- 174 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 20:30:08
ID:AqYWgpzgO
( ´_ゝ`)<あらすじ&人物紹介>(´<_` )
つまり:妄想叶えた厨二の暴走を先生が説教で止めるんだけど前回まさかのショボーンオチ。
( ´ー`):教師。説教で厨二依存を消すと能力を消せる。好きな漫画はマスターキートン。
从 ゚∀从:純情前世ヤンキー。重力を操れる。好きな漫画はフルーツバスケット。
( ><):KYショタ。色んな重装を操れる。好きな漫画はbleach。
爪'ー`)y‐:マセショタ。歌詞を心に響かせる。好きな漫画はあさりちゃん。
(*‘ω‘ *):ほんわかボス。人を洗脳出来る。好きな漫画はさよなら絶望先生。
(゚、゚トソン:秀才苦労人宇宙海賊。能力不明。好きな漫画は君に届け。
ハハ ロ -ロ)ハ:ツンデレ帰国子女。忍者の術が使える。好きな漫画は絶体絶命でんぢゃらすじーさん。
/ ゚、。 /:ゴスロリ真面目ドジ。剣に触れた者を正気に戻す。好きな漫画はローゼンメイデン。
lw´‐ _‐ノv:よくわからん海賊団員。能力不明。好きな漫画はいぬまるだしっ。
( ´_ゝ`):緊張感無い裏切り者。光と影を操る。好きな漫画はジャイアントキリング。
( ^Д^):かませ犬。ネオマテリアルサイクロプスを操る。好きな漫画は鋼の錬金術師。
作者ぱみゅぱみゅ:チキン。口の中が狭いからすぐに歯で傷つける。好きな漫画は魔人探偵脳噛ネウロ。
( ´_ゝ`)「知らないよな」(´<_` )
- 175 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 20:31:55
ID:AqYWgpzgO
- (´・ω・`)「やぁみんな、『戦う生徒指導』を読みに来てくれてありがとう。作者も喜びのあまりアヘ顔晒してるよ」
(´・ω・`)「僕かい? 僕は黛ショボン。好きな関節技は腕ひしぎ逆十字さ」
(´・ω・`)「さぁ、なんやかんやで『豪快! 都村宇宙海賊団(変な名前)』編もいよいよ佳境」
(´・ω・`)「嘘吐きニダー君を退け、残念なイケメンモララー君に説教した先生一行にトソンさん達が迫る」
(´・ω・`)「これは要らない情報かも知れないけど、
作者は第一話で宇宙海賊というワードを出した時はこんなシリーズになるなんて毛ほども考えてなかったよ」
(´^ω^`)「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
(´・ω・`)「さぁそれはともかく、果たして先生達は都村さん達にどう立ち向かうのか?」
(´・ω・`)「そしてミスターかませ犬・プギャー君の動向や如何に」
(´・ω・`)「僕? 僕は体育館の用具室で現在進行形で縛られてるよ」
(´・ω・`)「さーて、僕の出番はそろそろおしまい。あとはオチに使われることを祈って転がるとしようか」
(´^ω^`)「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
- 176 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 20:33:14
ID:AqYWgpzgO
( ´ー`)先生の戦う生徒指導のようです
第16話 「兄と弟、かくあるべき」
.
- 177 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 20:36:18
ID:AqYWgpzgO
【( ´ー`)side】
−体育館入口付近−
(;´ー`)「……もういい?」
(゚、゚トソン「あ、もうちょびっとだけ待ってください。今ポジショニング確認するんで」イソイソ
从#゚∀从「……」イライライライラ
( ´_ゝ`)「んーっと……俺の立ち位置ここで良かったよな? レフトの奥」ゴソゴソ
lw´‐ _‐ノv「ニダーとモララーいないけどどうするん? 代わりにこけしでも立てとく?」ポテポテ
(゚、゚トソン「あ、ご心配なく。私が2人の分もこなしますので」スタッ
(;><)「……」
(゚、゚トソン「あ、お待たせしました。それでは始めさせていただきます」
ハハ*ロ -ロ)ハ パチパチパチパチ
/ ゚、。;/「……」
爪'ー`)y‐(タバコチョコ無くなってきたな……もうちょっと味わおう)ムシャムシャ
- 178 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 20:37:48
ID:AqYWgpzgO
- (゚、゚*トソン「……ワン、ツー、スリー、フォー!
どぅるるっどぅるっ♪ たんたんたらたた〜ん♪ ズンチッズンチッズンチッズンチッ♪」
(゚、゚*トソン「でぇ〜っかい宇宙を駆ぁ〜け巡れ〜っ♪ 我らむ〜てき〜のかっいぞっくだぁ〜ん♪」
( ´_ゝ`)「ちゃらちゃっ♪」パンパン
lw´‐ _‐ノv「なんで〜もしってるシュ〜ぅル〜♪ ハッ!」
(`、´トソン「うっそっをつ〜くよニ〜ダぁ〜♪ ハッ!」
+(゚、゚トソン「かっこい〜いのっさモ〜ララ〜♪ ハッ!」
( ´_ゝ`)「はっなっがっおっきいっよっあ〜にじゃ〜♪ ハッ!」
(゚、゚*トソン「そっしってっわ〜たし〜が♪ ズンチッズンチッズンチッズンチッ♪
みんな〜をった〜ばね〜るっ♪ ズンチッズンチッズンチッズンチッ♪
ごうか〜いかいぞ〜くキャ〜プテンっ♪ トソン〜♪」
lw´‐ _‐ノv「デュワー♪」
(゚、゚*トソン「このよっのす〜べて〜はわ〜たし〜のもっのっよっ♪
豪快! つっむっらっうちゅ〜ぅかいぞくだぁ〜ん♪」ダァーンダァーンダァーンダァーン
(゚、゚*トソン「ててれっ♪」
\( ´_ゝ`)\lw´‐ _‐ノv「やっ!!」(゚、゚*トソン/
キメッ
ξ゚听)ξ(#゚;;-゚)从'ー'从( ∵)/ ゚、。
/爪'ー`)y‐ハハ*ロ -ロ)ハ「Oh……!!」( ><)从
゚∀从( ´ー`)
(*゚ー゚)(,,゚Д゚)(-@∀@)(・∀ ・)(ヽ'∋`)('A`)( ^ω^)川д川(*゚∀゚)(
<●><●>)(´<_` )
- 179 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 20:41:45
ID:AqYWgpzgO
- 俺はね、結構真面目な気持ちでこの体育館に乗り込んだよ?
そりゃそうだ、都村は強敵だ、激戦必至なことは間違いない。
そしたらこれだよ。ハハッ、何これ?
(゚、゚トソン「んー、やっぱり3人だとポーズの締まりが悪いですねー」
何この子、何かギニュー特選隊みたいなこと言い出したんだけど。
lw´‐ _‐ノv「いやー、それよりトソンのニダーの物真似似てたよー。
超似てた、インドゾウとアフリカゾウくらい似てた」
(゚、゚;トソン「それは別種なんじゃないですか!? せめてあややとはしのえみくらい!」
( ´_ゝ`)「それより俺の『鼻がおっきいよ』ってなんとかなんない?」
何この和気あいあい感。こっち20人置いてけぼりなんすけど。
dハハ*ロ -ロ)ハb「ブラボー! ブラボー! ファンタスティポ!! クールジャパン!!」ヒューヒュー
訂正、1人ついていってる人がいた。だいぶ日本のクール観を誤解している人がいた。
この子あれだわ、しっかりそうに見えて買い物で大失敗するタイプだわ。
- 180 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 20:43:11
ID:AqYWgpzgO
- (゚、゚*トソン「どうでした皆さん、どの辺が特に良かったですか? 『ててれっ♪』ですか?」
从 ゚∀从「全体的にムカついた」
Σ(゚、゚;ガビーン
ハハ;ロ -ロ)ハそ GABI-N
ハローがまるで我がことのようにショック受けてる!!
アイツどんだけ今のオープニングテーマ気に入ってたの!?
(;><)「そんなことより、シュールさん……やっぱり戦わなきゃなんないんですね……」
lw´‐ _‐ノv「そういうことやね。悲しいけどこれ、戦争なのよね」
( ´_ゝ`)「戦争では無いけどな」
(゚、゚;トソン「そ、そんなこと……オーマイガ……寝ずに作詞作曲したのに……」ヨロッ
( <●><●>)「こっちはだいぶメンタルの弱さを露呈しちゃってますね」
- 181 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 20:45:21
ID:AqYWgpzgO
- (;´ー`)「あれ、シュールとビロード、なんかあったのかヨ? なんかただならぬ雰囲気だが」
lw´‐ _‐ノv「Bまで行ったよ」サラリ
(;´ー`)「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」ドーン
(*;-@∀@)「ちょ、Bとかちょ、え、Aがチッスやろ!? Bってあの、ウヒョー!!」ムッハー
(#・∀ ・)「ビっロード貴様低身長のハンデ乗り越え抜け駆けとかあやからせろぉぉぉぉぉっ!!!」グォォォォ
/ ゚、。;/「じゅ、14歳が学校でそんなふしだらかつ破廉恥な、非常識よ非常識なのよ!!」ビシィィィィ
(,,゚Д゚)「ほぅ……」(゚ー゚*)ゴクリ
(;><)「事実無根なんです!! 色んな人から向けられる蔑視がキツいんです!!
先生探すのを協力してもらっただけなんです、別にR指定な出来事は無いんです!!」
lw´‐ _‐ノv「嘘ばっかり。アナタったら協力する代わりに、アタイの操を……!! ヨヨヨ……」
(;><)「やめてー、僕の評価が地に堕ちるんですぅぅぅぅぅ!!
こんなあどけないAAで濡れ場は明らかにキャスティングミスなんですぅぅぅぅぅ!!」
(;´ー`)(実に14歳らしい下ネタだ……)
- 182 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 20:47:06
ID:AqYWgpzgO
- 痛烈なイジリに悶えるビロードを見てご満悦のシュール。なんか手慣れてんな。
ビロードがはぐれてる間、一体何があったんだ。便所で何が起こったんだ。
(゚、゚;トソン「ちょ、作戦開始前にフラッといなくなったと思ったらそんなことしてたんですがシュールさん……」
( ´_ゝ`)「こらこら、いずれ戦うというに敵と触れ合いすぎたらアカンて。常識的にアカンて」
(´<_` )「お前がほざくなクソがひん剥くぞ」
うん、とりあえず弟者はごもっともだ。裏切りフェチが常識を振りかざすな。
だが、そんな仲間の声に対しても、シュールは相変わらずの平坦な口調で返した。
lw´‐ _‐ノv「別にいーのよ、いつ誰と仲良くしても誰と戦っても私は構わない」
lw´‐ _‐ノv「さっきはビロードに協力したいからしたし、今はビロードと戦いたいから戦うつもり」
lw´‐ _‐ノv「『今』が楽しけりゃ『後』なんてどーでもいーの、私の場合は」
(;><)「……シュールさん……」
(;´ー`)「……なるほど、そういうタイプか……」
从 ゚∀从「で、結局シューとはどこまで行ったん? 便所で一線越えるとはやりおるなお主」
(;><)「じーじーつーむーこーんーなーんーでーすーっ!!!」
- 183 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 20:49:45
ID:AqYWgpzgO
- たまにいるんだ、こういうシュールみたいな『刹那主義』の厨二が。
先の展開や作戦、仲間よりも自分が現在進行形で楽しめる方を優先する。
彼女が何をするかは誰にも予想出来ない。彼女自身も何をするか決めてないんだから。
そういう生き方は、確かに非常に楽しい。後悔せずに生きるというのは1つの理想でもある。
だが、その性格のまま彼女が大人になったら、きっと後悔する。
シュールに関しては今まで情報皆無で何かおっかなかったが、ようやく説教の糸口が見えた。
(´<_` )「……んー、ちょうどいいから俺にも1つ話させてくんね?
