- 680 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:02:04
ID:UaBALUIYO
( <●><●>)<あらすじ&人物紹介
つまり:妄想叶えた厨二の暴走を先生が説教で止めるんだけど何か変なんが手を組んだ。
( ´ー`):教師。説教で厨二依存を消すと能力を消せる。好きな妖怪は座敷童。
从 ゚∀从:純情前世ヤンキー。重力を操れる。好きな妖怪は輪入道。
( ><):KYショタ。色んな重装を操れる。好きな妖怪は猫又。
爪'ー`)y‐:マセショタ。歌詞を心に響かせる。好きな妖怪は一反もめん。
ハハ ロ -ロ)ハ:ツンデレ帰国子女。忍術が使える。好きな妖怪は唐傘お化け。
/ ゚、。 /:ゴスロリ真面目ドジ。剣に触れた者を正気に戻す。好きな妖怪はカラス天狗。
(*‘ω‘ *):ほんわかボス。人を洗脳出来る。好きな妖怪はぬらりひょん。
(-_-):苦労人な四天王。様々な情報が載っている本を扱う。好きな妖怪は雪女。
川 ゚ -゚):無表情。現在は別人格の川 ゚
々゚)が出っぱなし。好きな妖怪は絡新婦。
lw´‐ _‐ノv:わけわからん刹那主義。見えない糸を自在に扱う。好きな妖怪はぺろり太郎。
ワイルド作者ちゃん:妖怪オタク。最近ケータイ大喜利でネタが読まれて有頂天。好きな妖怪は毛羽毛現。
( <●><●>)「知りませんよ」
- 681 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:04:28
ID:UaBALUIYO
【数分前・家庭科室】
ー+⊂川#゚ 々゚)『さらばつーちゃん、クーのために死んでれら!』チャキッ
(*; ∀ )『んはっ……く、くそっ……!!』
へ(;<●><●>)へ『阿日谷さん……!!』
『良かった、間に合った』
::川;゚ 々゚)つ+ー::『ぱちゅ!? イヤぁ、いきなり動けナッシング! ダイヤモンド☆フユカイ!』ピターッ
(*:ー∀゚)『ケホケホ……た、助かったのか……!? せ、先生か……!?』コホコホ
『ふぅ……私ゃ人助けとかするキャラじゃないんだけどにゃー……まぁ……』
.
- 684 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:06:29
ID:UaBALUIYO
lw´‐ _‐ノvつ『面白そうだから構わんけどさ』ババーン
(*:゚∀゚)『シュ、シューちゃん!? なんで!?』
lw´‐ _‐ノv@∀@)『アサピーもいたりするよ』ヒョッコリ
(*;゚∀゚)『どうでもいい!!』
lw´‐ _‐ノv@∀@),゚Д゚彡『更に先生に既に説教されているフサもいたりするけどどうよ』ヒョッコリヒョッコリ
(*;゚∀゚)『すこぶるどうでもいい!!』
::\川#゚ 々゚)/::『みー、ほどきーなーっ!! ほどいてくれなきゃ法事で車に乗せないぞよーっ!!』モガモガ
lw´‐ _‐ノvつ『はい却下ー。お前の父ちゃんお年玉の額いっつも少ないぞー』シメツケシメツケ
へ(;'A`)へ『うわぁ、あっという間に戦いが身内間の争いになった!』
へ(;^ω^)へ『入れない会話を見てるだけの微妙な空気感が嫌だお!』
- 685 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:08:25
ID:UaBALUIYO
- (*;゚∀゚)『シュ、シューちゃん……まさかクイーン・オブ・わけわからんのシューちゃんに助けられるとは……』
(-@∀@)+『ひとえに僕が危機を察知しシュールさんに助けを求めたおかげだね』キラーン
へ( <●><●>)へ『シュールさん、本当に長岡君の要請でここに来たんですか?』
lw´‐ _‐ノv『違います。ノリです』
へ(・∀ ・)へ『うっわ、エロい上に嘘吐きとか引くわぁ。大親友だけど引くわぁ』
(-@∀@)『ムラムラしてやった。発情はしている』
(*:゚∀゚)=3『な、何でもいいよ……ともかく、アタシは助かったんだよな……!?』ハフゥ
『そうとは限らないよ?』
(*;゚∀゚)そ『にゃっ!? こ、この声は……!!』ビクッ
ミ,,゚Д゚彡『ヒッキーだな』
扉|⊂(;-_-)『またレス跨ぐことなくバラされた! 畜生たまには思わせぶりなことやりてぇ!!』ガラガラ
へミセ*゚ー゚)リへ『そう言われて素直に出てくるとこがヒッキー君のいいとこだよね』
- 687 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:10:46
ID:UaBALUIYO
- (;-_-)『フゥ……どうも負け犬の皆さん……四天王やってますヒッキーです……』ハフゥ
川;゚ 々゚)『ひひっ、ひっきゅん!!
3人いる姉が全員鬼ギャルだというひっきゅん!!』ビクゥ
へ(;#゚;;-゚)へ『ヒッキー君……!!
誕生日から逆算した結果、クリスマスベイビーであることが判明したヒッキー君……!!』ゴクリ
(;-_-)『変な情報を漏らすな! もっと言うべきことがあるでしょ、ウチのくるうさんが暴れてゴメン!!』
へ从;'ー'从へ『さりげなく謝罪を挟んだ! 謝り馴れている!!』
川;゚ 々゚)『うゆぅ……くるくるしてやった……今は発狂している……』
(;-_-)『ハァ、もういいよ……今はシュールさんに話があるから……』
lw´‐ _‐ノvЪ『あたす?』
(-_-)『あぁ、ここで逢えたのは都合がいい……』ニヤッ
.
- 688 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:13:31
ID:UaBALUIYO
lw´‐ _‐ノv『僕と組んで先生と戦ってみないかい? 刹那主義の君にはいい話だろう』バーン
(;-_-)そ『ぼ……あえっ!? 一字一句違わず先に言われただと!?』ビクッ
( ^Д^)『これにはさすがのプギャーも苦笑い』ヒョコッ
へξ;゚听)ξへ『いたの!? いつの間にいたの!?』ビクッ
へ( ∵)へ ソンナコトヨリ
アンザイセンセイ
トイレニイキタイデス
ミ,,゚Д゚彡『俺安西先生じゃねえよ』
.
- 689 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:14:24
ID:UaBALUIYO
( ´ー`)先生の戦う生徒指導のようです
第22話 「厨二(ガキ)の使徒(ツカイ)や在らへんで! 〜チキチキ☆プギャー七変化〜」
.
- 691 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:16:41
ID:UaBALUIYO
−現在・家庭科室−
―――『混ぜるな危険』という注意書きは、みんな一度は見たことあるだろう。
主に洗剤などに書かれている物で、それを無視して複数の洗剤を混ぜると有害物質が出たりする。
(;´ー`)「……えっと……」ゴゴゴゴゴ
(;-_-)「……と、とりあえず改めて自己紹介だけさせてください……。
僕が四天王第3の刺客、『禁断聖書−アンタッチャブル・バイブル−』の小森ヒッキーです……」ゴゴゴゴゴ
(;´ー`)「お、おお……ご丁寧にどうも……」ゴゴゴゴゴ
だが、混ぜたら危険なのは何も洗剤だけではない。
ハブとマングースを混ぜると殺し合い、みかんと歯磨き粉を混ぜるとウェッてなる。
組むことで1+1を−3にも−4にもしてしまう、ドリームタッグならぬナイトメアタッグ。
(;´ー`)「……じゃあ……1つ尋ねていいかヨ……?」ゴゴゴゴゴ
(;-_-)「あ、はい……預金残高以外なら何でも答えますよ……」ゴゴゴゴゴ
まぁ、何を言いたいのかというと。
.
- 692 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:18:00
ID:UaBALUIYO
\川*゚ 々゚)/「あひゃーん!! せんせーもビロっちもつーちゃんも、くるうのターゲットそろいぶみーっ!!
くるう大歓喜!! ねーねーシューちゃん、まずは誰からぶち殺すべきだと思うぅ!?」ウキウキルンルン
lw´‐ _‐ノv「そうだねぇ、とりあえず肩慣らしにプギャーのちんぽこ切り落としてはどうだい」サラッ
(;^Д^)そ「何故だよ! 肩慣らしで去勢されちゃ俺のちんぽこもたまったもんじゃねぇぞ!」ガビーン
川 ゚ 々゚)「ウォーミングアップにもなりゃしねえ」
(;^Д^)そ「ショック! だけどそのショックが心地良い!」ガガビーン
(;´ー`)「……あんなん、本っっっっっ当にまとめられんのかヨ……?」
(>:-_-)>「……それ、僕が一番不安です……」グヌヌ
―――素直シュールと素直くるうにも、『混ぜるな危険』を付けて欲しかったってこと。
ていうか何だこの久米田康治作品みたいな始まり方は!
.
- 693 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:21:55
ID:UaBALUIYO
- \川*゚ 々゚)/「あーん、もう早くはっちゃけたぁーい! ひっきゅん、早く殺戮解禁プリプリプリーズ!!」ダバダバ
(;-_-)「いや、待ってよ……戦う前に色々と手順が……」
lw´‐ _‐ノv「早くしたれよひっきゅん、それでも『炊き込みご飯早炊き連盟』リーダーか」
(;-_-)そ「僕らそんなチーム名付いてたの!? 早炊きボタン押せばいいじゃん!」ガビーン
(;´ー`)「……うっわぁ……ヒッキーが他人とは思えない……」
从;゚∀从「なんて軽快なやりとりなんだ……ヒッキー猛獣使いになればいいのに……」
( ^Д^)「どうだ、凄いだろう」
(;><)「プギャー君は誰目線なんですか!?」
ハハ;ロ -ロ)ハ「Oh、コレがジャパニーズクレイジー……脳裏に焼き付けナケレバ……!!」ゴクリ
::/ 、 ;/::「……き、忌憚なき明くる夜のガブリエルルルルルル……」ガクガク
爪'ー`)y‐「みんな大変だ、鈴木が常識のキャパをオーバーしてぶっ壊れた」
知っての通り、素直シュールと素直くるう、もとい素直クールは親戚関係にある。
だが、だからと言って2人はクラスでもそれほど親密なワケじゃない。遠縁らしいし。
それゆえに、このあまりの親和性に血族の恐ろしさを実感しております。怖いよ素直一族。
- 694 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:24:04
ID:UaBALUIYO
- (;´ー`)「ていうか久々に見るくるう、相変わらず禍々しいなぁ……」
(;><)「うぅ……トラウマが尿道刺激してチビリそうなんです……」ビクビク
へ( ∵)へ ナカーマ
俺とビロードは、くるうの誕生に出くわした上にナイフ振り回して追っかけ回されたという過去を持つ。
今思い出してもおぞましい。確実に俺の人生トラウマランキングベスト3に入るよ。
ちなみに1位は嫁の実家に結婚の申し込みに行った時な。
いやはや、まさかお義母さんが真剣持ち出してくるとは……。
\川*゚ 々゚)/「にゅあー、はじめましてぇ! ハインちゃん、フォッくん、ハロちゃん……どなた!?
まぁ誰でもイーヨー! どうも国民が選ぶ理想の死因ナンバーワン! くるうちゃんだす!
にひひひひ、風呂にドライヤー投げ込むとビリビリくるぜ!」ウキウキウキウキウキ
/ 、 ;/「タソガレタソガレタソガレタソガレタソガレタソガレタソガレタソガレタソガレダブルコセガレ……!!」フルフルフル
从;゚∀从「先生、鈴木が何かヤバい! 何か常識的な一言を!」
(;´ー`)「コタツで寝ると風邪引くからなるべく布団で寝ろヨ」
/ ゚、。;/ スッキリ
(;-_-)「そっちもそっちで相当狂ってるよ!?」
- 695 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:26:26
ID:UaBALUIYO
- (;´ー`)(しかし……コイツをどうやって説教すればいいんだろう……)
川 ゚ 々゚)「ジョージクルーニー」
目の前でおどろおどろしくよだれを垂れ流すくるう。謎の彼女Xか。
コイツを何とかしないと、主人格である『クール』を助けられない。
何だよクッパ大王かよ、何でピーチとクッパ兼任してんだよ。
(;´ー`)(そもそも、『依存』が無い奴にどう説教しろっつーんだヨ……)
从*゚∀从(先生の考え込んでる顔凛々しいぃぃぃぃぃ……顔型取りてぇぇぇぇぇぇ……)
俺が能力を消す為には、生徒の厨二への『依存』を全否定する鬼畜の所業をしなきゃならない。
だが、困ったことにクールには依存が無い。それどころか消してくれって土下座してきた。
例えるなら注文してないのに金払えって言われたようなものだ。え、違う?
(;´ー`)(何か、本人ですら気付かない『依存』があるのかヨ……?)ウーン
lw´‐ _‐ノv「おいおい、こんな時に『はめごろし』って言葉がエロいなんて考えてんじゃないよ」
(;´ー`)「考えてネーヨ! 読心出来るお前が言うとシャレになんネーヨ!」
(-@∀@)「ほぉ……」ゴクリ
- 697 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:27:44
ID:UaBALUIYO
- 俺の今回の核になりそうな考察は、突然の言いがかりによって阻まれた。
そういやそうだよ、くるうだけじゃなくてこっちの『素直』も気ぃつけなきゃならなかったんだ。
lw´‐ _‐ノv「いやはや、それにしても先生は相変わらず常識人を装っているね」
(;´ー`)「装ってネーヨ! 生まれてこの方常識に縛られ続けて生きてるヨ!」
|゚ノ ^∀^)「それはそれで悲しいことですわね」
素直シュール。行動の読めなさで言ったらクラスどころか世界レベルの風来坊。
だってさっきまで宇宙海賊やってたと思ったらヒッキーと提携だもん。転身が華麗すぎる。
一度所属した組織ならやりきれよ! お前みたいな奴がバイトすぐ辞めてシフトに穴空けんだよ!
そんな彼女の能力は『米の如く白き蜘蛛の巣(ワールドワイドライスウェズ)』。絶対何かが要らない。
敵の心は読めるわ動き止めれるわの欲張り能力だ。自制しろや!
(;><)「ていうか、何故シュールさんが小森君と組んで……ま、まさか理由が……!?」
lw´‐ _‐ノv「悪いねビロード……君を倒さなきゃ、私の家族が殺されるんだ……!!」ゴゴゴゴゴ
ハハ ロ -ロ)ハ「ホントは?」
lw´‐ _‐ノv「面白そうだったから」サラッ
(;´ー`)「でしょうね!!」
- 698 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:30:06
ID:UaBALUIYO
- lw´‐ _‐ノv「最初はアサピー連れてちんぽっぽに特攻しようとしてたんだけどね。こっちのが面白そう」
爪'ー`)y‐「フッ、選んでもらって光栄だが、期待に添えるかは神すら知らねえぜ?」
从;゚∀从「ていうかお前そんなこと目論んでたの!? アサピー危機一髪!」
(-@∀@)「だからこの展開は願ったり叶ったり揉んだりですよ」
うわぁ、久々だと言うにシュールは通常営業だ。さては緊張感を母胎に置いてきたな。
まぁ仕方ない、なんたってシュールは今が楽しけりゃどーでもいい『刹那主義』だもん。
だったら敵にもなるだろう。ていうか都村はこれを止めたかったんだろ。どこだよ。
lw´‐ _‐ノv「まぁそんなことよりね。賽銭箱に入りたいと思わない? 私は思わない」サラッ
川*゚ 々゚)「あ゛ーっ、切れ味の悪いのこぎりで少しずつ首を切っていきたーす!」ワクテカ
( ^Д^)「ラッコ飼いてえ」プギャーン
(;´ー`)「ヒッキー……お前……」
(つ;-_-)つ「みなまで言わないで! みなまで言わないでください!」
- 699 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:31:45
ID:UaBALUIYO
- どっかの大サーカスみたいな強烈な3人に囲まれながら、ヒッキーは溜め息を吐いた。
もうコイツ、振り回されたいタイプのMとしか思えない。
(;-_-)「いやはや……戦力を追求したらひたすらに濃い面子が揃っちゃいましたけど……」
(;><)「濃すぎなんです! 味噌汁だったら姑がキレるレベルなんです!」
(;-_-)「特にシュールさんと相性いいんですよ。僕の能力は心までは読めないんで」
lw´‐ _‐ノv「あー、立ちかけてるクララにソバット食らわせたーい」
从;゚∀从「性格的な相性はむしろ悪そうなんだけど!?」
まぁ、確かに戦力としては申し分ない面子だ。情報のシュール、狂気のくるう、あとプギャー。
でもその戦力を補って余りあるほどのリスキーな判断だと思うけどね俺は。ゲテモノ食いか。
そうこうしてる間に、ヒッキーは1冊の本を取り出した。『そうこうしてる間に』って便利。
(;-_-)つ□「でも、いいんですよ……何せ僕は、全員の動かし方を知ってるんだから……」スッ
(;´ー`)「!! 出やがったな、何とかッチャブル何ブル……!!」
(;-_-)「『禁断聖書(アンタッチャブル・バイブル)』! そこまで導き出してるなら答えに辿り着いてください!」
- 701 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:33:36
ID:UaBALUIYO
- 『禁断聖書』。ヒッキーの能力によって生み出されたその本に、記載されていない出来事は無い。
それを駆使して彼は仲間を自在に操り、敵の攻撃を間違い無く回避出来る。
まぁ要するにアレだ。えーと……めっちゃ凄いカンペ!
(;´ー`)「みんな気をつけろ……あの本にはみんなの恥ずかしいヒミツがみっちり書かれてるんだヨ……!!」ゴクリ
(;-_-)そ「そんなゴシップ誌みたいな言い方しないでください! 確かにわかりますけど!」
(*;-@∀@)「マジかよ、バストサイズとかあの日とか知り放題じゃん……来世はヒッキー君になりたい」
/ ゚、。;/「バッ……!? ちょ、そんな破廉恥極まりない漆黒のゼウスは非常識!!」
(;-_-)「下世話な使用法を編み出すな! ああ女子の僕に対する視線がアサピー君への物と同じに!」
( ^Д^)「いや下世話な使い方もうしてるじゃないすか。ほら、ハローが弟者にらぶらぶちゅっちゅ……」
「ヤメロぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」ハハ*;ロ
Дロ)ハ-=::''::::'',,##Д^ )「うおぉぉぉぉぉあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」ゴァァァァァァァ
(:-_-)そ「プギャーくぅぅぅぅぅん!? プギャー君が炎に呑まれたぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
へ( ´_ゝ`)へ「まぁ結論から言うと俺は猛烈に弟者が憎いです」
へ(´<_` )へ「兄者よ、言っておくが俺だって火を噴きたいぞ」
- 702 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:36:51
ID:UaBALUIYO
- ハハ*;ロ Дロ)ハ「チチチ、違うオトジャ!! ワ、ワタシ、オマエ、キライ! 蛇蝎の如くキライ!!」アワアワアワ
へ(´<_` )へ「あーもー知っちゃってるから。本心知っちゃってるからこそばゆくて溜まらん」
ハハ*;>ロ Дロ)ハ>「NOぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」ガッデェェェム
(;´ー`)「打ちひしがれてる場合じゃネーヨ!! お前の照れ隠しで1人の男が炎に消えたぞ!?」
§;^Д^§「フゥ……ギャグで良かった、何とかアフロになるだけで済んだぜ……」プスプス
(;-_-)そ「逆に今まで散々死んでるのに何で今だけアフロで済んでるの!?」
lw´*‐ _‐ノv「やべぇ、カメラ持ってくれば良かった。手ブレしないヤーツ」
ハローの恋がぶり返し、一気にてんやわんやな感じになった家庭科室。
おいおい、なんかこのこそばゆい雰囲気、別冊マーガレットみたいじゃね?
別マに火を噴くツンデレとかいないけど。いたらゴメン。
/ ゚、。;/「金色の糸を手繰り寄せるスクルドの想いは灯火の如く……」オソルオソル
爪'ー`)y‐「『あのー……そろそろ東校舎行きません? アフロとかいいんで……』だとよ」
lw´#‐ _‐ノv「真面目か!」クワッ
Σ/ ゚、。;/「虚心に芽生えた罪悪感という名の灰色のアネモネ!?
(真面目ですけど!?)」ビクッ
- 703 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:38:57
ID:UaBALUIYO
- 从;゚∀从「まぁ、確かに潮時だな……このままハローいじりも悪くないけど……」
(;-_-)「そうですね、くるうさんも殺りたくて殺りたくて震えてますし」
:::┗川#゚ 々゚)┛:::「ジャンバラヤジャンバラヤジャンバラヤジャンバラヤジャンバラヤジャンバラヤジャンバラヤジャンバラヤ」プルリラプルリラ
へ川;゚д川へ「怖い! 元祖ホラーの私が言うのもなんだけど!」ビクッ
ギャグパートの引き際を肌で感じた俺達は、東校舎へ移動すべく行動を開始した。
ぶっちゃけここ居心地いいんだよ。クラスほぼ全員いるし、ほぼ全員厨二っ気抜けてるし。
本能的にはいつまでもこのぬるま湯みたいな空気に浸かりたいわけだがそうもいかない。
何故なら今の俺は戦士だからだ! 教師であり戦士だからだ! かっこよくないですか!
