- 39 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土)
23:00:46.85 ID:IssnFiKJ0
- 第36話( ^ω^)潜入!水の塔!だお!
草木も眠る丑三つ時。
ブーンたちと流石兄弟は水の塔の門の前にいます。
- 41 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土)
23:01:42.12 ID:IssnFiKJ0
- 水の塔の門は2メートルほどの高さで、さほど威圧感は感じない。
ξ゚听)ξ「で、この門はどうやって開けるの?」
(´<_` )「兄者、どうやって開けるのだ?」
(;´_ゝ`)「・・・・・・・・・・・・。」
ξ゚听)ξ「もしかして、知らないの?」
(;´_ゝ`)「ままままままさか!この流石兄者が、知らないわけありますん。」
('A`)「どっちだよ。」
- 42 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土)
23:03:04.25 ID:IssnFiKJ0
- (;´_ゝ`)「ととととトリアーエズ、門に手をついて、
魔法を唱える要領で魔力を開放すればいいんじゃまいか?」
(´<_` )「おお! 流石は兄者!」
ξ゚听)ξ「う〜ん、こうかしら?」
ツンは門に手を着いて、しばらくそのままの姿勢であり続けた。
すると、門が静かに開きだした。
(;´_ゝ`)「(う〜ん、まさか適当に言った方法で開くとは・・・・。)」
d(´<_` )「やっぱり兄者は流石だな!」
(;´_ゝ`)b「(・・・・・・・結果オーライ!)」
- 43 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土)
23:04:21.53 ID:IssnFiKJ0
- 門が開ききる前にブーンが塔の中に侵入した。
( ^ω^)「おっおっお。僕が一番乗りだお〜。」
ξ゚听)ξ「それじゃあ、あたしは二番乗り〜♪」
('A`)「それじゃ、僕は神山満月ちゃん!!」
( ^ω^)ξ゚听)ξ「キモwwwwwww死ねばいいのにwwwwwwwwww」
Σ(;^ω^)Σ;゚听)ξ「な、なに真似してんのよ(だお)!」
('A`)「まだ喧嘩していたのかよ。」
二人は息がぴったりのようです。
- 44 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土)
23:05:00.28 ID:IssnFiKJ0
- 水の塔の中は案の定暗かった。
ξ゚听)ξ「暗いわね。魔法で火つけるから、たいまつ出して。」
(´<_` )「兄者、たいまつは?」
(;´_ゝ`)「・・・・・・・・はいボブ。これはペンです。」
ξ゚听)ξ「・・・・・・・たいまつは?」
(´<_`;)「あ、兄者、たいまつは? 道具の準備したのは兄者だよな?」
( ´_ゝ`)「いいえボブ。I am a pen .」
#゚听)ξビキビキ「・・・・・・・・・・・。」
- 45 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土)
23:06:08.65 ID:IssnFiKJ0
- 仕方が無いから、たいまつの代わりにツンが火の魔法を使い続けることになった。
水の塔は外見は山なのに、中は空洞の吹き抜けなっていた。
その中心には螺旋階段があって、それが頂上への唯一の道のようである。
5人は螺旋階段を上がり始めた。
ξ゚听)ξ「何であたしが先頭なのよ!」
(´<_` )「古来から、明かりを持つものが先頭だと決まっている。」
( ´_ゝ`)「常識だろう、お嬢さん。」
ξ゚听)ξ「塔に潜入するのに、たいまつを持ってこない誰かさんに言われたくないわね。」
(´<_` )「ははは! これは一本取られたな兄者!」
( ´_ゝ`)「まったくだ! 山田君、お嬢さんに座布団一枚!」
ξ゚听)ξ「いらないわよ! って山田って誰よ!」
- 46 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土)
23:07:09.14 ID:IssnFiKJ0
- そんなこんなで5人は螺旋階段を上がり続けた。
( ^ω^)('A`)「・・・・・・・・・・・。」
最後尾を歩くブーンと毒男の目の前には、流石兄弟の尻があった。
( ^ω^)('A`)「・・・・・・・・・・・・・。」
( ^ω^)db ビシッ db('A`) 「ニヤリ!」
二人は両手の人差し指を合わせ、流石兄弟のアナルをロックオンした。
( ^ω^)db db('A`)「もらったあああああああああああ(お)!!」
(゚ω゚)db db(゚A゚)「あんぎゃああああああああああ(お)!!」
- 47 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土)
23:08:17.15 ID:IssnFiKJ0
- 二人の人差し指は、あらぬ方向に折れ曲がっていた。
なぜ浣腸したはずのブーンと毒男がこのように苦しんでいるのでしょう?