こっちには早いとこ一発いいパンチをぶっこんでやりたいヤツがいんのよ」
(;´ー`)「弟者……」
( ´_ゝ`)「ですって。大変だねぇ、またんきも」
(;・∀ ・)「俺!? イケメンを恨むことはあろうともイケメンに恨まれる覚えは無いぞ!?」
(´<_` )「ちげぇよ、テメェだよバカ面細目デカっ鼻」
( ´_ゝ`)「あらやだ、同じ顔の人に見た目をディスられた。皮肉」
- 184 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 20:53:24
ID:AqYWgpzgO
- (´<_` )「やってくれたなマイブラザー……俺はハナから使い捨てるための駒だったってワケか?」ガッ
( ´_ゝ`)「オーケーマイブラザー、とりあえずその胸倉掴んでる手を離そうか。
ほら、手を離して、自分で自分の親指を見て。グッジョブ!」
b(´<_` )「和まねえよ、ヒートアップしてるよ。でもすげぇ、ホントにグッジョブになった」
持ち前のクールキャラはどこへやら、弟者はヤンキーのごとく兄者に掴みかかった。
それもそうだ、なんせ実の兄に勝手に呼び出され、勝手に能力奪われたのだから。
しかもその理由が「裏切りフェチだから裏切った」とか。戦後最大の理由になってない理由だよ。
( ´_ゝ`)「しゃーないやん、一番信頼してる弟を裏切るとかとてつもない見せ場やーん。
お前だって俺の裏切りフェチ知ってたろ、理解はあるはずやで」
(´<_` )「……確かに兄者の裏切りフェチは知ってたし、理解は出来るけどさ……」
(;><)「出来るんですか!?」
(´<_` )「……でもさ、本当に……」
(´<_` )「……本当に、裏切った理由はそれだけなのか?」
(;´ー`)「えっ……!?」
( ´_ゝ`)「……」
- 185 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 20:54:50
ID:AqYWgpzgO
- (;´ー`)「ちょ、弟者……それって、どういう……」
(´<_` )「兄者はバカだってことは14年間一緒に生きてきた俺が一番よく知ってる」
(´<_` )「だから……」
(´<_` )「兄者が、フェチだけで簡単に俺を切り捨てられるほどのバカじゃないってことも知ってんだよ」
( ´_ゝ`)「……」
そう言い捨て、弟者は口を開かない兄者の方向にキリッと向き合った。
誰が正しいのかはまだわからない、しかしこの問題の答えは先に導かなくてはならない。
それゆえにこの2人の一挙手一投足は俺達の今後をだいぶ左右する。
だから不用意なチョケ方は避けてね? 兄者ここでウェーイとかやったらしばくぜ?
(*#゚;;-゚)(きゃっ、これはまさか、オト×アニ……!? キタキタキタきゃいーん!)ゾクゾクッ
从;'ー'从(!! でぃ、ま、まさか、腐……!? なんてこった……!!)
( ∵) ドンナクラスニモフジョシハヒトリハイルモンダ
- 186 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 20:58:06
ID:AqYWgpzgO
- ハハ ロ -ロ)ハ「ワタシも、ズット気になってマシタ。アニジャクンの行動につきまとう違和感ガ」スッ
弟者の言葉に続けるように、ハローがキリッとした感じで前に出た。
嘘みたいだろ? さっきまでブラボーブラボーはしゃいでた人と同一人物なんだぜ?
脳内の切り替えスイッチどんだけ優秀なんだよ、NASAが一枚噛んでんのかよ。
ハハ ロ -ロ)ハ+「ワタシはオトジャとギャースカやってたんで、アナタとの付き合いもそれなりにアリマス。
スナワチ、アナタがどんだけオトジャを信頼してて、想っているかもワカリマス」メガネキラーン
(´<_` )「……なるほど、つまりオマケの兄者の変化も見抜けるほどに俺と一緒にいた、と」
ハハ;*ロ Дロ)ハ「ちょ、ソーユーわけじゃナッシング! エートエート、セクシャルハラスメぇぇぇぇぇン!!」モジモジ
(´<_` )「濡れ衣この上ないわ。濡れすぎて衣がビチョビチョだわ」
(゚、゚*トソン(*´_ゝ`)lw*´‐ _‐ノvホッコリーン
(;´ー`)「あまりの甘酸っぱさに宇宙海賊の皆さんがほっこりしてる!」
从;゚∀从「なんて親しみやすい敵キャラ達なんだ!! ぶちのめすのが気が引ける!」
(*;゚∀゚)「ていうか兄者の真意の話は!? なんでこっち側の弟者が話ズラしにかかったんだよ!」
( <●><●>)「やはり人数があるだけあってツッコミが充実してきましたね」
(-@∀@)ノ「えーっと、うーんと……乳首って首って名前付いてるわりに首っぽさ無いやないか!」ビシッ
(;・∀ ・)「特にツッコミキャラでも無いのにでしゃばるな! 自己顕示欲の塊か!」
- 187 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 20:59:04
ID:AqYWgpzgO
- ハハ*;ロ -ロ)ハσ「つ、つまりイコール! アニジャクンハ何か隠してマス!!」ズバァァァッ
/ ゚、。;/(つまりイコール!?)
てんやわんやの末、ハローは兄者を指差して宣言した。感情に振り幅ありすぎだろ。
一方兄者はまるで他人事のようにしれっとした感じで都村を一瞥した。
( ´_ゝ`)「……トソン。やっぱりハローと弟者追加で」
(;><)「追加……?」
(゚、゚トソン「それは構いませんが、不利になりますよ? 万が一にも敗れたら……」
( ´_ゝ`)「まぁ、なんとかなるやろ。いざとなればシューと協力するしさ。
そんで仮に負けてもお前の邪魔はしねぇよ。俺は約束は守る裏切り者だし」
lw´‐ _‐ノv「フーゥッ、説得力がまるでありゃしないぜーっ」
(゚、゚トソン「……わかりました、では先生、高岡さん、若内君、三宮さん、弟者君ということで……」
(;´ー`)「……?」ゾクゾクッ
爪'ー`)y‐「どうした先生、北から吹く臆病な空っ風に体の芯を冷やされちまったかい?」
/ ゚、。;/(コイツブレないな……)
- 188 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:02:03
ID:AqYWgpzgO
- 相変わらず身内同士でぺちゃこら喋る海賊団。アットホームなバイトと店長か。
その言葉に緊張感は全く感じられない。しかし俺達は、直感した。
コイツらは何か企んでいる。そして、それをさせたらヤバい。
(゚、゚トソン「さて、話がなんやかんやでまとまったところで……」
⊂(゚、゚トソン「お呼びでない方々には一旦眠っていただきましょうか」スッ
(;´ー`)「!! 来るヨ……!!」
从#゚∀从つ「わかってまさぁマイマスター!!
来いや天然バカ、先生には指一本触れさせねぇぞ! むしろ俺が触れたいわ!!」バッ
(;><)「大事な場面でさり気なくボケるの勘弁してほしいんです!!」
⊂(゚、゚トソン「安心してください都村さん、先生は勿論誰にも触れません。
ただ、『窒息』させるだけです」
( ∵)チッソク…!?
(;'A`)「お前がリアクション取るの!?」
- 190 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:05:14
ID:AqYWgpzgO
- 都村は他の厨二がたくさんやっていたように右手を挙げた。何でみんな右手挙げるんだ。
しかしようやく都村の能力が明らかになる。やっとだよ、4話から引っ張り続けた伏線やっと回収だよ。
ハハ ロ -ロ)ハつ「だがクナイスマッシュ!」シュパパッ
へ(゚、゚;トソンへ「きゃひっ!!」カカカッ
(;´ー`)「ってえええええええええええええええええっええええええええええっ!!?」
从;゚∀从「いやハローお前ボスキャラ磔にしちゃったらダメだろぉぉぉぉぉっ!!」
ハハ ロ -ロ)ハ+「何故デスカ、敵が何か攻撃を仕掛けようとしてるンデス、だったらさせナイに越したことありマセン」キリッ
うわぁぁぁ、正論だぁぁぁぁぁっ!!
でもバトルかじってる話としては御法度だぞぉぉぉぉっ!!
へ(゚、゚;トソンへ「ぬぉぉ……まさかバリバリの見せ場で磔になるとは想定外でした……」グッグッ
(;´ー`)「え、えっと都村、ゴメンな……ガチでゴメンなぁ……」
へ(゚、゚;トソンへ「あ、いや、構いませんよ、三宮さんの行動は適切ですし……」
へ(゚、゚トソンへ「既に能力は発動してますから」サラッ
(;´ー`)「!?」
- 191 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:06:29
ID:AqYWgpzgO
- 爪; ー )「……っぐ……!?」グラッ
(;´ー`)「うおぁお!?」バコッ
言ってるそばから、フォックスが不意に俺の背中に倒れ込んできた。タバコチョコが服に絡みついた。
見るとフォックスの顔は真っ青だ。なにこれ、タバコチョコをまともに持てないフォックスは初めてだ!
(;´ー`)「フォ、フォックス!? 大丈夫か、何がどうしてどうなったんだヨ!?」
爪; ー )「フッ……ど、どうやら渇いた金糸雀はハシャいで高すぎる場所で歌っちまったみてぇだ……」ガクッ
(;´ー`)「ちゃんと喋ってぇぇぇぇぇ!! ギリギリの時くらい要領得ること言ってぇぇぇぇぇ!!」
从;゚∀从(てかあのチビナルシィ、ナチュラルに先生に寄りかかるとか参考になったぞファック……!!)ギリッ…
(;< >< >)「……っ!! がっ……!!」ガクッ
(*; ∀ )「い、いきが……っ、くっ、くるし……っ!!」バタッ
(;><)「!! み、みんな……!? どうしたんですか、寝不足!?」
(;´ー`)「仮にそうだとしてもこうも一斉に不眠のピーク迎えネーヨ!?」
- 192 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:07:48
ID:AqYWgpzgO
- / 、 ;/「ゆ、夢と飢餓を秤にかけたダイダロスは黒い悲劇に巻かれノスタルジ……アっ……!!」パタッ
(;- ∀ )「こ、これはチャンス! ハプニングスケベのチャンス!!