(;´ー`)「えっと、じゃあみんなの拘束解くのは任せたヨ」
(-@∀@)「お任せあれ。ちなみに女子の拘束を解くということは何しても役得ですなキヒヒヒヒヒヒ」
ミ,,゚Д゚彡「コイツがとち狂ったら俺がキャメルクラッチかましとくんでご安心を」
(;´ー`)「死んじゃう、お前らの体格差だと死んじゃう! だが任せた!」
(-@∀@)「ははーん、間接的に殺人許可が下りたな」
- 704 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:41:30
ID:UaBALUIYO
- |゚ノ*^∀^)「嗚呼ビロード君お気をつけて……私はここでねっとりとビロード君のことを考えておきます……」ジュン
(;><)「なるべくサラッとお願いします!」
フサ達に後を任せ、それぞれの挨拶も済ます。多分これから家庭科室には戻らないし。
さて、そろそろ東校舎に戻らなきゃな。今頃東校舎ではシュールを求めて都村がさまよってるはずだし。
(;´ー`)「うっし、それじゃあ行くかヨ……」
(;-_-)ノシ「そうですね……それじゃ負け犬の皆様、いい夜を……」ヒラヒラ
へ(´<_` )へ「二度と来るなよ」
へ( ´_ゝ`)へ「あったかくして寝ろよ」
へ<ヽ`∀´>へ「歯ぁ磨くニダよ」
へミセ*゚ー゚)リへ「また来週!」
(*;゚∀゚)「……」
へ( ∵)へ
ションベンションベンションベンションベンションベンションベンアアアアアアァァァァァァァァン
へ( <●><●>)へ「ここで場面転換です。レモンティーでも飲みながらお楽しみください」
- 705 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:44:12
ID:UaBALUIYO
−同時刻・保健室−
(゚、゚トソン「ふぅ……初めは驚きましたが、ある意味ツいてますね……敵の親玉と出逢えるなんて……」
(*‘ω‘ *)「フッ、不運の間違いじゃないかっぽ? 貴様も従順かつ無様な手駒にしてやるっぽ」
(゚、゚トソン「ハッ、果たして出来ますかね? 貴女の洗脳の『カラクリ』、私は既に知っています」ニタリ
(*‘ω‘ *)「……なるほど、シュールの情報かっぽ……そうでなければハリがないっぽ……」クスリ
(゚、゚トソン「ほざいてなさい。貴女は私が倒し、先生への手土産にして差し上げます……!!」グッ
(*‘ω‘ *)「ハッ、貴様など私が手を下す必要すら無いっぽ……。『カタストロフの道化人形』よ」
ζ(゚ー゚;*ζ「かたす……? あ、私ですか!? 唖然としちゃってすいません!」ビクッ
(*‘ω‘ *)「さえずるなっぽ。デレよ、貴様がこの『木洩れ日の求道者』を葬ってやれっぽ」
ζ(゚ー゚;*ζ「……あ、はい……えっと、それは承知しましたなんですが……」
(*‘ω‘ *)「何だっぽ、申せっぽ」
- 706 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:46:00
ID:UaBALUIYO
ζ(゚ー゚;*ζ「……この抱きついて離れない都村さん、何とかならないでしょうか……」ギュゥゥゥ
⊂(゚、゚;⊂トソン「すいません、もう少しこのままでお願いします……温もりを補給させてください……!!」キュゥゥゥ
(*‘ω‘ *)「さえずるなっぽ」
ζ(゚ー゚;*ζ「ここはさえずるべきだと思いますよ!? ていうかさえずるってなんですか!?
2ツッコんだんで4謝ります! すいませんすいませんすいませんすいません!」ペコペコリン
Σ(゚、゚;トソン「そんなルールがあったんですか!?」
ヽ('、`*川「百合の匂い(レズビアンズ・パフューム)を嗅ぎつけて」ピシャーン
Σζ(゚ー゚;*ζ「ひえっ!!?」ビクビクスゥン
(‘ω‘ *)「左向きばっかりっぽね」
(゚、゚;トソン(あれ? コレって私そこそこピンチじゃないですか?)ギュゥゥゥゥ
.
- 707 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:47:47
ID:UaBALUIYO
−廊下−
从;゚∀从「いやはや、しかしようやく3階行けんのかよ……」テクテク
川 ゚ 々゚)「まったくももーっ、時間のムダダダだよね! 謝りんしゃいひっきゅん!!」テックテック
(;-_-)「僕!? 九分九厘君のせいだと思うんだけど一応謝るわ! ごめん!」トテトテ
(;><)「謝っちゃうんですか!?」
家庭科室を出た我々一同は、比較的ほんわかした雰囲気で東校舎へと向かっていた。
凄いほんわかだ、洋菓子で言ったらクリームブリュレくらいほんわかだ。
そんなほんわか達がこれから殺し合うっつーんだから世も末よな。国は何をやっているんだ。
(;´ー`)「あ、そうだヒッキー。ちょっとお前に確認したいことがあるんだが……」
(;-_-)「はい、なんでしょう? 預金残高なら教えられませんよ……?」
(;´ー`)「何に対して警戒してんだ! 『掟紙』についていくつか聞きたいことがあるんだヨ!」
川 ゚ 々゚)「欲張り!」
- 708 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:50:13
ID:UaBALUIYO
- 『掟紙(ルールページ)』。ヒッキーの能力の1つで、戦いにおけるルールを決めるご都合主義な紙。
そのルールを破れば定められたペナルティが課せられる。ショタになったりマゾになったり何でもありだ。
どうでもいいけどネーミングセンスが思いっきり西尾維新だな。
(;´ー`)「あのさ、4階にいるであろうペニサスも掟紙持ってんだよな?
仮にお前が能力無くしたとして、ペニサスの『掟紙』は効果無くしたりすんのかヨ?」
(-_-)「ああ、それは無いです。『掟紙』は『禁断聖書』から破られた時点で独立しますから」
(;´ー`)「そっかー……上手くいけばペニサス戦が楽になると思ったんだがな……」
爪'ー`)y‐「つまり鷹が猟師に撃ち殺されても鷹が飛んだという歴史は消えないってことだな?」
(;-_-)「そうなのかな!? さっぱり意味がわからないけどそうなのかな!?」
从 ゚∀从「フォックスにまともに構うな。気が狂うぞ」
(;-_-)「え、マジかよフォックス君と話してると『(-々-)』になるのかよなんだこの図形」
(*;゚∀゚)「どこに違和感覚えてんだ! ああこれだから真面目系天然の奴は!」
( ´ー`)「阿日谷の言うとおりだヨ、根が真面目なのに天然だとズレてるから主人公には不向き……」
( ´ー`)
(*゚∀゚)
.
- 710 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:53:59
ID:UaBALUIYO
(;´ー`)「 阿 日 谷 ! ! ? 」ズドーン
(*;゚∀゚)「ヤベッ、ナチュラルに溶け込もうとしたけどバレた!」
あれあれあれー! さっき爽やかに別れたはずの人がいるよー!?
さっきまでクレイジーに追い詰められて腰抜かしてた子が元気にツッコんでるよー!?
腰は一度抜けると癖がつくから気をつけろよ! 根拠は無いけど本気でそう思ってるんだ!
(;-_-)「え、何で阿日谷さんがいんの!? ここには君のトラウマがいるよ!?」
ヽ川*゚ 々゚)ノ「ども、トラウマでぃーっす! おやおやつーちゃん、そんなにくるうに刻まれたいのぉ!? 欲しがり!」ワクワク
§ ^Д^§「それとも恐怖を味わってる間にマゾに目覚めたかい? ようこそ、こっちの水は甘いぜ?」
(*;゚∀゚)「何もかも違うわ!! アタシはただ謝りたいだけだよ!」
(;´ー`)「あやまりたい……!?」
lw´‐ _‐ノv「『あやまりたい』と『あやなみれい』って似てない? 似てないねゴメン」
/ ゚、。;/(自己解決した!)
- 711 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:56:40
ID:UaBALUIYO
- (*;゚∀゚)「そうだよ……くるうを出したのはアタシのせいだ……アタシがクレイジーぶらなきゃ……」
(*;゚∀゚)「そのせいでみんなに怖い思いをさせた、そして何よりクーちゃんを傷つけた……」
(*;ー∀ー)「反省も後悔も飽きるほどしたよ、でも結局は謝んなきゃダメなんだ」
(*;゚∀゚)「アタシは、先生がクーちゃんを元に戻してくれるって信じてる、だから!」
(*;゚∀゚)「……だから、誰よりも先にクーちゃんに謝りたいんだ……!!」グッ
(;´ー`)「……阿日谷……」
川 ゚ 々゚)「……ピーターアーツ……」
(*;゚∀゚)「だから、だからついていかせてくれ! もう教科書の偉人に落書きしないから!」ズザッ
( <●><●>)「私からもお願いします。中2にとって落書きしないことがいかに覚悟のいることか」
从;゚∀从「え、お前は何でいるの!? お前はガチで関係ないじゃん!」
( <●><●>)「ハハッ」
- 713 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 21:59:21
ID:UaBALUIYO
- (*;゚∀゚)「頼むよ……!! 授業中にシャーペンバラバラにもしないから……」コンガン
(;´ー`)「……」
普段の快活かつアヒャヒャな様子を潜ませ、阿日谷は消え入りそうな声で懇願した。
厨二の時の阿日谷は、ぶっちゃけなかなかの問題児だった。
刃物持ってくるわアヒャアヒャ笑うわ。完全に狂気ぶってる自分に酔っていたワケだ。
それが今や、自分の失敗をちゃんと悔いている。罪を償う何が出来るのか考えている。
そのために自分の危険やトラウマも省みず俺達についてきた。
そんな阿日谷の決意を誰が否定出来るだろうか。少なくとも教師である俺にはムリだ。
あーあ、また負けらんねえ理由が出来てしまった。
.
- 714 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:02:16
ID:UaBALUIYO
- (;´ー`)=3「ハァ、わかったヨ……こんだけ意志固かったら帰す方がしんどいヨ……」ハフー
(*;゚∀゚)「先生……じゃあ……!!」
(;´ー`)「阿日谷……今のうちにクールに謝るセリフ練っとけヨ……!!」キリッ
(*;゚∀゚)「あ、ありがとう先生……!! もう二度と消しゴム切り刻まねぇ……!!」パァァ
( <●><●>)=3「ったく……危険だっつーのに聞かないんですから……ホント目の離せないペチャパイですね」フゥ
(;><)そ「だから何でいるんですか!? ラブコメってないで聞いてください!」
(*゚ー゚)「順調にデレてるねぇ……これで密着イベントでもあったらコロリだぜ」
(,,゚Д゚)「ゴルァ……」
从;゚∀从「帰れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!! 少なくとも貴様らは帰れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
( ∵)ションベンシタイガタメニヤッテキタ
オレモカエラナキャダメカネ
从;゚∀从ノ「お前はさっさと便所に急げぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
- 715 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:03:38
ID:UaBALUIYO
カエレェェェ 从#゚∀从ノ ≡≡≡≡ワァァ┏(,,゚Д゚)┛┏(*゚ー゚)┛ァァァ ≡≡┏(
∵)┛トイレェェェェェ
(;´ー`)「ふーぅ……待たせてすまんなヒッキー……じゃあ2つ目の確認したいことだヨ……」ヤレヤレ
(;-_-)「あ、は、はい……ドンと来いです……」オドオド
謎の野次馬を追い払い、ようやく一息ついた俺はヒッキーに向き直った。
みんな! 忘れてたと思うけど、俺質問途中だったんだぜ!? 寄り道が凄い!
(;´ー`)「まぁ、ぶっちゃけさっきの質問よりこれを聞きたかったんだが……」
lw´‐ _‐ノv「ロケット鉛筆にさほどロケット感が無いことについてどう思う?」
(;´ー`)「そんなことを聞きたいんじゃネーヨ! これから戦う上でお前が決めた『ルール』を教えてほしいんだヨ」
(-_-)「ああ、詳しいことは東校舎についてから説明しますが、簡単に言えば連帯責任ですね」
(;´ー`)「連帯責任……!?」
( <●><●>)「変態駅伝……!?」
从;゚∀从「帰れよ!!」
- 716 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:07:37
ID:UaBALUIYO
【2ヶ月前・素直クールの自室・深夜0時】
川*゚ -゚)Φ『〜♪ く〜も〜り〜ガ〜ラっスの〜む〜こ〜うは〜ふふふふふぅ〜ん♪』カリカリカリ
川*゚ -゚)つ□『……ぃよっし、会心の出来だ……我が別人格設定表……!!』ババーン
川*゚ -゚)『私の中に眠る、兇悪かつ狂暴、それでいて純粋無垢なもう1人の私……!!』
川*゚ -゚)『子供のような精神だがその根底に根付いているのは純然たる快楽殺人精神(シリアルキリングセンス)……!!』
川*゚ -゚)『嗚呼……超楽しい……やはり部屋で厨二設定練ってる時とモヤさま見てる時は最高だな……!!』イヒイヒイヒ
川;゚ -゚)『んー……しかし思いのほかヤバい奴になっちゃったなぁ……』
川;゚ -゚)『闇遊戯みたいにするつもりだったのに……これじゃ読者の共感を得ないぞ……』
川;゚ -゚)Φ『そうだ、殺しの理由でも付けるか……少しは感情移入出来るような大義名分……』カキカキ
川*゚ -゚)Φ『あっ、そうだ……この「設定」付けるだけでだいぶ良くなるぞ……!!』カキキキィ
- 717 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:09:07
ID:UaBALUIYO
川*゚ -゚)『……ぃよぉし、今度こそ完成だ……!! 友達にはなりたくないけどすげぇいいキャラだ……!!』キラキラ
川*゚ -゚)『そうだ、名前を決めなくてはな……。
「兇月(キルナ)」か「刹璃華(セリカ)」か「闇樹獲羅・暁(アンジェラ・アキ)」か……』ニヤニヤニヤ
川*゚ -゚)『いや、ここはあえてシンプルに……そうだ、私の名前をもじって……!!』
川*゚ -゚)「『くるう』……そうだ、コイツの名前は『くるう』だ……!!」
【 川 ゚ 々゚) 】
.
- 718 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:12:57
ID:UaBALUIYO
−現代・東校舎・3階−
(;´ー`)「……総力戦……!?」
(-_-)「そう、4VS6の総力戦です。誰か1人でも倒されたらそのチームの負け。
この場合の『倒す』は死、あるいは説教です。気絶や戦意喪失などは含みません。
こちらが負けたら4階へどうぞ。そちらは誰か1人やられたら全員ペナルティです」
爪'ー`)y‐「フッ、そのペナルティとやらは何だい? 喉さえ守れりゃ俺ぁ何でもいいや」
(-_-)「性癖がプギャー君みたいになります」
(;´ー`)「ここでも!? 気に入ったのかヨその極刑!!」
(-_-)「あ、あと髪質も今のプギャー君みたいになります」
从;゚∀从「今思いついただろ! 思いつきでエグさ増やすな!」
§ ^Д^§「俺って何? ペナルティの見本市? おっと目からネオマテリアルサイクロプスが」
- 721 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:14:21
ID:UaBALUIYO
- 3階につくなり、ヒッキーによるルール説明が始まった。さっきも簡単にしてくれたけど。
無論断る余地は無い! 断ったら『§*´Д`§』になるから!
从 ゚∀从「てかずっと思ってたんだが、『呼吸したら負け』とかのルールにすりゃよくね? よく律儀に戦ってんな」
(;-_-)「いや、最初はそういうの書いて戦わずに全滅とかさせたかったんだけど……」
川#゚ 々゚)p「ぶー!! 紙1枚でお手軽虐殺ぅ!? そんなのつまらんちん!!
そんなことしたらひっきゅんの首チョンパして包んで揚げるよぉ!?」ブーブー
lw´‐ _‐ノv「そしてその揚がったものの映像を写真に収めてネットに流す」
(;-_-)「……とのことなんで、ちゃんと戦うことにしました……」トホホ
(;´ー`)「もう主導権は既に素直一族にあるんだ!?」
(;><)「情けないけどありがたいんです!」
良かったー、ヒッキーが振り回され系で良かったー。彼の押しの弱さが俺達を救ったー。
- 722 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:16:44
ID:UaBALUIYO
- (;´ー`)「しかし、乱戦か……いかにもお前が得意そうだなオイ……」
(;-_-)「まぁ、仮にも僕は四天王の中で乱戦最強の名を頂いてますんで……」
lw´‐ _‐ノv「あと将来社長になりそうな人ランキング3位も頂いてんよね」
(;-_-)「誰が小学校の卒業アルバムによく載ってる全く嬉しくないワンコーナーだよ!」
§ ^Д^§「オドオドとした態度から一転キレのあるツッコミ、これが緩急や!」
(;´ー`)「さーてどーしよーかなーっ!! わかんネーヨなーっ!!」
ヒッキーが職人芸を披露している間に、俺は乱戦について考えた。時間が勿体無いからな!
一見4VS6だからこっちが有利に思えるがそうじゃない。何せあっちにゃ情報筒抜けなんだ。
かつヒッキーがいる以上、くるうの戦闘力は保健室の比じゃないだろう。プギャー? ハハッ。
(;´ー`)「そして何より……俺達3人だヨな……」
/ ゚、。;/「……蒼紺……」
爪'ー`)y‐「フッ、俺は元々踊り子じゃねえってこったな」ニヤリ
从 ゚∀从「ねぇ、お前なんなの? バカはわかってるけどなんなの?」
- 723 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:17:46
ID:UaBALUIYO
鈴木、フォックス、そして俺。
剣だの魔法だのネオマテリアルサイクロプスだのが飛び交うこの戦いで、この3人はとびきり乱戦に向いてない。
だってダメージ与えらんないもん。ドラクエで言えば僧侶・遊び人・僧侶だもん。
それゆえに俺達に狙いを定められたらマズい。料理素人の創作料理くらいマズい。
/ ゚、。;/「……黎明のカタストロフに描き出された不都合なイリュージョン……」
爪'ー`)y‐「『私達はでしゃばらない方がいいですよね……死んだら終わりですし……』だとよ」
(;´ー`)「そうだな……トドメを刺す時ならともかく、乱戦には不向き過ぎる……」
( <●><●>)「成る程……今回の戦いの鍵はサポート役をいかに守りつつ相手を倒せるかですね……」
(*;゚∀゚)「こいつバトル漫画で言うところの解説要員に生きる意味を見いだしやがった!」
从 ゚∀从「まぁ、でも大丈夫だろ。くるうは遠距離攻撃が苦手だろうし」
ハハ ロ -ロ)ハ「プギャークンやシュールサンは一度倒してマスシネ。その結果2人ともオバケになりマシタ」
( ><)「あ、なーんだそう考えると全然大丈夫なんです! ボロ勝ちなんですボロ勝ち!」
(;´ー`)「……」
- 724 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:20:17
ID:UaBALUIYO
- 確かに、ハイン達の言う通りだ。直接攻撃のくるうは重力や蒸気王に弱いはず。
一応人数では勝ってるんだから、くるうを抑えたらだいぶこっちの方が有利になるはず。
(;´ー`)(でも……相手方には、あのシュールがいるんだぞ……?)
lw´‐ _‐ノv「あ、今誰かが私をチーズフォンデュにすること考えた」キュピーン
(;-_-)「嘘だろ!? そんなトリッキーな妄想出来る奴いんのかよ!」
( <●><●>)「結構チーズに絡めたら絵になりそうだなと思ったりなんかしちゃったり」
(*;゚∀゚)「いた!!」
シュールはいつだって予測出来ないことをやらかす。誰がコイツがテレサになると思うかね。
だからこそ、コイツがいる限り作戦通りにはいかない気がする。絶対なんかしでかす!
(;´ー`)「なぁヒッキー。『ルール』は今言ったので全てなのかヨ?」
(;-_-)「あ、今のに加えて、シュールさんの提案で書き加えた『ルール』が1つあります」
(;´ー`)「うわ、間違いなくろくでもねえルールが付け加えられてる!!」ゾクッ
lw´‐ _‐ノv「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
- 725 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:21:26
ID:UaBALUIYO
- lw´‐ _‐ノv「wwwww今はヒミツwwwwヒミツの嵐にしやがれwwwwwwwプワッポwwwww」
从;゚∀从「ちょ、何だよ教えろよー! なぞなぞ出して出しっぱなしかよー!」
(;><)「これは僕達の中の誰かが引っかからない限りわからないパターンの奴なんです!」
一切表情変えずに、シュールは声だけ笑い袋のように笑っていた。竹中直人か!
これ絶対アホみたいなトラップ仕掛けてあるよー! 完全にギャグの罠があるよー!
うっわぁぁぁ、これで容易には動けなくなっちったぞー!?
(;-_-)「すいません、そんなことよりそろそろ戦ってもらって構いませんかね……。
くるうさんが我慢の限界で凄いことになってきたんで……」
::ヽ川*。 々゚)ノ::「あ あ あ あ あ あ あ に ゃ あ あ あ あ 」ブルブルブルブル
へ(;´ー`)へ「 お お お ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ! ! ? 」ビクゥ
ぎゃー! そうこうしてる間にくるうがなんか放送出来ない感じになってる!!
今度素直家の寄り合いに混ぜてもらおう! どんなアダムスファミリーなんだ!
- 726 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:24:37
ID:UaBALUIYO
- ::川*゚ 々゚)::「むふぁーん、ひっきゅぅん……もう我慢しなくていいよねぇ……!!
もう我慢出来ずに内臓千切れんばかりぃ……千切りたぁい……!!」ワナワナ
(;-_-)「……と、言う訳で……もう僕の力で抑えとくのも限界なんで……」
(;´ー`)「そんなこと言うなヨ! もっと抑えといてくれヨ、もっと熱くなれヨ!!」
ハハ ロ -ロ)ハ「アナタの限界はそんなトコロにはナッシング! ウィンブルドンはすぐそこデス!」
爪'ー`)y‐「フッ、クール気取ったってお前の中に炎揺らめいてることはバレバレなんだぜ?」
(;-_-)「やかましいわ! 時間引き伸ばそうとしてもムダですからね!」
从;゚∀从「ちくしょー、ノリ悪ぃコイツ!」
工事現場のガガガってやる奴みたいに震えるくるうと、それをやれやれ顔で抑えるヒッキー。
ずっと誰かに似てると思ってたらアレだ、ジャガー横田と木下医師夫妻だ!
(;><)「せ、先生、作戦はどうしますか!? 『じゅもんつかうな』ですか!?」
(;´ー`)「呪文使えネーだろ! 『いのちだいじに』で!!」
从;゚∀从ゝ「イエッサー! ガンガンいきません!」ビシィ
- 727 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:26:44
ID:UaBALUIYO
- ハイン達3人が、俺達ポンコツ三銃士を隠すように前に出た。
情けないが我々は守ってもらうことしか出来ない。その分、勝利の道を作ってやる義務がある。
そんなことよりあっちサイドの方が気になるって? うるせぇ、俺達の方が気になってるわ!
(;-_-)「さてと……くるうさん、ちゃんと僕の命令聞けるかい……?」
ヽ川*゚ 々゚)ノ「きくきくきっくの菊一文字!
その代わりぃ、せんせとつーちゃんとビロくんコロスのくるうだけね! お約束!」ダバダバダバ
(;-_-)「はいはい……シュールさんとプギャー君はそれでいい……?」
lw´‐ _‐ノv「イケるイケる。今の私ならエジプトくらい5分で侵略出来るぜ」
ミ ^Д^彡「俺もようやく髪質が戻ってきたんで行けまっせ」フサッ
(;-_-)「大丈夫なのかソレ!? わ、わかったよ、それじゃ……」ペラッ
川*゚ 々゚)「みみっ……!!」キラッ
(;´ー`)「っ!!」
スッキリ +(∵ )(((
.
- 728 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:28:21
ID:UaBALUIYO
m9(-_-)「―――暴れていいよ、『発狂人形(クレイジードール)』」ビスゥ
≡≡≡ヽ川*゚ 々゚)ノ「めぇぇぇぇぇぐりあぺやっかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!
よぉぉぉぉぉやく誰彼構わずぐちゃぐちゃに出来るんだぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!
うぇぁぁぁぁぁぁぁいただきましゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!」ダバダバダバダバダ
(;´ー`)「来たぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
/ ゚Д。;/「鬱屈する希望と狂気する絶望の中間地点で彷徨えホビットぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!
(怖ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!)」
(;∵)そ ビクッ
.
