13 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:31:45.60 ID:IssnFiKJ0
第35話( ^ω^)流石兄弟だお!


流石兄弟の家は、水の都の正門の正反対の方向のほとりという、町の外れの外れにあった。


( ^ω^)「・・・・・・ここでイイのかお?」

('A`)「ここだろう。変わり者っていうのは町の外れに住んでいるのが王道だ。」

( ^ω^)「おっおっお。それじゃあ、扉をノックするお。」


ブーンは扉をノックした。
すると、扉ではなく横にある窓が開いた。


(´<_` )「何用か?」
( ^ω^)ノ「おいすーございます。」


ξ゚听)ξ「・・・・・・・この光景、どこかで見たことあるわね。」
(;A;)「(ブーン・・・・・・ちゃんと敬語が言えるようになって、母ちゃんはうれしいわ。)」


14 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:33:17.79 ID:IssnFiKJ0
とりあえず3人は流石兄弟の家に入れてもらった。

            ∧_∧
     ∧_∧  (´<_`  ) 
     ( ´_ゝ`) /   ⌒i
    /   \     | |
    /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
  __(__ニつ/ nurupo  / .| .|____
      \/____/ (u ⊃


( ´_ゝ`)「右を向いている私が、兄の兄者だ。」

(´<_` )「左を向いている私が、弟の弟者だ。」

( ´_ゝ`)「世界の流れはわれらのもの。」

(´<_` )「世界の流石もわれらのもの。」


( ´_ゝ`)bd(´<_` )「われら、二人合わせて流石兄弟!よろしく!」



( ^ω^)「今の紹介の仕方・・・・・・かっこいいお!」
('A`)「俺達も負けてられんな。」


15 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:34:32.87 ID:IssnFiKJ0

 ( ^ω^)     「この菊の紋所が眼に入らぬかお!?」 
     (⊃⌒*⌒⊂)
      /__ノωヽ__)
         

  ( 'A `)        「われらをなんと心得る!? 」
     (⊃⌒*⌒⊂)
      /__ノωヽ__)
         

( ^ω^)bd('A`)「われら、アナル戦隊『実と、肛門』! よろしく!」


ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・。」


16 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:35:49.46 ID:IssnFiKJ0
(´<_`;)「兄者、今のを見たか?」

(;´_ゝ`)「ああ。こんなクオリティの高いアナルを見たのは久々だ。」


流石兄弟は、ブーンと毒男に握手を求めた。


( ´_ゝ`)bd(´<_` )「ナイスアナル! お前たち、流石なやつらだ。」

( ^ω^)bd('A`)「ナイスアナル! お前たちもな!」


二組は、硬い握手を交わした。



ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・・・・。」


17 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:36:53.55 ID:IssnFiKJ0
流石兄弟との間に熱い友情を芽生えさせえたブーン達は、ここに来た経緯を話した。



(´<_` )「まさか、あの裂け目を越えてくるとは・・・。まったくもって流石な奴らだな、兄者。」

( ´_ゝ`)「ああ。数字で言うと、91流石だ。」

Σ(´<_`;)「なんと! 90点台が出るとは・・・・。」

( ´_ゝ`)「本日の『金の流石』は、裂け目の向こう側からお越しのブーンさん達です。」

(´<_` )「は〜い、メロンパン入れになってま〜す。」

ノ( ^ω^)ノ ノ(*'A`*)ノ「びっくりするほどユートピア〜!」




ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・・・・・」


18 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:37:27.79 ID:IssnFiKJ0
(#)A;)「かくかくしかじか、ぼうりょくはんたい。」

(´<_(#)「なるほど、古代文明のなぞを解き明かしたいとな。」

(#)ω;)「はひ、そうなんでふお。」

(#)_ゝ`)「それで、魔法について研究しているわれらを訪ねてきたと?」

ξ゚听)ξ「そうじゃなきゃ、あんたたちなんかに用は無いわよ。」


19 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:38:07.13 ID:IssnFiKJ0
(´<_` )「それでは、われらが知っていることをすべて話そう。」

( ´_ゝ`)「待て、弟者。」

(´<_` )「なんだ、兄者。」

( ´_ゝ`)「情報とはそう簡単に渡せるものではない。それ相応の対価を支払ってもらわないとな。」

(´<_` )「おお! 流石は兄者だ!」

( ´_ゝ`)「という訳だ。それ相応のものを、お前たちから頂こう。」


20 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:38:47.76 ID:IssnFiKJ0
('A`)「・・・・・・ブーン、フリスクはもうないのか?」
(;^ω^)「もう使い切っちゃったお・・・・。」


ブーンはしょうがなくリュックの中を探し出した。


( ^ω^)「・・・・・・・・・お!」
('A`)「何かいいものでもあったのか?」



( ^ω^)ノ「おっおっお〜!  オ  ナ  ホ  〜  ル  ! ! 」




21 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:39:26.62 ID:IssnFiKJ0
(´<_` )「ほう? 何だそれは?」

