- 2
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:03:36.47 ID:tacJBGTq0
- ブーン 性別 男 周りからの認識 男 でも体にアレがぶら下がってるので見られると 女 と認識される
ツン 性別 女 周りからの認識 男 いわゆる薬物被害者
クー 性別 女 周りからの認識 男 上に同じ ブーンが大好き
フサギコ 性別 男 周りからの認識 女 上の上に同じ バイト先の店長
ショボン 性別 男 周りからの認識 女 うえn(ry BARの店長 ブーンに・・・
ドクオ 性別 男 周りからの認識 女 う(ry ブーンに・・・
流石兄弟 性別 男 周りからの認識 男 ブーンと同じ薬物被害を受けてない人
etc
薬物=その被害を受けると自分の性別の意識と他人の性別の意識が逆転する
- 3
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:04:36.62 ID:tacJBGTq0
- 火曜日
( ^ω^)「結局1時間しか寝れなかったお・・・」
ブーンは起き上がりながら昨夜の訪問者の言ってたことを思い出した。
((´<_` )「どうやらあの薬の感染者からは君はとても魅力的に見えるようだ」
( ´_ゝ`)「現に何人かもう魅了してるようだし・・・」
(´<_` )「恐れることはない、やってしまえ。」)
(;^ω^)「ここ最近で悩みが格段に増えたお・・・」
そう呟きながらブーンは何気なくボリボリと頭を掻いた
何か違和感を感じて手を見てみる
- 4
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:05:19.75 ID:tacJBGTq0
- 手に結構な数の髪の毛が付着していた。
(;゚ω゚)「アウアウアウアウアウアウアウ!!!これはアウアウだお!童貞でハゲなんて洒落にならんお!!」
朝からショッキングなことを見てブーンは気が動転したのか転んでしまった。
バキッ
(;゚ω゚)「いでぇえええええ痛いよおおおおおおおおおおお」
左腕が明後日の方向に曲がっていた、人間の骨格上曲がらない方向である。
(;゚ω゚)「あばばばば痛いお!痛すぎるお!骨折なんて初めてだお!!」
- 5
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:06:18.83 ID:tacJBGTq0
- そのとき、ピンポーンとチャイムが鳴った。
(;゚ω゚)「こんなときにいいいいいいいいいい!!」
ブーンは焦りながらもドアを開けた。
(;´∀`)「宅急便ですモナ、ここはブーンさんのお宅で・・・ってどうしたんだモナ!?」
(;゚ω゚)「腕が
骨折
痛い」
(;´∀`)「産業ありがとモナ。その腕じゃ電話しづらいだろうから救急車呼んであげるモナ・・・」
(;゚ω゚)「マジサンクス!!」
(;´∀`)「で、救急車って何番だったか覚えてるモナ?」
(;゚ω゚)「1!1!9!」
(;´∀`)「そうだったモナ。すっかり使わないから忘れてたモナ。」
- 6
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:07:55.67 ID:tacJBGTq0
- 微妙に天然な宅配人に電話をかけてもらいながらブーンは宅配物を見た。
送り主はブーンのお母さんだった
(;^ω^)「カーチャンは何時でも僕を助けてくれるお・・・」
5分後ブーンは救急車に乗り病院へ向かった。宅配物はサインで受け取っておいた。
( ・∀・)「これは・・・綺麗に折れてますよ。不幸中の幸いですね。ギブスをつけて生活しても問題はないですが今日一日は病院で安静にしててください。後の細かいところは明日言いますので。」
(;^ω^)「有難うございました・・・」
- 7
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:11:55.64 ID:tacJBGTq0
- 病院内での電話の使用は厳禁であるため玄関に出て電話をかける
