141 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:26:24 ID:PCwVALygO

|゚ノ ^∀^)<あらすじ&人物紹介

つまり:能力持った厨二の戦いを先生が説教で止めるんだが、なんやかんやでハロー編完結。

( ´ー`):教師。説教で厨二への依存を壊すと能力が消せる。好きな歌手は大江千里。

从 ゚∀从:純情前世ヤンキー。重力を操れる。好きな歌手はチャットモンチー。

( ><):KYショタ。様々な兵器を扱える。好きな歌手は影山ヒロノブ。

ハハ ロ -ロ)ハ:天邪鬼帰国子女。忍者の術が使える。好きな歌手はエアロスミスと藤あや子。

( ´_ゝ`)(´<_` ):緊張感無しとクール気取り。能力不明。好きな歌手は両方BUMP OF CHICKEN。

ξ゚听)ξ:痛々しい。部分的に時間を巻き戻せる。好きな歌手はシド。

lw´‐ _‐ノv:ようわからん海賊団員。能力不明。好きな歌手は筋肉少女帯。

爪'ー`)y‐:マセショタ。歌を心に響かせる。好きな歌手は強いて言うならイルカ。

(*‘ω‘ *):ほんわかボス。人を洗脳出来る。好きな歌手はゆず。

トリンドル作者:チキン。スケベな眼鏡っ娘が深夜に押しかけてくる夢を見た。好きな歌手はポルノグラフィティ。

|゚ノ ^∀^)「知りませんわ」
143 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:27:40 ID:PCwVALygO

−少しだけ過去・理科室−

ξ゚听)ξ『……貴方達、本気で言ってるの……?』

( <●><●>)『当たり前です。私から本気を取ったら純粋と慈愛しか残りません』

(*゚∀゚)『減らず口と屁理屈の間違いだろうがよ』

ξ゚听)ξ『……良ければもう1回言ってもらえる? 何かの間違いだと思うから……』

( <●><●>)『ええ、何度でも何度でも何度でも立ち上がり言ってあげましょう』

川;゚д川(ドリカムっぽい! 唐突にドリカムっぽい!!)



(、'∋`)( <●><●>)『能力を戻してもらうつもりは無い』川д川(゚∀゚*)



ξ゚听)ξ『……ねぇ、どうして……?』

川;゚д川(偶然ドリカムっぽい!!)
145 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:29:07 ID:PCwVALygO
ξ゚听)ξ『どうして? 悪いけど、何の能力も無しにこの戦いを生き残れるとは思えない。
      私の《血華美人は夜開く(ディスティニー・ブラックシュガー)》で能力を戻せば、
      今度こそ自由に能力が使えるのよ?』

川;゚д川(ブラックシュガーって直訳で黒糖だよね……言った方がいいのかなぁ……)

( <●><●>)『まぁ、確かに黒糖さんの言うとおり、能力はあった方がいいです』

ξ;゚听)ξ『黒糖さん!?』

川;゚д川(言った!!)

(*゚∀゚)『でもな、悪いけどアタシ達はもう『厨二』じゃねぇから。
     能力振り回して悦に入るのは卒業したんだよ、わかったか黒糖』

川;゚д川(もはや黒糖って名字みたいになってる!!)

(、'∋`)(それに僕らの戦いのコンセプトは『能力無しでどれだけやれるか』。
      正気を失ってる皆に、何もない僕らが何が出来るか試したいんだ、黒糖さん。と物語る瞳)

ξ゚听)ξ『……なるほど。貴方達の思い(シナジー)、黒糖の心に届いたわ』

川;゚д川(遂に自分で自分を黒糖だって認めた!)

146 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:29:56 ID:PCwVALygO
ξ゚听)ξ『敢えて無力で戦う……それが貴方達、はぐれ星(トゥインクル)が選んだ選択(アンサー)なのね……』

( <●><●>)『そういうことです、わかってもらえましたか』

川;゚д川(どういうことなんだろう……よくわかんなかったけどどういうことなんだろう……)

ξ゚听)ξ『その勇気、志、どれを取っても神殿の勇者と呼ぶに相応しい資質だわ』

川;゚д川(やっぱりわかんない……私がおかしいのかな……1人だけ巫女服だし……)

(、'∋`)←半裸

ξ゚听)ξ『……でもね……』



≡≡≡ξ゚听)ξつ『それじゃあ私が困るのよ』サッ

( <●><●>)『!! 阿日谷さん、避けてください!!』

(*;゚∀゚)『へ? んにゃっ!!』クビネッコツカマレッ

147 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:30:45 ID:PCwVALygO
ξ゚听)ξ『捕まえた……阿日谷さん、貴女の体力を幼児レベルまで巻き戻させてもらったわ。
      いくら運動神経のいい貴女でも、振り解けないはず』

(*;゚∀゚)『ぐっ、ちくしょ、アタシが黒糖なんかに抑えられるなんて……!!』ジタバタ

( <●><●>)『黒糖さん……やはり、我々を上手く使うことが目的でしたか……』

ξ゚听)ξ『ええそうよ、じゃなければ貴方達みたいな無能に近付く訳無いじゃない』

川;゚д川(どうしよう、さも黒糖が当然のようにシリアス展開が進行してる……)

ξ゚听)ξ『このまま阿日谷さんを殺すのは簡単、そうしないのは貴方達に利用価値があるから。
      貴方達の結束力も確認済みよ、よって人質がどれだけ効果的かってこともね』

(、;'∋`)(くっ、なんて卑劣なんだ、黒糖ツン……!!)

ξ゚听)ξ『フフ……それじゃ、改めて私の要求を聞いてもらうわよ』

川;゚д川(わかった、私がおかしいんじゃなくて、私以外がおかしいんだ……)

148 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:32:13 ID:PCwVALygO



ξ゚听)ξ『私の目的は数多の敵(ダークナイト)を蹴散らし、栄冠(トップ)を掴むこと』

ξ゚听)ξ『そのために、貴方達には私のために忠実に動く勇敢な人形(マリオネット)になってもらうわ』

ξ゚听)ξ『逆らうことなんて考えない方がいいわよ、私の能力には適わないんだから……』





ξ゚听)ξ『私の《血華美人は夜開く(ディスティニー・メレンゲホイップ)》には!!!』

川;゚д川『読み仮名変えたぁぁぁぁぁっ!!! やっぱり黒糖気にしてたんだぁぁぁぁぁっ!!!』

( <●><●>)『だいぶツッコミ耐えましたね』







.
150 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:33:04 ID:PCwVALygO





( ´ー`)先生の戦う生徒指導のようです



第十一回  『Hello,Good-bye』





.
152 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:35:54 ID:PCwVALygO

【( ´ー`)side】

−現在・音楽室前−

<_プー゚)フ「……で、御主人達は巻き毛に能力を戻され、支配下に置かれた。
       そして御主人は助けを求めて巻き毛にバレぬように我を飛ばしたという訳だ」

(;´ー`)「……そうか……照井が阿日谷達を……」

( ´_ゝ`)「なっげぇ。回想ごっさなっげぇ」

(´<_` )「とりあえず委員長にアドリブは無理ということがわかったな。バラエティタレントにはなれない」

<_フ^Д^)フ フヨフヨ

从;゚∀从「ちょ、プギャーがやたら俺に懐いてくる! 何でだ!! AAでけぇなコイツ!!」

 ぅわーい、コイツら大半が話聞いてませーん。ある意味予定調和でーす。

<_プ―゚)フ グッ

 ほらほら、聞いてもらえないからおばけさんが泣きそうだ! 可愛いなこの塩豆大福!!

从 ゚∀从「ていうかお前なんでいきなりおばけレーザー撃ったの?」

<_プー゚)フ「ノリで」
<_フ;^Д^)フそ

153 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:37:02 ID:PCwVALygO
(;´ー`)「それにしても……最悪の展開になっちまったな……」

 この戦いの中でもチート級の能力を持つ少女、照井が本格的に優勝に向けて動き出した。
 しかも、相手には人質までいる。うかつに手を出したらどうなるかなんて説明不要だ。
 ていうか『血華美人は夜開く(ディスティニー・ブラックシュガー改めディスティニー・メレンゲホイップ)』って。読み方にこだわり無いんか。

(*´_ゝ`)「あー、それにしても可愛いなこのマシュマロ! 座っていい!? 上に座っていい!?」

(´<_`*)「ズルいぞ兄者、俺がフワフワした物に目が無いことを知っての狼藉か! 顔にボフッてさせろ!!」

<_フ#゚ー゚)フ「よし、貴様ら並べ! 纏めて灰燼に変えてくれるわ!!」

<_フ^Д^)フ フヨフヨフヨ

从;゚∀从「ちょ、俺の顔に纏わりつくなプギャー! 何だお前嫉妬してんのか可愛くねぇな!」

 うん、どうしてもシリアスにならないけど大変な状況だ。
 ていうかプギャーは何なの? マスコットキャラになろうとしてんの?

从;゚∀从「ていうかヒッキーどこ行った!? プギャー引き取ってくれよ!!」

( ´_ゝ`)「ヒッキーはそこのまんじゅうオバケが話してる間にそそくさといなくなったぞ」

从#゚∀从「あの野郎! 上司の責任放棄しやがって!! ブラック企業か!」

(;´ー`)「ねぇみんな、他に何か無いかな!? 今気を配るべきことが無いかな!?」

154 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:38:27 ID:PCwVALygO
( ´_ゝ`)「まぁとりあえず、ヒッキーが言ってた『兵隊』ってのはteam負け犬で間違いないみたいだな」

(;´ー`)「あぁ……奴らがハローと遭遇するのも時間の問題だ。もしかしたら既にしているかもしれない」

从 ゚∀从「そうだとマズいっすね……今のハローだと捕まりかねない……」

 ハローは強い。普通なら心配はしなくていいかもしれないが、『今のハロー』は話が別だ。
 精神はパニック真っ最中だろうし、メガネも無いから視界も悪い。
 つまり、今のハローは照井にとって点数稼ぎの絶好のカモというわけだ。

 ていうかお前ら、ちゃんとしたバトル会話出来るやん。やれば出来る子やん。

-ロ- ロ--⊂(´<_` )「つまり、ハローにこの眼鏡を届ければ万事解決単純明快ってわけだな」

从 ゚∀从「おいおい、告白の返事忘れてんじゃねぇぞ隠れ厨二。
     そんなサラッと済むと思ってんのか、根性見せろ色男」ニヤニヤ

( ´_ゝ`)「そうだそうだ、姿形寸分の狂い無く同じなのに一切の恋愛沙汰にならない俺を気遣え」ニヤニヤ

(´<_`*;)「ぐっ……改めて振り返ると俺の役割のウェイトデカいな……」

 うーん、こういうところは年齢に相応で可愛らしいんだけどなー。
 問題はこんなキュンキュンしてる場合じゃないというだけだ。あれ、だいぶ重要じゃね?
156 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:39:54 ID:PCwVALygO
<_フ;゚ー゚)フ「……おい貴様ら、別に愛だの恋だのは知らんが、御主人を助けるのを忘れてくれるなよ?」

 うん、流石にエクストさんも心配なようです。こう甘酸っぱくちゃね、なんかね。

(´<_` )「まぁ、利害が一致するから構わんけどさ……いいのか? スベスベマンジュウガニ」

<_フ;゚ー゚)フ「誰のことだそれ!? 饅頭部分でしか共通項を見いだせんぞ!?」

(;´ー`)(饅頭っぽいって自覚はあるんだ……)

 ほっとくと延々と恋愛論が展開しそうな空気の中、弟者がふと問い掛けた。
 あ、さてはコイツ自分に対するニヤニヤを払拭するため話変えたな!? 策士!!

