- 318 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 20:46:13
ID:eNPlM.pEO
(*゚∀゚)<あらすじ&人物紹介
つまり:妄想叶えた厨二の暴走を先生が説教で止めるんだけど四天王の2人をやっつけたよ。
( ´ー`):教師。説教で厨二依存を消すと能力を消せる。好きな偉人は吉田松陰。
从 ゚∀从:純情前世ヤンキー。重力を操れる。好きな偉人は織田信長。
( ><):KYショタ。色んな重装を操れる。好きな偉人は伊達正宗。
爪'ー`)y‐:マセショタ。歌詞を心に響かせる。好きな偉人はジョンレノン。
ハハ ロ -ロ)ハ:ツンデレ帰国子女。忍者の術が使える。。好きな偉人は土方歳三。
/ ゚、。 /:ゴスロリ真面目ドジ。剣に触れた者を正気に戻す。好きな偉人はサリバン先生。
(*‘ω‘ *):ほんわかボス。人を洗脳出来る。好きな偉人はビスマルク。
(-_-):苦労人な四天王。様々な情報が載っている本を扱う。好きな偉人は芥川龍之介。
(゚、゚トソン:天然苦労人元宇宙海賊。空気を自由に操れる。好きな偉人はダ・ヴィンチ。
lw´‐ _‐ノv:わけわからん刹那主義。見えない糸を自在に扱う。好きな偉人は蝉丸。
ねじまき作者:チキン。R-1一回戦に挑戦しようかどうか真剣に悩んだ。好きな偉人は出雲阿国。
(*゚∀゚)「知らん!」
- 319 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 20:48:20
ID:eNPlM.pEO
−東校舎・3階−
(;-_-)「……ハァ……フサ君もレモナさんもやられちゃったかぁ……」ペラペラ
(;-_-)「つまり次は僕の番か……また面倒なポジションに就かされちゃったな……」ハァァァッ
(;-_-)「四天王の3番手って一番オリジナリティを出さなきゃならない位置だから嫌だったのに……」
(;-_-)「パワータイプ、遠距離タイプとセオリー通りに繋がれてきたバトンを繋げる自信が無いよ……」
(;-_-)「いてててて……胃が痛い、胃がエクスカリバーで斬りつけられたがごとく痛い……」キリキリ
(;-_-)「ハァ……仕方ない……僕だって四天王の端くれだ、やる時はやらなきゃ……」
(;-_-)「こういう時のために、プギャー君をクビにして『彼女』を部下にしたんだ……」
(-_-)「おいで。そろそろ君の出番だから……」
( )ザッ
.
- 322 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 20:50:10
ID:eNPlM.pEO
( ^Д^)
(-_-)
( ^Д^)「私だ」ヌンッ
(-_-)「お前だったのか」
( ^Д^)「また騙されたな」
(-_-)「全く気付かなかったぞ」
( ^Д^)「暇を持て余した」
(-_-)「厨二達の」
( ^Д^ )「「遊び」」(-_-)
ドグシャ――――――「本で人を殴っちゃいけまぶぁっ!!」::.(^Д(#【禁断聖書】⊂≡≡≡(-_-;)「じゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」―――――ッ
.
- 323 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 20:53:00
ID:eNPlM.pEO
- ::(;-_-)::「えぇぇぇぇぇ!? えぇぇぇぇぇ!? 思わず神々になっちゃったけどえぇぇぇぇぇ!?」ワナワナ
(;^Д^(#)「いててて……急襲は勘弁っすよヒッキーさん、俺が特殊な訓練を受けてたから良かったものを……」ヒリヒリ
(;-_-)σ「いや、そういうのいいから! 君側近クビにしたよね!? 何でいるの!? ストーカー!?」ビスゥゥッ
( ^Д^)「帰巣本能だと考えて貰えれば」
(;-_-)「僕は君にとっての巣なの!? いつの間にそんなに懐いたんだ!」
( ^Д^)「ていうか独り言クセなんすか? さっきから1人でベラベラベラルーシ」
(;-_-)「うるせぇ! ていうか、『あの子』見てない!? 君の代わりに側近にしたんだけど!」
( ^Д^)「あの子だか栗鹿の子だか知らんけどようわからん人影ならどっか行くの見ましたよ」
(;-_-)「そ、そんな……!! マズいぞ、『彼女』が野放しだと、大変なことになる……!!」
( ^Д^)「その大変なこととは、この数千年の退屈を潤してくれるものなのかメンフィスよ」ヌンッ
ドグシャ―――――「普段おとなしい人がキレると怖いよね、今日はそんなお話だよ!!」::.(^Д(#【禁断聖書】⊂≡≡≡(-_-;)「いつまで神々やってんだぁっ!!」―――――ッ
.
- 325 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 20:55:25
ID:eNPlM.pEO
( ´ー`)先生の戦う生徒指導のようです
第21話 「暇を持て余した神々の汎用性」
.
- 326 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 20:57:45
ID:eNPlM.pEO
−東校舎2階・男子トイレ前−
(゚、゚トソン「それじゃあ、私はそろそろ行きますね。シュールさんを早く見つけなければ」サッ
(;´ー`)「ああ……お前の強さなら大丈夫だと思うが、くれぐれも気をつけてくれヨ……」
\(゚、゚*トソン>「心配御無用ゴムパッキン! 私を誰と心得ているんですか!」エッヘン
从 ゚∀从「色情魔」サラッ
Σ(゚、゚;ガビーン「未だに私のエロ疑惑は払拭されていないんですか!?」
从 ゚∀从σ「いーや、お前のその口はエロい奴の口だ」ズビスィ
σ(゚、゚;トソン「口!?」
(;´ー`)「口で人を判断するなヨ! 恐らく某ニサスは特例だヨ!」
从;゚∀从「いや、わかる……あのあるかわかんないような口の中で舌がスクリューのごとくウネウネしてんすよ……!!」ウゾゾーッ
(゚、゚;トソン「言いがかりです!!」
- 328 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 20:59:59
ID:eNPlM.pEO
- 変態令嬢レモナを何とか切り抜けて数分。
現在、俺達はかつての敵・都村と何やかんやで打ち解けていた。
嘘みたいだろ? 俺、コイツに殺されかけてんだぜ? 心肺の動きを止められかけてんだぜ?
どんだけバイオレンスなタッチ展開だよ、あだち充こんな作風じゃねぇよ。
从;゚∀从σ「お前がレズじゃないというなら、まず証拠を見せろ! 話はそれからだ!」ビシィ
(゚、゚;トソン「まずいつからレズ疑惑かかったんですか!?」ビクッ
( ´ー`)(都村もだいぶ馴染んだなぁ……)シミジミ
数時間前の激戦が白昼夢のように、ハインにイジられ倒す都村。
その姿は慌てふためきながらも14歳相応で、どこか楽しそうにも見える。
説教してないから厨二は完治してないだろうが、これが都村の本質なのだろう。
なんか涙腺に来るわ。これでこの感動レベルなら俺娘の結婚式とか一体どうなっちゃうんだよ。
(;´ー`)「あぁ、ヤダなぁ……手紙とか読まれたら号泣で死んじゃうんだろうな……」ハァッ
/ ゚、。;/「十六夜に醸し出されるグリフォンの風は鬼火の如し!?」
爪'ー`)y‐「『何の話ですか!?』だとよ」
ハハ ロ -ロ)ハ「今回のMr.シラネーヨはボケ寄りデスカネ」
- 329 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 21:02:40
ID:eNPlM.pEO
- ハハ ロ -ロ)ハ「シカシ惜しいデスネ、トソンサンがツいてきてくれれば四天王戦なんてソードマスターヤマトナノニ」
(;><)「それやっちゃったらあっという間にクッソスレなんです!」
俺が娘が俺への手紙を読み上げるくだりまで妄想してると、ハローが不意に口を開いた。
危ない危ない、このままだと俺何の前触れもなく号泣してたからな。
ありがとうハロー、あとで甘過ぎるお菓子をあげよう。君は戸惑うだろうけど。
(゚、゚;トソン「ぬぅ……ですが、シュールさんを校内にほっとくことなんて出来ませんから……」
(;´ー`)「だヨなぁ……校内に地雷設置されてるみたいなもんだもんな……」
从;゚∀从「しかも踏まなくても爆発しますからね……テロっすよテロ」
ぶっちゃけ俺の意志でもあるハローの提案を、都村は申し訳無さそうに退けた。
素直シュールは言わずと知れた刹那主義。楽しけりゃ誰の味方にもなるという田楽マン的スタンスの持ち主。
そんな予測不能魚雷ガールが校内うろついてんだ、そりゃ都村も不安になろう。
俺? それどころではなかった! 迷子の鈴木探してたし!
- 332 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 21:07:44
ID:eNPlM.pEO
- (゚、゚;トソン「シュールさんを野放しにするのはだいぶ危険ですからね……。
私が宇宙海賊に誘うまでは、彼女はクラス全員ベトナム人にすることを目標にしてましたから」
(;´ー`)「何その目標!? 何がしたかったのか皆目見当つかネーヨ!」
/ ゚、。;/「薫風漂う未開の花園に降り立つ天女は薄く笑って夕焼けを呪う……」ウーン
爪'ー`)y‐「『むぅ、確かにそんな非常識極まりないシュールさんを放置は出来ないわね……』だとよ」
(;><)「以前僕が『何ですかこのシュールな状況!』って独り言言ったらシュールさんが現れたこともあったんです」
ハハ ロ -ロ)ハ「ナニソレhorror」
从;゚∀从「つってもなぁ……おいゲロしゃぶ、シュールの居場所に目星はついてんのか?」
(゚、゚;トソン「ゲロっ……!? い、いえ、目星というわけでは無いんですが……」ホワンホワンホワーン
.
- 333 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 21:10:13
ID:eNPlM.pEO
−とある廊下−
ヽ(;-@∀@)ノ「うがぁぁぁぁぁぁぁっ、離せぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!
女体に触れるのは好ましいが、今は状況が別だぁぁぁぁぁっ!!」ジタバタジタバタ
lw´‐ _‐ノv「いいやんいいやん。ウチら『劇団オーマイゴット』でラスボス倒そうや」グイグイ
(;-@∀@)「変なチーム名付けるなぁぁっ!! ラスボス退治は主人公パーチーに任せとけぇぇぇっ!!」ジタバタ
lw´‐ _‐ノv+「そこよ。ラスボス倒す美味しい役目は大抵主人公。そんな常識飲み込んでみないかい?」キリッ
(;-@∀@)「それが主人公の特権だろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
とにかくいややーっ!! ウチいややーっ!! 離しておくれやすーっ!!」ズルズル
lw´‐ _‐ノv「ゲヘヘ、よいではないかよいではないか外科内科!」グイグイ
ミ,;゚Д゚彡(ワケわからんタイミングで目覚めてしもうた……)
−男子トイレ前−
(゚、゚;トソン「何となくシュールさんは今スケベな人達を困らせてる気がします」
( ´ー`)「ツムラー、あなた疲れてるのヨ」
- 334 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 21:12:08
ID:eNPlM.pEO
顔色1つ変えず、都村は謎の推測を俺達に叩きつけた。スケベが困る状況って何だよ。
すげぇよなぁ。何がすげぇってこういう都村の異次元解答に違和感が無くなってきたのがすげぇよなぁ。
数時間前までの認識はちょっと変わった優等生だったのに。ちょっとの比率がカンスト起こすとは。
ヾ(゚、゚;トソン(((「じゃ、じゃあ私は行きますね! 覚えてなさい!」サササー
(;´ー`)そ「何でザコ的な捨てゼリフ吐くんだヨ!?」ガビーン
(;><)「気をつけてなんです都村さん、まだ煙が晴れてなくて視界不良なんです!」
ヽ(゚、゚*トソン(((「アハハ心配ご無用ゴム不要! いくらドジっ娘と言えど煙如きにすってんころりんさせられるなど……」テテテ
ヽ(゚、゚;スッテンコロリンノ「……ふぎゃん!」コケッ
(;´ー`)「予想通りだ! 予想と一切ブレの無いすってんころりんだ!」
(;><)「ああほら絶対転ぶと思ったんです! 何故なら鈴木さんが転んだから!」
///、//// ユウヤミニトケタセレナーデ(カァァァァッ)
ハハ ロ -ロ)ハ「ダイオードサンが照れるともうナニがナンダカ」
- 336 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 21:14:08
ID:eNPlM.pEO
,,,,ヽ( 、 ;トソンノ
スッテンスッテンスッテンスッテン
煙越しにもわかるほどの豪快な転び芸をリピートしながら、都村は視界から消えていった。
心配だわぁ、シュールとのこともだがそれ以前にケガしないか心配だわぁ。
あとやっぱり都村はそばに欲しかったな。戦力として、ツッコミとして。
(;´ー`)「さて、都村もいなくなったところだし、そろそろ……」
爪'ー`)y‐「みんなで歌うか」
(;´ー`)「3階に行くんだヨ! お前TPOガン無視で歌いまくってんじゃん!」
ショボーーーーーー爪´'ー`)y‐/ ゚、。`/ーーーーーーーーーン
从;゚∀从「何で鈴木もショゲてんだよ! お前は歌っていい時でも歌うな!」
カオスデュエットの無言の圧力を権力ではねのけ、俺達は3階へ向かうことにした。
何せ我々には時間が無いのだ。楽しくコーラス奏でてる暇などありゃしないのだ。
ていうか本来歌う隙がある方がおかしいんだよ! 沢田知加子歌い出した辺りからもうおかしいんだよ!
