- 297 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 22:59:48.95 ID:2+WlhI4N0
- ( ^ω^)が世界のすべてを見てみたいようです
エピローグ
大型の飛行機械が水の都の郊外の空港を飛び立った。
その高度は徐々に、しかし確実に上昇していく。
やがて離陸が終わり、安定飛行に入ると、
それまで離陸の緊張で黙っていた人々が、徐々に会話しだした。
そして、気が付けば、機内は大勢の人々の話し声でにぎやかになっていた。
- 299 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:00:16.71 ID:2+WlhI4N0
- ('A`)「・・・・・・。」
そんな機内で、毒男は座席にもたれかかって、窓から見える風景を眺めていた。
そこから見えるのは、かつて世界の裂け目と呼ばれていた場所だ。
- 300 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:00:54.89 ID:2+WlhI4N0
- 世界の裂け目は、今はもうこの世界に存在しない。
雷雲が無くなった後、そこには海水が流入し、
世界の裂け目は今、海となり二つの世界をつないでいる。
かつて世界の裂け目が裂け目でいられたのは、海水の流入をひろゆきの力が防いでいたからなのだろうか?
ひろゆきが宇宙の彼方に消えた今となっては、そのことを確認するすべはない。
- 301 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土)
23:02:44.53 ID:2+WlhI4N0
- ('A`)「あれからもう10年か。」
毒男たちが世界の裂け目を超えて、もう10年の月日が流れていた。
その間に、世界はめまぐるしく変わった。
もっとも大きな変化は、大型飛行機械による交通・郵便システムの確立であろう。
それは、新たに軍の実権を握ったショボンの主導のもとに行われた。
これにより、人と物の流通がスムーズになった。
今では、機械文明とかつての魔法文明との間で、人と物の行き来が盛んに行われている。
毒男の親父や、その他大勢の勇敢な者たちが散り、
ブーンや毒男、ツンが苦労して越えたかつての世界の裂け目も、
今では、お金さえ払えば誰でも越えられる。
大型飛行機械の座席にもたれかかりながら、毒男は少し複雑な心持で、
眼下に広がるかつての世界の裂け目を眺めていた。
- 302 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:04:09.98 ID:2+WlhI4N0
- (´<_` )「おや、君は毒男君じゃまいか?」
窓の外を眺めていた毒男に、今ではすっかり聞きなれた声の持ち主が話しかける。
('A`)「なんだよ、流石兄弟か。
お前ら、こんなところで何をしているんだ?」
( ´_ゝ`)「ふっふっふ、われわれの優れた研究成果が認められてな。
これからしばらく、古代史研究の第一人者のもとに留学させてもらえることになったのだよ。」
('A`)「ふーん。
お前らを受け入れるとは、変わったやつなんだろうな。
いったい誰だ? 新巻教授か?」
(´<_` )「聞いて驚け、それはニー即大のミルナ教授だ!」
('A`)「ま、まじかよ!?」
( ´_ゝ`)「マジでーす。 流石だろう、俺ら?」
- 303 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:05:10.34 ID:2+WlhI4N0
- ('A`)「・・・・・・ぷっ! ふひひひひひひwwwwwwww」
( ´_ゝ`)(´<_` )「??」
毒男は運命のおもしろさに笑いを堪えきれなかった。
二つの世界をつなげた男の恩師のもとに、
今度は、その男が出会い、世話になったものが教えを請いに行く。
本当に人生は面白い。
これだから、生きることは止められない。
- 304 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:06:03.37 ID:2+WlhI4N0
- (´<_` )「なんだ、変なヤツだな。」
('A`)「お前らにそう言われると、死にたくなるな。」
( ´_ゝ`)「ところで、今日のお前は一人なのか?
お前の最愛のワイフはどうした?」
(
'A`)「しぃは谷の長だからいろいろ忙しいんだよ。 だから今日は俺一人だ。」
(´<_` )「ふーん、まあ、久しぶりの帰郷なのだろう?
