151 名前:名も無きAAのようです:2012/06/23(土) 21:22:03 ID:RQolSRY20



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         ( ^ω^)は巨大ロボットを操縦するようです

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         第伍話      (略)トーナメント(略)開始
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153 名前:名も無きAAのようです:2012/06/23(土) 21:36:22 ID:RQolSRY20
(゚、゚トソン「――大変お待たせいたしました」

(゚、゚トソン「それでは、トーナメント表を発表させて頂きます」

(゚、゚トソン「……」

パッ

( ^ω^)「(ブロック1…?)」

(゚、゚トソン「この人数でただただ一騎討ちを行うのは非常に効率が悪いので、ブロック制としました」

(゚、゚トソン「1ブロック32人、合計19ブロックでトーナメントを行います」

(゚、゚トソン「計算の得意な方はおわかりでしょうが、32人×19ブロック=608人…今回の参加人数では10人足りません」

(゚、゚トソン「足りない10人はこちらで補充させて頂きます。前へ」

ザッ…

(゚、゚トソン「当社の新人パイロット達です。ちなみに彼らの中で優秀な成績を残した者には、特別ボーナスも用意しています」

(゚、゚トソン「全員本気で皆さんを倒しにかかりますので、手心などは期待されませんように」
155 名前:名も無きAAのようです:2012/06/23(土) 21:50:11 ID:RQolSRY20
(゚、゚トソン「では、トーナメント表の発表を続けます」

……

(゚、゚トソン「…以上で全ブロックの発表は終了となります。全ブロックの対戦が終了後、各ブロックの優勝者で決勝トーナメントを行う形になります」

(; ^ω^)「(えっと…ブロック7で…相手は137番…)」

( ´曲`)←137番

(; ^ω^)「(隣同士で戦うことになるってどういうくじ運なんだお…)」

(゚、゚トソン「トーナメントは当社の訓練場を全てフル稼働し、明日から10日間かけて行います」

(゚、゚トソン「8日目までは順に2ブロックずつ進めていき、9日目のみ3ブロック。10日目は決勝ブロックです」

(゚、゚トソン「各ブロックの試合会場及び試合開始時間はこちらになります」

( ^ω^)「(7ブロックはここが会場だおね)」

(゚、゚トソン「仔細につきましては、出口で資料を配布致します。そちらもご参照ください」

(゚、゚トソン「説明は以上です。皆様の健闘を祈ります」

156 名前:名も無きAAのようです:2012/06/23(土) 21:55:55 ID:RQolSRY20
ガヤガヤ…

(; ^ω^)「ふー、思ったより大変なことになりそうだおー…」

( ´曲`)「…あんた、運が悪かったな」

( ^ω^)「?」

( ´曲`)「一回戦で俺と当たっちまうなんてよ。まぁ、殺さない程度にブチのめしてやっからよ」

( ^ω^)「ご丁寧にありがとうございますお。お互い悔いのないように頑張りましょうお」

( ´曲`)「安心しろよ。悔いが残んのはテメェだけだ」

スタスタスタ…

(; ^ω^)「(怖い人だお…)」

そして時間は流れ…

157 名前:名も無きAAのようです:2012/06/23(土) 22:02:15 ID:RQolSRY20
ブロック7、試合開催当日。

( ^ω^)】「おいすー」

('A`)】『おう、ブーン。ついに勝負の日だな』

( ^ω^)】「だおだお。なんとか頑張ってくるおー」

('A`)】『他のブロックの試合は見たのか?』

( ^ω^)】「うん。優勝した人たちはみんな強そうだったお」

('A`)】『そりゃそうだろ…うわ、おいちょっとまだ話ちゅ』

ξ゚听)ξ】『あ、もしもしブーン?勝って帰ってこなかったらマジで解雇するからよろしくねー。はい、クー』

川 ゚ -゚)】『デッドオアアライブ』

(;'A`)】『…お前らなぁ…』

( ^ω^)】「変わりないみたいで安心したお。試合終わったらまた電話するお」

('A`)】『おう、吉報を待ってるぜ。んじゃな』

プツッ

( ^ω^)「うし、頑張るお!」

158 名前:名も無きAAのようです:2012/06/23(土) 22:11:39 ID:RQolSRY20
(゚、゚トソン『皆さん準備は終了したようですね』

(゚、゚トソン『それでは、各自ロボットに搭乗してください』

プシュー… ガチャン

(゚、゚トソン『第7ブロック1回戦、全8組の試合を開始いたします』

(゚、゚トソン『試合のルールはお伝えした通り。判定員が試合続行不可能と判断するか、ギブアップが出た時点で勝者を決定いたします』

( ´曲`)「(…あの野郎、汎用武装で固めてやがる…俺をナメてんのか?)」

( ^ω^)「(さて、まず僕がやらなきゃいけないことは…)」

(゚、゚トソン『それでは、合図と同時に試合を開始してください』

ピーッ!!

159 名前:名も無きAAのようです:2012/06/23(土) 22:19:01 ID:RQolSRY20
(゚、゚トソン「…さて。この1回戦…社長が気にしているのは、やはり」

( ФωФ)「うむ。内藤ホライゾンである」

(#´曲`)『オラオラ行くぜーッ!!』

ガイィン!!