- 338 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 21:16:50
ID:eNPlM.pEO
- (;><)「3階かぁ……いよいよ四天王も3番手ですね。ポケモンで言ったらシバさんなんです」テクテク
ハハ ロ -ロ)ハ「ウーッ、ハーッ!!」テクテク
(;´ー`)「すまん、緊張感なくなるからその手の例えやめてくれヨ」テクテク
ショボーーー(´><)ハハ´ロ -ロ)ハーーーーーーン
从;゚∀从「2人セットでショゲんの流行ってんのか!?」
まだ見ぬ3番目の四天王について考えながら、俺達は3階に向かい歩き出した。
あ、ちなみにレモナはトイレの個室に、ミルナは近くの空き教室に置いてます。
みんながいる家庭科室に行くよう書いたメモ持たしてね。アフターケア大事。
(;´ー`)「さて……フサとレモナをやっつけたから、多分次はヒッキーだな……」ムゥッ
フサとレモナを倒したため、次の敵の選択肢は2択だ。ペニサス伊藤か小森ヒッキー、レズか常識人。
うち、伊藤は四天王最強。厨二に脳を侵されたちんぽっぽの性質上、最強をトリに置かないワケが無い。
アイツは戦略とかバランスよりまず『お約束』を優先するはずだ。
あわよくばペルシャ猫を撫でながらフカフカのデカい椅子に座りたいはずだ。
- 339 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 21:20:27
ID:eNPlM.pEO
- 从;゚∀从「ヒッキーかぁ……地味だから詳しくは知らんが、家で猫を4匹飼ってるらしいヒッキーかぁ……」
(;><)「小森君……一度先生の前に現れ、ハローさんの恋だけ暴いて去って行った小森君……」
\ハハ;#*ロ Дロ)ハ/「蒸し返すナ――――――――――――――――ッ!!!
ファッキンファ――――――――――――ックス!!!」ギャァァァァァァッ
(;´ー`)そ「突如キレた! どういうわけかFAXにキレた!」ビクゥッ
从*゚∀从「まぁまぁ、恋心を包み隠さずぶちまけるのもいいもんだぜ? あー先生の戸籍が欲しい」ニヤニヤ
/*゚、。 /「胡蝶舞飛ぶ非業の庭ではシリウスが超次元的自己愛!」ニヤニヤ
爪'ー`)y‐「『ちょっと、不純異性交遊は非常識よ!? で、弟者君のどこに惚れたの!?』だとよ」
<ハハ;*#ロ Дロ)ハ>「ワータシを囲んでガールズトークを繰り広げナサンナヤぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!
うおぉぉぉぉぉファッキンセンタ―――――――――――――――――――ッキ!!!」イヤァァァァァァァァッ
(;´ー`)「家電が嫌いなのか!?」
( ><)「『ファッキンFAXファッキン洗濯機』って早口で3回言ってみましょう!
特に言いづらくも無いけれどちょっとした達成感を得られるんです!」
- 340 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 21:26:03
ID:eNPlM.pEO
- ハハ;*#ロ Дロ)ハ「チクセウ、イツまでホジクり返されるんデスカ……!!
ハロー編もう終わってシバラクだと言うノニ……!!」カァァァ
(;´ー`)「すげぇ、感情のオンパレードだ! 顔筋ハツラツとしてんな!」
ハインや鈴木にニヤニヤしながら取り囲まれ、ハローは吼えた。
ビロードが言うように、俺とハローはヒッキーに会っている。10話辺りで会っている。
そん時に彼はプギャーを引き連れ俺達を襲撃し、結果的にハローを辱めて帰って行った。
最終的に弟者とハローはまぁいい感じにまとまったっぽいが、まだまだ茶化されるのは恥ずかしいようで。
ダメだよハローさん。恋バナに関しては女子はハイエナだよ。
カッチカチ堅物の鈴木ですらニヤッニヤしながら寄ってきたもん。
ハハ;*ロ -ロ)ハ「モーッ、こんな恥ずかしいコトになったのは全部ヒッキークンのせいデス……。
待ってナサイヒッキークン、顔の幅がチョット広がって垂れ目にナルまでボコしてヤリマス……!!」テレテレ
( ´ー`)「俺になっちゃうヨ。ハローさん、ヒッキーにそれやったら俺になっちゃうヨ」
タラタラと溢れ出る汗を星条旗ハンカチで拭いつつ、ハローはテンションを上げた。
まぁ、戦うに当たってやる気が出たことはいいことだ。
悪いなヒッキー、恋路を邪魔したからこうなるのだ! ご愁傷様です!
- 342 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 21:29:25
ID:eNPlM.pEO
- 爪'ー`)y‐「フッ、想いの強い乙女って奴ぁおっかないね。くわばらくわばら」ポリッ
从;゚∀从「なぁフォックス、つーかそろそろ降りるつもり無い? お前もう絶対元気だろ」
爪'ー`)y‐「さて先生、アンタ小森とやり合ったんだよな。どうだいやっこさんの出方は」
(;´ー`)「お前もうハードボイルド通り越して老刑事みたいになってんぞ!?」
从;゚∀从「ていうか降りろよ、なぁ! こちとらショタコンじゃねぇからただ重いだけなんだよ!」
/ ゚、。;/「凄艶なるせせらぎに心奪われし山猫は傷を湛えた絶対零度」
爪'ー`)y‐「『でも確かに小森君の戦闘スタイルは知っておきたいです』だとよ」
(;´ー`)「ああ、そうだな。ヒッキーは基本的に自分では戦わず、仲間に指示するタイプだヨ」
从;゚∀从「わかった! もうこうなったら頼まれても降ろさねえからな! 二度と地に足付けねぇと思えよ!」
(;><)「ついに諦めたんです!!」
ハハ ロ -ロ)ハ「モウ二足歩行してるフォックスクン思い出せマセンカラネ」
- 343 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 21:32:33
ID:eNPlM.pEO
ハインの謎の決意表明を横目に、俺はフォックスとダイオードの問いに答えた。いつか降ろせよ。
俺が見た限り、ヒッキーに直接攻撃の手段は無い。隠し持ってるかはわかんないけど。
ただその代わり、味方の力を最高に生かせる指示を出せる、丹下団兵なりの名セコンドだ。
仮にヒッキーがポケモントレーナーだったら絶対チャンピオンになれるよ。
(;><)「指示……これまた唐沢君やレモナさんとは違った感じですね……」
爪'ー`)y‐「ハッ、やはり四天王3番手は若干変化球が来るんだな」
从 ゚∀从「ハッ、指示っつーと聞こえはいいけど、要はピーチクパーチク口出ししてるだけっしょ!?
自分は後ろでペラッペラとか、とんだタマ無し野郎だな! ねぇ先生!」
(;´ー`)「あ、うん……ゴメン、タマ無し教師でゴメン……」
\从;゚∀从/「あっぎゃぁぁぁぁぁっ!! 違うんです違うんですぅぅぅぅぅ!!
イヤぁぁぁぁぁ先生のタマはアボカド並みですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」キャァァァァ
(;><)「大混乱なんです!」
- 344 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 21:35:13
ID:eNPlM.pEO
- ハハ ロ -ロ)ハ「ソレでもユダンキンモツ。ヒッキークンは我々のスキルもハアクしとります」ザッ
(;´ー`)「おっ、ラブパニックは落ち着いたかヨ」
ハハ ロ ∀ロ)ハ「YES。脳内でちっちゃなヒッキークンを片っ端から掃除機でバキュームしてたら落ち着きマシタ」ウフフフフ
(;´ー`)そ「怖えーヨ! 心の闇を出すな!!」ビクスッ
やべぇやべぇ、恋する乙女が勢い余ってダークサイドに堕ちた!
帰国子女って基本的に陽気だけどたまにすげぇ落差を見せるから怖いよね!
(;´ー`)「まぁそれはともかく……確かにヒッキーはハローのクナイを全て避けたほどだしな……」
ハハ#ロ -ロ)ハ「ファック……今度こそ出来るだけ多くのクナイをケツにぶっ刺してヤリマス……!!」チッ
从;゚∀从「更にアイツが『掟紙』の生みの親っしょ? まさしく『俺がルールブックだ!』ですからね」
( ^Д^)「しかもヒッキーさんには『秘密兵器』があるからな。
それにかかればお前らゴートゥヘルだゴートゥヘル」
(;´ー`)「マジかぁ……教えてくれてありがとヨ、流石は側近……」
( ´ー`)
( ^Д^)
- 346 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 21:38:23
ID:eNPlM.pEO
( ^Д^)「私だ」
( ´ー`)「お前だったのか」
( ^Д^)「また騙されたな」
( ´ー`)「全く気付かなかったヨ」
( ^Д^)「暇を持て余した」
( ´ー`)「教師と生徒の」
( ´ー` )「「遊び」」( ^Д^ )
(;´ー`)そ「ってえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」ガビーン
( ^Д^)「今回俺は神々キャラを全面的に押していくぞ」
.
- 348 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 21:41:48
ID:eNPlM.pEO
- ( ^Д^)「下界の民よ、私は神だ。ちなみに私は少し浮いている」オォォォォ
(;><)「なんか言ってんです! クラスメートが神と化しているんです!」
(;´ー`)「何回も死んだらこの境地に達するのかね! 親御さんに何て言えばいいんだ!」
あっれー!? 今すげぇナチュラルに部外者が会話に入ってきた!
そしてそのままナチュラルな流れで神々にされた!
教師生活長いが、生徒によって神々にされたのは流石に生まれて初めてだ!
从;゚∀从「ちょ、てめぇはネオマゾヒストサイコパス! 何を先生と戯れてんだ、変われ!」
( ^Д^)つ「神に向かって暴言を吐く不届き者よ、神の裁きを受けよ。オーゲステリファリウェイ」
从;゚∀从「いつまでやってんだ! 謎の呪文を詠唱するな!」
( ^Д^)「ムッ……死の呪文が効かぬとは……さては貴様、人では無いな」
从 ゚∀从「私だ」ヌンッ
( ^Д^)「お前だったのか」
ハハ ロ -ロ)ハ「スゲェ仲良しジャナイデスカ」
- 350 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 21:45:57
ID:eNPlM.pEO
- m9( ^Д^ )9m「まぁ、そんな訳で飽きるほど蘇ってきたぞ。
全国7千万のドMの星、指差プギャーだぜ」プギャーーーン
(;´ー`)「そんな層いネーヨ! そんなにもドMいネーヨ!」
m9( ^Д^ )9m「ちなみにサラッとやってるけど、これ俺が妄想の末にひりだした最高の決めポーズな」プギャーーーーーン
(;´ー`)「シラネーヨ!!」
絶妙にダサい決めポーズをドヤ顔で見せながら、プギャーは元気に名乗りを上げた。
なんだこの悲壮感の無さは。コイツそれなりに可哀想だぞ。
(;´ー`)「いや、ていうか何でプギャーがここにいるんだヨ!?
戦いが始まってそうそう、すぐさまちんぽっぽに洗脳され下っ端に成り下がり、
『血を与えなくては体内のネオマテリアルサイクロプスに殺される』という設定のせいで真っ先に自滅し、
その後トソンに殺され、描写無しでくるうに殺され、色々殺され、
ヒッキーの側近として出るがエクストに殺され、テレサ状になりマスコットを狙うが失敗し、
都村の体育館にこっそり忍び込むがチャンスが生かせず結局脇役になりっぱなしで、
最終的には落下する体育館から助かった後に勝手に転んで死んだプギャーが何でいるんだヨ!?」ツラツラツラツラツラァァァァァァァッ
(;^Д^)「義務みたいに言うな! よく覚えてんな俺の死亡事情!」
- 352 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 21:47:24
ID:eNPlM.pEO
- 从 ゚∀从「で、何しに来たんだマゾマゾリアルマゾクロプス。新たな死因を求めてきたか」
(;^Д^)「流石にもう死にたくねーわ! でも多分あと1回くらいは死ぬと思う!」
(;´ー`)「壮絶な運命受け入れてんな!?」
ハハ ロ -ロ)ハ「カ、漢デス……!!」
すげぇな、仮に俺がプギャーの立場だったら3回死んだら掃除用具箱にひきこもるぞ。
彼の精神力パラメータの異常発達も気になるが、とりあえず本題に戻ろう。
そもそもプギャーはヒッキーの側近だったはず。そんで眼鏡かけたりテレサになったりしたはず。
そのプギャーが何故2階に降りてきてるのか。あれか、待ちきれずに来ちゃったんか?
