじゃねぇよ。因みにサンコンさんバリバリ現代人だぞ。
- 225 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
23:14:14.68 ID:cqRzbQHrO
- 川д川「と、とりあえず携帯の番号交換しとこうか……何かと連絡取るために必要だし……」
( <●><●>)「おお、それいいですね。流石は委員長、頼りになります」
川*д川「ほ、本当? 役立った? えへへ……」
( <●><●>)「私は全員のアドレスはワカッテマスから、今から一斉送信しますね。
それぞれ登録しておいてください」
(*;゚∀゚)「なんで知ってんだよ、アタシお前にメルアド教えてねぇぞ!?」
(*'A`)(お、俺の『アドレス(イチモツ)』が委員長の『端末(ナカ)』に……!!)ムラムラ
( ^ω^)「ところで、本格的に襲われたらどうするお? 箒じゃ戦いきれないお」
('A`)(あちゃー、遂に雰囲気を読んでツッコんでもくれなくなったかー)
(*゚∋゚)(ドンマイ、と伝えたいかのような肌ツヤ)
- 231 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
23:17:42.95 ID:cqRzbQHrO
- ( <●><●>)「さすが内藤君、いい質問ですねぇ!!」
池上彰!?
( <●><●>)「その件ですが……おっ……」
(*゚∀゚)「? どうした? 池上彰のミイラみたいな顔になってんぞ」
( <●><●>)「とりあえず池上彰のミイラがどういう物か解説をしてほしいですが。
それより見えますかね、中庭のベンチ。人がいます、『洗脳中』って書いてあります」
(;^ω^)「ちょ、マジかお!?」ガッ
みんなが一斉に窓に張り付くがごとく近付く。二階とは言え、こっから中庭ってまぁまぁ距離あるぞ。
どんな視力してんだコイツ、気持ち悪っ。ていうかその目が気持ち悪っ。
川д川「本当だ……文字は見えないけど、確かに人がいるね……」
('A`)「アイツなら見た感じそんなに強くなさそうだし、楽に尾行出来るんじゃねぇの?」
(*゚∀゚)「どれどれ……」ガッ
- 237 名前:
◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
23:20:39.17 ID:cqRzbQHrO
('、`*川(舌疲れた……)
( <●><●>)「よし、それでは今からこっそり中庭へ向かい、伊藤さんの尾行をしましょう」
(*;゚∀゚)「待て待て待て待て待て待て待て待てダメだダメだアイツはダメだぁぁぁぁぁっ!!!!」
- 241 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
23:23:27.34 ID:cqRzbQHrO
- ( <●><●>)「おやおやどうしたんですか阿日谷さん、怖じ気づいたんですか?
あまりの胸の格差に愕然としたのですか?」
(*゚∋゚)(やれやれ、男勝りな阿日谷にも可愛らしいところあるじゃないか、と言わんばかりの微笑)
(*;゚∀゚)「お前らその生暖かい視線やめろぉぉぉぉぉ!!
アイツに関わっちゃアカァァァァァン!!
特にアタシと委員長は関わっちゃアカァァァァァン!!!」
川;゚д川「何で!?」
保健室へ向かう途中、アタシは見た。
あの、校長の銅像を殴り壊したと言う風評を持つドヤンキーの高岡が、
実は乳が本体なんじゃねぇかと言う都市伝説を持つペニサスにペロペロされそうになっているところを。
(*;゚∀゚)「ペニサスは超強いんだよ……実力も、性欲も……」
(*'A`)「性欲!?」バッ
ヤダ、この子性欲と言うワードに対して脊髄反射で反応した。単にキモい。
- 243 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
23:26:54.38 ID:cqRzbQHrO
( <●><●>)「しかし、伊藤さんがそこまで強いのであれば、アジトを知っている可能性も高いのでは?」
(*;゚∀゚)「そりゃそうだろうけどよ……」
確かにペニサスは高確率で重要な情報を知っているだろう。
だけど、こっちとしては情報と貞操を秤に掛けてるようなもんだ。簡単に踏み切れない。
(*'A`)「それにしても伊藤おっぱいでけぇなぁ……何が詰まってんだあれ、夢か?」
(*^ω^)「おっお、この角度は遠いけどおっぱいがよく映えるお」
*(‘‘)*「そうでしょう、あのベンチはお姉様のお気に入りだから、ここはお姉様を眺める特等席なの」
(*'A`)「あ、妹さんですか、お宅のお姉様のおっぱい様には愚息がお世話になっとります……」
(*゚∀゚)(*゚∋゚)川д川 *(‘‘)* (<●><●>
)('A` )(^ω^ )
*(;‘‘)*「ちょっ、囲まないで、なんか怖い……」
- 244 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
23:29:27.51 ID:cqRzbQHrO
- (*;゚∀゚)「ぬぉっ、ヘリカル! お前舐め殺されてなかったのか!」
*(;‘‘)*「舐め殺……!? そんな死因無いよ!」
( <●><●>)「阿日谷さん、沢近さんと何かあったのですか?」
(*゚∀゚)「沢近が高岡にぶちのめされてペニサスにペロペロされそうになってるのをチラッと見た」
(;'A`)「何その桃源郷のような地獄絵図!! 怖っ!!」
(*゚∋゚)(それより沢近の腕を見てみろ、『洗脳中』と書かれている、と語りかけるような眼差し)
(;^ω^)「でもそう言われればどことなくヘリカルの雰囲気が変わってるお!
