125 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 22:51:06.83 ID:vMv6Ph1L0
第26話( ^ω^)空に浮かぶ島だお!


VIP☆STARが雷雲の中に突入して1時間。
ブリッジはおろか、VIP☆STARは内部すべてが戦場となっていた。


126 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 22:51:51.92 ID:vMv6Ph1L0
兵士「下部デッキ破損!!至急処置に迎え!!」

兵士「風が強すぎます!!姿勢制御できません!!」

兵士「空気圧縮エンジンの出力低下!!もっと出力をくれ!!」

兵士「便所の水が逆流!!中に入っていた兵士がウンコまみれです!!」

ブライト「後方、弾幕薄いよ!!何やってんの!!」

マリュー「キャー!!」

ジョルジュ「( ゚∀゚)o彡゜乳揺れ!乳揺れ!おっぱい!おっぱい!」



そんなわけで、ブーンとツンもいやおうなしに右往左往させられる羽目になった。



127 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 22:52:43.02 ID:vMv6Ph1L0
(;^ω^)「あうあう〜。」
ξ゚听)ξ「もう駄目・・・・・・。」


発進から3時間。2人はブリッジの隅で死んでいた。


(;´・ω・`)「う〜ん、まだFOXは見つからないの?」


兵士は首を振った。


(;´・ω・`)「・・・・・・・・・これはいかんね。」


128 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 22:54:05.72 ID:vMv6Ph1L0
すると、荒巻がブリッジに姿を見せた。


/ ,' 3 「騒々しいね。目が覚めちゃったよ。」

(´・ω・`)「寝てたのかい?
     ぶ  ち  殺  す  ぞ   」


/ ,' 3 「進路はあってるの?」

兵士「はあ・・・コンパスは特別製ですので、雷の中でも進路は狂うはず無いんですが・・・・・。」

(;´・ω・`)「残念ながら迷子になっている、というわけなんだよ。」
130 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 22:55:15.81 ID:vMv6Ph1L0
そのとき、ブリッジの隅で死んでいたツンが立ち上がった。


Σξ゚听)ξ「!!」

( ^ω^)「・・・・・・お、ツン、どうしたお?」


ツンの尋常じゃない様子に、ブリッジの視線が集まる。


ξ;゚听)ξ「右から・・・・・・すごくいやな感じがする。
     私の存在が全否定されるような・・・・・そんな感じが・・・・・・。
     これがもしかして・・・・・・FOX?」


131 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 22:55:56.63 ID:vMv6Ph1L0
ブリッジに沈黙が流れる。
その沈黙を破ったのは荒巻であった。


/ ,' 3 「右舷に進路をとりなさい。」


兵士は戸惑っている。何の根拠もない、女の戯言に付き合えというのだから無理もない。


/ ,' 3 「ほっほっほ。女性の直感というものは、信じるに値するものじゃよ。」



(´・ω・`)「・・・・・・・・・進路を右舷に。早急に。」


132 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 22:57:51.42 ID:vMv6Ph1L0
どのくらいの時間がたっただろうか。
長かったような、短かったような、今ではよくわからない。

暴風雨と雷の中、VIP☆STARは黒の世界を進み続けた。
最後に巨大な雷が、VIP☆STARのブリッジの前にいなないた。
そのときだった。




ずべての音が・・・・・・・・・・・・消えた。



133 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 22:58:45.67 ID:vMv6Ph1L0
/ ,' 3 「・・・。」

(;´・ω・`)「・・・・・・。」

ξ;゚听)ξ「・・・・・・・・・・・・。」

(;゚ω゚)「・・・・・・・・・・・・・・・・。」


134 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 22:59:44.45 ID:vMv6Ph1L0
絶句した。

黒の世界のその真ん中に、巨大な島が浮いている。
東京ドーム何個分で表せる、そんなちゃちな大きさじゃない。

上面は普通の島。その真ん中に、細長い塔のようなものがいくつも立っている。
島の側面からは、砲台だろうか? 筒のようなものがいくつか見える。
そして、島の底には巨大な、大小さまざまな四角い棒が木の根のように生えている。


その島は、確かにそこに浮かんでいた。


135 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 23:00:25.21 ID:vMv6Ph1L0
どのくらいその光景を見ていただろうか。
ブーンはツンの手をとった。


( ^ω^)「行くお。僕たちの目的地は、あそこじゃないお。」
ξ////)ξ「あ・・・・・・。」


二人はブリッジを出て行った。


そんな二人の様子をちらりと見て、ショボンはつぶやいた。





(´・ω・`)b「・・・・・・グッドラック。幸運を。」


136 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/05(水) 23:02:58.81 ID:vMv6Ph1L0
二人は自室で飛行服に着替えると、すぐに駆け出した。

目指すはもすかう。
僕たちを、世界の裂け目の向こう側に連れて行ってくれる箱舟だ。

第26話 完      
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