何だよお前は彼女かよ。何で女子力高いんだよプギャーさんよ。口閉じろ。
( ^Д^)「ああ、来た理由だっけか。今回は別に戦いに来たわけじゃねぇんだ」
爪'ー`)y‐「それすなわち俺の歌を聴きたくなったってわけか。フッ、欲しがるねぇ」
(;^Д^)「欲しがるどころかお前の歌聴いたことすら無いんだけど!」
(;´ー`)「いいから言って!? ツッコミは俺達に任せてお前は話進めて!?」
- 354 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 21:53:33
ID:eNPlM.pEO
- (;^Д^)「そ、そんじゃ説明するな……出来れば清聴願いたい」
(;´x`)「了解……お口チャックマンでいくヨ……」ジーッ
从*;゚∀从( 可 愛 い ! ! )ズキューン
うーん、やはりコイツは振り回されることになれている。
何か言うとすぐに乗っちゃうからな、ここはしばらく様子を見よう。
( ^Д^)「えっと、まず俺はもうヒッキーさんの側近じゃないの。下っ端に異動させられた」
うお、急に本題を語り出した! てか異動とかあんの!? 一般企業か!
( ^Д^)「異動理由は『何かキモい』からだってさ。クッ、理不尽な……!!」
妥当だよ。俺だって直属の部下がすぐ死ぬドMだったら精神を病むよ。
( ^Д^)「で、ヒッキーさんには新しい側近が付いたわけ。それが『秘密兵器』な」
秘密兵器がもはや名ばかりの公認兵器になってるけどいいのか? 秘密の安売りじゃないか?
( ^Д^)「その側近がさ、勝手にいなくなっちゃったわけ。だから俺とヒッキーさんで手分けして探してんの」
(;´ー`)「どーでもいーけどお前話上手いな!?」
/ ゚、。;/(しばらく泳がせた結果ツッコんだのがそこ!?)
- 356 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 21:58:16
ID:eNPlM.pEO
- プギャーのやけにわかりやすい説明により、我々一同はすんなり状況が把握出来た。
プレゼン能力といい忠誠心といい、コイツいい社員になれるぞ。
プギャーみたいなタイプが社会を回すんだよ。お前が日本をしょって立て!
/ ゚、。;/「不死鳥の雛が啄む禁断の果実はアダムとイブの幻想曲!?」ハッ
爪'ー`)y‐「『あれ、つまり今3階の階段に番人的な人って誰もいないの!?』だとよ」
┗从;゚∀从「あ、ホントだノーガードだ! ひゃっほいまさかのスルーイベントだぜ!」ガッツ
( ^Д^)「『掟紙』により、勝手に4階に行こうとした物は歯という歯が片っ端から砕け散ります」
::/ 、 ;/::「半狂乱の鎮魂半狂乱の鎮魂半狂乱の鎮魂半狂乱の鎮魂半狂乱の鎮魂!!
(いたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!)」ブルブルブルブル
(;´ー`)「うっわ痛ぇぇぇぇぇぇ!! 致死じゃないぶん悪夢だヨ!」
ハハ ロ -ロ)ハ「ドーデモいーデスガ、歯が折れるとかどちらかというとプギャークンの役目っぽくアリマセン?」
( ><)「そうなると代わりにこっちの誰かの爪を割る必要があるんです」
(;^Д^)「何の話だよ!? リスペクトが過ぎるぞ!」
- 357 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 22:01:18
ID:eNPlM.pEO
- /从;゚∀从\「ちょっと待て、じゃあその秘密兵器見つけるまで俺達立ち往生!? ないわー!」フッジサーン
(;^Д^)「そう、そっちも時間使うのやだろ? だからさ、探すの手伝ってくんない?」
(;´ー`)「えぇー……出たヨ、こっち側に得のない、良心に訴えるだけのイベント……」
(;^Д^)「頼むよ、何回も生き返ってるけど一生のお願いだよ!
見つけらんないと『掟紙』で、俺普通に痛み感じるようになっちゃうんだよ!」テヲスリテヲスリ
(;><)「いいことじゃないですか! 性癖治すチャンスじゃないですか!」
変なイベントが発生してもうた。何故これから戦う敵を探さなくてはならんのか。
だが、やらなきゃ時間だけ無駄に過ぎていく。制限時間ある身としては辛い。
ならば手伝って早く終わらせた方がいいかも知れない。ヒッキー義理堅いから恩感じてくれるかもだし。
そうしよう、プギャーの性癖に関しては根気よく治していこう。
(;´ー`)「わかったヨ……さっさと見つけてさっさと戦ってさっさと終わらすヨ」
ハハ ロ -ロ)ハ「ここで時間浪費スルのはキッツいデスネ。時間経ちすぎると先生ショタになりマスシ」
(;´ー`)そ「え、あれ解除されてネーノ!? 未だ恐怖から解放されず!」ビクッ
(*^Д^)「マジで!? じゃあ一時休戦だ、一緒に探してくれよな!」パァァッ
- 358 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 22:06:31
ID:eNPlM.pEO
( ^Д^)「素直くるうを!」
( ー )≡≡≡´ `バシュゥゥッ
><≡≡≡( ) バシュゥゥッ
从;゚∀从そ「!?」ビクッ
( >ー<)≡≡≡ ガション
≡≡≡(´` )ガション
从;゚∀从そ「 ! ! ! ? ? 」ビククゥッ
.
- 359 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 22:08:10
ID:eNPlM.pEO
- ::(;>ー<)::「ちょ、マジで……!? 秘密兵器って……素直クール改め素直くるう……!?」プルプル
::(;´`)::「ヒィィ、その狂気で僕達を恐怖のズンドコに叩き落とした素直クール改め素直くるうさんですか……!?」プルプル
(;^Д^)そ「そう、その素直クール改め素直くr……誰だ貴様ら!!」ビクッ
プギャーの口から発せられたおぞましき名前により、俺とビロードの何かが飛び出した。
素直くるう。優等生・素直クールが生み出した、マジキチ極まりない別人格。
マジかよ、アイツ今野放しなの!? あっという間に校舎がコープスパーティーばりのホラースポットと化したよ!
どうしてそんな異常事態が発生しちまったんだよ、わかんないんです!
( >ー<)「プギャー君。先生ね、組織内の問題に他人を巻き込んではいけないと思うんですヨ」
(;^Д^)「急に突き放された! 何か他人行儀になってる!」
(;´`)「とにかく安請け合い出来るレベルじゃないんです! 説明不足なんです!」
(;^Д^)「とりあえず顔戻せよ!! ここから見た人がいたら何が何だかわかんねぇだろうがよ!!」
从*;゚∀从(……これはこれで……!!)ゴクリ
- 361 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 22:13:02
ID:eNPlM.pEO
- (;^Д^)「そう言わずに助けておくれよぉ……俺と先生はテンプレ1の小悪党仲間だろ……」
(;>ー`)「変なくくりを設けるなヨ! そんなグループネーヨ!」シュガッ
(;´<)「逃走中だったら非ミッションイベントなんです、難易度と見返りが割に合わないんです!」グァッ
(;^Д^)「顔戻しきれてねぇよ!! 今どういう表情なんだ、怖っ!!」
/ ゚、。;/「蹌踉たるガンダーラに足を踏み入れた騎士は紅の傷を踏む……」
爪'ー`)y‐「『あの、私素直クールさん改め素直くるうさんを知らないんですが、簡単に言うと何事ですか……?』だとよ」
从 ゚∀从「クレイジーハローを敵に回したと思え」
/ ゚、。;/「覇王!!
(把握!!)」
(;うー`)「いやぁ、ぶっちゃけ敵意に溢れてるぶんクレイジーハローとは段違いだヨ……」ゴシゴシ
┓ハハ ロ -ロ)ハ┏「ワタシ何もわからナイんデスガ。crazy
hello?」チンプンカンプン
ヤン車のように轟音で高鳴る鼓動を落ち着かせ、俺とビロードはどうにか表情を戻した。どんな表現だ。
しかしくるうかぁ。いつか向き合わなきゃとは思ってたけれども急だわな。
無論心の準備は出来ておりません! だってアイツ怖いんだもん!
- 363 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 22:17:28
ID:eNPlM.pEO
- (;´ー`)σ「と、ともかくそっちの手違いはそっちで始末して頂きたい! 管轄外だヨ!」ビスーン
(;^Д^)「何だよお役所仕事かよ! 頼むよ、俺が真人間になってもいいのかよ!」
从;゚∀从「いいよ! むしろなんでそこまでドMに誇り持ってんだ!」
ハハ ロ -ロ)ハ「アノー、ワタシだけクールサン改めクルウサンの実態掴めてナインデスガ。
これが噂のムラハチブ? マミー、ニホンはオッカネェダ」
爪'ー`)y‐「楽しそうだぞ」
プギャーの必死の懇願を、こちらも必死で退けた。必死な大人ナメんなよ。
すまんプギャー、事情が変わった。アイツ潜む廊下うろつくなら時間食った方がマシだわ。
やっぱりね、性癖を治すチャンスだしね。やったなプギャー、今度ばぬられたら普通に痛いぞ!
(;^Д^)つ□「んー……あ、そうだ、思い出した。
ヒッキーさんに、先生達に会った時のための言伝預かってたんだ」ゴソゴソ
(;´ー`)「ことづて……!?」
- 364 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 22:19:43
ID:eNPlM.pEO
- 俺達が散々ゴネていると、プギャーはハッとした表情で1枚の紙を取り出した。
なんだ、脅しでも書いてあんのか? ハッ、半端な脅しじゃ俺達の恐怖心は拭えないぜ!
( ^Д^)「えー、『☆せんせぇタチへ☆おハローヾ(^▽^)ノ元気してますカ(ワラ』」
(;´ー`)そ「 ! ! ? 」ビックゥゥゥゥ
(;><)「え、小森君ってメールじゃそんなパギャルみたいな文章なんですか!? 意外!!」
从;゚∀从「マジかよ、アイツあんな陰鬱な顔してそんなキャラ持ってたんか! メアド聞こう!」
ハハ ロ -ロ)ハ「 あとプギャークンは顔文字のくだりをどうやって発音してるんデスカ?」
( ^Д^)「『このぶんしょ→を読んデルってことわ☆もうプギャちんからクルルンの話は聞いてるヨネ☆(≧∀≦)』」
(;><)「伝わんないんです! ある意味鈴木さんな狐ヶ崎君よりタチが悪いんです!」
Σ/ ゚、。;/「錆色の雨に絡みつかれた燕は罪を振り切る!?
(ここで比較に使わないでよ!?)」
- 365 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 22:29:57
ID:eNPlM.pEO
- ( ^Д^)「『そんなワケで☆せんせータチにもクルルンさがすの手伝ってほちぃニョロ(*≧m≦*)ヨロピクm(_
_)m』」
(;´ー`)「……地獄だ……おっさんにギャル語は拷問だヨ……」フラフラ
/ ゚、。;/「にょ、ニョロとかヨロピクとか使用するのは非常識ニョロ……(T_T)」ヨロヨロ
ハハ ロ -ロ)ハ「ダイオードサンが洗脳サレタ!」
ヒッキーのお願いの名を借りた怪文書は、俺達生真面目の精神をタイキックのごとく痛めつけた。
拝啓とか敬具とか付けろよ……季節感を出せよ……。
( ^Д^)「………以上!!」
(;><)「終わり!? この時点でお手伝いしようという意志は枝葉レベルも芽生えないんです!」
( ^Д^)「『なーんテネ☆終わったと思った?(^_^;)まだ続きMAX(テヘペロ』」
从;゚∀从「うぜぇぇぇぇぇぇ!! 凄まじくうぜぇぇぇぇぇぇ!!」
( ^Д^)「『ぴぃえす☆もしも1時間以内にダーレもクルルンを見つけられなかったらぁ』……」
(;´ー`)「なんだヨ、もうこんな頼み方するヤツのお願い聞きたくネーヨ……」
- 366 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 22:30:41
ID:eNPlM.pEO
( ^Д^)「『ナント!せんせータチみぃんな☆プギャちんとオソロの性癖になるように設定しちゃいました!』」バァァァァァン
( ´ー`)
从 ゚∀从
( ><)
ハハ ロ -ロ)ハ
爪'ー`)y‐
/ ゚、。 /
(;^Д^)「えっと、これで終わりかよ……なんだよ、なんの脅しにもなってねぇじゃん……なぁ……」ペラッ
.
