2 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 20:41:54 ID:hn1k1YdsO
(-_-)<あらすじ&人物紹介

概要:能力で戦う厨二を先生が説教で止めるんだけどついに十話だありがとうございます。

( ´ー`):教師。説教で厨二依存を砕くと能力が消せる。初期設定とあまり変わってない。

从 ゚∀从:純情前世ヤンキー。重力を操れる。初期設定では四天王だった。

( ><):KYショタ。様々な重機を操れる。初期設定ではフォックスとコンビだった。

爪'ー`)y‐:マセショタ。歌詞を心に響かせる。初期設定ではザコ敵だった。

(*‘ω‘ *):和み系ボス。人を洗脳出来る。初期設定からボスキャラだった。

('、`*川:四天王最強の百合巨乳。人の情報を数値化出来る。初期設定ではヒロインだった。

ハハ ロ -ロ)ハ:帰国子女。忍者の能力が使える。初期設定では登場予定無かった。

( ´_ゝ`)(´<_` ):緊張感無しとハロー嫌い。能力不明。初期設定では兄者がハロー嫌いだった。

ξ゚听)ξ:痛い。部分的に時間を巻き戻せる。初期設定では保健室にずっといる回復要員だった。

作者・インティライミ:心が弱い。6月3日生まれなので、祖母に名前を「六三(ろくぞう)」にされかけた。

(-_-)「知らないよ……」

3 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 20:43:23 ID:hn1k1YdsO

−なにやら暗い部屋−

(*‘ω‘ *)「フッ……四天王を動かしたからには、もう目障りな蟻共もお終いだっぽ……」

川 ゚ 々゚)「しっ、しししっしししきてー!! しっきてーててーてー!!
      くるうマジがんばりんぐ!! お邪魔虫はまとめてまるまるまっぷたつ!!」

(*‘ω‘ *)「仮にこの場所がバレても、『発狂人形』は必ず私を守り抜くっぽ……」

川 ゚ 々゚)「あー、なんか切りたい刻みたい裂きたいやいやいやいやー!!
      でもしきてーは殺れない!! くるうジレンマ!! ジレンマレンマ!!」

(*‘ω‘ *)「フフ……見ていろ神よ、戦わずして頂点に立つ姿見せてやるっぽ!!
      ぽーっぽっぽっぽ!」

川 ゚ 々゚)「アセロラアセロラアセロラアセロラアセロラアセロラアセロラアスパラアセロラアセロラアセロラアセロラアセロラアセロラアセロラアセロラアセロラアセロラアセロラアセロラ」

(*‘ω‘ *)

川 ゚ 々゚)

(*‘ω‘ *)(ツッコミいねぇ……)

川 ゚ 々゚)(アンキモ)
6 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 20:45:13 ID:hn1k1YdsO










( ´ー`)先生の戦う生徒指導のようです



第十話  『動きの少なさはテンションで誤魔化せ』










.
8 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 20:46:30 ID:hn1k1YdsO

−廊下−

lw´‐ _‐ノv「これまでのあらすじ!
       ひょんなことから異次元ダンスクラブに加入してしまったビロード。
       しかしそこはダンスクラブとは名ばかりの暗殺者養成組織だった!
       何とか抜けるために試行錯誤するビロードのもとに鉄人間が迫る!
       それを見ていた市原悦子の思惑とは……!?」

(;><)「待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!! のっけから待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!!」

lw´‐ _‐ノv「あらやだ! どういたしましたか旦那様!」

(;><)「シュールさんが市原悦子の役なんですか!?
      いやいや、いきなりカオスなあらすじをでっちあげないで欲しいんです!!」

lw´‐ _‐ノv「いいじゃない、十話到達記念に路線変更もそれはそれでいいじゃない」

(;><)「しまった、この人に進行役を任せてはダメなんです!」

9 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 20:48:12 ID:hn1k1YdsO
(;><)「ちゃんとして欲しいんです、先生と高岡さんの居場所が知りたいんです!」

lw´‐ _‐ノv「本当にその情報でいいのかい?
       『キリンの上手な怒らせ方』は知らなくてもいいのかい?」

(;><)「知ったこっちゃないんです!! いいから早く教えやがれなんです!!」

lw´‐ _‐ノv「おやおや穏やかじゃないねぇ。穏やかじゃないと言えばブリの産卵は……」

(;><)/◎ ) =| )「うわあああああああああああ早く言えええええええええええええ」ガシャコン

lw´‐ _‐ノv「あちゃー、ふざけすぎたかー。反省してまーす」

(;><)「古い上に反省の色が見えないんです!! いいから早くなんです!!」

lw´‐ _‐ノv「もうボケも尽きたから流石に真面目にやるよ。
       とりあえず先生は音楽室の辺り、ハインは中庭の辺りさね」

(;><)「音楽室と中庭……それは確かなんですね?」

lw´‐ _‐ノv「マジマジ。インディアン嘘つかない」

(;><)「インディアンでもないですし!! 小ボケが多すぎるんです!」

10 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 20:49:28 ID:hn1k1YdsO
(;><)「しかし、本当なら2人とも遠いんです……急いで合流しないとなんです」

lw´‐ _‐ノv「そうだね、急がないと危ないかも知れんよ」

(;><)「……え、危ない……!? ちょ、それって2人に敵が迫ってるってことですか……!?」

lw´‐ _‐ノv「いいや、私達に」

( ><)

lw´‐ _‐ノv

(´・ω・`)



( ><)lw´‐ _‐ノv   (´・ω・` )



(´・ω・`)ノ「やぁ、僕が敵だよ」

(;><)「えええええええええええええええええええええええええええ」

lw´‐ _‐ノv「そんな訳でビロは今回も地の文をやらせてもらえないのであった。チャンチャン」
13 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 20:50:35 ID:hn1k1YdsO

−中庭−

(´<_`#)「ハァハァ……ここまで来ればあのメリケンサックも追ってこねぇな」

( ´_ゝ`)「ていうか最初から追ってはきてなかったけどな。逆走だよ逆走少女」

(´<_` )「ほぅ、なかなかマニアックな漫画をボケに使うじゃないか」

( ´_ゝ`)「お前こそメリケンサックというチョイス、嫌いじゃないぜ」

( ´_ゝ`)b「流石だよな俺達」d(´<_` )グッ

从;゚∀从「そういうのいいから! 何故俺は巻き込まれたの!?」

( ´_ゝ`)「おお、ほったらかしにしてすまんな、ハイ者」

从;゚∀从「ハイ者!?」

14 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 20:52:10 ID:hn1k1YdsO
(´<_` )「しゃーねーだろ、先生はあのアメリカンビッチと一緒にいたんだからよ。
       そうなればもう離れるしかあるまい。それっきゃ無いんや」

从;゚∀从「何だその口調は! どうしてくれんだ、愛しの先生と生き別れてもうたじゃねぇか!!
     ふざけんなよデカ鼻アホ垂れ目!!」

( ´_ゝ`)「あらやだ、無関係の俺が傷ついた」

(´<_` )「コラ高岡、兄者は小鳥のさえずりにも心を痛めるガラスハートなんだぞ、謝りなさい」

从#゚∀从「お前のせいだろうがよぉぉぉぉぉっ!! もういい、俺は先生探しに行く!!
     お前らはそこで200キロバトル台の漫才やってろ! バーカバーカ!!」

(;´_ゝ`)「あっ、ちょっ、待ってよ、協力して貰えなきゃ困るよ」

从#゚∀从「先生と引き離されてこっちが困ってんだよ!! とにかく俺はお前らとは組まない!!」タタタッ

(´<_` )「ちょ、待てよ高岡」

从#゚∀从「キムタク意識して呼び止めんじゃねぇよ!! んだよ!!」
16 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 20:53:20 ID:hn1k1YdsO
(´<_` )「こちらとしても照井見つからないと困るんだわ、見つかるまででいいから協力してくんない?
       見つかったら裏切ろうが戦おうが何したって構わん」