(´<_` )「委員長達を助けるとなると、自然と照井を倒すってことになる」

(´<_` )「お前は先生に消されたが、照井の能力で時間を巻き戻されてここにいるんだろう? だったら……」



(´<_` )「照井の能力が消えたら、お前もまた消えちまうんじゃねぇか?」

(;´ー`)「あっ……!!」

<_プー゚)フ「……」

157 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:40:53 ID:PCwVALygO
(´<_` )「先生だって聞いときたいだろ? こいつを消すとなればその役目は先生なんだから」

(;´ー`)「……あぁ、確かに知りたい……知っておかなきゃならネーヨ……」

(;´ー`)「エクスト……お前の気持ちを」

<_プー゚)フ「……」

 エクストは貞子の霊感への依存が具現化した存在であり、エクストもまた貞子を深く慕っている。
 そんなエクストを、俺は一度消した。貞子の霊感依存を解き、エクストの存在価値を無くす形で。
 エクスト自体も納得の上だったが、無論存在出来るなら出来た方がいいはずだ。

<_プー゚)フ「……確かにそこのマシな方の大鼻の言うとおり、
       巻き毛の能力を消したら我は再び消えるだろう」

( ´_ゝ`)「あれ? 出会って間もないおばけに即行見下された感があるよ?」
159 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:44:16 ID:PCwVALygO
<_プー゚)フ「だがな、我はそれでいいと思っている。そもそも我は御主人の依存の塊だ」

<_プー゚)フ「我が存在する限り御主人は人に頼れない。消えてしかるべき存在なのだ」

<_プー゚)フ「巻き毛のしたことは御主人の覚悟を無碍にする蛮行」

<_プー゚)フ「それを正すためならば、この身消え失せようとも本望よ」

(;´ー`)「エクスト……」

( ´_ゝ`)「ねぇねぇハイン、弟者はマシな方なんだってさ。
       じゃあ俺は何? 料理が上手そうな方? ハイキックが強そうな方?」

从;゚∀从(うぜぇ……)

(;´ー`)(うぜぇ……)

<_フ;゚ー゚)フ(うぜぇ……)

(´<_` )(やべ、中指蚊に刺された……痒っ……あとうぜぇ……)

( ´_ゝ`)(あっちゃー、大多数からうざがられてる空気感だぞーぅ)

<_フ^Д^)フ
162 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:45:53 ID:PCwVALygO
 兄者を除くみんなの心が1つになったことはともかく、エクストの決意は強く心に響いた。
 何よりも誰よりも、第一に貞子の幸せを考えている。そのためなら自分が消えようとも構わない。

 生まれてから数時間とはいえこいつは誰よりも立派な戦士なのだ。

( ´ー`)「エクスト……わかった、必ず貞子達を救い出す。誓うヨ」

<_プー゚)フ「フッ、してもらわなければ困るのだ」

<_フ;Д;)フ「イイハナシダナー」

从;゚∀从「喋った! プギャーが喋った!」

(´<_` )「そんな『クララが立った!』みたいに言われてもな」

( ´_ゝ`)「アニメ名場面的な番組って、必ずクララが立って沖田艦長が死んで三井がバスケをしたがるよな」

 そんな男同士の誓いは、思春期共にはお構いなしだったようだ。畜生。
 ていうか名場面ならのび太がジャイアンに喧嘩で勝つ下りだろうが!
 もしくはピーナッツを目で噛むやつ!
164 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:47:00 ID:PCwVALygO
( ´_ゝ`)「さて、そうと決まったはいいが、どうするよ」

从 ゚∀从「どうするも何もさっさとハロー追いかけるべきだろうよ。
     ひょっとしたらもうあの妄言ドリルに捕まってるかもしんないんだぞ」

( ´_ゝ`)「未だ照井対策が出来てないのに、か? 照井は強いぞ、ただでさえ兵隊連れてんだ」

从;゚∀从「ぐっ……兄者のクセに正論吐きやがって……!!」

( ´_ゝ`)+ キラアニジャーン

(;´ー`)「……うーん……それもそうなんだヨなぁ……」

 個人的には、今すぐにでもハローを追いかけたい気持ちはある。
 だが兄者の言うように、今言ってもハローを救い出し、照井に説教をかませる保証は無い。
 それに、ぶっちゃけ照井はいくらその発言の痛さを指摘しても気にしないレベルな気がする。
 だいぶ自己陶酔しちゃってるタイプのアレだ。独り言とかとんでもないタイプのソレだ。

(;´ー`)「何か、照井の心にガツンと響くような決め手がネーと……」

从 ゚∀从「お前のかーちゃんデーベーソー! とか効きませんかね」

(;´_ゝ`)「ちょっ、ハイン、何故流石一族門外不出の母者の秘密を……!?」

从 ゚∀从「えっ」

( ´_ゝ`)「えっ」
168 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:48:20 ID:PCwVALygO
(;´ー`)「そうだ弟者、何か照井の弱点シラネーノ? お前照井と仲良かったはずだろ」

 そう、そもそもハローがあんなに思い詰めたのも弟者とハローの仲が良いからだ。
 だったら弟者は照井の情報をいくらばかり知ってるはず!
 よっしゃー、散々だった俺の直感が冴えてきたでー!!

(´<_` )「知らぬ」

( ´ー`)「知らぬのかーい」ズコーッ

(´<_` )「ていうかあんまり仲良くないし」

\( ´ー`)/「そっからかーい」ズココーッ

(´<_` )「むしろ嫌い」

ヽ( ´ー`)ノ「どんだけやねーん」ズコココーッ

( ´_ゝ`)「髭男爵みたいなことになってきたな」

169 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:49:28 ID:PCwVALygO
 わかった、俺に直感とかそういうのは無い。冴えるもクソもない。
 もう知らないことばっかりだよ。あ、俺シラネーヨだった。

(;´ー`)「いや、ちょっと待って!? お前1年生の頃からよく照井と話してたじゃんかヨ!
      あのせいでハローはいっぱいいっぱいになってメガネ発射したんだぞ!?」

( ´_ゝ`)「そうよ、ツンとは遊びだったというの!? ンマーッ、不潔!!」

 え、マジで!? 中2にしてそんなジローラモみたいなスタイルはあかんよ、指導だ指導!

(´<_`;)「人聞きの悪いこと言ってんじゃねぇよ肉親!!
       アレだよ、俺と照井は1年の時同じクラスだったろ!? ついでにハローも!
       照井はそん時俺達の姉者目当てで話し掛けて来たんだよ!!」

从;゚∀从「姉目当て!? ちょ、百合はもう勘弁だぞ!? もうやだこのクラス!」ブルブル

(;´ー`)「コラ弟者、ハインは百合という言葉にトラウマを持つんだぞ!?」

(´<_`;)「シラネーヨ!」
171 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:51:13 ID:PCwVALygO
(;´ー`)「ていうか、百合は無いにしてもどうして照井はお前らの姉を目当てにしたんだヨ?」

 俺が今まで見る限り、照井は弟者と話すときは非常に熱烈だった。
 それこそ中1からずっと照井は弟者につかず離れずだったんだ、恋愛感情が無いなんてわかるか。

( ´_ゝ`)「まぁね、先生が知らないのも無理無いっしょ。わりかしマニアックだし」ピッピッ

 そう呟きながら、兄者は携帯を軽く操作し始めた。
 いやいやマニアックってどういうこと? マニアが喜ぶ姉ってこと?
 マニア向けのどんなんやねん、泥まみれの姉とか、数字でしか喋らない姉とか……。

( ´_ゝ`)つ[]「ほい、これがウチの姉っす。ドーン!!」

(;´ー`)「うおぅ!? 考え込んでる時にドーンはやめろヨ!!」ビクッ

( ´ー`)「……」

(;´ー`)「……えっ、これって……!?」
173 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:52:48 ID:PCwVALygO
从;゚∀从「えーっ……マジかコレ!? それはツンも食いつくわ」

( ´_ゝ`)「だろ? 今後とも流石姉者をよろしくロックンロール」

(´<_` )「わかったろ? ツンは姉者のファンだったから、繋がりを求めて俺に近づいてきたんだ。
       俺がツンと付き合う訳ねぇじゃん。俺は三次元に興味ねぇよ」

从;゚∀从「サラッとドン引きするような秘密ぶちかましおった!! こいつ怖い!」

( ´_ゝ`)≡≡≡「流石の兄者もそれは引くわ」スササササ

(´<_`;)「ちょ、勘違いすんなよ!? いい意味でだから! いい意味で興味ねぇだけだから!」

<_フ;゚ー゚)フ「いやもうそろそろいいだろう!? こういうのもういいだろう!?」

(´<_`;)「そーだそーだ、そーだ先生、黙ってないで劣勢の俺のフォローを……」

(;´ー`)「……」

从 ゚∀从「……せんせ……?」
176 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:54:43 ID:PCwVALygO
(;´ー`)「……兄者、この女性がお前達のリアル姉で、確かなんだな……?」

( ´_ゝ`)「そりゃもう。俺らとそっくりざんしょ? そこはかとなく漂う気だるさとか」

(;´ー`)「ああ……そうか……そういえば、照井はいつも『あれ』を……」



【 ∬´_ゝ`)v 】



 兄者が俺にドーンと突きつけてきた携帯。その液晶の中には、とあるWeb記事が掲載されていた。

 そこには、気の抜けたピースサインでカメラに微笑むダイナマイトボデーの女性と。
 彼女の職業を示す『ある文章』が、びっしりと並べられていた。
 それはそれは、素敵なダイナマイトボデーじゃったそうな。今関係ないけど。

177 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:56:00 ID:PCwVALygO
(;´ー`)「……もしかしたら……」

 それと同時に、ありとあらゆる情報が俺の脳内でぷよぷよみたいに連鎖した。
 『照井ツン』『《血華美人は夜開く(ディスティニー・ブラックシュガー)》』
 『無闇な当て字』『照井は頭悪い』『黒糖』『(笑)』



 そして、『流石姉者』と『その職業』。



(;´ー`)「……繋がったかもシレネーヨ……!!」
<_フ^Д^)フ<_フ;゚ー゚)フ( ´_ゝ`)从;゚∀从「 ! ! ! ? ? 」(´<_` )

(´<_` )「ちょっと待て、顔の向き的に仕方ないとは言え偏り過ぎだろ。寂しいわ」
180 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:57:22 ID:PCwVALygO
( ´_ゝ`)「そんなことより先生、ひらめいたんすね? ピカッと」

(;´ー`)「あぁ……確証は無いが、手掛かりは掴めた……!!」

 間違っているかもしれない。的外れに定評のある俺の真骨頂発揮したかもしれない。
 だが、だからって躊躇っている余裕なんざない。やるっきゃないんや!!

<_フ;゚ー゚)フ「じゃあ、今すぐ御主人を助けに行こう!! ぴゅーんて! ぴゅーん☆て!」フーヨフーヨフーヨ

 エクストが俺を囲むように縦横無尽に飛び回って急かす。
 すげぇ、なんかそういうアーマーみてぇだ! おばけアーマー!