う、上手く女子のおっぱいに倒れ込めば、合法的にセクハラが……っ!!」パタッ
(; ω )「おーん……僕の、桃尻に、誰か触ったお……!!」ガクッ
::(;- ∀ )::「ち、ちくしょぉぉぉぉ……!!」ガクッ
次から次へと息苦しさを訴えて昏倒していく生徒達。光化学スモッグを思い出す。
気付くと、あっという間に立っているのは俺達5人だけになっていた。
あとアサピーはあっぱれだ、ここまできたらあっぱれだ。バーカ。
へ(゚、゚;トソンへ「安心してください先生、誰も死んでは……。
す、すいません兄者君シュールさん、クナイ外してください……」
( ´_ゝ`)「じゃあ土下座しろよ」
へ(゚、゚;トソンへ「出来ないから言ってるんです! いや出来てもやりませんけど!」
lw´‐ _‐ノv「まぁまぁ、とりあえず大人しくしててよトソンヘ」
へ(゚、゚;トソンへ「トソンへ!?」
- 193 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:13:17
ID:AqYWgpzgO
- 相変わらず和やかなズッコケ三人組。しかし状況はズッコケてはいられない。
どーでもいいけどこの三人の組み合わせ、何か未来の世界の人型ロボッtゲフンゲフン。
(;´ー`)「都村……お前一体何やったんだヨ、あの一瞬で15人気絶させるなんて……」
\(゚、゚;トソン/「よいしょ……言ったでしょう? 私は皆さんを窒息させたんです。『空気』を奪って」パッ
(;´ー`)「空気を奪う……!? それって……」
(゚、゚トソン「ええ、もうお察しでしょうが説明しましょう。私の能力は……」
lw´‐ _‐ノv「芸能人の誕生日を完全に暗記していることです」
(゚、゚トソン「そうです、ちなみに作者の誕生日は唐沢寿明と長澤まさみと同じ……」
(゚、゚;トソン「って、誰が林家ペーですか!!」
(;´ー`)「なぁ、今くらいシリアスにキメようぜ!? 自分の能力説明シーンくらいキメようぜ!?」
从;゚∀从「お前ら笑いに対して貪欲すぎるんだよ! 芸人の鑑か!!」
(゚、゚;トソン「す、すいません、改めまして……どぅるるっどぅるっ♪」
(;><)「そっから改めるんですか!?」
ハハ ロ -ロ)ハ「作為的ボケと天然ボケが入り混じってるからタチが悪いデスネ」
(´<_` )「影薄いな俺」
- 195 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:17:04
ID:AqYWgpzgO
- なんだろう、さっきまであんなシリアスだったのに、ていうかプロットではこんなくだり無かったのに。
ノリって怖いね、どんなに練ってても一瞬で崩壊するもん! 特に深夜!
(゚、゚;トソン「えー、今度こそちゃんと言いますね? 私の能力はズバリ『空気』です」
(゚、゚トソン「例えば指差君やロボは圧縮した空気を射出して破壊しました」
(゚、゚トソン「この体育館もたくさんの空気を集め、噴出して浮かべてます」
(゚、゚トソン「そして今は指定の人の周辺の空気を奪って窒息させた、というわけです」
(;´ー`)「なっ……!! どんだけ汎用性あるんだヨ……!!」
\(゚、゚*トソン「フフッ、凄いでしょう強いでしょうこういうのがやりたかったんです。
これこそが私の能力、『豪快空気操作Z(スーパーエアロコントロールパニッシャーゼット)』です!!」バババーン
(;´ー`)「ダセェ!! 今まで色んな能力見てきた中で一番ダセェ!!」
从;゚∀从「大体Zってなんだよ! なんか物足りないから付けちゃえ感が満載じゃねぇか!!」
(;><)「多分『パニッシャー』がどうしても入れたかっただけなんです!」
Σ(゚、゚;ガビーン
(´<_` )「ずっと気になってたけど髪型一体全体どうなってんだ」
- 196 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:19:50
ID:AqYWgpzgO
- ちょっと待て、あまりのダサさに絶句しちゃったが、空気操るとか普通にラスボスレベルのチートだぞ。
しかも彼女は『体育館を浮かべる』と『空気を奪う』を併用してるということになる。
なんだそのポテンシャル! ネオマテリアルサイクロプスさんを見習え!
从 ゚∀从「で、俺達残してどうするつもりだ変態海賊団。まさかダサさ披露したいだけじゃないだろ」
(゚、゚;トソン「そ、そうですね、目的でしたね……パニッシャー……」ヨロッ
戦ってもないのにボロボロなんだけど。どんだけネーミングに自信があったんだよ。
(゚、゚トソン「まぁ、平たく言えば私のワガママです。クルーの皆さんはそれについてきてくれたというワケで」
(´<_` )「ワガママ?」
(゚、゚トソン「そうです。私はどうしても先生と1対1で話したいことがあるんです」
(;´ー`)「話したいこと……?」
从;゚∀从「ハッ、まさかお前も先生を……!! まぁその気持ちは鎮痛剤効かないほどわかるが……」ドッキーン
(゚、゚;トソン「違いますよ!? 別に私今好きな人とかいませんし!」
从#゚∀从「んだテメェ、先生ディスってんのかグォルァ体育館裏に来い!!」グルルルル
(゚、゚;トソン「どうしろと言うんですか!? あと体育館浮いてるんで体育館裏に足場はありません!」
(;´ー`)(なんかハインのあーいう感じ久々だなぁ……)
- 197 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:24:09
ID:AqYWgpzgO
- (;´ー`)「それにしても、1対1って……」
(゚、゚トソン「はい、是非とも先生とお話したいことがありまして。
極力話し合いで解決したいと思っておりますが、もしも先生の解答が私の期待に沿わなければ」
(゚、゚トソン「その時は、まぁ、覚悟していただければ」
(;´ー`)「……っ!!!」ゾクゾクッ
まるで常識のように、都村は根底にある俺に対する殺意をチラ見せした。
いくら苦労人でいくら弄られキャラでも、今の彼女が狂っていることは間違いない。
そんな彼女が、1対1の話し合いを望んでいる。力も何もない説教おじさんな俺と、二人きりで。
从#゚∀从「胡散臭いこと言ってんじゃねえぞヴォケェッ!! 誰がわざわざ先生をそんなデンジャーな……」
(;´ー`)「……わかった、話すヨ」
从;゚∀从「どぅお!? あっれ先生、まさかのノリノリ!? ご自愛くださいな!!」
(;><)「そうなんです、ホイホイついてったら穴空けられてばぬぅって展開も……」
ハハ ロ -ロ)ハ「YES、ここは多人数戦に持ち込んだ方がベターデス。戦闘要員の数は同じデスシテンプラ」
(;´ー`)「確かに戦うことを考えたらそうかもしんネーヨ。だが……」
(´<_` )「だが?」
- 199 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:25:32
ID:AqYWgpzgO
- ( ´ー`)「都村が提案したのは『戦い』じゃなくて『話し合い』だ」
( ´ー`)「『戦士』としてみたら俺の判断はバカ丸出しかもシレネーけど……」
( ´ー`)「俺は『教師』だ。生徒が望む個人面談を断る理由は、どこにもネーヨ」サラッ
(゚、゚トソン「ほう……」
ズキューーーーー从*;゚∀从ーーーーーーーーン
(;><)「ハートを綺麗に射抜かれたんです!」
ここで都村の提案を払いのけ、乱戦に持ち込むのは簡単だ。
だけど、それじゃ都村の厨二は祓えない。彼女をここまでの奇行に駆り立てる何かがあるとしか思えない。
だったらそれを都村本人の口から聞けばいい。生徒の気持ちを聞くのは教師の真骨頂ってヤツだ。
まぁミスったら死ぬかもしんないけど、ここで体張らなきゃ男じゃねぇだろ!
そしてここまでで俺が今メチャクチャ恥ずかしいこと言ってるのを自覚した。キャーッ!!
(*;´ー`)「あ、やべ、何か急に今の決めゼリフが恥ずかしくなってきた……」モジモジ
( ´_ゝ`)「よくあるよくある」
lw´‐ _‐ノv「深夜にミョウガを食べると犬にシバかれる夢見るよね」
(´<_` )「あるあr……ねーよ」
- 200 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:29:33
ID:AqYWgpzgO
- (;´ー`)σ「ま、まぁそーいうわけで! 始めるぞ、生死をかけた二者面談!」ビシィィッ
ハハ ロ -ロ)ハ「ムリヤリ恥じらいを振り切りマシタネ。大人って強引」
(゚、゚トソン「了解です、それじゃ早速2人で甲板まで向かいましょうか」グイッ
(;´ー`)「甲板!? これ体育館だヨ、甲板的な位置のやつネーヨ!!」
(゚、゚*トソン「やだなぁ、体育館の中で甲板と言ったらステージ上に決まってるじゃないですか。がっはっは」
(;´ー`)「体育館を船で例えたことネーからわかんネーヨ!! あと何だそのとってつけた感じの笑い方!」グイグイ
(;><)「上機嫌の都村さんによって先生が連れてかれるんです! た、高岡さん……」
从 ゚∀从
从 ゚∀从
从 ゚∀从
(;><)「アイヤー!! さっきのでハート盗まれてキュン卒倒してるんです!
よいよいよい、ちょいとおねーさん、寝ないでおくれっ!」ドン
从;゚∀从そ「……っは! 危ない危ないあまりの金言に魅了されて意識が飛んでた!
やいやいトソン、七万歩譲って先生との対談は許してやるが、2人きりとかそんな……」
- 201 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:30:46
ID:AqYWgpzgO
- ( ´_ゝ`)「まぁまぁハインさんよそんなハッスルしなさんな。後は若いお二人に任せて」ヌッ
从#゚∀从「見合いみたいに言うんじゃねえ! いいから退けや、しないとお前のキンタm……」
lw´‐ _‐ノv「落ち着きなはれや気をつけなはれや。今まではトソンのワガママ、こっからは私達のワガママだよ」ヌッ
ハハ ロ -ロ)ハ「アナタ達のワガママ……?」
(´<_` )「俺はそれより兄者が退かなかったらどうなってたのかが気になる。ちっちゃい姉者と化したか」
( ´_ゝ`)「そ、ワガママ。トソンのワガママが先生とサシで話したいってこと」
lw´‐ _‐ノv「そんでもって私達のワガママは単純明快明鏡止水有吉弘行。私達がそれぞれ選んだYOU達と……」
( ´_ゝ`)「単純に戦いたいってこと」v(‐_
‐`wl
ハハ ロ -ロ)ハ从;゚∀从「!!!」(><;)
(´<_` )「シューの左向きがなんかキラーみたいで怖いわ」
- 202 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:34:38
ID:AqYWgpzgO
【从 ゚∀从side】
我がアイニージュー先生とトソンを追おうとした俺の勢いは、大ボケ共に遮られた。
さてはコイツら、2人だけでシリアスバトルに持ち込むつもりだな!?
从;゚∀从「俺達と戦いたいだぁ……? さっきボソボソ話してたのはそういうカラクリかよ……」
v(‐_ ‐`wl「ぽんぴーん。私がビロで、兄者がハインとハローと時々弟者。
タイマンの予定だったのに急に乱戦にしたからねコイツ。キマグレンより気まぐれだよ」
( ´_ゝ`)「泣きたくてwwwww笑いたくてwwwwwwアーイエwwwイエイエイエイエwwwwwww」
从;゚∀从「確信した! コイツら2人とマジメなバトルなんか出来ない!」
(;><)「ていうかシュールさんは顔の向き直してください! おっかないんです!」
o川‐ _‐)o「えー、なんか尖っててちょっと気に入ってたのにー」サッ
(;><)「何かが致命的に変わってるんです! この数行で有り得ないビフォーアフター!」
ハハ ロ -ロ)ハ「ココゾとばかりにビロードクンがツッコミとして働きだしマシタネ」
(´<_` )「俺達はテンション上げてツッコむとか出来ないからな。先生をどかした代償はデカいぜ作者」
从;゚∀从「お前らもシレッと見てんじゃネーヨ!! 先生の語尾は俺が引き継ぐ!!」
- 203 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:37:42
ID:AqYWgpzgO
- ちょっと待て、この6人だと俺の負担が段違いだ! ツッコんでかつ話を回さなくてはならん!
くそぉ、これが先生の重責! こなしてみせるわ、細目になってみせるわ!