(゚、゚トソン「それにしてもオープンチャンネルで叫ぶ方が多いですね。そういう決まりでもあるのですか?」

( ФωФ)「はっはっは、相変わらず都村くんは男のロマンを理解しないな」

(゚、゚トソン「理解したいとも思いませんので」

(#´曲`)『どしたどしたァ!!ブッ潰しちまうぞォ!!』

(゚、゚トソン「内藤は防戦一方ですね」

( ФωФ)「相手の出方を伺っているのであろう。まぁ、あれでは伺う必要もなさそうだが」

(゚、゚トソン「確かに」

(#´曲`)『ヒャッハァー!!』

160 名前:名も無きAAのようです:2012/06/23(土) 22:23:14 ID:RQolSRY20
ズズゥン…

(; ^ω^)「うへぇ、やたらラッシュしてくるお…」

(#´曲`)『チェスットォォォォォ!!』

(; ^ω^)「あとうるさい!」

ガイィン!! ガイィン!!

(#´曲`)『なんだなんだァ!?テメェの腕はこの程度かよ!?』

(;^ω^)「もー、これ返事した方がいいのかなぁ」

パァン!!

(; ^ω^)「とと…まぁいいや。僕は僕のやるべきことをするだけだお!」

(#´曲`)『セヤアアアアアァァァァァ!!!』

ドガァァァン!!!

161 名前:名も無きAAのようです:2012/06/23(土) 22:34:12 ID:RQolSRY20
……

(゚、゚トソン「あの二人、まだ決着が着きませんね」

( ФωФ)「うむ。他の組はとっくに終わっているのだがな」

(;´曲`)『ハァ…ハァ…』

ブゥン…

(゚、゚トソン「テナーの方はバテバテですね。動きにも精彩を欠きますし」

( ФωФ)「『一時間』も戦っていれば当然であろう。そもそも、巨大ロボットの操縦は見た目以上に体力を消耗するものであるしな」

(゚、゚トソン「おかしいのは内藤ホライゾンの方、というわけですね」

( ФωФ)「ああ。彼のスタミナはまさに異常である」

(゚、゚トソン「…それにしても、何故こんなに長々と試合をしているのでしょうか。私の見る限り、とどめを刺すチャンスは何回もあったのですが」

( ФωФ)「恐らく…彼は機体に慣れようとしているのであろう。何しろ彼は今まで歯車王にしか乗ってこなかったのだからな」

162 名前:名も無きAAのようです:2012/06/23(土) 22:46:45 ID:RQolSRY20
( ^ω^)「よし、ようやく操作系統の配置に慣れてきたお」

(;´曲`)『ゲホッ…クソ!』

テナーの機体が放った銃弾は、内藤が数瞬前までいた位置を撃ち抜いて消えていく。

( ^ω^)「さすがに量産機だけあってわかりやすいインターフェースだおね」

( ^ω^)「歯車王しか動かしたことないから不安だったけど、これならなんとかなるお」

(;´曲`)『オエェ…』

(; ^ω^)「…あの人もうオープンチャンネル切ったらいいのに…」

( ^ω^)「んじゃ、どれぐらい行けるか…最後に試してみるかお!」

牽制に使っていたハンドガンの照準を、初めてテナーの機体に合わせた。間髪入れず、引き金を引く。

(;´曲`)『んがっ!?何だァ!?』

着弾したペイント弾が、メインカメラを覆っていた。事態を把握するまでの数瞬、テナーの動きが止まる。

( ^ω^)「後は…!」

右手にロボット用のナイフを構え、内藤が突進する。
164 名前:名も無きAAのようです:2012/06/23(土) 22:57:28 ID:RQolSRY20
ギャリギャリギャリ!!!

(;´曲`)『うごおおおおお!!』

突然の衝撃に身構えることすらできなかったテナーの機体が、ナイフに貫かれたまま倒れていく。

ドズ…ゥゥン…

(゚、゚トソン『はい、試合終了です。長々とお疲れ様でした』

(;´曲`)『っつ…待て、まだ試合は…!』

(゚、゚トソン『もういいでしょう。今の一撃で右腕部のモーターが70%、左腕部が30%損傷しました』

(゚、゚トソン『ただでさえ当たらない攻撃をその状態でどう当てるというのですか?』

(;´曲`)『ぐ…』

(゚、゚トソン『反論はないようですね。では、これで第7ブロック1回戦を全て終了とします。作業員は敗者のロボットを速やかに片付けてください』

( ^ω^)「(…さっきのはもうちょっと深く押し込めたはずだお。やっぱ慣れないロボットは大変だお)」

165 名前:名も無きAAのようです:2012/06/23(土) 23:03:35 ID:RQolSRY20
(゚、゚トソン『それから136番の方。今後、今回と同様の遅延行為が確認された場合は反則負けとさせて頂きますので』

ブブ…

(; ^ω^)『何でですかおー』

(゚、゚トソン『スケジュールが押してるからです。何か文句でも?』

(; ^ω^)『…以後気をつけますお』

(゚、゚トソン『そうしてください。では、勝者の皆さんは2回戦の準備をお願いします』

ブツン

(゚、゚トソン「全く、今日中に全試合終わるか怪しくなってきましたよ」

( ФωФ)「我輩は面白かったと思うがなぁ。もう一回ぐらいなら許してあげても」

(゚、゚トソン「ちょっと静かにしててください」

( ФωФ)「はい」
167 名前:名も無きAAのようです:2012/06/23(土) 23:11:10 ID:RQolSRY20



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         ( ^ω^)は巨大ロボットを操縦するようです

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         第伍話      (略)トーナメント(略)開始
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         後編へ続く
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