ゆっくりと楽しむがいい。」
('A`)「ああ、そうさせてもらうつもりだ。」
- 305 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:06:35.09 ID:2+WlhI4N0
- ( ´_ゝ`)「あ、そうそう。
この前、久方ぶりにブーンから手紙が届いたぞ。」
('A`)「ああ、俺のところにも届いたよ。
アイツ、手紙には毎回顔を出すって書いときながら、一度も風の谷にきやがらねぇ。」
(´<_` )「まあ、毎日が充実しているんだろう。
それでな、その手紙に、ミルナ教授に会うことがあったらこれを渡しておいてくれと書かれていたんだが・・・・・・・。」
そう言って、弟者はあるものを取り出した。
- 306 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:07:08.40 ID:2+WlhI4N0
- ('A`)「ぷっ!!ふひひひひひひwwwwwwww」
それを見て、毒男は本日二度目の大笑いをしてしまった。
( ´_ゝ`)「おいおい、いい加減キモイぞ?」
('A`)「すまんこすまんこ。
それをミルナ教授に渡せば、びっくりして腰を抜かすぞ?」
(´<_` )「そうなのか? それならば、渡してみることにしよう。」
やがて、大型飛行機械はVIPシティ郊外の空港に到着した。
流石兄弟とそこで別れた毒男は、鉄道を使いVIPシティの中心部へと向かった。
- 307 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:07:43.68 ID:2+WlhI4N0
- ('A`)「 こ れ は す ご い ! 」
VIPシティは、軍の最終報告会議に出席して以来だからやはり10年ぶりになる。
VIPシティは、いまや二つの文明の首都として、その規模を巨大なものにしていた。
そんな町の様子を眺めながら、毒男は軍本部に到着した。
- 308 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:08:58.26 ID:2+WlhI4N0
- 軍本部のエントランスに足を踏み入れた毒男は、受付嬢に話しかけた。
('A`)「あー、ショボン総帥かジョルジュ少佐を呼んでくれるか?」
从'ー'从「あれれ〜、アポは取っているの〜?」
('A`)「あちゃー。」
毒男は急な来訪で二人を驚かせようと思っていたため、アポを取っていなかった。
('A`)「アポは取っていないんだ。
まあ、毒男って言ってもらえればわかると思うんだけど・・・。」
从'ー'从「・・・・・・・わかりました〜、期待はしないでね〜。」
そう言って、受付嬢は電話をかけだした。
- 309 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:09:28.21 ID:2+WlhI4N0
- 从'ー'从「総帥ですか〜?
キモイ顔の男が総帥に会わせろって言うんですけど〜。
・・・・・・あ、は〜い。 わかりました〜。」
受付嬢は受話器を置いた。
从'ー'从「会ってくださるそうですよ〜。」
('A`)「キモイ顔でわかるのかよ・・・・・・。」
- 310 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:10:13.53 ID:2+WlhI4N0
- 毒男はやけに豪華な応接室に通された。
そこでしばらく待っていると、ショボンとジョルジュが現れた。
( ゚∀゚)ノ「いよう毒男! 久しぶりだな!」
(´・ω・`)ノ「やあ。
キモイ顔と言われて、一発で君だとわかったよ。」
('A`)「おれ・・・・・・帰ってもいいか?」
- 311 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:11:32.85 ID:2+WlhI4N0
- ('A`)「それにしても、ショボンが総帥になるとはなぁ・・・・・・。」
(´・ω・`)「まあね。 僕の実力だよ。」
( ゚∀゚)「そうそう。
上半身と下半身の両方で軍を従えているからな、総帥は。」
('A`)「下半身ねぇ・・・・・・。
そういえば、単なる整備兵だったジョルジュが少佐にまで出世するなんて
いったいどういう奇跡だ?」
(;゚∀゚)「うん・・・・・・まあ、強力なコネの力だ。」
(´・ω・`)「そうそう、総帥権限という、強力なコネのね。」
(;゚∀゚)「・・・・・・おもに、下半身による強力なコネですけどね。」
(´・ω・`)「そうそう、ジョルジュはいいよね、特に下半身が。」
('A`)「・・・・・・・・。」
その後数時間、積もる話に花を咲かせた後、毒男はニー即シティに向かった。
- 312 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:12:11.09 ID:2+WlhI4N0
- ( ゚д゚ )「今日の講義は疲れたな。
まったく、オナクールの実演なんてするものじゃないな。
つい、失神してしまったよ。」
ミルナ教授は大学の講義を終え、研究室へと帰ってきた。
学生「あ、教授、お疲れ様です。
先ほど、留学生の二人組みがお見えになられましたよ。」
( ゚д゚ )「しまったな・・・・・・流石兄弟が来るのは今日だったか。
いや、悪いことをしたな。」
学生「それで、そのお二人がこれを渡してくれと・・・・・・。」
- 313 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:13:14.80 ID:2+WlhI4N0
- ミルナ教授は、学生に手渡されたものを見て愕然とした。
( ゚д゚ )「これは・・・・・・オ ナ ホ ー ル ! !
