342 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 04:53:10.42 ID:ucgmVkWM0
第42話( ^ω^)FOXの恐怖 だお!


閃光の衝撃から、5人は起き上がった。


;゚听)ξ「何なのよ・・・・・あの閃光は。」

(;*゚ー゚)「閃光の走っていった方角の先は・・・・・・・水の都だよ!」


(;´∀`)「しぃ!! お前は急いで水の都に向かうモナ!!
    僕は風の谷に行って、みんなを落ち着かせてくるモナ!!」


(;*゚ー゚)「了解!!」

(;^ω^)「僕たちも水の都に行くお!!」

(;*゚ー゚)「かなりスピード出すよ! ついてこれる!?」

( ^ω^)ξ゚听)ξ('A`)「合点承知!!」


343 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 04:54:34.26 ID:ucgmVkWM0
ブーン達は通常数日かかる水の都まで、2日でたどり着いた。


(;^ω^)「これはひどい。」


上空からブーン達は水の都の様子を見た。
FOXから発せられた閃光は、水の都には直撃しなかったようだが近くに落ちたらしい。


水の都のしばらく先の地面が、クレーター状にえぐれていた。


344 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 04:55:32.90 ID:ucgmVkWM0
水の都に降り立つと、閃光による被害がすさまじいことになっていた。

閃光の落ちた衝撃で、どうやら地震が起こったようである。

水の都は巨大な湖の上に四角いブロックを浮かべることで基礎とし道や建物を建造しているため、
その地震により湖が氾濫し、多くの基礎ブロックと建物が洗い流されていた。


345 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 04:56:44.64 ID:ucgmVkWM0
( ;,,゚Д゚)「しぃ!! 来ていたのかゴルァ!!」

(;*゚ー゚)「ギコ・・・・・・・。 ひどいことになっているわね。」

( ;,,゚Д゚)「ああ。 多くの建物や道が洗い流され、湖に沈んだぞゴルァ。
    沈まなかった道や建物も水浸しだぞゴルァ。
    行方不明者の数は把握しきれんぞゴルァ!!」


346 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 04:57:40.37 ID:ucgmVkWM0
しぃは、閃光とFOXのことについてギコに説明している。


一方、ブーン達は水の都の様子を見て唖然としていた。


;゚听)ξ「これが・・・・・・・・・FOXの力・・・・・・・。」


ツンは、何か思いつめた表情をしている。
そんなツンの体が、ブーンにはとても小さく見えた。


347 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 04:58:29.07 ID:ucgmVkWM0
ブーンがツンに声をかけるかどうか思いあぐねていると、毒男が話しかけてきた。


('A`)「なあ、流石兄弟は無事なのかな?」

(;^ω^)「そうだお! 行ってみるお!!


しかし、ツンはその場から動こうとしなかった。


ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・・・・・ごめんなさい。 
   あたし、ここで待っているわ。」

(;^ω^)「お・・・・・・そうかお。 気をつけるんだお?」


348 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 04:59:49.21 ID:ucgmVkWM0
毒男とブーンは流石兄弟の家の前についた。
流石兄弟の家は都のはずれ、湖のほとりにあったため、たいした被害は受けていないようである。

ノックをしても何の返事も無かったのでドアノブに手をかけると
鍵がかかっていなかったため、2人はすんなりと中に入ることが出来た。


(;^ω^)(:'A`)「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


流石兄弟の家の中は水浸しになっていたが、それを除けばきれいなものだった。
しかし、家の中に流石兄弟の姿は無かった。


349 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 05:00:45.47 ID:ucgmVkWM0
しぃとツンのいる場所まで戻ってくると、二人はグライダーの準備をしていた。


(;*゚ー゚)「お帰り。 
    慌しくて悪いんだけど、今から風の谷に向かうよ。
    
    ここに届けるための支援物資を取りに行かなきゃいけないし、
    何より風の谷の様子も気になるの。付いてきてくれる?」


('A`)「もちろんです。 早急に飛び立ちましょう。」


そういうと、毒男はテキパキとグライダーの準備を始めた。


350 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 05:01:36.45 ID:ucgmVkWM0
一方ブーンは、ツンの様子が気になっていた。


(;^ω^)「ツン、元気ないお? どうしたんだお?」

ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・・FOXって、恐ろしいなって思ってね。」


そう言ってあたりを見渡すツンの背中はとても小さく、かすかに震えていた。

ブーンはそんなツンの背中を抱きしめなければ、ツンがその場に崩れ落ちてしまいそうな気がした。


しかし毒男にグライダーの準備を急かされ、ツンを抱きしめることはかなわなかった。


351 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 05:02:09.70 ID:ucgmVkWM0
4人は風の谷に着いた。