从 ゚∀从つ「まぁ、ごたくはいいんだよ。
さっさとテメェら2人ぶちのめして先生の手助けさせてもらうぜ」スッ
lw´‐ _‐ノv「と、ここで一句」
从;゚∀从「詠まねえよ!! ペケポンじゃねえんだからよ!!」
( ´_ゝ`)「暗黒の 神が目覚めて ○○○○○(平泉成っぽく)」
从;゚∀从「だからペケポンみたいに進めるなや! そんな厨二にまみれた句は採用されねぇよ!!」
ハハ ロ -ロ)ハ「エーッ? ワカンナーイ、エーット、間違えてたらゴメンナサイ……」
从;゚∀从「お前それ確実に答えがわかってる時に宮崎美子が見せる小芝居、人呼んで劇団宮崎じゃねえかよ!」
(´<_` )「確かになぁ。ここで旬じゃないルームに話を聞いてみましょうか。せんちゃーん」
从;゚∀从「お前それ今が旬の食材を当てるコーナーで、誰かが何かを試食した後、
罰ゲームの「旬じゃない芸人のギャグをやらされる」のために別室で控えており、
かつ昔スーパーの青果コーナーでバイトしてたクールポコのせんちゃんに話振る時のパターンじゃねぇかよ!!」
( ><)「はい、東京無線でおかえりくださーい」
「もうペケポンボケはたくさんじゃぁぁぁぁぁっ!!!」从#゚∀从≡≡≡◯);><)「なんで僕だけぇぶらぁだっ!!!」ガショォォォン
- 204 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:41:22
ID:AqYWgpzgO
- 拝啓、先生。貴方の代わりを勤めるという俺の目標はペケポンに崩されました。
知らねえんだよ、劇団宮崎とかせんちゃんとか誰が喜ぶんだよ。
もう先生が恋しいです先生、早く会いたい先生、数歩行けば会えるよ先生。
(#);><)「い、痛いんです、僕悪乗りすればこんなオチばっかりなんです……」サスサス
へ从#゚Д从へ「うぅぅぅぅぅるせえぇぇぇぇぇよボケぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!
なんだお前ら、自由か! なんでここに来てペケポン見てない人にはさっぱりなボケを乱射する!
ここに来て中学生らしさ出してんじゃねぇぞシャバ僧共がぁぁぁぁぁっ!!!」キシャァァァァァ
(´<_` )「おぉすげぇ、荒ぶった。こういうキレ芸が出来るのが先生との違いだな」
ハハ ロ -ロ)ハ「ぶっちゃけワタシ基本的にドラえもん観てるんでペケポンあんま知らナインデスガ」
うおぉぉぉぉぉ、透かし系のヤツらばっかりだぁぁぁぁぁっ!! やりづれぇぇぇぇぇっ!!
またんきみたいな枠外でこっそりツッコむみたいな存在が欲しかったぁぁぁぁぁっ!!
( ´_ゝ`)「まぁ、確かにそろそろ戦わなきゃグダグダが過ぎるわな」
おぉ、兄者! いいぞ兄者、お前が話を正規の方向に持ってくとは思わなんだ!
lw´‐ _‐ノv「個人的には今度はしゃべくり007の流れで行きたいんだけど、仕方ないか」
うん、勘弁してくれ。その流れでは作者がテレビっ子ということしかわからない。
- 206 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:42:17
ID:AqYWgpzgO
- ( ´_ゝ`)「そんなワケで、一応ベタなこと言っておくぞ。先生に加勢したけりゃ、俺ら2人をやっつけてから行け」スッ
lw´‐ _‐ノv「じゃあ私も一応モヒカンみたいなこと言っとく。ヒャッハー! ここは通さねえぜー!」スッ
そう緊張感もクソもない調子で告げると、コント・兄者君とシュールさんはゆっくりと前に出た。
その雰囲気はさっきまでの金曜7時の雰囲気のようで、どこか全く違う。
ていうかやっとかよ! お前らは今まですげぇ楽しかったかもだが、ツッコミの労力は規格外だからな!
从 ゚∀从「いいのかい? 言ってもこっちは3人とも攻撃特化だ。お前ら2人とも乱戦にゃ向いちゃいないだろ?」
(;><)「ツッコミモードからバトルモードへの転換がエゲツないんです!」
茶々入れんな不等号。お前のししおどしをGOさせつやろうか。
それはともかく、兄者の能力は面倒だが直接攻撃は無いし、シュールは謎だが多分感知型。
重力、重装、忍者の3種類の攻撃手段のある俺達なら、ごり押しでイケる気がする。
ハハ ロ -ロ)ハ「ワタシの能力にも何らかの重みが欲しかったデスネ」
从;゚∀从「地の文を読んだうえでのコメント自重しろ! 気に病むな!
ともかく、まともに戦ったらこっちは負けねえぞ? どうしてくれるオウオウオウ!」
( ´_ゝ`)「……困るなぁ……」ピトッ
从 ゚∀从「?」
- 208 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:43:32
ID:AqYWgpzgO
- 俺が遠山のハインちゃんとばかりに啖呵を切ると、兄者が不意に自分の影に触れた。
どうした兄者、腰痛? なんか昔のアイドルみたいなポーズになってるぞ。
( ´_ゝ`)「俺は最初から裏切るつもりだったんよ?
そんな俺が、初めから能力の全て見せるとか……」ズズズズ
( ´_ゝ`)つ╋━━━「勘違いされたら困るんだよ」シュパン
从;゚∀从「!!!」
兄者は、自分の影の中から『刀』を取り出した。今までの力のない雰囲気そのままに。
その柄、刀身、全てが真っ黒で光さえも反射しないフォルム、佇まい。
なんだこれ、兄者の癖に得体が知れねえぞ。これはピリピリしちゃうぞ……。
(*><)「かっけえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」ハ(ロ-
ロ*ハハ(´<_`*)ピカーン
从;゚∀从「おおぉぉぉぉぉっ!!?」ビクッ
( ´_ゝ`)つ╋━━━「フフッ、いくら気を張っていても所詮は厨二だな……触ってもいいのよ」
lw´‐ _‐ノv「テンション上がって触りすぎると跳び膝蹴り喰らうよ。ソースはトソン」
- 209 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:46:45
ID:AqYWgpzgO
−甲板(笑)−
<カッケェェェェェェェッ
(;´ー`)「!?」ビクッ
(゚、゚トソン「どうやら今頃兄者君の切り札を見てみんなテンションだだ上がりしてる頃ですね。
気をつけた方がいいですよ、今に誰かジャンピングニー喰らいますよ」
(;´ー`)「因果関係教えてくれ! 線になるとは思えない点が脳に散りばめられてるから!」
(゚、゚トソン「まぁ、それはともかく、そろそろ本題に入るとしましょうか……」ジリジリ
(;´ー`)「おっ、行くか……!?」グッ
( ^Д^)「とりあえず状況をイマイチ把握していない俺に三行で」
( ´ー`)「・トソンと俺が1対1で話し合い
・お互いの仲間達がドンパチやってる
・何だお前」
(;´ー`)そ「何だお前!?」ビクッ
Σ(゚、゚;トソン「!?」ビクッ
\(#^Д^)/「うおぉぉぉぉぉ遂に表舞台に馳せ参じたぞオルァぁぁぁぁぁっ!!!
ありとあらゆる世界のかませ犬よ、俺達には牙があぁぁぁぁぁるっ!!」プギャァァァァァァァァァッ
- 210 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:49:20
ID:AqYWgpzgO
−体育館入口付近−
<ナンダオマエ!?
从;゚∀从「!?」ビクッ
何だ何だ、今メチャメチャ耳触りのいい声が俺の聴覚をくすぐったぞ!?
嗚呼、俺がツッコミ担当じゃなきゃとろけてたところだ! 録音機材欲しかった!
ハハ*ロ -ロ)ハ「イヤー、それにしても惚れ惚れするフォルムデスネー。ジャパニーズカタナファンタスティック」デレデレ
(´<_`*)「ちっくしょー流石だな兄者、俺のストライクゾーン心得てやがる、狂った顔で舐めたい!」サワサワ
( ´_ゝ`)「あ、ビロード触りすぎ指紋付けすぎ。そんな訳でとぉやっ!!」ゲシッ
(;><)「がしゃぁん!! 兄者君の膝が僕の鳩尾にドーンなんです!」
あっはっは、みんな刀の魅力にやられてるみたいね。仕方ないよ、厨二は刀に惹かれるもん。
残念、俺がツッコミじゃなけりゃそっち側の人間だったかもなー。
あっはっはっはっは、みんなすげーあどけない表情見せてるよあっはっはっは。
从#゚∀从≡≡≡○「そんな刀に『重力±(プラマイグラビティ)』で重力倍化したパンチだコラァ!!」ドゴォォン
(;´_ゝ`)つ╋━ ━━「ああっ!!」ボッキリ
- 212 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:50:38
ID:AqYWgpzgO
- あーもー、せめて仲間内はシリアスであれよ! 敵の技ではしゃぐなよ!
ちなみに今の新技だからな!? 直接のインパクトに重力足して破壊力増すパンチ!
こんなギャグパートで御披露目したくなかったわ! もっといい場面でかましたかったわ!
(;><)「ちょまちょまちょま、何やらかしてくれてんですか高岡さん! あんなに格好いいのに!」
ハハ#ロ -ロ)ハp「ソーデスヨ、カタナ1本作るのに匠がドンダケ研磨したと思ってんデスカboooooo!!」
(´<_` )「ハイン、空気を読むことを覚えようか」
≡lw´‐ _‐ノv「ここで強引にカットインするぜ!」スッ
从#゚∀从「なんで味方に責められなきゃならんのだ、俺は間違ってねぇからなぁぁぁぁぁっ!!」
うわぁぁぁぁぁ、納得いかねぇぇぇぇぇ!! 俺が別に武器とかには興味ない厨二だからか!!
相手の戦力を削ったんだからいい仕事しただろ、俺を褒めろぉぉぉぉぉっ!!
そしてシュールは何ででしゃばったんだぁぁぁぁぁっ!! 下がれぇぇぇぇぇっ!!
- 213 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:51:29
ID:AqYWgpzgO
- うわぁ、ヤンキーやっててこんなに心が折れそうになったのは初めてだ!
常識人がもう1人欲しい、起きてくれダイオード!
いややっぱり何言ってるかわかんないから寝てろダイオード!
( ´_ゝ`)つ╋━━━「まっ、とにかくそろそろガチバトルと洒落込みましょか」チャッ
lw´‐ _‐ノv「そうそう、脱線しすぎて銀河鉄道みたいになってんよ、反省しなよハイン」
┗从#゚∀从┛「俺は最初から戦いたがってただろうがぁぁぁぁぁっ!!! ストレぇぇぇぇぇぇっス!!!」
畜生コイツらおちょくりやがって、この1日だけでわりと危ない胃潰瘍になるわ!
もう先生の存在の大きさを思い知ったね。主役と準主役の壁を感じた!