从 ゚∀从「ほぉ……強気だなオイ、そんなに自信あんのか?」

(´<_` )「まぁな。とりあえず、今お前をユッケみたいにする程度には」

( ´_ゝ`)「やだぁ、弟が野蛮。色んな界隈がザワッとするよ」

从 ゚∀从「……なるほどな……だったらこっちも交換条件寄越せ。
     一時的とは言えポルシェから段ボールぞりに乗り換えるんだからな」

( ´_ゝ`)「段ボールぞりかぁ……せめてタイヤ欲しかったなぁ……」

从;゚∀从「お前は相槌がいちいち鬱陶しいんだよ!! ボケのくせにツッコミみたいな感じでいるな!!」
(´´_ゝ`)ショボアニジャーン

从;゚∀从「目が3つあるみたいで怖ぇよ!! どうなってんだそれ!!」

(´<_` )「どうどうどうどう。とりあえずさ、その交換条件とやら、教えて?」

从;゚∀从「あ、ああ……とりあえず……」

17 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 20:54:34 ID:hn1k1YdsO

−4階・音楽室前辺り−

ハハ ロ -ロ)ハ「フゥ……ここまで来ればあの鼻糞カマドウマも来まセンネ……」

(  ー )

ハハ#ロ -ロ)ハ「っタク、アイツマジムカツク! マジアングリー!!
      何かのウンコが突然気管支に詰まって窒息すればいいノニ!」

(  ー )

ハハ ロ -ロ)ハ「オヤMr.シラネーヨ、元気がありマセンネ、どうされマシタ?
      ワイフに夜を拒まれマシタカ? HAHAHAHAHA」

(  ー )

ハハ ロ -ロ)ハ「ウーン、本当にグロッキーみたいデスネ、どうしたんデショウ。
      心当たりと言えば、ワタシが服の首元を掴んで長距離引きずったくらいデスシ……」

(; ー )「……それ……だ……ヨ……」

ハハ ロ -ロ)ハ「OH……」

18 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 20:56:01 ID:hn1k1YdsO
 みんな、元気かい? シラネーヨお兄さんだよ! 34歳だけどお兄さんだよ!
 早速だけど豆知識だ! 「人の服を掴んで長距離引きずったら、その人は死にかける」!
 みんな覚えておこうね! さもなくば友達がいなくなるぞ!

ハハ ロ -ロ)ハ「オーゥ、ソーリーソーリー、まさか首が締まった程度で死にかけるトハ」

(;´ー`)「ハァハァ……俺だってまさか1日で2回も首が締まるとはだヨ……」

 ハローの手を解き、俺は待望の空気の味を堪能する。あー、空気ってこんなに美味かったっけ!
 それにしても大の大人1人引きずるハローの力たるや。流石アメリカ仕込み。

ハハ ロ -ロ)ハ「マァ、そもそもあのファッカーオトジャがいなけりゃ
      こんなことにはならナカッタワケで」

(;´ー`)「それはだいぶとばっちりじゃネーノ!?」
20 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 20:57:44 ID:hn1k1YdsO
 しかし困った、せっかくハインと合流したのにまた離れ離れになってもうた。
 ビロードなんてしばらく顔見てない気がする。どんだけ放尿してんだ。

(;´ー`)「参ったなぁ……ハインとビロードの居場所がわからん……」

ハハ ロ -ロ)ハ「ソレもコレも全てすべからくオトジャのせいデス。
      地球温暖化も少子化も、東原亜紀デスブログも全てオトジャのせいデス」

(;´ー`)「もうお前の中で弟者は一体何なんだヨ!? 死神!?」

 とりあえずまだ謎だらけのハローさんについてわかったことが1つ。
 ハローの弟者への憎しみはとんでもねえ。純度100%の禍々しさだ。
 もしもハローにアクマイト光線撃ち込んだら瞬間的に大爆発すると思う。

( ´ー`)「大金持ちの弟者がプロポーズしてきました、どうする?」

ハハ ロ -ロ)ハ「とりあえず籍は入れるが財産を出来る限り食い潰し、
      なるだけ不幸になったところで惨めに捨てル」

 ほらね? 女っておっかないでしょ? 発想が生々しいでしょ?

21 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 20:59:33 ID:hn1k1YdsO
(;´ー`)「なぁハロー、聞いていいか?」

ハハ ロ -ロ)ハ「あ、去年の宇都宮市の餃子消費量は約2・5トンらしいデスヨ」

(;´ー`)「そんなデータ求めてネーヨ!! ていうか何で知ってんだ!?」

ハハ ロ -ロ)ハ「ソレじゃないならもう皆目見当つきマセン。完全なアンノウンデス」

(;´ー`)「本当にそれしかネーノ!? そうじゃなくてさ、何でそんなに弟者が嫌いかってことだヨ!」

 正直、ハローの弟者に対しての嫌い方は異常だ。勿論逆もまたしかり。
 普段は比較的温厚な女子なのに、弟者にはさながら親の仇のように罵声をぶっかける。
 教師として、ここまでいがみ合う生徒は何とかしなくてはならぬ。頑張る!

ハハ ロ -ロ)ハ「アー……ソレ、言わなきゃダメデスカ……」

 そう言って、ハローは表情を曇らせた。いつだって快活なハローにこの表情は珍しい。
 よっぽど言いたくないのだろうか、そこまで複雑な理由があるのだろうか。

(;´ー`)「出来れば知りたい。生徒が此処までいがみ合う理由は知っておきたい」

ハハ;ロ -ロ)ハ「……」タラリ

 汗かいた! レアだ!!
23 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:00:41 ID:hn1k1YdsO
ハハ;ロ -ロ)ハ「……黙秘権を行使シマス!!」

 えー、ここまで来てそりゃネーヨー。ノリ悪いヨー。ブーブー。

ハハ;ロ -ロ)ハ「こ、これはプライベートデス! これ以上首突っ込むと裁判に持ち込みマスヨ!?」

(;´ー`)「うわ出たぁぁぁぁぁ、訴訟大国アメリカ名物理不尽裁判だぁぁぁぁぁ!!
      猫をレンジに入れて1000万ドル取られるぅぅぅぅぅ」

 それにしても、いつものポップなハローとはどこか様子がおかしい。
 間違いない、ハローと弟者には何かある。ただ仲が悪いというのではない、何かが。

ハハ;ロ -ロ)ハ「マッタク……とにかくこの件についてはトップシークレットデス!!」

(;´ー`)「えー……気になるのにー……」



「……先生、そんなに気になるなら教えてあげましょうか?」

(;´ー`)「!?」

ハハ;ロ -ロ)ハ「ナッ……!?」サッ

24 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:02:49 ID:hn1k1YdsO

 不意に、壁の陰からか細い声が響いた。みんな壁大好きか。
 それに伴い、今までおちゃらけ発言しかしてなかったハローが明らかな動揺を見せる。

\ハハ;ロ -ロ)ハ/「ク、クセモノ!! クセモノめ!!
        ワタシの何を知ってるというんデスカ、デアエデアエ!!」アババアババ

(;´ー`)「落ち着け落ち着け!! 慌てっぷりが露骨過ぎる!!」

 これはおかしい、いつでも飄々としたハローがこのアタフタっぷりは異常だ。
 それより、この声の主は俺に対して「教えてあげましょうか」と言った。

 つまり、この声の主はハローの何かを知っていて、ハローには秘密がある。

(;´ー`)「どういうことだヨ……出てこい、詳しく聞かせろ……!!」

「詳しくも何も……言葉通りですよ。
 ハローさんが弟者君といがみ合うのには理由があるんです」ザッ

(;´ー`)「!! お、お前は……!!」





.

25 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:03:58 ID:hn1k1YdsO











( ^Д^)ノ「うっす」

(;´ー`)つ「お前かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!!!」ビスィィィィィィッ








.
28 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:05:58 ID:hn1k1YdsO

 皆様は覚えているだろうか、この日本が世界に誇るべき自爆野郎、指差プギャーを。
 「萌えないおっちょこちょい」「長島以上に自演乙」などの名声を欲しいままにしているプギャーを。

(;´ー`)「お前かよ、第一話で俺を探すがなかなか見付けられず、
      『血を捧げなくてはネオマテリアルサイクロプスに殺される』という
      余計かつドM丸出しな設定を付加したせいで自爆し、
      その後俺と遭遇するが能力発動前に都村にぶっ殺され、
      その後特に描写無しでくるうに殺されたりしているプギャー!!」

(;^Д^)「長ぇしクドいわ!! 俺の恥を完璧に覚えるな!!」

ハハ ロ -ロ)ハ「恥? OH、武士たるモノ生き恥晒して生きてはいけマセン。
      ハーラキリッ! ハーラキリッ! セイ、ハーラキリッ! もういっちょ!」

(;^Д^)「そんな煽りに乗ってたまるか!! つーか武士じゃねぇし!?」

(;´ー`)「……ダメだ、2人だとボケが消化不良だ、やはりテンポ的に3人は欲しい!
      ハイぃぃぃぃぃン!! ビロードぉぉぉぉぉっ!!」

(;^Д^)「何きっかけで仲間の尊さ実感してんだ!!」

29 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:07:54 ID:hn1k1YdsO
(;´ー`)「んなことより! お前今の声はどーいうことだよ、口調ちげぇじゃん!!」

ハハ#ロ -ロ)ハ「ソーダソーダ、お前如きがワタシを焦らせていいと思ってんデスカハラキリ!!」

(;^Д^)「アンタら色々と酷いな!? ハラキリって名前みたいに言うな!!」

 そうだよ、なんだこいつ「ダメだよ」とか語りかけるキャラで来やがって!!
 いくら6話ぶりの登場だからって設定を覆そうとするんじゃネーヨ!!