- 731 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:31:05
ID:UaBALUIYO
−同時刻・東校舎4階−
*(‘‘)*
*(‘‘)*「L字型ソファー欲しい……」
*(‘‘)*「……」
*(;‘‘)*そ「……え、何!? まさかの私に場面転換!? 誰得!」ビクッ
*(;‘‘)*「は、Hi! 私ヘリカル! 今スッゴい暇なんだ☆」
*(;‘‘)*「何故って? お姉様が百合の匂いを嗅ぎつけてどっか行っちゃったから!」
*(;‘‘)*「だからヘリカルはお留守番! 今先生来たらどうしようもありません!」
*(;‘‘)*「だって私はかませ犬だもん! 過去4回もバタンキューしてるんだもん!」
*(;‘‘)*「お姉様早く来てぇぇぇぇぇっ!! そしてキスして抱き締めてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
- 732 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:33:31
ID:UaBALUIYO
−東校舎・3階−
≡≡川*゚ 々゚)つ+ー「ひゅひゅひぃぃぃぃぃっ!! 今いくよ刺すよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!
くるうのナイフは魔法のナイフぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」ダダダダダ
(;´ー`)「うわぁぁぁぁぁ意味はわからんがただただ怖いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
うわぁぁぁ来たぁぁぁぁぁ!! マジがキチ背負ってやって来たぁぁぁぁぁっ!!!
この恐怖を文字で説明出来ない自分がもどかしい! え!? どうしても怖さを知りたいって!?
そうだなぁ……。「殺すぞオラァ!!」……この8億倍怖いぞ!!
(-_-)つ□「プギャー君は基本的にくるうさんの援護、及び僕達の守りに徹して!
シュールさんは僕の作戦を直接くるうさん達の脳に伝達!」テキパキテキパキ
ミ ^Д^彡「アイアイサー! 俺のネオがマテリアルにサイクロプスるぜ!」
lw´‐ _‐ノv「オッケー、エロい脚色を加えて送っとくね」
(;-_-)「余計なことはしないで!? お願いだから普通にやって!?」
うわぁ、なんてテキパキとした指示なんだ! 俺34年間生きてきてあんな指示出来たことねぇぞ!?
惜しむらくは彼の仲間に緊張感が何一つ無いことだ! あ、俺もだ!
- 733 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:36:41
ID:UaBALUIYO
- ≡≡川*゚ 々゚)つ+-「ぺぇぇぇぇぇたらっさぁぁぁぁぁい!! すきありぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!
頸動脈もらっらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」バァァァァァッ
(;´ー`)そ「うわぉぉぉぉぉ気付いたら目の前にいたぁぁぁぁぁ!!」ビクゥゥゥッ
ハハ ロ -ロ)ハつ†「アブナス! ワタシがニンジャじゃナケリャ首と体がララバイしてマシタヨ!」カキィン
川*゚ 々゚)つ+-「まにゅ!? カキンと受け止められたす!!」ガッ
(;´ー`)「ハロー!! すまネーヨ、ありがとう!!」
俺に向かって飛びかかってきたくるうのナイフは、ハローのクナイによって止められた。
すげぇ、ナイフとクナイの夢の共演だ! 少年の夢だよ、使い手女だけど!
-+⊂二川*゚ 々゚)つ+-「うぉっしゃい!! いいよハロちゃん、タイマン張ろうぜぇぇぇぇぇっ!!
ちょいやちょいやちょいや!! 食らえくるう殺人拳ぁぁぁぁぁ!!」カインカィン
ハハ;ロ -ロ)ハつ†「ウップス! 素晴らしい太刀筋……!! キサマ、伊賀の者カ!」バッバッ
(*;゚∀゚)「うわっ、すげぇ見応えのある殺陣だ! 金取れるぞ!」
/ ゚、。;/(あとハローさんって甲賀だったんだ!)
- 734 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:38:26
ID:UaBALUIYO
- 川*゚ 々゚)つ+ー「ひゃほー! 右と見せかけて左と見せかけてくるうキック!!」ドゲシャ
†⊂ハハ;ロ -ロ)ハつ†「クッ……敵ながらブラボー、ならばこちらは二刀流デス……!!」チャチャキィン
(*><)「カぁぁぁぁぁッコウィぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」キラキラ
(*<●><●>)「凄い、JACみたい……! すぐさまムービーを、ガッデム携帯の充電切れてる!!」ワクワク
あまりのアクションに男子共の厨二心が爆発した! 目の輝きが年相応だ!
しかし、以前のくるうは本能任せに切りかかるしか出来なかったはず。
それが今では引く時は引き、しっかり技術のある戦い方をしている。喧嘩屋がボクサーになった感じ。
(;´ー`)「この技術……ヒッキーの指示か!!」
川*゚ 々゚)「ごめーとーこんぺーとー! 今くるうの頭にはひっきゅんのエロい指示が流れ込んでるんさ!!」
(;-_-)「エロくすんなと言っただろうが!!」
lw´*‐ _‐ノv「wwwwwwwwwwwwあ、急に冷めた」ス
ヒッキーのリアルタイムの指示を、考えた時点でシュールがくるうの脳内に送る。
そうすることで指示の聞き逃しやタイムラグが無くなり、くるうは最高のパフォーマンスが出せる。
なんだコイツ、ホントに中2か!? 授業で教えてねぇぞ!?
- 736 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:41:17
ID:UaBALUIYO
- (;-_-)「ぼ、僕の指示は完璧です……技術を身に付けた今のくるうさんの戦力はフサ君以上です……」
爪'ー`)y‐「つまりそんなくるうと渡り合ってる三宮も唐沢以上ってことだな」
从 ゚∀从「『能ある野獣(アルティメット・ビースト)』(笑)」
よし、後でフサを慰めよう。
(;-_-)「そんなワケでハローさん、しばらくくるうさんに付き合ってもらいますよ……!!」
川*゚ 々゚)つ+-「あっひゃ楽しいぃぃぃぃ!! ハロちゃん大好き! 血みどろの次に大好き!!」キィンキィン
ハハ;ロ -ロ)ハ「ウグッ……ワ、ワタシがクルウサンを止めてる間に、誰か倒してクダサイ……!!」ググッ
(;´ー`)「ハロー……わかった、持ちこたえてくれ!! ビロード、行けるか!?」
(;><)/◎ ) =| )「了解なんです! 狙うは小森君……!!」ガシャコン
(;-_-)「!! プギャー君、出番だよ」
从 ^Д^从「ヘイヘイ……!!」ザッ
- 737 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:44:33
ID:UaBALUIYO
- クレイジーとお取り込み中のハローの頼みを受け、俺はビロードに狙撃を指示した。
ビロードの蒸気王なら上手く行けば奥の3人全員仕留められる! これがワシの指示や!
(;><)/◎ ) =| )「行きます! なんか久々の『蒸気王』、FIRE!!」ドゴォォン
从 ^Д^从つ「させねぇぜ! ネオマテリアルサイクロプスの盾だオラァ!!」バチィン
(;><)そ「なっ、防がれたんです! ていうかどんな経緯でその髪型になったんです!?」
(;´ー`)「くっそー、ただ防がれるよりも遥かに腹が立つ!!」
ビロード久々の蒸気王は、サラサラヘアープギャーによってあっさり阻まれた。
援護や守備まで完璧。かつこっちが全面的に攻め込むとこっちの守りが薄くなる。
ちょっと待て、完璧すぎるわ! その完璧にプギャーが組み込まれてるのがなんかもう!
(-_-)「ふふ、これでわかったでしょう? 伊達や酔狂で四天王やってないんですよ」
lw´‐ _‐ノv「屁の突っ張りはいらんですよ!」
从 ^Д^从「テリー、君ってヤツは!」
(;´ー`)「なんでキン肉マン名ゼリフ集になってんだ!?」
- 738 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:46:16
ID:UaBALUIYO
- 川*゚ 々゚)つ+-「にゃぁぁぁぁぁベルリンの赤いくるうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!」シュババババ
ハハ;ロ -ロ)ハつ†「ぬぁっ、り、リングに稲妻走ル!!」カキキキッ
相変わらずおふざけは止まらない、くるうの猛攻も止まらない。
ハローが疲れてきているのに対してくるうは疲れ知らず。ランナーズハイとか出てんのか?
あっちに攻めるのも難しいし、こうなれば奥の手しかない!
(;´ー`)つ「ビロードがハインと攻守チェンジで、ハインはハローに加勢!!」
≡≡从;゚∀从「了解!! ったく、遊んでんじゃねぇよメガネ!!」サッ
川 ゚ 々゚)そ「かにっ!?」
lw´‐ _‐ノv「……いくかな……?」ニヤッ
今までハインは念の為の防御として控えさせてたが、どうやら向こうは遠距離攻撃捨ててくるう一本らしい。
ならば近距離戦無敵のハインを出した方がいい。くるうを重力で無効化すれば相手は3人。
一筋縄では行かないだろうがくるうを抑えるだけでだいぶ楽になる! どや!
- 739 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:49:27
ID:UaBALUIYO
- 川#゚ 々゚)「みぃ、邪魔しないでやハインちゃん! 今はハロちゃんと楽しいタイマンやねんで!?」プンスコ
从;゚∀从つ「うるせぇ、お前の相手してると胃がもたれるんだよ! 『重力±』!!」ブォン
川/;゚ 々゚)/「ぎゃーす! 重くて動けなす!! 不愉快極まりなす!!」ズンッ
(;´ー`)「よっしゃ!! よくやったハイン!!」
从*゚∀从「わっほい褒められた! なんて耳触りがいいんだ、もう耳ほじんねぇ!」ウキウキ
ハインの重力によって、くるうは床にうつ伏せになる形で吸い寄せられた。
よーし、一番厄介なくるうは封じた! 自信無いから説教は後回しにしよう!
あとはヒッキー、シュール、プギャーのみ。こりゃ絶対焦ってるだろ……。
(;-_-)=3「……あちゃあ……」フゥー
lw´‐ _‐ノv「………www………!!」プクスス
从 ^Д^从「あーあ……」ニヤニヤ
(;´ー`)「ぬ……?」
- 741 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:51:33
ID:UaBALUIYO
- 从;゚∀从σ「ちょ、何笑ってんだお前ら! 俺様の大活躍で貴様ら大ピンチだぞ!?」ビシィ
(;´ー`)「そうだヨ、何が嬉しいんだヨ!? ドMか! あ、ドMだった!」
从 ^Д^从「ドMです」
何だ、向こう側は一切焦ってる感じが無い。
ヒッキーは焦りというより同情に近いし、シュールなんて笑いをこらえ切れてない。
どういうことだ、くるうが戦闘不能だとあっちは相当不利なはず……。
(;-_-)「あーあ……やっちゃいましたねハインさん……くるうさんに嫌われますよ……?」ペラッ
从;゚∀从「はっ……? 嫌われるって、どういう……」
::川#゚ 々゚)::「……ぎゅぅぅぅ……酷いよハインちゃん……タイマン邪魔するなんて……!!」ワナワナワナ
从;゚∀从「あえっ、い、いや、そもそもこれタイマンじゃなくて総力戦……」
:::川# 々 ):::「ハインちゃんなんか……ハインちゃんなんか……!!」ブルブルブルブル
lw´‐ _‐ノv「くる……くるぞ……wwwww」
- 742 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:53:41
ID:UaBALUIYO
川#゚ 々゚)「キライだ―――――――――――――――――っ!!!」ドゴーン
从>; ∀从>「 ! ! ? がっ、あ、頭が……!!」ヨロッ
(;´ー`)「ハイン!?」
くるうの絶叫とともに、ハインは『重力±』を解いて膝から崩れ落ちた。
なんだ、何が起きたんだ!? これがさっき言ってた『追加条件』か!?
(;´ー`)「だ、大丈夫かハイン!? 気は確かか!?」ダキッ
从; ∀从ゞ「だ、大丈夫っす……ちょっとクラっときたけど何か変わった感じはしません……」ヨロッ
(;´ー`)「そ、そうか、良かった……じゃあ今のは一体……」
从; ∀从「……そ、そんなことより、先生……」
(;´ー`)「ん、どうした……腹痛ならさすってれば……」
- 743 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 22:56:05
ID:UaBALUIYO
从*゚Д从「……俺のケツを、全力でシバいてもらっていいですかね……?」ハアハア
(;´ー`)そ「ハイ―――――――――――――――――――――――ン!!!??」ガァァァァン
(;><)そ「た―――――かお―――――かさ―――――――――――――――――ん!!!」ビィィィィン
lw*´‐ _‐ノv「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
从 ^Д^从「うわっ何あれ、気持ち悪っ」
.
- 748 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:00:16
ID:UaBALUIYO
い、いい、いっいい、いいい、い、異常事態だ―――――――っ!!!
ハインが、ハインがハインが、ハインがドM、ハ、異常事態だ―――――――っ!!!
何だよこれ、何でこんなことになってんだよぉ!! 何で俺の靴に舌を這わせようとしてんだよぉ!!
::ハハ;ロ -ロ)ハ::「ハ……ハインサン……!? ちょ、ウソでしょ、ワタシを庇ったバッカリニ……!?」プルプル
从*゚Д从「おおハローちょうど良かった、いいこと考えたんだ! お前のクナイを俺のケツにさ……」ハアハアハア
/ ゚Д。;/「変貌を遂げしヴァルキリぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!?
(高岡さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!?)」
::(;´ー`)::「ちょ、な、ちょ、ヒッキー、ちょ……説明求む説明求む!!」アワワアワワ
(;-_-)「いやぁ……シュールさんの提案で、ルールを追加したんですよ……」
lw´‐ _‐ノv「『くるうに嫌われたらドMになる』ってwwwwwwww」プゲラッパ
(;>´ー`)>「何てことをしてくれたんだぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」イヤァァァァァァ
从 ^Д^从「引くわぁ」
- 749 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:02:36
ID:UaBALUIYO
- (;´ー`)「えっと、ハイン!? 今はすげぇ戦闘中だからヨ、くるうに重力を……」
从*゚Д从「それより先生の靴舐めていいっスか!? レロと、レロレロと!」ハァハァ
┓(;´ー`)┏「あ、もうダメだこりゃ!」
何てこった、こんなんなっちまったらハインはもう俺達以上に役に立たない!
ていうか四天王戦のハイン、おっぱい見せかけるわドMになるわ散々だな!?
そうこうパニックになってる間に、重力から解放された全ての元凶が立ち上がった。
\川*゚ 々゚)/「よっぴー、立てた! さぁハロちゃん、タイマンの続きやろー!!」ワクワク
ハハ;ロ -ロ)ハ「チョ……ぶっちゃけソレドコロじゃ……」
川´゚ 々゚)「やってくんないの……? じゃあハロちゃんも……」ズズズ
ハハ;ロ ∀ロ)ハつ†「ヤリマース! 喜んでタイマン張らしてもらいマックス!! ワーオ!」シャキーン
川*゚ 々゚)つ+-「にゃぷー! やった殺りたい、ハロちゃん大好き!」チャキーン
地獄や。地獄絵図や。
.
- 750 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:04:19
ID:UaBALUIYO
- (;-_-)「まぁそんなワケで……これからは今の『ルール』も頭に入れて戦って貰いますね……」
(;´ー`)そ「ちょ、嘘だろ……!? 急に違う毛色の緊張感が出てきたヨ……!?」ゾクゾク
从*゚Д从=3「そんな緊張感より俺を痛めつけるという快感に目覚めてはどうっすか先生……!!」スリスリ
(;´ー`)「えぇい! 俺の足から離れろぉい!!」ザザッ
从*゚Д从「あぁん!」ドサッ
从 ^Д^从「己の名誉のために言うが俺はアソコまで酷くねぇぞ」
コレはアカン、コレはアカンですよ。
これからは戦闘の他にくるうの機嫌を伺ってやってかなきゃならんのだろ!?
リスキーにもほどがあんだろうが! 敵に嫌われないように戦うって何なんだ!
lw´‐ _‐ノv「そうだくるう、さっきビロードがくるうのこと乾燥肌って罵ってたよ」サラッ
川#゚ 々゚)σ「マジで!? じゃあビロっちのこともキライ!!」ドーン
::(; )::「言ってないっでsぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」ビリビリ
(;´ー`)「それは酷いだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
- 752 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:06:13
ID:UaBALUIYO
- / ゚、。;/「ひ、歪みに堕ちたペガサスの幻影!?」アワテアワテ
爪'ー`)y‐「『わ、若内君! 大丈夫!?』だとよ」
(*>Д<)「だ、大丈夫なんです、それよりちょっと僕に鼻フックしてください!」ハァハァ
(;>´ー`)>「なんてこったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
lw´‐ _‐ノv「あ、これは……思ったより、うん……無いわぁ……」ドンビキ
(;-_-)「自分で変えといてそりゃないだろ!! 鬼畜!!」
マズい、マズいマズいマズい。いやドMまみれの絵面もマズいがそれ以上にマズい。
ビロードがドMに堕ちたことで、彼も戦闘不能になってしまった。つまり。
(;´ー`)「ハローがくるうから手が放せない今、俺達は完全なノーガードだ……!!」グッ
/ ゚、。;/「ひ、翡翠……!!」
爪'ー`)y‐「ほぉ……幕引きにはまだ出番が早いと思うがな……」
- 753 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:08:43
ID:UaBALUIYO
- この戦いは誰か1人でもやられたら負け。なので、戦闘能力の低い俺達は恰好のカモだ。
そんなカモの檻になってくれたハインとビロードはM堕ちし、ハローはくるうに付きっきり。
すなわち、俺達は今やサバンナにペイッと放り出された子ウサギ状態。
殺してくれって言ってるようなもんだ。
从 ^Д^从「ゲヘヘ、無様だな《零の分子》よぉ。今すぐ血飛沫に変えてやろうかケヒヒヒヒ」ニタニタ
(;´ー`)「急にプギャーが粋がりだした! 笑い方が雑魚だ!」
爪'ー`)y‐「フッ、とはいえ力の点じゃ指差の圧勝だ。心意気なら負けねえけどな」
川#゚ 々゚)=3「あぱ、プギャちん、せんせはくるうの獲物ー! 横取りしたらちんぽこ切るよ! 縦に!」ムキャー
从 ^Д^从≡「後方支援はまかせろー」スッ
/ ゚、。;/「取り留めなく流れる日々の坩堝は真実を潰すメサイア!!
(すぐ退いた! 情けないったらありゃしない!)」
(;-_-)「ていうか残ってる人ほとんど何言ってるかわかんない!」
lw´‐ _‐ノv「おにぎりは握ってあるけど、おむすびのどこに結びがあるんだろう」
- 754 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:11:01
ID:UaBALUIYO
- 川*゚ 々゚)つ+ー「はぃやー、待っちくりせんせー! ハロちゃん貫いたらすぐ貫くるぅ! 予約!」キンキン
ハハ;ロ -ロ)ハつ†「シット!! 分身の術トカ妄想しときゃヨカッタ……!!」カィンカィン
(;´ー`)「ハロー……!! むしろ何故分身の術は妄想しなかったんだ……!!」
从*゚Д从「俺は現在進行形で先生に言葉責めされる未来を妄想中っす……!!」ハァハァ
(*>Д<)「あー、泥の上で土下座してゲシゲシと頭を踏まれたいんです……」ハァハァ
从 ^Д^从「何なの、世間的にドMってそんなイメージなの? きついわー」
くるうのサイバー攻撃がごとき猛攻に、我らが砦・ハローさんも押され気味。
マズい、このままじゃ遅かれ早かれ突破される。ハローという防壁がくるうウイルスに侵される。
このままじゃ俺達には北斗の拳的未来しか待っていねぇよ。ひでぶかあべしの違いしかねぇよ。
(;´ー`)「くっそ、何か打開策があるはずだヨ、考えろ考えろ耳から血噴き出ろ……!!!」ムムム
川*゚ 々゚)つ+ー「ぷふふームダムダん! 諦めなはれ、そして『クーのため』に殺されなはれ!」
(;´ー`)「……えっ……?」
(*;゚∀゚)そ「ハッ、さっきの……!!」
- 756 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:12:19
ID:UaBALUIYO
- 俺が考える人ばりに考えていると、突如くるうの変な口から意味深な言葉が飛び出した。
『クーのため』? ちょっと待て、くるうはクールの為に殺人を犯してるってことか?
(;´ー`)「ちょ、何言ってんだヨ、クールはお前を生み出したこと悔やんでるはずだヨ?」
(*;゚∀゚)「そうだよ、殺人がクーちゃんの為になるわけねぇだろ! バーカバーカ!」
そう、クールはそれこそ半裸の俺に土下座かますほどくるうを嫌がっていたはず。
あれが嘘とか演技とは思えない。仮にそうだとしたらもう女優になればいい。
そんな俺と阿日谷に対し、くるうは反論を返す。それにしても変な口だ。
川#゚ 々゚)「そっちこそ何言ってんのしゃー! こっちはクールに『設定』されてんだぜぃ!?」プンプン
(;´ー`)「設定……!? ちょ、どんな設定されてるって言うんだヨ!」
川#゚ 々゚)「そりゃもー! 『クーを危険な目に合わせる輩のミナゴロシ』だお!」ムキー
(;´ー`)「!!」
ハハ;ロ -ロ)ハつ†「コンナ論争繰り広げてる間にもワタシはカキンカキンやってんデスヨ!?」カキンカキン
- 757 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:13:55
ID:UaBALUIYO
- 川#゚ 々゚)「くるうはね、コロすの大好き! でもそれ以上にクーが大好き! 百合じゃなくぅ!」
川#゚ 々゚)「だかららぁ! クーをキケンな目に合わすような悪い子は許さらい! ミナゴロ!」
\川#゚ 々゚)/「せんせー、つーちゃん、ビロっちはクーに血ぃ見せる悪い子!!
ゆえにわるいこはまとめてくるうがブチコロ―――ん!!」ムッキャーッ
(;´ー`)「血……!? 血って……」
(*>Д<)「血が出たら流石にヤバいんで、血が出るギリギリまで叩いてほしいんです……!!」ハァハァ
(*;゚∀゚)「ちょっと待てよ、アタシはともかく先生達はクーちゃんを守ろうとしたんだぞ!?」
\川#゚ 々゚)/「問答無用! クーに血ぃ見せるなんてよっぽどデンジャラー! 全員万死万死バンジー!!」
(;´ー`)「……」
ネウロの犯人みたいなとんでも理論を撒き散らしながら、くるうは自信満々で吼えた。
完全にとばっちりな理論だが、くるうはそれが『クールのため』だと信じている。
何故なら、クール本人がその理屈、いや、くるうの全てを『設定』したから。
(;´ー`)(……もしかして……くるうを繋ぎ止めているのは『依存』じゃなくて……!!)ピーン
- 758 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:16:06
ID:UaBALUIYO
- 川#゚ 々゚)「あーもー、思い出したらムカついてきたぁ……よくもクーを……!!」ゴゴゴゴゴ
(;´ー`)そ「……え? あ、いや、え……?」ハッ
lw´*‐ _‐ノv「ウホッ、来るかお宝映像……!!」ニコニコ
あれ? なんかおかしいぞ、俺が閃いてる間になんかくるうキレてね?