前までは子供が無理してドレス着てるような痛々しさと微笑ましさがあったお!」
川;゚д川「そ、そう言えば喋り方も普通だし……沢近さん、伊藤さんに何かされたの……?」
*(‘‘)*「何か? 特に何も変わってないよ、どうもなってない」
*(‘‘)*「ただ、ちょっとペニサスお姉様の寵愛を受けて《姉妹(スール)の契り》を交わしただけ!!」
(*;゚∀゚)「手遅れだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
- 246 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
23:32:38.47 ID:cqRzbQHrO
- うわぁぁぁぁぁ、変態によって変態がまた1人生み出されてしまったぁぁぁぁぁっ!!
百合ってヤツはゾンビなのかぁぁぁぁぁっ!!
(;<●><●>)「なるほど……こんなにも人を変えてしまうとは……洗脳とはなんて恐ろしい……!!」
違う、これは洗脳じゃない! もっと恐ろしい何かだ!
*(‘‘)*「うふふ……確かあなた達は先生にやられて『指揮帝』に捨てられたんだよね?
あなた達に恨みは無いけど、お姉様の愛撫を受けるために始末させてもらうね……」
そう言いながらヘリカルは指を立て、構えた。確かチラ見情報ではコイツは電撃飛ばすはず。
見た目ロリロリのロリカルだが、ただの中学2年生に戻ってるアタシ達にとってはとんでもない危険人物だ。
うっわ、何気に絶体絶命だよ。絶体絶命でんぢゃらすょぅι゛ょだよ。
*(‘‘)*「男子はとりあえず薙ぎ倒して、委員長とつーちゃんは一緒にお姉様のところに行こうか……」
川;゚д川「!?」
やっぱりそうなるかー!! ヤバいぞー、洗脳以上の後遺症を残すはめになるぞー!
- 247 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
23:35:42.00 ID:cqRzbQHrO
- (;'A`)「お、おいワカッテマス……ヤバいぞ、どうする……!?」
( <●><●>)「……そういえば、まだ説明の途中でしたねぇ……襲われた時の対処法……!!」ユラリ
ワカッテマスがいきなり猛者くさい雰囲気をどことなく醸し出し始めた。
あれ何こいつ、急に戸部先生っぽい!
なんだなんだ、コイツ何か考えがあるのか? ハッタリだったら耳噛むぞ。
( <●><●>)「我々が圧倒的不利だということはワカッテマス」
( <●><●>)「数と力のアドバンテージを考えても沢近さんは強敵です」
(#<●><●>)「なら、どうすべきか、結論はとうに決まっとりゃぁす!!」グッ
(*;゚∀゚)「力んだ!!」
( <●><●>)「そう、我々が取るべき行動……それは……!!」ゴゴゴゴッテマス
*(;‘‘)*「ゴクリ……!!」
≡≡≡≡≡( <●><●>)「遁走一択!!!」ピューッ
(゚∀゚;*)≡≡≡川д゚;川≡≡≡「ですよねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」≡≡(*;゚∋゚)≡≡(;'A`)≡≡(;^ω^)
*(;‘‘)*「えっ、ちょ……うぇっ!? え、ええぇぇぇぇぇっ!?」
- 250 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
23:39:02.18 ID:cqRzbQHrO
クソぉぉぉぉぉっ、アタシ今日基本的に逃走しかしてねぇぞぉぉぉぉぉっ!!!
