- 18 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
20:43:06.29 ID:9C7I1jdK0
- 第23話( ^ω^)最終報告会議だお!
軍本部の大会議室。
縦長の巨大な机の上に、軍の高官たちが一同に会している。
そんな厳粛たる雰囲気の中、ブーンの緊張は極度に達していた。
- 19 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
20:44:12.86 ID:9C7I1jdK0
- そして、ブーンの発表の番がやってきた。
(´・ω・`)「それでは、FOXの存在可能性とその存在位置について、
東部支部情報兵内藤から報告させていただきます。」
(;^ω^)「は、はひですお!ほ、本日はお日柄も良く、雨がざーざー降っていますお!」
(´・ω・`)「これはいかんね。」
ショボンは両手の人差し指を合わせると、ブーンのアナルに照準をあわせた。
db(´・ω・` )「ぶすっとね。」
( ゚ω゚)「サプラーーーーーーーーーーーーイズ!!!!!」
- 20 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
20:45:46.61 ID:9C7I1jdK0
- 幸か不幸かブーンの緊張はアナルの痛みでどうでも良くなっていた。
発表はスムーズに進んだ。
( ^ω^)「3年間、この大陸の古代文明の伝承について、
口頭のもの、文章化されたもの、すべてを実際聴きにいきましたお。
そこから新たに伝承の発見もあり、それらをすべて再調査しましたお。
その結果がこちらですお。」
ブーンはプリントを配布した。
- 21 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
20:46:50.35 ID:9C7I1jdK0
- ( ^ω^)「これはすべての伝承のうち、
FOXについての話が含まれる伝承の、大陸における分布を表したものですお。
ご覧のとおり伝承の分布は各地に点在しており、なんら規則性はありませんお。」
( ^ω^)「このことについてわれわれは大いに頭を悩ませましたお。
その結果、一つの仮説が浮かんできましたお。」
- 22 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
20:49:21.71 ID:9C7I1jdK0
- ( ^ω^)「文明の終末が大雨によるものだとする荒巻教授の説は、
すでに通説となっていますから皆さんご存知だと思いますお。
そして伝承の研究の結果、FOXの存在も文明の終末期に当たることが判明しましたお。」
( ^ω^)「これらのことを総合した結果、こういう仮説にたどり着きましたお。
『大雨が降る中、機械文明は最後の希望としてFOXを空に浮かべた。
そのため、大雨の雲に邪魔されFOXの存在を目視できるものと出来ないものが存在した。
もちろん、大雨の混乱のためFOXの存在を知ることの出来なかったものたちも存在した。
つまり、FOXの存在を知るものと知らないものに分かれた。
そのためにFOXについての伝承は少なく、また分布にも相関性が無い』
こういう仮説ですお。
伝承の少なさを考えると、大雨のため混乱していた人々の方が多かったと思われますお。」
- 23 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
20:51:19.31 ID:9C7I1jdK0
- ( ^ω^)「で、FOXの最後についてですが、地上に落ちた、ということで伝承は共通していますお。
それではFOXは消滅したのか?答えは否ですお。」
( ^ω^)「FOXは巨大な機械の島とされていますお。
そんなものが地上に落ちたら、大地には何らかの痕跡が残るはずですお。
しかし、この大陸にそのような痕跡はありませんお。」
( ^ω^)「その痕跡は世界の裂け目ではないのか?と思う方もいらっしゃるでしょうお。
しかし、すべての伝承は世界の裂け目の発生はFOXが現れる以前としていますお。
つまり、FOXの落下により世界の裂け目が出来たというのはありえないんですお。
したがってFOXは消滅していない、こういう結論にたどり着きましたお。」
( ^ω^)「以上のことで、FOXの存在可能性の高さについてはわかってもらえたと思いますお。」
- 24 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
20:53:06.22 ID:9C7I1jdK0