ちょ、待ってよ、今が見せ場なんだよ、コナンだったら黒い背景に白い線走ってんだよ。
::川#゚ 々゚)::「クーに血ぃ見せたり土下座させたり……せんせに至ってはクーに抱きついたり……!!」ワナワナ
(;´ー`)「あれは不可抗力だヨ! ちょ、ウソだろ、ウソニダって言ってくれヨ!」
ちょっと待って、嘘だろ? 主人公補正でそういうのはならないんじゃネーノ?
マズいよマズいよそりゃないよ、機嫌治してよくるう、視界の端で爆笑すんなシュール……。
::川 々 )::「……せんせーは『クール』の敵……せんせなんか、せんせなんか……!!」
(;´ー`)「ちょ、や……!!」
.
- 759 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:17:56
ID:UaBALUIYO
\川#゚ 々゚)/「 大 っ キ ラ イ ! ! 」ズド―――――――――ン
::(; ー )::「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ビリビリビリビリ
ハハ;ロ -ロ)ハ「ミスタぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
/ ゚、。;/「零の分子ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」
爪'ー`)y‐「ふっ、おてんば姫様には何か秘密があるみたいだな……」
(*<●>Д<●>)「そんなことより阿日谷さん、私の眼球に思いっきり目潰ししては見ませんか」ハァハァ
(*;゚∀゚)「お前はいつの間に嫌われたんだ!!」
lw´*‐ _‐ノv「wwwwwwwwwwwwwwwwwww」
从 ^Д^从「俺はずっと心から笑えていません」
.
- 760 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:19:16
ID:UaBALUIYO
−同時刻・東校舎4階−
<ゼロノブンシィィィィィィィィィ
(*‘ω‘ *)「ぽぽ……。『禁断聖書』と『発狂人形』は上手くやっているようだなっぽ……」コツコツ
(*‘ω‘ *)「それでいいっぽ……《零の分子》を潰せば、私を妨げるイレギュラーは消滅するっぽ……」コツコツ
(*‘ω‘ *)「今頃保健室では、『カタストロフの道化人形』が『木漏れ日の求道者』を葬っている頃だっぽ……」
(*‘ω‘ *)「ぽぽ……全ては順調、我の栄光を示す夜明けも近いっぽ……」
(*‘ω‘ *)「我は必ず覇者となる……そして、必ずや『悲願』を成すっぽ……」
(*‘ω‘ *)「ぽぽ……ぽっぽっぽっぽっぽ……」
(*゚ω゚ *)「ぽ――――っぽっぽっぽ!! ぽぽぽ、ぽ―――――っぽっぽっぽっぽっぽっぽ!!!」
壁|;‘‘)*(よく1人で3段笑いとか出来るなぁ……)ソーッ
- 762 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:21:52
ID:UaBALUIYO
−東校舎3階−
::/ ゚、。;/::(………)ブルブル
::/ ゚、。;/::(……どうして……どうしてこんなことに……)プルプル
川*゚ 々゚)つ+-「さァさハロちゃん、仕切り直しだお!! 気を取り直して切りあおうず!!」カキンカキン
ハハ;ロ -ロ)ハつ†「グッ……もはやそれどころではナイんデスガ……!!」ザクンザクン
/ ゚、。;/(普段はわりかし常識人なクールさんが狂ってる時点で非常識なのに……)
从*゚Д从「あぁハロー羨ましいなぁ……俺もナイフでギッタギタのズッタズタにされてぇな……」ハァハァ
(*>Д<)「僕はハローさんの火噴きでこんがり焼かれたいんですぅ……!!」ハァハァ
/ ゚、。;/(高岡さんと若内君まで非常識極まりない性癖に変えられ……)
::/ 、 ;/::(あまつさえ……あまつさえ………!!)プルプルプル
.
- 763 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:23:10
ID:UaBALUIYO
(*´Д`)「あああ何だこの感じ……!! 何だこのロープかなんかで縛られたい感じ……!!」ハァハァァァッ
/ ゚Д。;/「何でアンタまで非常識に成り下がってんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ドァァァァァァッ
爪'ー`)y‐「フッ、人は何にでも変われるという証明だな」
lw´*‐ _‐ノv「なんかもう面白すぎて逆に笑えない」マンゾク
(;-_-)「何その境地!!」
从 ^Д^从「俺はどんなモチベーションでこれを見ればいいんだ」
.
- 768 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:25:21
ID:UaBALUIYO
/ ゚、。;/(いけない! コレはいけない!!)
/ ゚、。;/(ノーガードなこととか先生がMになったら説教出来ないとか、それ以前に!)
(*´Д`)「あぁ……説教されたい……年端もいかぬ子供に怒られたい……!!」ハァハァ
/ ゚、。;/(オッサンのドM化はリアル過ぎて見るに耐えない!!)ドォォォォン
/ ゚、。;/(今までは14歳の子供だから許されてたとこがあったけど! 先生がやるとシャレにならない!)
/ ゚、。;/(先生には家庭も立場もあるのよ!? 私達ひよっこが狂うのとはワケが違う!)
爪'ー`)y‐「フッ、普段真面目な分、理性も抑圧も無くなると印象変わるもんだな」ポリン
/ ゚、。;/(コイツは相変わらず非常識だしさぁ! これでツッコめるのは私と阿日谷さんくらい……!!)
(*゚Д゚)「なぁワカッテマス、お前熱湯かなんか持ってない!? かけられたい!!」ハァハァ
(*<●>Д<●>)「持ってたらもう浴びてますとも! むしろかけてください阿日谷さん、いや、女王様!」ハァハァ
/ ゚、。;/「嫌われてるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
lw´‐ _‐ノv「たまに喋るなよ」
- 770 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:28:36
ID:UaBALUIYO
- 从 ^Д^从「さて、そろそろいいだろ。くるう、先生とつーとビロード以外は殺していいんだよな?」ジリッ
/ ゚、。;/「ひっ……!!」ザッ
川*゚ 々゚)つ+-「うーん、ホントは全員くるうがバリバリに殺りたいけどー……。
1人だけだかんね!? くるうもハロちゃんブチ撒けたらすぐ虐殺すっからねー!」カィンカィン
ハハ;ロ -ロ)ハつ†「ダ、ダイオードサン、フォックスクン……!!」ギリギリ
/ ゚、。;/「あ、薊の咲く野原に立ち竦む空虚なディミヌエンド……!!
(ど、どうしよう狐ヶ崎君、私もう死ぬのまっぴらごめんだよ……!!)」オロオロ
爪'ー`)y‐「フッ、神になんか祈らねえぜ。俺は俺にしか祈らない」
ヽ/ ゚、。;/「風蓮の訪れじゃ心揺るがぬイリアの……あぁもういいや、たまにはビビれ!!」
(;-_-)「普通に喋った!!」
从 ^Д^从つ「さぁて悪ぃな鈴木ちゃん。俺のカッコいいシーンの糧になってくれや」スッ
/ ゚、。;/「いやっ……!!」タジッ
- 772 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:30:23
ID:UaBALUIYO
- / ゚、。;/(ど、どうしよう殺される……よりによって噛ませ犬に殺される……)
/ ゚、。;/(ていうか何で私が殺されなきゃならないの……私はみんなの非常識を正したいだけなのに……)
/ ゚、。;/(みんな話聞かずにぶち殺しにかかるし……挙げ句の果てには……)
(*´Д`)「あああ……なんかギザギザした石のヤツに座りてぇ……!!」ハァハァ
从*゚Д从「先生は縛られるなら何がいいっすか!? 俺はやっぱり亀甲!」ハァハァ
(*>Д<)「みんな、今から裸で踊るんで蔑んでください!!」ヌギヌギ
爪'ー`)y‐「フッ、殺せるもんならしてみろよ、首だけになっても俺は歌うぜ?」フッ
/ 、 ;/(先生達までとち狂うし……!! おかしい、おかしいでしょうよ……!!)
/ 、 ;/(そうだよ……おかしいのよ、みんな……)ワナワナ
从 ^Д^从「およ、どうしたよ震えて。心配すんな、死ぬのは意外と慣れるぜ?」
::/ 、 ;/::「みんな……みんな、みんな…!!」ブブブブブブ
/ 、 / ブチッ
- 774 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:32:34
ID:UaBALUIYO
<二二二┣━⊂/ ゚Д。#/≡≡「非常識だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ブォォォッ
从; Д 从≡「ゴァア!!」バキァ
(;-_-)「ぶん殴ったぁぁぁぁぁ!! 土手っ腹をぶん殴ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
≡≡<二二二┣━⊂/ ゚Д。#/つ━┫二二二>≡≡「アンタもアンタもアンタもアンタもアンタも非常識ぃぃぃぃぃ!!!」グルグルグル
(; Д )≡「きむらっ!!」ガハッ
从; Д从≡「かとりっ!!」ガハッ
(; )≡「くさなぎっ!!」ガハッ
(*; Д )≡「なかいっ!!」ガハッ
(;< >< >)≡「もりっ!!」ガハッ
(;-_-)「ぶん回したぁぁぁぁぁ!! なぎ倒したぁぁぁぁぁ!! 何でいながきが無いんだぁぁぁぁぁっ!!」
lw´‐ _‐ノv「楽しそうだなお前」
.
- 776 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:35:17
ID:UaBALUIYO
シシルイルイ从 Д 从( Д )从 Д从( )(*
Д )( < >< >)バタンキュー
ε=/ ゚、。#/「ふうぅぅぅぅぅ……思い知ったか非常識共……私が常識の番人だ……!!」シュゥゥゥ
lw´*‐ _‐ノv「うわぁすげぇ、修羅だ」ワクワク
(;-_-)「いや、何してんの!? 君は非力だから剣は振れないんじゃないの!?」
爪'ー`)y‐「フッ、非常識に対する鈴木の敵意がリミットを外した、ってとこか……」
<ニニニ┣━⊂/ ゚、。#/≡≡「まだ生き残りがいたか!!」ブンッ
≡爪'ー`)y‐「はっ!!」サッ
(;-_-)「敵と見なされてんじゃん!! 敵意の対象じゃん!!」
\川*゚ 々゚)/「うっひゃほー、ダイちゃんテラスゴス!! くるうのwktkがnonstop!!」ウキウキ
ハハ;ロ -ロ)ハ「クルウサンがシンパシーを感じてイル!!」
- 779 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:37:20
ID:UaBALUIYO
::(;´ `)::「うっ、うう……」ノソッ
ハハ:ロ -ロ)ハ「!! Mr.シラネーヨ!!」
<ニニニ┣━⊂/ ゚Д。#/≡≡「まだ息があったか!!」ブォッ
(;-_-)「だから何で殺しにかかろうとしてんだよ!! その大剣振りかぶる力すげぇな!」
爪'ー`)y‐「まぁ待て鈴木。熱いお前も嫌いじゃねぇが今は冷静が吉だ」
/ ゚皿。#/「止めてくれるな狐ヶ崎ぃぃぃぃぃっ!! 我は非常識を全て打ち砕かねばならぬ!!」ウガァァァ
(;-_-)「何だよそのスカーみたいなキャラ! ビジュアル系でも何でもないぞ!?」
爪'ー`)y‐「ハッ、よく考えてもみろよ。お前は先生を何で殴った?」
/ ゚、。#/「ハァ!? 何でってそりゃ『張り子の平和主義(バイオレンス・ピース)』……」
/ ゚、。;/「……あっ……!!」ハッ
(;´ `)「い、いてて……あれ、俺は……」ムクッ
- 781 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:39:36
ID:UaBALUIYO
(;´ー`)「確か、くるうに嫌われて……!!」ムクッ
/*゚、。 /「先生!!」パァァァッ
ハハ*ロ -ロ)ハ「Mr.シラネーヨ!!」パァァァッ
川*゚ 々゚)「ポコニャン!!」パァァァッ
lw´*‐ _‐ノv「千客万来・六代目ガマガエルおじさん!!」パァァァッ
爪'ー`)y‐「フッ、眠れる獅子の返り咲きってとこかな……」ポキィィィッ
(;´ー`)そ「え、全部俺のこと!? 呼ばれたこと無い名前がいっぱいあったんだけど!」
(;-_-)「すげぇ、目覚めたそばから的確にツッコんだ!!」
.
- 782 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:41:37
ID:UaBALUIYO
どうも、シラネーヨ先生です! 早速だが誰か状況を教えてくれ!
俺の記憶はくるうに嫌われて頭痛に襲われたところで途切れてるんだが、何で全身が痛いの?
あと何で非力なはずの鈴木が嬉しそうな顔で大剣掲げてんの? 夢?
<ニニニ┣━⊂/*゚、。 /「先生、元に戻ってくれたんですね!? 殺すつもりで殴った甲斐がありました!」
(;´ー`)そ「何それ怖っ!! とりあえず剣下ろせヨ、迫力満点すぎんだヨ!」ビクッ
从;゚∀从ゞ「い、いつつ……何だコレ、頭と腹が全体的に痛ぇ……!!」ヨロッ
(;><)「うくっ、クラクラするんです……おまけに半裸だから寒いんです……!!」ブルルッ
<ニニニ┣━⊂/*゚、。 /「みんなも正気に戻ったのね! まさに龍王に導かれしカルマ!」ウキウキ
从;゚∀从「うわっ、何で鈴木剣振りかぶってんの!? 怪力キャラじゃなかっただろ!!」ビクッ
(;><)「その力はどこから来てんですか、そして僕は何故半裸なんですか!?」ビクッ
<ニニニ┣━⊂/ ゚、。#/「そればっかりか!!」ブゥン
(;´ー`)「それ振り回してツッコむなヨ! 射程距離がすげぇんだヨ!」
lw´‐ _‐ノv「絶好調だな」
- 783 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:44:08
ID:UaBALUIYO
- ::(;-_-)::「そ、そんなバカな……!! 『ルール』で変えた人格が戻るなんて……!!」ワナワナ
ハハ;ロ -ロ)ハ「ナルペソ、ダイオードサンの『張り子の平和主義』で殴ったカラ皆サンは元に戻ったんデスネ……」
川 ゚ 々゚)「どういうことぉ? 猟奇殺人で例えてぇ?」キョトン
(;-_-)「そ、それでも! ペナルティは対象の死か『掟紙』の破棄じゃなきゃ解除されないのに……」クッ
爪'ー`)y‐「フッ、そんな出来たてのルール、鈴木の石頭に砕けねえワケがあるか」
何か俺達とは関係ないところですげぇ納得してる。何この浦島太郎状態。
それでも断片的な情報から、俺達は鈴木に助けられたっぽいことはわかった。
すげぇ、鈴木がヒッキーの裏を掻いたのか! 迷子プロフェッショナルの鈴木が!
(;´ー`)「な、なんかよくわからんが鈴木に助けられたみたいだな……すまネーヨ」ペコリ
/*゚、。 /「いえ、いいんです! その代わり二度とドMにならないでくださいね!」
(;´ー`)「……ドM……?」サーッ
/ ゚、。;/「……あ」サーッ
- 784 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:46:52
ID:UaBALUIYO
- (;´ー`)「そうだ、俺はくるうに嫌われて……頭痛に襲われて……」
::(;´ー`)::「……その頭痛がやがて快感になって……その快感を求める気持ちが暴走して……それで……!!」
::(>;´Д`)>::「……………う、うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
全部思い出したぁぁぁぁぁっ!!! 地獄の数分間を全部思い出したぁぁぁぁぁっ!!
恥ずかしいぃぃぃぃぃっ!! 殺してくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」グァァァァァァァ
/ ゚、。;/「やべえ余計なこと言っちゃったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
从;>゚Д从>「ほんぎゃぁぁぁぁぁ先生に操を捧げると決めたのに俺は売女かぁぁぁぁぁっ!!
殺してくれぇぇぇぇぇなるべく飲みやすい毒をくれぇぇぇぇぇっ!!」イヤァァァァァ
(;>><)>「ふみゃぁぁぁぁぁ僕の可愛いキャラが台無しなんですぅぅぅぅぅ!!
殺してくださいぃぃぃぃぃ優しく心臓抜いて殺してくださいぃぃぃぃぃっ!!」フギャァァァァァ
/ ゚、。;/「うわぁぁぁぁぁ連鎖反応引き起こしたぁぁぁぁぁっ!! パンデミックだぁぁぁぁぁっ!!」
爪'ー`)y‐「フッ、皮肉にも鈴木自体がパンドラだったってワケか」
(;-_-)「焦れよ!!」
- 785 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:48:56
ID:UaBALUIYO
- やべぇ、全部思い出した! 瓦礫で自分のケツシバいたことも、近隣のSMクラブの住所調べようとしたことも!
俺はなんてことをしてしまったんだ! なんて禁断の扉を開けてしまったんだ!
イヤぁぁぁぁぁ来ないで日教組ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!
(;>´Д`)>「うわぁぁぁぁぁ恥ずかしいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!
今ばかりはシラネーヨじゃなくてシニテーヨぉぉぉぉぉ!!」ァァァアアアア
┓( <●><●>)┏「フッ、百戦錬磨の先生達も恥には勝てませんか。可愛らしいものですね」ヤレヤレ
(*;>゚Д゚)>「何でお前だけ平気なんだぁぁぁぁぁ!! 滝に突き落としてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」アイヤァァァァァ
川*゚ 々゚)「ふにゅ、殺してほしーの!? 殺してほしーのならくるうにおまかせ!!」ワキワキ
ハハ;ロ -ロ)ハつ†「させマセン! アナタはまだワタシとのタイマンの途中デショウガ!!」ガッ
川*゚ 々゚)つ+-「んもーっ、ハロちゃんそんなにくるうとのチャンバラが好きぃ!? 変態だね!」カキィン
ハハ;ロ -ロ)ハ「好きでやってるワケじゃナッシング! 好きでツッコんでるワケでもナッシング!
ダイオードサン、フォックスクン! ココはワタシが食い止めるんでMr.シラネーヨ達を落ち着かせてクダサイ!」
爪'ー`)y‐「フッ、そんじゃ俺はみんな落ち着かせるために一肌脱ぐかね。
聞いてくれ、つじあやので『風になる』。ジャラーン」
/ ゚、。;/「ホントにそれでいいのかな!?」
- 786 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:50:03
ID:UaBALUIYO
コロシテクレェェェ(*;>゚∀゚)>(;>><)>从;>゚∀从>(;>´ー`)>ェェェェェェェェ
(;-_-)「クソッ……まさか鈴木さんなんかに僕の『ルール』が破られるなんて……!!」ギリッ
lw´*‐ _‐ノv「ねぇどんな気持ち? ナメてたゴスロリにしてやられるのどんな気持ち?」ウキウキ
(;-_-)「何で嬉しそうなんだよ! とにかく、先生達が混乱している今のうちに殺すよ!」
lw´‐ _‐ノv「でもプギャーはまだ気絶してるよ」
从 Д 从 コテーン
(;-_-)「何でだよ!! 他のみんなすぐに起き上がったというに何でだよ!!」
lw´‐ _‐ノv「そんでくるうはハローに夢中だし私は自分でもビックリするほどやる気が無い」
(;-_-)「やる気の面に関しては何とかしろよ! マズい、今の隙を逃すワケには……!!」
- 787 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:53:04
ID:UaBALUIYO
- ::从; Д 从::「う、うぅう……!!」フラッ
(;-_-)「あっ、プギャー君! いや、ハインさんか!? どっちだ!?」
从; Д 从「う、うぅ……プギャーです……」
(;-_-)「プギャー君だった!! その髪型なんとかしてくんないかな!?」
(; Д )「なんとかします」フッ
(;-_-)「なんとかしてくれた!」
lw´‐ _‐ノv「なんとかできるもんなんだね」
(;-_-)σ「ま、まぁ何でもいいや、それゆけプギャー君、先生達を地獄のDonDokoDonに……!!」
(; Д )「そ……そんなことより……」
(;-_-)「そんなことより……?」
.
- 789 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:54:39
ID:UaBALUIYO
( ◎Д◎)「なんでしょう……非常に清々しい気分です……」パァァァァ
(;゚_゚)「 ! ! ? 」ドォォォォン
lw´*‐ _‐ノv「 w w w 」コメェェェェン
爪'ー`)y‐「日の当たる〜♪ 坂道を〜♪ 自転車でかっけあっが〜る〜♪ あっ、かっけのっぼ〜る〜♪」
/ ゚、。;/「歌詞間違えやがった!」
(;>´ー`)>「おしぼりの袋を開ける時の破裂音にビックリして死にてえ……」アアアアア
.
- 790 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:56:12
ID:UaBALUIYO
- (;゚_゚)「え、ちょ、何!? 何今の、ビックリして目の位置上がったよ!?」アタフタ
( ◎Д◎)「私は悟りました……この世の争いはなくならない、ならば愛もなくならないと……」パァァァァ
(;-_-)「ちょ、怖いよ何だよ! 全てを任せてしまいそうなんだよ!!」
( ◎Д◎)「私個人に出来る力には限りがあります、だからこそ愛が必要なのです……」パァァァァ
\(;-Д-)/「気持ち悪ぃよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!
ネオマテリアルウンジャラゲとかほざけよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」アァァァァ
lw´*‐ _‐ノv「何これ超面白ぇじゃん。気に入った、抱けよ。力任せに抱けよ」ニコリ
( ◎Д◎)「すみませんが姦淫は罪です。いかんせん私は俗世を捨てた身……」パァァァァ
(;-_-)「いつ捨てたんだよ! さっきまでアフロがどうとか俗まみれだったじゃん!」
( ◎Д◎)「フッ、斯様な時もありました。しかし今の私は天に仕える存在……」パァァァァ
(;-_-)「そのパァァァァッて何の音だよ! 光もクソも無いだろうよ!!」
- 791 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/14(木) 23:57:40
ID:UaBALUIYO
- ( ◎Д◎)「全ての生には愛があるのです。明鏡止水明鏡止水」パァァァァッ
(;-_-)「キモいよぉ……やっぱりコレ鈴木さんの剣で三半規管ぶん回されたせい……?」
lw´‐ _‐ノv「アレじゃね、先生達はとち狂った状態で殴られて普通に戻ったじゃん。
でもプギャーは普通の状態で殴られたから、正気通り越して悟り開いたんじゃね?」
(;-_-)「行き過ぎだろうよ! ヤダよこんな慈悲深い14歳!!」
lw´‐ _‐ノv「あ、でもこんなに悟ってたら説教効かないんじゃね?」
(;-_-)「ムリヤリプラスに捉えるな! どうすんだよこんな時に先生が落ち着いたら……」
(;´ー`)=3「ふぅー……ありがとうフォックス、おかげで落ち着いたヨ」
爪'ー`)y‐「フッ、礼なら俺じゃなくてつじあやのに言いな」ポリッ
(;>-_-)>「ほらいっつもこうだよホントいっつもなんだからいっつもぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
( ◎Д◎)「絶望に呑まれてはいけません。どんな闇の中にも光はあるのです……」パァァァァ
(;-_-)「黙れ絶望の権化!!」
- 792 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:00:10
ID:5sWdpUIMO
- 从;゚∀从「ふいー、やっと生きる気力が湧いてきた……あと猫に恩返ししたくなってきた……」フゥー
(;><)「狐ヶ崎君の歌ってこんな使い方も出来たんですね……シングフォースマイル……」ハァー
フォックス、そしてつじあやのにより、俺達はどうにかいつもの調子を取り戻した。
正直まだ縛られたがりの醜いオッサンの姿がフラッシュバックするけどな!