どうすんだこれきっかけでアスリートになって金メダルとか取ったら!
インタビューで陸上を始めたきっかけとか語れねぇだろうがぁぁぁぁぁっ!!!
≡≡≡≡(*;゚∀゚)「ワカッテマスお前散々挑発したくせに逃げるが勝ちってなんだよぉぉぉぉぉっ!!!」
≡≡≡≡( <●><●>)「無駄に争って消耗するよりは不意打ちで逃げるほうが兵法的には得です」
≡≡≡≡(;^ω^)「お前なんで走りながらもそんな余裕なんだおぉぉぉっ!!」
≡≡≡≡川;゚д川「ハァハァ……み、巫女服走りづらい……!!」
≡≡≡*(;‘‘)*「ちょ、ちょっと待ちなさーい!! やたら速ーい!!」トテトテ
ヘリカルが可愛らしい擬音を立てながら追いかけてくるが、元々ヤツは運動が苦手だ。かーわいーい。
アタシは運動が得意だしワカッテマスは足が長い。内藤は意外と機敏だし、委員長もわりと走れる。
つまり、アタシ達は高確率でヘリカルから逃げ切れるのさ! ハッハー!
≡≡(;'A`)「ゼェゼェ……ちょ、ちょま、みんな、ま、待って……!!」ボテボテ
≡≡(;、'∋`)(た、助けて、置いてかないで、と訴えるような動悸)トロトロ
(*;゚∀゚)「ヒョロガリぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」
- 257 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
23:43:22.09 ID:cqRzbQHrO
- ≡≡≡*(;‘‘)*γ「アハッ、追いつくよガリガリ軍団!
今すぐこんがりソテーにしてあげるからねぇぇぇぇぇっ!!」バリバリ
≡≡(;'A`)「う、うるせえぇぇっ!! 食らえ必殺・唾液弾(アシッドミサイル)!!」ペッペ
≡≡≡*(;‘‘)*「うわぁぁぁぁぁ最低だぁぁぁぁぁっ!!」
≡≡(;、'∋`)(ヤバいヤバいヤバい吐く転ぶ咽せる疲れる死ぬ死ぬ死ぬ、と悶えるような咳き込み)
ヘリカルと棒2本の差はみるみるうちに縮まっていく。クックルいつの間に戻ったんだ。
マズい、このままじゃ2人が捕まるのは時間の問題、一寸先の未来だ。
(*;゚∀゚)(……だけど、このまま走れば、逃げ切れる……!?)
残酷で最低で魅力的な選択肢が、アタシの脳裏に提示される。
ダメなのはわかってる、あの2人を見捨ててはいけないことは理解してる。
でも、どうすりゃいいんだ。2人を助けてアタシも逃げ切る方法なんて、アタシには思いつかない。
(*;゚∀゚)(……畜生、またアタシは逃げっぱなしかよ……!!)
( <●><●>)(ここからシリアスパートなのはワカッテマス)
- 261 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
23:46:32.43 ID:cqRzbQHrO
アタシはいつもそうだ。いつだって辛い現実から逃げるだけ。
くるうの時だって、アタシは心折れて逃げ惑った。結果的に残ったのは巨大な罪悪感のみ。
戦いに戻ると決めたのだってみんなが行くと言ったから。みんなのように確固たる意志なんて無かった。
調子に乗って、後悔して、泣き叫ぶ。その都度誰かに止められる。
いくら虚勢を張っても、いくら強気を貫いても、アタシは何も出来てない。
アタシは、誰よりも、何よりも弱く、惨めだ。
(* ∀ )「……」
- 263 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
23:49:14.22 ID:cqRzbQHrO
(* ∀ )「……ワカッテマス」
( <●><●>)「はい?」
だけど。
(* ∀ )「……委員長」
川;゚д川「な、何……?」
だから。
(* ∀ )「……内藤」
(;^ω^)「お?」
だからこそ。
(*;゚∀゚)「あの2人を助けるために、力と知恵を貸してくれお願いしますぅぅぅぅぅっ!!!」
今は、自分の意志を全力で叫んでやる!!