( ^Д^)「いやいや、さっき喋ったの俺じゃねぇし」

(;´ー`)「は?」

 何言ってんだこいつ、喋ったのは俺じゃない? パードゥン?
 え、つまり、プギャー以外に誰か喋った人がいるってこと!?
 誰か出てくんの!? ネオマテリアルサイクロプス!?

(;-_-)「……いやいや……プギャー君、勝手に前に出ないでよ……完全にタイミング逃したじゃん……」トボトボ

(;´ー`)「じんわり出てきた!!」

( ^Д^)「あ、ヒッキーさんすんませーん。反省してまーす」

ハハ ロ -ロ)ハ「懐かシイ!!」
31 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:11:44 ID:hn1k1YdsO
(;-_-)「あのさぁ……せっかくの僕の登場シーンなんだから決めさせてよ……。
     ここは僕がザッと現れて先生が『なっ……!?』みたいな感じじゃん……」

( ^Д^)「あぁ、ごめんっす、『四天王』のヒッキーさん」

(;´ー`)「また重要事実サラッと流出させやがった!!」

(;-_-)「あぁ、もう……なんか、もういいや……」

(;´ー`)「諦めたー!! ついに諦めたー!!」

ハハ ロ -ロ)ハ(この2人なんか色々似てるナァ……)

 小森ヒッキー。彼は若手芸人並みに前に出たがる2年3組の中では自己主張が少なく、目立たない生徒だ。
 それゆえ、彼がどんなタイプの厨二なのか、イマイチ把握出来ていない。
 今んとこわかっていることは、彼がどことなく可哀想な敵幹部ということだ。
 ついでに言うと、何かおっきな本を小脇に抱えてる。ブックマンだブックマン。

(#^Д^)「ククク……お前らはヒッキーさんと、その直属の側近である俺がぶちのめしてやる……!!」

 え、お前側近なの!? そんな重要なポストなの!?

(;-_-)「僕くじ運無いからなぁ……」

 あ、くじ引きで決めたんだ! そんなとこだけ中2規格!!

32 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:13:20 ID:hn1k1YdsO
ハハ;ロ -ロ)ハ「テカ、そんなことよりヒッキークン、アナタ何を知ってるんデスカ……!?」チャッ

 ハローがどこからか出したクナイを構える。
 明らかに、今のハローは焦っている。ヒッキーの持っているであろう『秘密』のために。

(-_-)「……んー、何を、と聞かれたら、全て、としか言えないかなぁ……」

 一方ヒッキーは、刃物を向けられてるにも関わらず至って平然としていた。
 コイツこんなに肝の座った奴だっけ。あわわ系じゃなかったっけ。

ハハ;ロ -ロ)ハ「はぐらかさないでクダサイ!! 口を割らないなら地獄の拷問ヲ……!!」

(-_-)「それは嫌だなぁ。プギャー君、頼むよ」

≡( ^Д^)「了解っす。ハローさんよ、悪いがウチの幹部に手出しはさせねぇぜ?」サッ

 殺気満ち溢れるハローとヒッキーの間に、サッとプギャーが割り込む。
 畜生、コイツさては4話の醜態を無かったことにする気だな!? 狡い!

ハハ;ロ -ロ)ハ「クゥ、鬱陶しい……!! ならばこっちはMr.シラネーヨお願いシマス!!」ズイズイ

)))(;´ー`)「教え子に押し出された!! なんてこった!!」ズリズリ

33 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:14:31 ID:hn1k1YdsO
щ(#^Д^)Ш「フフフ先生、ついにここで因縁を果たす時が来たな……!!」ゴゴゴゴゴ

 因縁と言えるほど大したことしてなくね!? 何そのポーズ!!
 うわーん、やる気満々だよコイツ! 図らずもタイマン張らざるを得ないよ!

 だが、どっちみちコイツは能力ある限り俺を追い続けるだろう、それは非常にめんどっちい。
 それに、正直ネオマテリアルサイクロプス見たい。どんなフォルムなんだろう、スポーツカー的な?

(;´ー`)「くっそ、こうなったらやってやんよプギャー、体罰は主義じゃないが……!!」サッ

(#^Д^)「ハッ、綺麗な教育方針だなおい、だけど男なら体でぶつからねえとな……!!」カリッ

(-_-)「フッ、ここまで生き延びてきた先生の実力、拝ませてもらいますよ……」ペラッ

ハハ ロ -ロ)ハつ「忍法・クナイ壁ハリツケの術!!」シュピピピッ

へ(#^Д^)へ「行くぜ、天地命脈を司りしなんたらかんたら……!!」カカカッ





.

34 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:15:51 ID:hn1k1YdsO





( ´ー`)  へ( ^Д^)へ  (-_- )



( ´ー`)  へ(^Д^ )へ  (-_- )





( ´ー` )  へ( ^Д^ )へ  (-_-)




ハハ ロ -ロ)ハ+「サァ、次はヒッキークン、アナタの番デスヨ……!!」キラーン

(;´ー`)「待て待て待て待て待て待て待て待って待て、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」(-_-;)へ(^Д^;)へ

ハハ ロ -ロ)ハ「マテマティカ?」

(;´ー`)「懐かしいなオイ!?」
36 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:17:33 ID:hn1k1YdsO

 ハローさん、君はバトルものにおいて、絶対にやらかしてはならんことをやらかした。
 それはズバリ「敵の口上中に攻撃(特に遠距離)」を仕切ることである。
 これはアカン、これ許しちゃったらもはやニチアサはヒーローによる怪人虐殺タイムだもの。

へ(;^Д^)へ「嘘だろぉぉぉぉぉ!? 畜生、ガッチリ壁に刺さってて身動き取れねえぇぇぇぇぇっ!!」モガキモガキ

 壁に服の端々を縫い付けられるという、完全なアサピーの二番煎じで敗北を喫したプギャー。
 なんつーか、うん、コイツ可哀想。

(;´ー`)「ハロー……せめて、せめて空気読もうよ……!!」

ハハ ロ -ロ)ハ「何故デス? 詠唱なんてイウ明らかな隙を逃すワケにはイキマセン。
      それにワタシはMr.シラネーヨに前にでてもらいマシタがワタシが戦わないとは言ってマセンシ」

 うわぁ、なんてビジネスライクなアメリカ育ちらしい合理的な考え方なんだ!
 コイツキャリアウーマンになったら成功するぞ!? お前が商戦の先頭に立っていけ!!

へ( ^Д^)へ(アレ、俺このままだとネオマテリアルサイクロプスにぶっ殺されんじゃねぇの?)

37 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:19:10 ID:hn1k1YdsO
ハハ ロ -ロ)ハ「サァ、茶番はここまでデス! ヒッキークン、覚悟!」

(;-_-)「え、えぇ……いくらなんでも展開早過ぎない……?」

( ´ー`)「デスヨネー」

 凛とした表情でクナイを突きつける女生徒と困り顔の男子生徒。chaos。
 そりゃヒッキーも困るわな、流れってもんがあるわな。

(;-_-)「ハァ……僕は『四天王』では戦闘向きじゃないからプギャー君連れてきたのにな……」ペラッ

 やんなっちゃうと溜め息を零しながら、ヒッキーは抱えていた大きな本を捲った。
 あの本が間違いなくヒッキーの能力だろう、まさかメモ帳とかじゃねぇよな。

ハハ ロ -ロ)ハ「まさか、あの本を読んだらプギャークンの口から電撃ガ!?」

(;´ー`)「あ、それちょっと俺も思った!!」

(;-_-)「違う違う! 確かに僕本人もそれっぽいと思ったけどさ!?」

へ(;^Д^)へ(やっべ、何気にネオマテリアルサイクロプス出そうや。
        やっちゃう!? やっちゃう!? ゲロ感覚で内臓やっちゃう!?)