- ブーンは一息入れてアナルをさすった。
そして再び報告を始めた。
( ^ω^)「では、FOXはどこにあるのかという疑問に答えますお。
大地に落ちたように見え、かつ古代から今まで確認されないような場所。
その条件を満たすのは、ずばり世界の裂け目の雷雲の中ですお!」
( ^ω^)「極めつけは、世界の裂け目の雷雲の中の無風地帯の存在ですお。
極東基地による調査データの結果、その無風地帯は最低でも半径一キロ以上。
ここ以外にFOXがあることは考えられませんお。
これで報告は以上ですお。」
ブーンの報告は終わった。
- 25 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
20:53:40.27 ID:9C7I1jdK0
- (´・ω・`)「いやいや、ご苦労さん。」
( ^ω^)「おっおっおっ。アナル以外無事に終わってよかったですお。」
会議は続いた。
報告が終わったため余裕が出来たブーンは、辺りを見回してみた。
Σ( ^ω^)「・・・・・・・・・・お!?」
- 26 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
20:54:25.41 ID:9C7I1jdK0
- ( ゚∀゚)「それでは、飛行機械の製作状況についての報告を始めさせていただきます。
報告者は極東基地飛行機械研究兵、毒男です。」
('A`)「報告を始めます。」
( ^ω^)「(毒男・・・・・・3年ぶりだお)。」
ブーンは毒男に眼をやった。
すると毒男もこちらをちらりと向いてブーンに笑いかけた。
( ^ω^)「(おっおっお。相変わらずキモい笑顔だお。)」
- 27 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
20:55:31.04 ID:9C7I1jdK0
- ('A`)「われわれは世界の裂け目を越えることが出来る飛行機械を製作する前に、
世界の裂け目の雷雲の調査から行いました。
その結果、飛行の際最も障害となるのは暴風と雷だということが判明しました。」
('A`)「われわれは暴風と雷のレベルを測定し、それに耐えうるだけの素材を選定しました。
素材として現段階で最も強い金属を使い、雷対策として絶縁体でコーティングしました。」
- 28 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
20:57:00.09 ID:9C7I1jdK0
- ('A`)「これらの素材と技術を使用し設計した巨大飛行機械VIP☆STARは、現在90%完成。
一ヵ月後には飛行できます。
二番艦のPOP★STARは、完成度50%の状態ですのでしばらくは飛行できません。
巨大飛行機械内に搭載する小型飛行機械については、VIP☆STAR搭載分の
もすかう、おっぱいイーグルCup F、その他3機が完成しております。
報告は以上です。」
- 29 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
20:58:54.37 ID:9C7I1jdK0
- ミ,,゚Д゚彡「報告ご苦労。」
毒男の報告が終わると、最も上座に座っていた男が立ち上がった。
軍の総帥、フサギコである。
- 30 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
20:59:24.01 ID:9C7I1jdK0
- ミ,,゚Д゚彡「では、FOX発見プロジェクトの最終段階に移る。
極東基地のものたちは一ヶ月以内にVIP☆STARを完成させよ。
ショボン大佐。」
(´・ω・`)「はっ。」
ミ,,゚Д゚彡「貴様を先遣隊隊長に任命する。旗艦としてVIP☆STARを与える。
人員の選定は貴様の裁量に任せる。なんとしてもFOXを発見するのだ!」
(´・ω・`)「御意にございます。フサギコ総帥はご同行なされないので?」
ミ,,゚Д゚彡「わしは発見の報告があり次第、二番艦のPOP★STARでFOXに向かう。」
(´・ω・`)「・・・・・・はっ。」
ミ,,゚Д゚彡「先遣隊は二ヶ月以内にVIP☆STARでFOXへと向かえ!以上!解散!!!」
出席者全員が立ち上がり、敬礼をした。
一人を除いて。
/ ,' 3 「・・・・・・Zzz・・・・・あ、終わったの?」
- 31 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
21:00:28.06 ID:9C7I1jdK0