(;´ー`)「ああ……その前に、ハイン! 頼みがあるんだヨ!!」

从;゚∀从「あ、はいっ!! 俺に出来ることなら切腹でも土下座でも何でも!」

(;´ー`)「そんな凄惨なこと望んでネーヨ! いいな、俊足なお前だからこそ頼めることだヨ……」



(;´ー`)「教室から、『あるもの』を取ってきてほしい」

181 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 20:59:31 ID:PCwVALygO



【ハハ ロ -ロ)ハside】

−廊下−

(・∀ ・)「へいへへーい♪ 俺はまたんき〜♪ 斉藤またんき〜♪」

(・∀ ・)「親がバカだったせいでとんでもない名前を付けられた斉藤またんき〜♪」

(・∀ ・)「みんな〜♪ 酒の席で子供の名前を決めるなよ〜♪ 取り返しつかなくなるぜよ〜♪」

(・∀ ・)「『いやだから、原作のサザエさんに花沢さんはいないんだよ奥さん!!(セリフ)』」

ハハ  - )ハ

(・∀ ・)「〜♪ ……ん? あの金髪は、ハローか……? 個性であるメガネが無いが」

(・∀ ・)「メガネ無くしちゃダメだろう、俺みたいに無個性モブと化すぞ」

(・∀ ・)「さてと、どことなく心の闇が見えるハローにゃ悪いが、
      ちと俺の『念動力(サイコキネシス)』で捕まえっかな……腕がなるぜぇ……!!」

ハハ;  - )ハつ†「……グッバイこの世……ハローハラキリ……!」グッ

(;・∀ ・)「 ! ! ? 」

182 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:00:42 ID:PCwVALygO

 拝啓、パピー、マミー。朝会ったばっかりですが、お元気ですか?
 ワタシですか? ワタシは今から腹をかっさばくところです。カッコ笑い。

ハハ ∀ )ハつ†「フフフ……生まれ変わったら今度は思ったコト何でも言えるインコにナロウ……」

(;・∀ ・)「いや、お前何してんの!? 何で廊下のド真ん中で切腹しようとしてんの!?」

 ワタシがハラキリに対して思いを巡らせていると、不意に声がした。
 ヤバい、誰だろう。メガネ無いからぼんやりとしか見えない。明日も見えない。
 ていうかメガネ無かったらワタシがハローである由縁も無いじゃない。プギャーマジファック。

ハハ Д )ハつ「誰だ貴様こちとらハラキリで忙しいんジャァァァァァイッ!!!
        誰だメガネ無いからワカラァァァァァァァァァァン!!!」シュシュシュ

⊂(;・∀ ・)⊃「うおぅ、理不尽かつ視界不良なのに正確な投擲!!
      俺が物を触らずに操れる能力者じゃなけりゃ『へ(・∀ ・)へ』ってなってたぞ!!」ピタッ

ハハ; Д )ハ「なっ、そんな、ワタシのクナイがあからさまな雑魚に防がれるナンテ……!!
      ガッデム、ワタシはもうオシマイデス……ハラをキるしかありマセン……」

(;・∀ ・)「酷くね!? 俺現時点では悪いことなんもしてねぇぞ!?」
184 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:02:33 ID:PCwVALygO
ハハ Д )ハ「イヤ……もうマジでオシマイなんデスヨ……全部ロストしちゃいマシタ……。
      もうほっといてクダサイ……シラナイヒト……」

(;・∀ ・)「えぇ……どういうことだよ、いきなり自殺宣言されてほっとけねぇよ……」

 誰だかわからない人が心配してくれてるみたいだが、生憎今のワタシには逆効果だ。
 ワタシは本当に全てを失った。キャラも、信頼も、恋も。
 そしてそれは全部ワタシの撒いた種。ワタシの勝手な嫉妬心と狡猾さが招いた結果。

 今のワタシに残っているのは、中途半端なニンジャ能力と自己嫌悪だけだ。
 よし、ハラ切ろう。クビ晒そう。頭にカラス乗せよう。

ハハ Д )ハつ「今のワタシは何もナイんデス……落ち武者ハローデス……。
      どこのどなたか存じマセンが、1人にしてクダサイ……ダレだお前……」

(;・∀ ・)「なんだこの扱い! 俺が何をしたというんだ!!」

ハハ Д )ハつ†「サァ、そんなこんなで黄泉の世界へゴートゥーザジャーニー!!」

(;・∀ ・)「落ち着けってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
187 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:03:48 ID:PCwVALygO
(;・∀ ・)「ちょ、早まるな、一旦止まれ!! 『念動力(サイコキネシス)』!!」ピタッ

ハハ;゚ Д゚)ハつ†「ァオッ、動けナイ! ファミコンがバグったかのように動けナイ!!
         やめてクダサイ知らないヒト、ワタシにはハラキリしかナイんデス!!」

(;・∀ ・)「ナイってこたぁ無いよ、俺を認識するとかさぁ!!
      とにかくやめとけ、切腹なんてマジキチって見知らぬ親戚が法事の席で言ってたぞ!!」

ハハ; Д )ハ「シャラップシャラップ、それでもワタシには腹オープンしか無いんデス!!」

ハハ; Д )ハ「恋をして、素直になれなくて、悪口しか言えなくて、嫌われて」

ハハ; Д )ハ「嫉妬して、邪魔しようとして、人を利用しようとして、失敗して!」

ハハ  Д )ハ「……挙げ句、それら全部浮き彫りになった……」

ハハ  Д )ハ「ワタシの醜い全てが、大切な人に全部バレちゃった……」

ハハ ; Д;)ハ「……何で……何で最初から素直になれなかったんだろう……素直になれれば、こんな……」

(;・∀ ・)「……」

(;・∀ ・)(カタコト取れてる……)

188 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:05:29 ID:PCwVALygO
 知らない人に対するワタシの反論は、いつの間にか懺悔に姿を変えていた。
 一度感情を表に出してしまえば、もう止まらない。ワタシの醜いものが溢れ出す。

ハハ ; Д;)ハ「ヒグッ……あぁもう……どうして……。
       どうしてアイツを好きになってしまったんだろう……」

(;・∀ ・)「韓流だ! アメリカ帰りのクセにボケは韓流だ!」

ハハ  Д )ハ「ツッコミサンキュー……わかったら、とっとと動けるようにしてクダサイ……。
      ワタシはもうイヤなんデス……空回りして嫌われテク自分ガ……」

(;・∀ ・)「えー……そんなこと言われてもさぁ……動けるようにしたらお前腹切るじゃん……。
      ヤだぜ? 同級生が目の前で臓物ぶちまけるの……斗貴子さんかお前は……」

ハハ  Д )ハ「イイから……早く放してクダサイハラキリ、もう疲れたんハラキリ……」

(;・∀ ・)「ハラキリを語尾にすんなよ! どんだけ動揺してんだお前は!!」
191 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:07:40 ID:PCwVALygO
ハハ  Д )ハ ドォヨーン

(;・∀ ・)(ハァ……何がどうなってんだよ、何故俺がハローのハラキリ止めなきゃならんのだ……)

(・∀ ・)(……いや、待てよ……?)



(;・∀ ・)(これ、ハローを説得すれば自動的にフラグ立てられんじゃね!?)ビコーン

(;・∀ ・)(間違いない、ロマンスチャンスやぁぁぁぁぁっ!!!
      ひょんなことの始まりやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!)



ハハ  Д )ハ(ソレにしても、裸眼と涙で視界不良でもわかるホド顔の中心線ズレてマスネコイツ……)
193 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:09:47 ID:PCwVALygO
(;・∀ ・)(これは『強気なあの娘を慰めてきゅーせっきん☆』パターンのヤツや!
      いちごで言うならさつきや!!)

(;・∀ ・)(おいおいロマンスの神様どうもありがとう……すげぇチャンスタイムktkr……!!)

(;・∀ ・)(いける……『いちご』『I's』『かぼちゃワイン』etc.……。
      「モテたい」という意思の下、古今東西のラブコメを研究し尽くした俺ならば……!!)

(;・∀ ・)(そして人為的にラッキースケベを演出するために念動力を手に入れた俺ならば……!!)

(;・∀ ・)(全国のビミョメンに夢と希望を与えられる!!!)

(・∀ ・)(あ、ちなみに俺はアサピーほどの性欲は無いから。
      アサピーがエロ>モテなら俺はモテ>エロね。ちなみにアイツ親友)

(*;・∀ ・)(それはともかく、今こそ培ってきた俺のイマジネーションを解き放つ時!!
       うおぉぉぉぉぉ、俺も鬱京さんみたくなるんだぁぁぁぁぁっ!!!)

ハハ  Д )ハ(タニシになりたい……)ハァ
196 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:11:29 ID:PCwVALygO


「……あら、都合がいいわね……こんなところに生贄(ストレイシープ)が2体も……」

(;・∀ ・)「あ!? 何だ何だ俺の100%を限定するのは……」ドキッ



( ゚∋゚)(・∀ ・ )



( ゚∋゚)(・∀ ・ )



( ゚Θ゚ )(・∀ ・)



( ゚∋゚)(・∀ ・ )



(;・∀ ・)「おおおおおおおおおおおおなんじゃこりゃぁぁぁぁぁっ!!!」

ハハ  Д )ハ(水と埃だけ食べて辛うじて生きてタイ……)
198 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:13:20 ID:PCwVALygO
( ゚∋゚)ムキムキドカーン

(;・∀ ・)「え、ちょ、クックル!? クックルかお前!?
      ちょっと待て、お前先生に能力消されたって聞いたぞ!? なんでムキムキなの!?」

( ゚∋゚)゚听)ξノ「私の能力で彼の時間を巻き戻したのよ。
          御機嫌よう、異端者(ストレンジャー)のお二人」セナカカラヒョッコリ

(;・∀ ・)「デカい人の後ろからイタい人が出て来た! 夢のコラボレーションだ!!」

ξ゚听)ξ「フフフ、そんな減らず口を叩いて居られるのもあと刹那の間……。
      さぁ『猛々しきフェニックス』よ、この2人を捕らえるのよ!」

(;・∀ ・)「お前クラスメートになんつー呼び方してんだよ! 本名のが短いじゃねぇか!」

ξ#゚听)ξ「テメェらのボスも似たようなもんじゃねぇかぁぁぁぁぁっ!!
      さぁフェニックス、あの愚民(フール)を不良品(スクラップ)にしてやりなさい!!」

(;゚∋゚)「……」

199 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:15:11 ID:PCwVALygO
ξ゚听)ξ「ほら、早くすり潰してしまいなさい。何を呆けているの?」

(;゚∋゚)(……照井さん、やっぱり僕は……と伝えたそうな視線)

ξ゚听)ξ「あら、拒むの? 別に私は構わないわよ?
      ただ、寂しく震えてる阿日谷さんがどうなっても知らないわよ?」

(;゚∋゚)「……っ!!」

(;・∀ ・)「なるほど……クックルの奴、人質を取られてんのか……!!」

ξ゚听)ξ「別に殺せと言っているわけじゃないの、ちょっと小突いて気絶させればいいのよ。
     ただ、貴方がやらなければ代償があるってだけ。わかるわよね?」

(;゚∋゚)「……」

(;゚∋゚)(……斉藤君、ハローさん、ゴメン! と語る右拳)ブォン

(;・∀ ・)「ふぁおっ、あぶねっ!!」サッ
201 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:17:48 ID:PCwVALygO
ξ゚听)ξ「そう、その調子よ……まずはその小賢しい『神の書き損じ』からやってしまいなさい」

(#・∀ ・)「テメェ!! 思春期男子が顔のことをネタにされる心の痛みわかれや!!」

(;゚∋゚)(本当にゴメン斉藤君、でもこうしないとみんなを守れないから……と言いたげな瞳)

(;・∀ ・)「……クックル……」

ξ゚听)ξ「フフフ、せいぜい踊りなさい、死のオルゴールが鳴り止むまで」

ハハ  Д )ハ「……」

(;・∀ ・)「……チィィ……ッ!!!」

(・∀ ・)(……ヌッフッフ……)

(・∀ ・)( 計 画 通 り ! ! ! )
203 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:19:19 ID:PCwVALygO
(・∀ ・)(ツンも、クックルも、ハローも俺が絶体絶命だと思っているだろう……)

(・∀ ・)(その通りさ!! 絶体絶命大ピンチさ!!)