38 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:20:17 ID:hn1k1YdsO
(;-_-)「ハァ、何で僕の周りは話聞いてくれない人ばっかりなんだろう……。
     まともにツッコめるの僕くらいじゃんかよ……」

 あれ、なんか謎の親近感を感じる! どこの組織にもいるのよねこーゆーの。

(;´ー`)「ヒッキー……お前も苦労してんだな……」

(-_-;)「先生……あなたなら僕のことを理解してくれると思っていました……!!」

( ´ー`)b グッ d(-_- )

へ(;^Д^)へ「仲良くなってる!! 似たような顔の苦労人が仲良くなってる!!」

(#´ー`)「そうだプギャー、お前ツッコミ出来るんだから率先してやってくれヨ!
      お前そういうところあるぞ、厨二妄想もいいが今やるべきことを……」

へ(;^Д^)へ「この状況下で説教に移行すんなや! これで能力無くしたら浮かばれねえよ!!」

39 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:21:53 ID:hn1k1YdsO
ハハ#ロ Дロ)ハ「ンナことはどーでもいーんデス!! こちとら時間ネーんだからサッサと戦えWRYYYYYYYYY!!!」

 きゃー、知らないうちにハローが荒ぶってる!! 怖い!

(;-_-)「怖いよハローさん……まぁ気持ちはわかるけどね、あんな秘密持ってたら……」

(;´ー`)「秘密……ヒッキー、お前何を知ってんだヨ……!?」

ハハ;ロ -ロ)ハ「ちょ、何掘り下げてんデスカミスター!! ヘイミスター!!」

(-_-)「あぁ、僕の能力は『禁断聖書−アンタッチャブル・バイブル−』と言いまして、
    この本を適当に開けば僕の知りたいあらゆる情報がわかるんです」

ハハ;ロ Дロ)ハ「ハァぁぁぁぁぁ!!? ちょ、セクハラ!! sexual harassment!!
      さ、裁判デス裁判!! ヘルプミー陪審員!!」

(-_-)「だから僕は何でも知ってます。敵の居場所も能力も、
    敵が、『誰』を『どう』思っているかも……」

ハハ;ロ Дロ)ハ =='';;';..::'';;「アアアアアアアアアアアアシャラップシャラッポアアアアアアアア
      食らえ火遁の術ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!」ボァァァァァァ

(;´ー`)「火ぃ吹いたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

40 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:23:29 ID:hn1k1YdsO
 なにこれなにこれ、このパツキン娘、火ぃ吹いたぞ!?
 忍者勘違いし過ぎだよ、こんなリザードンみたいな技使う忍者なんて目立って仕方ねぇよ!!
 てか何で火が出たの!? メカニズムは!? 精製力は!? なぁ!?

(;´ー`)「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁヒッキぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!
        幹部が雑魚のプギャーより先にやられんのはマズいだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

へ( ^Д^)へ「おい。さり気なくおいコラおい」

(;´ー`)「ちょ、ハロー!! やり過ぎだヨ、てかなんで火ぃ吹けるんだヨ!!」

ハハ;ロ 3ロ)ハ「ハァハァ……忍者にでもならなきゃ火を噴く機会なんざナイデショウ……!!」ゲプッ

(;´ー`)「もとより要らネーヨそんなレアなタイミング!!」

 ハローは口から煙をくゆらせながら、拗ねるように唇を尖らせた。
 ハローの火の勢いは凄まじく、あっという間にヒッキーを呑み込んだ。
 こりゃヤバいだろ、この火力じゃあぶりだしも出来ねぇよ。

(;´ー`)「ヒ、ヒッキー!? 大丈夫か!?」

41 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:24:59 ID:hn1k1YdsO



「……優しいですね先生、だけど命を狙ってる人間にまで情けをかけるのは愚策ですよ」

 廊下にくすぶり続ける炎の壁。その中から、声がした。
 何ともないような、独特のハスキーボイスが、まるで馬鹿にするように。

(;´ー`)「!?」

ハハ;ロ -ロ)ハ「ナッ!? た、確かに火遁の術はキマったはず……!!」

「言ったはずでしょう? 僕の『禁断聖書−アンタッチャブル・バイブル−』に書いていないことは無い」

「敵の居場所も、誰が何を考えているのかも」





(-_-)「そして、炎の避け方も」スッ

へ( ^Д^)へ「完全にわかってんだよバーカ!!」ペッペ

(;-_-)(……コイツ……!!)

42 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:26:53 ID:hn1k1YdsO
 立ち上がる炎を従えるかのように、ヒッキーは悠々と立ち尽くしていた。
 うわぁ、メチャクチャカッコいい!! 主人公みたい!!
 それゆえにプギャーの残念な感じが際立つ! 変な格好!!

ハハ;ロ -ロ)ハ「な、なんで無事なんデスカ! 火遁の術は廊下いっぱいに広がってたハズ!!」

 確かに、俺が見る限りハローの火は一気に広がって廊下を満たした。
 ポケモンで言えばかえんほうしゃって感じ。いや、れんごく?

(-_-)「炎が来ることは『禁断聖書』でわかってました、だから防御だけ固めれば良かったんです。
    僕自身の戦闘能力は高くありません、だからプギャー君に頼みました」

へ( ^Д^)へ「はーい、頼まれてましたヘッヘーイ」

 ええぇぇぇぇぇ!? ここに来てプギャーの見せ場!? 誰得!!

ハハ;ロ -ロ)ハ「ウソだウソだ、プギャークン如きにワタシの術が阻まれるなんて!!
      そんなのジャングルで全裸で寝た時のナイトメアレベルじゃないデスカ!!」

へ(;^Д^)へ「酷すぎね!? そんなうなされるレベルなの!?」

( ´ー`)(ツッコミが俺以外にも充分いるって楽だわぁ……。
      ハインとビロードのありがたさが身にしみる……)シミジミ

(;-_-)(やっべ、純正のツッコミってもしかしたら僕だけじゃね?)

43 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:30:50 ID:hn1k1YdsO
(-_-)「ハローさんが火遁の術を出す時は、息を大きく吸うと『禁断聖書』にはありました」

へ( ^Д^)へ「だから言われてたんだよ、
        ハローが息を吸ったらネオマテリアルサイクロプスをヒッキーさんの盾にするように。
        ネオマテリアルサイクロプスは液体だ、すぐに蒸発するが防御にはうってつけだからな」ドヤァ

 この戦いが始まって早10時間くらい、色んな奴のドヤ顔を見てきた。
 しかし、ここまでイラッとくるドヤ顔もそうそうあるまい。しかも活躍しそうも無かった奴の。

(;´ー`)「ていうかネオマテリアルサイクロプスって詠唱必要なんじゃネーノ!?」

へ( ^Д^)へ「あぁ、あれはあくまで厨二特有のカッコつけだから。
        アレ、まさか必要不可欠だと思ってた?wwwプギャーwww磔だからプギャー出来ねえwwwww」

 ムカつくーーーっ!! 全体的にメチャクチャムカつくーーーっ!!!
 なんで磔の奴に嘲笑われなきゃならんのだーーーっ!! ムキーーーっ!!!

ハハ;ロ -ロ)ハ「ジーザス……!! 入れ知恵があったトハイエ、
      ワタシの技がプギャークンに相殺サレタ……!!」ガクッ

へ(;^Д^)へ「膝から崩れ落ちんな!! 流石に泣いちゃうぞ!? 心折れてるぞ!?」

44 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:32:01 ID:hn1k1YdsO
(-_-)「まぁ、これで形勢逆転ですね……よっと」ズッ

\(;^Д^)/「ふぃーっ、やっと自由になれたぜーっ。肩凝るったらねぇよ」

 ヒッキーがプギャーを拘束していたクナイを引き抜く。
 これはヤバい、恐らくハローの攻撃のほとんどはヒッキーに通じない。
 あれかな、いわゆるひとつの絶☆体☆絶☆命!!