- 268 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
23:52:33.71 ID:cqRzbQHrO
- 川;゚д川「阿日谷さん……」
(*;゚∀゚)「アイツら助けてえんだよ、もう後悔して罪悪感を残したくねぇんだよ!!」
(*;゚∀゚)「でも、アタシだけじゃ何も出来ない!! 何も思いつかない!!」
(;^ω^)「つーちゃん……」
(*;゚∀゚)「結局他力本願なのはわかってるよ、でも何とかしたいんだよ!!」
(*;゚∀゚)「だから頼む、いくらでも頭下げる! ワカッテマスに関しては殴ったことも謝る!」
( <●><●>)「じゃあ私の靴を舐めなさい」
(*;゚∀゚)「空気読め!! とにかく、アイツらを見捨てたく無い、アタシにも出来ることをしたい!!」
(*;゚∀゚)「だから、アタシに、アタシに力を貸してくれ……!!」
( <●><●>)「……」
- 272 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
23:55:42.30 ID:cqRzbQHrO
恥も外聞もかなぐり捨て、嫌いなワカッテマスにも頭を下げる。
アタシに出来ることなんて走ることと叫ぶことくらいだ。
だからこそ、叫ぶ。思い全て吐き出して、罪悪感も吹き飛ばして。
もう、何からも逃げたくない。
( <●><●>)「……阿日谷さん……あなたは本当にアホですね」
(*;゚∀゚)「ぬぁっ!?」
ちょ、お前いくらなんでも空気読めよ! アタシがどんな気持ちで叫んだと思ってんだ。
( <●><●>)「あなたに言われなくても、鬱田君と小鳥遊君は絶対に助けますし、それに……」
( <●><●>)「……あなたは必要です、何も出来ないなんてことありません」
(*;゚∀゚)「!!」
≡≡(;'A`)「ハァハァ、ちょ、シリアスパートはハァハァもういいからハァハァ
た、ハァハァハァ助けてくれぇぇぇぇハァハァハァハァグボハッ!!」
≡≡(;、 ∋ )ゼヒー、グボヒー、カフ、ヒーッ、オウェッ
- 273 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/26(火)
23:58:25.67 ID:cqRzbQHrO
- ≡≡≡*(;‘‘)*「はぁはぁ、もう追いつくよ! じわじわとなぶり殺しにしてあげる☆」
≡≡≡(;'A`)「ぐぁふっ、うるせえ、俺に文句言いたきゃCカップ以上になってから来いやぁ!!」
≡≡≡(;、 ∋ )「シヌシヌシヌシヌシヌシヌシヌシヌシヌシヌシヌシヌシヌ」
鬱田達とヘリカルの距離感は残り30センチも無い。
恐らくヘリカルも頭に血が上り、電撃で仕留めるより捕まえることに気を取られている。
つまり、ヘリカルが冷静な判断をすることが出来ない、今こそがチャンス。
(* ∀ ) スーッ
そして、アタシに出来ることとは。
(*#゚Д゚)「鬱田ぁクックルぅぁぁぁぁぁっ、止まれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!
止まったらケータイ開けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」ドッゴーーーーーン
やっぱり叫ぶことでしたー!! ヒャッホーイ!!
- 276 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/27(水)
00:01:41.17 ID:nJY4hZRIO
- (;'A`)(;、'∋`)「!?」ピタッ
*(;‘‘)*「ちょ、キャッ!!」グラッ
突然獲物2人が急停止したことにより、ヘリカルは止まれず2人を追い抜いた。
そんな隙を逃すわけにはいくめぇ。そんなわけででしてね。
(#<●><●>)「行けぇ!! 肉弾戦車・内藤ホライゾン29号!!!」
≡≡≡≡≡⊂ニニニ( #゚ω゚)ニニ⊃「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」ブーーーーン
*(;‘‘)*「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?」
想像してほしい、突如猛スピードで突進してくる百貫デヴを。
普通でも恐ろしいというに、華奢なヘリカルからしてみたら線路に立たされたみたいなもんだ。
ていうか顔怖いよ。普段通りにこやかでいてくれよ。
- 277 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/27(水)
00:04:52.67 ID:nJY4hZRIO
- *(;‘‘)*γ「や、やだ、来ないで!!」バリバリ
当然ヘリカルは獲物を変え、内藤に迎撃をしようとする。ところがどっこい。
(#'A`)「せ、せいやぁ!!」ガシッ
(#、'∋`)「ふんぬぅ!!」ガシッ
*(;‘‘)*「!? ハァ!?」
内藤とクックルが両手をガッチリホールド。見ようによっては絵面が危ない。
え? なんで2人はこんなアドリブが出来たかって? ふっふーん、我らが委員長のなせる技さ!