電話をかける先は三つ、まずは不在着信になっているフサ店長である。
プルルルル・・・プルルルル・・・
ミ,,゚Д゚彡「もしもし、ブーン君どうしたの?もう開店してるけどブーン君来ないから二回くらいかけたけど。」
(;^ω^)「腕が骨折しましたお・・・今日はバイトにむかえそうにないお。」
ミ;゚Д゚彡「ええええええ骨折!?バイト今日無理!?」
電話の向こうでもう一つの声が聞こえる
川 ゚ -゚)「骨折・・・ブーン・・・今日・・・お見舞い・・・」
聞き取れたのはここまでである。
ミ;゚Д゚彡「と・・・とりあえず手の空いてる人を呼んでおくから今日は安静にしてなさい!」
(;^ω^)「すいませんお・・・」
- 8
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:12:49.85 ID:tacJBGTq0
- 次に電話をかけたのはカーチャンである
( ^ω^)「カーチャン。俺、ブーンだけどさ。今日の宅配物のお陰で助かった。」
J( 'ー`)し「ん?何を言ってるんだブーン。カーチャンはもう死んだじゃないか。」
(;^ω^)(なるほどなるほど。宛先だけでカーチャンだと思ったけど今はトーチャンなのか・・・)
( ^ω^)「いい間違ったお、トーチャン今日の宅配物のお陰で助かったお。」
J( 'ー`)し「あんなので良いならいくらでもあるぞ!いっぱい送ってやろうか?」
(;^ω^)「いや、そういう意味じゃなくて怪我してて動けなかったのを宅配人が助けてくれたんだお。それもこれもカ・・・トーチャンのお陰だお。」
J( 'ー`)し「そうか!それは良かった!ガハハハハハハ!」
(;^ω^)(そういえば生前のトーチャンは豪快な人だったんだお・・・真似てるのか・・・)
( ^ω^)「とりあえず有難うお!んじゃ切るね。」
J( 'ー`)し「正月には帰ってこいよ!」
プツッ・・・
- 9
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:15:15.66 ID:tacJBGTq0
- その次はツンである
( ^ω^)「ツン、おはようだお。」
ξ゚听)ξ「おはようさん。こんな時間に電話なんて珍しいこともあったもんだなブーン。」
( ^ω^)「そのことなんだが腕が骨折して今病院だお。」
ξ;゚听)ξ「ハァ?骨折?なにどうしたんだよ。」
(;^ω^)「いやちょっと転んで・・・」
ξ゚听)ξ「プフッ・・・ハハハハハハハ。転んで骨折なんてお前らしいなw」
(;^ω^)「笑い事じゃないお!こっちは一日安静らしいお・・・」
ξ゚听)ξ「わあったわあった、夕方過ぎには見舞いに行くから安心しとけ。」
( ^ω^)「メロンが食べたいお!」
ξ゚听)ξ「デデッデデッティゥwwwwwwwwww」
(;^ω^)「なんという・・・」
ξ゚听)ξ「まぁなんか持って行くわ。じゃあな。」
( ^ω^)「あいお〜。」
こうして三つの電話先に電話をかけてブーンは病室に向かった。
- 11
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:19:53.37 ID:tacJBGTq0
- 病室は六人分で自分の分を含め三つ空いていた。
隣にはでぃさん 目の前になおるよさん 右上に荒巻スカルチノフさんがベットに横になっていた。
病室に入るとすぐになおるよさんが話しかけてきた。
('(゚∀゚∩「どうしたの?」
左腕を持ち上げながら
( ^ω^)「腕が骨折したんだお。」
(#゚;;-゚)「大変ですね。」
( ^ω^)「お互い様だと思うおw」
病室に軽い笑いが起こった。
話をしていくと、なおるよさんは足の骨折。荒巻さんは睡眠障害。でぃさんは自分でもどこが病気なのか判らないそうだ。
- 13
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:22:02.00 ID:tacJBGTq0
- ブーンは小腹がすいたので病院の売店に向かった。
( ^ω^)「アイスクリームと〜パンと〜お菓子を買うお!!」
ルンルン気分でいたせいか走ってこっちへ向かってくる人間に気づかなかったようだ。