ハハ;ロ -ロ)ハつ「チッ……クソォ、クソォッ!!」ヒュンヒュン

 半ばヤケクソ気味に、ハローはクナイを乱射する。普通なら避けられないし、避けようとも思わない攻撃。

≡(-_-)「えっと……まず左に首をズラして軽くジャンプ、体を反転させてしゃがむ……」サッサッ

 しかし、そんなことお構い無しと言わんばかりにヒッキーはクナイの雨をくぐり抜けた。

(-_-)「無駄だよ、君に出来ることは全て覚えている。故に僕には勝てない」

へ( ^Д^)へ「そういうこった!! へへ、死にたくなかったら降伏するんだな!!」ドスドスドスッ

 プギャー……お前……。
46 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:34:06 ID:hn1k1YdsO
ハハ;ロ -ロ)ハ「シット、こんなところでやられるワケにはイキません……!!
      オトジャより先に、ツンサンを見つけるまでハ……!!」ギリリ

 クナイを悔しげに握り締めながら、ハローは2人をキッと睨みつける。
 それに対して、ヒッキーはまるで呆れるように微笑み、『禁断聖書』をパラと捲った。

(-_-)「弟者君に照井さんねぇ……よくやるよね、
    あんな『くだらない理由』に、先生まで巻き込んでさ……」

ハハ;ロ -ロ)ハ「クッ……貴様……!!」

(;´ー`)「いや……ぶっちゃけ俺の意見もヒッキー寄りだぜ……?
      弟者の邪魔したいって理由で火まで噴き散らしてさ……」

(-_-)「弟者君の邪魔……? あぁなるほど、先生にはそう言って誤魔化してんだ……」

(;´ー`)「……はぁ!?」

へ( ^Д^)へ(あれ、もしかして俺いない物として話進んでる?)

47 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:35:44 ID:hn1k1YdsO
 どういうことだ、『誤魔化してる』って何だ!?
 ハローは弟者が憎らしくて、それが故に妨害的な意味で照井を探してるんじゃネーノ!?

(-_-)「弟者君の邪魔をしたいなんて建前ですよ、本当はもっと利己的です。
    そして先生、アナタもハローさんの身勝手な欲望に利用されてるんです」

(;´ー`)「利用?」

ハハ;ロ -ロ)ハ「……っ!!」

 ハローの顔色がどんどん悪くなっていく。どうやらヒッキーの発言に嘘は無さそうだ。
 だとしたら、俺はずっとハローに裏切られ、好きなように動かされていたことになる。
 ならば、知らないわけにはいくまい。例え、その判断が俺を苦しめても。

(;´ー`)「ヒッキー……話してくれ、どういうことなんだヨ……!?」

ハハ;ロ -ロ)ハ「ミ、ミスター……!!」

(-_-)「フフ、構いませんよ……全て暴きましょう、彼女の茶番のシナリオを」

へ( ^Д^)へ (あっちゃー、まさかの磔状態でシリアスパートに突入してもうたー)

48 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:37:45 ID:hn1k1YdsO
(-_-)「まず、おかしいとは思いませんでしたか?
    2人は顔を合わせたら罵倒しあう、だけれども傷つけあうことはしない」

(;´ー`)「……そう言えば……」

 確かに、ハローと弟者はマシンガン並の悪口雑言オンパレードを繰り広げるわりには、
 クナイは勿論胸倉掴みの一つもありはしない。
 あれだけ仲が悪いなら、掴み合うだのが無い方が逆におかしいくらいだ。

(-_-)「そんでもって、本当に弟者君の邪魔をしたいならつきまとって戦った方が効率的だ。
    それなのにハローさんは照井さんを狙ってる。明らかに遠回り」

(;´ー`)「……確かに……弟者の邪魔をするなら、戦った方がいい……」

ハハ;ロ -ロ)ハ「ウゥ……」

 点と点が繋がって、線になっていく。
 そしてその線はキリトリセンとして、俺とハローの間に割り込んでいく。
 『生徒指導』始まって以来のサスペンスな雰囲気が、辺りを満たしていた。

へ( ^Д^)へ(ビフォーアフターの匠ってなんでみんな歩いてくるんだろう……。
        車使った方が絶対楽な立地条件の家とかあるのに……)

49 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:40:18 ID:hn1k1YdsO
(;´ー`)「ちょ、ちょっと待てヨ! そうなると、ハローの目的って……」

ハハ;ロ -ロ)ハ「ミ、ミスター! シャラップ! ミスターシャラップ! ドクタースランプみたい!!」

(-_-)「えぇ……ハローさんの目的は流石兄弟じゃない、照井さんです」

ハハ;ロ Дロ)ハ「ヒッキぃぃぃぃぃっ!! クローズユアマウス!! ヘイヘイオーライゴーホーム!!」

へ( ^Д^)へ「お前そのリアクションが自ずと肯定を表してんぞ」

ハハ;ロ Дロ)ハ「ノォォォォォッ!!! 磔野郎に正論吐かれたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 すげぇ、なんて正直なんだ。嘘発見機も御役御免やね。
 しかし照井が目的? 何故照井を先に見つけたかったんだ、なるほど、わからん。
 いやいや頑張れ俺の脳、じっちゃんの、不知火シラヒーゲの名に掛けて……!!。

(;´ー`)「ハッ、まさか、百合……!?」キュピーン

(;-_-)「流石にそんなにこのクラスにガールズラブは溢れてませんよ!!」

へ( ^Д^)へ「そうなればもはや新手の学級崩壊だよな」

50 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:42:38 ID:hn1k1YdsO
 うー、あー、もー、わがらーん!! なんもわがらーん!!
 俺に探偵物は向いてネーヨ、なんだじっちゃんの名に掛けてって!! ジジイ歯医者だろうが!!

(-_-)「わかりませんか……? ハローさんは照井さんを先に見つけたかったんです。
    そうすれば、必然的に弟者君に照井さんは見つからない……」

(;´ー`)「えーと……つまり、ハローは照井と弟者を会わせたくなかったってことかヨ……?」

へ( ^Д^)へ「そういやツンと弟者って委員会一緒だから仲良かったよな。
        ツンも黙ってりゃ可愛い方だから割とお似合いだったし」

ハハ#ロ -ロ)ハつ シュッ

へ(;^Д^)へ「ヒョゥ!! クナイが俺のクナイにスレスレの位置に!!」ブスッ

 やだ、危うくプギャーの股間がばぬぅになるとこだった。
 しかし、何となく見えてきた気がする。いや、股間のクナイがとかじゃなくて。

51 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:45:22 ID:hn1k1YdsO

(;´ー`)「えっと、今までの情報を総合すると、ハローは弟者と照井を会わせたくない……」

(;´ー`)「そんでもって弟者と照井はお似合い」

(;´ー`)「そして弟者を傷つけたりはしない……」
( ´ー`) ポクポクポクポクダヨ

( ´ー`) チーンダヨ



(;´ー`)「……ちょ、それって、もしかして……!?」

(-_-)「フフ、やっと気付きましたか。そうです、ハローさんは……」

ハハ; 'Д')ハ≡≡--ロ-ロ- 「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇろォォォォォォォォォォッ!!!」スポーーーン

(;´ー`)「眼鏡飛んだ!! 浮力は何!?」

(;-_-)「つーか、そんなつぶらな眼だったの!?」
53 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:46:59 ID:hn1k1YdsO
 わかった、多分完全にわかった。Q.E.D。
 ハローは弟者を憎んでいるわけじゃない、ましてや嫌いなんかじゃない。

 そして何より、悪口ばっかで実害は出さないあの態度……!!










へ( ^Д^)へ「つまりハローは好きなんだろ? 弟者のことが」



( ´ー`)

(-_-)

ハハ ' -')ハ  --ロ -ロ-



ハハ;' -')ハ(コイツ……!!)(´ー`;)(-_-;)
55 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:49:17 ID:hn1k1YdsO
(;´ー`)「プギャー……ダメだ、それだけはダメだ、てかお前がダメだ……」

へ(;^Д^)へ「教師がダメとか言わないでくれよ! グレるぞ!?」

(;-_-)「先生すみません、この駄馬は僕が責任持って馬刺にしときますんで……」

へ(;^Д^)へ「まさかの戦力外通告!! やだやだ死にたくない、死ぬの飽きた!!」

 すげぇ表現だな、死ぬの飽きたって!