夜中にうわあっつって飛び起きるかもしれん! 今度精神科に行こう!
(;´ー`)「そんでありがとな鈴木……お前のおかげで心の闇に呑まれずに済んだヨ……」
/ ゚、。;/「静寂切り裂いて生まれた奇跡を抱き締めるゴルゴダの聖女……」ゴニョゴニョ
爪'ー`)y‐「『い、いえ、私は非常識な輩は全員血反吐撒き散らせばいいと思っただけなんで……』だとよ」
从;゚∀从「発想が怖ぇよ! 一番心に狂気潜ませてんのテメェじゃねぇか!」
そんでもって誰よりも感謝すべきなのは鈴木だ。彼女がいなければ俺達全員M奴隷だった。
彼女が怒り任せにぶん殴ってくれたおかげで俺達の命は救われたのだ。なんだそれ。
あれ、ぶん殴られて喜ぶってまだMみたいじゃん! 俺はノーマルだ! 嫁よ聞こえるか、ノーマルだ!
- 793 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:02:11
ID:5sWdpUIMO
- (;´ー`)「あと、ゴメンな鈴木……正直、この戦いにおいてお前とフォックスに期待してなかった……」ペコッ
/ ゚、。;/「九十九の英霊が解き放たれし夜にレクイエムは轟く……」
爪'ー`)y‐「『いえ、私も自分のことクソまみれのガラクタだと思ってましたし……』だとよ」
(;´ー`)「そこまで卑下することネーヨ!? 随分ロックな表現だな!?」
鈴木とフォックスは乱戦に向いていない。
これはここにいる全員、他ならぬ鈴木とフォックスでさえそう思っていた。
でも、結果的に鈴木とフォックス、そのどちらが欠けても俺達は死んでいた。
向き不向きなんて俺みたいな大人や、ましてや自分にだって決められるもんじゃないんだ。
と、今回一番役に立っていない最年長者が申しております! 説教で頑張りまーす!
( ´ー`)「本当にすまなかった、そして本当にありがとう……仲間になってくれてありがとう……!!」ギュッ
/*゚、。 /「……漆k……いや……はい!!」ニコッ
(;><)(ハッ、久々の天然タラシなんです! 無自覚の恐ろしさなんです!)
从#゚∀从(アイツ調子に乗せときゃつけあがりやがって……噛みつくぞ……!?)ガルルル
- 794 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:03:30
ID:5sWdpUIMO
- 俺が感謝を告げると、鈴木は自分の言葉で嬉しそうに返事をした。
普段のキビキビとした彼女がなかなか見せることの無い、年相応の幼い笑顔。
出来ればこれビジュアルメイク無しで見たかったな。いや綺麗なんだけどさ。
从#゚∀从「よし、そんじゃそろそろヒッキーぶっ飛ばしますか。生娘を辱めた罪万死!!」
(;´ー`)「どこでそんな言葉覚えたんだ! その前にちょっと耳貸してくれネーか……?」
从*゚∀从「あ、はぁい、貸すどころか差し上げます! ちょっと待ってくださいいまちぎるんで!」
(;´ー`)「芳一か! そうじゃなくて思いついたんだが……」ゴニョゴニョ
/ ゚、。;/「漆黒……漆黒、漆黒!? 漆黒、紺碧……!!」
爪'ー`)y‐「『はい……はい、はい!? はい、あぁ……!!』だとよ」
(;><)「ダイナマイト四国みたいになってるんです!」
若侍のごとく血気盛んなハインを落ち着け、俺達はゴニョゴニョやりだした。
今までのやりとりで思いついたことがある。それが上手くいけば、大きな『難関』を越えられる。
さぁ、なんだと思う? モニターのまえのおともだちもあほづらでかんがえてみよう!
- 797 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:07:00
ID:5sWdpUIMO
从;゚∀从「なるほど、でも……いや、これしか無いか……!!」ムゥー
(;><)「やる価値はありまくりなんです、二千円札並みに価値があるんです!」
(;´ー`)「あんまりネーヨ! 少なくとも二千円分の価値しかネーヨ!
さて、そんじゃそろそろ目の前の苦難に向き合うか……」クルッ
(;-_-)「ハァ……まさか戻ってくるとは、心底想定外の人達ですね……」ハァ
lw´*‐ _‐ノv「いいねいいねぇ、これこそどっちつかずの醍醐味だよね」ワクワク
( ◎Д◎)「言葉は無力です。しかしそれに愛が籠もった時、言葉は逞しき武器になるのです」パァァァァ
(;´ー`)「なぁ、ずっと気になってたけど誰なんだヨそいつ!? そんな生徒もAAもシラネーヨ!!」
lw´‐ _‐ノv「何を言ってんの、ただの悟りを開いたプギャーじゃん」
(;><)「ただので片付けられる事態じゃないんです! 過程の説明を望むんです!!」
(;-_-)「簡単に言えば鈴木さんのせいです」
/ ゚、。;/「 ! ! ? 」ビクッ
- 798 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:08:06
ID:5sWdpUIMO
- \(;-_-)/「あ、そうだ、この状態のプギャー君には説教通じませんよ!? ざまぁみやがれハッハー!」
(;´ー`)「今考えた理由だろ! 絶対お前の意志とは関係ない産物だろ!」
どうしよう、ヒッキーに抱いていた憎しみを全てプギャーに吸い取られた。
畜生、なんだあのプギャーの風格は! 全てを委ねてしまいそうだ!
何だよあの瞳、目を合わせたら石になりそうで怖ぇよ!
アブノーマルな眼力の生徒はクラスに1人でいいんだよ! なぁワカッテマス!
(;><)「ま、まぁプギャー君はどうあれ、これでふりだしに戻ったんです! 仕切り直し!」
m9从 ゚∀从「むしろプギャーが戦線離脱だからそっちのがマイナスだな! プギャーwwww」
(;-_-)「………」ペラッ
ハインのチンピラみたいな挑発を受け、ヒッキーは表情を曇らせた。
今のプギャーは明らかに戦いとか超越した次元にいる。
あれでネオマテリアルとか言ったらイヤだわ。てか普通に言うな。
(;-_-)「……フッ、四天王をナメてもらっちゃ困りますよ……!!」ペラッ
(;´ー`)「!!」
lw´‐ _‐ノv「これは青酸カリ!」ペロッ
−
- 799 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:09:35
ID:5sWdpUIMO
- 不意に『禁断聖書』を開いたかと思うと、ヒッキーはほのかに微笑んだ。
こいつの目はまだ死んでいない。同じ系統の細目だからわかる!
(;-_-)σ「やれ、くるうさん!!」ズバッ
\川*゚ 々゚)/「あいあいさー! 食らえぃくるう旋風脚!!」ドガシ
ハハ; Д )ハ「ユーエスイェアッ!!」ガフッ
(;´ー`)「ハロー!!」
从;゚∀从「そういやずっと後ろでキンキンやってたな!? ゴニョゴニョに混ぜなくてゴメン!」
ヒッキーが叫んだかと思うと、ハローがアメリカみたいな叫び声を上げて蹴り飛ばされた。
そうだ、俺達がつじあやの聞いてる時もプギャーが悟った時も、彼女はずっと描写外で戦っていたんだ!
地味に一番辛い役割じゃねえか! ほっこりしててゴメンね!
川*゚ 々゚)つ+-「さぁて、トドメといくよぉ……? メガネごと斬るよぉ……?」チャキッ
::ハハ;ロ -ロ)ハ::「ファック……!! せめてもうチョイ注目してほしカッタ…!!」グフッ
/ ゚、。;/「黄昏の暗殺者……!!
(ハローさん……!!)」
- 800 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:10:42
ID:5sWdpUIMO
- 倒れ込んだハローの首もとにくるうのナイフがギラリと光る。
くるうがあのナイフを動かした瞬間、ハローは死ぬ。それすなわち、俺達の敗北だ。
(;-_-)「ハッ、皆さんとダベってる間にもシュールさんを通じてずっと指示を送ってたんですよ……!!」
lw´‐ _‐ノv「そう、私は中継地点の女。なんかソニン辺りがそれっぽい歌歌ってそうだね」
(;><)「くっ、こうなったらハローさんがやられる前にヒッキー君を……!!」
(;-_-)「ハハッ、言ったでしょう!? 勝利条件は死か説教ですよ!? 皆さん僕らを殺せないでしょう!?」
( ◎Д◎)「おやめなさい、殺生は人に生まれた者として、犯してはならない禁忌です……」パァァァァ
(;-_-)「しゃしゃり出るな! 悟ってるならしゃしゃり出るな!!」
俺達は殺し合いを止めるために戦っている。ゆえに俺達の勝利条件は説教のみだ。
ヒッキーを攻撃すればその隙にハローが殺される。かと言ってくるうを攻撃すりゃいいワケじゃない。
(*;゚∀゚)「くるうを一撃で気絶でもさせなきゃ、嫌われてドMに逆戻りか……」
爪'ー`)y‐「そいつぁキツいな。くるうは唐沢のパンチ48発受けてやっと気絶したほどタフだからな」
(;´ー`)「くるうのタフさよりフサのガッツと数えたお前がすげぇヨ!」
- 802 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:12:24
ID:5sWdpUIMO
- (*-_-)「フッ、わかったでしょう!? どんだけ抗っても所詮僕には勝てないんですよ!!
こんなひ弱な僕がいい大人を手玉に取る! こんな快感がありますか!
先生も手駒にしてあげましょうか!? ドMじゃ役立たずでしょうがねぇ!!」ゲラゲラゲラ
( <●><●>)「凄いですね、死亡フラグの突貫工事ですね」
┗(;-_-)┛「うるせぇ! 僕が世界初のフラグクラッシャーになるんだ!」ムキャー
(;´ー`)「……」
うっわぁ、雑魚っぽい。戦争映画でこんな感じの司令官居たぞ。頭水風船みたいになってたぞ。
まぁ、実際に勝利を確信したらこんな感じなんだろう。嬉しいからこうなるんだろう。
ていうか一番凄いのはこの状況下で入ってくるワカッテマsなんでいるんだ!
(;´ー`)「……いいかハイン、さっきの作戦で行くヨ……」ゴニョゴニョ
从;゚∀从「ラジャっす……うぇー、超怖ぇよ……」ボソボソ
lw´‐ _‐ノv「……? ああ、なるほど……wwwww……」ピーン
┗(;-_-)┛「?」
- 803 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:14:52
ID:5sWdpUIMO
- 川*゚ 々゚)つ+-「にゅふふー、やっと殺せりゅー! きっと『クー』も喜ぶぶーっ!」シャキーン
ハハ;ロ -ロ)ハ「ハウッ……ア、アメリカ万歳……!!」ガフッ
(;´ー`)「っ!! やっべ時間がネーヨ……!!」
興奮状態のくるうの口から滴るヨダレが、ハローの眼鏡を汚している。
特定の変態が見たらハァハァ言いそうな光景だ。良かったな俺がノーマルで。
ともかく、このままじゃハローがヤバい! そして俺達がヤバい! 地球は特にヤバくない!
(;´ー`)つ「よし、作戦決行だ! まずはハイン!」
从#゚∀从つ「はいやぁぁぁぁぁっ!! 今回二度目の『重力±』はいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」ブォン
川/;゚ 々゚)/「ぎゃふん! 今回二度目のぎゃふん!!」ビタァン
(*-_-)「ハッ、バカの一つ覚えですか!? そんなんで負けるワケあらへんでしょヒヘヘヘ……!!」
≡≡┏lw´‐ _‐ノv┛「じゃあ私逃げるわ。バイナラ」ピュー
(;-_-)「へ……!?」
- 804 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:16:21
ID:5sWdpUIMO
- 川/#゚ 々゚)/「うみゅー! この横に伸びる感覚キラァイ! ハインちゃんなんか……!!」ズモモモモ
『重力±』をかけてから嫌い宣言されるまで、数秒の余裕がある。
このピンチを脱出するには、その数秒でくるうを一撃で戦闘不能にするしかない。
从;゚∀从つ「うわぁぁぁトラウマ再発してきたぁぁぁぁぁ!! 先生おねしゃぁぁぁぁぁす!!」ヒィィィィ
(;´ー`)σ「よっしゃぁぁぁぁぁいっけぇぇぇぇぇい!! むしろ飛べぇぇぇぇぇい!!」ズビィィッ
え? あの『能ある野獣−アルティメット・ビースト−』(笑)のパンチ48発に耐えたくるうを一撃で倒せるのかって?
アッハー、いるじゃない。くるうみたいな『非常識』を『普通』に出来るゴスロリが!
(;-_-)「マ、マズい! プギャー君、奴らを……!!」
( ◎Д◎)「知識は人に恵みを与える果実です。しかし、果実は腐る物なのです……」パァァァァ
::(;>-_-)>::「クソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
/ 、 /「……殺人未遂、器物損壊、廊下爆走、新陳代謝……貴女みたいな非常識ガールには……!!」ユラァリ
川/#゚ 々゚)/「ハインちゃんなんか、キラ……!!」バッ
- 805 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:17:55
ID:5sWdpUIMO
<二二二┣━⊂/ ゚Д。#/≡≡≡「 お 仕 置 き じ ゃ あ い ! ! ! 」ズバァァァァン
川/; 々 )/≡≡≡「いびゃなな――――――――っ!!?」ガッツゥゥゥゥン
(;>-_-)>「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
从*;゚∀从「あっ、やべっ!! ちょっと言い切られたからちょっとMになってきた! ちょっと靴舐めたい!!」ゾクゾク
(;>´ー`)>「時間配分ミスったぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
.
- 806 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:19:24
ID:5sWdpUIMO
- ε=/ ゚、。;/「安寧……エナメル纏いし堕天の翼が腐海の空を斬る……」ゼェゼェ
爪'ー`)y‐「『ふぁあ疲れた……何でこんなデカい剣振り回せたんだろバカじゃん……』だとよ」
从*;゚∀从ノ「よくやった鈴木! ところでだが、その剣を俺の尻にさ……」ハァハァ
(;><)「さっきと変わりないんです! ちょっと話が通じるだけなんです!」ヒィィィ
鈴木渾身のお仕置きスマッシュは、くるうの後頭部を真芯で捉えた。
俺達さっきあんなん食らったの!? 鈴木に格闘技の素養があったら首飛んでたぞ!?
もう鈴木怒らせないようにしよう! 二度とテストの端にツバつけねぇ!!
(;´ー`)「よし、じゃあハイン。ヒッキーを逃げないように見ててくれヨ」
从*゚∀从「はぁい! 出来ればもっと腐肉にたかる蛆を見るような眼で見てくださぁい!」ガバッ
(;-_-)「そんな、そんなバカな……!! 『禁断聖書』と駒さえいれば最強なはずなのに……!!」ブツブツ
放心状態のヒッキーは、あっさりとややMハインに取り押さえられた。
データと部下に寄りかかって天狗になってた人間なんて、1人にしちゃえばこんなもんだ。
みんなもデータと部下に依存する上司を蹴落とす参考にしてね! 性格は悪くなるぞ!
- 808 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:22:01
ID:5sWdpUIMO
川; )「ん、みゅ……!!」クラクラ
(;´ー`)「おっ……!!」
そうこうしてる間に、鈴木にどつかれたくるう(仮)が呻きだした。
まさかこれでくるうのままとかやめろよ!? ぬか喜び通り越して泥喜びになるから!
(;-_-)人「頼む、くるうさんであれ! 君の狂気はあんな一撃で収まるもんじゃないはずだ!」ナムナムナム
(;´ー`)人「いや、クールに戻っててくれ! もう策ネーヨ、鈴木の腕はパンパンなんだヨ!」ナムナムナム
(*;゚∀゚)「細目2人がすげぇ祈ってる! ク、クーちゃん……?」
::川; )::「……わ、わ………」ヨロッ
.
- 809 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:24:41
ID:5sWdpUIMO
川;゚ -゚)そ「私は……そうか……私は、『クール』に戻ったのか……」ムクッ
(*;゚∀゚)「クーちゃん!」
(;>-_-)>「んなアホなぁぁぁぁぁっ!! 君のマジキチはそんなもんかよぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」イヤァァァァァ
(;´ー`)o彡゜「ぃよっしゃぁぁぁぁぁい!! ざまあみさらせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!!!」ウォォォォ
川 ゚ -゚)「あ、ホモだ」
(;´ー`)「うん、間違いなくクールだ! ほとばしるほどcoolだ!」
.
- 810 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:25:49
ID:5sWdpUIMO
やったぁぁぁぁぁ!! さっきまで『くるう』だった彼女の表情から禍々しさは消え、何よりも口が普通だ!
それに、俺のことをホモだと誤解してんのはクールだけだ! なんだその決め手!
間違いない、彼女は正真正銘の素直クールだ! クイーンオブ絡みづらいの素直クールだ!
川 ゚ -゚)ノ「やぁ先生、相変わらず常識人を装っているな」
(;´ー`)そ「だから装ってネーヨ! 何なの、俺そんなに本性が歪んでそうなの!?」
川 ゚ -゚)「おやおや若内なんて半裸じゃないか。これが噂のリバってヤツだな」
(;><)「わかんないんです! 服を着直さなかったことをめちゃんこ後悔してるんです!」
川 ゚ -゚)σ「ていうか結構人いるな。右からホモ、ホモ、レズ、ホモ、レズ……」
/ ゚、。;/「暮れなずむ楽園の崩壊はカインとアベルの邂逅の証!?
(貴女にとって世界にはホモとレズしかいないの!?)」
(;´ー`)「うわぁぁぁぁぁ今までの出番の無さを取り返すようなボケっぷりだぁぁぁぁぁっ!!」
(*;゚∀゚)「………」
- 811 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:27:33
ID:5sWdpUIMO
ゴリッゴリノホモナンダロウ 川 ゚
-゚) (´ー`;)
メチャメチャオンナガスキダヨ
(*;゚∀゚)「………」ドキドキドキドキ
( <●><●>)「『あー、もうすぐ新弟子検査が始まるでゴワス。緊張でちゃんこ8杯しか食えぬでゴワス』」
(*;゚∀゚)「変な心の声を付けるな! 黙ってろ、今アタシの心は日本海並みに穏やかじゃねぇんだよ……!!」
( <●><●>)「何ですか、緊張してんですか。胸が高鳴ってるんですか、胸無いのに(大爆笑」
(*#゚∀゚)「お前五体満足でお天道様拝めると思うなよ?
そりゃ緊張するだろ、アタシはクーちゃんに酷いことを……」
( <●><●>)「何躊躇ってんですか、謝るんでしょう?
謝るために来たんでしょう、謝るために生きたんでしょう?」
(*;゚∀゚)「!! ……」
- 812 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:28:39
ID:5sWdpUIMO
- ( <●><●>)「貴女の心は一度折れた。ならばもう失う物など何も無いでしょう。
土下座でも射手座でも何でもして謝ってきなさい。出来ないとは言わせませんよ?
貴女なら出来るはずです。死の恐怖に打ち勝った貴女なら」キラン
(*;゚∀゚)「……お前さかさまつげだな……」
( <●><●>)「オイどこ見てんだオイ。何ボケてんだ貪欲かオイ」
(*;゚∀゚)「……でもまぁ、やる気は出たよ……サンキューな」
( <●><●>)「フッ、わかったならさっさと行ってきなさい。
このままだとまた何かを嗅ぎつけたバカップルがしみじみ見てきます」
(*;゚∀゚)「そいつぁウゼェな! 見てろよ、日本一美しい土下座を見せてやる……!!」スーハー
(*;-∀-)「…………よっし!」
(*;゚∀゚)「ク、クーちゃん!! あの、アタシがアヒャアヒャ言ってた時……!!」
川 つ゚ -゚)つ「おお阿日谷。本当にすまなかった」ドゲザッ
(*;゚∀゚)そ「どぉっ!!?」ビクゥ
(;´ー`)そ「うわっ、なんてこなれた土下座なんだ!」ドキィ
- 813 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:31:52
ID:5sWdpUIMO
- あれ、何だろうコレ!? 謝るために戦場にブッコんだ阿日谷が土下座るならわかるよ!?
ただ土下座してんのはクーなワケで! 何これ、ボディチェンジ!?
川 ゚ -゚)「ほら、気の済むまで土下座を堪能するがいい。よく母の土下座見てたから洗練されてるぞ」ピター
(つ*;゚∀゚)つ「深くは聞けねえよ! ちょ、何でそっちが土下座してんの!? アタシだろうよ!!」ドゲザッ
慌てて向かい合うように土下座する阿日谷。何だこの対峙構図。
しかも相撲で言うと行事的な位置に俺いるからね!? けしかけたと思われんだろ!
そうこうしてる間に、土下座通り越して今や尺取虫みたいになってるクールが口を開いた。
川 ゚ -゚)「私は、くるうと記憶を一部共用している。だから阿日谷を殺そうとしたことも覚えている」
(*;゚∀゚)「!?」
え、マジで!? じゃあ俺達の痴態も筒抜け!?
川 ゚ -゚)「まぁ、くるうの気持ちが最高潮に高ぶった戦闘以降の記憶は無いがな」
っしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
俺達の痴態は見られてないぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!
- 814 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:32:52
ID:5sWdpUIMO
- 川 ゚ -゚)「だから、迷惑かけた比率で言ったら私の方が遥かに上だ。
お前が当時おかしくなったのはわかってる。私の遺産は全てお前にやろう」ペコペコ
(*;゚∀゚)「恐れ多いわ! そ、それでもそのきっかけを作ったのはアタシだろうが!
