60 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/06(木) 21:20:07.15 ID:YAxZ00Pz0
第30話( ^ω^)光 だお!


もすかうは、再び暴風と雷の中へと飛び込んだ。
暴風と雷に襲われながら、もすかうはただ前へと進み続けた。


( ^ω^)「毒男さん、座席の後ろが非常に熱いんだお。なんとかしてくれお。」

(;'A`)「エンジンがオーバーヒートしているのか。我慢しろ。根性だ。」

(;^ω^)「・・・・・・・。」


61 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/06(木) 21:21:33.03 ID:YAxZ00Pz0
不調をきたしているのはエンジンだけではなかった。
羽根だけでなく、機体全体がミシミシと悲鳴の声をあげている。



ξ゚听)ξ「びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!」

( ;ω;)「節子・・・・・・それはドロップやないでー!!」



そしてブーンもツンもまた、体力、精神力、ともに限界にきていた。


それでも、もすかうはひたすら前へ進み続けた。


62 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/06(木) 21:22:26.41 ID:YAxZ00Pz0
('A`)「・・・・・・・・・。」


いつしかブーンとツンの声がしなくなった。


それでも毒男は、一人操縦桿を握り続けた。
それでも毒男は、一人前を向き続けた。


しかし、エンジンの出力が落ち始めた。
徐々にもすかうは、その高度を下げていく。




('A`)「・・・・・・・・・限界か。」
64 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/06(木) 21:24:10.35 ID:YAxZ00Pz0
毒男があきらめかけたその時だった。

彼の視線の先に、一筋の光が見えた。



('A`)「・・・・・・もすかう、もう少しだ!」



毒男は、自分の持てるすべての力でアクセルを踏み込んだ。
それに応えるように、もすかうの高度が上がる。



(;'A`)「   I   C A N    F L Y    ! !  」



その時、毒男がトラパーに乗れたかどうかは定かではない。


もすかうは風に乗り、光のさすほうへと飛び込んだ。


65 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/06(木) 21:24:57.89 ID:YAxZ00Pz0
( ^ω^)「・・・・・・・・・。」



気がつくとブーンは地面に寝転がっていた。
丈の長い雑草が、ブーンの体を包み込んでいる。


ブーンは空を見上げた。




( ^ω^)「空がきれいだお・・・・・・。」




66 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/06(木) 21:25:32.21 ID:YAxZ00Pz0
('A`)「気が付いたか。」


毒男が話しかけた。
ブーンは飛び上がるように起き上がった。


(;^ω^)「ここは・・・・・・どこだお?」

('A`)「ふひひwwwwwwあれを見てみなwwwwww」


毒男の指差す先には世界の裂け目の雷雲が見える。



('A`)「俺たちは 世界の裂け目を 越えますた (字余り)」




67 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/06(木) 21:27:29.62 ID:YAxZ00Pz0
1001 名前:1001[] 投稿日:Over 世界の裂け目


 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *   
      +    。  |  |
   *     +   / /   イヤッッホォォォオオォオウ!
            / /
     ( ^ω^ / / +    。     +    。   *     。
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +  ブーン達は世界の裂け目を超えました。
     〈_} )   |           次回も・・・・・・VIPクオリティ!!
        /    ! +    。     +    +     *         
       ./  ,ヘ  |
 ガタン ||| j  / |  | |||
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68 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/06(木) 21:28:19.01 ID:YAxZ00Pz0
ブーンと毒男がはしゃいでいると、ツンが目を覚ました。


ξ゚听)ξ「・・・・・・・・」

( ^ω^)「ツン!やったお!僕たち世界の裂け目を超えたお!」

Σξ゚听)ξ「・・・・・・・・・・・!!」



ツンはブーンを殴り飛ばした。
70 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/06(木) 21:29:11.76 ID:YAxZ00Pz0
(#)ω;)「痛いお〜。ツン、なにするんだお〜。」

ξ;゚听)ξ「痛いのね?痛いのね? ということは、夢じゃないのね!?」

('A`)「ブーンで試すなよ。」


ツンはブーンと毒男の手をとると、子供のようにはしゃぎ始めた。


ξ゚ー゚)ξ「おめでとう!!おめでとう!!やったね!あんたたち!!」


71 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/06(木) 21:30:05.33 ID:YAxZ00Pz0
(#)ω;)ξ゚听)ξ('A`)「・・・・・・・・・。」


三人は飽きるまで世界の裂け目を見続けた。

いつまでも、いつまでも見続けた。


やがて、ブーンが口を開いた。



( ^ω^)「さあ行くお! ここはゴールじゃないお!」



三人はもすかうに別れを告げ、新たな世界へと歩き出した。

第30話 完
第3部 完       推奨BGM  冒険者たち /  Do As Infinity
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