从#゚∀从「まぁいいや、俺の感じたストレスの分だけてめぇらはっ倒すからな! ほら、しっかりしろ刀フェチ共!」
(;><)「くぅぅ、なんたる皮肉なんでしょう、まさか刀と争わなくてはならないなんて……!!」
ハハ;ロ -ロ)ハ「何というディスティニーのイタズラ……!! オーマイガ、何故刀を敵に戦えと……!!」
从;゚∀从「お前ら刀に惚れ薬でも盛られたんか!? いいからやるぞ……」
(´<_` )「あ、ちょっとマッチ」
从;゚∀从「ぬ? 弟者……」
(;><)「ちょっとマッチ!?」
- 215 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:53:48
ID:AqYWgpzgO
- (´<_` )「まぁね、ガチバトルが本格的に始まる前に、非戦闘員の俺から言っときたいことがある」スッ
俺達がようやく戦闘体制に入ってると、弟者が不意に口を挟んできた。
どうしたよ、お前今現在限りなく無力なんだからしゃしゃるなよ。
(´<_` )「さっきは急にトソンが出て来たから聞きそびれたが、質問の続きを聞かせろよ。
お前が俺を裏切った本当の理由は何だ。あるんだろ? ん?」
从;゚∀从「そう言えばそんなくだりあったなオイ!」
弟者はやたらとキリッとした表情で、兄者に問いかけた。
そうだよ、今回の主軸それなんだよ。ペケポンとかどーだっていいんだよ。
( ´_ゝ`)「あー、それね。聞きたい?」
(´<_` )「聞きたい。聞いてからお前をシバきたい」
( ´_ゝ`)つ╋━━━「……オッケー、じゃあここは王道に乗っ取った台詞でいきますか……」ニヤッ
そう言うと、兄者は企んだような笑みを浮かべ、刀を構えた。
来る。アホが来る。刀を携えアホが来る。
- 216 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:55:20
ID:AqYWgpzgO
≡≡≡( ´_ゝ`)つ╋━━━「俺達に勝ったら、教えてやんよ!」バッ
⊂(´<_`#)「上等だよ! ゆけっ、能力者達!」
ハハ#ロ -ロ)ハ「命令スンナバーカ、早くも亭主関白カ、ソコが好きダ!!」
从;゚∀从「つーか結局弟者は何もやんねぇのな!?」
lw´‐ _‐ノv「よし、ビロードは私とどれだけ指が反るか対決しようか」
(;><)「わけがわからないよなんです!」
.
- 217 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 21:58:07
ID:AqYWgpzgO
−甲板マン−
(#^Д^)「ふぉぉぉぉぉぉ、喰らえ俺のネオマテリアルサイクロプスぅぅぅぅぅっ!!!」ズォォォッ
(゚、゚;トソン「はわっ、液体だから攻撃が通用しなくてめんどくさい……」バッ
(#^Д^)「どぉだ、俺のネオマテリアルサイクロプスの攻撃を受けたら血が止まらなくなんだよ!!
かすり傷でも出来たらお前おしまいだからなオラぁぁぁぁぁ!!」シュバシュバシュバ
(;´ー`)「何それ怖っ!! お前まあまあ強いんじゃん!!」
(#^Д^)「そうだよ、俺まあまあ強いんだよ!! 話によっては中ボスにはなれる能力だよ!!
なのにこんな残念キャラになったのはトソンにばぬられてからだぁぁぁぁぁっ!!」
(;´ー`)「ドMとかKYとかそれ以前に小物要素あったんだけどな!?」
⊂(゚、゚;トソン「正直とばっちりくさいですが、海賊団長として挑まれた決闘は買わねばなりません……!!
いいですよ指差君、私の『豪快空気操作Z(スーパーエアロコントロールパニッシャーゼット)』でお相手します!!」
(#^Д^)⊃「おおコラ、ボスキャラだろうが関係ねぇよ見てろ先生!!
俺のネオマテリアルサイクロプスで天下一の下剋上果たしてやらぁぁぁぁぁっ!!!」
(;´ー`)「2人とも能力名長ぇわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
- 219 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 22:01:40
ID:AqYWgpzgO
−体育館入口付近だぜ−
\从#゚∀从/「喰らえぇっ!! 必☆殺! 『重力踵落とし(グラビティカカトオトシ)』っ!!」ブォン
( ´_ゝ`)「おっと、ギザアブナス。『影刀』で受け止めてたらまた折れてたにゃ」ヒョイッ
(;><)/▽▽「体勢が崩れたんです!! いきます、10万ボルトの『電気王』!!」バリバリバリ
⊂( ´_ゝ`)「はいフラッシュ」ピカーッ
(;><)/▽▽「ぎゃふん! 照準がズレて電撃がどっか行ったんです!」チカチカ
ハハ ロ -ロ)ハつ「忍者のワタシに目眩ましなどコザカC!! クナイスマッシュ!!」シュパパッ
lw´‐ _‐ノv「おっと、ここで兄者と見せかけて私を磔にする作戦なのはわかってんよ。頼んだ」サッ
( ´_ゝ`)つ╋━━━「あいあい。この位弾き落とすなんざ俺がAKB入ることに比べたら造作も無いわ」ガキクカキン
ハハ*ロ -ロ)ハ「カッケーーーーーーーーーーーーっ!!」キラキラキラキラ
从;゚∀从「何攻撃塞がれて喜んでんだ! せめて悔しがれよ!!」
(´<_` )「作者のクセにガチバトルやろうとしやがってる努力を買ってくれ」
- 220 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 22:03:13
ID:AqYWgpzgO
- ( ´_ゝ`)「ヘイヘイどうした? 俺はまだ自分からエイヤーて切りかかったりはしてないぜ?」
lw´‐ _‐ノv「私に関しては横でシュッと立ってるだけだからね」
从;゚∀从「チィ……おちょぼ口が揃ってナメやがって……!!」
くっそ、面倒くせぇ。詳細な描写は端折られたが面倒くせぇ。
こっちは3人がかりだ、だというに兄者どころかシュールにすら擦り傷さえ与えられない。
理由はわかってる。いや、『わかってる』のが問題なんだよ。
从;゚∀从「シュール……お前何かしらの方法で俺らの考え読んで、どれかしらの方法で兄者に伝えてんな……!?」
ハハ ロ -ロ)ハ「要点がアバウトデスネ」
lw´‐ _‐ノv「まあ半分正解半分不正解、もう半分は不整脈ってとこかな」
从;゚∀从「最後の半分どっから持ってきたんだよ! 150%になってんぞ!?」
- 221 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 22:04:26
ID:AqYWgpzgO
- lw´‐ _‐ノv「私の能力は見ての通り感知型。その名も『米の如く白き蜘蛛の巣(ワールドワイドライスウェブ)』」
从;゚∀从「その能力名に『米の如く』を入れる必然性はあったんか!?」
lw´‐ _‐ノv「私は考えを読んでるわけじゃないの、情報が勝手に流れ込んでくるの。『糸』を伝って」
(;><)「糸……!? そんな物、どこにもありゃしないんです!」
lw´‐ _‐ノv「残念ながら邦楽はクソだと思ってる人には糸は見えません」
(;><)「思ってないんです! 僕はそんなサブカル思考の厨二じゃないんです!」
ハハ ロ -ロ)ハ「ナルホド……その見えない糸、それに触れたモノの情報がワカル、それがアナタの能力デスカ」
lw´‐ _‐ノv「ドンピーン。まぁそれ以外にも使い勝手は良くてだね、『糸』を伝わせて兄者に情報を渡したり出来る」
( ´_ゝ`)「だから今俺の頭の中はエッチなことでいっぱいだ」
从;゚∀从「何考えてんだお前! 誰の情報を伝えてんだお前!」
(´<_` )「ゴメンゴメン、暇でつい『もしもビキニで生活するのが常識だったら』と」
从#゚∀从「ここにはバカしかいねぇのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」キシャーッ
ハハ*;ロ -ロ)ハ(オトジャのエッチなイマジネーション……!!)ドキドキ
- 222 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 22:07:27
ID:AqYWgpzgO
- lw´‐ _‐ノv「まぁ、そゆこと。だからそっちの攻撃、動作は基本的に筒抜けだよん」
从;゚∀从「ぐぬぬ……なんだこの緊張感の無い緊迫感……」
シュールは見せつけるように髪を掻き上げ、ほくそ笑んだ。
いやはや困った、シュールがいる限り奴らに俺達の作戦はドスケベの如く筒抜けだ。
しかしシュールを倒そうとすると兄者が邪魔をする。すげぇめざとく邪魔をする。
第一何が来るかわかるんだからシュール自身にも簡単に避けられる可能性もある。うっわ。
( ´_ゝ`)つ╋━━━「さーてと、説明終わったなら今度はこっちから行きまっせ。ちょわーっ!」ブンッ
ハハ;ロ -ロ)ハつ†「クッ、なんて迫力の無い切りかかり声!!
ワタシの憧れた時代劇はもっとスリリングデシタ!」カキン
(;><)「刃物と刃物のやりとりなのに双方に余裕が感じられるんです!」
しかも、兄者の方から攻撃もしてくる。その上アイツの能力は目潰し、足留め、移動と何でもアリだ。
つーかコイツらいい加減ビシッとしろよ。社会に出た時ふざけられると思うなよ。
- 223 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 22:08:19
ID:AqYWgpzgO
- ハハ;ロ -ロ)ハ「フグッ……ハインサン、ビロードクン! ワタシがアニジャクンを抑えてる間にシュールサンを!」キンキン
从;゚∀从「!! ハロー、お前……!! 帰国子女なのにいい奴……!!」
クナイ1本で刀と立ち向かうという夢の対決真っ只中のハローは俺達にそう告げた。
『ワタシが抑えてる間に!』は厨二が言いたい台詞上位だよね! 俺も言いたい!
(;><)/▽▽「わ、わかったんです! お言葉に甘えてビリビリ攻撃を……!!」バリバリ
lw´‐ _つ爪 ー )⊂「『やれるもんならやってみろよベイビー』(裏声)」サッ
(;><)「なっ、狐ヶ崎君を盾に……!? ていうか狐ヶ崎君はそんな花輪君みたいなキャラじゃないんです!」
lw´‐ _つ爪 ー )⊂「『ハローの作戦はわかってたからな、あらかじめ身代わりを用意してたのさセニョリータ』(鼻声)」
从;゚∀从「ちっ……フォックスごと潰すのは別にいいんだが、先生に叱られそうだから出来ねぇ……!!」
(;><)「ハインさんが何気に一番酷いんです! 不良キャラは伊達じゃないんです!」
lw´‐ _つ爪 ー )⊂「『ガビーン』(合唱コンクールで一番頑張るブサイクな女子みたいな声)」
- 224 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 22:10:34
ID:AqYWgpzgO
- ( ´_ゝ`)つ╋━━━「そうこう言ってるうちにこっちもフィニぃッシュぁぁぁぁぁっ!!」スパァン
ハハ;ロ -ロ)ハつ「アア、ワタシのクナイ17号・一ツ橋ジュリエッタ!」ガッキーン
えっ、お前クナイに名前付けてんの!? しかもそこそこ上流階級っぽい名前!
それはともかく、どうやら忍者VS侍の戦いは侍に軍配が上がったようだ。
だが安心しろ忍者派、これがナルトVS剣心ならわからん。
しかし忍者の力を得てかなり運動神経よくなってるハローを跳ね飛ばすとは。マジかあのガリガリガリレオ。
剣道とかやってなかったよな? アホの小3がやるようなこどもチャンバラだったよな?
( ´_ゝ`)つ╋━━━「へっへっへ……どうだ俺の『流石流・奔流骸流行流派剣術』は」チャキッ
えー!? あのただ剣ぶんしゃか振り回してた奴、そんな物々しい剣術だったの!?
流石家そんな家本じゃないだろ、つーか『流』多いわ!
ハハ;ロ -ロ)ハ「ジーザス、ワタシの『三宮流・敵刺刃亜我亜クナイ術』が破られるのは……!!」ガクッ
クナイ術って何だよ! そんな狭いジャンルを伝授する師範いねぇだろ!
てか敵刺刃亜我亜って! ムリヤリ読んだらテキサスバーガーじゃねえか!