先に手ぇ出したのも言葉責めしたのもアタシだ、故に悪いのはアタシだアタシだアタシだ!」ペコペコ
(;´ー`)「……何この土下座合戦……」
( <●><●>)「なんか新しいおもちゃみたいで滑稽ですね」
片方が頭下げりゃもう片方は更に下げる。なんだこのシーソーゲーム。
2人とも割と責任感強いからこうなっちゃうんだろうな。譲らないだろうな……。
(*;゚∀゚)「頼むから謝らないでくれよ、アタシは謝っても謝り足りないくらいなんだって……」
川 ゚ -゚)「……阿日谷、私はくるうと記憶を共用してると言っただろう」
(*;゚∀゚)「ああ言ったよ、だからこそそうなっちゃったきっかけのアタシが……」
川 ゚ -゚)「……だから、くるうが家庭科室を襲撃した時のことも覚えている」
(*;゚∀゚)そ「……あっ……!!」
- 815 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:34:16
ID:5sWdpUIMO
- 川 ゚ -゚)「あの時のことを思い出すと本当に辛い。
無関係なみんなまで巻き込み、何よりお前を殺しかけた」
(*;゚∀゚)「……」
川 ゚ -゚)「私にとって一番嫌なのは殺されることでも嫌われることでもない、殺すことだ。
お前があのままくるうに殺されてしまったら、私は今度こそ自責で潰れてしまっただろう」
(*;゚∀゚)「あ……」
川 ゚ -゚)「でも、お前は生きてくれた。生きて私に謝りたいと言ってくれた。
数多くの人を殺そうとした、私のために生きたいと言ってくれた。それでどれだけ救われたか」
::(*;゚∀゚)::「……クーちゃん……!!」プルプル
川 ゚ -゚)「お前が後悔しているのは痛いほどわかる、私もそうだから。
だからお前が謝ってくれるなら私は後悔をやめよう、代わりに1つ言わせてくれ」
(*;∀;)「クーちゃん、クーちゃん、クーちゃん……!!」ブワッ
.
- 816 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:35:35
ID:5sWdpUIMO
川*゚ ー゚)「生きていてくれてありがとう」ニコッ
(*;∀;)「クーちゃん……!! ごめんなさい、ごべんなさひ……ありがとぉ……!!」グジュグジュ
( ;ー;)「イイハナシダヨー」
(。><)「イイハナシナンデスー」
从*;∀从「ムチデタタカレタイナー」
ハハ。ロ -ロ)ハ「グッドストーリー」
/ ;、. /「クレナイノラクエンニシノビヨルコントンー」
( <●><●>)「ソラカラハチオクエンオチテコナイカナー」
爪'ー`)y‐「フッ、狂気の花びらに埋もれてた優しい花が咲きました、ってか……」
( ◎Д◎)「古来より人の心には鬼が棲むとされました、そう、鬼とは人なのです……」パァァァァ
.
- 817 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:40:17
ID:5sWdpUIMO
ヨシヨシ 川*゚ ー゚)ノ(;∀;*)
グジュグジュ
普段の強気でボーイッシュな態度を崩して、ただわんわんと泣きじゃくる阿日谷。
いつもはデスマスクのごとく無表情なくせに、まるで母親のような表情で阿日谷を受け入れるクール。
彼女達は自分達が抱える心の痛みを、共にぶつけ合って解決出来た。
もしも拗れたら介入しようかとも思ってたが、そんなの余計なお世話だったな。
女子の問題に、大人が首突っ込むのも野暮ってもんよ。
(;うー`)(とはいえ……まだくるうの問題が解決したワケじゃネーヨ……)クシクシ
そう、鈴木の能力はあくまでも『一時的に正気に戻す』だけ。まだくるうは消えてない。
まぁとにかく、クールに関しては阿日谷が落ち着くまで一旦保留!
今のハッピーエンドな空気遮って説教とか出来るか! 先生は空気を読みます!
( ´ー`)「さぁ、そんじゃもう1人の問題児を片付けるかな……!!」ザッ
(;-_-)「……最悪だ……最悪だよ……!!」ギリッ
- 819 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:42:08
ID:5sWdpUIMO
- 从*#゚∀从「オラ、武器取られてんだからしおらしくしろや!
ホントは俺が取り押さえられたいんだぞ!? 羨ましい!!」ガッシ
(;-_-)「好きにしろよ! クッ、鈴木さんの潜在能力が『禁断聖書』に載ってれば……!!」ギリッ
\(#´ー`)/「うるせぇぇぇぇぇ!! お前は『禁断聖書』のヒモかぁぁぁぁぁっ!!」ドァァァァァン
(;-_-)そ「ヒモ!?」バォォォッ
从*゚∀从(ヒモかぁ……なるべく細いヒモで縛られたいなぁ……)ジュルゥリ
んぁーっ、コイツイライラする! どんだけ聖書溺愛してんだよ、お前んち仏教徒だろ!
コイツは今まで何も自分の力でやってない! 全部『禁断聖書』見て、人にやってもらっただけだ!
コイツは今の内に叱っておかなきゃ教育に悪い! 出世するが部下がついてこない!
今回はそんな感じの説教で行くぞぉぉぉぉぉっ!! ドMの失態を取り返すぞぉぉぉぉぉっ!!
\(#´ー`)/「第一お前は物事をナメ過ぎなんだヨ、世の中ナメ郎かぁぁぁぁぁっ!!」
(;-_-)「さっきから例えのオリジナリティが秀でている!」
- 820 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:44:22
ID:5sWdpUIMO
- (#´ー`)「大体ヨ、鈴木をナメずにちゃんと対策してたらお前勝ててたんだヨ!?
さっきだってそうだヨ、勝手に勝ったって思って死亡フラグバッシバシ立てやがって!!
せっかく人に指示出来るんだから自分も磨けヨ! ツッコミ以外にもさ!」ツラツラツラツラ
(;-_-)「う、うるさい! 僕は『禁断聖書』の情報を基に最適な指示をした!
悪いのは予想外の動きをした鈴木さんと、どっか行ったシュールさんだろ!」
(#´ー`)「シュールに関しては、もう俺もフォローが出来ません! ゴメン!
それをとっても! お前は『禁断聖書』と味方に任せ過ぎなんだヨ!
自分で何もしないのは違うだろ! プギャーと来た時もプギャー死んだらすぐ逃げたしさぁ!
リーダーたる者、自分に対してもしっかりできネーと組織は成り立たネーヨ!
そんなリーダーがなかなかいないから日本の政治は滞ってんだぁぁぁぁぁっ!!」ドドドドド」
(;><)「政治批判なんです!」
(;-_-)「う、うるさい! 大体、あーだこーだ言うだけなら先生だって一緒じゃないか!」
从#゚∀从「あ? 先生とお前じゃ勇気も人望も魅力も違ぇよ、寝言言うなら永眠させてやんぞ?」オルァ
(;-_-)「怖っ! 何で僕だけにはSなの!?」
- 822 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:47:27
ID:5sWdpUIMO
- (#´ー`)「そんでヒッキー、お前の『厨二』についてだが……!!」
(;-_-)「!!」ビクッ
(;><)「そうなんです、小森君の厨二病イマイチわかんないんです! ホワイ!?」
( ´ー`)「そう、『わからない』。それ自体がヒッキーの厨二病なんだ」
/ ゚、。;/「静謐な教会に乗り込んだベルゼバブの陳腐な牙……?
(わからないことが、厨二病……?)」
(;-_-)「ひっ、ちょ、やめ……!!」
ヒッキーはクラスで目立たない。俺は今までヒッキーが消極的だからこそ地味なのだと思っていた。
だが、今日接してみた感じ、ヒッキーは苦労人でこそあるが社交的ではある。
では何故目立たないのか。理由は簡単、目立たない奴に憧れてるからだ。
( ´ー`)「目立たないスタイル、苦労人キャラ、影の実力者ポジ。お前……」
(;-_-)「ちょ、言うな! それ以上喋ったら、えっと、アレだ、アレをアレして……」
- 823 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:50:13
ID:5sWdpUIMO
ド――――――――(σ´ー`)σ「『クラスで目立たないけど実はとてつもない力を秘めているタイプの厨二』だろ!」――――――――ンヌ
(*;>-Д-)>「うわぁぁぁぁぁぁぁ言うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
从*;゚∀从「長っ!!」
『クラスで目立たないけど実はとてつもない力を秘めているタイプの厨二』。
それは、クラスで目立たないけど実はとてつもない力を秘めているヤツに憧れるタイプの厨二である。
わかりやすく言えば「えっ、目立たないアイツが校内に入ってきたテロリストを撃退!?」みたいな。
現実のクラスではわざと孤立し謎の存在を気取り、脳内では八面六臂の大活躍。
察しの通り、これはバレると一番恥ずかしいタイプの厨二である。
.
- 825 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:56:31
ID:5sWdpUIMO
- 从*;゚∀从「目立たないけど実力者って……てことはヒッキーはわざと地味キャラでいたってことっすか……?」
( ´ー`)「ああ、しかも能力から言って熱血系の主人公を導く敵か味方かわかんない奴だ」
::(;-_-)::「どんどん看破していくなぁぁぁぁぁっ!! 僕を見るなぁぁぁぁぁっ!!
違う、僕が人と違うことを見抜けるのは主人公だけだぁぁぁぁぁ!!」ウワァァァァ
爪'ー`)y‐「先生は主人公だぞ」
( ><)「なるほど、だからくるうさんとかはべらして、『こんな曲者を扱えますよ』アピールを……」シミジミ
( <●><●>)「かつサポート系の能力なのも、『人の支配に力はいらない』的な……」フムフム
ハハ ロ -ロ)ハ「で、私のヒミツ暴露したのも『ボクに隠し事は出来ない』というブキミさの演出……」ヨロッ
(;>-_-)>「過去のデータから分析をするなぁぁぁぁぁぁぁっ!!
いいじゃん格好良いじゃん影の支配者的存在ぃぃぃぃぃっ!!
殺してくれぇぇぇぇぇすれ違いざまに体に穴空けて殺してくれぇぇぇぇぇっ!!!」イヤァァァァァ
(#´ー`)「殺してくれとか言うなぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
(;-_-)「理不尽だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
- 827 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 00:59:03
ID:5sWdpUIMO
(#´ー`)σ「大体なぁ、目立たないキャラをイケてると思ってんのはすべからく自分だけだヨ!
なぜならお前が授業中にしてるであろうステキッシュな妄想をみんなシラネーから!
俺も『ヒッキー大丈夫かなぁ……カウンセラーののーちゃん先生に相談すっか……』とか思ったし!」ダダダダ
(;-_-)そ「そんなバカな! 少なくともやれやれ系の先生には理解されてると思ったのに!」ガビーン
ヾ(#´ー`)ゞ「誰がやれやれ系だ! 俺のやれやれは34年間の経験に裏打ちされたやれやれだヨ!
とにかく妄想から出て来い! 誰もお前の秘めた力には気付かない!
そして『小森君、まさか……!?』『へぇ……君にもチカラが?』的な物語は始まらない!
中学生なら友達を作って大事にしろ! 闇からの使者は話しかけてこないぞ!?
お前なら友達作れるヨ、過去池袋でチーマーのボスだった父親のDNAを受け継ぐお前なら!」ズババババゴォォォン
::(; _ )::「ちくしょぉぉぉぉぉ主人公は話しかけてこないのかよぉぉぉぉぉっ!!
あと意外に家族の情報知れ渡ってるじゃねぇかぁぁぁぁぁっ!!
うわぁぁぁぁぁ横浜銀蠅万歳ぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」
( _ ) ブバシャァァァ
/ ゚、。;/「祓えた!!」
从>;゚∀从>「そして俺のMも解けた恥ずかしいぃぃぃぃぃ殺してくれぇぇぇぇぇ!!」イヤァァァァァ
( <●><●>)「無限ループって怖くね?」
- 828 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:01:27
ID:5sWdpUIMO
( _ ) コテーン
(;´ー`)=3「ふぅ……何とかなったぁ……一時はどうなることかと……」ハフゥ
ε=/ ゚、。;/「エデンの空白に閉口する巨人の瞬きと閂……。
(ホントですよ……スレストかけられても文句言えませんでしたからね……)」ヒフゥ
いやぁ、本当に良かった。あの絶望的シチュからよくここまで盛り返せた。
よい子のみんなも諦めたらダメだぞ! 諦めたらドMになっちゃうぞ!
爪'ー`)y‐「フッ、じゃあサッサと4階で待ってる伊藤のとこに行きますかね」ポキッ
从;゚∀从「行きたくねぇよ……アイツ絶対首じゃなくて舌長くしてるよ……」ズドーン
(;´ー`)「いや、その前にやることがあるヨ」
≡川 ゚ -゚)「そうだな、ヒッキーが目覚める前に身包み剥がさなければな」ヌッ
(;´ー`)そ「やんネーヨ!! お前にまつわるエトセトラだヨ!」
(*;う∀゚)「ていうかクーちゃん切り替え早くね!? アタシまだ涙も乾いてねぇぞ!?」クシクシ
- 829 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:02:50
ID:5sWdpUIMO
- 川 ゚ -゚)「いやぁ、それにしても見事な手際の良さだった。まさか嫌がるヒッキーの裸体を貪るように……」シミジミ
(;´ー`)「何の話だ! お前一体何を見てたんだヨ!?」
川 ゚ -゚)「まぁ、濃厚レズプレイしていた私達が言えることじゃないがな。なぁ阿日谷」
从;゚∀从≡≡「 ! ! ? 」サササ
(*;゚∀゚)「やってねぇよ! どんだけ性が乱れ狂ってんだ、引くなハインちゃん!」
( <●><●>)「嘘みたいだろ? さっきまで生死をかけてたんだぜ?」
あれ? おかしいな、この子さっきまでグジュグジュの阿日谷をヨシヨシとかしてなかったっけ?
それがなんで今や家電並の切り替えの早さでホモ疑惑ほじってんの?
あの母性はどこへ。放任主義に移るにはまだ早いぞ。
(;´ー`)「そうだ、それよりもくるうの話なんだが……」
川つ ゚ -゚)つ「本当にすいませんでした」ドゲザァ
(;´ー`)「お前もはや土下座が基本姿勢になってるじゃネーノ!!」
- 830 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:05:52
ID:5sWdpUIMO
- 川 ゚ -゚)「特にハローはズタボロにしたみたいですまなかった。もうアメリカに足向けて寝ない」ドゲザッ
ハハ ロ -ロ)ハ「ソレ聞いてワタシはどう思えばいいんデスカ」ズタボロ
(;´ー`)「……」
さっき阿日谷にしたように、クールはやたらこなれた土下座を昇竜拳のごとく繰り出していく。
齢14の少女が会得出来る土下座じゃねぇよ。今度家庭訪問だ。
そんなクールに、俺はそっと声をかける。見る人見たら絶対悪い大人だと思うだろ。
(;´ー`)「ちょっと土下座やめて聞いてくれヨ、くるうのことでな……」
川 ゚ -゚)「おお先生、先生には特に迷惑をかけた。そうだ土地の権利書を譲ろう」ドゲザッ
(;´ー`)「恐れ多いヨ! 確認したいんだが、お前はくるうへの『依存』はネーヨな?」
川 ゚ -゚)「無論だ、叔父がアルコールに依存して以来、私は何にも依存しないと決めた」
从;゚∀从「重てぇよ! もうお前だけスピンオフで金スマ出てろよ!」
- 832 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:08:20
ID:5sWdpUIMO
- ヽ川 ゚ -゚)ノ「まぁ、くるうに関しては終わったことだ。よしみんな、グリーングリーンを歌おう」
/ ゚、。;/「砕けた望みと刻まれた栄光は名も知らぬユートピアの礎!?
(なんで!? 貴女の個人的エンディングテーマはグリーングリーンなの!?)」
爪'ー`)y‐「フッ、歌いたいのは俺の性だけどな、生憎くるうはまだお前の中で生きているぜ?」
\川;゚ -゚)/そ「ぺぺぺぺぺぺっ!?」ビクッ
(*;゚∀゚)「何だその奇声! 驚いてるのかおちゃらけてるのか!」
川;゚ -゚)「い、いやいや、誰も殺さず私が表層に出たということは、くるうはゆってぃのように消えたんじゃ……」
(;><)「例えが酷なんです! くるうさんは抑えこんだだけで、残念ながらご存命なんです!」
川;゚ -゚)「……そうか……」ホッ
(;´ー`)そ「!! ……やっぱり……」ピクッ
从;゚∀从(それにしても今回の俺酷いな……何かの力が働いてるとしか思えん……)
- 833 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:10:08
ID:5sWdpUIMO
- (*;゚∀゚)「やー? どうしたクーちゃん、家出息子を押し入れから見つけたカーチャンみたいな顔だぞ?」キョロッ
川;゚ -゚)ノシ「し、してへんしてへん! さぁ先生、くるうを消してくれ! 私の身包みを剥いでくれ!」ブンシャカ
从;゚∀从「だから能力消す方法そんなんじゃねぇよ! 俺が剥がれたいわ!」
(;´ー`)「お前が落ち着けヨ! Mっ気まだ残ってんぞ!」
何かをごまかすように俺に迫るクール。その頬には汗が一筋流れている。
確信した、俺の『仮説』は合っている。そして、くるうを消す方法も気付いた。
ていうか鉄面皮キャラが汗かいたら大体重要なこと言われた合図だからな!
川;゚ -゚)「ほ、ほら! 何をシュッと立ってんだ先生、保健室でしたように私を襲え!」
(;´ー`)「する気ネーししてネーし! 言われなくても、くるうは俺が消してやるヨ」
川;゚ -゚)「そ、そうか……なら一思いにやってくれ、あと恥ずかしいから電気消してくれ!」
(;´ー`)「すげぇ誤解してんな!? だが、くるうを消すためには……」
川;゚ -゚)「ど、どうしたんだ、土下座が足りないのか? こうなれば究極の土下座・闇土下座を……」
- 834 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:10:58
ID:5sWdpUIMO
( ´ー`)σ「お前のくるうに対する『罪悪感』を取り除かなきゃならネーヨ」ズバシ
川;゚ -゚)そ「………っ!!」ビクゥ
(*;゚∀゚)「えっ……!?」ビクッ
从;゚∀从「なっ……!?」ビクッ
( <●><●>)「りっ……!?」サラッ
Σ/ ゚、。;/「取り留めなく流れる日々の坩堝は真実を潰すメサイアっ……!?」ビクッ
ハハ ロ -ロ)ハ「 え な り 〜取り留めなく流れる日々の坩堝は真実を潰すメサイア〜 」ハロッ
(;><)「謎の文章が出来上がったんです!!」
( ◎Д◎)「不幸とは幸福でないことではありません、幸福に気付かないことです……」パァァァァ
.
- 835 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:12:33
ID:5sWdpUIMO
- ┓川;゚ -゚)┏「な、なっな何を言ってるんだいジェイコブ、
カシスオレンジの飲み過ぎで頭がイカレちまったのかい……!?」アワアワ
(;´ー`)「慌て過ぎでキャラがブレた! アメリカキャラはハローが黙ってネーヨ!」
ハハ ロ -ロ)ハ+「至急西海岸で一番優秀な弁護士を呼んでクダサイ」キラリ
わぁ凄い、クールなのに落ち着きが無い。AA無視は今に始まったことじゃないけど。
そうこうしてる間に周りのみんながざわつきだした。ここはさとうきび畑か。
さぁこっからが本番だ。今回本番多いな。(性的な意味ではない)
(*;゚∀゚)「ちょ、どういうことだよ罪悪感って、くるうはクーちゃんのハートボロボロにした戦犯だろ!?」
/ ゚、。;/「廃れた宮廷で悠久の時を越えた精霊の歌を聞け!」
爪'ー`)y‐「『そうですよ、大体クールさんには能力への依存も無いのに……』だとよ」
( ´ー`)「ああ、クールには能力への『依存』が無い。
その代わりに強い『罪悪感』がくるうを繋ぎ止めてたんだ」
( <●><●>)「依存の代わりに罪悪感……? 興味がありますね、ゆってぃの現在くらい興味がありますね」
川;゚ -゚)「……ワカチコ……」ボソッ
从 ゚∀从「どういうこと? ゆってぃはわかるぞ、むしろゆってぃしかわからんぞ」チンプンカンプン
- 836 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:13:34
ID:5sWdpUIMO
くるうには依存が無い。しかし厨二能力であるくるうが在る以上、クールは厨二だ。
そこで俺は依存が無くとも、何か能力を求める強い感情があれば厨二でいれるのではないかと考えた。
そもそも『依存』をぶっ飛ばす療法は俺の経験談であって、誰も正解とは言ってないし。
そんでこれを解説してる間ずっとハインが物欲しげな顔で見てくるんだけど。ねだるな勝ち取れ。
ハハ ロ -ロ)ハ「ナルヘソ、理屈はわかりマシタ。では何故その感情が『罪悪感』ナノデスカ?」
(*;゚∀゚)「そ、そうだよ、よりによってくるうに罪悪感なんか……」
うん、とてもいい質問ありがとう。俺の心の中の池上彰が微笑んでるよ。
俺だって勘で罪悪感とか言ってるわけじゃないんよ。勘なら違和感とか不信感でお茶を濁してるわ。
( ´ー`)「ああ、恐らく鍵を握ってるのは、さっきくるうが言ってた『設定』だ」
川;゚ -゚)「設定……!? まさか、くるうが最近フランス映画にハマってることを……!!」
(;´ー`)「それはシラネーヨ! 『クールに血を見せた者は敵と見なす』ってヤツだヨ!」
川;゚ -゚)「うわっ、何それ気持ち悪っ」
(*;゚∀゚)「テメェのこしらえた設定だろがい!!」
- 837 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:14:39
ID:5sWdpUIMO
- ヽ川;゚ -゚)ノ「ち、違うんだ、ただの殺人鬼じゃ読者に愛されないと思って、良かれと想って……」アタフタ
/ ゚、。;/「取り留めなく流れる日々の坩堝は真実を潰すオルフェウス!!」
爪'ー`)y‐「『読者って誰よ! たかが自己満妄想で客観的視点持たなくていいわよ!』だとよ」
从 ゚∀从「どういうこと? 俺当時ドMに成り下がってたからわからん」キョトン
川;゚ -゚)「いや、よく考えてみてくれ! ただの殺人鬼と理由ある殺人鬼、どっちで死にたい!?」
ハハ ロ -ロ)ハ「そもそも死にたくありマセンケレドモ」
川;゚ -゚)そ「なっ……!! まさかテーマの段階で躓くとは、読者の敷居は高いな……!!」ガクッ
(*;゚∀゚)「お前何者だよ! 仏のつーちゃんも流石に激しくツッコまざるを得ないぜ!」
( ><)「僕もどういうことなんです? まさにわかんないんです」
あまりにもトリッキーなくるうの設定に、一同からツッコミという名のフルボッコが押し寄せる。
みんなその設定のせいで殺されかけたんだもん、暴動も起こるさ。
あとハインとビロードはそんな物欲しげな目で見るな。トランペット欲しい少年か。
- 838 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:15:47
ID:5sWdpUIMO
- / ゚、。;/「夜鷹の星が瞬く終焉の空にヘカトンケイルは嘆く」
爪'ー`)y‐「『で、この設定が何なんですか。現時点ではクールさんの非常識っぷりしか伺えませんよ』だとよ」
( <●><●>)「あとくるうさんの奇声はクールさんからの引継ってことですね」
\从 ゚∀从>「甘いな、俺は何一つわからないぜ!」シャキーン
<(>< )/「おっと、本家わかんないんですの僕を忘れて貰っちゃ困るんです!」シャキーン
(;´ー`)「よし、ハインとビロードは少し黙ろうか! おいおいついてきてくれ!」
┓从´゚x从┏ ┓(´>x<)┏
ここにきて凄く息のあってきたハインとビロードをスカし、俺は説明を始めた。
コイツら最初の頃は頬を削ごうとしてたとは思えねぇよ。もう付き合っちゃえよ。
( ´ー`)「まず注目すべきは、『くるうはクールに純粋な好意を持ってる』ってことだヨ」
(*;゚∀゚)「好意……!?」
川;゚ -゚)「……」
- 839 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:16:55
ID:5sWdpUIMO
- ( ´ー`)「そう、好意だ。くるうの思考は歪んでこそいるが、その根底にはクールへの『好意』がある」
ハハ ロ -ロ)ハ「歪んでるレベルじゃアリマセンヨ、大黒柱だったら家屋倒壊してマスヨ」
( ´ー`)「ましてやその『好意』を設定したのはクール自身だ。
自分がどれほど好かれてるかなんて熟知済みだろう」
川;゚ -゚)「……ペリカン……」
( <●><●>)「すなわち、クールさんは自分を好んでいるくるうさんを消すのが後ろめたかったってことですか?」
爪'ー`)y‐「フッ、いくら狼と言えども簡単に銃を鳴らす狩人といねぇからな」
(*;゚∀゚)「んなアホな! くるうの蛮行を一番嫌がってたのがクーちゃんだぞ、そんな理由で……」
( ´ー`)「みんな、能力が現実化する条件、覚えてるかヨ?」
(*;゚∀゚)「条件? そりゃ自分の能力がパーフェクトガンダム並みにパーフェクトに想像……」
/ ゚、。;/「……銀狼……!!