(・∀ ・)(だがな!! こちとら絶体絶命になることくらい承知の助だわ!!)

(・∀ ・)(俺はそんなに強くは無い。物理攻撃のクックルに相性はいいが、ツンがいちゃ勝てるもんも勝てねぇ)

(・∀ ・)(だからこそ! これだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!)





(;・∀ ・)「ハロォッ!! ここは俺が食い止める、だからお前は逃げろ!!」

ξ゚听)ξ(;゚∋゚)「!!!」ハ( Д ハハ
205 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:21:29 ID:PCwVALygO
(・∀ ・)(うっひゃぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ、キマったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!)

(・∀ ・)(窮地の少女を救うため囮になる戦士! これに心揺さぶられねぇ女はレズだぜ!!)

(・∀ ・)(死亡フラグ!? わかってんよ! こちとら戦い終わった時のことを考えてんだ!!)

(・∀ ・)(だったら今くらいいくらでも死んだるわぁぁぁぁぁっ!!!
      さぁハローさんよ、俺の男気に涙して逃げるがいいさぁぁぁぁぁっ!!!
      ヒャッホォ、ボン・ヴォヤァァァァァァァァァァジュッ!!!)



ハハ  Д )ハ「……アサリの苦いとこだけを食べ続けるという奇病にかかって死にタイ……」

(;・∀ ・)「聞いてねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」

ξ゚听)ξ「ちなみに貴方の時間巻き戻して能力得る前にしといたから」

\(;・∀ ・)/「食い止められねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!」
208 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:23:15 ID:PCwVALygO
ハハ  Д )ハ「……ハァ……」

 何か、色んな声がする気がする。誰かに呼ばれた気がする。

「ちくしょぉぉぉぉぉ、こうなったら当たって砕け……がぼぉっ!!!」

 でも、どうでもいい。ワタシなんて、どうでもいい。

(ごめん斉藤君……本当に、本当にごめん……!! と感じさせる雰囲気)

 だって、もうワタシがこの戦いで頑張る理由はなくなっちゃったから。
 このクラスでの居場所はなくなっちゃったから。

「フフフ……あとは『碧眼の幻影』だけね……一思いにやってしまいなさい」

ハハ  Д )ハ「……アレ……? この声……」



(;゚∋゚)≡≡つ ハ( Д ハハ「ツンs」

209 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:24:41 ID:PCwVALygO








 何で、こうなっちゃったんだろう。

 何で、ワタシはこんなんなんだろう。









.

210 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:25:46 ID:PCwVALygO



 そもそも、ワタシが「アイツ」と出会ったのは1年前、入学式の時だ。

ハハ ロ -ロ)ハσ『エート……1年1組ダカラ……ここデスネ……』

 ワタシは物心つく前にアメリカに渡っていたため、当然だが学校に知り合いなどいない。
 ただ、協調性には自信があったため、別に友達作りとかに不安は無かった。

ハハ ロ -ロ)ハ『エートワタシの席は……出席番号順だからここデスネ。よっこらショットガン』

 ただ、出来れば『親友』は欲しかった。気兼ねなく話せる大切な友達。
 そういう存在は初めの一言で決まる。どんな人と友達になろうかワクワクしながら席についた、その時だった。

『お、あんたが俺の隣? てことは……三宮さんか。帰国子女って噂の』

ハハ ロ -ロ)ハ『……アナタは……?』



(´<_` )『俺は流石弟者。ウェルカムようこそ日本へ』

 それが忌むべきアイツとのファーストコンタクトだった。

211 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:26:41 ID:PCwVALygO
ハハ ロ -ロ)ハ『……』

 なかなか顔はいいヤツだとは思った。だけど、それっきり。
 ワタシはクロサワ映画に出るようなサムライダンディが好きだったので、ヒョロい弟者はモロアウトだった。

(´<_` )『日本は慣れてないんだろ? 俺が色々教えてやっから。シクヨロ』

 それに、心なしかスカした感じが気に食わない。
 少し前までランドセルを背負っていたくせに妙に大人びているのがイラついた。

ハハ ロ -ロ)ハ『……サスガクン、デスカ。ナイストゥーミートゥー』

(´<_` )『トゥー。あ、良ければ弟者って呼んでよ。俺には双子の兄がいるからややこしいんだ』

 まぁ、それはともかくある程度の友好関係を築いておいて損は無い。
 いきなり話し掛けられて悪態ついたら角が立つ。とりあえずあしらって、今後関わらなきゃいいだけだ。

(´<_` )『あ、そうだ。お近づきの印に……』ガサゴソ

ハハ ロ -ロ)ハ『Oh?』
213 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:29:33 ID:PCwVALygO



ヽ(´<_`*)『どっぎゃーん! 何と神が産み落とし聖なる供物、たけのこの里だー!!』

ハハ ロ -ロ)ハ『ア?』



(´<_` )

ハハ ロ -ロ)ハ



(´<_` )『あ?』

ハハ ロ -ロ)ハ『ア?』

 これだよ。こっから全て始まったんだよ。
215 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:30:33 ID:PCwVALygO
(´<_` )『あ? 何? お前きのこの鉄砲玉か? あ?』

ハハ ロ -ロ)ハ『ア? たけのこ風情が何ほざいてんデスカ? ア?』

(´<_` )『あ?』

ハハ ロ -ロ)ハ『ア?』

(担任ФωФ)『ていうかお菓子持って来てはいけないのである』ヒョイ

(´<_`;)『たけのこぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!
       オーマイリトルガァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!』

mgハハ ロ ∀ロ)ハ『wwwwwざまぁwwwwwwたけのこ涙目wwwwwwプギャーwwwwwww』

(´<_` )『あ?』

ハハ ロ -ロ)ハ『ア?』

(担任ФωФ)『あ?』

ハハ´ロ -ロ)ハ ショボーン (´<_``)
218 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:32:00 ID:PCwVALygO
 そんなこんなで、何かにつけて絡むようになって。

ハハ#ロ Дロ)ハ『ダカラァ!! ニンジャはまだニホンの奥地とかにいるんデス!
      やたらデカい滝とかがある山奥の里で修行してるんデスジャパァァァァァン!!』

(´<_`#)『アッハー、ニンジャですって(笑)ウケる(爆笑)ステキな思考デスな(大爆笑)』

 そのうち腐れ縁みたいになって。

( ´_ゝ`)『どうも、ドッペルゲンガーこと兄者です。アポロチョコ派です』

ハハ ロ -ロ)ハ『アポロってことはどちらかと言えばきのこデスネ。ウェルカム』

(´<_`#)『残念でしたー、兄者は俺が篭絡してまーす! お前に入る隙はありまへーん!』

ハハ ロ -ロ)ハ『ア?』

(´<_` )『あ?』

( ´_ゝ`)『2人とも息ぴったしだな。フーゥ、妬けるーぅ』

ハハ ロ -ロ)ハ『ア?』

(´<_` )『あ?』

( ´_ゝ`)『え?』

 いつの間にか、無駄に息が合ってきて。
220 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:33:15 ID:PCwVALygO
ハハ ロ -ロ)ハ『アニジャクン、今日オトジャがいないんデスガ。
      何があったんデスカ? 全身が苔に付かれマシタカ?』

( ´_ゝ`)『なにそれこわい。風邪だよ風邪、今尻にネギ刺して寝てる』

ハハ ロ -ロ)ハ『……わっかりマシター……』

 いつの間にか、アイツがいないと物足りなくて。

ξ*゚听)ξ『ねぇねぇ弟者君、弟者君のお姉さんがあの流石姉者さんってホント!?』

(´<_` )『あぁ、うん。まぁ』

ξ*゚听)ξ=3『スゴいスゴい、私姉者さんの大ファンなの!!
       まさか姉者さんの弟がクラスメートなんて! まさしく運命(ディスティニー)よね!!』フンガー

(´<_` )『あぁ、うん、まぁ』

ワーダノキャーダノ ヽξ*゚听)ξノ (´<_` ) アァ、ウン、マァ

ハハ ロ -ロ)ハ『……』ケッ

 そのうち、気付かなくてもいい気持ちに気付いた。
222 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:34:17 ID:PCwVALygO
 勝手にケンカふっかけて、勝手にいがみ合って、勝手に好きになって。

 ワケわかんない。何でアイツでいっぱいになってんだろう。

 何でアイツとツンサンが一緒にいると悪口にキレが出るんだろう。

 何でアイツと違うクラスになった時、『せいせいする』と言いながら心がピリッとしたんだろう。

 何でアイツがこの戦いに参加してると知って、驚きと共にちょっと嬉しかったんだろう。

 何で、何で。



(´<_` )『あのさ、照井知らない? アイツチートだから仲間にしてぇんよ』

ハハ ロ -ロ)ハ『……エ?』



 何で、こうなっちゃうんだろう。

223 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:35:39 ID:PCwVALygO
 わかってる、全部ワタシが悪いんだ。
 素直になれず悪口ばかり、そのうち悪口でしか接点作れなくなって。
 だから、必要とされない。避けられる、眼中にも入らなくなる。

ハハ ロ -ロ)ハ『……知りマセン……売れ残ったペットの行く末も知りマセン……』

(´<_` )『それはむしろ知りたくないけど。そっか残念、じゃあ俺は兄者んとこに戻るわ。バイビー』

ハハ ロ -ロ)ハ『……待ちなサイ……ワタシもツンサンを探しマス』

(´<_` )『あ? さっきお前ラブアンドピースデス的なわけで戦わないとか言ってただろ。
       なんだ嘘か。あのハサミみたいな道具で舌抜くぞ』

ハハ;ロ Дロ)ハ『……て、テメェみたいなぬかるみゴキブリに優勝させたくネェからデス!!
      必ずキサマの前にツンサン見つけたるからなエブリデイファック!!!』

(´<_`#)『おぉ上等だお前には負けないぞなんちゃってブロンド!!
       お前より先に照井見つけたるわ! 待ってろよバーカ!!』スタタタ

ハハ#ロ Дロ)ハ『ウッセェバーカ! どっか行けバーカ! 鼻筋シュッとしてんなバーカ!』



ハハ ロ -ロ)ハ『……バーカ……』

 ワタシが一番バカだなんて、とうの昔にわかってる。

224 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:36:45 ID:PCwVALygO

( ´ー`)