- 367 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 22:34:09
ID:eNPlM.pEO
( ´ー`)。〇((*´Д`)『あぁ、もうあれだ! 逆に説教してくれ! 先生を叱ってくれ! さぁ!』)
从 ゚∀从。〇(从*゚Д从『あぁぁぁぁぁん、先生でももう誰でもいいからウンコ食わせろぉぉぉぉぉ!!』)
( ><)。〇((*>Д<)『はひぃ、そうですぅ、僕は発育不良のチンケなショタ豚なんですぅ!』)
ハハ ロ -ロ)ハ。〇(ハハ*ロ Дロ)ハ『ハラキリ! セップク! ロウソク! ムチ! サンカクモクバ!!!』)
爪'ー`)y‐。〇(爪*'Д`)y‐『フッ……降りかかる火の粉もたまには身震いさせてくれるもんだな……!!』)
/ ゚、。 /。〇(/*゚Д。 /『黒き花畑に迷い込みし九十九の星屑のファルセットぉ……!!』)
バ―――爪;'ー`)y‐从;゚∀从(;´ー`)「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」(><;)ハ(ロ-
ロ;ハハ/ ゚、。;/――――ン
( ^Д^)
.
- 369 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 22:36:02
ID:eNPlM.pEO
- (;>´ー`)>「ダメだぁ、教師としてアレはダメだぁぁぁぁぁ!! PTAに殺されるぅぅぅぅぅ!!」アタフタアタフタ
\从;゚∀从/「うぎゃぁぁぁぁぁ、あんなウンコジャンキーみたいになりたくないぃぃぃぃぃ!!!」ドタバタドタバタ
::(;><)::「僕はオスブタじゃないんですぅぅぅぅぅ!! ヒト科のオス・14才なんですぅぅぅぅぅ!!!」ガクブルガクブル
ヽハハ;ロ -ロ)ハノ「ファックファッキンファッキンガム!! ハラキリはいいデスガサンカクモクバは流石にノーグッド!!」キィィィッ
爪;'ー`)y≡「へっ、悠長に構えてる場合じゃねえな……!! 悪ぃな高岡、降ろしてくれ……!!」トンッ
/ ゚、。;/「い、異端児と呼ばれたカインとアベルの亡骸を拾う新次元!!」アンコクアンコク
( ^Д^)
≡≡≡┏(;´ー`)┛「こんなことしてる場合じゃネーヨ、探せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」ビューーーン
ビューン┗(><;)┓┗/ ゚、。;/┓≡≡≡「ラジャぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」≡≡≡┏爪;'ー`)┛┏ハハ;ロ
-ロ)ハ┛┏从;゚∀从┛ビューン
( ^Д^) ポツーン
( ^Д^ )
( ^Д^ )「あれ? なんでだろ、こんなに心が痛いのに気持ち良くねぇや」
- 371 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 22:38:28
ID:eNPlM.pEO
−一方その頃−
(;-_-)「……ゼ、ゼェ、ゼェ、ゼェ……!!」ハァハァハァ
(;-_-)「ま、またくるうさん逃がした……早すぎんだよ、都市伝説か……!!」ヘトヘト
(;-_-)「レモナさんよりは力あるけど、僕も体力はからっきしなんだから……!!」
(;-_-)「うがふ……。『禁断聖書』で場所はわかるってのに……追いつけない……」ウップ
(;-_-)「プギャー君とアドレス交換しときゃ良かった……僕の体力じゃ持て余す……」
(;-_-)「やべぇ……くるうさんが『あの人』を見つける前に早く捕まえないと……」
(;-_-)「その前にこのえづきをどうにかこうにかしないと……!!」
(;-Д-)「……オゥエぇぇぇぇぉぉぉぉぉぉ……」グエェェェェッ
- 372 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 22:40:10
ID:eNPlM.pEO
−場所は変わって3階−
(;´ー`)「くっ、この教室もハズレか……!! いたかぁぁぁぁぁ!?」キョロキョロ
从;゚∀从「いませーん! 2年3組教室のロッカーにはいませーん!!」
(;><)「2年1組のロッカーにもいないんです!」
ハハ;ロ -ロ)ハ「ガッデム、2年2組のロッカーにもイヤシマセン!!」
爪'ー`)y‐「フッ、2年4組のロッカーの中にもいなかったぜ」
/ ゚、。;/「時雨降り注ぐ悪意の夜にメリッサの葉が舞い光る!!
(2年5組の教壇の下にもいませんでした!!)」
(;´ー`)「何でみんなロッカーの中しか調べネーんだヨぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
Σ/ ゚、。;/(私は教壇なのに!!)トコヤミガビーン
- 373 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 22:42:20
ID:eNPlM.pEO
- うおぉぉぉぉぉ、ヤバいヤバいくるうが見つからん! 何故だ、みんな3階にいるからか!?
マズい、このまま見つからなければドM学級誕生だ、絶望先生より絶望的だ!
時間が無い、定刻を過ぎたら俺達全員一瞬のうちにブタになる!
イヤだぁぁぁ! 『(*´Д`)先生の悦ぶ学級崩壊のようです』はイヤだぁぁぁぁぁ!!
(;´ー`)「くっそ……校舎は広いっつっても限界があるから逢いやすいはずなのに……」
从;゚∀从「ちくしょうどこにいやがんだ、クールのクの字も見当たんねえよ!」
爪'ー`)y‐「一応クはフォックスのクでもあるぞ」
从;゚∀从「うるせぇバーカバーカ!! 引きずり回すぞ!!」
/ ゚、。;/「星降る岬に心置き去りの夢の跡地に雪積もる!
(ていうかなんで全員3階にいるの!? バラけた方がいいでしょう!)」
爪'ー`)y‐「ハッ、確かに俺はバカさ。バカはバカでも音楽バカだがな」ポリリッ
\(;´ー`)/「訳せヨぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」アアアアアア
(;><)「ギスギスしだしたんです!」
- 375 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 22:45:04
ID:eNPlM.pEO
- ハハ ロ -ロ)ハ「ツーカ、情報があまりにもナッシングなんデスヨネ。
クレイジーサンに会ったお2人サン、なんかヒント的なのアリマセン?」メガネクイッ
(;´ー`)「ヒント……と言われてもなぁ……」
(;><)「会ったと言ってもあくまでも誕生の瞬間に立ち会っただけですからねぇ……」
从 ゚∀从「なんだよお前助産師かよ」
俺達のパニックをただ眺めていたハローが、ふと問いかけてきた。放置してごめんな。
ヒントっつってもねぇ、追われながら掴めねぇよ。あんな極限状態で分析出来たらもはやキラの器だよ。
それにビロードの言う通り、俺達2人はくるう爆誕の現場に居合わせただけで……
(;´ー`)「……俺達2人……?」ピーン
(;><)「ほよよ!? この豆電球が出そうなヒラメキの雰囲気は……!!」
从*゚∀从「うおっ、キタか! ひょんな発言から解決に迫るスーパー先生タイム!
こうしちゃいられねえ、今すぐムービー撮影モードに……」カチャカチャ
- 376 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 22:54:07
ID:eNPlM.pEO
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
(;´ー`)そ「ぬおっ!? な、なんだぁっ!?」ビクビクビクッ
从;゚∀从「ああっ、スーパー先生タイムが!! そして俺のムービー撮影が!!」ビクッ
俺が閃きそうになったのを見計らったかのように、突如悲鳴が校内に響いた。
そのせいでヒラメキが引っ込んだじゃないか! のどのあたりまで出てたのに!
なんかクシャミが出そうで出ないけど鼻は詰まってる感じの気持ち悪さだよ!
(;´ー`)(それより、今の澄みきったボーイソプラノ……!!)
14歳にもなると、生徒達の声変わりも進んでくる。
そんで2年3組のうち、こんなに幼いキレイな高温を出せるのは、ショタ三銃士くらいだ。
うち、ビロードとフォックスはここにいる。つまり、悲鳴の主はただ1人。
(;´ー`)「ミルナ……!!」
- 377 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:02:51
ID:eNPlM.pEO
河内ミルナ。さっきまで冷血無比のスナイパーだった彼は、説教により真面目ないい子に戻った。
つまり、彼には脅威から身を守るすべが無い。無い上にちっちゃい。
くそ、2階は安全だと思って置いてきたのがまずかった!
安全100%なんて有り得ないって白いヘルメットのおっちゃんに言われたのに!
从;゚∀从「先生、これってまさか……!!」
(;´ー`)「ああ、くるうに出くわしちまった可能性がビンビンだヨ……!!」
/ ゚、。;/「鉄の王国の庭園に咲く一輪の薔薇はラグナロクの足枷!」
爪'ー`)y‐「『ヤバいですよ、クレイジーハローさんほどのクレイジーなら河内君捌かれますよ!』だとよ」
(;><)「それどころかショタの活け作りにされるかもなんです!」
ハハ ロ -ロ)ハ「アラヤダ、クレイジーワタシってそんなにクレイジー? 自分が怖い」
(;´ー`)「とにかく行くヨ、今の悲鳴はガチだ……!!」
- 379 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:04:13
ID:eNPlM.pEO
−2階・とある教室−
|゚ノ ^∀^)「あら、皆様お揃いで」ニコニコ
(;゚д゚ )ハァハァ
(;´ー`)ノ「おぉぉぉぉぉ前かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」ズビシャァァァァァァ
|゚ノ ^∀^)「その通り、私は大前ですわ」
(;><)「そーいうことじゃないんです!!」
.
- 380 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:08:16
ID:eNPlM.pEO
- あのさぁ、俺達はそこそこ張り詰めた空気を纏ってここに来たんよ。対くるうに備えて。
そしたらさっきやっつけたショタコンとショタですよ。ショタは涙目だし。
こいつぁくせぇ! 事件のニオイがプンプンするぜぇっ!!
|゚ノ ^∀^)「とりあえず色々言われる前に弁解しておきます。誤解ですわ」
从;゚∀从σ「何がだよ! 状況証拠やら何やらはお前のチョメチョメを物語ってんだよ!!」イギアリィィィィ
|゚ノ ^∀^)「あら冤罪。日頃の行いって大切ですわね、さながら昔話ですわ」
(;><)「そーいうのいいんです!! 根本的な飄々とした性格は変わってないんです!!」
爪'ー`)y‐「性格は厨二関係ないもんな。フッ、やれやれだぜ」カリカリ
(;´ー`)「ミルナ、出来るならば一部始終説明してもらえるか?」
(;゚д゚ )「あ、ああ、何から話せばいいのかわからんが……」
|゚ノ ^∀^)「ホワンホワンホワーン」
/ ゚、。;/(強引に回想に入った!)
ハハ ロ -ロ)ハ「回想入りマース」
- 382 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:10:58
ID:eNPlM.pEO
−数分前−
( -д- )『……』
( -д- )『……ん、んん……』ムグッ
( -д゚ )『んぁ……俺は、気を失って……』モゾッ
川 ゚ 々゚) (-д゚ )
川 ゚ 々゚) (゚д゚ )
川゚ 々 ゚川 ( ゚д゚ )
川 ゚ 々゚) (゚д゚ )
川 ゚ 々゚)「わたしだ」
(;゚д゚ )「誰だぁぁぁぁぁっ!!!」ビクゥゥゥゥン
.
- 384 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:13:48
ID:eNPlM.pEO
- ::(;゚д゚ )::「ちょ……す、素直か……!? 様子がおかしいどころか謎めいてるぞ……!?」ガクブル
\川#゚ 々゚)/『ちょいちょーい! そこは「くるうだったのか」「また騙されたなたなモンタナ」「クロワッサン」の流れやんややーん!
笑いのセオリー知らないんかーい! NSC入って狂わんかーい! カスピかーい!』プンスコプンスコ
(;゚д゚ )『知るかぁぁぁぁぁ!! 何だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!』
≡≡≡|゚ノ ^∀^)『どうしましたかミルナ君!!』シュバッ
(゚д゚;)『おお!? おおおお!? おおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!?』
川;゚ 々゚)『がびょーん! くるうの時よりリアクションがオモシロップエスカロップ!』ガーン
(;゚д゚)『なんかショック受けている! バケモンがショック受けている!!』
|゚ノ ^∀^)『ウフフ、私はショタの悲鳴が轟く場所ならばどこにでもかけつけますわ。
たとえ火の中水の中草の中森の中土の中雲の中ショタっ子のズボンの中!』
(;゚д゚ )『キャー!! なかなかなかなかなかなかなかなか変態だぁぁぁぁぁっ!!』
|゚ノ ^∀^)『必ずゲットだぜショタっ子ゲットだぜイエイエイエイエイエイエイエ』
川 ゚ 々゚)『ピカチュウ』
(;゚д゚ )『何だよこれ! ポケットに収まりきらないようなモンスター共に挟まれた!!』
- 385 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:16:07
ID:eNPlM.pEO
- m9|゚ノ ^∀^)『さぁミルナ君、私が来たからにはもう安心ですわ!