(;´ー`)「てかそんなことより、ハロー……」

ハハ;*' Д')ハ「NOOOOOOOOO!!! ワタシに構うな、そこのKY磔にだけ構ってろォォォォォっ!!!」ジタバタジタバタ

 わぁ、なんて甘酸っぱい空気感なんだ。眼鏡外すと印象だいぶ変わるのはお約束なのね。
57 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:52:29 ID:hn1k1YdsO
(-_-)「まぁ、要はツンデレですよね。
    多分最初はマジ喧嘩だったんでしょうが、やがて引かれてくという古典的ラブコメ的な……」

( ´ー`)「あ、なるほど、つまり途中で引っ込みつかなくなって未だに照れ隠しで悪口言っちゃう……」

ハハ;*> Д<)ハ「STOPSTOPマイガーーーーッ!!!!
       冷静に推理するなファッキンジャップファッキンスプラぁぁぁぁぁッシュ!!!!」

へ( ^Д^)へ「そんで弟者がツンを必要とするのに嫉妬して邪魔ってかwwwww
        あれかwww『ハハ*ロ -ロ)ハふたりはなかよしのようです(´<_`*)』かwwwww」



「ジぃぃぃぃぃザぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁス!!!」ハハ*; Д )ハ≡≡○)Д^)へ「ありがとうございます!!」ボコォォォッ



 わぁ、照れ隠しに殴るとかお約束。プギャーのリアクションは掟破り。
 ハローさん、否定する時はせめて頬の紅潮を抑えようぜ。説得力が微塵も無いもん。
 漫画でもこんな恋する乙女っぷりそうそういねぇぞ。いや、ハインいるけど。
60 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:54:23 ID:hn1k1YdsO
ハハ;*ロ 叺)ハ⊂「あ、ああ、あり得るわけないじゃないデスカウォォォォォォイ!!!
        な、なんでワタシがあんな爽やかキリギリスのことを……!!」チャッ

(;´ー`)「お前悪口がどちらかというと褒め言葉よりになってんぞ」

ハハ;*' Д')ハ≡≡--ロ -ロ-「HYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」スポーーーン

 ああ、せっかくつけ直したのに!! もはや眼鏡射出装置みたいになってる!!
 しかし、一度好きだと気づいたら今までのやりとりが全ていじらしく思える不思議。
 ツンの部分でディスりまで加えるツンデレなんて見たことねぇけど。

( ´ー`)「大金持ちの弟者がプロポーズしてきました、どうする?」

ハハ;*' Д')ハ「プッププププロポォズ!? propose!?
       しっし、知りマセンよそんなの!! かか、勝手に言わせてりゃいいんデスヨ!!
       し、強いてゆーなら、敢えて結婚して不幸にしてやる、的な!? 的な!?」ゴニョゴニョゴニョ

 おぉすげぇ、さっきと同じ質問なのにこの反応差ったら微笑ましい。
 ちょっと心の余裕が無くなっただけでこうも変わるか、恋って不思議。

≡≡≡≡へ(ロДロ )へ ガシャコーン

(;-_-)「!?」
63 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:57:12 ID:hn1k1YdsO
(;-_-)「ま、まぁ要するにハローさんは全て自分のために行動してたってことですね。
    弟者君と近しいツンさんが邪魔、だから弟者君の邪魔の名目で先生に近づき、
    あわよくば先生の説教でツンさんを始末しようと」

 心なしかヒヤヒヤしながらヒッキーがハローを追い詰める。
 どうした、何かよくわからないものでも見たか? ホワイ?

ハハ;*' -')ハ「そっそ、そそそーそそーそそ、そんなこと……」モジモジ

へ(*ロДロ)へ「好きなんだろぉーっ? 言っちゃいなさいよぉーっ、ほれほれ、楽になるぞぉーっ?」

 コイツ眼鏡着用で世話焼き委員長ポジション手に入れやがった!
 うわぁ、可愛くないしうざったい! いつ眼鏡かけたんだ!

ハハ;*" -")ハ「な、なななシャナナ、んな……」キョロキョロ

 すげぇ! 目が泳ぎすぎて残像までもが発生してる!!

ハハ;*' -')ハ「んな……あんな……オトジャなんか……」

ハハ;*' -')ハ「……オ……オトジャ、なんか……」





ハハ;*' Д')ハ「だだ、大好きじゃボケがどうだこれで満足かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!
       イエローモンキー風情がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」ドーン

(;´ー`)「デレたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
66 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 21:59:18 ID:hn1k1YdsO

ハハ;*' Д')ハ「最初はただいけ好かないだけの細目デシタヨ!!
       そのクセからかったらムキになるし、あっちもアーダコーダ言ってくるシ!!」

ハハ;*' Д')ハ「ワタシがきのこって言ったらアイツたけのこだし!!
       ワタシがブラックマヨネーズって言ったらアイツチュートリアルだし!!」

ハハ;*' Д')ハ「マジワケわかんない!! あんなヤツ、口を開けば悪口しか出てキマセンヨ!!」

ハハ;*' Д')ハ「……最初は、マジでただの悪口だったのに、悪態だったのに……」

ハハ;*' Д')ハ「いつの間にかヤツと話すキッカケになってて、いつの間にか照れ隠しになってて……」

ハハ;*- Д-)ハ「ヤツと喧嘩するのが心地良くなって……あーもう、マジワケわかりマセン!!」ガシャガシャ

(*´ー`)(*-_-)へ(*ロДロ)へ ホッコリ

ハハ;*' Д')ハ「何優しい目ぇしてんだチームオブ糸目ぇぇぇぇぇ!!!
       ふぁぁぁぁぁぁ、眼鏡返せハリツケぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」

67 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 22:00:47 ID:hn1k1YdsO
 恋の力って偉大だね、敵も味方もみんなホッコリしちゃう。
 多分生徒全員教室に集めて、ハローが今の演説やれば戦いなんて一瞬で収束するよ。
 ハローが高確率でハラキリするから実行には移さないけどさ。

(-_-)「まぁ、気持ちはわかるけどさ……やり方他になかった……?
    弟者君はともかく、兄者君に照井さん、それに先生なんて、
    別に関係ないのに君の暴走恋愛に巻き込まれてんだよ……?」

ハハ;*' Д')ハ「ショーガナイじゃん!! この戦いにオトジャが来るなんて知らナカッタんだし!!」

ハハ;*' Д')ハ「最初は能力は嬉しいけど殺人とかイヤダカラ、適当に戦ってやり過ごそうと思ってマシタ!!」

ハハ;*' Д')ハ「ナノニ……ナノニ、オトジャの野郎はここにいて……」

ハハ* Д )ハ「……ツンサンを探してた……!!」

(;´ー`)「……ハロー……」

へ( ロДロ)へ(何でこんな甘酸っぱい告白をこんな滑稽な体制で聞かなきゃならねぇんだ……)

68 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 22:04:22 ID:hn1k1YdsO
ハハ* Д )ハ「別に2人が仲いいだけで付き合ってとかイナイことは知ってマス」

ハハ* Д )ハ「デモ!! イヤなんデス、オトジャとツンサンが一緒にいるのを見るノ!!」

ハハ* Д )ハ「普段からいつも一緒にイルのに、こんな戦いでまで必要とサレルなんてズルイ!!」

ハハ* Д )ハ「……でも、殺すなんて出来マセン……無論オトジャも……」

ハハ* Д )ハ「だったらせめて、あんなに依存してイタ能力を取り上げるくらいいいじゃナイデスカ……」

ハハ* Д )ハ「どーせ……ワタシはオトジャの顔見たら悪口しか言えマセン……好きだナンテ言えマセン……

ハハ*;Д )ハ「……ハハ、ジゴージトクデスヨネ……。
      勝手に悪口言って、邪魔しか、八つ当たりしか出来ナイナンテ……」ホロリ

(;´ー`)「……」

 いつでも陽気で、悲しい顔なんて演技でも見せなかったハローの、涙。
 それは変な物でも、有り得ない物でもなくて。

 素直になれない、普通の14歳の女の子の涙だった。

69 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 22:07:16 ID:hn1k1YdsO

 ハローの告白が済み、4人の間に沈黙が流れる。
 対象不在の勇気ある告白。それはとても健気で罪深く、涙を伴った。

ハハ* Д )ハ「……Mr.シラネーヨ、ケーベツしましたカ……?
      されても仕方ありマセン、説教なりナンナリ好きにやっちゃってクダサイ……」

(;´ー`)「……ハロー……」

ハハ* Д )ハ「なんならヒッキークンでもいいデス、洗脳でも何でもいいデス……。
      今は、もう何にも考えたくありマセン……ハンバーガーにナリタイ……」

(-_-)「……」

へ( ロДロ)へ「ていうか、お前よくそこまでぶっちゃけたな。煽っておいてなんだが」

ハハ* Д )ハ「……もう、どーだっていいんデスヨ……オトジャに聞かれてなけりゃ、何でも……」

(´<_` )「聞いてたけどな」

ハハ* Д )ハ

( ´ー`)

(-_-)

へ( ロДロ)へ

( ´_ゝ`)

从 ゚∀从
74 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 22:10:14 ID:hn1k1YdsO



ハハ* Д )ハ「……どの辺から……?」

(´<_` )「プギャーがお前の眼鏡掛けた辺りから」

ハハ* Д )ハ

从;゚∀从ノ「た、ただいまっす先生……お取り込み中っすか……」

(;´ー`)ノ「お、お帰りハイン……こんな時だけど待ちに待ってたヨ……」

ハハ* Д )ハ

( ´_ゝ`)「やぁ、糸目界のトップランナー・兄者だよ」

(-_-)「ほぅ、流石兄弟にハインリッヒさんか……流石に多勢に無勢かな……」

へ( ロДロ)へ「俺いつまで余計なオプション付けてりゃいいんだろう」

ハハ* Д )ハ



ハハ( Д )ハハ


.