- 225 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 22:11:50
ID:AqYWgpzgO
- ( ´_ゝ`)つ╋━━━「よっしゃ、このまま3人まとめてシバきますかね。
言ってみたかったんだ、『安心せい、峰打ちじゃ』って」ジリジリ
lw´‐ _‐ノv「あ、それ私も言いたい。意味なく言っていい? 『安心せい、峰打ちじゃ』」ジリジリ
从;゚∀从「主人公パーティーを追い詰めるテンションじゃねぇよコイツら!」
ハハ*ロ -ロ)ハ「『安心セイ、峰打ちジャ』! クゥゥゥゥッ!!」
(;><)「こっちにも言いたいタイプの人がいたんです!」
軽口を叩きながら、ボケ2人がにじりよってくる。流石長いこと出番引っ張っただけあんな。
しかしヤバい、こんなところで負けて先生のお役に立てないなんてまっぴらだ。
くっそ働け脳細胞捻り出せアイデア、天上天下ナントカナントカ……!!
(;><)「……あれ? ちょっと待ってください……」
从;゚∀从「あ゛!? 何だよ唯我独尊!!」
(;><)「僕そんなダイナミックな名前じゃないんです!
いや、戦いに集中してて今気付いたんですけど……」
- 226 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 22:15:48
ID:AqYWgpzgO
(;><)「……弟者君、いなくないですか……?」
从 ゚∀从
ハハ ロ -ロ)ハ
( ´_ゝ`)
lw´‐ _‐ノv
.
- 228 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 22:18:08
ID:AqYWgpzgO
从#゚∀从「あんの1組がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!
いざという時にとんずらこきやがったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ドゴーーーン
ハハ#ロ Дロ)ハ「シぃぃぃぃぃット!! 平成の無責任男カぁぁぁぁぁイっ!!!
デモ大好きだヴぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっカ!!!」ドゴーーーン
(;><)「修羅が2体いるんですぅぅぅぅぅっ!!!」
( ´_ゝ`)「おぉう……なんかウチの弟がすまぬ」
lw´‐ _‐ノv「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww←水田」
.
- 229 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 22:21:14
ID:AqYWgpzgO
- ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、アイツなんでこんなタイミングでいないんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!
ここぞとばかりに性根の腐りきったとこ発揮しやがって、あんな奴好きになんなハロぉぉぉぉぉっ!!!
从#゚∀从「わかったわ、俺わかったわ! 流石一族にろくな奴はいない!」
( ´_ゝ`)「いやいや待ちーな。そんな言い方、まるで俺までろくでなしみたいやん」
从#゚∀从「お前が一番ろくでなしなんじゃハゲがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!
大体シュールよ、お前考えわかんだろ!? 弟者逃げんのわかんなかったんか!!」
lw´‐ _‐ノv「いやまぁね、『ちょわー』の辺りで弟者がどっか行くのはわかったよ?
そりゃもうそそくさと、そそくさといなくなったそうな」
从#゚∀从「じゃあ止めろや! なーに昔話感覚でスルーしてんじゃ!!」
lw´‐ _‐ノv「いやさ、だってさ……」ニヤッ
(;><)「?」
- 230 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 22:24:25
ID:AqYWgpzgO
- シュールはそこで言葉を断ち切ると、怪しく口を歪ませた。
何だコイツ、何か可笑しくて面白くてたまらないような……。
从;゚∀从「気色悪ぃ……どう思うよハロー、お前の彼氏どっか行ったぞ……」
ハハ ロ 々ロ)ハ「ソッソッソーdeathネ! death★death★deathネ!!
とりあえずハラキリしたくてショーガナイdeath、show
gut night death!!」
从 ゚∀从「おおそうか、ハラワタを散らさないように気をつけろよ……」
ハハ ロ 々ロ)ハ
从 ゚∀从
ハハ ロ 々ロ)ハ「フロリダ」
从 ゚∀从
从;゚∀从そ「 お お お お お お お ! ! ! ? ? 」ビクビクビックーン
- 234 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 22:28:40
ID:AqYWgpzgO
- えっ、ちょ、ええっ!? いや、ええっ、あれ、ちょ、ええっ!!?
何かおかしい! ハローがアイムチャッキーキルユーみたいな感じになってる!!
从;゚∀从「えっ……ちょ、ハロー!? お前ハロー!? ユアハロー!?
どした、裏切られてヤンデレ化したか!? スクールデイズか!?」
((\ハハ ロ 々ロ)ハ/))「ナナナナナナーニをオッシャルウサギシャン、ワターシは何一つ変わっちゃナイヤイdeath!
アーア、オトジャの内臓をヌイグルミに詰めてバザーにウリタイ!!」ガクガクガク
从;゚∀从「変わり果ててるよぉぉぉぉぉっ!! 怖いよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
┃;━┏┃「い、一体全体どうしたんですかハローさん! トラウマを思い出すんです!」
从;゚∀从そ「ぬぉまぁっ!? いや誰だお前!? 何しれっと紛れ込んでんだ!!」ビックーン
┃;━┏┃「何言ってるんですか、ビロードです! みんなの可愛いマスコットキャラの!」
从;゚∀从「面影すらねぇじゃねぇか!! 何だよこれ、新手のバグに犯されたか!?」
┃;━┏┃「そういう高岡さんこそ、さっきから下半身が馬なんです!?」
::从;゚∀从::「えっ? ん、ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」ヒヒーン
ハハ ロ 々ロ)ハ「ミシシッピ」
- 236 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 22:32:59
ID:AqYWgpzgO
- いやぁぁぁぁぁ、何が起きてんだこのカオスぅぅぅぅぅ!!
何で一瞬でハローが狂ってビロードが角張って俺がケンタウロスになってんだぁぁぁぁぁ!!
ついに作者の頭おかしくなったか、いずれこうなるとは思ってた!
( ´_ゝ`)「wwwなんつー姿だよwwwww首から下が地蔵になった俺が言える話じゃないがwwwwww」チョコーン
<_フ‐ _‐)フ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwヒーwwwwwwwwwwww」フヨフヨ
从;゚∀从「お前らもえげつないことになってんぞ!?」
ハハ ロ 々ロ)ハ「ニュージャージー」
さっきまで絶体絶命だった状況は、あっという間に妖怪大戦争と化していた。
何だよこれワケわかんねぇよ、無性にニンジン食いたくなってきたけどなんだコレ……。
┃;━┏┃「……もしかして、これ……」
从;゚∀从「知っているのか雷d、いや、えっと、お前!」
┃;━┏┃「ビロードです! このカオスなワケわかんない感じ……一回体験したことがあります……!!」
- 237 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 22:34:28
ID:AqYWgpzgO
「……フフ……そうさ、僕の能力さ……!!」
从;゚∀从「おおう!?」バッ
┃;━┏┃「この声……やっぱり……!!」ザッ
ハハ ロ 々ロ)ハ「スガシカオ」
.
- 239 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 22:39:19
ID:AqYWgpzgO
ふと、人を小馬鹿にするような声がバケモンだらけの現場に響きわたる。
声に導かれて俺達が一斉にその方向を向くと、そこには2つの人影が立っていた。
(´<_` )「良かった良かった、誰も死んでなかった。なんかオバケっぽいのいるけど」
ハハ*ロ 々ロ)ハ「オトジャー! オトジャーオトジャーオトジャー! アイラビューキルユー!」ニパァァァッ
1人は、逃げたと思っていた弟者。なんか体型がオッサンくさくなってる気がするけど無視しよう。
そしてもう1人。弟者の横でドヤ顔で佇む、嫌みったらしい笑顔の男。
俺の知る限り、こんなところにいるわけが無い男。
从;゚∀从「ちょ、何でお前が……てか、何で……それ……」
「フフ……それでは皆様、御唱和ください!!」
.
- 240 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 22:40:58
ID:AqYWgpzgO
\(´゚ω゚`)/「イぃぃぃぃぃぃぃぃッツ・ア・パぁニックワぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁルドっ!!!」ゼンラァァァァァァァッ
全裸、だった。
殺そうと、思った。
ガチで。
.
- 241 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 22:45:22
ID:AqYWgpzgO
- 从;゚∀从そ「ならっしょぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!??
ちょ、ショボン、えっと、何なんだ! お前は一体何なんだ! ヒヒーン!」
(´・ω・`)「フフ、驚くのもムリは無いよ。いるはずのない僕がここにいるんだから」
从*;゚∀从「そこじゃねぇよ!! 何でお前一糸纏ってねぇんだよ!! こちとら年頃の乙女だらけだぞ!?」
(´・ω・`)「アダムとイヴはエデンの林檎をかじるまで恥じらいという感情を持たなかった。
言わば後付けの感情だ。そのような不確かな感情に惑わされるのは愚かとは思わないかい?」
从;゚∀从「素っ裸で何をクソみたいな屁理屈こねてんだ! 馬の脚力で蹴飛ばすぞ!?」
ハハ*ロ 々ロ)ハつ†「オオッオオオトジャー!! シュキシュキダイシュキアイラビュー!!
ねーねーオトジャ、オトジャの頭骨で花瓶作ったらヨクナイdeathカ!?
ダカラお願い、チンチン切らせてチンチンチンチンチンチンヒィィィィっ!!!」ワキワキワキワキワキ
(´<_` )「あっはっは、超怖ぇ。ナイスボートやられるほど悪いことした覚えねぇぞ」
┃;━┏┃「シュールさん……まさかシュールさんが弟者君を止めなかったのって……」
<_フ‐ _‐)フ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」フワフワ
( ´_ゝ`)「すげぇ、全く身動きが出来ねぇ。誰か大福供えてくれイチゴ大福」
じごく。これ、じごく。
- 242 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 22:48:14
ID:AqYWgpzgO
- 从;゚∀从「と、ともかく……この疲れてる時に見る夢みたいな状況はお前の仕業なんだな?」
(´・ω・`)「正解。僕の『神の玩具箱(パニックワールド)』は視界内の人に何か愉快なことが起こるって能力なんだ」
从;゚∀从「そこ設定しとけよ! お前のアバウトのせいでハローは狂っちゃったんだぞ!?」
ハハ ロ 々ロ)ハ「My hobby is to cut lovely clothes
in pieces, to stuff the box, and to throw it away to the
river.」
(´・ω・`)「そんなに文句言うなよ、僕は弟者君に解放された借りを返しただけなんだから。
それよりまさかオチじゃなく本編に起用されるとは。とんだ伏線だね」
从;゚∀从「知らねえよ、うるせえよ、知らねえよ!!」
もうなんだコイツ、普段からなんかよくわかんなかったけどなんなんだコイツ!
