- 164 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:08:02.35 ID:cwnusZtv0
- 第40話( ^ω^)古代史のすべてだお!
川 ゚ -゚)「さて、そこのへちゃむくれ君は魔法文明と古代史のなぞを解き明かしたいといったな。
その答えとして、まずは魔法文明について話しをしようか。」
( ^ω^)「あ、僕へちゃむくれじゃなくて、内藤ホライズンだお。
ブーンと呼んでオクレ兄さん!!」
川 ゚ -゚)「わかった。 オクレ君だな。」
( ^ω^)「ちょwwwwww違うおwwwwwwwww」
川 ゚ -゚)「そっちの巻き毛ちゃんと不吉顔くんの名は?」
ξ゚听)ξ「ツンよ。」
('A`)「不吉顔で悪かったな。毒男だよ。」
川 ゚ -゚)「ふむ、すまない。思ったことはストレートに言ってしまう性格なのでな。」
- 165 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:10:00.61 ID:cwnusZtv0
- 川 ゚ -゚)「では、話すとしよう。 まず、大きな誤解から解くことにする。
君たちは魔法文明と機械文明を分けて考えているようだが、
そもそもこの二つの文明は、もとは一つの機械文明であり、
魔法文明はそこから派生して出来た文明だ。」
('A`)「はあ? 機械文明が魔法文明を生み出したとでも言うのか?」
川 ゚ -゚)「ご名答。そのとおりだ、不吉顔君。」
('A`)「・・・・・・・・・・・・・。」
- 166 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:11:05.13 ID:cwnusZtv0
- 川 ゚ -゚)「もととなった機械文明、これを仮に第一次機械文明と呼ぶことにしよう。
第一次機械文明は発達したその技術力・科学力で大陸全土を支配していた。
そしてついには、天候まで支配しようとする。
そのために建てられた施設が、このひろゆきだ。」
('A`)「天候を支配する・・・か。たいそうなことを考えたもんだな。」
川 ゚ -゚)「そうだな。天候を支配するとはつまり、自然を支配することだからな。
そして、第一次機械文明は天候を制御するシステムを確立することになる。
その副産物として出来たのが魔法だ。」
- 167 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:12:51.88 ID:cwnusZtv0
- ξ゚听)ξ「天候と魔法? 接点がわからないんだけど・・・・・・。」
川 ゚ -゚)「魔法の前提は自然を支配し、扱うことだ。
その前提は天候制御システムによって現実になった。
魔法とは、この天候制御システムにより支配された自然を、指輪を媒介として自由に扱うシステムだ。」
('A`)「・・・・・・・なんとなくだが把握した。」
- 168 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:15:13.16 ID:cwnusZtv0
- 川 ゚ -゚)「しかし、このシステムには重大な欠陥があった。
自然を支配するという特性上、第一次産業、つまり農業や漁業、林業など
自然と関わり、自然とともに生きるに者たちにしか扱えなかったのだ。
つまり、天候の制御も魔法も、自然とともに生きるものたちにしか使えなかったのだ。」
('A`)「発達した科学により開発されたシステムは、科学とはまったく縁の無い人々にしか扱えなかったのか。
なんとも皮肉な話だな。」
川 ゚ -゚)「ふふ、そのとおりだな。君とは話が合いそうだな、不吉顔君。
その後、ひろゆきの天候制御システムの管理は、魔法の力を強力に扱えるものたちがするようになる。」
( ^ω^)「その人たちがクーたちで、
尊敬と畏怖の念をこめて神と呼ばれるようになったんだおね?」
川 ゚ -゚)「そのとおりだ。鋭いな、オクレ君。」
- 169 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:17:53.11 ID:cwnusZtv0
- 川 ゚ -゚)「自然を支配するとは強大な力だ。
当然、機械文明の人々は魔法を使うものたちを恐れる。
魔法を使うもの人々は迫害され、大陸の東の端に追いやられた。」
('A`)「まあ、道理だな。」
川 ゚ -゚)「追いやられた人々は自然を支配する力を背景に、独立した国家を作った。
それが魔法文明だ。
まあ、文明といっても、たいしたことは無い。
今まで君たちが見てきた、風の谷や水の都の人々たちとなんら変わりない生活だ。
自然とともに生き、死ぬ。
争いを好まず、静かに生きる。
そんな心優しい人々だったから、
強力な魔法の力を背景に機械文明を従えようともしなかった。」
- 170 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:19:12.37 ID:cwnusZtv0
- 川 ゚ -゚)「しかし、やがて発達しすぎた機械文明は母なる大地を侵すようになる。
地は荒れ、空気は汚れ、水は命をはぐくめないまでになった。
そこで、ひろゆきで天候と魔法のシステムを管理していた私たちは、
これ以上大地を汚さないために、大雨により機械文明を洗い流すという苦渋の決断を下した。」
(;^ω^)「そんなことをして、機械文明の人たちが黙っているはず無いお!」
川 ゚ -゚)「そのとおり。そのため、機械文明と魔法文明は全面戦争に突入した。
これが、古代史で伝わっているであろう、機械文明と魔法文明の戦争だ。」
- 171 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:20:24.64 ID:cwnusZtv0
