202 : 宇宙飛行士(愛知県):2007/04/03(火) 01:04:23.55 ID:UMvgykRp0
 ドクオは倒れている少女の方へと歩く。
 そして少女を座らせ色々調べている。

川 ゚ -゚)「何してるんだ?」
('A`)「ん、いや、何かまだ隠したりしてないかなって」
川 ゚ -゚)「そうか、その子どうするんだ・・・?」
('A`)「そりゃ、警察突き出すしかねえだろ・・・」

 警察に突き出したら、この子はどうなるのだろうか・・・。
 こんな格好で、何か訳ありのようだったし・・・。

川 ゚ -゚)「なぁ」
('A`)「何だ?」
川 ゚ -゚)「この子、連れて帰らないか?」
('A`)「ナニヲイッテルンデスカアナタハ」
川 ゚ -゚)「私は本気だ」

 ドクオの目を見る。
 ドクオも私の目を見ている。

('A`)「はぁ、分かったよ」

 そういうとドクオは少女を担ぐ。
 そして、家へと歩き出す。

('A`)「歩けるか?」
川 ゚ -゚)「あぁ・・・」
210 : 宇宙飛行士(愛知県):2007/04/03(火) 01:11:09.33 ID:UMvgykRp0
〜ここから頑張ったドクオ視点〜

 まったく、クーが何を考えているのかさっぱり分からない。
 俺は台所に追い出され、クーは少女と話している。

('A`)「ったく・・・」

 そのとき、台所と部屋の間の戸が開いた。

川 ゚ -゚)「ドクオ、来てくれ」
('A`)「あいよ・・・」

 部屋に戻ると少女が正座している。
 俺は床に胡坐をかいて座る。

(*゚−゚)「・・・」
('A`)「・・・」

 話辛いとかいうレベルじゃない。
 嫌がる女の子の爪たたっ切ったんだからな・・・。

川 ゚ -゚)「しぃちゃん、ドクオにも話してあげてくれないか?」
(*゚−゚)「分かった・・・」

 この子、しぃって言うのか・・・。
219 : 宇宙飛行士(愛知県):2007/04/03(火) 01:19:16.29 ID:UMvgykRp0
 で、しぃと言う子の話を聞いたわけだ。

('A`)「逃げてきた、と」
(*゚−゚)「そう・・・」
川 ゚ -゚)「それで、そこに居た女性に似た人を襲っていたらしい」

 なるほど、だからクーも襲われた。
 でもって男は襲われなかったわけか・・・。
 理由が分かった。

('A`)「で、どうするんだ」
川 ゚ -゚)「何がだ」
('A`)「この子のことだよ」
川 ゚ -゚)「それなんだが・・・」

 何だか嫌な予感がした・・・。

川 ゚ -゚)「ここに置いてくれな」
('A`)「無理」
川 ゚ -゚)「そうか・・・」
(*゚−゚)「・・・」

 うわ、女二人の無言の視線って痛い。
 俺悪くないのに、ってか3人も寝るスペースが(ry
226 : 宇宙飛行士(愛知県):2007/04/03(火) 01:27:46.06 ID:UMvgykRp0
('A`)「だぁー! 分かったよ、置いてやるよ!」
川 ゚ -゚)「良かったなしぃちゃん!」
(*゚ー゚)「うん、クーお姉ちゃん」

 2人で話してる間に何があったんだこいつら・・・。
 いつの間にか凄く仲良くなってるじゃねえか・・・。

('A`)「で、しぃはこれからどうするんだ」
川 ゚ -゚)「どうしようか・・・、とりあえずこんなボロボロの服じゃ外も出れないしな・・・」

 しぃの格好はコートが無いとボロボロのTシャツに短パンだ。
 とてもじゃないが日中でも夜でも外に出られた姿じゃない。

川 ゚ -゚)「明日、帰りに服買ってこようか」
(*゚−゚)「いいの、私なんかのために?」
川 ゚ -゚)「いいさ、なドクオ!」
('A`)「え、あ、あぁ・・・」