風の谷の人々は、空を走った閃光を見て一時パニックになったようだが、
現在は、モナーのおかげで一応落ち着いているようだ。


ブーン達はモナーに水の都の様子を説明し、支援物資や復興協力の必要性を説いた。


( ´∀`)「わかったモナ! 早速、支援物資の用意をするモナ!」


352 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 05:02:42.13 ID:ucgmVkWM0
翌日は支援物資の用意で一日がつぶれた。

その夕方、ツンは谷の中のとある場所にいた。


ξ゚听)ξ「夕日が・・・・・・・・・・・・綺麗。」


その場所は以前風の谷に滞在したとき仲良くなった谷の少女に教えてもらった、
ツンのお気に入りの場所だった。


353 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 05:03:27.83 ID:ucgmVkWM0
ξ゚听)ξ「この景色も、FOXのせいで無くなっちゃうのかな。」


ツンはひろゆきでの会話を思い出した。

思い出したといっても、ここ数日はそのことばかりを考えていた。
今日は支援物資の用意に追われて、たまたま考える暇が無かっただけだ。


ξ゚听)ξ「FOXは・・・・・・私がスケープゴートにならなければ破壊できない。」


354 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 05:04:42.46 ID:ucgmVkWM0


川 ゚ -゚)「君がこの役目を引き受けなければ、たとえ私たちがFOXを破壊したとしても
   大地にひろゆきが落ちることで多くの罪のない人が死ぬ。」

(*‘ω‘ *)y─┛~~「こういう言い方はきらいだが、さしずめこれは君の運命だ。
      君が運命に従えば、多くの人が助かり、世界も救われる。」


クーとちんぽっぽの言葉が、ツンの頭をよぎる。


ξ;凵G)ξ「だけど・・・・・・スケープゴートなんて・・・・・・なりたくないよ!」


ツンは怖かった。怖くて怖くてたまらなかった。

でも、自分がその役目を負わなければ世界が破滅するという実感も感じていた。
水の都の悲惨な状況がツンの頭をよぎる。


極限の恐怖と使命感の板ばさみの中を、ツンの心はさまよっていた。


355 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 05:05:51.16 ID:ucgmVkWM0
そのとき、後ろから声がした。


少女「・・・・・・お姉ちゃん。」

ξ゚听)ξ「あ・・・・・・・・。」


その少女は、ツンにこの場所を教えてくれた少女だった。
少女はツンの隣に座る。


少女「あたしたち・・・・・・死んじゃうの?」

;゚听)ξ「えっ?」

少女「あたしたち、あの光に殺されちゃうの?」



少女は泣きながら言った。
涙で潤んだ少女の瞳が、ツンの瞳をまっすぐ見つめた。


356 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 05:06:32.34 ID:ucgmVkWM0
気が付くと、ツンは少女を抱きしめていた。
ツンの胸からは、恐怖が消えていた。
そして、ツンは少女に向かってやさしくささやいた。


ξ゚ー゚)ξ「大丈夫。 あなたは・・・・世界はお姉ちゃんが守るわ。
   だから泣かないで。 ほら、笑って。」



357 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 05:07:07.03 ID:ucgmVkWM0
少女は涙を拭くと、ツンにかわいらしい笑顔を見せた。


二人は笑って、そこから見える谷の景色を眺めた。
二人の視線の先では、太陽の塔が笑っていた。


;゚听)ξ「・・・・・・・・あれ、まだあったのね。」


358 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 05:07:52.18 ID:ucgmVkWM0
その夜、ツンはブーンと二人きりで食事を取っていた。


ξ゚听)ξ「毒男はどこに行ったの?」

( ^ω^)「モナーさんに婿養子の申し込みに行ったお。」

ξ゚听)ξ「・・・・・・・・あのバカ、本気だったのね。」


359 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 05:08:52.83 ID:ucgmVkWM0
ξ゚听)ξ「ねぇ、ブーン?」

( ^ω^)「なんだお? このお肉はあげないお?」

ξ゚听)ξ「いらないわよ!!」

( ^ω^)「んじゃ、なんだお?」


ξ゚听)ξ「ひろゆきに行って、古代史のなぞも魔法文明のなぞも解き明かしちゃったじゃない?
   つまり、ブーンは夢をかなえたってことよね?」


( ^ω^)「まあ、そうだおね。」

ξ゚听)ξ「それじゃあ、ブーンはこれからどうするの? 夢はかなえちゃったじゃない。」

( ^ω^)「おっおっお。 そんなことかお。」


360 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 05:10:28.84 ID:ucgmVkWM0
( ^ω^)「確かに、古代史のなぞを解き明かすっていう夢はかなったお。
     でも、僕の夢はそれで終わらないお。
     僕はまだ、この世界のすべてを見ていないお。」


