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名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/14(金) 21:37:02.98 ID:z47a5ZKQ0
- エピローグ
投下開始
- 1
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/14(金) 21:41:22.21 ID:z47a5ZKQ0
- ジリリリリリ・・・・・・・カチャン
( ´ω`)「ん・・・朝かお・・・」
人を起こすためのそれは設定した時間にけたたましいサイレンを鳴らす。
布団と一体化していたブーンはゆっくり立ち上がり髪を撫でながら身だしなみを整えるため洗面所へ向かった。
ピンポーン
顔を洗っている間にチャイムが鳴るが幾分途中のため切り上げることが出来ない。
10秒もしないうちにまたチャイムが鳴る
ピンポーン、ピンポピンポピポピポピポピポピンポーン。
(;^ω^)「誰だお・・・チャイムなんかそんなに鳴らさなくても良いお」
タオルで顔を拭きながらドアスコープを覗く
そこには見覚えのある女の子が一人・・・
- 72
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/14(金) 21:43:23.50 ID:z47a5ZKQ0
- ξ#゚听)ξ「もうっ!また寝坊かしら・・・」
( ^ω^)「お客さん!ちょっと待っててくれお!」
( ^ω^)(ツンだお!朝から会えるなんてwktkせざるを得ないお!)
その時できるせいいっぱいの身支度をしてツンを出迎えることにした。
- 4
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/14(金) 21:45:03.35 ID:z47a5ZKQ0
- ξ゚听)ξ「全く・・・まだ寝ちゃってるかと思ったじゃない!」
(;^ω^)「ごめんお・・・ちょっとタイミングが悪かったんだお・・・」
ξ*゚听)ξ「まあ良いわ、今日は伝えることが二つあって来たの。ブーンね・・・あの・・・そのね・・・この前のこともあって言えなかったんだけど・・・」
( ^ω^)「ん?なんだお?」
ξ////)ξ「私病気とか関係なくあなたのことがね・・・す・・・す・・・」
( ^ω^)「す?」
ξ////)ξ「す・・・すき・・・」
( ^ω^)「やき?」
ξ////)ξ「そうそう!家ですき焼きするから今日食べに・・・って」
ξ#゚听)ξ「違うわあああああああい!!」
スパーン
ツンはどこから取り出したのか手にスリッパを持ってブーンの頭をはたいていた。
- 75
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/14(金) 21:46:53.67 ID:z47a5ZKQ0
- (;^ω^)「あぅあぅ・・・いきなりなんなんだお・・・」
ξ#゚听)ξ「もういいわよ!あんたの要望どおり今日すき焼き作るから食べに来なさいよ!!」
そう言ってツンはブーンの家を出て行った。
( ^ω^)「あんなにぶりぶり怒ってたらお尻がぶりぶり突き出ちゃうおw」
油断していた・・・としか言いようがないだろう。
ツンは伝え忘れていたことを伝えるためにドアに手をかけ扉を開いたところだった。
- 77
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/14(金) 21:49:57.31 ID:z47a5ZKQ0
- (;^ω^)「おっおっおっおっお・・・」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ξ )ξ「誰のお尻が・・・突き出してるって・・・?」
(;^ω^)「・・・何も・・・言って無いお・・・」
ξ )ξ「お尻もお腹も二の腕もプニプニしてて・・・体が油断してプヨプヨしてるってのは・・・誰のことだ・・・?」
(;^ω^)「誰もそこまで言ってないお・・・」
プッツ─────ン!
ξ )ξ「確かに聞いたぞ コラ────────ッ!」
(;^ω^)「ひぃいいいいい!!」
ブーンは必死で逃げる。
ξ )ξ「どこ隠れやがったあ──── スッタコがぁ〜〜〜〜ッ」
(;^ω^)「た・・・助けてくれお・・・」
部屋の隅まで逃げたが命運尽き果てたようだ・・・ツンは目の前で仁王立ちをして・・・
ξ )ξ「けなすやつあ ゆるさねえ〜〜〜〜 何者ンだろーと黙っちゃあいねえッ!」
ドゴォッ!