そんな大変態を横目に、弟者はなんかありがたくなった兄者に近付いた。
(´<_` )「さてと……どうやら賭けには成功したみたいだな。
何が起こるか読まれるなら、何が起こるかわからない黛が効くんじゃないかとは思ったが」ザッ
マジか、お前ただ逃げ出した骨無しチキンじゃなかったんか。
そんで今気付いた。コイツの首から下、地井武夫だ。ヒトフクロウだ。
- 243 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 22:49:50
ID:AqYWgpzgO
- ( ´_ゝ`)「まぁなー……今の俺は動けないし、シュールもフヨフヨしてるだけ。こいつぁどうしようもねぇや地井者」
(´<_` )「そういうことだな地蔵者。そんじゃまあ、教えてもらおうか」
<_フ‐ _‐)フ「どうして疲れてる時に読むギャグ漫画は3割り増しで面白いのかを?」フヨフヨ
(´<_` )「違わい。兄者よ、どうして俺を裏切った? フェチ以外に理由があんだろ」
( ´_ゝ`)「……」
今にも散歩に出かけそうな弟者の問いかけに対し、兄者は沈黙を堅く守った。(地蔵なだけに)
完全に兄弟2人の世界だよ、端から見れば地井武夫がお参りしてるようにしか見えねえよ。
長い沈黙の末、兄者は観念したようにその口を開いた。
( ´_ゝ`)「弟者さぁ……俺のこと、好き?」ボソッ
从;゚∀从「は!? 何だまさかの薔薇展開かオイ、流石に地蔵と地井のカップリングは笑えねぇぞ!」
ハハ#ロ 々ロ)ハつ†「ソーdetah、オトジャは永遠にワタシのdeath! キルユーアイカッチュー!!」キンキン
( ´_ゝ`)「違う違う、ボディを削ろうとするなクレイジーハロー。
そうじゃなくてさ、こんだけ裏切った俺をさ、弟者は兄として好いてくれてんのかと」
(´<_` )「……」
- 245 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 22:55:21
ID:AqYWgpzgO
- ちっこい兄者を見下ろして、弟者は沈黙を続けた。
理由はどうあれ、奴は兄者に思いっきり裏切られてる。ブチ切れて蹴り壊してもいいレベルだ。
そして「やれやれ」みたいな溜め息を吐いた弟者は、だるそうに話し出した。
(´<_` )「……んなもん聞くまでもねぇだろがぃ」
(´<_` )「お前はとんでもないバカだよ。割と人生棒に振るタイプのバカだよ」
(´<_` )「空気読まないし緊張感無いし、妹者にコミケについての知識を仕込むし」
(´<_` )「そんで挙げ句裏切るとかバカス。腹黒いバカって一番好感度無いんだぞバカス」
( ´_ゝ`)「うんゴメン、そろそろ泣くぜ? 罰当たりだよ、祟っちゃうよ?」
(´<_` )「マジでバカとしか言えねぇよ……だけどさ」
+(´<_` )「この程度で見放すようなら、胎内の段階で縁切ってるっつーの」キラーン
\ハハ*ロ 々ロ)ハ/「キャッハー! 決め顔のオトジャステキテキテキ石膏像にシタイ死体シタイ!」ダバダバ
从;゚∀从「ちょ、ここはでしゃばるなハロー(狂)!
くっそ視界が高くなったから上手く止められない!」パカラッパカラッ
┃;━┏┃「2人だけの見せ場ぶち壊しなんです!!」
<_フ‐ _‐)フ「いいてんやわんやだ!」フワフワ
- 246 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:01:37
ID:AqYWgpzgO
- すぐにこの場特有のてんやわんやに呑まれたが、弟者は兄者を許した。サラッと許した。
ぶっちゃけ意外だ、俺だったらキレて蹴り壊すもん。本意気の蹴りで壊すもん。
そんな弟者の返しに対し、兄者も意外そうに呟いた。
( ´_ゝ`)「へー……ここまでしても弟者は俺を嫌わないでいてくれるのね。ありがてぇ」
(´<_` )「当然。いいか? 弟ってのはすべからく兄の後ろで尻拭いをするもんなんだよ。
代わりに兄は前に立ち、俺を守れ。少し兄が無鉄砲な方が兄弟は上手くいく」
( ´_ゝ`)「あらやだ名言。なるほど、じゃあ……」
( ´_ゝ`)「俺の作戦、失敗しちゃったなぁ……」ハァ
(´<_` )「は……?」
.
- 247 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:03:38
ID:AqYWgpzgO
【( ´_ゝ`)side】
―――俺達は、まさしく生まれる前から一緒だった。
从#゚∀从(そういう表現は俺のもんだろうが……)
- 248 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:05:39
ID:AqYWgpzgO
−回想\(^o^)/ハジマタ−
俺と弟者は14年前、ほぼ同時に母者から出てきて以来、ずっと一緒だ。
年の離れた姉者と、可愛い妹者。色々薄いが頼れる父者に、覇王だが優しい母者。
『双子』というサプライズ要素が乗っかってるだけで、あとは極めて一般的な幸せ一家、それが流石家だ。
(´<_` )『時に兄者』
( ´_ゝ`)『どうした弟者。この上なく臭い美女に求婚される夢を見たか』
(´<_` )『そんな地獄みたいなフェチは無い。俺が買ってとっておいたビックリマンチョコが無いんだが』
( ´_ゝ`)『マジか、それはビックリだな。制作会社の思惑通りだ』
(´<_` )『そして俺の記憶が確かなら、兄者のランドセルに昨日まで無かったスーパーゼウスが貼ってあるんだが』
( ´_ゝ`)『マジか。まさか浮き出してきたか、やるな俺のランドセル、流石は4年生のポテンシャル』
(´<_` )『うん、てかテメェ口チョコ臭ぇんだよ。食らえ定規スラッシュ』
( ´_ゝ`)『いやいやここまで泳がせた上でスラッシュとかやめぎゃああああああああああああああああああああ』
いつだって、基本的に俺が悪ノリをして、弟者がそれをたしなめる。
俺達はそういうもんだと思ってたし、それでわりかし満足していた。
- 249 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:07:01
ID:AqYWgpzgO
違和感を覚えたのは、去年辺りからだ。
l从;∀;ノ!リ人『びゅわえぇぇぇん!! おっきい兄者のバカー! チンカスー! 不労所得者ー!』ジタバタ
(;´_ゝ`)『ちょ、悪かったって落ち着け妹者、幼女の悪口のバリエーションじゃねぇぞ』
(´<_` )(((『どうした兄者に妹者。どんな性的嫌がらせを受けたのだ』
(;´_ゝ`)『決めつけないでくれよ。流石に肉親をペロペロするような歪み方はしてないわ』
l从;∀;ノ!リ人『妹者が魔女卓を撮ったビデオに、おっきい兄者が「マグロに懸けた男達」を重ね撮りしたのじゃー!!
絶対に許さないのじゃ、地獄の閻魔が諫めようともこの憎悪の炎は消えないのじゃー!!』オイオイオイ
(;´_ゝ`)『小学生のボキャブラリーじゃねぇよー! 悪かったって、ビデオ間違えたんだって!』
(´<_` )『なるほど、じゃあここは俺がそのマグロの上に『タモリ倶楽部』を重ね撮りすることで解決というわけで』
(;´_ゝ`)『 ! ! ! ? ? 』l从・∀・;ノ!リ人
- 251 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:10:02
ID:AqYWgpzgO
∬#´_ゝ`)『ちょっと兄者! アンタせっかく私の新作の感想聞きたくて読ませてんのに、何鼻で笑ってんの!』プンスカ
( ´_ゝ`)『いや、まずタイトル『ディスティニー・ブラックシュガー』ってwww黒糖じゃねぇかwwwwww』ケラケラケラ
∬#´_ゝ`)『そこはそれでいいのよ! それでちゃんとしてるのよ!
主人公ファリーサの辛く悲しい過去、それゆえに培われた冷酷な感情、
しかし払拭出来ぬ甘さ、全部ひっくるめてブラックシュガーなのよ!』
( ´_ゝ`)『wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』
∬#´_ゝ`)『あーもー兄者は話にならない感性が違う! 弟者はちゃんとモニターになってくれるわよね……』
( <_ *)『wwwwwwwwwヒーwwwwwwwwグハッwwwwwwwwwwwクルシーwwwwwwww』ゲラゲラゲラ
∬;´_ゝ`)『呼吸困難に陥るほど笑い転げてる!』
( <_ *)『wwwww……グァッww……ウッ、グッ、イキガッ……wwwwwww………』バタッ
(;´_ゝ`)『おとじゃあああああああああああああああああああああっ!!!!!』
∬;´_ゝ`)『私のせいじゃねぇぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!』
とても仲良く、バランスの取れた4人兄弟であることは自負している。
しかし、弟者に対しては姉者や妹者と違って、何かモヤモヤがあった。
何かが足りないような、欲求不満なような、そんな言い表せない気持ちが。
- 253 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:13:04
ID:AqYWgpzgO
そして、俺は気付いた。
( ´_ゝ`)『……なあ弟者……』
(´<_` )『どうしたチンカs、いや兄者。浮かない顔をして』
( ´_ゝ`)『どうしてチンカスが弟妹の俺への共通認識なんだよ。いや、大したことじゃないんだが……』
(´<_` )『どうした、まさか殺意の波動に目覚めたか、かっちょうぃー』
( ´_ゝ`)『違う違う……いや、なんつーか……お前、いや俺達ってさ……』
―――俺達は、生まれてから一度も兄弟喧嘩をしたことが無い。
( ´_ゝ`)『……やっぱ何でもねぇや』
ヽ(´<_` )ノ『ズコーッ』
- 254 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:14:23
ID:AqYWgpzgO
- 弟者は基本的に俺がおちょくると辛辣な言葉で罵倒してくる。それはそれでキツいっちゃキツい。
だが、なんやかんやで弟者は俺を許してくれる。決して俺にマジギレすることは無い。
ただ、ハローには普通に怒っているのを見る。それまで鉄血人間だと思ってたから度肝を抜かれた。
( ´_ゝ`)『なぁ弟者、お前何されたらブチ切れる?』
(´<_` )『んー、悪漢に一族郎党皆殺しにされたらブチ切れるかな』
( ´_ゝ`)『おぉ……流石にそいつぁムリだわ……倫理とかそれ以前に母者には勝てないわ……』
(´<_` )『?』
俺達は、あまりにも仲が良すぎる。それは恐らく素ん晴らしいことなんだろう。
でも、不安になってきた。些細な言い合いも無くてララライララライ同じ時間を生きてなどいけないのではないかと。
そのうち俺達はほぼ同時期に厨二病に罹り、俺は裏切りキャラ、弟者は外面クールな能力者キャラにハマるようになった。
だが、そんな趣味嗜好のズレで喧嘩なんざするような関係じゃない。
1回だけでいい、弟者と本気で喧嘩したい。俺の知らない弟者を見せてほしい。
だから。
(=゚ω゚)ノ『お前達に能力あげるから戦ってくれょぅ!』
( ´_ゝ`)『……』
チャンスだと思った。
- 255 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:15:38
ID:AqYWgpzgO
- ( ´_ゝ`)『よーし、とりあえず弟者召喚してみっか。えー……何て言おう、えっと……ピオリム!』
(´<_` )『うおっ。何だ何だ、今からよだかの星を無駄に感情込めて朗読するとこだったのに』ボン
( ´_ゝ`)『呼べちゃったよ、ピオリムで呼べちゃったよ。じつはかくかくしかじか』
(´<_` )『わんわんむきむき。なるほど、つまりこれは神様が厨二まみれの2年3組に架したゲームで、
兄者は俺と2人1組の能力を妄想してたから俺が呼び出されたと。把握』
( ´_ゝ`)『理解力ありすぎて怖いわ。どうだ、お前こういうの大好きだろ』
(´<_`*)『わかってんじゃんウッヒョーwwwwwテンション上がってきたー、俺の背中から雪が出るぜwwwwwww』
( ´_ゝ`)『やだ、弟が気色悪い。そんで、能力についてだけど……』
俺の説明を聞く時の弟者は、普段のスカした感じはどこへやら、年相応に瞳を輝かせていた。
後ろめたさを感じなかったといえば嘘になる。しかし、こうまでしないと弟者は怒らない。
大丈夫、最悪関係が修復不能になるほどキレられても、優勝すればそんな気持ちなかったことになる。
( ´_ゝ`)『……と、まぁこんな感じだ。どうだい? 実用性とかアレとしてイケてるだろう?』
(´<_` )『あぁ、最高だ兄者。しかしルールの網目をかいくぐって2人がかりで挑むとは……』
- 256 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:16:42
ID:AqYWgpzgO
グッ( ´_ゝ`)b『流石だよな俺達』d(´<_` )グッ
だから、ゴメンな? 弟者。
こういう非現実的な時くらいしか、お前を裏切れないから。
.