なぜ、あの二人がこれを・・・・・・。」
ミルナ教授が呆然としていると、学生が再び話しかけてきた。
学生「それとですね、留学生の二人組みと入れ違いに、
もう一人、お客様が見えられていまして・・・・・・。」
( ゚д゚ )「あ、ああ。 それで、そいつはどこにいる?」
学生「それが変な方でして、ウンコをしたいといって、先ほどトイレに向かわれました。」
( ゚д゚ )「トイレに? まあいい、すぐに来るだろう。」
そう言って教授席に座ろうとしたとき、
その机の上に置かれたものを見て、再びミルナ教授は愕然とした。
- 314 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:13:48.40 ID:2+WlhI4N0
- ( ゚д゚ )「これは・・・・・・フ リ ス ク の 容 器 ! !
なぜ、これがこんなところに・・・・・・・・。」
学生「ああ、それ、ウンコの人が置いていかれましたよ?」
( ゚д゚ )「なんだと!?
もしかしてそいつは、語尾がおかしいヘチャムクレな男じゃなかったか!?」
学生「そうでしたね。
あ、あと、部屋に入ってくるとき、おいすーって言っていましたよ。」
( ゚д゚ )「バカモーン!! そいつがルパンだー!!」
- 315 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:14:19.50 ID:2+WlhI4N0
- そのとき、おいすーという言葉とともに、研究室の扉が開かれた。
ミルナ教授は、その男を見ると、微笑みながらこう言った。
( ゚д゚ )「・・・・・・久しぶりだな。
ところで、フリスクの中身はどうした?」
- 316 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:15:29.00 ID:2+WlhI4N0
- (`・ω・´)「はい、テキーラ一丁!!」
('A`)「ちょwwwwwwwwテキーラいらねぇwwwwwwwwww
芋焼酎プリーズwwwwwwwwwwwww」
毒男は、バーボンハウスでお酒を飲んでいた。
(`・ω・´)「それにしても久しぶりだな。
お前が世界の裂け目を超えたこと、風のうわさで耳にしていたよ。
相変わらずキモイ男だよ、君は。」
('A`)「ふひひひwwwwwwwひでぇなwwwwwwwww
それにしても、マスターは変わらないな。
あ、つまみもらえるかな?」
(`・ω・´)「僕は年齢不詳を売りにしているからね。
はい、ピーナッツです!!」
('A`)「うめぇwww」
このように、再び作者は他人のネタをパクるのであった。
- 317 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:16:20.12 ID:2+WlhI4N0
- やがて夜は更けて、バーボンハウスには毒男一人が残された。
(`・ω・´)「そうか。 いろいろあったんだな。」
('A`)「まあな。
でも、世界の裂け目を超えるという夢をかなえられたのは、
マスターが俺にブーンを紹介してくれたからだよ。
ホント、感謝しているよ。」
(`・ω・´)「それなら、ツケの100諭吉、耳をそろえて返してもらおうか!!」
そう言われて、毒男はサラサラと小切手に記入し始めた。
('A`)「はい、これ、軍のジョルジュ少佐宛に送っといてね。
そうすれば、じきに100諭吉返済されると思うから。」
(`・ω・´)「毎度あり〜。」
- 318 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:17:03.94 ID:2+WlhI4N0
- (`・ω・´)「それにしても、お前が結婚したなんてな。」
('A`)「ふひひwwwwwww
嫁さんは可愛くて性格最高だぜwwwwwwwww
と言っても、おれはマスオさん状態だがな。」
(`・ω・´)「お前が結婚できたことは、世界の七不思議として永遠に語り継がれるであろう。」
('A`)「テラモアイwwwwwwwwwwww」
そのときだった。
バーボンハウスに、来客を告げる鐘の音が鳴り響いた。
- 319 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:17:59.23 ID:2+WlhI4N0
- (`・ω・´)「やあ、ようこそ、バーボンハウスへ。
このテキーラはサービスだ。 とりあえず、飲んで落ち着いてほしい。」
ξ゚听)ξ「テキーラいらない。
それより、うちの亭主来ていない?」
('A`)「ちょwwwwwwwなんで、ツンがここにいるんだ!?」
ξ゚听)ξ「あら、毒男。
あんたこそ何でここにいるのよ?