- 79
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/14(金) 21:52:06.28 ID:z47a5ZKQ0
- (#)ω^)「・・・」
ξ゚听)ξ「というわけで・・・喫茶店で店長が呼んでたわよ。」
冷静に伝えるべきことを伝えてツンは静かに立ち去った。
ツンが出てすぐに身支度を整えてブーンも家を出る。
街を眺めていると世界が元に戻った様子が見て取るようにわかる。
誰もかれもこの八日間の出来事を信じることはなく口に出す者は全く居なかったが、誰の記憶にもちゃんと残っているのだろう・・・多分
喫茶店につき中に入る。
カラコロカラコロ
ミ,,゚Д゚彡「おう!世界のヒーローブーン様じゃねぇかw」
ノパ听)「お前のおかげで助かったああああああああ!!」
(*゚∀゚)「メイド姿気持ち悪かったなwwwwww」
喫茶店のメンバーは全員信じる側の人間のようだ。
- 81
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/14(金) 21:54:26.88 ID:z47a5ZKQ0
- まだ朝早いため客の姿は無く四人だけしか居なかった。
他愛も無い話に華が咲き、なんだ・・・こんなことで呼ばれたのか・・・と拍子抜けしていると店長が。
ミ,,゚Д゚彡「スタッフルームで待ち人がいるぜ。行ってこいよ。」
そう言われて奥へ向かう。
スタッフルームの中にはクーが居た。
- 82
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/14(金) 21:56:06.02 ID:z47a5ZKQ0
- 川 ゚ -゚)「やぁ、ブーン」
( ^ω^)「・・・こんにちはだお」
川 ゚ -゚)「そう硬くならないで欲しい。私は君に言わなくちゃならないことがある。」
( ^ω^)「・・・」
川 ゚ -゚)「世界を救うという大義名分を利用して私は君への想いを叶えてしまった。だが・・・本当はあんな風な形ではなく君から告白の返事を聞いてからにしたかった。」
( ^ω^)「・・・」
川 ゚ -゚)「どんな結果でも甘んじて受けよう。さぁ・・・ブーン、そろそろ告白の返事聞かせてもらおうか・・・」
( ^ω^)「・・・・・・そうだおね・・・今まで流しに流して何も言ってなかったお・・・」
川 ゚ -゚)「・・・」
- 83
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/14(金) 21:57:46.05 ID:z47a5ZKQ0
- ( ^ω^)「ごめんお・・・その気持ちには答えれそうにないお・・・」
川 - )「・・・」
(*^ω^)「でも、告白されるなんて初めてだから嬉しかったお!」
川 ー )「フッ・・・」
クーは少し自嘲気味に笑い
川 ゚ー゚)「君は空気が読めない男だな・・・・・・そうだな・・・じゃあこれからも友達・・・でいいのかな?」
( ^ω^)「これからもよろしくだお!」
案外すっきりとした別れだった
すぐにブーンは部屋を出て部屋の中は自分一人になった。
川 ー )(これで・・・よかった・・・)
悲しくはなかった・・・そう、悲しくはなかったはずだが・・・クーの頬には一筋の涙がこぼれていた。
- 84
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/14(金) 21:59:39.13 ID:z47a5ZKQ0
- ブーンは喫茶店をでて次に向かう場所に車を走らせた。
( ^ω^)(これで・・・よかったんだお・・・)
ブーンは後悔はしなかった。むしろはっきりと言えることがあった。
( ^ω^)(自分の恋に素直に生きるお!)
- 85
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/14(金) 22:01:19.67 ID:z47a5ZKQ0
- 車は病院につきブーンは病院に入っていく。
しばらく待って診察室へ通される。
レントゲンを数枚撮って医者が出てくる。
( ・∀・)「これならば・・・うん、これならすぐにギブスもはずせるようになりますよ。次週また来てください。」
( ^ω^)「先生・・・一つ聞いて良いですか?」
( ・∀・)「ん?どうしたんだい?」
( ^ω^)「先生の性別は?」
( ・∀・)「禁則事項です♪」
( ^ω^)「きめぇwwwwwwwwwwww」
先生は左手をピシャリと叩き診察室から追い出した
(;^ω^)「マジで手加減なしだったお・・・」
暇だったブーンは前に自分も使っていた病室に向かった。
- 86
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/14(金) 22:02:59.46 ID:z47a5ZKQ0
- 病室には二人の男が横になっていた
( ^ω^)「おいすー」
('(゚∀゚∩「こん」
/ ,' 3「こんにち〜は」
( ^ω^)「・・・でぃさんは・・・?」
地雷でも踏んだのだろうか二人の男はバツが悪そうに顔を見合わせている。
( ^ω^)「・・・そうかお・・・」
察したブーンはそれ以上は何も言わなかった。
一度しか会ったことがなくても会話をする間は楽しいものだった。
( ^ω^)「そろそろ行くお。」
('(゚∀゚∩「またこいよ!」
/ ,' 3「きてね」
( ^ω^)「把握w」
笑顔のまま外に出てブーンは思った。
死にたがっていた自分が生きて
死にたくなかったであろう人が死ぬ
なるほどなるほど、性別転換以上に世の中というのは変わったものである。
- 88
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/14(金) 22:04:48.15 ID:z47a5ZKQ0