(……あっ……!!)」ハッ
- 840 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:19:29
ID:5sWdpUIMO
そう、厨二能力具現化の条件は「その能力を完璧に妄想出来ているか」。
今まで数多の厨二能力を闇に葬ってきたが、そのどれもにシェフのこだわり以上のこだわりを感じた。
アイツら俺の授業中にノートに板書以上の文字数書いてると思ったら。全否定してやりましたよ!
(*;゚∀゚)「そーか、アタシらにとってくるうは『厨二妄想』でも……」
( ´ー`)「ああ、一個の人格を創り上げるまで詳細に妄想されたくるうは、もはや1人の人間だ」
┓从 ゚∀从┏「どーゆーことー? ハインわかんなーい、島根の県庁所在地もわかんなーい」チンプンカンプン
┓( ><)┏「どーゆーことなんですー? ビロードわかんないんですー、曙の本名もわかんないんですー」ワカランチン
/ ゚、。;/(クソウゼェ……)イライライライラ
( ´ー`)「クールは、人を殺すことを嫌がる。それゆえにくるうを消そうと土下座してきた」
( ´ー`)「だが、いくら理性ではそう思っても、そうすべきだと思っても」
( ´ー`)「クールにとって、妄想し尽くしたくるうを消してしまうことは」
.
- 841 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:20:25
ID:5sWdpUIMO
( ´ー`)σ「自分を慕う1人の人間を『殺す』ことと同義なんだヨ」ドーン
川;゚ -゚)「………っ!!!」グッ
シャキーン<从 ゚∀从/「「どういうことー?」」\(>< )>シャキーン
<二二二┣━⊂/ ゚Д。#/「 死 ね ぇ ! ! ! 」クワッ
(*;゚∀゚)「おしゃかになっていたはずの鈴木ちゃんの腕が!」
<从´゚x从/\(>x<`)>
.
- 842 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:21:28
ID:5sWdpUIMO
ワァァァァヽ从∀゚ 从ノヽ(>< )ノ≡≡<二二二┣━⊂/
゚、。#/≡≡ ヒジョウシキィィィ
( <●><●>)「なるほど、だからクールさんはあれほど必死で先生に消して欲しがってたんですね」
( ´ー`)「ああ、自分にいくら罪悪感があろうと、俺が消してしまえば諦めもつくからな」
ハハ ロ -ロ)ハ「But、皮肉にもその感情がクルウサンを欲してしまったというカラクリデスナ」
爪'ー`)y‐「フッ、どうなんだい悲劇の姫様。答え合わせはアンタにしか出来ないぜ?」
川;゚ -゚)「……」タラリ
(*;゚∀゚)σ「いや、シリアスぶっこいてるけどいいの!? 背後で地獄百景が!!」
俺の仮説を聞き終えると、クールは口を真一文字にして俯いた。
なんだかんだ言ってクールは厨二だ、依存は無いにしても能力に愛着が無い訳が無い。
人の命を奪うほどの『罪悪感』なら、厨二妄想を繋ぎ留めるだけの説得力はある。
これで全くの的外れだったらどうしよう。恥ずかしすぎて穴掘って化石となるぞ。
あと後方で修羅と化した鈴木の剣戟をアホ2人が避けまくってるけどそれはまた別のお話。
- 843 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:23:04
ID:5sWdpUIMO
- 川;゚ -゚)「……A4用紙にして、41枚……」ボソッ
ボソッ
(;´ー`)「ぬ? 何のことだヨ、紙では穴は掘れネーヨ……」
川;゚ -゚)「私がくるうを作るに際してこしらえた設定資料集の枚数だ……あくまで厳選だが……」
(;´ー`)そ「多っ!! A4が41枚とか、下手すりゃ人殺せるヨ!?」ガビーン
( ><)「フッ、甘いんです。僕の『無敵重装』は108枚あるんです」フッ
Σ(´ー`;)「 ! ! ? 」ガビィィィィン
川;゚ -゚)「くるうの性格、技、弱点、口癖、歯並び、寝相、写真映り、生理周期etc.……。
くるうを構成する全ての情報は私の脳内にししゃもの卵のように敷き詰められている……」
( <●><●>)「まぁ、その辺の情報はキャラ作り上げる上での特記事項ですよね」サラッ
Σ(;´ー` )そ「 ! ! ? 」ガガビビィィィィィン
ハハ ロ -ロ)ハ「首痛めマスヨ」
- 844 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:24:23
ID:5sWdpUIMO
- おいマジかよ、厨二ってみんなオリキャラの生理周期考えてんのかよ。
これは怖い、何が怖いってみんながあるあるネタの感覚で聞いてんのが怖い。
常識の違う世界に迷い込んだSF主人公ってこんな感じなんだね!
川;゚ -゚)「だからこそ、私はくるうのデンジャラーさを誰よりも知っている……。
戦いが始まった時、私は能力が現実化した喜びよりも、人を殺す恐怖の方が勝ったよ……」
(*;゚∀゚)「クーちゃん……話聞かないスキルがいい方向に働いてんな……」
川;゚ -゚)「くるうは私が望む望まないに関わらず人を殺す。最初に血を見た時は絶望した。
案の定、目を覚ました私の前にあったのは、灰になっていくプギャーの姿だった……」
ハハ ロ -ロ)ハ「その時はマサカ色んな意味でこんなことになろうとは思わなかったデショウネ」
( ◎Д◎)「天では神が我々の幸せを想い、悩んで下さっています……」パァァァッ
川;゚ -゚)「だから、責任をとってくるうを消そうと考えた。友達を傷つける妄想なら喜んで捨てようと」
川;゚ -゚)「……だが、ダメなんだ……」
::川;゚ -゚)::「……私はくるうに、愛情と時間を掛け過ぎた……!!」プルプル
(;´ー`)「……クール……」
( <●><●>)「それにお金が加わればいっぱしのコンプガチャ廃人の出来上がりですね」
(*゚∀゚)「もうお前KY罪で死刑になれよ」
- 845 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:26:27
ID:5sWdpUIMO
- 川;゚ -゚)「わかってるんだ。妄想と友達、秤にかけるまでも無いことくらい承知している」
川;゚ -゚)「だが、さっきくるうが『生きている』と知った時、私は安心してしまった」
川;゚ -゚)「そこで気付いたんだ……くるうの存在が、如何に私にとってリアルになりすぎたか……!!」
川;゚ -゚)「今でもくるうを消すべきだと思っている、だがそのたびに怖くなる……」
::川;゚ -゚)::「くるうは、私にとって紛れもなく『誰よりも近い存在』だから……!!」グゥゥゥッ
/ ゚、。;/「泡沫と化し敷衍の均衡はバジリスクの荒野……」
爪'ー`)y‐「『クールさん……』だとよ」
川;゚ -゚)「ずっと気になっていたんだが、お前は一体誰なんだ……!!」
Σ/ ゚、。;/「傷つき嘆く黒揚羽の羽根を掴む時計仕掛けのベルダンディ!?
(まだわかってなかったの!?)」シッコクノガビーン
(;´ー`)「……」
.
- 846 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:27:11
ID:5sWdpUIMO
普段のフルメタルフェイスを歪ませ、クールはその思いの丈を吐露していく。
彼女はくるうが惜しいんじゃない。1つの命を消してしまうことが恐ろしい。
当たり前だ、いくら大人気取りの厨二でも彼女は14歳、校庭に入ってきた犬にハシャぐお年頃。
『命』の取捨選択をするには、いささか荷が重すぎる。
川;゚ -゚)「私はバカだな……散々人に迷惑をかけて、それでも未練たらたらとは……」フッ
(;´ー`)「クール……そう自分を責めるな……お前は優しすぎるだけだヨ……」
( ◎Д◎)「左様、如何なる命も平に等しい。それを容易く切り捨てる事こそ人らしく在りません」パァァァァ
川;゚ -゚)「プ、プギャー和尚……!!」ジーン
(;´ー`)そ「!!?」ビクッ
从;゚∀从「なんてこった、先生渾身のメッセージ性が謎の和尚に寝取られた!」
ハハ ロ -ロ)ハ「ココにきて和尚がまさかの存在感を放ってキマシタネ」
- 847 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:28:01
ID:5sWdpUIMO
- 川;゚ -゚)「和尚……ですが私はあまりにも罪深い、どうすればこの罪悪感は消えるでしょうか……」
( ◎Д◎)「容易いこと、まずはありがたい壺を買うのです」パァァァァ
从;゚∀从「イカン、コイツ邪教だ! 心身不安定な時に宗教に近付けちゃダメだ!」
(;´ー`)「うわぁ、いつもの感じだ……さて、どうすっかなぁ……」
とりあえず、くるうを繋ぎ留めてる物が罪悪感ってことはわかった。問題はその剥がし方だ。
クールの罪悪感を消すためには、『くるうを消しても問題ない』と思わせなければならない。
つまり、俺が説教でくるうの存在を否定しても、くるうに対する罪悪感が消える訳ではない。
かと言って放置も出来ない。ほっといたら鈴木効果が解けて再びくるくるくるうーってなるんだ。
本日何回目の一難去ってまた一難だよ、押し寄せ過ぎだろう一難さんよ!
(;´ー`)「うーん……どうすればクールは心から『そうだ、くるうを消そう』って思えんだヨ……」
ハハ ロ -ロ)ハ「アレデショ、クルウサンの口から『消してオッケー☆ウフフ』とか聞けばいいんデスヨ」
(;><)「そんなキャラじゃないしそんなことも出来ないんです!」
- 848 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:28:51
ID:5sWdpUIMO
- ( <●><●>)「しかし、オッケーウフフは無いにしてもくるうさんの気持ちは気になりますね」
(*;゚∀゚)「いや、そんなの消されたくないに決まってんだろ。ゲームデータ消されて修羅になる奴もいるんだぜ?」
从 ゚∀从「いやわからんぞ、アイツはクール大好きっ子ちゃんだからな。クールの為なら喉元かっ捌くかもよ」
(;´ー`)「……ひょっとしたら、手掛かりはこれかもシレネーヨ……」
そうだ、クールはくるうと記憶を共有してるって言ってた。つまりくるうも現状は把握してる。
少なくともクールの罪悪感は、くるうの意見を聞かずに消すことにも発生してるはず。
もしもくるうの意見を聞ければ、もしもくるうがクールの為に自ら消えると考えてれば。
(;´ー`)「……どうなるかはわからんが、確かめてみる価値はありそうだヨ……」
/ ゚、。;/「幾重にも降り注ぐ断罪の雷は愚者の詩に傷を成す……!!」
爪'ー`)y‐「『待ってよ、召喚してもクールさんに戻せないわ! クッ、私の腕がもってれば……!!』だとよ」
(;><)「さっきぶん回してたんです!! 修羅と化してたからノーカンなんです!?」
川;゚ -゚)「そんなことよりみんな、連帯保証人になってくれないか……!?」
(;´ー`)「壺を買おうとするなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
- 849 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:30:51
ID:5sWdpUIMO
ジャキョウトガァァァァァッ 从#゚∀从≡≡○☆)Д◎ )
パァァァァァ
(;´ー`)「つまり、カクカクシカジカヒニョウキカでくるうの意見を聞きたいんだが……」
川;゚ -゚)「ああ、ちょうど私もくるうの意見を聞きたいなと思っていたところだ……」
(;><)「嘘をつけなんです! 絶対壺に脳を侵されてたんです!」
悪の教祖に裁きが下ったところで、俺はクールに今までの顛末を解説した。
さて、納得は得たがどうしよう。唯一くるうをクールに出来る鈴木の腕はおしゃか(本人談)だし。
(;´ー`)「くるう、ダメ元で聞くがお前とくるうって分裂とか出来ネーノ?」
川;゚ -゚)「ムリだ、我々が分離するには『光の石(イノセント・イグナイト)』が必要不可欠なんだ」
从;゚∀从「分離手段あんのかよ! またインパクトあるフレーズ飛び出したな!?」
(*;゚∀゚)「だったらもうその『光の石(イノセント・イグナイト)』を手に入れるしかねぇよ!
どこにあるんだ『光の石(イノセント・イグナイト)』! どういう意味だ『光の石(イノセント・イグナイト)』!」
川 ゚ 々゚)「『光の石(イノセント・イグナイト)』はくるうに殺人術を教えたボブ老師の眉間に埋め込んであんにょ!」
(;´ー`)「マジか、じゃあいっちょボブ老師の眉間を全員で抉りに……」
( ´ー`)
川 ゚ -゚)
.
- 850 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:32:20
ID:5sWdpUIMO
川 ゚ -゚) (´ー` )
( ´ー`) (゚々 ゚ 川「モンゴメリ」
川゚ - ゚川 ( ´ー` ) 川゚ 々 ゚川」
川;゚ 々゚)そ「 分 離 し て り ゅ ! ! ? 」ガァァァァァン
(;´ー`)そ「お前が真っ先に驚くのかヨ!! サラッとフェードインしてきたくせにヨ!」
川;゚ -゚)そ「 1 1 人 い る ! ! 」ガァァァァァン
ハハ ロ -ロ)ハ「ヒッキークン含めて10人デスヨ」
(; _ )(そこか……? ツッコミどころはそこか……?)
.
- 852 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:34:34
ID:5sWdpUIMO
うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉなんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
なにこれ、いつの間にかクールとくるうが分離してる! 『光の石(イノセント・イグナイト)』も無いのに!
絶対に逢うはずの無い2人の邂逅だよ! バラ珍スタッフもこんな演出出来ねえぞ!?
一体どういうことなんだぁぁぁぁぁ!! 『光の石(イノセント・イグナイト)』って何なんだぁぁぁぁぁっ!!
ヽ川*゚ 々゚)ノ「みー、よくわかんないけどクーに会えて嬉しんすーっ! 嬉しいあまり自害しそぉーっ!」ウキウキ
川;゚ -゚)「……くるう……変な口だな……」ゴクリ
从;゚∀从「お前の設定だろうが! お前が一番否定しちゃダメなとこだよ!!」
/ ゚、。;/「闇を語りし吟遊詩人は見透かす訳でもなく人の心を認める……!?」
爪'ー`)y‐「『で、でもどういうことなの!? 何故突然神様とピッコロみたいに……!!』だとよ」
m9( <●><●> )9m「 私 の 仕 業 で す 」
(*゚∀゚)「誰だよ」
m9( <●><●> )9m「ワカッテマスです」
- 853 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:36:30
ID:5sWdpUIMO
- ( ´ー`)「……ワカッテマス……いいか、世の中にはふざけていい時と悪い時ってのがあってだな……」
(;><)「静かに諭しだしたんです! あんなに全力ツッコミの先生が静かに諭しだしたんです!」
ハハ ロ -ロ)ハ「ガチのダメ出しktkr! 説教とかジャナイガチのダメ出しktkr!」
俺達がこのカオスの源流を探っていると、突然ワカッテマスがチョケた。
ゴメンね、寂しかったのかな? でも構ってる場合じゃないんだ、帰れ?
m9( <●><●> )9m「おやおや、こいつぁ全体的に信じてない感じですか?」
从;゚∀从「とりあえずポーズが不愉快だわ! そりゃ信じねぇだろ、お前能力ナッシングだし……」
( <●><●>)つ□「フッ、私に能力は無くとも、能力者の忘れ形見はありますよ」スッ
(;´ー`)「!! それは……」
川;゚ 々゚)「おとうふ!」
( <●><●>)つ□「そうです、おとうふです」
(;´ー`)「『掟紙』だろ!? うーわもうおとうふにしか見えネーヨ!」
- 854 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:37:43
ID:5sWdpUIMO
- ( <●><●>)「さっきのどさくさでちょっと『禁断聖書』から破らせて頂きましてね。
『10秒以内に阿日谷さんが尻から土石流を出さなきゃクールさんが分裂する』って書いたんです」
(*;゚∀゚)「何書いてんだ! 何書いてもいいけど何書いてんだ!」
高々と掲げられたワカッテマスの右腕には、先程我々に地獄を見せた憎き『掟紙』が掴まれていた。
そうか、掟紙の『罰』は原則的に何でも出来る。ショタにも出来るしマゾにも出来る。
その罰を利用すれば人格の分離も出来るんだ! 俺の教え子は天才です!
m9从;゚∀ノ从9m「ちょ、すげぇなお前!! 正直今までクソ野郎とか思っててすまん!」
m9( <●><●> )9m「いえいえ。これで今回一番の役立たずは若内君ですね」
m9(;>< )9m「 ! ! ? 」ガビーン
m9(;´ー` )9m「まあまあ……とにかくファインプレーだヨ、これで……!!」
m9川;゚ - ゚川9m「ああ、くるうの気持ちが知れる……!!」ザッ
m9川゚ 々 ゚川9m「ゲロッパ」
m9( ◎Д◎ )9m「ちなみにこのポーズの元祖は私です」パァァァァァ
- 855 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:38:35
ID:5sWdpUIMO
- クールは神妙な表情を引っさげ、邪気以外コピペ状態のくるうと向かい合った。ポーズは惰性だ。
さぁこっからだ。生きるか死ぬか、くるう本人にハムレットばりの選択を強いることになる。
まさかやっとの思いで封じ込めたコイツを召喚するハメになるとはな! ハインM損じゃねぇか!
川;゚ -゚)「くるう……早速だが、お前に来てもらった理由はわかってるな……?」
川 ゚ 々゚)b「みゅ。クーの為ならくるうは喜んで連帯保証人になるろ!」ビシッ
(;´ー`)「その話終わったヨ! もうありがたい壺がまやかしだってこたぁ割れてんだヨ!」
川;゚ -゚)「くっ、私がまだありがたい壺の効果を信じていたが故の誤解か……!!」
(*;゚∀゚)「やっぱりこの2人会わせたの失敗だよ! 単純に気苦労が2倍になっただけだよ!」
ヽ川;゚ -゚)ノ「よし、壺の話は一旦叩き割ろう。叩き割った先に見えないか? なんか重要な……」
川 ゚ 々゚)「……なんつって、冗談だみゅ。くるうを消しちゃうぜって話っしょ……?」
川;゚ -゚)「……なんだ、わかってるんじゃないか……」
/ ゚、。;/(ついていけない……!! 少なくとも私はついていけない……!!)
- 856 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:40:37
ID:5sWdpUIMO
- 川 ゚ 々゚)「話は全部聞かせてもらったじぇ。先生がひっきゅんを陵辱してるあたりからぁ」
(;´ー`)「してネーヨ! 何なの、お前らには世界がどう映ってんの!?」
川;゚ -゚)「ならば話が早い……くるう、私はお前が好きだが殺人鬼であるお前を野放しには出来ない……。
お前も当事者だ、お前の率直な気持ちをドドンと聞かせてくれ……」
川 ゚ 々゚)「……ダライラマ……」
直前までのありがたい壺の下りが嘘のように、くるうの雰囲気が変わった。最初からやれよ。
ちょっと待って、俺はまだ切り替えられない。濡れ衣が未だビチョビチョのままなんだもん。
(;´ー`)「……ハイン、念の為『重力±』のスタンバイをしといてくれヨ」
从;゚∀从つ「いいっすけど大丈夫っすよね!? 俺もう性癖歪められんのNGっすよ!?」ハラハラ
爪'ー`)y‐「フッ、安心しとけ。お前の性癖はとうの昔にグニャグニャだ」
同じ顔のシリアスを眺めながら、俺は手持ち無沙汰なハインに指示を出した。
今後の展開如何じゃ、キレたくるうがクールをぶっ殺しにかかるというドラえもんだらけ展開も有り得る。
ていうかその方が可能性高ぇよ! アイツ基本設定は殺人スケベなんだからよ!
- 857 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:41:51
ID:5sWdpUIMO
- ヽ川;゚ -゚)ノ「さぁさ、お前の本音を私にぶつけろ! さながらしゃべり場のごとく……」
川 ゚ 々゚)「……くるうとしては、ぶっちゃけショックなのよぉ……」
川;゚ -゚)「!! ……」
息巻くクールとは対照的に、くるうは淡々とした口調で話し出した。
やだ、普段ヒャッハーな人が静かになると怖い! これも一種のギャップ萌え!?
川 ゚ 々゚)「だって血を見せた『わるいこ』を皆ゴロスって『設定』したのクーっしょ?
くるうはそれを遵守しただけ、下請けの如く従っただけだぉ?」
川;゚ -゚)「……ああそうだ……お前はピクミンみたいに私に従ってくれた……」
川 ゚ 々゚)「そんでぇ、やっぱりコロスは嫌だからくるうリストラーゼとかぁ……。
くるうやんなっちゃう、やんなっちゃいすぎて焼身自殺しちゃう」
川;゚ -゚)「……」チクッ
( ◎Д◎)「自らを殺めてはなりません、何故わざわざ畜生に成り下がるのです」パァァァァ
(*;゚∀゚)「入ってくんな! お前が生臭だってこたぁ割れてんだよ!」
- 858 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:43:26
ID:5sWdpUIMO
- うわ怖ぇ、あのクレイジーくるうが淡々と言葉責めしてる!! 新境地!
これ静かながら激しい怒りに燃えてるパターンだよー! サイヤ人になるパターンだよー!
