30 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/09(日) 19:07:51.45 ID:uXMbOUgR0
第4部
第31話( ^ω^)失われた世界 だお!


世界の裂け目を超えてボロボロになったもすかうに別れを告げ、
ブーン達は世界の裂け目の先の、失われた世界を歩き続けた。


失われた世界は自然があふれていた。
ひざの丈ほどある雑草。木々に埋め尽くされた緑の山々。
そして、地平線の彼方まで広がる草原や湿原。


( ^ω^)「いやー、こっちの世界は自然がいっぱいだお!」

('A`)「俺たちの世界は、山といったら岩山、地平線まで広がるのは荒野。
  草原なんてめったに無いからな。」
32 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/09(日) 19:10:17.00 ID:uXMbOUgR0
そんな風にして自然を堪能しながら歩くこと1週間。
ブーン達は飽きてしまった。


( ^ω^)「いやー、誰かに会うどころか、町ひとつ見当たらないお。」

ξ゚听)ξ「こっちの世界って、人いないのかしらね?」

('A`)「どうなんだ? ブーン。」

(;^ω^)「古代史によれば、こっちの世界は魔法文明の世界だったらしいお。
     その人たちは機械文明の人たちと比べて、圧倒的に人数が少なかったらしいから、
     なかなか見つからないのも無理ないお。まあ、そのうち会えるんじゃないかお?」

ξ゚听)ξ「いい加減ね。」

( ^ω^)「おっおっお。魔法文明の伝承なんて皆無に近かったからしょうがないお。」


33 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/09(日) 19:12:21.43 ID:uXMbOUgR0
('A`)「そういえば、こっちにきてツンは魔法使っていないな。」

( ^ω^)「そういえばそうだお。食べ物はおいしい果実がいっぱい生っているから
     ツンの魔法は用なしだったお。」

ξ゚听)ξ「用なしで悪かったわね。どうせあたしは役に立ちませんよーだ!」

( ^ω^)「おっおっお。世界の裂け目を超えたときに、僕を殴ったお返しだお。」

ξ゚听)ξ「一週間も前のことじゃない!ブーンって小さい男ね!」

(#^ω^)ビキビキ「ぼ、僕の息子は小さくないお!言っていいことと悪いことがあるお!」

ξ゚听)ξ「へー。じゃあ、あたしの魔法が用なしってことは言っていいことなんだ。」

( ^ω^)「おっおっお。それは事実だから言っていいんだお。」

ξ゚听)ξ「何ですって!!」



ツンは地面に手をついた。
すると、地面から奇妙な植物が生えてきた。


34 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/09(日) 19:14:21.94 ID:uXMbOUgR0
  (\/)
 (;;\/;;)
  'ヽ 〃
    | |
 | ̄ ̄ ̄|
  | ̄ ̄ |

パックンフラワー


 
Σ(;'A`)「な、なんだこりゃ!?」
;゚听)ξ「な、何なんでしょう?」
36 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/09(日) 19:17:18.53 ID:uXMbOUgR0
___
 o   O ヽ
__o___ .ヽ
 ___ _つ

,つ;^ω^)つ,、   食べられますた。
 ̄ ̄ ̄ ̄  つ
O ̄ ̄o ̄ /
 0 o 。ノ
――― 



どうやら、ツンの土の魔法はパワーアップしたようです。
37 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/09(日) 19:18:48.52 ID:uXMbOUgR0
毒男は食べられたブーンを救出した。


(;^ω^)「おっおっお。危うく消化されるところだったお。」

('A`)「服、溶けてるぞ。」

( ^ω^)「まったく、ツンが魔法を使うとろくなことにならないお。」

ξ゚听)ξ「何ですって!!  こ  の  短  小  男  !  !  」

(#^ω^)ビキビキ「私をあまり怒らせないほうがイイ。」

ξ゚听)ξ「ふん、あんたとなんか絶交よ!」

(#^ω^)ビキビキ「それはこっちの台紙だお!」

('A`)「・・・・・・やれやれ。」


その夜のテントでは、毒男を真ん中に川の字で寝ることになった。


('A`)「まあ、明日になれば元通りになるだろう。」



こうしてブーンたちの一日は終わりました。

第31話 完
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