 自分のために、勝手に人の良すぎる先生利用しようとして。



ξ゚听)ξ

 いつもオトジャの近くにいるだけのツンサンに勝手に嫉妬して。
 それどころか嫌がらせのためだけに狙ったりして。



(´<_` )

 さんざん悪口だの罵詈雑言だのぶちまけて。
 思いつきで目的を邪魔しようとまた悪口を重ねて。

 そもそも、嫌われ役の分際で勝手に好きになったりして。

ハハ Д )ハ「……勝手すぎるナァ……ワタシ……」





.
226 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:40:11 ID:PCwVALygO





ハハ  Д )ハ「……ウ、ウーン……カァァァァ……」

ハハ;゚ Д゚)ハ「ニャオス! 涙の数だけ強くなる夢を見た!!」ガバッ

(;・∀ ・)「ニャオス!?」ビクッ

(*゚∀゚)「おぉハロー、気付いたか。大丈夫か、アタシらがわかるか? ニャオス?」

ハハ;' -')ハ「えっと……メガネ無いのでハッキリ見えないんデスガ、ツーサンで合ってマス?」

(*゚∀゚)「うん、意識ハッキリのようで何よりだ! つーちゃん安心!」

(・∀ ・)「心配したぜ? まるで焼き討ちされてるようにうなされてんだもん」

ハハ ' -')ハ「ダレ?」

(・∀ ・)「何でだろ、俺マジで悪いことしてないのにこのぞんざいな扱い。祟り?」
228 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:42:46 ID:PCwVALygO
ハハ ' -')ハ「……それにしても、ココは……」

(*゚∀゚)「理科準備室。アタシら人質にされてんだよ。ご丁寧にロープで腕まで縛ってさ」

(・∀ ・)「しかも俺達は能力まで奪われちゃってるみたいだわ。
      アイツどんだけチートだよ、ゲームだったらユーザーから苦情来るぞ」

ハハ;' -')ハ「……ホントだ、ワタシのニンジャパワーなら縄抜けして、
      この距離からツンサンを五分刈りに出来るのに……」グッグッ

(*;゚∀゚)「どんな忍者想像してんだお前! マジシャンじゃねぇか!」

(;・∀ ・)「にしても、まさかこんな状況になるたぁなぁ……」

(*;゚∀゚)「だよにゃー……クラスメート監禁とかアイツどんだけ吹っ切れてんだよ。引くわ」

(・∀ ・)(……いや、そんなことよりね)

(*;・∀ ・)(女子2人と緊縛されて1つの部屋にぶっ込まれるというこの状況!
       チャンスの神様はまだ俺を見放しちゃいないね! アタックチャンスだね!
       行くぞフラグ立てるぞ斉藤もて王サーガじゃぁぁぁぁぁぁっ!!!)

(*;゚∀゚)(なんかヤだなコイツ……)
230 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:45:09 ID:PCwVALygO
ハハ Д )ハ「……ハァ……」

 縛られた腕に若干の窮屈さを感じながら、ワタシはうなだれた。
 邪魔しようとしていた相手に捕まるって、どんだけピエロなんだろう。

(*゚∀゚)「……ハロー、そんなにヘコむなよ。多分先生辺りが助けに来てくれっからさ」

 ツーサン、ごめん。ワタシのこのマイナスオーラは別の所から来てるの。
 だからほっといて。ほっといてそこの知らない人と尺を稼いでいて。

ハハ Д )ハ ドンヨリヨリヨリ

(*゚∀゚)「……」

(*-∀-)=3

(*゚∀゚)「アタシさぁ、さっき調子に乗って人を殺そうとしちゃったんよ」

ハハ Д )ハ「……?」

(・∀ ・)(あ、これさてはつーの一人語りだな? 大丈夫、まだ慌てるような時間じゃない)

231 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:46:28 ID:PCwVALygO
(*゚∀゚)「そりゃ正気に戻った時は後悔したしヘコんだよ。何てことしちゃったんやー! って」

(*゚∀゚)「だけどさぁ、ヘコみっぱなしだと周りまでヘコんじゃうんだよね」

(*゚∀゚)「誰かを傷つけたことを後悔するよか、反省を目的に前向きになった方がいい」

(*゚∀゚)「ハローが何でヘコんでんのかは聞かないけどさ、そんなドヨンとすんなよ」

(*゚∀゚)「だからいつもみたいにHAHAHAとか笑ってよ、陽気なアメリカイズムでさ」

ハハ Д )ハ「……ツーサン……」

(;・∀ ・)(アレ!? ひょっとしたら今の俺が言えばフラグ立ったんじゃねぇの!?
      ああああああミスったああああああタイミングがああああああ)

(*;゚∀゚)(コイツうるせえ……喋ってないけどうるせえ……)

232 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:47:36 ID:PCwVALygO
ハハ ' ー')ハ「……ツーサン、サンキュー……少し気が楽になりマシタ……」

(*゚∀゚)「んにゃ、それでよし!」ニパァァァ

 そう言って、ツーサンは満足げに満面のスマイルを浮かべた。
 その屈託の無い表情、見る者を和ませるポジティブさ。
 こういうのもきっと才能なんだろう。まだ立ち直れはしないけど、涙を拭うつもりにはなれた。

(;・∀ ・)(あー、これ俺がやりたかったー! 畜生、笑顔なら自信あんだぞ!? ちょっと不格好だが!)ニィィ

(*゚∀゚)「? お前何変な顔してんだ、顔つったのか?」

(;・∀ ・)「なんでもねーし! フツーの顔だし、風早スマイル意識してねーし!」ワーワー

(*;゚∀゚)「いや、そこまでは聞いてないけどさ!! 誰にも届いてないけどさ!!」ギャーギャー

ハハ ' -')ハ(口がターンエーの2人が戯れトル……)

233 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:51:07 ID:PCwVALygO
(*゚∀゚)「よし、とりあえずハローのテンションをぶち上げるぞ! お前なんか面白いことやれ!」

(;・∀ ・)「理不尽! お前バラエティ司会者だったら放送事故起こすフリだぞ!?」

ハハ ' -')ハ「ア、ワタシ視界悪いんで、出来たら声真似で」

(;・∀ ・)「やることは確定なの!? テンション上げる対象がノリノリだからしゃーねえか!?」

(*゚∀゚)ワクワク

ハハ*' -')ハ ドキドキ

(;・∀ ・)「すげー楽しみにしてんじゃん! 名前すらわからぬ俺にすげー期待してんじゃん!
      え、えーと、それでは『もしも平泉成が競馬実況をやったら』……」



「お楽しみの所悪いけど、邪魔するわよ」

(*;゚∀゚)「!!」

ハハ;' -')ハ「!!」

(;・∀ ・)=3 ホッ

234 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:52:31 ID:PCwVALygO
 扉の向こうから、声が響いた。イヤになるほど聞き耳を立てた、『恋敵』の声が。

(*;゚∀゚)「んだよ、またお仲間紹介ってか? こちとら寂しくないんでノーサンキューなんだが」

ξ゚听)ξつ「なぁに、謀反を起こした反乱分子(リベリオン)を懲らしめに来ただけよ」

 あからさまに誇るような声を張り上げながら、『恋敵』ことツンサンは扉を開けた。
 ぼんやりと見えたのは胸を張るツンサンらしき影と、雪崩れ込むように倒れ伏す3つの人影。

(; ∋ )ガフッ、グフッ

川; д川「あ、あうぅぅ……痛い……」ドサッ

( <●><●>)「あらまぁお三方を救おうと照井さんに刃向かったら返り討ちに合ってしまいました超痛ぇ」

(*;゚∀゚)「1人だけめちゃくちゃ余裕に満ちてんな!?」

235 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:53:21 ID:PCwVALygO
ξ゚听)ξ+「愚かね。時を巻き戻せる私が、
      今を生きるしか術の無い平民(ノーマル)に屈するわけが無いじゃない」

 無駄にややっこしい台詞回しを無駄にドヤ顔でツンサンは言い切った。
 私もそれなりに厨二なのは自覚してるけれども、彼女のはもはや別次元だ。
 ガンだよガン、厨二ガン。そしてツッコミの出来ないワタシに地の文は荷が重い。

(; ∋ )(く、くそう……いくら攻撃しても、逆にこっちが傷つく……!! と言いたげな苦悶)

(;・∀ ・)「おいおいマジかよ……俺をデンプシーロール一発でオトしたクックルがボロボロに……!!」

 コイツそんなガッツリした技かけられたんだ。ていうか誰だ。

ξ゚听)ξ「当然よ、私は傷つけられたとしてもその時間を取り出し、跳ね返せる。
      あなた方はさながらモーゼの割りし海に飛び込み沈む姑息な子狐なのよ」

 何言ってんだコイツ。帰国子女から見ても何言ってんだコイツ。
237 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:55:09 ID:PCwVALygO
ξ゚听)ξ「フフフ……それにしてもおかしな人達ね。ずっと行動を共にしていたつーちゃんはともかく、
      無関係のハローさんに洗脳された人まで助けようとするなんて」

ハハ;' -')ハ「……ソレは確かに……」

(・∀ ・)「何でだろ、何で誰も俺の名前を呼んでくれないんだろ。俺の名前を言ってみろ!」

 ツーサンはともかく、ワタシとコイツはみんなにとって無関係。特にコイツなんて悪の手先。
 助けるメリットなんて無い、なのに彼らは、何故私達まで助けようとしたんだろう。

川;゚д川「つっ……今の照井さんにはわからないと思うけど……!!」

( <●><●>)「助けて当然です。阿日谷さんも三宮さんも、残りの人も」

( <●><●>)+「クラスメートですから」ボロボロキラン

ハハ;' -')ハ「!!」

ξ゚听)ξ「へぇ……殊勝なこと」

(*;゚∀゚)「ワ、ワカッテマスのくせに嬉しいこと言いやがって……!!」

(・∀ ・)「うん、もう諦めたわ。ヤッホー、残りの人でーす」
240 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:56:22 ID:PCwVALygO
 「クラスメートだから助ける」。この疑心暗鬼の戦いの中で、ここまで異質な綺麗事があろうか。
 少なくとも、彼らはそれを貫いている。敵味方でなく、私達を単に「友達」として見ている。

ハハ;' -')ハ(……それに比べて、ワタシは……)

 クラスメートどころか、先生まで利用した。しかも動機は『恋の悩み』。
 さっき抑えたはずの真っ暗な自己嫌悪が、再び湧き上がってくる。

川;゚д川「ゴホッ、それに……私の能力で既に助けは呼んである……!!」

 真っ白な巫女服をホコリで汚しながらも、委員長は突きつけるように宣言した。
 ていうか巫女服羨ましい。ワタシも忍者装束欲しい! 激しく!

