9 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:10:37.74 ID:Wz5hqC9q0
第38話( ^ω^)森の遺跡だお!


水の都を出発して数日が経ちました。
ブーン達は野宿のためのテントを設置し終わり、夕食をとっています。


( ^ω^)「ところで、森の遺跡ってどんなところなんだお?」

(*゚ー゚)「森の遺跡はね、遺跡って名前が付いているけど、今は単なる樹海よ。
  機械文明と魔法文明が戦争する前までは、そこには土の魔法を操る人々が住んでいたらしいんだけどね。」

ξ゚听)ξ「何でいなくなっちゃったのかしら?」

(*゚ー゚)「それはわかっていないのよ。ごめんなさい。」

(*'A`*)「しぃさんが謝る必要はありません! むしろツンが謝れ!」

ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・・・。」



ツンは地面に手を付いた。


10 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:12:35.54 ID:Wz5hqC9q0
                            
     ., -ーー-,,_                   
   r'"  .     `ヽ                 
.   |   "ヽ、 (    )            
   |  `ー−.|             
  (、`ーー、ィ \\ \\                 
    `ー、、___/ ヽ_つ ヽ_つ

('A`)「ごめんなさい。私がわるうございました!」


毒男は地面に頭を付いた。


11 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:13:27.97 ID:Wz5hqC9q0
翌日、ブーン達はグライダーで浪漫飛行していた。


ξ゚听)ξ「しぃ、森の遺跡まではあとどのくらいかかるの?」

(*゚ー゚)「・・・・・・・・・・・・。」

ξ゚听)ξ「ねぇ、しぃ?」

(*゚ー゚)「・・・・・・・・・・・・・・。」

ξ゚听)ξ「ねぇ、しぃってば!」

Σ(*゚ー゚)「あっ、ごめんなさい。なにかしら?」

ξ゚听)ξ「森の遺跡までどれくらいかかるのって聞いたんだけど・・・。
   どうしたの? 何か悩み事?」

(*゚ー゚)「・・・・うん、ちょっとね。森の遺跡にはもうすぐ付くよ。」


ξ゚听)ξ「・・・・・・・・(はは〜ん。しぃちゃん、今日は月に1度の女の子の日なのね。)」


(*'A`*)「し、しぃさん! 悩み事なら僕が何でも聞きますよ!」

ξ゚听)ξ「毒男! 今日はしぃちゃんは生理の日なの! そっとしておきなさい!」


12 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:14:00.54 ID:Wz5hqC9q0

              ,..、r‐':':´\ー-:、、 | ミ!彡 !
           ,..r:''´    ::::::::゙、:::::::`ヽ! ミ|彡 |
          /    _,,,,....=-‐゙―--=,\!;/,ノ
          /:  ,.r:''''´           ~`゙ヾ、
       ;':;:r':'´  .::::::::::::::_;;;;;;;;;;;、;;;;;;_:::::::::..゙ヽ,
      /   .::::::;;r‐'''''´:::::::::::::::::゙i:: :::::::`ヾ、::::. l
     /:   .::::;:r''´::    _,,...;;_:::::|::;;;;;;;;;;_:::::::゙i:: ;'
      l:: ..:::;r:'´::   ,.r:'',ニ-―-;ォ.` ´r‐‐-:、`!:::|ノ
     ! ::::r':::::  fr'´:  ゙''゙'´ ̄´ ,: :  ̄`゙゙'~.!:::|
    ヾ、:!::::::  :!|::::  .<´○゙>/ :l、 <.○ゝ:|::::!
      l::::::  :||::::     ̄ .  ::!',  ゙  |゙、:',
       !:::::  :||::::     r'_rュ :rュ゙;   :|:::゙、',
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(注)毒男です。


13 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:14:50.13 ID:Wz5hqC9q0
( ^ω^)「おっおっお。今日の晩御飯は赤飯にケテーイだお!」

ξ゚听)ξ「ブーン、赤飯は初潮の日など祝儀の時に炊くのよ。」

Σ(;^ω^)「な、なんだってー!!(AAry」

(*゚ー゚)「いや、別に生理じゃないんだけど・・・・・・・・・。」


14 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:15:26.21 ID:Wz5hqC9q0
(*゚ー゚)「あのね、風がおかしいの。」