( ^ω^)「古代機械文明の遺物ですお。こうやってちんちんを突っ込むと・・・・。」



(*^ω^)「は〜んwwwwwうぇうぇwwwwwアサブジュバ〜ンwwwwwwww」



( ´_ゝ`)「なんと! 弟者よ、早速試すのだ。」
(´<_` )「心得た!」



(´<_`*)「おおおおおおwwwwwwwwwwwサティスファ〜クショ〜ンwwww」



#゚听)ξビキビキ「・・・・・・・・・・・・・・・。」


22 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:40:38.47 ID:IssnFiKJ0
(#)_ゝ`)「このオナホールはありがたく戴こう。」

(#)ω;)「・・・・・・・・・・・・(ミルナ先生、ごめんだお)。」

(´<_(#)「さて、それでは本題に入ろう。」

(#)A;)「頼む。いい加減、殴り殺されちまう。」


23 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:41:31.56 ID:IssnFiKJ0
(´<_` )「古代には、二つの空に浮かぶ島があったことは知っているか?」

( ^ω^)「お! 一つは知っているお。FOXのことだお!
     もう一つについては、存在は知っているけど、詳細は知らないお。」

( ´_ゝ`)「それはわれわれも同じだ。われわれも、FOXという名前は知らない。
    知っているのは、『ひろゆき』という名の空中都市だけだ。」


24 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:43:44.55 ID:IssnFiKJ0
( ^ω^)「ひろゆきってなんだお?」

(´<_` )「ひろゆきは、古代魔法文明の中心となった都市で、すべての魔法をつかさどるとされている。」

ξ゚听)ξ「へー。それは興味深いわね。」

( ´_ゝ`)「うむ。ひろゆきには多くの神々が住み、魔法を管理していたらしい。
     これはわれわれの仮説だが、神々というのは強力に魔法を使えた人間だったのだろう。
     神なんぞ、いるわけが無いからな。」

(´<_` )「しかし、機械文明と魔法文明は争うことになる。
     その理由はわからない。

     ただ、ひろゆきの神々は魔法文明の人々と
     機械文明の人々の世界を分かつため、世界を二つに裂いた。
     
     こちらでは、その時にできたのが世界の裂け目だといわれている。」
26 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:45:06.66 ID:IssnFiKJ0
( ´_ゝ`)「二つの世界を分けた理由は簡単だ。
     機械文明の世界のみを雨で洗い流すためだ。

     世界を二つに分けたあと、ひろゆきの神々は機械文明を洗い流すため大雨を降らせた。
     われわれはこれを『ひろゆきの涙』と呼んでいる。」


( ^ω^)「どこかで聞いたことがある名前だお。」

('A`)「シャキンが飲ませてくれた酒の名前だな。
  大雨の名前が由来なのか、はたまた偶然か。
  真相は神のみぞ知る、って奴だな。」


27 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:47:30.18 ID:IssnFiKJ0
(´<_` )「しかし、大雨が降る中、機械文明側から巨大な島が浮かんできた。
     名前は伝わっていないが、それはお前たちがさっき言ったFOXとやらのことなのだろう。」

( ´_ゝ`)「ひろゆきとFOXの戦いはすさまじかったらしい。
     多くの神々は死に、また、多くの機械文明人も死んだ。」

(´<_` )「しかし、最後はひろゆきが・・・・・・魔法文明が勝利したとされる。」

( ^ω^)「お、僕たちの世界でも同じ結末だお。」

( ´_ゝ`)「そのときの伝説があるのだが、
     それによればFOXを葬ったのは火の鳥だったらしい。」

ξ゚听)ξ「火の鳥? 何よそれ?」

(´<_` )「知らん。 FOXが沈むとき、赤い鳥でも見えたんじゃないか?」


28 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:48:49.95 ID:IssnFiKJ0
( ´_ゝ`)「それから、FOXは世界の裂け目の雷雲の中に姿を消した。
     もしかしたら、今でも存在するのかもしれんな。」

( ^ω^)「おっおっお。僕たち、世界の裂け目を越える途中で見たお。」

Σ(´<_` )「まことか!? ・・・・・・・それは興味深い。」

('A`)「で、ひろゆきはどうなったんだ?」

( ´_ゝ`)「ひろゆきは今でも空に浮かんでいるらしい。
     なお、戦いの終了後、残った神々4人のうち3人は人々の力になるために地上に下り、
     1人は魔法の管理のため、ひろゆきに残ったとされている。」


29 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:50:47.37 ID:IssnFiKJ0
( ^ω^)「で、ひろゆきにはどうやっていくんだお?」