ξ゚听)ξ「ふーん……で? 人が増えたところで関係ないわよ、むしろ捕虜(スレイブ)が増えて好都合よ」

(;・∀ ・)「お前どんだけ自信満々だよ! 吉田照美か!」

(*;゚∀゚)「古いわ、14歳らしいツッコミをしろや! わかるアタシもアタシだが!!」

241 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 21:58:56 ID:PCwVALygO
ξ゚听)ξ「まぁ、それはともかく。支配者(エンペラー)に逆らった羊(シープ)の毛を刈らないとね……」

(;・∀ ・)(*;゚∀゚)ハハ;' -')ハ「!!!!」(゚∈゚;)川д゚;川(<●><●> )

 ヤバい、言ってる意味はパードゥンだけど多分ヤバい。
 ツンサンは完全に自分の世界に陶酔している、何を言ったって多分聞かない。

ξ゚听)ξ「じゃあまずはハローさんから。私を差し置いて随分ツンデレしてるみたいだし」

ハハ;' -')ハ「言いがかりデス!! ソッチこそ本来ヒロイン格のクセに中ボスて! むしろ厨ボスて!」

ξ#゚听)ξつ!「やかましいわ! じゃあまずその小五月蠅い口を裂きましょうか」チキチキ

(;・∀ ・)「カッター持ってた! エクスクラメーションみたいなカッター持ってた!」

( <●><●>)「もっと別の表現方法無かったんですかね」

ξ゚听)ξつ!「怖がらなくてもいいわよ、時間巻き戻して治してあげるから。何度でも、切る度に……!!」

ハハ; - )ハ「ーーーっ……!!!」

242 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:00:39 ID:PCwVALygO











「いっちょまえに怯えてんじゃねーよ、バーカ」











.
245 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:04:19 ID:PCwVALygO





 誰も、何が起きたか把握出来なかった。

(;+∀ +)「ちょ……何だ今の光……何があったんだ……?」

 突然、私達を包むように光が全員の目に突き刺さって。

ξ;゚+)ξつ!「……え?」

 全員の目が光に慣れた時、ツンサンのエクスクラメーションカッターはワタシに達していなくて。

ハハ;' Д')ハ「……ナンデ……ナンデキサマが……!!」

「……何でって言われてもなぁ……」





.
247 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:05:30 ID:PCwVALygO










(´<_` )「元クラスメートを助けに来た、って感じ?」

 ワタシとツンサンを遮るかのように、オトジャが立ちふさがっていた。





( ´_ゝ`)ノ「空気を読んできただけの人もいるよ」

 もう一人いた。

248 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:07:28 ID:PCwVALygO
(*;+∀゚)「にゃー、チカチカする……んにゃ!? 流石兄弟!?」

川;゚д川「いつの間に、ていうか何で弟者君が!? クラス違うのに!!」

 本来いないはずの弟者の存在に軽くパニクる一同。だけれども、そのさらに上のパニックが存在した。
 そのパニックが、これだ。ワントゥースリー。

ハハ*;゚ Д゚)ハ「エ、ちょ、エ、ナ、ハ、パードゥン!? ちょ、パードゥン!? パードゥン!?」アババババ

 勿論、ワタシでした。つーかパニック起こさない方が頭おかしいよ。
 自分のピンチに好きな人が助けに来てくれたんだよ? ナニコレ、お前白馬の王子様か!

(´<_` )「パードゥンパードゥンやかましいわ、アホに飼われたインコか」

ハハ*;゚ Д゚)ハ「その理屈っぽいネチっこいツッコミ、間違いなくオトジャ! ナニユエ馳せサンジタ!?」

(´<_` )「嫌な認識だなオイ。別に、大した理由はねぇけどさ」ポイ

ハハ*;゚ Д゚)ハ「プギャッ!?」ベシッ

249 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:08:15 ID:PCwVALygO
 オトジャが不意に投げ捨てた何かが、ワタシの鼻っ柱に直撃した。
 貴様縛られてる上に遠近感の掴めない人間になんてことを。つーか、これ……。

ハハ*;' -')ハ「……ワタシの、赤縁メガネ……!?」

(´<_` )「忘れ物。無いと困るもん無くすなバーカ」

 いや、いきなり投げつけといて何やねんその言い方。縛られてるからかけらんないし。
 誰が届けてほしいっつったバーカ、投げんなバーカ、ツッコミにキレが無いんだバーカ。

ハハ*;' -')ハ「サ……サンキューだバーカ……」ゴニョゴニョ

(´<_` )「え? なーに、聞こえなーい♪ もう一回言って、ワンモアセッ!」

ハハ*;' Д')ハ「だっだ、誰が言うかバーカ! お前なんかNSC出たばっかりの微妙な若手芸人の漫才2時間聞いてろバーカ!」

(´<_` )「なるほど、少なくとも聞かれたら照れること言ったのな」

ハハ*;' Д')ハ「ちょ、な……ち、チガワイ! バーカバーカ、えっと……バーカ!!」

(;・∀ ・)(ああああああこういうのやりたかったんだよおおおおおおおお!!
      畜生イケメン、貴様はビミョメンにそのピップ席を譲れえええええええええ!!!)

250 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:09:12 ID:PCwVALygO
(´<_` )「ふぅ、イジるのにも満足したし……」

 お前ふざけんなよ、お前の自己満のためにワタシの脈拍弾けそうになったんだぞ。

ξ゚听)ξ「……御機嫌よう弟者君。まさかこんなところで貴方に会えるとは思わなかったわ」

(´<_` )「あぁ、うん、まぁ」

ξ゚听)ξ「姉者さんは元気? そろそろ会わせてよ、1年3ヶ月言い続けてるんだから」

(´<_` )「あぁ、うん、まぁ」

ξ゚听)ξ「フフ、口下手な人……そういうところが好きよ、旅人(スナフキン)さん」

(´<_` )「あぁ、うん、まぁ」

ハハ*;' -')ハ「クゥゥ……見せつけるヨウニ仲良くシテ……!!」

(;゚∋゚)(正気か……!?)
252 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:10:54 ID:PCwVALygO
( <●><●>)「それはともかく、そろそろお2人の能力の詳細が知りたいですね。
       光がどちらかの能力としても目が眩んでいる時間はせいぜい数秒。
      その間に何故2人の間に? 瞬間移動、いや、透明化でしょうか」

 あれ、まさかワカッテマスクンずっと分析してたの!? 何その根性!
 描写無いけどアンタボロボロなんだよ? 何故そこまでキャラを貫く?

(´<_` )「まぁ、簡単に言えばな。そこに『影』があったからだ」

ξ;゚听)ξ「影……!?」

( ´_ゝ`)「へっくし! おぉ寒い、昨日全裸で寝たからかな……」

(;・∀ ・)「風邪……!?」

(*;゚∀゚)「よくもまぁこの状況下でふざける度胸があるなお前ら!?」

253 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:11:40 ID:PCwVALygO
( ´_ゝ`)「まぁね、そんじゃギャラリーの皆様に種明かしといきますか」ザッ

 うわ、こいつ立ち位置確認した。さては打ち合わせしてたな、その分早く来れたろ。

( ´_ゝ`)「俺が妄想した能力は『光と影(ジキルアンドハイド)』。
       名前の通り、光を使う者と影を使う者の2人1組で成り立つ能力だ」

(´<_` )「兄者は光を操る。その閃光で視界を潰したり、暗所を照らし出したり出来る。
       そして俺は影だ。影の中から中へ移動したり、相手の影を踏んで動きを止めたり出来る」

( ´_ゝ`)「光が強ければ、影は広がる。俺がいれば、弟者はどこへでも行ける」

(´<_` )「まさに一心同体、表裏一体。そんな俺達……」



ズバーーーーー( ´_ゝ`)b「まさに流石な流石兄弟」d(´<_` )ーーーーーーーーン




(;・∀ ・)(*;゚∀゚)ハハ;' -')ハ(無駄に決まりすぎてて逆にダサい……)(<●><●> )川д゚;川 (゚∈゚;)

ξ*゚听)ξ(ステキ……)

254 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:13:19 ID:PCwVALygO
(´<_` )「そんなわけで、これでアナタは動けまテン」ダン

ξ;゚听)ξ「くっ!!」ビクッ

 オトジャが勢いよくツンサンの影を踏むと、ツンサンは窮屈そうに呻く。
 あ、これナルトとかで見たことある! ワタシがやりたかった!

( ´_ゝ`)「そんでさ、お前さんの能力は受けた攻撃を巻き戻して無かったことにすんだろ? だったら……」スタスタスタ

 その背後からやわらかな光を放つ兄者が近付く。
 なんだこいつ、ブッダみたいだ! 世界初のバカブッダだ!

( ´_ゝ`)「巻き戻しても続く攻撃……例えば今俺が君にチョークスリーパーとかしたら、どうなんの?」

ξ;゚听)ξ「!! くっ……!!」ギュッギュッ

ハハ*;' -')ハ「……wow……」

 なんてこった、あっと言う間にあの激痛チート、ツンサンを無効化した。
 やはり、優勝候補といういわれは伊達じゃない。この2人、めちゃくちゃ強い。
 絶対認めないけど! やだ! アイツ認めんの何かやだ! オーマイガッ!

255 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:14:48 ID:PCwVALygO
ξ゚听)ξ「……フッ、これで私に勝ったつもり?
      甘い、チョコラテに蜂蜜入れるほど甘いわよ。
      私は能力がある限り絶対死なない、持久戦なら負けないんだから……!!」

 端から見れば絶体絶命、だがツンサンはそのかんに障る強気を崩さなかった。
 確かに、ツンサンは木っ端微塵にでもならない限り死なない。

 そのアホみたいな能力がある限り、彼女を完全に攻略するのは至難の業だ。

( ´_ゝ`)「バカチンが、んなこたぁとうにわかってらい」

川;゚д川「武田鉄矢!?」

(´<_` )「俺達は言うなれば時間稼ぎだから。お前を本当にブッチするのは他がいる」

ξ゚听)ξ「ハッ、強がりはやめなさい、私の『血華美人は夜開く(ディスティニー・メレンゲホイップ)』は無敵。
      言うなればそうね、深紅の満月が……」

256 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:16:18 ID:PCwVALygO










「深紅の満月が腐海(ゾンビマリナ)に沈んでもなお、輝きを失わぬように……」

ξ;゚听)ξ「!?」ビクビクッ



ハハ;' -')ハ「……ハ?」

257 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:17:42 ID:PCwVALygO

 ポカン、だった。みんなアホ面さらけ出さざるを得なかった。
 ツンサンが例によって痛々しい比喩をかまそうとしたら、誰かがそれを追い抜いた、それだけ。

(;・∀ ・)「……それだけ、だよなぁ……?」

(*;゚∀゚)「うん、それだけ……なのに……」



ξ;゚听)ξ「そ、そんな、まさか……!!」ガクガクブルブル

 何故、ツンサンはあんなにも恐怖で震えてるんだろう。
 西野カナだってあんなに震えないよ? 会いたくて会いたくても震えないよ?