- 258 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:21:38
ID:AqYWgpzgO
−回想\(^o^)/オワタ−
「というわげらうぇいっ!!」( ´_ゝ(○≡≡≡(´<_` )バッコーーーーン
从;゚∀从┃;━┏┃「ええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
<_フ*‐ _‐)フ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwコシヒカリwwwwwwwww」
ハハ ロ 々ロ)ハ「ファッキューファッキューファッキューファッキューファッキューファッキューファッキューファッキューファッキューファービーファッキューファッキュー」
(´・ω・`)「あ、忘れてるかもしれないから言っとくけど僕は全裸です」
.
- 259 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:24:20
ID:AqYWgpzgO
【从 ゚∀从side】
あっれー!? 何か回想が終わった途端に同じ顔が同じ顔に殴り飛ばされた!
つーか怒ったこと無かったんじゃねぇの!? 今のどう見てもガチパンチだぜ!?
(;´_ゝ`(#)「あれ、痛い……ゴメン、やっぱキレてた? 俺としちゃ結果オーライだけど……」サフサフ
(´<_` )「キレてないですよ。俺キレさせたら大したもんだ」
从;゚∀从「懐かしい!! せめて何かしらで表情変えてくんないかな!?」
┃;━┏┃「キレてないなら何でぶん殴ったんですか!? 情緒不安定!?」
(´<_` )「違う違う違うの。今のはさ、喝みたいなもん。コイツが的外れなことウダウダうっせーから」
从;゚∀从「的外れ……?」
( ´_ゝ`(#)「ていうかさっきから俺の殴られポイントをハローが舐め回すんだけれども」
ハハ*ロ 々ロ)ハ「シモンテアセオトジャノサワッタカショベリーデリシャスペロペロペロペロペロペロペロペロ」
<_フ‐ _‐)フ「きが くるっとる」
- 260 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:25:31
ID:AqYWgpzgO
- (´<_` )「ハァ……確かに俺はお前にキレたことないし、キレる気もしないよ。
それは確かに兄弟としちゃ異常かもしれない。俺達はおかしいのかもしれない」
( ´_ゝ`)「……」
(´・ω・`)(ボディが地井武夫のイケメンが同じ顔の地蔵に説教するというシチュエーションが愉快)
(´<_` )「でもさぁ……それがどうしたよ」
( ´_ゝ`)「え……」
<_フ‐ _‐)フ(畜生、ムービー撮りたいけど携帯に触れねえwwwwww)
(´<_` )「喧嘩なんてまどろっこしい手段取らなくても仲良くいれる兄弟関係は不満か?
俺は少なくとも、今の関係性が心地いい。兄者がバカやって俺が後始末する関係性が」
( ´_ゝ`)「……弟者……」
ハハ ロ 々ロ)ハ(ルイジアナ)
┃━┏┃(……おしっこ欲求が再発してきたんです……)
从;゚∀从(ハッ、多分まともに話聞いてんの俺だけだ! ソースは俺、ホースは下半身!)ヒヒーン
- 261 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:28:42
ID:AqYWgpzgO
- (´<_` )「兄弟喧嘩は確かに兄弟の仲がいい証しとか言うわな。でもさ、しないからって仲悪いとはならんだろ。
俺とお前は喧嘩無しでも大丈夫な仲良しブラザー。それでいいだろ?」
( ´_ゝ`)「……うん、ゴメン……」シュン
(´<_` )「しおらしくなんなし。まぁ詳細な説教は先生にしてもらうぞ」
从 ゚∀从「……」
俺にはにーちゃんがいるから、兄者の気持ちが完全にわかんないわけじゃないけど。
兄者はきっと、寂しかったんだと思う。ずっと一緒にいる弟者に、自分の知らない感情があることが。
その確かめ方がちょっと趣味に走っちゃっただけで、本当はこうやって話し合いで解決出来たんだ。
要は、コイツらは仲良し兄弟ってことだ。これからも、きっと今までも。
( ´_ゝ`)「ハァ、それにしても、結局能力の無くなったお前の機転で負けるとはなぁ。やりおるなお主」
(´<_` )「そっちこそバカなのに俺の裏を掻きやがって。正直だいぶショッキングだったぞ」
( ´_ゝ`)「……プッ、弟者……多分今俺達考えてること同じだよな」
(´<_` )「……ハッ、そうだな、兄者……」
- 262 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:30:58
ID:AqYWgpzgO
( ´_ゝ`)「流石だよな俺達」d(´<_` )グッ
┃。━┏┃「イイハナシナンデスー」
<_フ‐ _‐)フ「泣き顔似合わねえなその濡れ場も出来そうな感じ」
- 263 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:33:58
ID:AqYWgpzgO
- (´・ω・`)「さて、用は済んだかい? 済んだならここは敵だらけだからね、『指揮帝』の命を果たしたいんだが」ザッ
从;゚∀从「っ!! 放送禁止野郎……!!」
流石兄弟による今回の見せ場の終わりを確認すると、嫌にキメた感じでショボンが前に出て来た。
そう言えばコイツは洗脳されてる敵だ、しかもビコーズみたいに組んでもない。
しかもコイツ何やらかすかわからんからタチが悪い。マジで俺達どうなっちゃうんだよ。
(´<_` )「いーや、まだお前には付き合ってもらうぜ?
まだ先生と都村が残ってんだ、2人を無力化した今なら加勢に行けんだろ」
(´・ω・`)「……フゥ、恩を着せられた人に命令されちゃあね……仇で返すのは美学に反する」
从;゚∀从「素っ裸で美学とかよくほざけたな!? ていうかそうだ、先生!!」
そうだ、そもそも俺達は先生に加勢しなきゃなんないんだ!
あー、なんつーかあの変質者の発言で思い出したのが腹立つ! 人生の汚点!
待っててください先生、ケンタウロスは嫌いですか先生……!!
<_フ‐ _‐)フ「そうはさせへんで。やーっ!!」シュルルシュール
从;゚∀从「!? 体が……っ!!」ビシッ
┃;━┏┃「動かないんです!!」ギシッ
ハハ ロ 々ロ)ハ「マイマザーイズアカンガルー」
- 264 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:35:03
ID:AqYWgpzgO
- <_フ‐ _‐)フ「私の『米の如く白き蜘蛛の巣』は、糸を具現化させて相手の動きを止められる。
まぁ、こうすると情報とか読み取れなくなっちゃうんだけどにゃー……」
ハハ#ロ 々ロ)ハ「グー、ジャマdeathジャマdeath! ファッキンストリングス、マザーファッカー!」ジタバタ
从;゚∀从「チッ……テメェまさかこんな奥の手を……!!」
┃;━┏┃「ていうかその姿でも能力使えることが一番の驚きなんです!!」
<_フ‐ _‐)フ「どうだ、意外性が凄いだろう。とにもかくにも、トソンのとこには行かせないぜよ」
(´<_` )「解せないな……仲間とはいえ、お前だったらノリで俺達を通しても良さそうなもんだが」
从;゚∀从「そ、そうだよ、俺達メチャクチャ面白いぞ!? ほーら、お馬さんだぜー!?」ヒヒーン
<_フ‐ _‐)フ「アカーン! 正直メチャクチャ惹かれるけどアカーン!」
(´・ω・`)「ふぅん……どうしてそこまで拒むのかな、理由があるのかな?」
<_フ‐ _‐)フ「理由なんてもんじゃないさ……とにかく」
<_フ‐ _‐)フ「トソンの話の邪魔は、誰にだってさせない」
- 265 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:36:15
ID:AqYWgpzgO
【( ´ー`)side】
−先生達の方だよ−
(;^Д^)「クッ……伊達に優勝候補じゃねぇな、メチャクチャ強ぇ……!!」グラッ
(゚、゚トソン「ふぅ……トリッキーな能力なので少し手こずりましたが、慣れればどうということはありませんでしたね」
(;´ー`)「……マジか……」
どういう訳だか始まったトソンVSプギャーは、ぶっちゃけ想定内の結末を迎えつつあった。
とはいえ、プギャーは決して弱くない。ただ、トソンはレベルが違う。
ていうかさっきからチラホラ聞こえる馬の蹄みたいな音が気になるんだけど何なの。
(;^Д^)「くっそ……こっちの攻撃は通じないし、ネオマテリアルサイクロプスの使いすぎで貧血になるし……!!」フラフラ
(゚、゚;トソン「後者は私関係ありませんよ!? ただの設定ミスです!」
(#^Д^)「やかましいやかましい! くっそ、こうなれば最終奥義を出すしか無いな……!!」ゴゴゴゴゴ
(゚、゚*キラーン「最終奥義!?」
(;´ー`)「ワクワクすんなヨ! 髪型がなんかを代弁してる!」
(#^Д^)「後悔しても遅いからな! 行くぜ、最終奥義……!!」ドドドドド
- 266 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:37:03
ID:AqYWgpzgO
≡≡≡┏(#^Д^)┛「一旦逃げぇるっ!!!」ピュー
(゚、゚;トソン「えっ、あっちゃ、んんんんんんんんんんんんんんんんっ!!?」
(;´ー`)「プギャぁぁぁぁぁっ!! 逃走は俺もやったけど、完全に三下の行動だぞそれぇぇぇぇぇっ!!」
≡≡≡┏(#^Д^)┛「うぅぅぅぅぅるせえぇぇぇぇぇっ!!! 後で来るから覚えてろぉぉぉぉぉっ!!」ピュー
貧血のせいかときおり足元のおぼつかなさを見せながらも、プギャーは体育館の奥へ消えて行った。
マジかアイツ、何しに来たんだ。時間稼ぎにしか思えんぞ。
(゚、゚;トソン「……と、とりあえず、邪魔は無くなりましたし……本題に入りますか……」
(;´ー`)「う、うん……やろっか……」
何だろうこの虚無感。色々と苦労が見えるだけに敵な気がしない。
しかしこっからが本題だ、そうだまだ本題に1ミリたりとも入ってなかった。
さぁ、都村がわざわざ1対1で話したいことって、一体何なんや……!?
(゚、゚トソン「それでは単刀直入に申します。今から先生とお話したいこととは……!!」ゴギガガガギゴ…
(;´ー`)「お話したいこととは……!?」ゴクリ…
- 267 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:38:59
ID:AqYWgpzgO
(゚、゚ドーーーーーーン「進路相談です」
( ´ー`)
( ´ー` )
(´ー` )
(ー` )
(` )
(; )「 ! ! ! ? ? 」ドッゴーーーーーーン
(゚、゚;トソン「どこ見てるんですか!?」
- 268 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:39:50
ID:AqYWgpzgO
−裏−
(;^Д^)「ハァハァ……何だアイツ、どんだけ技豊富なんだよ……」ゼェゼェ
(;^Д^)「こちとら血がドッボドボ流出してるというに……」フラフラ
(;^Д^)「辛いわー……どっかにレバー落ちてないかな……血を補給したい……わしゃドラキュラか……」
(;^Д^)「くっそ、今に見てろよ都村に先生……絶対ビッグになってやる……!!」
(;^Д^)ノ「よ、よし……とりあえずこの部屋で小休止だ! 休みが無いとやってられない!」ガラガラガラ
( ^Д^)「……」
( ^Д^)「……ん?」
- 269 名前:
◆kB11BI8NVE:2011/09/09(金) 23:40:33
ID:AqYWgpzgO
<ヽ ∀ > キゼツチューニダ
( ^Д^)
プギャーーーーーー(;^Д^)「……これや……!!」ーーーーーーーーーーン
第16話 END
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