- 川 ゚ -゚)「その際にわれわれは、
機械文明が魔法文明の土地に攻め込めないよう、大地を割り、空を雷雲で閉ざした。」
ξ゚听)ξ「それが世界の裂け目ね。」
川 ゚ -゚)「ご名答。そしてわれわれは機械文明に大雨を降らした。
これが現在、ひろゆきの涙と呼ばれ、伝わっているものだ。」
- 172 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:21:54.14 ID:cwnusZtv0
- 川 ゚ -゚)「しかし、機械文明も黙って指をくわえているだけではなかった。
イタチの最後っ屁として、大雨の降る中、巨大機械兵器FOXを浮かべた。
FOXはひろゆきと同じ高度まで上昇し、ひろゆきを沈めようとした。」
('A`)「・・・・・・・・結果は?」
川 ゚ -゚)「われわれが勝ったよ。
しかしその代償として、多くの神と呼ばれた者たちを失った。
そのため、われわれが自然を支配する力はぎりぎりになってしまった。」
川 ゚ -゚)「そんなわれわれに、沈み行くFOXを完全に破壊する力は残されていなかった。
このままFOXを大地に落とせば、大地は回復不可能な傷を負ってしまう。
そこで苦肉の策として、われわれはFOXを世界の裂け目の雷雲の中に封印した。」
- 173 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:23:15.99 ID:cwnusZtv0
- 川 ゚ -゚)「しかし、FOX封印のため、われわれは力を使いすぎた。
ひろゆきは浮かぶことで精一杯で、自然を支配する力を失おうとしていた。
そのため、私がスケープゴートとしてここで眠ることで、ひろゆきのシステムを存続させた。」
ξ゚听)ξ「生き残った神はクーだけだったの?」
川 ゚ -゚)「いや、3人ほどいた。
彼らのうち、水と風を司る2人はそれぞれ風の谷、水の都へ降りた。
そして地の力を司る者は、洗い流された機械文明の生き残りの力となるため
機械文明の大地に降りた。」
- 174 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:24:33.63 ID:cwnusZtv0
- 川 ゚ -゚)「話は以上だ。 わかってくれたかな。」
( ^ω^)「十分だお! 多くのなぞが一気に解けたお!」
('A`)「一ついいかな。」
川 ゚ -゚)「なんだ、不吉顔。」
('A`)「あんたは、システムの異常か、地上に異変が起きたら目を覚ますといっていたな。
なんであんたは、今、目覚めているんだ?」
- 175 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:25:27.99 ID:cwnusZtv0
- 川 ゚ -゚)「顔のわりに、鋭いこところを突くな、君は。」
('A`)「顔の話はいい。 質問に答えてもらおう。」
川 ゚ -゚)「そう急かすな。 異性に嫌われるぞ。」
ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・・・・ぷっw」
('A`)「笑うな、巻き毛女。」
- 176 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:26:37.97 ID:cwnusZtv0
- (*‘ω‘ *)ノ旦「まあ、餅つけ。茶でも飲めや。」
ちんぽっぽがお茶を持ってきた。
川 ゚ -゚)「もてる男とは、ちんぽっぽのように余裕のある男のことだぞ、不吉顔。」
クーはちんぽっぽの持ってきた茶をすすった。
川 ゚ -゚)「さて、私が目覚めた理由は二つある。
一つは君たちがここに来訪したから。
もう一つは、FOXが復活しようとしているからだ。」
(;^ω^)ξ;゚听)ξ(;'A`)「!!」
- 177 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:28:02.99 ID:cwnusZtv0
- ('A`)ノ「作戦タイム!!」
川 ゚ -゚)「認める!!」
ブーンたち3人は部屋の隅に集まった。
('A`)「FOXって、復活しちゃいそうなんだって・・・・・。」
(;^ω^)「んで、その手助けをしたのは僕たちだお・・・・。」
ξ゚听)ξ「これはまずいわね。」
('A`)「まあ、このことについては黙秘権を発動しよう。
それで、ひろゆきのシステムを見せてもらったあと、さっさととんずらここう。」
( ^ω^)ξ゚听)ξ「把握した!!」
- 178 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:28:54.53 ID:cwnusZtv0
- 川 ゚ -゚)「作戦タイムは終了したか?」
(;^ω^)「おっおっお。 終わりましたお。
ところで、ひろゆきの見学したいんだけど、いいですかお?」
川 ゚ -゚)「ああ、いいだろう。 案内には、わかんないですをつけよう。」
( ><)「わかんないです!」
(;^ω^)「・・・・・・・・(まあ、こいつならいいかお)」
- 179 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:29:59.26 ID:cwnusZtv0
- ブーンたちがわかんないですに連れられて部屋を出ようとしたとき、クーに呼び止められた。
川 ゚ -゚)「ツン君、少しいいかな?」
;゚听)ξ「は、はあ。」
(;^ω^)「お、なら僕たちも・・・・・・・。」
(*‘ω‘ *)「お前らはいい。 わかんないです、連れて行け。」
( ><)「わかんないです!」
ブーンと毒男はわかんないですの猛烈な力で部屋の外に連れていかれた。
- 180 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:30:42.65 ID:cwnusZtv0