ハハ;' -')ハ「ナニコレ、ナニコレ!?」

258 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:18:35 ID:PCwVALygO
( ´_ゝ`)「おっ、来た来た。おーそーいー☆」

(´<_` )「これで俺らはお役御免だな、あとは任せたぞメインキャラ」

 流石兄弟は両者全く同じタイミングで微笑むと、揃って理科室入口の方に向き直った。
 そこにあったのは、大きさがバラバラな3つの影。

≡≡≡<_フ;゚ー゚)フ「ごしゅずぃぃぃぃん!! 御無事でしたかぁぁぁぁぁっ!?」シュパァァァァ

川д川「エクスト……ありがとう、貴方を作って良かった……」

 一目散に委員長に特攻する、謎の巨大饅頭と。

从;゚∀从「ハァ、わりぃな雑魚共……俺は探し物苦手だ、探偵マジリスペクト……」

 肩で息をしながら何か言ってるハインさんと。

<_フ^Д^)フ フヨフヨ

 なんかキモいなんかと。

(;´ー`)「みんな、大変な思いをさせたな……だが、これでおしまいだヨ……!!」

 両手に『何か』を持ちながら、堂々とこちらに近付くMr.シラネーヨ、その人だった。

ξ;゚听)ξ「ちょ、先生、そんな、それってまさか……!?」

(;´ー`)「あぁ、これこそが打倒照井の最終兵器……!!」
260 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:20:26 ID:PCwVALygO








□⊂( ´ー`)つ□□「流石姉者著、羅運地社より発売中の萌系能力バトルライトノベル、
           『血華美人は夜開く』と『ディスティニー・ブラックシュガー』
           及びその続編『ディスティニー・メレンゲホイップ』だ!!!」ドッシャァァァァァン



ξ*;゚Д゚)ξ「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」






.
263 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:23:53 ID:PCwVALygO

【( ´ー`)side】

 ずっと、違和感があった。照井の行動は、いくらなんでも悪すぎる。
 いくら厨二に酔いどれてるとはいえ、その極悪さは何かおかしい。
 言うなれば、『何かを模倣している』ような。

 さらに言えば、照井はあんまり頭がよろしくない。
 どんくらいよろしくないかというと、去年VIP中創設以来初の落第者になりかけたくらいよろしくない。
 とりあえず一族総出での土下座によりことなきを得たが。おばあちゃんの土下座は流石に堪えた。

 そんな照井が小難しい厨二ワードを息をするように吐いているというのに、当初から違和感があった。
 その疑問を解いたのが、兄者が見せた『ダイナマイトボデーラノベ作家・流石姉者デビュー』のWeb記事だ。
 それを見た瞬間、息を呑んだ。いやダイナマイトボデーにじゃなくて。

264 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:25:01 ID:PCwVALygO
 その記事によると姉者の作風はモロ厨二。
 しかも能力と魔法と言葉遊びと珍名と萌えキャラが飛び交う、
 大人になって本棚から出て来たらうああってなるタイプのそれだ。
 思い返してみれば照井は暇があれば何か読んでニヤニヤしてた。ちょっと怖かった。

 そこを軸にあらゆる要素をはめ込んだ結果、行き着いた1つの結論。

 『照井の厨二病は、全体的に姉者作品からの抜粋』。
 そして、そういう元ネタありきの厨二ってのは。

( ´ー`)「さもオリジナルのように言っていた厨二発言の元ネタを発表されるのに弱い!!」

ξ*;゚Д゚)ξ「返せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!
       私のバイブルぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」

(´<_` )「はいガッチリー」
266 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:28:17 ID:PCwVALygO
 あんなに余裕たっぷりだった照井が絵に描いたようなてんやわんや。
 だが、ここでやめるわけにはいかない。お仕置き朗読はまだこれからだ!

( ´ー`)「パラッと読んでみたんだが、これ『血華美人』の主人公の能力がモロにお前の能力なのな。
      時を巻き戻せるヒロインが悪人に制裁をするダーク厨二バトル。
      ある種ハローと同じなりきり厨二か。入れ込みようがダンチだけど」

ハハ;' -')ハ「え、このトゥーンダイバーと同系統とかヤダ……なんかヤダ……」

ξ*;゚听)ξ「違う、オリジナルだから! 私の脳から溢れ出たイマジネーションだから!!
       この能力は銀河の姫巫女が体を77に……」

( ´ー`)「あ、それも『血華』の前書きに書いてあるのな」

从 ゚∀从「ホントだ、しかもすげぇ折り目ついてる。これでもかってほど読み込んだな」

ξ*;゚听)ξ「ちがうのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ私が寝る前に思いついたのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

(´<_` )(うるせぇ……)
268 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:30:52 ID:PCwVALygO
( ´ー`)「『血華美人』91ページより引用、歓喜の呪文いきまーす。
      『テルマ・ヒファーチェ・リッピラポッポ』。これ言ってた?」

川;゚д川「あ、言ってた! 正直ちょっと頭おかしいのかなって思ったけど、パクリだったんだ!」

ξ*;゚Д゚)ξ「無い無い無い言ってない言ってないダウトダウトドロフォォォぉぉぉぉぉっ!!!」

( ´ー`)ノ「さらに『ブラックシュガー』より103ページ、戦士の異名シリーズ。
      『勇猛なるケット・シー』『狂風のフェニックス』。心当たりある人挙手」

(*;゚∀゚)ノ「あ、アタシ『狂風のケット・シー』だった! 上下シャッフルしてたんだ!」

(;゚∋゚)ノ

ξ*;゚Д゚)ξ「いやぁぁぁぁぁちがうのぉぉぉぉぉっ
       なにかのまちがいなのぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁままぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 ある意味賭けだったが、どうやらビンゴだったようだ。恥じるどころか幼児対抗してるし。
 まさかチートの弱点がこんなとこにあるとは。正攻法でレベル上げる全ての勇者に喧嘩売ってるね。

(;・∀ ・)「じゃあ俺への『神の書き損じ』も引用か! すげぇガビーンってなったんだかんな!」

ξ゚听)ξ「あ、それはオリジナル。なんかビビッと来たから」

\(;・∀ ・)/「ガビィィィィィン!!!」

从;゚∀从(てか、なんで斉藤いんの……!? アイツ目下洗脳中やん……)

269 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:31:42 ID:PCwVALygO
ξ;;)ξ「ぐふぅ……もう勘弁してよぉ……いいじゃん、ラノベからパクっても……。
      ちょくちょくオリジナリティ発揮してんだからいいじゃん……」ピクピク

 こうかはばつぐんだ。あんなに女王様モードだった照井がマジ涙目だもの。
 だが、これは照井のライフを削っただけ、いわば準備段階だ。

( ´ー`)「……よし、ラノベについてはこんなとこだヨ」

ξ ;;)ξ「え、じゃあ……!!」

 照井のつぶらなお目目に安堵が灯る。先に言っとくわ、ごめん。
 ラノベの力を借りるのはもうおしまい。ここからは俺の経験からの意見だ。つまり。

┗(#´ー`)┛「ここからが真の説教タイムじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
      クラスメートの口をエクスクラメーションで裂こうとするビックリガールには、
      いつもより強め(当社比)のヘビー説教ドーンしたるわぁぁぁぁぁ!!!」

ξ;;)ξ「もうやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

(*;・∀ ・)(*;゚∀゚)ハハ*;' -')ハ(是非がっつり説教を……!!)(゚∈゚;*)川д゚;*川(<●><●>*)ドキドキワクワク

270 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:33:37 ID:PCwVALygO
(#´ー`)「とりあえずさぁ、別にラノベを否定はしネーヨ! あれも立派な小説だし!
      むしろお前の年代で文学に興味持つのは素晴らしいヨ、俺国語教師だし!」

( ´_ゝ`)「読んでもらえれば流石家が潤うしな」

(´<_` )「ぶっちゃけ姉者売れてねぇし。厨二すぎて」

(#´ー`)「だがなぁ、お前ラノベに入れ込みすぎ! 素面でリッピラポッポとかどーいうことだヨ!!
      お前その記憶力をちょっとでいいから勉強に回してくれ!
      何で呪文は完全に記憶してんのにメロスとエロスを間違えるんだ!!」

ξ*;゚听)ξ「いーのよ! 私興味あることならすぐ覚えられる潜在能力あるんだから!!
       きっとやる気になれば勉強なんてちょちょいのピュッなんだから!!」

(;´ー`)「ちょちょいのちょいな!? 何の液体が飛び出たんだ、その時点で信用出来ネーヨ!!」

( <●><●>)「大体『やればできる』と自己申告する人は大抵『やる気がない』んですよね」

ξ;;)ξ「ぬぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

从;゚∀从「今回人数多いからめったうちだな!?」

271 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:34:55 ID:PCwVALygO
ξ;;)ξ「うぅ……違う、私は美しい麗騎士……。
      イラストレーターなおるよさんの描いた挿し絵のような美しい麗騎士……!!」

 なんかもうだいぶいっぱいいっぱいみたい。ちょっと巻き毛が湿ってるもん。
 そんじゃそろそろ行きますか。二次元にどっぷり浸かりすぎて我を忘れてる照井。
 お前を力ずくでリアルに連れ戻してやる! いくでいくでいくでーっ!!

(#´ー`)「大体なぁ、姉者さんにも失礼だぞ!? わかってんのかお前!!」

ξ;゚听)ξ「!?」

(#´ー`)「そうだろうヨ! 作品にのめり込むのは構わないが、やりすぎ! やりすぎツーンー!!
      作品のキャラになりきってクラスメートフルボッコとかあからさまにやりすぎ!! ひくわ!!
      こんなんやって筆者が喜ぶと思ってんのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

ξ;゚听)ξ「そ、そんな! 私は姉者さんが好きで好きで、それゆえに……!!」

(´<_` )「……せんせ、トドメ俺が刺していい? ある意味原因俺にあるしさ」

(;´ー`)「弟者……?」

ξ;゚听)ξ「お、弟者君、貴方なら私の気持ちがわかるでしょう!?
      創造主(クリエイター)姉者さんの血を受け継ぐ貴方なら……!!」

(´<_` )「……いや、姉者のことなんだけどさぁ……」

272 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:36:48 ID:PCwVALygO





(´<_` )「お前からのファンレターが週5で届くもんだから流石に怖がってるぞ」

ξ゚听)ξ

(´<_` )

ξ゚听)ξ「……マジで?」

(´<_` )「誤字も枚数も桁違いだし。どんだけの費用と時間かけたんだお前」

ξ゚听)ξ

(´<_` )「それ書く時間を勉強に回せや」

ξ゚听)ξ



ξ゚听)ξ「ガッデム」

ξ )ξブバシャァァァ

ハハ;' -')ハ(英語パクられた……)
274 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:37:41 ID:PCwVALygO

ξ )ξ

(;´ー`)「よし……」

 照井を戦いから除外することが出来た、これは非常にプラスだ。
 何てったって時間操作なんて反則級能力者を倒せたんだ、値千金の勝利なことは猿でもわかる。

 始めは無謀に思えた「全員説教」が、ようやく現実味を帯びてきた。

.;;_プー゚)フ「御主人……二度目のお別れですな……」シュワァァァァ

川д川「エクスト……ありがとう、私寂しくないよ……友達がいるから……」

.;;;;;;ー゚)フ「そうですか……安心しました、それでは……」ショワァァァァ

.;;_フ^Д^)フ シンミリサラサラ

从;゚∀从「え、お前もしんみりとした別れやりたいの!? ムリだよ、お前また会えるし!
     思い入れも無いしさ、パッと消えてよパッとさ!!」

.;;;;;;Д;)フ ガビショワーン
276 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:39:36 ID:PCwVALygO
(´<_` )「ふーっ、いい仕事したーっ」

( ´_ゝ`)「お疲れっす弟者センパイ! 流石っすわぁ、ホンマっすかぁ〜!?」

 しんみりしそうでしない別れの横では、今回非常にいい働きをしてくれた流石兄弟がコントしてた。緊張感保てよ。
 しかし2人には本当に助けられた。特に弟者。兄者はちょっと、うん。

(;´ー`)「弟者……ありがとう、お前のおかげで照井を解放出来た……」

(´<_` )「ああ、大したこと無いっすよ。それよりやることあるんで」サッ

 俺のねぎらいを軽く流すと、弟者はある1人のもとに歩を進めた。
 そうだ、この騒動の全ての始まり。『彼女』に『彼』が気持ちを伝えなくては意味がない。

(´<_` )「ジッとしてろよバーカ、縄ほどくから」シュルシュル

ハハ*;' -')ハ「……頼んでネーしバーカ……鼻……」

(;・∀ ・)(ハッ!! 俺の真横で再びストロベリーが!!)
278 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:40:47 ID:PCwVALygO
(´<_` )「全くよぉ……わずか数時間の間に喧嘩と告白と救出をこなすってどんだけタイトなスケジュールだよ。
       ときメモだったら回収騒ぎになってるぞ。せっかちだもん」

ハハ*;' Д')ハ「シャ、シャラップ! こっちだってソーテーガイデス、こんな……」

(´<_` )「どんな? え、どんな?」グイグイ

(*;゚∀゚)(サディストだ……空気の読めないサディストだ……)

ハハ*;' -')ハ「こ……こんな……」



ハハ*;' -')ハ「……こんなファックのコト、好きになるなんて思いマセンでしたヨ……」

(´<_` )「……そうかよ……」

(;・∀ ・)(うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ羨ましいィィィィィィィィィィィィィィィ!!!
      弟者そこ代われ、ていうか顔代えろ! お前と俺パーツからして違うじゃねぇか!!)