川;゚д川「よ、良かった……2人とも気付いてくれたみたい……」
さっき委員長の提案でみんなでアドレス交換大会を開催した。
当然、あのガリ&ガリのアドレスも委員長の携帯に入ってる。
そこで委員長に頼んで指示のメールをぶっ込んだ。「今すぐ阿日谷さんの腕を抑えて」と。
- 280 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/27(水)
00:07:15.18 ID:nJY4hZRIO
- *(;‘‘)*「やっ、離しなさい! 骨人間のくせに!」
(;'A`)「やかますぃーっ!! 彼女のラヴメールに従わぬ男がどこにいる!」
(;、'∋`)ガッチリ
彼女でもなけりゃラヴでも無いが、その勘違いが鬱田を突き動かした。でもごめんやっぱキモい。
そしてクックルも強い人間に憧れる男だ、ここぞという気合いは持っている。
さぁ、これで準備は完了。あとはメインディッシュのお時間です。
≡≡≡≡≡( #゚ω゚)「ぬおぅヘリカル、ちょっと痛いけど我慢するをぉぉぉぉぉっ!!!」
*(;‘‘)*「ちょ、やだ、どうせならお姉様の巨乳にぶつかられたい、やだやだやだ!!」
(;'A`)「うるせえよどうせなら俺も巨乳を抑え込みたいわぁぁぁぁぁ!!」
(;、'∋`)(ちょ、早く早くお願い、もう腕の筋が限界、と言いたげな焦り顔)
≡≡≡≡≡( #゚ω゚)「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」
- 281 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/27(水)
00:10:39.98 ID:nJY4hZRIO
( #゚ω゚)「《単なる体当たり(ボディエクスプロージョン)》!!!」ドッゴーーーーーン
(; A )*(; )*(;、 ∋ )「ひぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
(*;゚∀゚)「巻き込んだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
- 285 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/27(水)
00:13:18.05 ID:nJY4hZRIO
*(; + +)* バタンキュー
(;^ω^)「ドクオ、クックル、無事かお!? 怪我してないかお!?」
(; A )「て、てむぇ、よくそう言うことほざけるな……!!」
(;、 ∋ )「おろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろ」
川;゚д川「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、小鳥遊君が決壊したぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
(*;゚∀゚)「ふぅ……」
なんやかんやはあったが、どうにかヘリカルを気絶させることが出来た。
なんだ、普通の『中2』にもやれることあるじゃん。
( <●><●>)「どうですか阿日谷さん」
(*;゚∀゚)「ひゃうっ!?」ビクッ
ちょ、音も無く背後に立つなや! アタシがゴルゴだったらお前ボコボコだぞ!?
- 290 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/27(水)
00:17:02.81 ID:nJY4hZRIO
- ( <●><●>)「あなたの絶叫が沢近さんに隙を作り、全体の作戦の契機になりました」
( <●><●>)「さらに委員長の提案でアドレスを交換していたことで、
鬱田君と小鳥遊君に作戦を伝えられた」
( <●><●>)「その作戦を知った2人は極度に疲労しているにも関わらず、
沢近さんを拘束してくれました」
( <●><●>)「そして最後は内藤君の突進」
( <●><●>)+「何より私の頭脳」
(*゚∀゚)「自分で言うなし」
( <●><●>)「ここにいる誰か1人が欠けていたら、この作戦は成功していませんでした」
( <●><●>)「だからマイナス思考はやめなさい。
これから先あなたが必要な状況がたくさんあるんです」
(*;゚∀゚)「……くっ、ワカッテマスのくせに……!!」
- 295 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/27(水)
00:20:39.48 ID:nJY4hZRIO
- 川д川「……そうだよ阿日谷さん……」ヌウッ
( ^ω^)「おっお!」ヌウッ
(*;゚∀゚)「まひゃおう!!」ビクビクッ
だからお前らアタシの背後から出てくんなや!