 何か流されるままに言っちゃったけど・・・。
 まぁ、いいか・・・。

(*゚−゚)「ドクオさん・・・」
('A`)「そのさん付けはやめてくれ」
(*゚−゚)「じゃ、ドクオお兄ちゃん」
('A`)「ktkr」
252 : 宇宙飛行士(愛知県):2007/04/03(火) 01:46:03.81 ID:UMvgykRp0
 クーとしぃは今風呂に入ってる。
 しぃはもう2ヶ月ほど風呂に入ってなかったらしい。

('A`)「そういや、着替えどうするんだ・・・」

 クーの服がでかいのは当たり前だし、俺のなんてもってのほかだぞ。
 とか思ってるとクーとしぃが風呂から出てきた。

川 ゚ -゚)「出たぞ」
('A`)「おう、って服ダボダボだな・・・」
(*゚−゚)「でろ〜ん」

 妙な擬音を発するしぃ。
 でも14歳なんだからそれぐらいが普通なのだろうか。

川 ゚ -゚)「明日服買ってきてやるからな」
(*゚−゚)「うん」

 なんか、こうやって見てるとまるで姉妹だな・・・。
 さて、俺も風呂入るか。

('A`)「桜雪の舞う、愛に包まれたら〜」
(*゚−゚)「ドクオお兄ちゃん何で歌ってるの?」
川 ゚ -゚)「ドクオの癖だ」

 

372 : 電力会社勤務(愛知県):2007/04/03(火) 21:40:20.34 ID:Al4MwsbV0
 で、しぃが来た次の日。
 学校も終わり帰る所だった。

川 ゚ -゚)「じゃあ、私はしぃちゃんの服を買ってくる」
('A`)「いいのか、俺行かなくても?」
川 ゚ -゚)「ドクオに女の子の服や下着が選べるか?」
('A`)「無理です、ごめんなさい・・・」

 そんなわけで俺だけ先に帰ってきたわけだ。
 家の鍵を開け中に入る。
 しぃはベッドで眠っていた。

('A`)「・・・」
(*− −)「すーすー・・・」

 静かに寝息を立てている。
 音を出さないように鞄を置いて着替える。
 しかし、机に足を引っ掛け思いっきり転んでしまった。

(*゚−゚)「誰っ!?」
('A`)「落ち着け、俺だ!」

 しぃは飛び起き俺の喉元に爪をつきたてている。
 俺だということに気づくと腕を下ろす。

373 : 電力会社勤務(愛知県):2007/04/03(火) 21:46:36.05 ID:Al4MwsbV0
 って、爪また伸びてないか?

('A`)「しぃ、爪どうなってんだ?」
(*゚−゚)「これ、伸ばしたり縮めたりできるの」

 そういうと右手の爪を伸ばしたり縮めたりする。
 俄かには信じがたいと思うが実際に目の前でやってる。

('A`)「それ、人前でやっちゃダメだぞ」
(*゚−゚)「なんで?」
('A`)「何でって・・・、まぁ人が驚いたりするからな」
(*゚−゚)「・・・」

 理由にしては説得力が小さすぎたか・・・?
 だが、他に理由をつけれない・・・。

('A`)「とにかく、それは俺たちの前以外じゃやるなよ」
(*゚−゚)「・・・分かった」

 そういえば・・・、この子笑わないな・・・。
 クーの前では笑うのだろうか。
 結構可愛いのだが、笑わないのがもったいない・・・。

('A`)「クー早く帰って来い・・・」
398 : 電力会社勤務(愛知県):2007/04/03(火) 22:48:33.59 ID:Al4MwsbV0
川 ゚ -゚)「ただいま」
('A`)「おかえり」
(*゚−゚)「おかえりお姉ちゃん」