説教されちゃったから能力はありませんが、お金で解決出来るならばしてみせましょう!』カネモチィィィッ
(;゚д゚ )『お呼びじゃねえよ、お前Vシネとかで「金ならある」とか命乞いして殺されるタイプだろ!!』
川*゚ 々゚)『にゅふぅ……2人とも血がいい感じに飛び散りそーな肌質つつつつつつ……!!』ジュルリ
(;゚д゚ )『イヤぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!』
川´゚ 々゚)『ぷぅ、だけどザンネンムネオ、今は2人より先に殺んナイトな子がおんねん……』クルショボン
(;゚д゚ )『……え?』
川 ゚ 々゚)ノ□『それよりミルミルミルナっち、殺らぬ代わりーにこの紙くるうが貰い受けるのら!』ペラッ
(;゚д゚ )『ねるねるねるねみたいに言うな……紙……?』
|゚ノ ^∀^)『私だ』ヌンッ
川 ゚ 々゚)『お前だったのか』
(;゚д゚ )『神!?』
- 386 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:18:07
ID:eNPlM.pEO
- □ヽ(゚々 ゚*川≡≡≡『ちょっぴり満足! とにもカクテキ持ってくるう!!
ひゃほー! よーやくザクザク見つけたぬきーっ!!』タタタタ
(;゚д゚ )『ちょ、速い!! 猪かアイツ……何だったんだアイツ……』
|゚ノ ^∀^)『まったく、人騒がせですわね。さてミルナ君、邪魔者もいなくなりましたし……』ユラァ
(;゚д゚ )『ぬおぉぉぉぉぉ一難去ってまた一難とはこのことかぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
|゚ノ ^∀^)『――――ごめんなさい』ペコッ
(;゚д゚ )『……………へ?』
|゚ノ ^∀^)『先生に、ビロード君にお説教されてわかりましたの。
私がしてきた愛情の押し付けは、ただの暴力だって』
|゚ノ ^∀^)『今更何言っても遅いし、私の顔なんか見たくもないかもしれませんが……』
|゚ノ ∀ )『……本当に、ごめんなさい………!!』グッ
( ゚д゚ )『……』
- 388 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:24:43
ID:eNPlM.pEO
- ::|゚ノ ∀ )::『いくら謝っても謝り足りないくらいなのはわかっていますわ……。
でも、でもせめて、せめて謝らせて……!!』プルプル
( ゚д゚ )『……別にいいよ、そんなの』
|゚ノ;^∀^)『え……』フッ
( ゚д゚ )『俺の扱いはビロードよりはまだマシだったからな。俺が思いつく文句なら言われてるだろ。
とりあえず半ズボンやらホルマリンやら俺は言わなくなればそれでいいよ』
|゚ノ*^∀^)『ミルナ君……!!』
( ゚д゚ )『お前的には「絶対に許さない」とか想定してたんだろうが、生憎そこまで嫌いじゃないから安心しろ』
|゚ノ*^∀^)『ありがとうございます……お優しい……!! お礼にハグをしますわ……!!』ダキッ
(;゚д゚ )『何でだ!? 手段が噛み合ってないぞ!?』
|゚ノ*^∀^)『ヘヘッ、大丈夫ですわ、やましい気持ちはありませんわヘヘッ……!!』ギュゥゥゥッ
(;゚д゚ )『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!』
- 389 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:27:15
ID:eNPlM.pEO
−回想終わりんこ−
(;゚д゚ )「というワケだ」
|゚ノ*^∀^)ホクホク
从;゚∀从「結果的にあの悲鳴やっぱりお前のせいじゃねえか! 何が誤解だ!」
(;><)「グレーゾーンなんです!」
うん、史上最も混沌とした回想でした。ショタコン完治してないやないか。
まぁ、今までのレモナだったら涙目のミルナの涙を舐めとるくらいの暴挙には出そうだもんな。
一応説教の効果は出てるみたいだ。そう思わないとやってられない。
この話だけでだいぶ掘り下げられそうだが、生憎本題はそこじゃない! ソコジャナイロボ!
(;´ー`)「それよりミルナ、くるうは確かに『紙』を持って行ったんだな?」
(;゚д゚ )「はい、一瞬だったから内容とかはよくわかんなかったけど……」
(;´ー`)「内容はわかってるヨ、俺が置いた紙だからな……」
(;゚д゚ )「え……?」
- 390 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:29:26
ID:eNPlM.pEO
- ミルナの証言では、くるうは2人を見逃しても殺したい人がいるという。
かつ、机の上の紙を回収し、「やっと見つけた」と言って走り去った。
つまり、くるうの目的は誰かを殺すこと。そしてくるうは居場所をやっと掴んだ。
そっから導き出せる、ミルナを凌ぐ不幸体質とも言える『ターゲット』は、もはや1人しかおらん!
≡≡≡(;´ー`)「やっべ、ようやくわかった! みんな急ぐヨ、結構時間経ってる!」ピュー
≡≡≡从;゚∀从「ほぁっ!? 先生わかったんですか!? 畜生スーパー先生タイム取り損ねた!」ピュー
≡≡≡ハハ ロ -ロ)ハ「YES。しかし目的地はわかりマシタが、何故クルウサンはソコを目指してたんダベ?」ピュー
≡≡≡(;´ー`)「いや、くるうは『場所』を目指してたんじゃネーヨ。ずっと『ターゲット』を目指してたんだ」ピュー
≡≡≡/ ゚、。;/「嵐の夜に音も立てずに少年は罪深き荒れ野へ……!?」ピュー
≡≡≡爪'ー`)y‐「『ターゲット……!?』だとよ。ていうか鈴木だけムーンウォークみたいだな」ピュー
≡≡≡(;´ー`)「正確に言えば、俺もビロードもターゲットだ。ただ、もう1人いるんだヨ、くるうの『目的』」ピュー
≡≡≡(;><)「あっ……!! わ、わかったんです、くるうさんの狙いは……!!」ピュー
≡≡≡|゚ノ ^∀^)「よくわからないけどとりあえずついていきますわ」ピュー
≡≡≡( ゚д゚ )「俺は横向きに走っているのか?」ピュー
- 393 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:32:24
ID:eNPlM.pEO
−ちょっと前・家庭科室−
(-A-)グーグー
( ‐ω‐)オーオー
(*-∀-)クピークピー
( <―><―>)ネムッテマス
ミセ*゚ー゚)リ
( ∵)
ミセ*゚ー゚)リ「気絶してる時に寝過ぎた……」ギンッギン
( ∵)ウエニオナジ
- 394 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:34:36
ID:eNPlM.pEO
- ミセ*゚ー゚)リ「いやー、起きたらみんな疲れて寝ちゃってんだもんねー。新手の事件が起きたのかと思った」
( ∵)ヨクカンガエタラ
モウシンヤモシンヤダカラ
ジュウヨンサイトシテ
タダシイコウドウナンダガナ
ミセ*゚ー゚)リ「みんなぐっすりだねー……こうしてると自分がさっきトソちゃんをぶっ殺したのが夢みたい」
( ∵)アトデ
デコカラチガデルホド
ドゲザシテオケヨ
ミセ*゚ー゚)リ「モチのロンのポンよ。どんだけバカでも責任感くらいはわかるさ。漢字で書けないけど」
( ∵)ゴジツカンジドリルカッテヤルヨ
サテ チョットションベンシテクルワ
ミセ*゚ー゚)リ「マジで? 危ないからここでやっちまいなよ、シンクとかあるし」
( ∵)ジュウヨンサイデソコマデヨゴレタクナイ
ダイジョウブ
オレノボウコウガベルリンノカベダトシタラ
モウナンパツカツルハシクラッテルカラ
ミセ*゚ー゚)リ「すげぇ例えしてんな。だったら早く行ってきんしゃい。
あっ、気ぃつけなよ? 廊下にバーサーカーがうろついてるかも知んないからwwww」
( ∵)ノ|扉 wwwバーサーカーwwwwwwンナアホナwwwwwwwwwwwwwガラガラwwwwwwww
- 396 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:35:48
ID:eNPlM.pEO
川 ゚ 々゚) ヌンッ
( ∵)ノ|扉
ミセ*゚ー゚)リ
( ∵)…アーユーバーサーカー?
川 ゚ 々゚)「イエス、アイアムコーンポタージュフリーク」
( ∵)
川 ゚ 々゚)「サラバセイシュンノヒカリ」
ミセ*゚ー゚)リ
.
- 397 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:38:30
ID:eNPlM.pEO
ヽ川*゚ 々゚)ノ「ハロローン!! みんな生きてるぅ!? 元祖キルミーベイベーくるうよぉぉぉぉぉ!!
8人くらいかっ殺したいけど今日はクールに1人狙い! くるるるるるきるゆー!!」ニパァッ
(;∵)バーサーカーダァァァァァァッ!!!
ミセ*;゚ー゚)リ「敵襲ぅぅぅぅぅ敵襲ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!」ワァァァァァッ
( <―><―>)「ふへへ……そうです、私がポケモンリーグのチャンピオンですよ……」ムニャムニャ
(;∵)ドンナユメヲミテンダ!
ゼンインカタッパシカラオキロ!
(#う;;Д゚)「うぅぅぅぅぅるさいなぁぁぁぁぁ……静かにしろや舌ちぎるぞボケぇぇぇぇぇ……!!」ゴシゴシ
ミセ*;゚ー゚)リ「意外な子が寝起き悪かった!! 今回の私はツッコむよ!」
.
- 399 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:40:28
ID:eNPlM.pEO
- ξ;゚听)ξそ「んぁあ、何なの……はにゃっ!? なんか怖いのがいる!!」ビクッ
(,;゚Д゚)そ「ゴルァ!? 事件は西校舎じゃなくて東校舎で起きてるんじゃないのかゴルァ!?」ビクッ
(´・ω・`)「そんなことより見てごらんよ。この時間に見える星はとても綺麗だよ」
(;∵)ウオォォォォォダイパニックダァァァァァァァッ!!!
アマリツッコマナイ
オレトミサクボガツッコムホドダァァァァァァァッ!!!
ミセ*;゚ー゚)リ「て、てかクーちゃんってぽっぽちゃんの子分だよね! ここは負け犬の溜まり場ですが!」
川 ゚ 々゚)「なぶー、ご安心をご乱心を! せんせー方と殺りあう前に殺りたい子がいるんよ!
その子ぶったぎったらかえるの子!! おたまじゃくし衰弱死!!」ワキワキワキ
ミセ*;゚ー゚)リ「殺りたい子……!? それじゃこの中の1人だけ殺すために来たってこと……!?」
( <●><●>)+「おやおや、物騒ですね。しかしそんなにすんなりと仲間を売ることなど出来ません。
貴女が誰とどんな因縁があってなんでそんな口なのかわかりませんが、出来れば退いて頂けないでしょうか」キラン
(#う;;-゚)「お前さっきまでポケモンリーグにいたくせに何キリッとしてんだ!」ゴシゴシ
从;'ー'从「寝起きのでぃがツッコんだ!! 新たな一面を見せびらかしてるぞ!」
- 400 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:42:45
ID:eNPlM.pEO
- 川*゚ 々゚)つ+ー「だからからぁ、ウゾームゾーのみんなはすっこんでてぇ!!
ターゲッチュだけブスッと刺したらサラッと帰るからぁ!! らららぁっ!!」ギラン
(;・∀ ・)「つ、つっても……誰なんだよお前のターゲットとやら……」
<ヽ`∀´>「ウリニダ」
( ´_ゝ`)「お前だったニカ」ヌンッ
(´<_` )「まったく気付かなかったニダ」
川;゚д川「この状況下でふざけられる精神力が凄い!」
ミセ*;゚ー゚)リ「良かった、ツッコミが起きてきた! これでボケに徹しきれる!」
(*;゚ー゚)「て、ていうかクーちゃん(仮)のターゲットってマジで誰……」
(*-∀゚)「……ん、にゃぁぁ……何だよエルセーヌ、じゃなくてうるせぇな……」ムックリ
へ(;・∀・)へ「つー、お前まだ寝てたんか!? お前が寝てる間にキラーマシンがやってきたぞ!?」
(*う∀゚)「にゃ? なんじゃそりゃ、なーにアタシ差し置いてツッコんでんだ……」ゴシゴシ
- 401 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:44:52
ID:eNPlM.pEO
川 ゚ 々゚)
(*゚∀゚)
川*゚ 々゚)そ
(*゚Д゚)
川 ^ 々^)「 み ぃ つ け た 」ニコリ
(*;゚Д゚)「はぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
−その頃の東校舎−
(;゚д゚ )「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
- 402 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:47:41
ID:eNPlM.pEO
【(*゚∀゚)side】
ぶっちゃけ、さっきまでアタシはそこそこいい夢を見てた気がする。
何だろ、見てた時は凄いインパクトあったのに何で今は覚えて無いんだろ。なんか原田知世が出て来たような。
ともかく、そんな幸せな夢に浸ってたわけよ。そんで、周りのギャーギャーに引っ張られる形で起きてみれば。
\川*゚ 々゚)/「ヌッフゥ、つーちゃんお久しぶり大根!! 独特の苦味がクセになるう!!
探したのよよぉ、つーちゃん殺っとかないとせんせー達殺んのに集中出来ネーヨ!!
