41 :現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/02/27(月) 00:24:36.93 ID:YZ7i8KK60
ブーンのレポート

みつけたかず:62
つかまえたかず:10
おこづかい:40000えん


( ^ω^) ブーン
保持バッジ:グレーバッジ・オレンジバッジ・ピンクバッジ・クリムゾンバッジ・ブルーバッジ・レインボーバッジ
現在位置:七階・特別室

【ξ゚听)ξ】 ピカチュウ:ツン ♀ 状態:負傷
LV30 わざ:かげぶんしん・10まんボルト・たたきつける・でんこうせっか

【† ゚‐゚†】 バタフリー:ファイ ♂ 状態:戦闘不能
LV22 わざ:ねんりき・しびれのこな・ねむりごな・ふきとばし

【Σ`・゚・〉】 ゴルダック:ダル ♂ 状態:戦闘不能
LV39 わざ:じこあんじ・なみのり・かなしばり・ねんりき

【〔◇`゚¬〕フ】 ガルーラ:ラル ♀ 状態:戦闘不能
LV45 わざ:メガトンパンチ・れんぞくパンチ・いかり・にらみつける

【ヽ〈┓` 八〉┓】 カブトプス:レン ♂ 状態:戦闘不能
LV41 わざ:ひっかく・なみのり・こらえる・きりさく

【∂´ー)】 ラプラス:ラブ ♀ 状態:唄い中
LV29 わざ:うたう・ほろびのうた・みずでっぽう・しろいきり
46 :現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/02/27(月) 00:26:43.37 ID:YZ7i8KK60
( ^Д^) プギャー
保持バッジ:グレーバッジ・ブルーバッジ・レインボーバッジ・オレンジバッジ・ピンクバッジ
現在位置:四階・北

【Σ=( ・∇・)】 ヒトカゲ ♂ 状態:ふつう
LV27 わざ:メタルクロー・ひのこ・えんまく・いかり

【*〜( 〒ω〒)】 コラッタ ♀ 状態:ふつう
LV19 わざ:ひっさつまえば・でんこうせっか・たいあたり・しっぽをふる

【ζ^・_)】 ハクリュー ♂ 状態:ふつう
LV32 わざ:たつまき・りゅうのいかり・たたきつける・まきつく

【△`◇´▽】 スターミー 状態:ふつう
LV37 わざ:スピードスター・バブルこうせん・じこさいせい・こうそくスピン

【τ/゚◎ ゚/凵z ウツボット ♂ 状態:ふつう
LV41 わざ:はっぱカッター・しびれごな・ようかいえき・つるのムチ
49 :現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/02/27(月) 00:28:50.86 ID:YZ7i8KK60
('A`) ドクオ
保持バッジ:グレーバッジ・ブルーバッジ・オレンジバッジ・レインボーバッジ・ピンクバッジ
現在位置:六階・東

【(※( ・ー・)】 ゼニガメ:セニ ♀ 状態:ふつう
LV25 わざ:こうそくスピン・からにこもる・みずでっぽう・バブルこうせん

【ヾ(¬`・∧)¬】 ストライク:ズト ♂ 状態:ふつう
LV89 わざ:きりさく・かげぶんしん・れんぞくぎり・こうそくいどう

【《●`ー)】 ゲンガー:ナナセ ♂ 状態:ふつう
LV48 わざ:ナイトヘッド・あやしいひかり・のろい・シャドーボール
56 :現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/02/27(月) 00:30:46.94 ID:YZ7i8KK60
(*゚ー゚) スー
保持バッジ:ブルーバッジ・オレンジバッジ・レインボーバッジ・ピンクバッジ
現在位置:七階・特別室

【( o∂ー∂o)】 フシギダネ:フシちゃん ♀ 状態:負傷
LV22 わざ:たいあたり・どくのこな・やどりぎのたね・はっぱカッター

【ц_( ・◎・)】 ニョロモ・ニョロちゃん ♂ 状態:戦闘不能
LV19 わざ:あわ・さいみんじゅつ・みずでっぽう・おうふくビンタ

【《μ`ー´》】 ゴローニャ:ゴロさん ♂ 状態:戦闘不能
LV50 わざ:あなをほる・じしん・ころがる・いわおとし

【ゞ< _☆_>p】 ユンゲラー:ユーちゃん ♂ 状態:戦闘不能
LV16 わざ:テレポート・サイコキネシス・ねんりき・スプーンまげ

【彡`・ゝ】 オニスズメ:オニちゃん ♂ 状態:戦闘不能
LV18 わざ:そらをとぶ・つつく・みだれづき・にらみつける

【???】
58 :第70話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/27(月) 00:32:58.62 ID:YZ7i8KK60
―シルフカンパニー七階・特別室

―サンドパン の きりさく!
―ダグトリオ の きりさく!


ブアッ……


―ラプラス の胴体が乱れた
―ラプラス には効果がないようだ……


∂;´−)「〜〜♪ 〜〜♪」

彡;´−`)「ぐああああ……あああああああ!!!!」


―サカキ はのた打ち回っている!