タッタッタッタッタ・・・ドン☆
(;^ω^)「あいたたたた・・・大丈夫かお?」
l从・∀・ノ!リ人「大丈夫ですじゃ。ごめんなさいですじゃ。少し急いでいたのですじゃ。あ・・・この人・・・」
( ^ω^)「ん?とりあえずこっちも大丈夫だお。」
そう言ってると後ろから声が聞こえた。
- 14
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:23:06.40 ID:tacJBGTq0
- (´<_` )「お〜い妹者〜頼んでたのできたか〜。」
l从・∀・ノ!リ人「あ!ちっちゃい兄者ですじゃ!」
( ^ω^)「ん?」
振り返ると昨夜の訪問者の一人が居た。
(´<_`;)「あ。」
(;^ω^)「お。」
l从・∀・ノ!リ人「ん?」
(´<_`;)「妹者、ちょっと兄者を呼んで来い。」
l从・∀・ノ!リ人「判ったですじゃ〜。」
- 16
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:24:18.49 ID:tacJBGTq0
- (;^ω^)「どういうことだお?」
(´<_` )「我々の研究所はこの中にあって我々が医者だと言うことだ。」
( ^ω^)「白衣が似合ってるんだお。」
(´<_` )「どうも、その様子だと左腕を骨折したようだな。大丈夫か?」
( ^ω^)「最初は痛かったけど今はどうということは無いお。」
(´<_` )「そうか・・・」
話しているともう一人の人間が近づいてきた。
白衣をダラダラ着て頭をボリボリ掻く姿からは彼が良い医者だとは思えない風貌である。
- 18
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:25:05.34 ID:tacJBGTq0
- ( ´_ゝ`)「妹者から呼ばれてきてみたが。いやはや、まさか彼が居るなんてな。」
(´<_` )「俺もちょっと前に驚いていたところだ。」
二人を見比べると全く対極だというのがわかる。
弟の方は白衣をきっちり着てまるで名医のような風貌であったからだ。
(´<_` )「とりあえず。昨日の話の続きでもするか。」
( ´_ゝ`)「何を話すんだ?」
(´<_` )「とりあえず我々の目的と目標だな。」
( ´_ゝ`)「弟者がてきとーに話しといてくれ。俺は売店に行ってる。」
(´<_` )「細かいところは兄者にしか判らないんだからすぐ帰ってこいよ。」
( ´_ゝ`)「へいへい。」
そういって兄の方は席を立った。
- 19
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:27:30.05 ID:tacJBGTq0
- (´<_` )「んじゃあまず・・・」
弟者はまず彼らの目的を話し始めた。
昨日言っていた薬物とその使用効果について教えてくれた。
それにその目的も、それは性同一障害という精神疾患を克服するための薬として使われるはずだった。
が、まだ未完成のままで薬物が流出したこと、自分の母親と姉もそれの被害を受けたことなども教えてくれた。
(´<_` )「どんなに恐ろしくても母者は母者だ、あんなおかしい状態なのはほっておけない。」
- 20
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:28:29.95 ID:tacJBGTq0
- ( ´_ゝ`)「俺はどっちでも変わらないと思うけどな〜。」
パックのいちご牛乳を飲みながら兄の方が近づいてきた。手には何個かのおにぎりもあった。
ピリッピリリリリリ。バリバリムシャムシャ
(´<_`;)「食べ物と飲み物の組み合わせが気持ち悪いぞ兄者。」
( ´_ゝ`)「良いんだよ。俺が気に入ってるんだから。」
(´<_`;)「んじゃあ続き頼む。」
( ´_ゝ`)「あいよ。」
- 21
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:29:18.17 ID:tacJBGTq0
- 彼の説明は短絡的だが難しい話だった。
薬物の効果の源は彼曰く精神コントロールと恋愛感情の一種だという。