ヌフフフフフクフフフフフウフフフフフカツシカホクサイフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ」ジリジリ
::(*;゚Д゚)::「うおぉぉぉぉぉ夢なら覚めてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」プルプルプル
―――現実の方が悪夢でした☆
.
- 404 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:50:02
ID:eNPlM.pEO
- ヽ川*゚ 々゚)ノ「きゃほー、いい怯え方しますなぁ! 殺人鬼にウケる怯え方っすよ!
おめでとーつーちゃん! 2、3人殺人鬼がいても、みんな真っ先につーちゃん狙うぜ!」ジリジリ
(*;゚∀゚)「そんなモテ期嬉しくねぇ! ていうかジリジリくるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」ゾワゾワ
<川*゚ 々゚)―「くるな!? 残念、くるなじゃなくてくるうでした! 不正解なのでくるうが近付きます!」ジリジリ
(*;゚∀゚)「そーいうことじゃねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」キャァァァッ
アタシのトラウマランキング暫定1位のクーちゃんは、相変わらずイカレた笑顔で近付いてきた。
なんてこった、完全に逃げられたと思って安心してたから恐怖数倍! ホラー映画の理論だ!
(*;゚∀゚)「ちょ、つーか何で今頃アタシを狙うんだよ! 3行で!」
川 ゚ 々゚)「・洗脳されてからずっと待機でガマンの限界
・つーちゃん殺っとかないと次に控えてるせんせー戦に集中出来ぬ
・ぬるいお湯にリスを入れるとビックリする気がする」
(*;゚∀゚)「説明してくれるだけの理性はあんのな!? 3行目はいらないし!」
ミセ*;゚ー゚)リ「凄い! 危機的状況にありながらも的確なツッコミを並べている!」
( <●><●>)「もはやツッコミが反射運動と化してますね」
- 405 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:52:32
ID:eNPlM.pEO
- 川*゚ 々゚)=3「そんなワケで、今回わざわざつーちゃんのもとにかけつけタンゴ!
虐殺チャンスを一度蹴ってまでだよぉ!? えらい!?」エッヘン
(*;゚∀゚)「えらくねぇよ! 価値観が違いすぎてわかんねぇよ!」
畜生、この噛み合わない感じ全然慣れない! 会話が平行線どころか二次元と四次元だもん!
しかし、今北産業により置かれている状況が把握出来た。まさか答えてくれるとは。
『くるう』の目的は、確か出て来た時に視界に入った輩をミナゴロすこと。
そんで、アタシは視界どころかくるうの真っ正面でアヒャってた。
そりゃもうセンターだった。くるうが雛鳥ならアタシを親と思ってるよ。
そんな生理的欲求を今の今まで押さえてたんだ、そりゃハジケますわな。
それに納得出来ないし出来ることなら逃げたいし、あわよくば泣きたいし。
へ( <●><●>)へ「えーっと、これまでの経緯を纏めますと、2人は桃園の誓いほどの仲良しこよしだと」
(*;゚∀゚)「どこをどうまとめたらそんな誤解答出せるんだ! 途中計算見せろ!」
川 ゚ 々゚)b「ピンポンザクブス大正解! 正解者にはくるうサイン入りナイフで死のプレゼント!」
へ( <●><●>)へ「って毛利君が鼻くそ食べながら言ってました」
へ(;・∀・)へ「言ってねぇし食ってねぇし!」
(*;゚∀゚)「それ以前にくるうとは仲良しじゃねぇし!」
- 406 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:55:23
ID:eNPlM.pEO
- クソが、ワカッテマスとか絶対状況把握してんのにおちょくってる!
やっぱアイツ嫌い! アイツがもし消しゴムなら切り刻んで投げ捨てる!
川*゚ 々゚)「んふぅ、面白いねつーちゃん! そんなツッコミいつ思いつくのかな、見ていい!?」ワクワク
(*;゚∀゚)「よくねぇよ! アタシの脳みそ観察したところでただエグいだけだよ!」
クレイジーやKYを相手に、とにかくアタシはツッコんだ。障子を刺すようにツッコんだ。うち和室無いけど。
ぶっちゃけこのツッコミの応酬はボケを処理するためのものじゃない。平たく言えば時間稼ぎだ。
::(*;゚∀゚)::(やべえ、腰が……!!)プルプル
腰が抜けて、立てない。腰ってマジで抜けるんだな、都市伝説かと思った!
それはともかく逃げらんないしよけらんない。どうしよう、どうすれば……!!
≡≡(;・∀ ・)「う、うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!! 待ってろやつー、今助けるぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」タタタ
≡≡(;^ω^)「ここで男を見せるのがビミョメンの心意気だおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」タタタ
≡≡(;'A`)「決してフラグを立てたいワケじゃないからなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」タタタ
(*;゚∀゚)「うわっ! 絶妙に嬉しくない連中が助けが来てくれた!」
- 408 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:57:43
ID:eNPlM.pEO
≡≡≡(;'A`)(;^ω^)(;・∀ ・)「中ボスがなんぼのもんじゃいぃぃぃぃぃっ!!」ダダダダ
すげぇ、デブとガリとビミョメンがくるうに立ち向かった! なんだこの絵にならない感じ!
だがしかし、アタシのために勇気を出してくれたことは堪らなく嬉しい。正直ちょっと涙腺に来た。
ありがとうビミョメン、見直したぞビミョメン。出来ればその死亡フラグを乗り越えてくれビミョメン。
川 ゚ 々゚)つ≡≡≡+ー「必殺☆ピエモン直伝スローイングナイフフフ!!」シュバッ
へ(;・∀ ・)へ「ぎゃーす!」カカッ
へ(;^ω^)へ「おおっ!?」カカッ
へ(;'A`)へ「はにゃっ!?」カカッ
(*;゚∀゚)「ビミョメぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇン!!!」アァァァァッ
へ(;・∀・)へ「俺のアイデンティティが!!」ビクッス
ダメだったー! 予定調和でダメだったー!
でもぶっちゃけコイツらがくるうねじ伏せたらねじ伏せたで微妙な空気が漂うもんな!
ありがとうビミョメン、嬉しかったよビミョメン。はにゃっとか可愛くないぞビミョメン。
- 410 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/07(火) 23:59:20
ID:eNPlM.pEO
- 川*゚ 々゚)つ≡≡≡+ー「ワッフル! ついでに他のみんなにも咲夜さん直伝スローイングナイ!!」シュバッ
へミセ*;゚ー゚)リへ「ひゃわっ!」タタン
へ( <●><●>)へ「ナイフ投げキャラというのは汎用性がありますよね。厨二としてそりゃそそられますとも」タタン
へ川;゚д川へ「なんでそんな余裕なの!?」タタン
(*;゚∀゚)「み、みんな……!!」ハワワワ
クーちゃんから繰り出されるナイフの雨により、次々とみんなが磔にされていく。ナイフのあり場を気にしてはいけない。
あのクレイジークーちゃんが磔に留めるということは、マジでアタシ以外殺す気は無いっぽい。
裏を返せば、アタシは何が何でも殺すという意思表示。
マズい、仲間はみんな動けない、アタシ自身も動けない。
―――殺される。
川*゚ 々゚)「さーて、お邪魔ンボはいなくなったよぉ……!!」ニタッ
::(*;゚∀゚)::「ヒッ……!!」ビクゥッ
- 413 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 00:04:28
ID:qaipT/R6O
- まるでにじり殺さんばかりにアタシににじり寄るクーちゃん。にじり殺し方はよくわかんないけど。
くっそ、アタシの腰が傷心旅行中じゃなきゃ逃げ惑ってたのに! 強くなって帰ってきなよ!?
しかしどうしよう、負け犬フレンド達はみんながみんな剥製みたいに張り付けられちゃったし……!!
へ( <●><●>)へ「ハッ、しょうがないですね阿日谷さんは……。
特別に助け舟を出すんで咽び泣いてありがたがりなさい」キラッ
\(*;゚∀゚)/「ワカッテ―――――――――――マスっ!!! 是が非でもありがたがらないがありがと―――っ!!」ハァァァッ
壁にべったりと貼り付けられながら、ギョロ目はドヤ顔で宣言した。
正直そのドヤ顔大嫌いだけど今は輝いてる! アルミ缶くらい輝いてる!
へ( <●><●>)へ「行きなさい! 磔にならなかった戦士達、『裸男達(ラーメンズ)』!」
≡≡(´・ω・`)「ふっ、ようやく出番か。貸し一つだからね阿日谷さん」ピュー
≡≡(ヽ;'∋`)(ケガだけはしないように! という意気込み持ってそう)ピュー
≡≡へ(;・∀・)へ「俺服着てるからな!? コイツらとくくんないで!?」ピュー
(*;゚∀゚)「だからなんで絶妙に微妙なチームばっかり助けにきてくれんの!? ありがたいけど!」
- 414 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 00:06:44
ID:qaipT/R6O
うわっ、敵っぽい奴らが助けに来てくれた! ありがたいけどありがたくない!
なるほど、全裸と半裸なら磔にする服がないし、もう磔にされてる人もいるしね。弾け飛べばいいのに。
どうしよう、将来自叙伝書くとしてもラーメンズに助けられたとか書けねえぞ!
\川#゚ 々゚)/「くるう旋風脚!!」ドガバキィ
(´・ω・`)≡≡「ぎゃー!」ビューン
(ヽ;'∋`)≡≡(ぎゃー! みたいな吹っ飛び方)ビューン
へ(;・∀・)へ「ぎゃー!」
(*;゚∀゚)「ラーメンズぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!」
川*゚ 々゚)=3「んがふーっ……!! どーだいつーちゃん、くるうはこんなことも出来るんだぜ……!!」プーッ
(*;゚∀゚)「知らねーよ! 肉弾戦アピールは知らねーよ!」
バターンへ(;+∀+)へ(ヽ;+∋+)(´+ω+`)キュー
青蘭リスペクトなくるう旋風脚により、変質三銃士は綺麗な弧を描いて吹っ飛ばされて気絶した。
完全にドロンボー一味の系譜じゃんよ。あとショボン、仰向けで気絶すんな。目が腐る。
- 415 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 00:11:04
ID:qaipT/R6O
- )))川*゚ 々゚)つ+ー「にゅふぅ……お遊びはここいらでスレッドストップよー……!!
さて頸動脈がいいから心臓がいいかな、あえてオシャレに滅多刺しも……」ニジリニジリ
(*;゚∀゚)(((「ひえぇぇぇぇぇ……何だよヒッチコック作品かよ……!!」ズルズル
ギラギラと異常に目を輝かせ、クーちゃんはアタシとの距離を詰めていく。
その恐怖、臨場感たるや。視界の端っこにチラつく不快な肌色を気にしている場合じゃない。
さて、どうしたもんか専門家。みんな壁際な今、助けなんて期待出来ないし……!!
(*;゚∀゚)(……助け……?)ピ――――ン
(*;゚∀゚)(待てよ、確かクーちゃん欲求不満でアタシを求めて、思わずここに飛び出したんだよな……)
(*;゚∀゚)(ならくるうの仲間もそれを知った先生達も、くるうを止めにきてくれるかも……!!)
川*゚ 々゚)つ+ー「ぬぱー、ここは捻って柄の部分で殴りまくるとかぁ……。
殺人鬼にもオリジナリティが大事……かぶりはやーよ……」ニコニコ
(*;゚∀゚)「ス、ストッ―――プ!! 落ち着きなはれ、一旦ウチとトークしやしゃんせ!?」アタフタ
川 ゚ 々゚)「ぺ………?」ピタッ
- 416 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 00:13:11
ID:qaipT/R6O
- チクタクバンバンのように進撃を続けるクーちゃんを、アタシは必死で制止した。
時間さえ稼げば助かるかもしれない。アタシだってレベル低い謎なら解けるんだぜ! 悲しくなんか無い!
よっしゃ任せれ、こちとらトークで世に出てきとんじゃい!!
(*;゚∀゚)ノ「……一番好きなポケモン何よ?」
川 ゚ 々゚)「サンガッキ」
ハイ、案の定ムリでした! 会話のキャッチボールどころじゃねぇよ、ボール投げたらあっち土器作ってたよ。
第一アタシに会話なんて求めてんじゃねーよ、アタシは大和撫子でここまできとんじゃい!
川*゚ 々゚)「みぃ、そうだつーちゃぁん……」
(*;゚∀゚)「んあ!? 何だ何だ、アタシの好きなポケモンはキノガッサだぞ……」
(*゚∀゚) ヒュン
(τ*;゚∀゚)「………んぁ………!?」タラッ
川*゚ 々゚)つ「ヘタぁに小細工とかしない方が、寿命縮めなくていいんじゃないないぃ……?」ニコッ
::::(*;゚∀゚)::::「―――――――――――――――――――――っ!!」ゾクゾクゾクゾクッ
- 419 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 00:18:25
ID:qaipT/R6O
- クーちゃんが一瞬で放ったナイフは、アタシの頬を掠めて軽く血を垂らした。
傷を付けられたことでイヤでも実感する。ガチでアタシは殺される。
普段は顔面液体窒素で洗ったのかと思うほどの鉄面皮を狂気に歪ませ、クーちゃんは笑っていた。
川*゚ 々゚)「フフぅ、乱心、いや安心してぇ? 痛くないようにするからぁ♪
痛くない刺し方とかわかんないけどぉ♪ チャレンジレンジ!