75 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 22:12:33 ID:hn1k1YdsO







「HONGYAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」ハハ;*゚ Д゚)ハ≡≡≡○)<_` )「いげぷしっ」バッコーン






(;´ー`)「ええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」

(;´_ゝ`)「弟者ぁぁぁぁぁっ!! 弟者がよくわからん殴られ声を!!」





.
77 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 22:16:37 ID:hn1k1YdsO
 やっちゃったー!! この子テンパりすぎて殴っちゃったー!!
 それはあかんよハローさん、クナイとか火を放たなかっただけマシだけど!

(;´ー`)「ちょ、落ち着けハロー!! 気持ちは分かるが!!」

ハハ;*゚ Д゚)ハ「うううううううウソだし!! 今までのオールダウトだし!!
       やーいやーい、バカは見るー、ピッグのヒップーっ!!!」

(#)<_` )「なるほど……これらも全て照れ隠しだったワケか」

ハハ;*゚ Д゚)ハ「ちが、ちがっちがっ、ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁマミィィィィィィィィィィィィィィィ」

(;´ー`)「壊れた! ついに壊れた!!」

从;゚∀从「ちょっと待って、とりあえず情報が欲しい!! 誰かどういう状況か三行で!!」

へ( ロДロ)へ「・ハローは弟者が好き
       ・ハローは弟者がツンといい感じなのが気に入らない
       ・先生利用してツンの能力消そうと画策」

从;゚∀从「誰だテメェ!!」

78 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 22:18:15 ID:hn1k1YdsO

 さっきまでのボーイズビーみたいな雰囲気が一転ドタバタに。
 そんな中、一貫して表情を変えなかった男が、赤みがかった頬をさすりつつ口を開いた。

(#)<_` )「いたた……そういえばお前今まで手ぇ出したことはなかったよな」

ハハ;*゚ Д゚)ハ「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、今のはちがうちがう!!
       取り憑かれタ!! この手が!! 霊に!!」

(´<_` )「女子に好かれるのは慣れてるが……こんなに不器用なヤツは初めてだわ」

ハハ;*゚ Д゚)ハ「シャラップシャラップシャラップシャラップ口縫うゾ!!!
       ミ、ミスター、ハインサン、ヒッキークン、アニジャクン、ハリツケ、誰か……!!」

(´<_` )「……まぁ……告白には返事しないといけないよな」

ハハ;*゚ Д゚)ハ「NO,NO,NO,NO,NO!! HELP ME! MY FRIEND WARKING IN THE PARK!!! AH HAN!?」

(´<_` )「……俺は……」

(*;´ー`)从*;゚∀从(*;´_ゝ`)(*;-_-)へ(*;ロДロ)へ ドキドキドキドキドキドキドキドキドキ
81 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 22:20:22 ID:hn1k1YdsO
 来たぞ来たぞ来たぞ、青春名物KO☆KU☆HA☆KU!!
 正直ハローには報われてほしい。あんなに心の内をぶちまけられたら応援しないわけにはいかない。
 頼むぞ弟者、傷つけるなよ弟者、空気読め弟者……!!

ハハ;*゚ Д゚)ハ「イヤああああああああああああああああああああああああああああああああ
       聞きたくない聞きたくないわかってるわかってるわかってるわかってる
       やだやだやだやだマミーパピージョンソンアンドジョンソォォォォォン!!!!」

(´<_`;)「うるせっ!! 聞いて? 俺は……」

≡≡≡≡≡ハハ;*゚ Д゚)ハ「イヤぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

           ムリムリムリムリムリムリムリムリムリハラキるハラキるハラキるハラキるぅぅぅぅぅ!!!
            アイムソーリーヒゲソーリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!」

(;´ー`)「逃げた!! 往年のダジャレを吐きながら逃げた!!」

(´<_`;)「ちょ、待てよ!!」

从;゚∀从「お前はキムタク大好きか!?」
83 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 22:22:23 ID:hn1k1YdsO

//\\≡≡≡ハハ;*゚ Д゚)ハ AAAAAAAAAAAAAAAAAAA

 なんてこった、メタルスライムがごとく逃げてもうた! どんだけピュアなんだ!!
 しかもなんか壁やら天井やらを跳ね回りながら逃げてる! CGみたい!!

(´<_`;)「しまった……わざと間を溜めて緊迫感を煽ろうとしたらやりすぎた……」

 ええええええええ!? お前あの状況でSっ気出してたの!?

从;゚∀从「お前どんだけ性根腐ってんだ!! ひくわ!!」

(;´ー`)「弟者、いいから追いかけるぞ!!
      お前の口から応えてやらなきゃハローは救われないんだから!!」

(´<_` )「……そっすね」

 弟者は気怠げに頷き、ハローの逃げた方向に向き直った。
 今のハローに必要なのは俺の説教じゃない、弟者の包み隠さない気持ちだ。

84 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 22:23:48 ID:hn1k1YdsO
(-_-)「……盛り上がってるとこ悪いけど、行かない方がいいと思うよ……?」

(;´ー`)「ヒッキー!?」

 一同がハローに向かって今駆け出さんという時に、ヒッキーがポツリと呟いた。
 ちょ、いいとこなんだから流れで行かせろや!! 勢いでバーッとやらせろや!!

(-_-)「今ハローさんが逃げた方向には……かなりの量の『兵隊』がいる……」

( ´_ゝ`)「兵隊? 洗脳された奴らか?」

(-_-)「いや……とにかく、ハローさんを追うということはその『兵隊』との全面戦争だ。
    『兵隊』は簡単には倒せない、死地に向かうようなものだよ……」

 心なしか不吉な笑みを湛えながら、ヒッキーは『禁断聖書』を軽くめくった。
 これは彼なりの助言だろうか、それとも罠だろうか。
 どちらにしても、答えはとうに決まっている。



( ´_ゝ`)从 ゚∀从「「「「それがどうした」」」」(´ー` )(´<_` )

(-_-)「……ふぅん……」

へ( ロДロ)へ(ていうかハロー、眼鏡忘れてるけどどうすんだ)

85 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 22:26:52 ID:hn1k1YdsO
 ヒッキー、お前は賢い生徒だが、いくつか勘違いをしている。
 お前は『死地に向かうようなもの』と言っていたが、非力な俺にとっては全ての場所が死地だ。

( ´ー`)「第一、生徒の心のケアをすんのが生徒の仕事だ。ほっとけるわけネーヨ」

(-_-)「……ハローさんは、先生を利用してたんですよ……」

 はぁ、お前は本当にわかってないな、いいか、特別講義したるからよく聞け!!

( ´ー`)「教師ってのは、ハナから生徒に利用される仕事なんだヨ!」

(-_-)「……」

 勉強、部活、恋愛。生徒だけで解決出来ない事象なんて山ほどある。
 だったらその都度先生を使えばいい。大人の力を借りればいい。
 だから生徒が自分のために俺を使おうが咎めることじゃないんだよ! どやーっ!!

( ´_ゝ`)「そういうことやで、顔面積狭いヤツは黙ってろやーっ!!」

从#゚∀从「貴様先生の見せ場に割り込むなや!!」

86 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 22:28:17 ID:hn1k1YdsO
从 ゚∀从「……まぁ、俺は先生に従うだけだ。
     先生が望むなら、恋の手助けくらいお手の物だっての」ギュゥゥゥ

 ありがとう、ハイン。嬉しいからさ、再会を喜ぶがごとく俺の手首を握り締めないで? 血が止まる。

(´<_` )「……俺は、別にアイツのために行くんじゃねぇよ」スタスタスタ

へ(*;ロДロ)へ「え、何で俺の方に歩いてくんの……ま、まさか、俺のために……!?」キュン

 やだ、純粋に気色悪い! あの子何か怖い!