- その後、ブーンとツンと毒男は宿舎の毒男の部屋で3年ぶりの再会を喜んでいた。
( ^ω^)「久しぶりだお!まさかこんなところで会うとは思わなかったお。」
ξ゚听)ξ「久しぶり。相変わらずキモイ顔ね。」
('A`)「ブーン、とりあえずこの女を黙らせろ。」
- 32 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
21:01:04.00 ID:9C7I1jdK0
- お互いの3年間のことを軽く語り合ったあと、本題に入った。
( ^ω^)「で、飛行機械は出来たんだお?」
('A`)「ふっふっふ。もちろんだ。
VIP☆STARと同じ技術と材料を使っているから、はっきり言ってすごいぞ。」
( ^ω^)「おー。で、VIP☆STARってどんなんだお?」
('A`)「まあ、極東基地に来ればわかるって。」
- 33 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
21:02:01.75 ID:9C7I1jdK0
- ('A`)「で、ブーン。安全な航路の発見は出来たか?」
( ^ω^)「うーん、やっぱり無風地帯を経由していくのが最も安全だと思うお。」
('A`)「そうか。なら決まりだな。」
ξ゚听)ξ「何がよ?」
('A`)「ふっふっふ。『世界の裂け目を超えよう作戦』の内容がだよ。」
ξ゚听)ξ「ネーミングセンス皆無ね。」
( ^ω^)「kwskだお!」
('A`)「はい、正座してー。」
- 34 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
21:03:38.39 ID:9C7I1jdK0
- +
+
+ ( ^ω^)
(0゚つと ) +
+ と__)__)
+
+
+ ξ ゚听ξ
(0゚つと ) +
+ と__)__)
- 35 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
21:04:28.51 ID:9C7I1jdK0
- ('A`)「さて、軍のFOX発見プロジェクトの実行は二ヶ月後に決まりました。
俺たちは、それになんとしても同行しまーす。」
( ^ω^)「はいはいキモイキモイ。」
(#'A`)「FOXが発見されたら、まずVIP☆STAR内に搭載されている小型飛行機械が発進し、
VIP☆STARの着陸場所の調査に行くことになっている。
そのときに俺たちは脱出し、世界の裂け目の向こう側を目指す。」
ξ゚听)ξ「なるほど。キモイのに頭はいいのね。」
('A`)「ブーン、この女を何とかしてくれ。」
- 36 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
21:05:40.24 ID:9C7I1jdK0
- ('A`)「この作戦の前提条件は俺たちがFOX発見プロジェクトの先遣隊に任命されることだ。
俺は確実に任命されるだろうが、お前らはわからん。
だからなんとしても先遣隊に任命されてくれ。」
( ^ω^)「わかったお。」
ξ゚ー゚)ξ「ふふふ、付きあってやるわ。あんたたちの行く末、しっかり見届けてやるから。」
- 37 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
21:06:32.37 ID:9C7I1jdK0
- そのとき毒男の部屋の扉が開いた。
( ゚∀゚)ノ「よー、毒男!」
Σ(;^ω^)Σξ;゚听)Σξ(;'A`)「!!」
( ゚∀゚)「ん?どうした?面白い顔して。」
('A`)「い、いや、なんでもない。それより何のようだ?」
( ゚∀゚)「会議も終わったことだし、おっぱいパブ行かない?」
('A`)「あ、すぐ準備する。外で待っていてくれ。」
( ゚∀゚)「あいよー。」
- 38 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
21:07:05.38 ID:9C7I1jdK0
- ジョルジュは部屋から出て行った。
(;^ω^)「いやー、びっくりくりくりクリトリスだお。」
ξ゚听)ξ「聞かれちゃったんじゃないの?」
('A`)「そんなことは・・・・・・ないと思うが。」
( ゚∀゚)「・・・・・・・・・・。」
- 39 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/07/03(月)
21:07:32.91 ID:9C7I1jdK0
- 翌日、ブーンとツンは東部支部に、毒男とジョルジュは極東基地にそれぞれ戻りました。
第23話 完