いいじゃないいいじゃなーい! 生き返るんだからいいじゃなーい!」ワクワクワク
::(*;゚∀゚)::「……や、やぁぁぁぁぁっ……やだ、やめて………!!」ブルブルブル
川 ゚ 々゚)「……」
体が震える、呼吸が乱れる。もうツッコミなんてしてる場合ではない。
生き返ると言っても死にたいワケが無い。しかもこんなクレイジー、何するかわからない。
嫌だ、嫌だ。体の震えが止まらない、涙がまぶたに溜まり出す。
川 ゚ 々゚)「……つーちゃん、やめてほしいのぉ……?」ポツリ
(*;゚∀゚)「!! そ、そう、やめて……!! 嫌だ、死にたくない……!!」タジッ
川*゚ 々゚)「……そぉ……♪」
(*;゚∀゚)「え……」
- 420 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 00:22:34
ID:qaipT/R6O
- アタシの必死の懇願を聞いて、どこか嬉しそうに微笑むクーちゃん。
とんでもないようなことをしてしまった気がする。避けるつもりで落とし穴にハマったような。
そんなアタシの心情を見透かすかのように、クーちゃんはつぶやいた。
川*゚ 々゚)「……つーちゃん、気づいてるぅ……?」ニマッ
(*;゚∀゚)「えっ、何が……」
川*゚ 々゚)「今のやりとり、つーちゃんと『クール』がやったのとそっくりだよぉ?」
(*;゚∀゚)「………あ………!!」ピクッ
−その頃の東校舎−
|゚ノ ^∀^)「ホワンホワンホワーン」
- 422 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 00:24:37
ID:qaipT/R6O
- 川*゚ 々゚)「あん時の『クール』もさぁ、泣きながら『やめてくれ』って頼んだよねぇ♪
それを、何だっけぇ♪ 『人生のボーナスステージ』だっけぇ♪ アヒャアヒャガン無視してたねぇ♪」ニマァァァ
:::(*;゚∀゚):::「……あ、ああ、ああああ……ああぁぁぁぁぁ………!!」ガクガクガク
川*゚ 々゚)「『クール』ショック受けてたにゃー♪ 友達に笑いながら殺されそうになったんだもの♪
んで、どーっすか? 『ボーナスキャラ』になった気分わぁ♪」ニコニコニコ
(*;∀;)「あ、あああ、あああ……!! あああ、あああ、あああ、あああ……!!」ブルブルブル
クーちゃんの愉しそうな言葉の1つ1つが、アタシの心をガリガリと削っていく。
そうだ、アタシも戦うつもりの無いクーちゃんを殺そうとした。どうせ生き返るからいいと。
そして先生を傷つけて、『くるう』を起こして。
結局心折れて能力無くして、そんで立場逆転して殺されそうになってる。
なんだ、ただの自業自得じゃん。
(*;∀;)「あ、あぁ……!! ご、ごめん、ごめん……ごめんなさい、ごめんなさい……!!」ガクガクガク
川*゚ 々゚)「んふぅ、泣き顔かーわいい……あともう1個、忘れないでにゃつーちゃん……」ニタァ
- 423 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 00:26:32
ID:qaipT/R6O
川*゚ 々゚)つ+ー「つーちゃんがセンセを傷つけたから、くるうは現れたんよぉ……?」スッ
::(*;∀;)::「ああ、あああぁぁぁぁぁ………」ガタガタガタ
へミセ*;゚ー゚)リへ「つ、つーちゃん!! ヤバいヤバいヤバい、何とかしなきゃ……!!」アワワワ
へ( <●><●>)へ「『ヤバいヤバい』って連呼してると馬に乗ってる気分が味わえますよ」
へ(;'A`)へ「ええぇぇぇぇぇ!? 何その無駄知識! 今は絶対心にしまっとくタイミングだろ!」
へ( <●><●>)へ「そうですか……まったく……世話の焼ける人ですね……」スゥゥゥゥゥゥッ
へ(;^ω^)へ「?」
.
- 424 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 00:27:55
ID:qaipT/R6O
- 川*゚ 々゚)つ+ー「そんじゃ、死の世界にいってらっしゃいましぃ、つーちゃぁん♪」スーッ
(*; ∀ )「――――――――――――っ!!!」
クーちゃんがナイフを掲げる。今から数秒経ったなら、あのナイフがアタシのどっかを切り裂く。
はぁ、生き返るとはいえ死んじゃうんだアタシ。仕方ないか、自業自得だもん。
半ば諦めたアタシは、涙で覆われた瞳を凝らした。
そこに映るのは、今まさにアタシを殺そうとしてるクーちゃんだけ―――。
へ(#<●>Д<●>)へ「 な ぁ に 心 折 れ と ん の じ ゃ ボ ケ ェ ! ! ! 」ドガァァァァァァァァァァァァァス
(*;∀;)そ「!?」ビクッ
川;゚ 々゚)つ+ー「るーてぃんわーく!?」ビクッ
−その頃の東校舎−
(;><)「グレーゾーンなんです!」
- 426 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 00:32:15
ID:qaipT/R6O
- へ(#<●><●>)へ「ったく、さっきから張り付きながら聞いてたらウジウジウジハラ……!!
大体阿日谷さんもツッコミの端くれならナイフとかにツッコミなさい! 鋭いんかーいとか!」イライライラ
(*;う∀゚)「うぅ、で、出来るか! ていうか急に何だよ、ありもしない口でシャウトしやがって……」ゴシゴシ
川;゚ 々゚)「う、うっうー! そーだそーにゃ、今はくるうが一番エクスタシー感じる時なんだぞよ!」ブーブー
へ(#<●><●>)へ「シャラぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっプぉぉぉぉぉわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
へ川;゚д川へ「シャラポワ!?」
完全に殺人現場と化しかけていた家庭科室に、ワカッテマスのキャラ無視の絶叫が響いた。
ちょっと待て、顔膨れ上がっとるぞ。爆死するだろ目を中心に。
そんなアタシの心配をよそに、ワカッテマスの『説教』は続いた。
へ(#<●><●>)へ「わたしゃ2人の因縁とか露ほども知りませんよ!
そんなんより余ったもやしの有効利用法のが知りたいですよ!」
へミセ*゚ー゚)リへ「早めに処理しないと腐るからね」
へ(#<●><●>)へ「だからこそぉっ!! あたしゃ勝手な意見を言わせてもらいますよ!!」カァァァァァ
(*;゚∀゚)「お前泉ピン子みたいになってんぞ!?」
へ( ∵)へ
サッキカラズットオシッコシタインダケドドウヨ
- 428 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 00:37:34
ID:qaipT/R6O
- へ(#<●><●>)へ「クールさん殺そうとしたなら確かに悪いことですよ!
ただでさえ阿日谷さんは邪気極まりない悪の権化ですけれども!」カァァァァッ
(*゚∀゚)「おいギョロ目おい」
へ(#<●><●>)へ「ですがねぇ! ここの負け犬達はみんなそうでしょうが!
後悔と反省が自分の特権だと思わないでください!」ウォォォッ
へミセ;*゚ー゚)リへ「……」グッ
へ(#<●><●>)へ「まぁ同じようなことを8話や15話で言ったんで割愛しますが!」
へξ;゚听)ξへ「そこ端折んの!?」
へ(#<●><●>)へ「とにもかくにも! 自己犠牲が罪滅ぼしになるとかそんな厨二思想は棄てなさい!!」
へ(#<●><●>)へ「私なら泣いてまで止めたかった友達殺すなんて絶対イヤですけどねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」ゴォォォッ
(*;゚∀゚)「!!」ハッ
へ(#<○>Д<○>)へ「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉげりらっぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」コパァァァァァァッ
へ(;・∀ ・)へ「怖い怖い怖い! お前平安時代なら妖怪認定されてんぞ!?」
- 430 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 00:40:21
ID:qaipT/R6O
- 顔無くなるんじゃねぇかと心配するほどのワカッテマスの絶叫は、アタシをハッとさせた。
そうだよ、クーちゃんも言ってたじゃん。『殺し合いは嫌だ』って。
ここでアタシが『くるう』に殺されたら、結果的にクーちゃんはまたショック受けるはず。
そんなの何の罪滅ぼしにもなんないじゃん。厨二が大好きな自己犠牲じゃん。
(*;゚∀゚)(それに、決めたじゃねぇか……。『前向きになる』って……!!)グッ
重苦しい空気に流されて、どんよりキャラに鞍替えしてもうた。デレちゃんじゃあるまいし。
アタシが出来ることは『くるう』に殺されることじゃ無い! 『クーちゃん』に謝ることやないか!
よりによって眼球野郎に気付かされるとはな! 原子レベルで良けりゃ見直してやるよ!
(*;゚∀゚)「……サンキューなワカッテマス……柄にも無いセンチメンタル浸っちまったぜ……!!」ザッ
へ( <●><●>)へ「わかればいいんですよわかれば。貴女のヘコんだ部分なんざ胸だけで充分です」キリッ
(*#゚∀゚)「ほーらちょっと感謝したらコレだよ。アタシの腰が入ったらお前の顔掻き消してやっからな」
へ(*゚ー゚)へ(こりゃもう付き合うなコイツら……)
へ(,,゚Д゚)へ(ゴルァ…)
川;゚ 々゚)「……タクラマカン……」ポツーン
- 431 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 00:45:08
ID:qaipT/R6O
ギャースカ(*;゚∀゚) へ(<●><●>
)へ アシラッテマス
川;゚ 々゚)「……みゃぁぁぁぁぁ……? 何それ、何ストロベリってんにょぉ……!?」
川;゚ 々゚)「んにゃ……ダ、ダメだよぉ、ハリマオぉ……殺さない方が『クール』のためってぇ……」
川;゚ 々゚)「だったら、だったらくるう……!! そ、そんなの、そんなの絶対おかしなな……!!」
::川;゚ 々゚)::「そんなん信じないもん、サイモン……!! そんなん、そんなん……!!」プルプル
::川; 々 )::「……ぬ……ぬ……!!」ワナワナワナ
.
- 432 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 00:46:23
ID:qaipT/R6O
≡≡川/#゚ 々゚)/「ダメ――――――――――――――っ!!!」ガバァァァッ
ヽ(*;゚∀゚)ノそ「ばばおぉぉぉぉぉぉっ!!?」ビックゥゥゥゥゥッ
へ川;゚д川へ「『ぬ』は何だったの!?」
−その頃の東校舎−
从;゚∀从「うっわ、職員室前が瓦礫の山だ! どかすか回り道しねぇと!」
(;><)「くっ、誰がこんな卑劣極まりない真似を……!!」
(;σ´ー`)σ「お前お前ーっ!! やれって言ったのはオレーっ!!」
- 434 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 00:49:28
ID:qaipT/R6O
- しまった、KYに気を取られてKICHIGAIをほったらかしてもうた!
急に飛びかかってきたくるうはそのままアタシの手を抑え、馬乗りになる。
端から見たらもう情事じゃねぇか! だいぶキャラの濃いレズカッポーの情事じゃねぇか!
嗅ぎつけんなよペニちゃん! 「どっちかになりてぇ」みたいな目で見るなまたんき!
川#゚ 々゚)つ+ー「さーて、お待たせでまかせ……今からつーちゃんの内蔵を1センチ感覚で叩いていくよぉ……!!」ギラーリ
(*;゚∀゚)「怖ぇよー! ギャグなんだからもうちょっとほのぼのとした手段を取れよー!」イヤー
川#゚ 々゚)つ+ー「ウィームッシュ! じゃあハトのモノマネをしながら滅多刺ししします! クルッポー!」ギラーリ
(*;゚∀゚)「そうじゃなぁぁぁぁぁい!! ワ、ワカッテマス! プリーズレンドミーつーちゃんヘルププラン!!」
へ( <●><●>)へ「オーイェー。もうここまで来たら説得は通じません、全力でジタバタしなさい」
((((*#゚∀゚)))))「りょーかぁぁぁぁぁい!!
食らえぇ、末っ子という環境が育てたジタバタをぉぉぉぉぉっ!!」ジタバタジタバタ
((((川;゚ 々゚)))))「ぬおぉぉぉぉぉ!! くるうの下でジタがバタぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ブルブルブルブル
へミセ*;゚ー゚)リへ「凄い構図! 重なり合う2人が震えるの凄い構図!」
へ( ∵)へ AAデハツタワラナイコトガ
ナニヨリモココロノコリデヤンス
- 435 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 00:50:22
ID:qaipT/R6O
- ワカッテマスのアドバイスを受け、アタシはそりゃもう必死でジタバタった。
こんなにジタバったのは小2の時だかに龍を象った貯金箱をねだった時以来だ。
その時の記憶を呼び覚まし、今、ジタバる!! うおぉぉぉぉぉっ、かってかってぇぇぇぇぇっ!!