とりあえず薬物の作りかたなども大まかに説明してくれたがブーンにはよく判らなかったようだ。
副作用は今のところ検出されてないそうだ。
そして彼らの目標は一刻も早く今の状態を治癒して世界を元通りにすることらしい。
何故ブーンに被害がなかったかなどは今もって研究中らしい。
( ´_ゝ`)「というわけだ。」
(´<_` )「んでは失礼するよ。あと電話先をあげとくよ。何かあればかけると良い。」
( ´_ゝ`)「忙しいときには出れないからその時は許してくれ。」
( ゚ω゚)「わ・・・わかったお・・・」
ブーンは目が死んでいた。
元々そこまで頭が良いわけではないのに一気にたくさんの情報を詰め込まれたからだろう。
- 22
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:30:02.61 ID:tacJBGTq0
- とりあえず病室に戻ったブーンだがあまり寝てなかったせいかすぐに眠りについた。
シャコシャコシャコシャコ
( ´ω^)「ん?何の音だお?」
ξ゚听)ξ「やっと起きたか。」
ブーンが目を開けると夕日に照らされたツンが林檎を剥いていた。
ξ゚听)ξ「メロンがわりだ、食えよ。」
そう言って剥き終わった方の林檎を渡される。
シャクシャクシャク
(*^ω^)「甘くて美味しいお!」
ξ*゚听)ξ「だろ!ここ俺のお勧めの八百屋の林檎だぜ。」
( ^ω^)「本当に見舞いに来るなんて思ってもなかったお。」
ξ゚听)ξ「友人が怪我したんなら見舞いくらいくるだろーよ。」
( ^ω^)「有難うおw」
ξ////)ξ「別に気にすることでもないだろうが!」
夕日のせいかツンの顔がほんのり赤らめているようだった。
そこに一人の来訪者が来た。
- 25
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:33:23.95 ID:tacJBGTq0
- 川 ゚ -゚)「ああ、ブーン大丈夫だった?」
( ^ω^)「クーだお、今は大丈夫だお。」
ξ゚听)ξ「クーか・・・クーが来たならもう大丈夫だろうな。俺は帰るぜ。」
そう言ってツンは席を立った。
川 ゚ -゚)「ツン、気にしなくていいのに。」
(;^ω^)「もう帰るのかお?」
ξ゚听)ξ「ああ、んじゃな。」
そう言ってツンは帰っていった。
- 26
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:34:26.69 ID:tacJBGTq0
- 川 ゚ -゚)「急に骨折なんてどうしたんだい?」
(;^ω^)「ちょっと色々あってお・・・」
川 ゚ -゚)「別に深くは聞くつもりはないよ。」
( ^ω^)「バイトはどうだったんだお?」
川 ゚ -゚)「いつもとあんまり変わらないね。ただブーンのかわりに来たつーさんが」
((*゚∀゚)「同じ男として情けない!今度戻ってきたら鍛えなおしてやる!」)
川 ゚ -゚)「って言ってた。」
(;^ω^)「店長もかわりにつーさんなんて呼ぶとは・・・」
- 27
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:36:28.18 ID:tacJBGTq0
- そうしてとりとめもないはなしをして面会時間も終わりになってきた。
いつの間にか他の三人もカーテンを閉めているらしい。
川 ゚ -゚)「んじゃあそろそろ帰るかな。」
( ^ω^)「ありがとうお!」
川 ゚ -゚)「じゃあ最後に・・・」
チュ
不意のキスだった。
( ゚ω゚)「え?」
川 ゚ -゚)「じゃあ帰るね。」
そう言ってスタスタとクーは帰っていった。
ブーンは10分ほど思考が停止したままだった。
- 28
名前:( ^ω^)以外が性別転換したようです。 :2007/09/09(日) 20:36:53.22 ID:tacJBGTq0
- 夜になり消灯時間が来た。
( ^ω^)(いきなりキスなんて・・・クーの奴・・・大胆だお・・・)
ブーンは眠りについた。
三夜目・完
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