ξ゚听)ξ「ブーンと毒男の頭の中身がおかしいのはわかるけど、風がおかしいってどういうこと?」

(;^ω^)「さらりと暴言を吐くなお。」

(*゚ー゚)「風の流れというか、様子というか・・・・・・・・・。
   とにかく、いつもの風と何か違うの。 いやな予感がするわね・・・・。」


15 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:17:05.65 ID:Wz5hqC9q0
そうこうしているうちに、4人の眼下には樹海が見えてきた。


(*゚ー゚)「あれが森の遺跡よ。」

ξ゚听)ξ「・・・・・・・この樹海、何か懐かしい感じがする。」

('A`)「ツンの住んでいた樹海に似ているな。
  上空から見た雰囲気なんか、マイアヒから見たツンの樹海とそっくりだ。」

( ^ω^)「ホントだお。で、魔方陣はどこにあるんだお?」

(*゚ー゚)「魔方陣は樹海の真ん中にあるのよ。ツンちゃんならすぐわかると思う。」


4人はしばらく樹海の上空を旋回した。

すると、ちょうど樹海のど真ん中あたりに開けた場所があった。
そこには石造りの建物が数個点在しており、
さらにその中心には、石造りの神殿のような建物が存在している。

4人は神殿のような建物の前に降り立った。


16 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:18:00.62 ID:Wz5hqC9q0
( ^ω^)「おー! これはすごいお! ここまで完全な遺跡ははじめて見たお!」


ブーンがはしゃぎながら、遺跡のあちこちを調べまわっている。


ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・・・・・。」


一方ツンは、ゆっくりと遺跡に触れて回っている。
その瞳は、幼いころ住んでいた町を懐かしみながら歩く大人の瞳に似ていた。


17 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:18:54.71 ID:Wz5hqC9q0
('A`)「懐かしいのか?」

ξ゚听)ξ「・・・・・・うん。
   おかしいよね。こんなところ来たことも無いのに。」

('A`)「・・・・・・・・・・。」


毒男は、腰に手を当ててあたりを見渡した。

そして再びツンを見て言った。


('A`)「もしかしたら、お前さんの先祖が昔、ここに住んでいたのかもしれないな。
 その血が、お前にここを懐かしいと感じさせているんじゃないかな。」

ξ゚ー゚)ξ「・・・・・・そうかもしれないわね。たまにはいい事言うじゃない。」

('A`)「ありがとよ。『たまには』は余計だけどな。」



2人は顔を見合わせて笑った。


18 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:19:38.29 ID:Wz5hqC9q0
(*゚ー゚)「いい雰囲気のところごめんなさい。ちょっといいかしら?」


(*'A`*)「はっはっは!もちろんですよ!
  ツンなんかどうでもいいんです! 僕にとって最優先事項はしぃさん、あなたですから!!」


ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・人って、こういうときに殺人を犯すのかしらね。」


19 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:20:42.35 ID:Wz5hqC9q0
(*゚ー゚)「悪いんだけど、私、一度風の谷に帰ろうと思うの。」

川川(#'A`)川「ガーン。」

ξ゚听)ξ「どうしてなの? せっかくここまできたのに。」

(*゚ー゚)「風の様子がおかしいのが、すごく気になるの。
   それで、一度お父さんに相談に行こうと思ってね。」

ξ゚听)ξ「どうしても行かないと駄目なの?」

(*゚ー゚)「・・・・・・・ごめんね。
   たいしたことは無いと思うけど、こんなこと初めてだからすごく気になって・・・。」

ξ゚听)ξ「・・・・・・・そう。なら仕方無いわね。」

(*゚ー゚)「ホントにごめんね。
   風の谷はここからは近いけど、2、3日は帰ってこれないと思うの。
   だから私のことは気にしないで魔方陣の調査をやっちゃってね。」



そういうとしぃはグライダーを広げて大空を舞っていった。


20 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:21:37.46 ID:Wz5hqC9q0
( ^ω^)「おーい、ツン、毒男! 魔方陣があったおー!」