(´<_` )「トリッキーな勘違いすんなよ……俺の目的は1つ」



「ひゃぅん」へ( ^Д^)へ -ロ- ロ--⊂(´<_` )バッ



(´<_` )「……忘れもん、届けに行くだけだよ」

 ……か、かっけぇ……!!

( ´_ゝ`)「俺はなんとなく空気を読んだ上での判断になります」

 ……だ、だせぇ……!!

123 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/22(日) 01:25:19 ID:0JbhkR76O
(-_-)「……なるほど、流石皆さんここまで一度も死ななかっただけありますね、考え方にブレが無い」ズッ

 素直に賞賛するように呟きながら、ヒッキーは壁に刺さったクナイを引き抜く。
 まぁそうだよね、簡単には行かせてくれないよね。こんにゃろう!

(-_-)「……すいませんが、こっちも邪魔するのが仕事ですんで」

≡≡≡\(#^Д^)/≡≡≡「シャー!! 久々の自由だ、お前ら全員ハリツケにしてやる!」シャシャシャシャシャ

 しばらくぶりに壁から離れられたことがよっぽど嬉しいんだろう、無駄な動きが鬱陶しい。
 だが、油断は出来ない。ヒッキーは全ての攻撃の対処法をわかっており、プギャーを最大に生かせる。
 しかし、こんなところで時間を食うワケにはいかない。全力でとんずらこく!!

(;´ー`)「悪いがヒッキー……お前への説教は後回しだ、絶対やるから」

(-_-)「フフ、逃げられるとでも思っているんですか? 流石は先生、ジョークも上手いですね」

从#゚∀从「たりめぇだろ根暗、先生は平成のチャップリンの呼び声高きユーモアセンス持ってんだよ!」

 やめてやめて、ハードル上げないで! ていうかチャップリンは基本的に無声だから!

( ´_ゝ`)σ「……あれ、ちょっと待って。みんな、あれ見て?」

(;´ー`)「あれ?」
87 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 22:31:29 ID:hn1k1YdsO
 兄者に促され、全員が一斉に廊下の向こうをバッと見る。
 あれと言われても、向こうにはただ光が見えるだけだ。

(;´ー`)「……光?」

 光、だ。不自然に煌めく光が、一直線に伸びてくる。
 ……あれ、なんか既視感がある。なんだろう、とてもトラウマに残ってるような……。

(´<_`;)「ちょっと待って、あの光どんどんこっちに迫って来てね……?」

( ^Д^)「ん? おぉ本当だ、どんどん光がデカくなってくる」

( ^Д^)「……いや、ていうか……」

( ^Д^)「あの光……思いっきり俺の体にジャストミートする大きさというか……」





<≡≡≡≡≡(; Д )≡≡≡≡≡≡「ばぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」ビゴーン

(;´_ゝ`)从;゚∀从(;´ー`)「プギャぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!??」(´<_`;)(-_-;)
89 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 22:33:16 ID:hn1k1YdsO
(  Д )バヌーン

 い、今起きたありのままのことを話すぜ!!
 『いきなり伸びてきた光にプギャーが貫かれた』な、何をry)
 なんてこった、プギャーまた死んだよ!! 『( ^Д^)は十回死ぬようです』スピンオフ未定!!

(;´_ゝ`)「プギャーーーーっ!! お前それでいいのか、こんな役回りでいいのかーーーっ!!!」

(´<_`;)「ど、どうするヒッキー……お前の部下死んだよ……?」アタフタ

(;-_-)「そ、そうだね……部下いないと僕自身はあまり強くないからなぁ……」アタフタ

 突然の事態に、サスペンスなら死亡フラグとばかりに慌てる3人。
 だがしかし、俺とハインには何となく心当たりがあった。有り得ない心当たりが。

从;゚∀从「せ、先生……今の、まさか……」

(;´ー`)「……有り得ネーヨ……有り得ネーが……そうとしか思えネーヨ……!!」

90 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 22:34:13 ID:hn1k1YdsO
(  Д )

(;´_ゝ`)「……あれ、おかしいな……」

(´<_`;)「どうした兄者、お前が兄だということが俺にとって一番おかしなことだぞ」

(;´_ゝ`)「やだ、こんな時でも辛辣。いや、見てくれよプギャーの死体」

(´<_`;)「……あっ、死んでるのに、消えない……!!」

(  Д )モワァン

(;´_ゝ`)「おぉう!? プギャーの口から何か出て来た!!」

(;´ー`)「何ぃ!?」

(´<_`;)「え、何かって何!? ジョディ・フォスターのプロマイド!?」

(;-_-)「冷静になろうよ……敵とはいえ冷静になろうよ……」

从;゚∀从「ちょ、白い煙が固まって……!!」
92 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 22:35:18 ID:hn1k1YdsO





<_フ^Д^)フポン




( ´ー`)

从 ゚∀从

( ´_ゝ`)

(´<_` )

(-_-)






(;゚_ゝ゚)从;゚∀从(;゚ー゚)「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」(゚<_゚;)(゚_゚;)



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96 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/21(土) 22:40:28 ID:hn1k1YdsO

<_フ^Д^)フ フヨフヨ



(;´_ゝ`)「ねぐぇぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、お化けだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

(´<_`;)「おおおおおおもちつけ兄者、ここはホーリーパワーを放出して除霊ダイナマイトを……!!」

(;-_-)「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏プギャー君成仏してくれ南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」

 なんたることだ、ずっと安定したツッコミを供給してくれていたヒッキーまでもが壊れてしまった!
 そんなことより、確定した。死んでも死体が消えず、塩豆大福のようなフォルムで復活したプギャー。

 こんなこと出来る奴、アイツしかいない。

「久方ぶりだな、下郎に猿女」

从;゚∀从「……案の定、テメェかよ……!!」

(;´ー`)「……何でだ、お前はもういないはずだヨ……」



从;゚∀从「エクスト!!」(´ー`;)

<_プー゚)フ「……話すと長くなってしまうな……」

97 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 22:43:10 ID:hn1k1YdsO



−一方その頃−

lw´‐ _‐ノv「フッ、やるねぇ、まさか私を幼女にするなんて」

  ∧∧
(;><)「僕にも謎の猫耳が生えたんです!! 黛ショボン君、強敵なんです!!」

(´゚ω゚`)「ククク……僕の『神様の玩具箱(パニックワールド)』に適う奴なんかいないのさ……!!」

lw´‐ _‐ノv「くぅ、まさかこんなところで3話使っても足りないような
       スペクタクルかつ壮大な戦いが展開されるとは」

  ∧∧
(;><)「こうなったらアレしかないんです……『無敵重装・歯車王』……!!」

(´゚ω゚`)「ハハハ、来い!! この筋肉で叩き潰してやろう!!」

へ(;-@∀@)へ「これは次回も目が離せないでヤンスーぅ!!」
99 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 22:46:09 ID:hn1k1YdsO



−さらに一方その頃−

(;^ω^)「ドクオ……本当にやるのかお……!?」

('A`)「あぁ、止めてくれるなブーン……俺は今から……」

(#'A`)「 女 性 職 員 用 ト イ レ で 用 を 足 す ! ! 」ドンッ

(;^ω^)「職員用というだけでも未知なのに!! まさか女性職員用なんて!!」

('A`)+「フッ、ちょっくら新境地(フロンティア)への道、拓いてくるわ」

(σ;^ω^)σ「ドックンカッコイー!!」

(#'A`)つ「ペケポン!!」ガチャッ
102 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 22:50:16 ID:hn1k1YdsO



( 'A`)つ   (*‘ω‘ *)



川 ゚ 々゚)   ('A` )つ



('A`)つ



('A`)つ「間違えました」パタン

(*‘ω‘ *)「次からはちゃんと確認しろっぽよ」

103 名前: ◆kB11BI8NVE:2011/05/21(土) 22:53:06 ID:hn1k1YdsO









(;'A`)「アジト見つけた……!!」

(;^ω^)「 ! ! ? 」

(;'A`)「ショックで漏らした……!!」

(;^ω^ )「 ! ! ! ? ? 」





第十話  END





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