141 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 23:07:25.31 ID:vMv6Ph1L0
第27話( ^ω^)脱出!だお!


暴風と雷が止み、VIP☆STAR内には空気圧縮エンジンの作動音のみがこだまする。
そんな中を、ブーンとツンは進んでいた。


142 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 23:08:12.77 ID:vMv6Ph1L0
ξ゚听)ξ「でも、どうするの?飛行機械のドックの前には衛兵が立っているんでしょ?」

( ^ω^)「おっおっお。耳貸すお。ごにょごにょごにょ。」

ξ////)ξ「やん、・・・・・・息吹きかけないで。耳は・・・・・・弱いの。」

(;^ω^)「感じている場合じゃないお。」


ブーンは走りながらツンに耳打ちした。


ξ゚听)ξ「そんな作戦で大丈夫なの?」

( ^ω^)「大丈夫じゃなくて、大丈夫なようにするんだお!」


ξ゚ー゚)ξ「・・・・・・把握したわ。」


143 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 23:08:49.64 ID:vMv6Ph1L0
ブーンとツンはドックの前に着いた。
案の定、衛兵が二人立っている。


ブーンとツンは二人に近づいていった。


( ^ω^)ノ「おいすー。」

兵士1・2「お、おいすー。」


144 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 23:09:46.12 ID:vMv6Ph1L0
兵士1「ここに何のようだ?飛行服を着ているとなると、お前飛行機械乗りか?」

( ^ω^)「あ、そうですおー。」

兵士2「しかし、飛行機械乗りは全員ドック内に待機になっているはずだが?」

( ^ω^)「おっおっお。バレてしまったか。バレてしまってはしかたないお。」

ξ゚听)ξ「ブーン。明らかにバレていなかったわ。」

( ^ω^)「くらえお! タバスコ水鉄砲だお!」


145 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 23:11:14.64 ID:vMv6Ph1L0
説明しよう!
タバスコ水鉄砲とは、
ツンの水の魔法で水鉄砲を発射する際に、ブーンがタバスコをツンの指の先に置くことで
水鉄砲の水にタバスコの成分を混ぜて発射してしまうという、目に入ったらとっても痛い技なのだ!!
147 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 23:11:57.74 ID:vMv6Ph1L0
兵士1「ああああああああああ!!目がぁ・・・・・・目がぁ!!!!!!!!」


タバスコ水鉄砲は兵士1の目にヒットし、兵士1はムスカと化した。


兵士2「き、貴様!!何をする!!」

( ^ω^)「くらえお! スプレーファイアーだお!!」
149 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 23:12:52.20 ID:vMv6Ph1L0
再び説明しよう!
スプレーファイアーとは、ツンが魔法で火を指先から出した際に
ブーンがスプレー缶の中身をツンの指先越しに噴射して火炎放射にしてしまうという
現実にやったらシャレにならない、とっても恐ろしい技なのだ!!
良い子はマネするなよ!!
151 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 23:13:42.69 ID:vMv6Ph1L0
兵士2「ぎゃああああああああああ!!熱い・・・・・・・・熱いいいいいいいいい!!」

( ^ω^)「おっおっお。悪は滅びるお。」

ξ゚听)ξ「・・・・・・どう見ても悪はあたしたちよね。」


ブーンとツンはドックへの扉を開けた。


152 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 23:14:30.44 ID:vMv6Ph1L0
扉を開けたすぐそばには、運の悪いことにジョルジュがいた。


Σ(;゚∀゚)「お、お前ら!どうやってここまで来たんだ!?衛兵はどうした!?」

( ^ω^)「おっおっお。今頃天国への階段を上っているお。」

ξ゚听)ξ「上っていません。」

(;゚∀゚)「くそ!!お前たち、この二人を捕まえろ!!」


ジョルジュと整備兵たちがブーンとツンに向かってきた。


( ^ω^)「くらえお!こしょうストーム!!」


153 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 23:15:07.80 ID:vMv6Ph1L0
またまた説明しよう!
こしょうストームとは、ツンが魔法で風を起こしている最中に
ブーンがこしょうのフタをひっくり返すことで、こしょうを風に乗せてばらまくという
花粉症の人ならその恐怖がわかるであろう、何気に恐ろしい技なのだ!!


154 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 23:16:00.49 ID:vMv6Ph1L0
こしょうが舞うドック内では、兵士たちがくしゃみをし
目をこすりながら転げ回るという、地獄絵図が繰り広げられていた。


('A`)「ブーン!こっちだ!」
( ^ω^)「把握したお!!」


ブーンとツンはタラップから飛び降り、もすかうに飛び乗った。


('A`)「準備はいいか?ゴーグルは絶対つけろよ!」

( ^ω^)「おkおk!!」
ξ゚听)ξ「準備完了よ!!」


毒男はドックのハッチに向かって機銃を放った。
ハッチははずれ、雷雲の彼方へ消えていく。



('A`)「もすかう発進!!」



プロペラのバラバラという始動音とともに、もすかうはVIP☆STARの外へと飛び出した。
156 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 23:18:35.67 ID:vMv6Ph1L0
一方、ここはブリッジ。


兵士「大佐!もすかうがハッチを破壊し、無断で発進しました!」

(´・ω・`)「ふーん。どっちに向かっているの?」

兵士「極東基地の反対側、世界の裂け目のさらに奥の方です。」

(´・ω・`)「なら放っておいていい。それより、残りの4機をFOXへ向かわせて。」


兵士「はい。
  ・・・・・・お、おっぱいイーグルがもすかうを追って発進したようです!」


(´・ω・`)「なんだと!!」


普段まったく怒りを表さないショボンの怒鳴り声に、ブリッジはしんとした。


(´・ω・`)「ジョルジュの・・・・・・・・・バーローが。」


ショボンは強くこぶしを握り締め、ブリッジの壁を殴りつけた。
ガンッ、という乾いた音がブリッジには鳴り響いた。

第27話 完
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