何なの、お前らはアタシの影なの!?
川д川「阿日谷さんは自分は何も出来ないなんて言ってたけどそんなことない……。
私に出来ないことだって阿日谷さんは出来るもの……」
( ^ω^)「そうだお、何も出来ない人なんていないお。
現に能力の無い僕らでもヘリカルを倒せたお!」
(;'A`)「ゼヒー、そ、そうだぜ、阿日谷の声が無ければ、俺ら、メールに、気づかなかったひぃ……」
(;、'∋`)(阿日谷さんは僕らの命の恩人だよ、と伝えたそうな雰囲気)
( <●><●>)「まぁ、とりあえず最も評価されるべきは当然私ですが」
(*゚∀゚)「……(ワカッテマス以外の)みんな……」
- 298 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/27(水)
00:23:48.10 ID:nJY4hZRIO
- 何だよ、お前らアタシを泣かす気かよ。ツンデレが似合わない顔ばっかのくせに。
まぁ、これで踏ん切りがついた。何の力も無かろうが、アタシにもやれることはある。
だったらこの6人でさんざん暴れまくってやる。さんざんグチャグチャに掻き回してやる。
後悔なんざしてたまるか、負け犬なりの牙を厨二共に見せてやるよ!!
(*゚∀゚)「よっしゃ、この6人で調子こいてる厨二共に目にもの見せてやろうぜ!」
(、'∋`)('A`)( ^ω^)川д川「オーッ!!!」
( <●><●>)「おいこらそれ私の立ち位置だろうが無い胸抉って土詰めるぞ」
(*゚∀゚)「上等だよオラ頸椎に致命傷を負わせてやるよ」
川;゚д川「それはともかく仲良くしようよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
壁|)ξ「……へぇ、何の能力も無い人達なんて
ただの異分子(バグ)だと思ってたけど、意外とやるじゃない」スッ
(*;゚∀゚)「!? 誰だ!!」サッ
( <●><●>)「いや、はみ出てる髪型的にわかるでしょうに」
- 301 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/27(水)
00:27:22.62 ID:nJY4hZRIO
- 壁|)ξ「勘違いしないで? 私は洗脳されていないし、あなた達の敵でも無い」
(;^ω^)「ど、どういうことだお、ツン!」
壁|)ξ「私はt……ちょっ、サラッとバラさないでよ、もうちょっと雰囲気作りたいんだから」
(;'A`)「ハァハァ、いきなり敵じゃないとか言われてもよぉ、信用出来る訳ねぇだろ、照井!」
壁|)ξ「ちょ、苗字までバラすなや。せめて地の文でバラせや」
川;゚д川「そ、それより、一体何の用件なの? 照井さん……」
壁|)ξ「あーもう、全然こっちのペースでやらせてくれないじゃないの。
ったく、これだから神の加護から外れた無法の綺羅星は……」
(;、'∋`)(うわぁ、客観的に見たら非常に痛々しい典型的厨二だ……!!)
壁|)ξ「ま、まぁいいわ……本題に入るわね……簡単に言えば、あなた達負け犬の皆さんに……」
ξ゚听)ξ「私を守ってほしいの」
(*゚∀゚)「スッと出てこいや」(<●><●>
)
ξ;゚听)ξ(息ぴったりだ……)
- 302 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/27(水)
00:30:43.22 ID:nJY4hZRIO
−廊下−
(;´ー`)「うーん……あんまり遠くには行ってないはずだが、居ないなぁ……」
(;><)「てんで見つからないんですおしっこしたいんです、
全然いないんですトイレ行きたいんです!」
(;´ー`)「……うん、トイレすぐそこだから早く済ませて来いヨ……」
(;><)「恩にk、あぁっ、尿道が今痺れたんですぅぅぅぅぅっ!!!」タタタッ
(;´ー`)「……うーん……それにしても6人はどこに行っちまったんだヨ……」
ハハ ロ -ロ)ハ「ていうかいいんデスカMr.シラネーヨ、ビロードクンをトイレに行かせて。
連れションしなくていいんデスカ?」
( ´ー`)「あぁ、教師が生徒用トイレを使うのにはな、実はなかなか抵抗が……」
(;´ー`)「……ってうぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉい!?」
- 307 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/27(水)
00:34:23.20 ID:nJY4hZRIO
- ハハ ロ -ロ)ハ「ヤダナァ、そんなに驚かナイでクダサイ。
男が驚いていいのは、ベッドルームでワイフが知らない男と寝てた時だけデスヨ?
