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名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 21:11:44.07 ID:tacJBGTq0
- 三夜目外伝・その2〜流石兄弟の一日〜
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名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 21:12:31.50 ID:tacJBGTq0
- @@@
、@#_、_@
( ノ`)「兄者!早く起きろ!成人にもなって仕事に遅刻するなんてみっともないぞ!」
(´<_` )「兄者大人しく起きろ。強い父者に力づくで起こされるのは恐怖だぞ。」
( ´_ゝ`)「はぁ・・・昔は恐妻家だったけど今じゃ亭主関白か」
@@@
、@#_、_@
( ノ`)「なにか言ったか?」
( ´_ゝ`)「いえ何も。」
流石家には今二人の父親が居る。
こんな奇妙な状況でも一応暮らせているのだから人間の順応力がすごいのかというとそういうわけではない。
ただ母親が元々父親くらい強かったから父親になってもあまりかわりはないのだ。
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名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 21:13:21.68 ID:tacJBGTq0
- l从・∀・ノ!リ「おっきい兄者はいつも怒られてばっかりなのじゃw」
( ´_ゝ`)「妹者は頭がいいから怒られない方法わかってていいよな〜教えて欲しいものだ。」
(´<_` )「普通に生活すればそんなに怒られるかよ。」
彡⌒ミ
(´_ゝ`) 「あんまり怒らせないでやってくれ。兄者」
( ´_ゝ`)「了解。」
∬´_ゝ`)「お前だけだぞ兄弟の中で酷いのは。」
( ´_ゝ`)「姉・・・大兄者も実際は酷いじゃないか。」
∬´_ゝ`)「お前よりかマシ。」
騒々しい朝の会話も終わり流石兄弟は病院兼研究所に向かった。
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名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 21:13:57.79 ID:tacJBGTq0
- ( ´_ゝ`)「一番落ち着くな研究所が。」
(´<_` )「基本俺らと数人の所員しか居ないからな。」
研究所の中身は色々な生物のホルマリン漬けやエロゲ・ギャルゲのポスターなどが同じ部屋に存在するため混沌としていた。
( ´_ゝ`)「んじゃ先ずはネットサーフィンで恋愛関係の画像を取得からと・・・」
(´<_` )「兄者はあてにならないから俺が仕事やっとくわ。」
そう言いながらも弟者は忘れ物に気づく。
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名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 21:14:41.21 ID:tacJBGTq0
- プルルルル、プルルルル、ガチャ
l从・∀・ノ!リ「はい、こちら第二ラボの妹者ですじゃ。」
(´<_` )「今研究中の資料1のBoonを忘れた。至急複製して持ってきてくれ。」
l从・∀・ノ!リ「了解ですじゃ」
数分もすれば資料は届けられるだろうが早く欲しいため弟者は外に出た。
待っていると妹者が来た・・・が何者かとぶつかったようだ。
近づきながら話しかける。
(´<_` )「お〜い妹者〜頼んでたのできたか〜。」
l从・∀・ノ!リ人「あ!ちっちゃい兄者ですじゃ!」
( ^ω^)「ん?」
振り返ったその男は研究中のブーンだった。
- 78
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 21:17:57.04 ID:tacJBGTq0
- (´<_`;)「あ。」
(;^ω^)「お。」
l从・∀・ノ!リ人「ん?」
(´<_`;)「妹者、ちょっと兄者を呼んで来い。」
l从・∀・ノ!リ人「判ったですじゃ〜。」
(;^ω^)「どういうことだお?」
(´<_` )「我々の研究所はこの中にあって我々が医者だと言うことだ。」
( ^ω^)「白衣が似合ってるんだお。」
(´<_` )「どうも、その様子だと左腕を骨折したようだな。大丈夫か?」
( ^ω^)「最初は痛かったけど今はどうということは無いお。」
(´<_` )「そうか・・・」
- 80
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 21:18:38.87 ID:tacJBGTq0
- その後ブーンに我々の情報をある程度渡し研究室に戻った。
研究室では最新鋭の機器を使いながら薬物を投与した実験動物たちを機械にかける。