ブーンが神殿のような建物の中からこちらに向けて手を振っている。
ツンは毒男を引きずって神殿の中に入った。


( ^ω^)「お? しぃはどうしたお?」

川川(#'A`)川「しぃさんは・・・・・・おれを置いて・・・・・行ってしまったよorz」

( ^ω^)「ア、ナ〜ルほど・ザ・ワールドだお。 
    それで毒男の顔が当社比2倍のキモさになっているのかお。」

ξ゚听)ξ「で、魔方陣はどこにあるの?」

( ^ω^)「おっおっお。こっちだお。」



ブーンとツンは毒男を引きずって神殿の奥に入っていった。


21 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:22:23.45 ID:Wz5hqC9q0
;゚听)ξ「・・・・・・・・これね。」


奥に入ると、そこには風の塔の頂上と同じくらいの広さの部屋があり
その真ん中には魔方陣が描かれていた。


;゚听)ξ「・・・・・・・・・よし! やるわよ!
    ブーン、あたしが弾き飛ばされないように後ろから押さえてて!」

(;^ω^)「おkおk!」



ツンは魔方陣に手をついた。


22 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:23:00.41 ID:Wz5hqC9q0
(;^ω^)つ;゚听)ξ「・・・・・・・・・・・・。」


するとどうでしょう!
魔方陣が光りだしたではありませんか!


(;^ω^)「ど、毒男! こっち来るお!」


23 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:23:44.67 ID:Wz5hqC9q0

 |
 |  ('A`)    へ?
/ ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄ 

毒男は部屋の隅っこでいじけていました。



( ^ω^)ξ゚听)ξ「ちょwwwwwwwwこのバカたれwwwwwwwwwwww」


ブーンとツンの体は、魔方陣の光に包まれた。
その光が消えるころには、ブーンとツンの体も部屋の中から消えていた。



('A`)「・・・・・・・・・・・へ?」




24 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:24:33.16 ID:Wz5hqC9q0
ブーンとツンは、魔方陣の光の中にいた。



( ^ω^)「うわー、魔方陣の光の中、暖かいナリ〜。」

;゚听)ξ「何なの? この光・・・・・・・。」



しばらくすると、光が消えました。


25 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:25:15.96 ID:Wz5hqC9q0
(;^ω^)「あのー、ツンさん。」

;゚听)ξ「・・・・・・はい。」

(;^ω^)「ここはwhereですかお?」

;゚听)ξ「さあ・・・・・・・・。」



光が消えて、あたりが見渡せるくらいに目が慣れると、
ブーンとツンの周りの光景は、森の遺跡の神殿のそれではなく、
見知らぬ草原になっていました。


26 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:25:53.54 ID:Wz5hqC9q0
(;^ω^)「一回帰りましょう。」

;゚听)ξ「激しく同意。」


ツンは自分たちの足元にある魔方陣に手をついた。
すると再び魔方陣が光だし、ブーンとツンの体は光に包まれた。




 |
 |  ('A`)    ・・・・・・・・・・。
/ ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄ 



光が消えると、そこには部屋の隅でいじけている毒男の姿があった。


27 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:26:33.33 ID:Wz5hqC9q0
(;A;)「・・・・・・・・・・・ぶぁ!!」

(;^ω^)「ちょwwwwwwwwいきなり泣き出すなおwwwwwwwキモイおwwwww」

(;A;)「しぃさんだけじゃなく、おまいらにも置き去りにされるとは思わなかった。」

ξ゚听)ξ「置き去りって言うか、あんたがいじけていて魔方陣に乗り遅れただけじゃない。」


28 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:27:43.66 ID:Wz5hqC9q0
ということで、今度は3人で魔方陣の光に包まれました。


―中略―


3人は、再び見知らぬ草原に立っていました。



('A`)「・・・・・・ここはwhereですか?」

( ^ω^)「愛 どんと 脳 !」

(*'A`*)「ア〜ハン!」

(*^ω^)「おお! ネイティブっぽいお!」


29 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/17(月) 14:28:33.74 ID:Wz5hqC9q0
3人は草原を歩き出した。
しばらく歩き続けると、草原一部がガサガサと音を立てだした。


ξ゚听)ξ「毒男、お行きなさい。」

( ^ω^)「おっおっお。スカイハイのしゃくれ由美子ktkr!」

('A`)「なんでおれが行かなきゃなんないの。」


そう言いつつ、毒男はガサガサ音のする草むらに近づいた。


(;'A`)「・・・・・・・・・・・・。」


すると草むらから何かが飛び出してきた。



(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ!」
( ><)「わかんないです!」




第38話 完
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