 クーは大きな紙袋を二つ持っている。
 相当買ったのだろうか・・・。

川 ゚ -゚)「はい、私の服じゃ大きすぎるだろ、色々買ってきたから着てみようか」
(*゚−゚)「分かった」

 そんなわけで部屋の外に追い出される。
 あれ、今更思ったけどここ俺の家だよね・・・。
 しばらく台所の床で座っている。
 台所の床、あったかいナリ・・・。

川 ゚ -゚)「ドクオ・・・、何してるんだ?」
('A`)「軽くあっちの世界にトリップしてた」
(*゚−゚)「・・・」

 しぃがこっちを見ている。
 7分袖のシャツに半ズボンを穿いている。
 これ、街中歩いてたらナンパされるだろ・・・。

(*゚−゚)「変・・・?」
('A`)「いや、んなこたーない」
575 : 会社役員(愛知県):2007/04/04(水) 22:17:07.06 ID:vcY0hGb00
 外で階段を駆け上がる音がする。
 そして、家のドアがぶち破られる。
 いや、そんなことは無いが、状況が正にそんな感じだった。
 そして、家に入ってきたツンに殴られ・・・。

('A`)「モルスァー!?」
ξ゚听)ξ「あんた、女の子家に連れ込んで何しようとしてるのよ!?」
(;^ω^)「ツ、ツンやめるお! ドクオは無実だお!!」

 マウント取られてボコボコにされる。
 顔は、顔はやめて・・・。

ξ゚听)ξ「ハァハァ・・・」
川 ゚ -゚)「落ち着けツン、ドクオは何もしていない」
ξ゚听)ξ「そ、そうなの・・・?」
( ^ω^)「さっきからそう言ってるお」

 ボコボコにされて倒れてる俺を放置して話すな。

(*゚−゚)「誰・・・、この人たち・・・?」
川 ゚ -゚)「私の友達のツンとブーンだ、この子はしぃちゃんだ」
ξ゚听)ξ「へぇ、しぃって言うんだ、可愛い名前ね」
( ^ω^)「ホントだお」

 ちょ・・・、俺は・・・。
581 : 会社役員(愛知県):2007/04/04(水) 22:27:53.08 ID:vcY0hGb00
(*゚−゚)「ツンお姉ちゃんとブーンお兄ちゃん・・・?」
ξ゚听)ξ「・・・」
(;^ω^)「おっおっおっ」
ξ゚听)ξ「可愛すぎる・・・」
(;^ω^)「ツン! 鼻血、鼻血!」

 顔がまだ痛いが何とか起き上がる。
 って、ツン何で鼻血出てるんだ!?

ξ゚听)ξ「ごめん、我を忘れてたわ・・・」
('A`)「お前が鼻血出すとは・・・」
( ^ω^)「予想GUYだお」
(*゚−゚)「・・・」

 相変わらず無表情だなしぃは・・・。
 ツンとブーンに色々聞かれてるが淡々と答えてやがる。
 そんなことをしているうちに外は暗くなってきた。

ξ゚听)ξ「あ、もうこんな時間ね」
( ^ω^)「そろそろ帰るお」

 そういって二人は帰っていった。

川 ゚ -゚)「そろそろ晩御飯にするか」
('A`)「んだな、腹減った」
593 : 会社役員(愛知県):2007/04/04(水) 22:38:30.36 ID:vcY0hGb00
川 ゚ -゚)「出来たぞ」
('A`)「いただきますっと」
(*゚−゚)「・・・」

 しぃが箸を持たずに料理をじーっと見ている。
 今日の晩飯はコロッケだ、普通に美味そうな。

('A`)「どうした、食べないのか?」
(*゚−゚)「これ、何?」
('A`)「分からんのか、これはコロッケだよ」
(*゚−゚)「ころっけ?」
('A`)「とりあえず、食べてみろ、美味いから」

 俺がそういうとしぃが箸を取りコロッケを口に運ぶ。
 口をもぐもぐと動かし、そして飲み込んだ。

川 ゚ -゚)「・・・」
('A`)「・・・」
(*゚−゚)「・・・おいしい」

 クーが机の下でガッツポーズを取っている。
 そんなにうれしかったのだろうか・・・。

川 ゚ -゚)「ほら、おかわりもあるぞ、どんどん食べてくれ!」
(*゚−゚)「うん・・・」
('A`)「すいませんが、俺の分を取らないでください・・・」

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