(´<_` )「それがよくわからんのだ。」

ξ゚听)ξ「なによ。 役に立たないわね。」

( ´_ゝ`)「おkおk。落ち着けお嬢さん。仮説はある。
     われわれが考えるに、移動方法は魔方陣のようなものを利用した転送魔法だと思うのだ。」

(´<_` )「この世界にはいくつかの魔方陣が見つかっている。
     魔方陣の存在する場所は、風の谷、森の遺跡、そしてこの水の都だ。」

('A`)「じゃあ、その魔方陣を起動させればいいじゃねえか。」

( ´_ゝ`)「それが、われわれは指輪を持たないから魔法を使えんし、魔方陣も起動させられんのだ。」

ξ゚听)ξ「じゃあ、指輪を持っているその土地の長たちに使わせなさいよ。」

(´<_` )「それが、なぜか魔方陣を起動させることを長たちは嫌がるのだ。」



30 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:52:01.37 ID:IssnFiKJ0
ξ゚听)ξ「な〜んか、納得いかないわね。」

( ´_ゝ`)「それはわれわれも同じだ。」

Σ(´<_`;)「!!」



そのとき、弟者は身を乗り出してツンの指を見た。



(´<_`;)「お嬢さん・・・・・この指輪はもしかして・・・・。」

ξ゚听)ξ「あ、これ? 魔法が使える指輪よ。」




(;´_ゝ`)(´<_`;)「・・・・・・・・・・・・・・・。」





31 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:52:26.33 ID:IssnFiKJ0
スチャ      おk。その指輪を渡してもらおうか。
  ∧、            ∧_∧      ∧_ スチャ
/⌒ヽ\  ∧_∧  (´<_`  ) //~⌒ヽ
|( ● )| i\( ´_ゝ`)  /   ハ/i |( ● )|
\_ノ ^i |ハ    \     ヽ | i^ ゝ_ノ
 |_|,-''iつl/  / ̄ ̄ ̄ ̄/   l⊂i''-,|_|
  [__|_|/〉 ._/  ガッ!  /__〈\|_|__]
   [ニニ〉\/____/    〈二二]
   └―'               '─┘


32 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:52:46.94 ID:IssnFiKJ0

\\
 \\\ 
   (⌒\
    \ ヽヽξ#゚听)ξ
     (mJ  ^ ⌒\
      ノ ∩  / /
      (  | .|∧_∧ OKOK。
  /\丿 | (    )お嬢さんマテ!ときに落ち着けって!
  (___へ_ノ ゝ__ノ


33 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:55:28.01 ID:IssnFiKJ0
(´<_(#)「おkおk。お嬢さん、頼みがある。」

(#)_ゝ`)「その指輪と魔法を使い、魔方陣を起動させてはくれまいか?」

ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・その魔方陣ってのは、どこにあるのよ?」

(´<_` )「この都の中心に円錐型の高ーい山があるだろう?
     あの山は中が塔のような構造になっているらしく水の塔と呼ばれているのだが
     その頂上に魔方陣があるらしいのだ。」

ξ゚听)ξ「なによ、『らしい』ってのは?」

( ´_ゝ`)「ふふふ。われわれはその山に登ったことが無いのだ。
    山の入り口に門があり、それは魔法を使えるものでしか開けられないようになっているのだ。」

ξ゚听)ξ「あんたたち、ダメダメじゃない。」


34 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:56:23.97 ID:IssnFiKJ0
ツンは、ちらりとブーンの表情を見た。


(;^ω^)「・・・・・・・・・・・・・・・。」


ブーンは、魔方陣を起動してほしくてたまらないという表情をしていた。


ξ////)ξ「・・・・・・しょうがないわね!協力してあげるわよ!
  べ、別にあんたたちのためじゃないんだからね!あたしがやってみたいからなのよ!」




( ´_ゝ`)bd(´<_` )「ナイスアナル!」
( ^ω^)bd('A`)「ナイスアナル!」




#゚听)ξビキビキ「・・・・・・・・・・・・・・!!」


35 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:56:59.57 ID:IssnFiKJ0

その後5人は仮眠(うち4人は気絶)を取った。
その深夜、5人は水の塔の門の前に集まった。
37 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:57:38.37 ID:IssnFiKJ0
一方、こちらは世界の裂け目の雷雲の中です。


(´・ω・`)「やあ、久しぶりだね。」

( ゚∀゚)「・・・・・・大佐、誰とお話されているのですか?」

(´・ω・`)「うん、気にしないでね。それより、外が騒がしいようだが?」

( ゚∀゚)「はっ! フサギコ総帥をのせたPOP★STARが到着した模様です。」


(´・ω・`)「・・・・・・やれやれ、総帥は僕たちの報告を聞いていないのかな。」


38 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/15(土) 22:58:40.97 ID:IssnFiKJ0
ショボンはFOXに着陸したPOP★STARまで、フサギコを迎えに行った。


(´・ω・`)「これはこれはフサギコ総帥。暴風と雷の中、お疲れ様です。」

ミ,,゚Д゚彡「くだらん挨拶はいい。FOXの調査は進んでいるのか!?」

(´・ω・`)「そのことについては、先日ご報告したはずですが?」

ミ,,゚Д゚彡「あんなもの、報告とは認めん!! だから私がじきじきにここまで来たのだ!」

(´・ω・`)「・・・・・・・・・・・それならば、もう一度申し上げましょう。」




(´・ω・`)「FOXは復活させてはいけません。さもなくば、世界が滅びます。」




第35話 完
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