- 524 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/06/28(水)
22:39:10.58 ID:t4Jl4Iok0
- 第14話( ^ω^)魔女はツンデレ少女だお!
食後、ブーンたちは雑談していた
('A`)「俺は毒男。このへちゃむくれはブーン。よろしくな。」
( ^ω^)「ブーンだお。よろしくだお。」
ξ゚听)ξ「・・・ツンよ。」
彼女は、名前のとおりツンツンした態度の、二十歳前くらいの女の子だった。
- 525 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/06/28(水)
22:40:15.27 ID:t4Jl4Iok0
- ('A`)「で、助けてもらって悪いんだが、あんた何者だ。」
( ^ω^)「ちょい待つおwwwww
いくらなんでもそれは失礼じゃまいかwwwwww」
('A`)「無礼は承知だ。
しかし、こんな未開の樹海で若い女が独りで住んでる。
百歩譲っても怪しいだろ。」
- 526 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/06/28(水)
22:40:47.17 ID:t4Jl4Iok0
- ξ゚听)ξ「ふん。あたしがどんな素性にしろ、あんた達には何の関係もないわ。」
('A`)「もっともだ。あんたの素性を知りたいのは俺個人の好奇心に他ならない。
もしあんたが良ければ、話してはくれないか?」
ξ゚听)ξ「・・・・。」
ツンは警戒しているようだ。まあ、それも当然ではあるが。
- 529 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/06/28(水)
22:42:22.78 ID:t4Jl4Iok0
- 沈黙がその場を支配する。
それを破ったのはブーンであった。
( ^ω^)「僕も知りたいお!
君みたいなかわいい女の子がどうしてこんなところに閉じこもっているんだお?」
ξ////)ξ「かわいいって・・・何言ってんのよ。」
( ^ω^)「インディアン嘘つかな〜い、お。
ツンは樹海から出て、新しい世界を見たいを見たいとは思わないのかお?」
ξ゚听)ξ「それは・・・・思うけど・・・。」
( ^ω^)「こんな樹海に閉じこもっていても何もはじまらないお!
なんなら僕たちと一緒に樹海の外に出ようお!」
ξ゚听)ξ「・・・・。」
( ^ω^)「樹海の外にはたくさんすんごいものがあるお。機関車、飛行機、
世界の裂け目やたくさんの遺跡、きれいな草原や広大な荒野。
特に飛行機械から見た世界は勃起ものだお!!!!!」
('A`)「てめえwww数分で飽きてたじゃねえかwwwwwwww」
- 530 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/06/28(水)
22:44:06.84 ID:t4Jl4Iok0
- ブーンが樹海の外について熱く語っていると、
ツンは指をいじくりだし、何かを取り出して言った。
ξ゚听)ξ「コレ、つけて。」
指輪だった。
( ^ω^)「お、プロポーズかお?
僕でよければ、喜んで承りますおー。
初夜は今夜でいいですかお?」
ξ////)ξ「ば、馬鹿じゃないの!いいから付けて。」
ブーンは人差し指に指輪をつけた。
- 531 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/06/28(水)
22:45:21.51 ID:t4Jl4Iok0
- ξ゚听)ξ「付けたら『あ・・・熱いの。』って唱えて。」
( ^ω^)「うはwwwwテラモエスwwwwwww
『あ・・・熱いの。』」
そのときだった。
なんということでしょう。
指輪を付けたブーンの人差し指から、100円ライターほどの炎が出てきたではありませんか!
- 532 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/06/28(水)
22:46:21.41 ID:t4Jl4Iok0
- Σ(;^ω^)「ちょwwwwなんだおこれwwwww」
Σ('A`;)「こりゃどういうことだ!?ブーン、俺にも貸せ!」
毒男はブーンの指から指輪を外し、自分の人差し指に付けた。
('A`)「『あ・・・熱いの。』」
( ^ω^)ξ゚听)ξ「きめええええwwwwwwwwww」
するとどうでしょう。
毒男の人差し指からも小豆ほどの大きさの炎が出たではありませんか。
- 533 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/06/28(水)
22:47:06.06 ID:t4Jl4Iok0
- ( ^ω^)「ツン、コレは一体全体どういうことかお?」
ξ゚听)ξ「これは・・・・魔法よ。」
工工エエエエ(;^ω^)('A`;)エエエエ工工
- 535 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/06/28(水)
22:48:57.42 ID:t4Jl4Iok0
- ξ゚听)ξ「魔法はこの指輪をつけると使えるの。一個しかないけどね。
でも魔法を使うには、指輪と、適性条件が必要なの。」
( ^ω^)「適性条件ってなんだお?」
ξ゚听)ξ「それは『自然を愛する優しい心』よ。」
- 536 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/06/28(水)
22:50:16.82 ID:t4Jl4Iok0
- ('A`)「えらく抽象的だな。」
ξ゚听)ξ「まあね。でもそんな抽象的な条件だからこそ、
条件をそろえて悪用しようとする奴に魔法は使うことはできないわ。」
( ^ω^)「僕は遺跡発掘のときなんか野宿ばっかりだったし、
他の時にもよく野宿していたから自然は大好きだお。」
('A`)「俺も荒野に住んでいたし、何より空が大好きだからな。自然とはよく触れ合ってたぜ。」
ξ゚听)ξ「それに魔法が使えるみたいだし、とりあえずはあんた達を信頼してもいいみたいね。」
( ^ω^)「なら、僕たちと一緒に樹海を出るかお!?」
- 537 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/06/28(水)
22:51:06.67 ID:t4Jl4Iok0
- ξ゚听)ξ「それは・・・しばらく考えさせて。
それまでの間、この家に居てもいいから。」
('A`)「ありがたくそうさせてもらうよ。」
ξ////)ξ「べ、別にあんたたちのためじゃないわよ!あたしのためなの!」
( ^ω^)「はいはい、ツンデレツンデレ。」
ξ゚听)ξ「じゃあ、あたしもう寝るわ。オヤスミ。」
ツンは部屋から出て行った。
- 538 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/06/28(水)
22:52:04.61 ID:t4Jl4Iok0
- ( ^ω^)「うひょwwww魔法wwww大発見ktkr!!!!!!」
('A`)「良かったじゃねえか。お前の夢が一つ叶ったな。」
( ^ω^)「二つだお!きっとツンは『魔族』だお!!
仲間にすれば、魔法文明の情報が聞けるお!
なにより、世界の裂け目越えの貴重な戦力になるお!!」
('A`)「まあ、仲間になるかならんかは彼女しだいだ。のんびり待とうや。」
( ^ω^)「そうだおね。今日はふかふかのベッドで寝れるお!オヤスミだお!」
- 539 :78 ◆pP.8LqKfPo :2006/06/28(水)
22:53:06.45 ID:t4Jl4Iok0
- そのとき部屋の扉が開いた。
ξ゚听)ξ「寒いから暖炉に火をつけて。
あ、薪無いから、薪割りからお願いね。居候ども。」
(#^ω^)(♯'A`)「・・・・・・。」
その日、樹海には深夜まで薪割りの音が響き続けたそうです。
第14話 完