(*#゚∀゚)「くおぉぉぉぉぉっ、つーちゃんは1回刺されただけで死ぬぞぉぉぉぉぉっ!! でも死なぁぁぁぁぁん!!」ジタバタ
川#゚ 々゚)「ふみゅぅぅぅぅぅっ、でも殺ぉぉぉぉぉみゅ!! なぜならくるうは魚雷だからぁぁぁぁぁっ!!」ガッシンガッシン
(*#゚∀゚)「お前魚雷じゃなくてくるうだろがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
とにかく『くるう』よ、アタシは『クーちゃん』のために死ねないんだよぉぉぉぉぉっ!!」ジターンバターン
川#゚ 々゚)「うゆぅ、うるさいクロサイうるさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!
アタシだってつーちゃん殺らんとならんのさ、『クール』のためぇぇぇぇぇっ!!」ドッシュラッシュ
(*;゚∀゚)「ぇあっ!? 何だそれ、お前もクーちゃんのためって……」
川#゚ 々゚)つ「スキマスイッチぃぃぃぃぃっ!! あ、間違えた、すきありぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」ガッ
(*; ∀ )「ふぎゃっ……!!」ガフッ
へ(#´;;-゚)へ「サムシング官房長官!」ムニャムニャ
へ从;'ー'从へ「でぃがここまで来て未だに寝ボケたままだ!!」
- 437 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 00:52:42
ID:qaipT/R6O
- (*; ∀ )「はがっ……く、首締めとか、こ、こういうジワジワいくパターンもあるんかーい……!!」グフッ
川#゚ 々゚)「あるんだーい! くるうは殺傷方法の総合商社だってクレイジー界では評判!!」キリキリ
(*; ∀ )「きょっ、今日生を受けたはずなのにもう名が知れてんの……!? お前スーパールーキーだな……!!」ヒューヒュー
怯んだ隙をとっさに突き、くるうはすかさずアタシの首を押さえつけた。
こなくそ、ナイフに気を取られすぎた! くるう旋風脚で肉弾戦もいけることは学んだのに!
息が止まり、力が入らない。それでもツッコむ意地を偉い人に褒めてほしい。
ー+⊂川#゚ 々゚)「ふーっ、やっとこさジタバんなくなってきたに、これで今度こそおしマイケル……!!」ギラン
(*; ∀ )「ぎうっ……!! や、やめろぉ……!!」
霞む視界の端でナイフが光る。くるうはどうしてもナイフでとどめ刺したいみたいだ。
くっそ、生きるって決めたのに。クーちゃんにちゃんと謝るって決めたのに。
ゴメンねクーちゃん、アタシまたクーちゃん悲しませちゃいそうだわ。
ー+⊂川#゚ 々゚)「もー前置きとかやめとく! さらばつーちゃん、『クール』のために死んでれら!」チャキィン
(*; ∀ )「んはっ……く、くそっ……!!」カハッ
へ(;<●><●>)へ「阿日谷さん……!!」
- 438 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 00:54:03
ID:qaipT/R6O
「良かった、間に合った」
.
- 439 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 00:58:12
ID:qaipT/R6O
【( ´ー`)side】
≡≡≡(;´ー`)「ぬごぉぉぉぉぉっ!! 家庭科室まであと少しだヨぉぉぉぉぉっ!」ダダダダ
≡≡≡从;゚∀从「うおぁぁぁぁぁ!! こんな手間のかかる移動教室があったものかぁぁぁぁぁっ!!」ダダダダ
≡≡≡/ ゚、。;/「き、亀裂に苛まれし不確かな楽園にフェアリーの竪琴響くぅぅぅぅぅっ!!」
≡≡≡爪'ー`)y‐「『ろ、廊下を走るのは本来なら非常識だけど、今日だけは特例ぃぃぃぃぃっ!!』だとよ」ダダダダ
≡≡≡ハハ ロ -ロ)ハ「とてつもなく今更デスケドネ」ダダダダ
≡≡≡( ゚д゚ )「お前ら走りながら話すことに慣れてるな」
2年3組から家庭科室までは割と離れてるとはいえ、そんなに時間がかかるものではない。
だけど廊下なくなってたり教室ぶっ飛んでたりの障害物まみれで、思ったより時間かかっちまった。
これで戦い終わっても壊れたままだったらどうしよう! クビどころじゃねぇぞ、裁判だよ!
≡≡≡|゚ノ*^∀^)(ショタの全力疾走を背後からのベストアングルで見れる……眼福……!!)ジュルリラ
≡≡≡(;><)「せんせー! なんか背後から圧を感じるんですぅぅぅぅぅっ!!」ダダダダ
≡≡≡(;´ー`)「振り向かずに走れぇぇぇぇぇ!! もってかれるヨぉぉぉぉぉっ!!」ダダダダ
- 440 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 01:00:16
ID:qaipT/R6O
- あーっ、もう辛い! からいじゃなくてつらい!
おっさんに許される運動量を超過してるよ、中堅芸人ですらこんなムチャしねぇよ!
それでも俺は頑張る! 頑張んないと教え子が家庭科室で挽き肉にされて煮込まれる!
≡≡≡从;゚∀从「せらせんせー! 前方に家庭科室確認ぃぃぃぃぃん!!」
≡≡≡(;´ー`)「ぃよっしゃぁぁぁぁぁい!! 一気に突入するぞぉぉぉぉぉい!!」
≡≡≡┗ハハ#ロ ∀ロ)ハ┛「YEARRRRRRR! カチコミ! ウチイリ! テッポーダマ!!」ハキハキハキ
≡≡≡(;><)「出た! 外人特有★Vシネから得た偏った893知識なんです!」
走ること数分、ようやく家庭科室が目と鼻の先の距離になった。忍ペンまん丸並みに遠回りしたよ。
くるう対策だが、初めてあった時より人数も増えた。あの本能任せのくるうならあしらえるはず。
こんなこと言ってビームとかの進化を遂げてたらもう土下座しかないがな!
とにもかくにも突入じゃ!! 気分はあさま山荘にぶっ込む鉄球じゃぁぁぁぁぁっ!!
≡≡≡(;´ー`)ノ「どらぁぁぁぁぁっ!! 阿日谷ぁっ、まだヒトの姿をしているかヨぉぉぉぉぉっ!!」ガラガラァァァッ
【見せられないよ!】ヽ从;゚∀从「場合によってはモザイクをかける準備は出来てるぞぉぉぉぉぉっ!!」
- 441 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 01:01:21
ID:qaipT/R6O
lw´‐ _‐ノv「きゃー! のび太さんのエッチー!」
( ´ー`)ノ
lw´‐ _‐ノv
从 ゚∀从
( ><)
ハハ ロ -ロ)ハ
爪'ー`)y‐
lw´‐ _‐ノv「ここいらで一旦挟まってみる」
/ ゚、。 /
|゚ノ ^∀^)
( ゚д゚ )
.
- 442 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 01:09:53
ID:qaipT/R6O
lw´‐ _‐ノv「あたしだよ!」
(;´ー`)そ「おま……!? 神々じゃない!? にしおかすみこだ!」ビクッ
(;><)「何のフェイントですか!?」
lw´‐ _‐ノv「完全に神々のテンションだったのはどこのどいつだ〜い? あたしだよ!」
(;´ー`)「俺だヨ! お前『あたしだよ』言いたいだけじゃネーか!」
从;゚∀从「少なくとも今やることじゃねぇわな!」
勢い良く突入した俺達を待ち受けていたのは、にしおかすみこだった。なんじゃそりゃ。
俺的には扉を開けたら2秒でくるうとか想定してたからね、脱力しすぎて溶けるわ。
(;´ー`)「あ、そーだ! つーは……!!」キョロッ
(*゚∀゚)「いるよ」
川 ゚ 々゚)「くるうもいるよ」
(´ー`;)「くるうもおったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ギャァァァァァァ
- 443 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 01:11:08
ID:qaipT/R6O
- \川*゚ 々゚)/「ヤッハー! アナタの街のマーダーズエンジェル☆くるりくるららくるうぅぅぅぅぅ!!
なんかいろいろあったけれども最終的にアタイ元気やでっ! でででっでででっ!!」アシャアシャ
(;´ー`)「うわぁぁぁぁぁ相変わらずおどろおどろしいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」ガタガタガタ
ビックリした、背後にトラウマ立ってた! 天地無双の構えをしながら立ってた!
クレイジーハローで慣らしたはずなのに足が竦む! これが実践とシミュレーションの違いか!
くっそぉ、動け! 俺の足ぃ、動けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!
「心配しないで大丈夫ですよ。今のくるうさんは僕が居るから安全です」
(;´ー`)「!! その声は……」
へ(#´;;-゚)へ「荻窪ササニシキジュニア!!」ムニャムニャ
(;´ー`)そ「 ! ! ? 」ビクッ
(;-_-)そ「ヒッキーだけど!?」ビクッ
へ从;'ー'从へ「すまん、でぃは絶賛寝ぼけまなこTIME実施中だ!」
- 444 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 01:16:42
ID:qaipT/R6O
- (;-_-)「そ、そんなわけでお久しぶりです……くるうさんは落ち着けといたんで……」ヘコヘコ
(;´ー`)「お、おぉ久しぶり……お前手紙だと鬼ギャルみたいになるんだな……」
(;-_-)「え? 大体手紙とかメールってあのくらいのテンションになりません?」キョトン
从;゚∀从「なんだその価値観の相違! 気持ち悪ぃ!」
奥の方から現れたのはある意味今回の騒ぎの元凶・荻窪ササニシキジュニアことヒッキー。
今までの感じでだいぶお前の印象ワケわかんない寄りになってるぞ。
だがまぁしかし、阿日谷が無事っぽくて良かった。みんな磔なの怖いけど。
lw´*‐ _‐ノv「鬼ギャル!? やだなんか愉快そう! 見せて見せて見せなきゃ許さんぞ!」ワクワク
/ ゚、。;/「未開の塔に棲む薊のポレロ!
(食いついた!)」
ハハ ロ -ロ)ハ「そりゃ食いつきマスワナ。ワタシだって食いつク、ワニさんも食いつク」
爪'ー`)y‐「ハッ、そんなことより聞かせろや。小森とシュール、何故お前らは一緒にいる?」
(-_-)「ああ、それですか……」
.
- 445 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 01:18:36
ID:qaipT/R6O
(-_-)「僕達、一時的に手を組むことにしたんです」ドーン
(;´ー`)「な、何だって―――――っ!?」ガビーーーン
lw´‐ _‐ノv「あ、手を組んだといっても政治批判的な意味は無いでよ」
从;゚∀从「わかってるわ! むしろ政治批判に繋がる捉え方の方が知りたいわ!」
( ^Д^)「フッ、謎の存在だったシュールの参戦……こいつぁワクテカしてきたぜ!」
(;><)そ「指差君いたんですか!?」
/ ゚、。;/(じゃあ都村さん一体どこで何してんだろう……)
川 ゚ 々゚)「バルバロッサ」
.
- 446 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 01:20:11
ID:qaipT/R6O
−その頃のトソンさん−
(゚、゚トソン
(゚、゚;トソン「誰もいねぇ……」ポツーン
(゚、゚;トソン「うえぇぇぇぇぇ……!? シュールさんどころか、誰にもエンカウントしないとか有り得ます……!?」
(゚、゚;トソン「まさか私無意識のうちにトヘロス唱えちゃった? しまった、私のレベルが高いから……」
(゚、゚;トソン「ハァ……なんかツいてないんですよねぇ……これまで14回転びましたし……」
(゚、゚;トソン「人恋しいぃぃぃぃぃ……人のぬくもりが欲しい、田舎に泊まりたい……!!」
(゚、゚;トソン「もう本当にシュールさんでもトールさんでも誰でもいいから逢いたい……!!」
ヽ(゚、゚;トソン「もう片っ端から部屋探してみますか……すいませーん、お邪魔しまーす!」ガラガラ
- 447 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 01:21:13
ID:qaipT/R6O
(*‘ω‘ *)
ζ(゚ー゚*ζ
(゚、゚トソン
(*‘ω‘ *)「何ガンくれてんだっぽ」
ζ(゚ー゚*ζ
(゚、゚トソン
.
- 448 名前:
◆kB11BI8NVE:2012/02/08(水) 01:22:51
ID:qaipT/R6O
(゚、゚;トソン「……すいません、寂しかったんで抱き締めていいですか……?」フラッ
ζ(゚ー゚;*ζ「 ! ! ? 」ビクビクビクーン
(*‘ω‘ *)「さえずるなっぽ」
第21話 END
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