(;´ー`)σ「これいつ無双モード突入すっかわかんネーヨ……ハイン、セットアップ!」ビスッ
从;゚∀从つ「ラージャ! いつでも来いくるう、俺の重力で犬神家みたいにしてやる!」コォォォォ
くるうの暴走を見越し、ハインは既に臨戦態勢。犬神家はやり過ぎです。
まぁこれでいつ暴れても問題ない! さぁ――狂え、『くるう』――。
ヽ川;゚ -゚)ノ「……お前の言う通りだ……お前には闇土下座はおろかミッドナイト土下座しても足りない……!!
だが聞いてくれ、その殺人動機の下りは、深夜にイヒイヒ言いながら書いたヤツで……!!」アワアワ
川 ゚ 々゚)「ぴ? 何焦り散らかしてんの、くるう消えてもいいのよ?」キョトン
ヽ川 ゚ -゚)ノ
( ´ー`)σ
从 ゚∀从つ
∧川 ゚ 々゚)∨「ハッ、ここはくるうもポーズとっとこ!」シュバッ
- 859 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:45:10
ID:5sWdpUIMO
ヽ川;゚ -゚)ノ(;´ー`)σ从;゚∀从つ「 い い の ! ! ? 」ガギガァァァァン
∧川*゚ 々゚)∨「 い い よ ! ! ! 」ドドドォォォォン
ハハ ロ ∀ロ)ハ「ミンナ変なポーズでヤンノwww」プゲラ
あるぇー!? ちょっと待って、くるう、今自分で「消える」っつったぞ!?
俺はてっきりくるう狂喜乱舞かと思いセットアップって言ったのに!
セットアップって何だよ! もう二度とセットアップなんて言わない! さらばセットアップ!
ρ川;゚ -゚)σ「ちょ、な、急にどうした……!? いや私的には助かるが、何故……」アタフタアタフタ
(*;゚∀゚)「そんなポーズだったっけ!? なんでどさくさ紛れにフォームチェンジしたんだよ!」
川 ゚ 々゚)「みー、そりゃ消えるべきっしょぉ。だってくるうがクーを泣かせる『わるいこ』だったんよ?」サラッ
川;゚ -゚)∫「なっ……!?」ガビーン
/ ゚、。;/(落ち着きが無い!!)
- 860 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:46:12
ID:5sWdpUIMO
- 川 ゚ 々゚)「くるうのお仕事は殺人より大好きなクーを泣かせる『わるいこ』の撃退。ちなみに3番目に好きなのはきくらげ!」
川 ゚ 々゚)「でもでもぉ、内側でお話を聞くにど→やら一番の『わるいこ』はくるうみたい! 盲点!」
<川*゚ 々゚)/「だったらくるうは自らドロンするよ! 消え失せるよ、ドリキャスのごとく!」シャキーン
川;゚ -゚)「くるう……お前、頭おかしいのに私のことをそこまで……!!」ジーン
( <●><●>)「我が家にはまだドリキャスありますけどね。4台ありますけどね」
(;´ー`)「掘り下げるな! くるう、お前はそれでいいのかヨ、一度消えたらもう……」
川*゚ 々゚)b「構わんこ! くるう、クーの為に行動するように『設定』されてるもんで!!」ババァァァン
川;゚ -゚)そ「………!!」ガガァァァン
普段のあっけらかんをそのままに、くるうはあっさりと自身の消滅を受け入れた。
驚いた。いや肩透かしっぷりとか何でドリキャス複数台持ってんだとか色々あるけども。
(;´ー`)(くるうは、自分が『妄想』だということを自覚してる……!!)
爪'ー`)y‐(ドリキャスやりたくなってきたな……ソニックとかいいな……)
- 861 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:47:07
ID:5sWdpUIMO
- クールは、『妄想』であるくるうを一個人と思い込み、その結果消すことを躊躇っている。
一方のくるうは、自分が『妄想』だと自覚した上で、設定に乗っ取って自ら消えようとしている。
見た目こそコピペレベルで一緒なのに、考え方が真逆だ。ややこしいなお前ら!
川*゚ 々゚)「さぁさ、そんなワケで早く消したもれ! 早く消さないとプギャちんのぽこちんをちょん切るよ!」ニコニコ
( ◎Д◎)「栄枯盛衰諸行無常……形あるものは必ず崩れるのです……」パァァァァ
(*;゚∀゚)「何で受け入れてんだよ! お前のぽこちんが栄華を極めてた時代ねぇだろ!」
川;゚ -゚)「そ、そうだな……許可出たんだし、ぽこt、いや、くるうを消していいんだよな……」
川*゚ 々゚)「そうだお! ひと思いに消しちゃえ、そして思いのほか広くなった部屋に寂しさ感じちゃえ!」ニパァ
川;゚ -゚)「……くるうを……私の手で……ゆってぃのように……!!」フルフルフル
川;´ 益`)「…………………………」
::川;゚ -゚)::「……ダメだ、やはり殺すことに踏ん切りがつかない……!!」ガクッ
川 ゚ 々゚)「……クーにゃん……」
(;´ー`)「あれ、一瞬とんでもねぇ顔してなかった!? ねぇみんな見たヨね、俺だけ!?」
- 862 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:48:57
ID:5sWdpUIMO
- (;><)「えー、この期に及んで消し渋るんですか!? 物を捨てられない女ですか!?」
川;゚ -゚)「いや、わかってはいるんだ! でもどうしても消せない、まるで元彼の電話番号のように!」
ハハ ロ -ロ)ハ「ナンテ的確かつわかりやすい例えナンダ!」
(;´ー`)「んー……やっぱり覚悟が足りないか……そりゃそうだヨな……」
一瞬ガンダムみたいな表情浮かべたかと思うと、クールは頭を抱えてへたり込んだ。
くっそ、本人の許可が出たからイケるかと思ったが、人1人消し去るには覚悟が足りなかったか。
そもそもそんな覚悟無くていいんだけどな! 全てあの神的なヤツが悪いんだ! 顔忘れた!
川;゚ -゚)「くっそ私はなんて優柔不断な女なんだ、こうなればみんなに明けない夜は無い土下座をするしか……!!」
从;゚∀从「もうお前の土下座レパートリー見せてくれよ! ワクワクしてきたわ!」
(;´ー`)「むぅ、どうすっか、くるうの殺人衝動消えたワケじゃネーからここで消さネーわけにもいかネーし……」
川 ゚ 々゚)「……クー……」ザッ
川>;゚ -゚)>「あぁくるう、すまんオッケーウフフしてくれたのに、やっぱり私にはお前を殺すことなんて……!!」
- 863 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:50:24
ID:5sWdpUIMO
川 ゚ 々゚)「くるうは、死なないにょ」ダキッ
川;゚ -゚)「あぇっ……!?」ギュッ
(*;゚∀゚)「抱きついた……!?」
\('、`*川>「百合臭に惹きつけられ私参上!」ヒョコッ
(;´ー`)そ「 ! ! ! ? ? 」ガビーン
从;゚Д从「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!????????」ガガガガビビーン
.
- 864 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:51:51
ID:5sWdpUIMO
あれー!? なんかいる! なんか至極自然な感じでレズが紛れ込んでる!
何を手順フライングしてきてくれてんだ、ハインがショックで番犬ガオガオみたいな顔になっただろ!
::从;゚∀从::「おおおおお前何でいるんじゃタンスの上の陰毛かぉあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」ブルブルブル
ヾ('、`*川「あ、今は私のこと気にしないで。後で全身の臭い嗅ぎ尽くしてあげるから」ヒラヒラ
从;゚∀从「恐怖は増すばかりだよぉぉぉぉぉそんな臭いねぇよ良いボディソープ使ってるよぉぉぉぉぉ!!」ヒィィィィ
(;´ー`)「落ち着けやハイン! 伊藤もおかしいヨ、この状況下でお前気にしない奴がいるかヨ!」
川;゚ -゚)「きゅ、急に抱きつくとかどうしたくるう、私は力士じゃないぞ……」
川 ゚ 々゚)「承知のすけ! クー、落ち着いて首吊って話聞いてててってて!」ギュギュゥッ
(;´ー`)「いたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 聞いてないのが2人いたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ハハ ロ -ロ)ハ「Mr.シラネーヨのその中年離れした元気はどこからくるんデスカ?」
伊藤乱入もハイン絶叫もシカトして、くるうはクールを抱き締めたまま語り出した。
そうだった、コイツら他人の話とかどーでもいータイプの馬鹿共だった!
ちなみに俺の元気の源はアレだ、愛妻弁当だ! 今日食ってねぇけどな!
- 866 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:52:41
ID:5sWdpUIMO
- 川 ゚ 々゚)「クーはぁ、くるうが消えたら死んじゃうと思ってる感じングっしょぉ?」
川;゚ -゚)「そ、それはそうだろう、ウンコだって流されたら死んだも同然だし……」
川 ゚ 々゚)ノシ「チッチッちまみれ! くるうの場合は死ぬんじゃなくて、『クーの頭ん中に帰る』のら!」
川;゚ -゚)「……頭の中に……!?」
くるうはクールを抱き締めたまま、ポツポツと言葉を吹き込んでいく。
すげぇなぁ、コイツさっきまでゲロッパとかピーターアーツとか言ってたのになぁ。進化生物かよ。
川 ゚ 々゚)「忘れんぼ!? くるうは元々妄想だお!? 毛沢東じゃないお、MOU★SOU!」
川 ゚ 々゚)「つまり今までくるうはクーの頭ん中でずっとニート生活おくってきたんよ!?」
\川*゚ 々゚)/「YU★E★NI! クーが忘れない限りくるうはTO☆WA☆NI脳内で生き続けんのらー!
ていうかイヤでも居座る! 黒歴史としてクーの青春の1ページに挟まる!」ニパァァァ
(*;゚∀゚)「余計なお世話だ! すげぇ頑固なシミがついたモンだな!?」
川;゚ -゚)「……」
- 867 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:53:54
ID:5sWdpUIMO
- 川*゚ 々゚)「だからくるうを消して無問題! 早くしなきゃビロちんのぽこちんちょん切るちん!」ワクワク
\(;><)/そ「ギャーなんです! 何故か矛先がこっちに来たんです!」
川;゚ -゚)「……くるう……本当か、お前は死なないのか……? ずっと、ずっと私の中に……」
川*゚ 々゚)b「当たり前だしょ!? だってクールとくるうは『同一人物』なんだから!」バスーン
川;゚ -゚)「!! くるう……!!」
( ´ー`)「……」
通常営業の過剰テンションなくるうの言葉は、確実にクールの余計な罪悪感を解いていく。
それはきっと、思いつかれた時からずっと一緒の、くるうにしかできないこと。
俺には出来ない。くるうにしか、クール本人にしか彼女の罪悪感は拭えない。
( ´ー`)(なんか、悔しいな……俺はまだまだ教師として力不足だ……)
从 ゚∀从(しみじみしてる先生のフィギュア作って口に入れてぇ……)
('、`*川(あぁあハイぃン……私が蝶なら貴女は蜜、全て吸い上げでヘヘヘヘ)
/ ゚、。;/(ド変態数珠繋ぎだ……)
- 870 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:55:11
ID:5sWdpUIMO
- 川;゚ -゚)「……それじゃあ、いいんだな……?
ゲームのデータリセットみたいなことを言うが、本当に消していいんだな……?」ゴクリ
川*゚ 々゚)「かまへんカミセン! うっひょーい、前頭葉に里帰りぃーっ!」
くるうの全力説得に踏ん切りがついたのか、クールは真剣な表情でくるうを見つめた。
それに対しくるうはハシャぐが、少し考える態度を取るとふと口を開いた。俺? 空気だよ。
川 ゚ 々゚)「あっ、ラムネ! 違ぇや、そーだ! 消える前にさ、1個お願いがありんす!」
川;゚ -゚)「お願い……? なんだ、この岐阜限定合掌造りバカ殿ストラップは死んでもやらんぞ……!?」
川 ゚ 々゚)「いらねえ! あんね、さっき言ったようにくるうはこれから黒歴史になんの!」
川;゚ -゚)「ああ、恐らく思い出すたびに手近な硬い物に頭をぶつけて自殺を図るだろうな……」
(*;゚∀゚)(恐らくアタシもやるだろうな……クッションで窒息死狙うだろうな……)
川 ゚ 々゚)「そそ! そんで、それについてのお願いなんだけどど……」
川;゚ -゚)「それについて……? 何度も言うがこのストラップは私の宝物で……」
- 871 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:56:12
ID:5sWdpUIMO
川*^ 々^)「ホントに死んじゃダメだかんね! くるう、クーだけは殺したくないんよ!」ニコッ
川;゚ -゚)「!! ……」
川;゚ ー゚)「……」フッ
川*゚ ー゚)「……ああ! お前のことは近所で有名なインチキババアになっても忘れない、絶対墓まで持っていく!」ニパッ
川*^ 々^)「おっけぃ! これでくるうは心おきなくクーの海馬辺りに帰れるん!」ギュギュゥッ
川*; ー;)「アハッ、そうか……じゃあ最後に、ひとことだけ言わせてもらうぞ……!!」ウルッ
川*゚ 々゚)「あやーっ、多分それくるうが言いたいのとおなーじ! かぶっちゃやーよーっ!」
川*; ー;)「そうか、流石は同一人物だな……じゃあ、一緒に言うか……?」
川*゚ 々゚)「さんせーぅ、せーので言おー! せせっせっせせっせせせーなっ!!」
.
- 872 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:56:59
ID:5sWdpUIMO
川*; ー;)「「ごめん、そして、ありがとう」」(^ー
^*川
ブバシャァァ 川* ー ):::....
スゥゥゥゥッ
( ;ー;)「マタモヤイイハナシダヨー」
(。><)「ルイセンホウカイナンデスー」
(*;∀;)「アタシナイテバッカダナー」
(;、;*川「ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ」
从 ;∀从「コイツシネバイイノニナー」
/ ;、. /「オトナニナレナイユメノツボミガイマツミトラレルー」
爪'ー`)y‐「フッ、こうして赤頭巾ちゃんと狼は、一生幸せに暮らしました……ってな」
ハハ ロ -ロ)ハ「ツーカ、最初から『掟紙』でクルウサン消せたんじゃアリマセン?」
( <●><●>)「こまけぇこたぁいいんだよ」
.
- 873 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 01:58:43
ID:5sWdpUIMO
川* ー ) ホホエミーン
瓜二つな笑顔を浮かべたかと思うと、抱き合う2人は溶け合うように1人になった。
おのれくるうめ、あんなにあばれはっちゃくだった癖に去り際はギャップ萌え狙うか!
その目論見は大成功だよ! おっさん並びにロリショタの涙腺をさらってったよ!
(*;う∀゚)「はひぃ……くるうめ、どんだけアタシの涙を引き出すつもりだよ……」ゴシゴシ
(;う<)「ぇふぅ……な、何はともあれこれで3階はオールクリアですね……」クシクシ
爪'ー`)y‐(うく?)
(;うー`)「いや、まだだヨ。プギャーを和尚のままほっとくワケには……」ヌグヌグ
へ( ◎Д◎)へ「正義と悪は紙一重です。その紙こそが人の心なのです……」パァァァァ
(;´ー`)そ「いかねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!?
いぃぃぃぃぃつの間にか磔にされてるぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!?」ギャギャギャァァァン
ハハ ロ -ロ)ハ「ペニサスサン出てきたアタリでカカッとやっときマシタ」シレッ
(;><)「安定の仕事人っぷりなんです!」
- 875 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 02:00:15
ID:5sWdpUIMO
- アレかな、ハローさんはプギャー君が嫌いなのかな? いつもサラッと始末してるもん。
まぁ時間の節約になったからよしとしよう。ぶっちゃけプギャーに費やすレス数もとい時間は無い!
何故ならその上を往く大変態がいるから! ペロペロおばけがいるから!
(;´ー`)「えっと、そんじゃ伊藤に構うか……お取り込み中ごめんヨ……」オソルオソル
('、`*川「んあ? 何よ、ちょうど今クールに覆い被さろうとしてたのに」チッ
(;´ー`)「お前に倫理はネーノ!? 何でさっきのムードでそんなことするの!?」
('、`*川「あっ、浮気じゃないからねハイン。私という船が帰る港は貴女だけよぼぉぉぉぉぉwwww」ヘヘヘ
::从;゚∀从::「うるへぇぇぇぇぇっ!! ちょっと演歌調の表現すんなやボンクラがぁぁぁぁぁっ!!」ブルブル
先程突如現れてハインに執拗なセクハラを繰り返すボイン、ペニサス伊藤。
彼女こそがフサ、レモナ、ヒッキーに勝る、四天王最強の女。
ちなみに言うまでもないが、この場合の「最強」とは、実力と性欲の両方を指し示す。
('、`*川「で、何の用? シラネーヨ先生改めシラネーヨ恋敵改めシラネーヨ害悪」
(;´ー`)そ「害悪!? 俺はもはや害悪!?」
- 876 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 02:01:26
ID:5sWdpUIMO
- 爪'ー`)y‐「フッ、用ったら戦う以外ねぇだろ。皮肉だが、今の俺達は敵同士でしか無いんだ」キリッ
(;><)「出たんです! 狐ヶ崎君の態度だけはいっちょまえな挑発!」
('、`*川「えー、気が進まなーい。たまには全身舐められたーい」
(;´ー`)「お前ファンキーだな!!」
くっそ、口を開けばゆりゆりゆりゆり! コイツ性欲ナイアガラで理性アメンボだ!
こっちは想像以上にくるう編で時間使いすぎたのに! 時 間 使 い す ぎ た の に ! !
そんな俺達と作者の焦りを知ってか知らずか、伊藤が口を開いた。ありがてぇ。
('、`*川「てか、戦ってもいいんだけどさぁ、こっちはまだ準備段階なのよね」
( <●><●>)「準備? 何ですか、余熱ですか?」
('、`*川「わしゃホットケーキか。今さ、保健室でデレとトソンが戦ってんのよ」
(;´ー`)「なぬっ……!? 不破と都村が……!?」ビクッ
ハハ ロ -ロ)ハ「『デレとトソン』と『ダビッドソン』て似てマセン?」
- 877 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 02:03:00
ID:5sWdpUIMO
- マジか、都村の奴、シュール探しに行ったっきり音沙汰無いと思ったら保健室に辿り着いてたんか。
お前が探してたシュール、さっきまでここでハシャいでた挙げ句またどっか行ったぞ!?
ちゃんと管理してくれよ! アイツ抑えててくれたらドM化無かったんだから!
('、`*川「そんなワケでそろそろそれ終えてデレが来るはずだから、来たら女子全員でパヤパヤしようぜ」
从;゚∀从「目的がズレてる!! 日本の活断層くらいズレてる!!」
爪'ー`)y‐「フッ、大体何でお前は都村が不破に適わねえって決めつけてんだ? アイツはやる女だぜ?」
(;><)「そ、そうなんです、都村さんはセルくらいならはっ倒せるくらい強いんです!」
('、`*川「あー、無理無理。トソンみたいなタイプはデレにゃ絶対勝てないから」サラッ
(;´ー`)「……絶対に、勝てない……!?」
どういうことだ、都村は相当強いぞ? 範馬勇次郎にギリギリ勝てるくらい強いぞ?
そんな都村が絶対に勝てないってなると、不破はもはやラオウじゃん。
あんなすぐ謝る拳王は嫌だ。『お詫びに左半身の毛全部剃ります』とか言う拳王は嫌だ。
(;´ー`)(いや、待てヨ……? そう言えば、不破の『特技』って、確か……)
- 878 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 02:04:58
ID:5sWdpUIMO
- / ゚、。;/「高潔なる悪魔の祭壇に置かれた宿命の真珠を砕くヘラクレス……!!」
爪'ー`)y‐「『ていうかマズくないですか、保健室ということは椿さんも……!!』だとよ」
(;´ー`)そ「あっ……!! そうだ、都村が洗脳されて哀れな操り人形にされてるかも……!!」ハワッ
('、`*川「そんなイメージなん? 先生的に私達哀れな操り人形なん? かっけー」
そうだ、保健室ということは当然ラスボスらしからぬ天使の寝顔を見せていたちんぽっぽもいる。
洗脳方法はわからんが、本当に不破に負けていれば洗脳されてもおかしくない。
都村洗脳とか絶望だよ!? ジオン軍がガンダム手に入れたみたいなもんだよ!?
('、`*川「心配しなくても洗脳はされてないと思うよ。『洗脳は』、ね……」クスッ
(;´ー`)「……? 何だその意味ありげな含み笑い、ちょっとkwsk……」
从;゚∀从σ「先生、そうこう言ってる間にあっち側に2人分の人影が!」
(´ー`;)「なぬっ!? 不破と都村か!? もしくは全く別の何かか!?」クルッ
('、`*川「全く別の何かでも女子なら良し」
- 879 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 02:05:51
ID:5sWdpUIMO
ハインの声に従い、俺達は全員ハインの指差す方向へ振り向いた。
そこにあったのは女子2人分のシルエット。片方が片方を背負ってる感じの……。
ζ(゚ー゚;*ζ((「お、遅れてすいません……!! 後で全裸で踊ります……!!」ノロノロ
( 、 ;グッタリトソン「……うっ……」
(;´ー`)「都村!!」
そこには、見るからにグッタリした都村を背負って歩く不破の姿があった。
おいおいマジかよ、マジで不破に負けたの!? マジで不破はラオウなの!?
( 、 ;トソン「……うぐっ、その声はブラジr、いや、先生ですか……?」
(;´ー`)「そうだヨシラネーヨ先生だヨ!? ブラジル人じゃネーヨ!?」
从;゚∀从「大丈夫かトソン、ケガとか洗脳とかしてないか!? 主に後者!」
( 、 ;トソン「だ、大丈夫です、洗脳はされてません……ただ……」
(;´ー`)「ただ……?」
- 880 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 02:08:46
ID:5sWdpUIMO
ε=(゚、゚;*ユリットソン「……百合っ気を、×100されてしまいました……!!」ハァハァ
(;´ー`)「つむらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ギャァァァァァ
从;>゚Д从>「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ヒィィィィィ
ヽ('∀`*川ノ 「アッハッハッハッハ、レッツパーティーターイム!!」クルクル
( <●><●>)「こうして事態は混迷の一途を辿り、物語は進む」
(*゚∀゚)「いいからアタシらはクーちゃん達背負って負け犬小屋に帰るぞ」
へ( ◎Д◎)へ「真実とは得てして美しい物ではありません。しかし、人には知る権利がある……」パァァァァ
.
- 881 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/06/15(金) 02:10:17
ID:5sWdpUIMO
−東校舎・4階−
*(‘‘)*
*(‘‘)*「アルパカに触りたい……」ボソッ
*(‘‘)*
*(;‘‘)*そ「……え!? ここに来て私!? さっきで締めじゃないの!?」ビクッ
*(;‘‘)*「やっべ何かオチっぽいこと言わないと! えーとえーと……」
*(;‘‘)*「ネ、ネクストヘリカルズヒーント!」
*(;‘‘)*「えーとえーと……レ、『レズ』!」
*(;‘‘)*ノシ「シーユーネクスト説教! bye-bye!!」ブンブン
第22話 END
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