65 : ◆azwd/t2EpE :2006/08/07(月) 22:22:47.22 ID:6l+xIR780
>>57
自分に何かできることがあればお手伝いしますお


イブタの話投下します

この話は第99話に入れるかどうかを迷って、結局入れなかったエピソードです
ここは伏せておくのもアリかなーと思ったからなんですが、やっぱ書いてみようと思って今書きました
投下します

 

 

69 : ◆azwd/t2EpE :2006/08/07(月) 22:24:28.16 ID:6l+xIR780
―シルフカンパニー七階・特別室

グラグラグラグラッ……


〔*`」´〕Zzz...


グラグラグラグラッ!!!


〔 `」´〕「……ん……?」

〔;`」´〕「うわっ!! な、なんだ!? どうしたんだ!? 何で建物がこんなに……地震か!?」


―ミヨシ は起き上がり、窓の外を見た


〔;`」´〕「あれは……ツインズ!? なんでツインズが暴れてんだ!?」
〔;`」´〕「と……とにかく、脱出しないと……!」


タッタッタッタッ!!

ブゥン……


―ミヨシ は ワープスイッチ に乗った!
71 : ◆azwd/t2EpE :2006/08/07(月) 22:25:27.65 ID:6l+xIR780
―シルフカンパニー四階・北

〔;`」´〕「やべぇな……もう崩壊寸前だぞ……!!」

〔 `」´〕「……ん?」


―ミヨシ は傷だらけで倒れている イブタ を見つけた!


〔;`」´〕「イブタさん!!」


―ミヨシ は イブタ に駆け寄った!


〔;`」´〕「イブタさん!! イブタさん!! しっかりしてください!!」


―ミヨシ は イブタ の脈を確認した


〔;`」´〕「微かだけど、脈動を感じる……まだ生きてる!」


―ミヨシ は イブタ を背負った
74 : ◆azwd/t2EpE :2006/08/07(月) 22:26:18.82 ID:6l+xIR780
〔;`」´〕「頑張ってください、イブタさん……俺が絶対に助けてみせます!!」


タッタッタッタッ……


―イブタ は シルフカンパニー から脱出した



―四年後

―シオンタウン・スーの家

ピンポーン


(*゚ー゚)「はーい」


ガチャッ


〔 `」´〕「こんにちは」
(*゚ー゚)「ミヨシ! それに……」


―ミヨシ の後ろから、一人の男が姿を現した
76 : ◆azwd/t2EpE :2006/08/07(月) 22:27:10.04 ID:6l+xIR780
(◎´∵`◎)「久しぶりだな」
(*゚ー゚)「イブタ! もうしっかり歩けるようになったの!?」
(◎´∵`◎)「あぁ。もう完璧だ」
(*゚ー゚)「良かった……」


―スーの家・居間


(*゚ー゚)「長いことかかったよね、リハビリ……」
(◎´∵`◎)「死ぬ寸前までいったからな……医者にも、二度と歩けないだろうと言われたんだが」
〔 `」´〕「驚いてましたよね。ここまで回復するなんて! って」
(*゚ー゚)「さすがだよ、イブタ……」

(*゚ー゚)「それにしても、まさかサカキが殺しきれないなんてね。図太いよね」
〔 `」´〕「強運ですね」
(◎´∵`◎)「あぁ……しかし、サカキは……」
(*゚ー゚)「ん?」
(◎´∵`◎)「……しっかりトドメを刺さなかったんだ」


(◎´∵`◎)「最後の一撃をサンドパンに加えさせようとして……でも、途中でやめた。薄れかけた意識の中で、それだけははっきり覚えているんだ」
(*゚ -゚)「そんなことが……」
(◎´∵`◎)「苦々しげというか、切なげというか……複雑そうな表情だったよ、サカキは……」

(*゚ -゚)「サカキはイブタのことを評価していたからね……トドメは、刺すに刺せなかったんだと思う……」
(◎´∵`◎)「……かな……あいつ、死んで困るのはリーとツインズだけだとか言ってたけどな……」
(*゚ -゚)「それは、ボスとしての視点だ……サカキという人間から見たら……イブタのこと、気に入ってたんだと思うよ……」
(◎´∵`◎)「……そうか……」
78 : ◆azwd/t2EpE :2006/08/07(月) 22:28:46.39 ID:6l+xIR780
(◎´∵`◎)「四年か……この世界も、すっかり変わったな……」
(*゚ -゚)「ロケット団が居なくなったからね……」
(◎´∵`◎)「ロケット団に居た頃は、考えもしなかったが……こんなに住み良い世界になるとはな……」
〔 `」´〕「みんな、明るくなりましたよね……」
(◎´∵`◎)「あぁ……」

(◎´∵`◎)「しぃの墓参りにも行こうと思う……ロケット団を壊滅に至らせたのは、やはり、あいつの力も大きかった……」
(*゚ー゚)「うん……姉さんも、きっと喜ぶよ」


サァァ……


―窓から涼やかな風が入り込んで、三人の頬を撫ぜる……
―外に眼をやれば、小高い丘が見え、石碑が一部顔を覗かせている……


(◎´∵`◎)「……穏やかな風だ……心地良いな……」


―傷跡だらけの体を、イブタ はゆっくりを立ち上がらせた




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