(´<_` )「ふふふ。そうくると思っていたよ。」
( ´_ゝ`)「そこでわれわれは肛門括約筋を限界まで締め続けておいたのだよ。」
(´<_` )「われわれの肛門括約筋は鉄のように硬い。
さしずめ、君たちは鉄の壁に向かって浣腸したようなものだな。」
(´<_` )「つまり、君たちはまんまとわれわれの策略にはまったというわけだ。」
( ´_ゝ`)bd(´<_` )「流石だな、おれら。」
ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・脳みその無駄遣いもいいところね。」
- 48 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土)
23:09:16.94 ID:IssnFiKJ0
- 5人は1時間近く螺旋階段を登り続けた。
(;^ω^)「それにしても、まだ頂上に着かないのかお?」
('A`)「これならグライダーで、空から頂上を目指したほうがよかったな。」
ξ゚听)ξ「あたしたち3人はともかく、このアホ兄弟はグライダー持ってないし
2人のりできるほどあたしたちのグライダーの技術は高くないわよ。」
(´<_` )「というわけだ。」
( ´_ゝ`)「あきらめてさっさと歩くんだな。」
(#^ω^)#゚听)ξ(#'A`)ビキビキ「・・・・・・・・・・・。」
- 49 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土)
23:10:27.60 ID:IssnFiKJ0
- さらにかなりの時間登ったあと、唐突に螺旋階段は終わり、ブーン達は開けた場所に出た。
あたりを見渡すと、外に通じる道のようなものが見つかった。
5人はその道をたどった。
道をたどると、水の塔の表面に出た。
ブーンたち3人は思わず立ち止まり、そこから見える景色に見惚れた。
( ^ω^)「きれいな満月だお・・・・・。」
('A`)「ああ。神山満月ちゃんもたじたじの美しさだ。」
ξ゚听)ξ「・・・・・・・見て、水の都があんなにきれい。」
2人はツンの指差す方向を見た。
ξ゚听)ξ「満月の光が湖面の水に反射されて、きらきらって輝いているわ。」
- 50 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土)
23:11:26.81 ID:IssnFiKJ0
- (*^ω^)「・・・・・・・・・・・・・。」
ブーンは水の都ではなく、月明かりに照らされたツンの横顔を見ていた。
ツンは微笑んでいる。そんなツンの瞳も、月明かりを受けてきらきらと輝いている。
そんなツンの姿は、ブーンにとって妖精のように美しく思えた。
(´<_` )「なにをやっている。頂上まであと少しだぞ。」
( ´_ゝ`)「急げ。景色なんぞ腹の足しにもならんぞ。」
流石兄弟はロマンチズムから程遠いようです。
- 51 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土)
23:12:36.43 ID:IssnFiKJ0
- さて、ここは頂上です。
( ^ω^)「おお! これが魔方陣かお!?」
頂上は学校の教室ほどの広さであった。
その真ん中に魔方陣が描かれていて、5人はそれを囲むようにして立った。
ξ゚听)ξ「で、魔方陣を起動させるにはどうしたらいいの?」
( ´_ゝ`)「さっき門を開けた要領でいけば大丈夫とおもわれ。」
ξ゚听)ξ「おkおk。」
ツンは魔方陣に手をついて、しばらくそのままの姿勢であり続けた。
ξ゚听)ξ「・・・・・・・えい!!」
ツンが気合の声を上げると魔方陣が発光した。
それと同時にあたりに衝撃波が走った。
- 52 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土)
23:13:16.18 ID:IssnFiKJ0
- (;^ω^)「あうあう〜〜〜〜!!」
ブーンはひっくり返った。
(;^ω^)「痛いおー、今のはいったい何なんだお?」
ブーンがすぐ起き上がってあたりを見渡すと、みんなひっくり返っていた。
しかし、ツンの姿が無かった。
(;^ω^)「!!」
ブーンは後方から視線を感じた。
- 54 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土)
23:15:11.45 ID:IssnFiKJ0
;゚听)ξ
(;゚ω゚)
振り返ると、空中に浮かんだツンと目が合った。
どうやらツンは魔方陣に直接触れていたため
その衝撃波をもろに受け、頂上から吹き飛ばされたようである。
ツンの体は物理の法則に従い、重力に引かれるままに、はるか下へ、水の都の湖面へと落ちていく。
( ゚ω゚)「ツーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!」
ブーンはツンを追って水の塔の頂上から飛び降りた。
第36話 完