心理を探りどうすれば薬物が自然治癒できるか。
どうすれば状態を回復できるかなどを調べるのである
しかしそれは暗闇の中を歩くような作業で一向に決め手となるようなものが掴めないでいた。
( ´_ゝ`)「はぁ・・・疲れた。」
(´<_` )「そうだな。」
( ´_ゝ`)「俺はちょっと煙草吸ってくるわ。」
(´<_` )「ああ、こっちは任せとけ。」
そういって兄者は外へ出た。
- 81
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 21:19:34.05 ID:tacJBGTq0
- シュボ ジジジジジ プフゥ〜
( ´_ゝ`)「はぁ、仕事中の煙草は美味いな。」
彼は喫煙をしながら思った。
( ´_ゝ`)(一刻も早くブーンにフラグを立ててもらわねば・・・)
一本吸い終り病院内に戻っていく。
途中見たことある人間が目に入った。
( ´_ゝ`)(あれは確か・・・ブーンの想い人のツンか・・・あいつもブーンに確か・・・)
そう思いながらツンに話しかける。
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名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 21:20:22.27 ID:tacJBGTq0
- ( ´_ゝ`)「ツンさん・・・ですね?」
ξ゚听)ξ「はい?どちらさまでしょうか。」
背中を見せていた男は此方を振り返る。
( ´_ゝ`)(ブーンが入れ込むのも判るな・・・うむ、可愛い。)
そう思いながら話を続ける
( ´_ゝ`)「自分は兄者と言います。ブーン君とはちょっとした知り合いでして。」
ξ゚听)ξ「はぁ・・・それでどうしたんですか?」
( ´_ゝ`)「ブーン君から貴方は一番の友人だと聞いています。だから伝えておこうと思いまして。」
- 83
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 21:20:50.03 ID:tacJBGTq0
- ξ゚听)ξ「?」
( ´_ゝ`)「ブーン君はあともって1年半の命です。」
ξ;゚听)ξ「え・・・」
( ´_ゝ`)「彼は重い病気を患っています。彼自身はそのことを知りません。それに知らせては彼の病気はますます進行してしまうでしょう。ですから一番の友人である貴方にだけ知らせておこうと思いまして。これは他言無用でお願いしますね。」
ξ;゚听)ξ「え・・・うそ・・・ブーンが・・・え・・・」
( ´_ゝ`)「出来れば恋人などにしたかったのですが彼には今恋人は居ませんしこんなことは貴方にしかいえなかったんですよ。では・・・」
ξ;゚听)ξ「はい・・・有難うございました・・・」
話終わり兄者はそそくさと立ち去った。
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名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 21:21:29.69 ID:tacJBGTq0
- 研究室に入り兄者は
( ´_ゝ`)「人間はさあ、よく『やらなくて後悔するよりも、やって後悔したほうがいい』って言うよな。これ、どう思う?」
(´<_` )(乗ってやるか・・・)
(´<_` )「よく言うかどうかは知らないが、言葉通りの意味だろうよ」
( ´_ゝ`)「じゃあさあ、たとえ話なんだけど、現状を維持するままではジリ貧になることは解ってるんだけど、どうすれば良い方向に向かうことが出来るか解らないとき。あなたならどうする?」
(´<_` )「なんだそりゃ、日本の経済の話か?」
( ´_ゝ`)「とりあえず何でもいいから変えてみようと思うんじゃない?どうせ今のままでは何も変わらないんだし」
(´<_` )「まあ、そういうこともあるかもしれん」
( ´_ゝ`)「でしょう?」
( ´_ゝ`)「何も変化しない観察対象に、あたしは飽き飽きしてるのね。だから・・・・・・」
( ´_ゝ`)「ツンを追い詰めてブーンの出方を見る」
場に沈黙が流れる。
- 85
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 21:23:17.01 ID:tacJBGTq0
- (´<_` )「OK兄者ここまで乗ってやったんだから何をしたか言え。」
( ´_ゝ`)「ブーンに勝手に余命をつけてツンに教えた。」
(´<_` )「・・・」
( ´_ゝ`)「・・・・・・どう?」
(´<_` )「ひどい・・・と思う・・・」
( ´_ゝ`)「やっぱり?」
(´<_` )「うん・・・」
( ´_ゝ`)「まぁ、やっちゃったもんはしょうがないしブーンとその周辺の観察を続けようぜ。」
(´<_` )「OK・・・」
そうして流石兄弟の一日は終わっていった。
三夜目外伝・その2〜流石兄弟の一日〜・完
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