それはそうと、相変わらずキモイ顔ね。」
('A`)「ほっとけ」
ツンは毒男の隣に腰掛けた。
- 320 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:18:36.38 ID:2+WlhI4N0
- (`・ω・´)「毒男、このご婦人は何者だ?」
('A`)「このあばずれ女はブーンの彼女だよ。
あ、もう嫁さんか?」
ξ゚听)ξ「そうよ。
それより、誰があばずれ女よ? ぶつわよ?」
(#)A;)「いや、もうぶってるし。」
(`・ω・´)「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
人生、何が起こるかわからない。
まったく、これだからバーのマスターは止められない。
二人の様子を見ながら、シャキンはひそかにそう思った。
- 321 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:19:13.60 ID:2+WlhI4N0
- ('A`)「それより、お前がここにいるってことは、ブーンもニー即シティに来ているのか?」
ξ゚听)ξ「そうよ。
でも、何か用事があるっていってどっかに行っちゃったのよ。
それで、ここで待っていてって言われて、やっとのことでこの店を探し出したわけ。」
(`・ω・´)「ところでご婦人。
あなたのご主人はこの店に100諭吉の借金があるのだが、
代わりに払っていただこうか!! ローンも可。」
ξ゚听)ξ「嫌。」
(`・ω・´)「それなら仕方がない。
君のご主人の体で払ってもらうことになるが、いいかな?」
ξ゚听)ξ「いいわよ。
尻の穴でも鼻の穴でも好きにしちゃって。」
(`・ω・´)「うほっ!!夢にまで見た、鼻の穴プレイktkr!!」
- 322 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:19:56.44 ID:2+WlhI4N0
- そんなこんなで、3人の話は途切れることなく続いた。
やがてバーボンハウスに、再びの来客を告げる鐘の音が響いた。
('A`)「お、来た来た。 ブーン、こっちだ!」
ξ゚ー゚)ξ「遅いわよ、バカ亭主。 早くこっちに来て座りなさいよ。」
(`・ω・´)「やあ、ようこそバーボンハウスへ。
このポーションはサービスだ。 とりあえず、飲んで落ち着いてほしい。
うん、久しぶりだね。 君の話はいろいろと聞いていたよ。
ところで、100諭吉の返済のことなんだが、君の奥さんにも了承をもらってね。
君の体で返してもらうことになったよ。
さあ、こっちに来てもらおうか。」
- 323 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土)
23:20:57.31 ID:2+WlhI4N0
( ゚ω゚)「アッーーーーーーーーーーーーーーー!!」
エピローグ 完 推奨BGM 金太の大冒険
- 325 名前:78
◆pP.8LqKfPo 投稿日:2006/08/19(土) 23:21:49.00 ID:2+WlhI4N0
( ^ω^)が世界のすべてを見てみたいようです
今度こそ 〜完〜