- 病院から出ようとしているときに声をかけられた。
振り返るとそこに弟者が居た。
(´<_` )「兄者が呼んでいる。きてくれないか?」
( ^ω^)「あいお」
しばらく歩いて関係者以外立ち入り禁止から中に入る。
自動ドアが開き中に入る。
混沌とした部屋の真ん中で兄者が横になっていた。
顔にはブーンのつけた痣と共にツンのつけた痣もあった。
ブーンに余命を勝手につけて追い詰めていたことをツンに話したそうだ。
自分も知らなかったがツンは兄者をフルボッコにしてしまったらしい。
ドMでもない限り本当に損な役回りだとブーンは気の毒に思った。
- 89
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/14(金) 22:07:38.06 ID:z47a5ZKQ0
- ( _ゝ )「弟者・・・おかえり」
(´<_` )「ああ、兄者。ブーンを連れてきたぞ。」
( _ゝ )「おお、ブーンか横になったままで悪いな。疲れててさ」
( ^ω^)「気にすんなお。」
兄者が目を開ける
( ´_ゝ`)「ふぅ・・・速攻で終わらせたぜ。」
そう言ってブーンにあるものを投げる。
( ´_ゝ`)「前回の記憶を引っ張りだして繋げるのは本気でつかれた。あとはよろしく。」
そう言って兄者はまた眠りについた。
ブーンが電源ボタンを押す。
- 91
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/14(金) 22:10:10.44 ID:z47a5ZKQ0
- ( ´ー`)「起動だーヨ、こんにちはだーヨ」
( ^ω^)「シラネーヨさんこんにちは」
( ´ー`)「・・・よかった・・・生きてたのかーヨ」
( ^ω^)「おかげさまだお!でもシラネーヨさんの方が生きてて不思議だお・・・」
( ´ー`)「・・・」
( ^ω^)「・・・」
( ´ー`)「これからもよろしくだーヨ」
( ^ω^)「よろしくだお。」
しばしの感動の再開を終え病院をあとにする。
(´<_` )「まあ、何かあったらまた来るといい。」
( ^ω^)「把握ww目いっぱい迷惑かけるおw」
(´<_` )「・・・」
弟者に手を振り車に乗りこむ。
- 92
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/14(金) 22:11:50.69 ID:z47a5ZKQ0
- 目的地はあと二つだ。
病院からすぐ近くのその場所に先に向かう
ついた先はBAR・バーボンハウス
一息ついて中に入る
( ^ω^)「おいすー」
(´・ω・`)「やぁ、ようこそ」
('A`)「・・・」
席につくとショボが飲み物を出す。
綺麗な色のピンクの酒だ
(*´・ω・`)「やらないカクテル〜八日間の思い出〜だよ。飲んで く れ な い か」
(;^ω^)「ウホッ・・・良いカクテル・・・」
(´・ω・`)「ジョークだよジョーク車に乗ってるしね。」
そう言ってショボはカクテルを下げる
- 5
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/14(金) 22:15:06.78 ID:z47a5ZKQ0
- ずっと無言だったドクオが口を開く
('A`)「俺ら・・・やっちまったんだよな・・・」
(*´・ω・`*)「・・・」
(;^ω^)「・・・」
やる・・・という言葉の意味は言うまでもなかろう・・・
ドクオの一言で場の空気が凍った。
エタ・アナル・フォース・ブリザードでも放ったかのようだ。
その後男三人でこれからの行く末を話し合いブーンは切り出す
(;^ω^)「・・・そろそろ行くお・・・」
まだ来たばっかりだがあまり長居はしたくなかった。
(´・ω・`)「まあ、ドクオは僕が責任を持って復活させるよ。」
('A`)「・・・」
魂が抜けたようなドクオを見ながらBARを出る。
ブーンが出た後すぐにBARからはドクオのアッー!という悲鳴とショボンの嬌声が・・・
まあ、気のせいであろう。気のせいであってほしかった。
(;^ω^)「・・・行くかお・・・」
- 97
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/14(金) 22:18:07.87 ID:z47a5ZKQ0
- 最後の目的地、ツンの家へ向かって車は走り出す。
この八日間の出来事は色々な作用をもたらしたが悪い作用よりも良い作用をもたらしたように思える。
ブーンの友好関係も大幅に進展し・・・
ドクオとショボの友好関係も進展・・・・いや言うまい。
- 99
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/14(金) 22:20:11.86 ID:z47a5ZKQ0
- 五年後
白い教会の元、二組の恋人が神に愛を誓っていた。
弟者の横にいるクーがブーンの横にいるツンが幸せそうにブーケを投げていた。
終始泣く兄者、表向きの理由は弟の結婚の祝福だが、本当は・・・・・・
カーチャンもトーチャンの遺影を持って静かに泣いていた。
ショボの横にはドクオが・・・・・・・・・・・何も言うまい。
あの八日間で知り合いになった人たちも大勢きていた、みな幸せそうな顔をしている。
泣くものもいれば笑うものもいる。
お祭り騒ぎのような結婚式は大成功をおさめ終わった・・・
あの八日間の出来事は少なからず自分の人生でのターニングポイントであり、あれがなければ自分の幸せについて考えることもなかっただろう。
ツンと見つめあい、笑いながらそう思っていた。
おわり。
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