- 川 ゚ -゚)「さて、今からする話は世界のこれからを左右する重大な話だ。
心して聞いてほしい。」
ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・。」
川 ゚ -゚)「とりあえず、魔方陣を作動させた君の魔力、たいしたものだ。」
(*‘ω‘ *)「魔方陣は、神レベルの魔力を持つものしか起動させられない。
つまりお前は神レベルの魔力を持つということだ。」
ξ゚听)ξ「それは・・・・・・どうも。」
- 181 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:31:34.10 ID:cwnusZtv0
- 川 ゚ -゚)「では、本題を単刀直入に言おう。
君に、ひろゆきのシステム存続のためのスケープゴートになってほしい。」
ξ゚听)ξ「はあ!? なにを言い出すかと思ったら・・・・。」
(*‘ω‘ *)「さっきも言ったが、FOXが復活しようとしている。
あれは本気でヤバイ代物だ。 下手をすれば、世界が破滅する。」
- 182 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:32:29.35 ID:cwnusZtv0
- ちんぽっぽはタバコを取り出し、火をつけた。
(*‘ω‘ *)y─┛~~「FOXを破壊するためには、ひろゆきの全魔力を使わねばならない。
それは俺とクーが命を懸けてやる。
しかし、俺とクーがいなくなれば、魔力を失ったひろゆきのシステムは停止する。」
川 ゚ -゚)「そして魔法はなくなり、天候は制御できなくなる。
浮力を失ったひろゆきは大地に落ち、大地は大きな傷を負う。」
(*‘ω‘ *)y─┛~~「それを防ぐためには、君のその魔力が必要なのだよ。」
- 184 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:33:24.51 ID:cwnusZtv0
- そのころのブーンたち。
( ^ω^)「おお! この機械はなんだお!?」
( ><)「わかんないです!」
('A`)「じゃあ、これは?」
( ><)「わかんないです!」
( ^ω^)('A`)「だめだこりゃwwwwwwwwwwww」
- 185 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:34:33.25 ID:cwnusZtv0
- 一方、こちらはツンたち。
川 ゚ -゚)「しかし、ひろゆきの復活の前に君がここを訪れたのは幸運なことだった。」
(*‘ω‘ *)y─┛~~「神の導きともよべるだろう。」
ξ゚听)ξ「ふざけないで!!」
ツンは立ち上がった。
ξ゚听)ξ「さっきから黙って聞いてりゃ、あんたたち言いたい放題だわさ!
生け贄になれですって!? ふざけないでよ!!
なんで何の関係も無い私がそんなことしなければならないわけ!?」
- 186 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:36:29.44 ID:cwnusZtv0
- ちんぽっぽは二本目のタバコに火をつけた。
(*‘ω‘ *)y─┛~~「もっともなことだ。 しかし、この役目は君にしかできない。」
川 ゚ -゚)「君がこの役目を引き受けなければ、たとえ私たちがFOXを破壊したとしても、
大地にひろゆきが落ちることで多くの罪のない人々が死ぬ。
さらには魔法も失われ、天候も制御できなくなる。」
(*‘ω‘ *)y─┛~~「こういう言い方はきらいだが、さしずめこれは君の運命だ。
君が運命に従えば、多くの人が助かり、世界も救われる。」
;゚听)ξ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
- 187 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:37:28.75 ID:cwnusZtv0
- そのとき、ブーンたちが帰ってきた。
(;^ω^)「いやー、結局なんにもわかんなかったお。」
( ><)「わかんないです!」
('A`)「おまえは黙れ。」
ツンはわかんないですを蹴っ飛ばすと、
ブーンたちの手を取ってエレベーターに向かい走り出した。
ξ゚听)ξ「いきましょ! ここから早く出ましょう!!」
(;^ω^)「おっ!おっ! 引っ張らないでお! 痛いお!」
('A`)「何だよ急に。」
- 188 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:38:27.55 ID:cwnusZtv0
- 3人はエレベーターに飛び乗った。
そのときだった。
(*‘ω‘ *)y─┛~~「まだ猶予はある。 君の住む世界の行く末を、その眼でしかと見てくるがいい。」
川 ゚ -゚)「宣言しよう。
ツン君、 君は必ずここに戻ってくる。」
;゚听)ξ「・・・・・・・・・・・・・。」
エレベーターの扉が閉まった。
- 189 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/18(火)
03:39:39.57 ID:cwnusZtv0
- その後三人はもと来た道を戻った。
(;^ω^)「ツン、いったいなにがあったお?」
ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・・別に、なんでもないわ。」
('A`)「なんでもないじゃ、わかんないです!」
( ^ω^)「黙れ小僧wwwwwwwwwwwwwww」
3人は魔方陣のある場所まで戻った
ツンがそそくさと魔方陣を起動させると、光に包まれた。
そして、3人は森の遺跡に戻っていた。
第40話 完