279 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:42:49 ID:PCwVALygO
ハハ*;' -')ハ「最悪デスヨ……どうせ断られるから一生言わないツモリだったノニ……」

ハハ*;' -')ハ「……あんなカタチで……あんな、ワタシのダーティーな部分丸見えのカタチで……」

ハハ - )ハ「……キッパリ、嫌ってクダサイ……ジャナイと、諦めきれないカラ……。
     ムダに引きずる自分を、余計にキライになるカラ……」

(´<_` )「……」

(´<_` )イラッ

(´<_` )「斉藤、ちょっと頭借りるぞ」ガッ

(;・∀ ・)「え、まさかマジで顔交換してくれんの!? そこまでこの顔嫌いなワケじゃ……」



「バテレンッ!!」ハハ*; -(☆( ∀  ;)⊂(´<_` )「斉藤ハンマーヘッド!!」ドギャウ



ハハ;' Д(#)ハ「な、ナニすんデスカファック! メガネしてたら大惨事デスヨ!?」

(´<_`#)「うっせ! うっせ! うっせ! バーカ! うっせ!」

(#) ∀  ;)(俺って一体何なんだよ……保険下りるかな……)
281 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:43:47 ID:PCwVALygO
(´<_`#)「やっかましーんだよテメェはネガネガティブティブ……!!
       お前の持ち味は陽気なアメリカンだろうが、キャラわきまえろ笑い声みたいな髪型!!」

ハハ;#' Д')ハ「よ、陽気になれっこネーじゃんよ!! こちとら迷惑撒き散らしてんだゾ!?
       なのにナニユエ変なもんブツケんだ! ケツにチュロス詰めるぞ!?」

(・∀ ・)「皆さん、僕は変なもんらしいですよ? ハハ、ウケる」

(´<_`#)「うっせーよ、諦めきれないから嫌えだ!? ハァン!? 逃げだろハァン!?」

(´<_`#)「ざっけんな珍髪! それがテメェの為だってんならなぁ……!!」



(´<_`#)「一生テメェなんざ嫌ってやんねぇよバーーーーーーーッカ!!!!」

ハハ*;' Д')ハ「ハァ!?」

(キターーーーーーーーーーー从*;゚∀从川*;゚д川(*;゚∀゚)ーーーーーーーーーーーーッ!!!!!)

(、;'∋`)(女子が!!)
283 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:44:42 ID:PCwVALygO
ハハ*;' Д')ハ「な、ナニ言ってんだバーカ、嫌えよ、ワタシみたいな性格悪いメガネ!!!」

(´<_`#)「アーアー聞こえませーん! そんなんじゃねぇよデリカット!

(´<_`#)「おめぇは確かに口を開けばファックファックうっせえけどよぉ……!!」

(´<_`#)「心底嫌えるほど悪いヤツじゃねぇだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

ハハ*;' -')ハ「!!!」

(´<_`#)「俺は興味ないヤツとは喧嘩もしねぇし軽くあしらうよ!」

(´<_`#)「言っとくが告白されたからって好きなわけじゃねえぞ!? ただなぁ……」

(´<_` )「……テメェとつるんでねぇと生活リズム狂うんだよ……」

(´<_` )「だから嫌いになってやんねー。『俺のために』」シュルン

ハハ ' -')ハ「……」



ハハ*;ロ -ロ)ハ⊂「……バーカ……」スチャッ

(´<_` )「うっせえバーカ」
286 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:48:11 ID:PCwVALygO



バーカ ハハ*;ロ -ロ)ハ(´<_` )バーカ



(;´ー`)「……ハローは大丈夫みたいだな……」

 とりあえず丸く収まったが、ハローと弟者が今後どうなっていくかはわからない。
 実際付き合うかもしれないし、大嫌いになるかもしれない。
 だが、俺はそれに干渉する気は毛頭無い。中学生の恋愛に大人が口出しするなんてウザいだろ?

 ていうか甘酸っぱいなー!! 俺と嫁もこんなんだったかな、あれはキュートがパンをくわえて……。

从;゚∀从「先生、なんか切ない顔つきになってます! 走馬灯みたいになってます!」

(;´ー`)「え、マジで!? 死にそうになってた!?」

 あぶねえあぶねえ、年をとると思い出に殺されるからあぶねえ。
 まぁ、それはさておきだ。弟者に任せた問題は解決した、後は。

(;´ー`)「こっちの話だな……!!」チラリ

(;、'∋`)川;゚д川(*;゚∀゚)ビクビクビクッ

( <●><●>)(見られているのはワカッテマス)

287 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:50:37 ID:PCwVALygO
(*;゚∀゚)「せ、せんせー、違うんだよ! これには某素敵やんが語りそうなお涙エピソードが……!!」アタフタ

川;゚д川「えっと、先生のお言葉が響かなかったわけではなくて、私達は敢えて、えっと……」アワアワ

(、;'∋`)(すいません、半裸ですいません! ちっちゃくてすいません! と言いたげだよ)アセアセ

( <●><●>)「我々が独断で図書準備室を飛び出し、結果的に迷惑をかけたことは謝ります。
       ですが、全て私が皆さんをけしかけたことが原因です。
       責任の根幹は全て私にあることはワカッテマス。さーせんした」

(;´ー`)「1人だけ余裕すぎじゃね!? 最後チャラ夫みたいな謝罪だったヨ!?」

( <●><●>)「何を仰る、我々全員本気で反省しています。さぁ斉藤君、頭下げて」

(;・∀ ・)「俺関係ねえよ! 酢昆布とブブゼラくらい関係ねえよ!!」

从;゚∀从「比喩が独特だな!?」
289 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:51:27 ID:PCwVALygO
(;´ー`)「……」

 さて、どうしよう。言いたいことは山ほどある。
 結果的にケガしたヤツまでいるんだ、誉められたことはしちゃいない。



(;、'∋`)川;゚д川(*;゚∀゚)( <●><●>) ビクビクビクキリッ



 だが、怒られるようなこともしていない。コイツらは我慢出来なかっただけだ。
 教師としてするべきことは悪事を咎めることじゃなく、生徒を理解すること。
 だから、俺がかける言葉は1つ。

( ´ー`)「……もう無茶しないって誓ってくれヨ……それだけでいい」

(;、'∋`)川;゚д川(*;゚∀゚)( <●><●>)「先生……!!」

从 ゚∀从「ていうか、鬱田と内藤はどうした? 死んだ?」

( <●><●>)「トイレに行ったっきり2人とも戻ってきません。多分死んでます」

(;´ー`)「なんかデジャヴ!」

290 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:52:37 ID:PCwVALygO
(;´ー`)「さて、あとは何も無いかな……」キョロッ





( ´ー`)  (・∀ ・ )



( ´ー`)  (・∀ ・ )←縛られたビミョメン









( ´ー`)「斉藤、常日頃から思ってたんだが、お前は女生徒を意識しすぎだヨ。
      いくらなんでも中学生がバラの香りのコロンってお前……」

(;・∀ ・)「ここで説教はねえだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!
      可哀想にもほどがあるぞ俺ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!
      河下水希先生ばんざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」
292 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:55:02 ID:PCwVALygO



オトコハカオジャネーヨ ( ´ー`)(; ∀  ) ブバシャァァァ



( ´_ゝ`)「……」ピッピッ

(´<_` )「? 兄者、何携帯弄ってんだ。空気を読むなど兄者らしくもない」

( ´_ゝ`)「なーに、暇なんでアキネーターにエロ質問をして困らせてたんだ。
       それより俺に構うな。彼女をほったらかすなフーゥ」

(´<_`;)「かかか彼女ちゃうわ!! こんな立体的な女彼女ちゃうわ!!」

ハハ*;ロ Дロ)ハ「ナンダト、じゃあ平面になればカノジョになれんのカ! ド根性ハローを所望カ!!」

(´<_`;)「そういうわけじゃねぇよバーカ! お前はそのままでいろ!」ギャースカ

ハハ*;ロ Дロ)ハ「サンキューバーカ!!」ギャースカ

( ´_ゝ`)「あらあら微笑ましいこと。フフ、双子格差爆発しろ」

( ´_ゝ`)「……」ピッピッ

293 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:56:13 ID:PCwVALygO



( ´_ゝ`)(えーと……タイトル『準備完了☆』で、一斉送信にして……)

( ´_ゝ`)(『こっちは準備('-^*)okだょ☆ いつでもゃれます(ワラ
        実行の時にはメールくださぁい☆ ばいちゃ☆★★☆
        ふろむ・ぁにじゃ☆』……っと。)

( ´_ゝ`)/(マジックメール、送信! びびびーっ……と)

( ´_ゝ`)(よーし、やったった。やったったでー)

( ´_ゝ`)(……ゴメンな先生、ハイン、そしてマイブラザー弟者……)





( ´_ゝ`)(『協力者』、もう見つけてたのよね)

294 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 22:58:39 ID:PCwVALygO

−一方その頃−

lw´‐ _‐ノv「ナメてたねぇ、まさか私の服装がメイド服になるなんて」

川;><)「僕も女の子にされたんです!! ショボン君の能力、半端なさすぎるんです!!」

(`゚ω゚´)「フフ……誉めてあげよう、僕の眉毛を上げたんだからねぇ……。
       けれども茶番はこれまでだ、ぺちゃんこにしてあげるよ……!!」

川;><)「絶対負けないんです、死んでいったアサピー君のためにも……!!」

(`゚ω゚´)「ひゃひゃひゃ、来るがいい勇者よ!!」

川;><)「うおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!
      ファイナルフォームラぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁイド!!!」

lw´‐ _‐ノv「お願い……地球を、守って……!!」





『ヨーセイなーつがー、ムネを刺激するぅ、ナマ足魅惑のマーメイドー♪』

川;><)「!?」

295 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/06/06(月) 23:00:02 ID:PCwVALygO










lw´‐ _‐ノv「あ、メールだ」

川;><)「着うたになんらかのリスペクトが感じられるんです!!」





第11話  END





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