HAHAHAHAHAHA」
(;´ー`)「いやいや、アメリカンジョークはいいから!! ちょ、ハロー!? いつの間に!?」
ハハ ロ -ロ)ハ「ノンノン、レディに物を尋ねる時は穏やかニしないとアメリカじゃ蜂の巣デス」
(;´ー`)「絶対アメリカそんなんじゃネーヨ!! 行ったことは無いけど!」
ハハ ロ -ロ)ハ「マッタク、もっとワールドワイドな視点をハブしなければベリーバッドデスヨ?」
(;´ー`)「お前ルー大柴みたいになってんぞ!? ていうか、早く用件を言えヨ……!!」ジリジリ
ハハ ロ -ロ)ハ「ああ、警戒は要りまセン。
ワタシは洗脳もされてませんシ、戦うつもりもアリマセンカラ」
(;´ー`)「何だって……!?」
ハハ ロ -ロ)ハ「Mr.シラネーヨ。ワタシはアナタに協力してほしいんデス」
- 310 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/27(水)
00:37:49.82 ID:nJY4hZRIO
−図書準備室−
从;゚∀从「ハァハァ……おいチーム百合疑惑! 居るか!?」バァン
从;'ー'从「うおぅ!? せめてドアは静かに開け高岡、でぃが驚くだろうが……」ビクッ
(;#゚;;-゚)「ヒッ、お、おはようハインちゃん、ジッとしてます……」
( ´_ゝ`)「まったくもぉ、ガサツだよハインちゃん☆ ぁにじゃ、プンプン☆★☆★」
从;゚∀从「あぁスマン、何分気が動転してて……でぃも兄者も悪かったな……」
从;゚∀从「ってうぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉい!!!」
- 313 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/27(水)
00:42:10.63 ID:nJY4hZRIO
- ( ´_ゝ`)「やだぁ、そんなにビックリしないでょぅ☆ ぁにじゃショック☆☆☆」
从;゚∀从「いやいや、兄者!? お前何で、ていうか何だその喋り方!? 何だぁにじゃって!?」
( ´_ゝ`)「『戦う生徒指導』は『( ・∀・)王国のようです』を応援しています」
从;゚∀从「お前ばぬぅ使ってもらったからって勝手にコラボ気取んじゃねぇよ!!」
从'ー'从y‐「流石はお前が去ったあとに来たんだ。敵意は無いというので迎え入れた」レロレロ
(#゚;;-゚)y‐「うん、兄者君には何もされてないよ。
いい人だよ兄者君は。チュパチャップスくれたし」チュパチュパ
( ´_ゝ`)「あ、高岡もチュパチャップスいる? オレンジとコーラがあるよ」
从;゚∀从「随分呑気だなお前ら! オレンジくれ!」
( ´_ゝ`)「まぁそれよりさ、ちょっと時間いいかな? 弟者待たせてるから早く済ませたいの」
从;゚∀从y‐「……弟者……? ちょっと待て、どういうことだお前……」ペロペロ
( ´_ゝ`)「高岡。俺達はお前に協力してほしい」
- 316 名前: ◆kB11BI8NVE :2011/04/27(水)
00:46:41.26 ID:nJY4hZRIO
ハハ ロ -ロ)ハ「ワタシは今ある人を探してマス」
( ´_ゝ`)「そいつを探すのを手伝ってほしいんだ」
ハハ ロ -ロ)ハ「お願いデス、サスガクンよりも先に見つけなきゃいけないんデス」
( ´_ゝ`)「頼む、ハローよりも先に見つけたいんだ」
( ´_ゝ`)「「照井ツンを」」ハ(ロ- ロ
ハハ
第八話 END
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