ξ゚听)ξ「・・・・・・世界のすべて?」


( ^ω^)「そうだお。 
    
    この世界には一生かけても見れないほどいろんなものがあるお!
    僕は生きている限り、それを見に行き続けるんだお! それが僕の夢だお!
    
    だから、僕の夢は一生終わらないんだお!」


ξ゚听)ξ「終わらない・・・・・・夢?」


( ^ω^)「そうだお。
     
     見たことがないものって、きっとこれから見るものなんだお!
     行ったことがない場所って、きっとこれから行く場所なんだお!
     会ったことがない人って、きっとこれから会う人なんだお!
     
     そう考えるだけで、ワクワクしてこないかお?」


361 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 05:11:26.47 ID:ucgmVkWM0
ツンはしばらくブーンを見つめると、にっこりと笑った。


ξ゚ー゚)ξ「・・・・・・・・・そうね! ワクワクしてくるね!」

( ^ω^)「だおだお!」

ξ゚ー゚)ξ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

(;^ω^)「や〜ん、何でそんなに見つめるんだお?」


すると、ツンは身をのりだしてブーンの顔を覗き込んだ。



ξ゚ー゚)ξ「・・・・・・・・・ブーンの瞳って、キラキラ輝いていてとってもきれいよ!」




362 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 05:12:17.22 ID:ucgmVkWM0
ブーンは戸惑っていた。

ここ最近笑っていなかったツンが、とびっきりの笑顔を見せてくれているのはすごくうれしい。

ツンは普段はツンツンしていて、暴言も吐くけど、
本当はすごくやさしくて、こんなに素敵な笑顔を持っていて、
それを自分の前に見せてくれている。

おまけに、自分の瞳をきれいだとまで言ってくれている。


こんなとき、なんて言えばいいんだろう?


363 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 05:13:01.35 ID:ucgmVkWM0
(;^ω^)「あうあうあう〜。」


結局、ブーンが発した言葉はこんなきょどり声だった。


ξ゚ー゚)ξ「あはは!! なによその声w」


そういうと、ツンはブーンから離れた。


ξ゚ー゚)ξ「じゃああたし、もう寝るね!」

( ^ω^)「お、おやすみだお。 また明日だお!」

ξ゚ー゚)ξ「・・・・・・・・・・・・うん!」


ツンは部屋から出て行った。


364 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 05:13:37.32 ID:ucgmVkWM0
ツンは部屋から出て扉を閉めると、その扉に寄りかかった。

そして、こうつぶやいた。



ξ゚ー゚)ξ「・・・・・・・・・・・ブーン、あなたの夢は、あたしが守るわ。」




365 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 05:14:10.52 ID:ucgmVkWM0
翌日、ブーンはしぃにたたき起こされた。


(;^ω^)「なんだお? 今日のしぃはやけにパワフルだお?」

(;*゚ー゚)「・・・・・・・・・・ツンちゃんの部屋に、こんな書置きが。」


ブーンはしぃから紙を受け取った。


366 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 05:15:20.00 ID:ucgmVkWM0



      ブーン、毒男、しぃ、モナーさん、そして谷のみんな。
      今までこんなあたしによくしてくれて、本当にありがとう。
      あたし、行きます。
      みんなの世界を、夢を、未来を守りに行きます。
      だってあたし、この世界が・・・・・・・・・みんなが大好きだから!
      それじゃあね! バイバイ! お元気で。
                               ツンξ゚ー゚)ξ





367 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/19(水) 05:16:12.20 ID:ucgmVkWM0
ブーンは飛び起きると、外に飛び出した。


(;*゚ー゚)「ねえ、ツンちゃんどこに行っちゃったの!?」

(;^ω^)「きっと、森の遺跡だお!」


外に出ると、毒男がグライダーを準備して待っていた。


('A`)「しぃさんから話は聞いた。 行くぞ!!」

( ^ω^)「毒男、サンクスだお!!」

(;*゚ー゚)「あたしも行く!!」


3人は空へと羽ばたいた。


(;^ω^)「ツン・・・・・・・・・・・なにをするつもりだお!?」


第42話 完
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