(;゚ω゚)「んぐぐっ!! んぐぐぐぐぐぐ!!!」


―ブーン は サイドン に踏みつけられている!

59 :第70話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/27(月) 00:35:02.06 ID:YZ7i8KK60
(;-ω-)「んぐっ……んぐっ……」


クタッ……


―ブーン は 気を失った!


(;゚−゚)(どうする……どうする……!?)


―スー は六つ目のボールを強く握り締めている


(;゚−゚)(考えが……まとまらない……クソッ!)


シュンッ


(;゚−゚)「ッ!?」
61 :第70話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/27(月) 00:36:59.07 ID:YZ7i8KK60
―ピカチュウ の でんこうせっか!


ブアッ!!


―ラプラス の口元が乱れ、歌が止まった


∂;´−)「ツンさんっ……!?」
ξメ#゚听)ξ「バカじゃないの!?」


彡;´−`)「ハァ、ハァ……」


―サカキ は苦しみから解放された


ξメ#゚听)ξ「誰かを犠牲して得る勝利を……ブーンが喜ぶとでも思ってるの!?」
∂;´−)「……で、でも……!」
ξメ#゚听)ξ「そんなのダメ! ブーンだって、動ける状態なら絶対止めたわ! 間違ってるもの!」
(;゚−゚)「ッ……」


パシャッ


ξメ;゚听)ξ「……えっ……?」

62 :第70話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/27(月) 00:39:08.82 ID:YZ7i8KK60
彡#´ー`)「ククク……やってくれたな」


∂;´−)「ッ……!?」


シュワ……
シュワ……


―ラプラス の体が溶け出した!


ξメ;゚听)ξ「ラブ!!」
彡#´ー`)「サイドン、ブーンを踏み潰せ」

〔#メメ::`_∧´〕「フゴォォォー!!!」


―サイドン の ふみつけ!


川 ゚−゚)「フーディン、サイコキネシス!」


―フーディン の サイコキネシス!


ドオオォォン!!
69 :第70話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/27(月) 00:41:38.23 ID:YZ7i8KK60
―サイドン は サイコキネシス によって吹き飛ばされた!


(;゚ω゚)「んぐはぁっ! ハァハァ、ハァハァ……」


―ブーン は意識を取り戻した

―ラプラス の体は依然溶け出している


彡#´ー`)「今ラプラスにかけたのは"細胞液"さ」
彡#´ー`)「ラプラスの元々の細胞をかけることによって、反発が起きる……」
彡#´ー`)「そして身を保っていれなくなり……消え去る」


シュワシュワ……
シュワシュワ……


∂;´−)「ッ……!」
( ;ω;)「ラブ!」


彡#´ー`)「ラプラスはまだ観察不足だった……できれば連れ帰りたかったが、私は情に厚い男だからな」
彡#´ー`)「そんなにブーンの許で果てたいなら、望みを叶えてやるさ」
彡#´ー`)「最後の望みを得られて、満足だろう?」
71 :第70話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/27(月) 00:43:46.90 ID:YZ7i8KK60
ξメ;凵G)ξ「ラブッ……ゴメンね、ゴメンね……!」
∂;´ー)「気にしないで下さい……私はどうせ、長く生きられる体ではありませんでした……」
ξメ;凵G)ξ「えっ……?」

彡 ´ー`)「何故ラプラスを水槽で飼っていたと思う? そうしなければ、生きられんからさ」
彡 ´ー`)「あの水槽の水は特別でな……あれに触れていなければ、数日と持たんさ」
彡 ´ー`)「元々、無理な話だったんだよ。ブーンのポケモンになるのはな」

( ;ω;)「ウッ……ウッ……」


∂;´ー)「……それでも、私は幸せでした」
∂;´ー)「ほんの少しの間ですけど……ずっと願っていた、ご主人様の許に居られて……」
∂;´ー)「お役に立てなかったのが、少しだけ心残りですけど……」


―ラプラス の体が霞みゆく……
77 :第70話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/27(月) 00:46:05.31 ID:YZ7i8KK60
( ;ω;)「ヤダお! ヤダお! ブーン……ブーンまだ、ラブに一度も触れてないお……!」
∂;´ー)「ゴメンなさい……私も、ブーンさんを乗せたかった……」

∂;´ー)「ブーンさんを乗せて……海を、悠々と泳ぎたかった……」


∂;´ー)「ゴメ……ン……な……さ……」


フアッ……


( ;ω;)「……ラブ……?」

( ;ω;)「ラブ!? ラブ!?」


―ラプラス の姿が消えた……


ξメ;凵G)ξ「ラブ……!」
( ;ω;)「うわああああああああああん!!!!」
80 :第70話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/27(月) 00:47:45.21 ID:YZ7i8KK60
ガチャッ!!


(;^Д^)「ん!? アイツは、サカキか!?」
(;゚−゚)「プギャー!」
( ;ω;)「うわぁぁぁん!! うわぁぁぁん!!」
(;^Д^)「ブーン!? 一体何が……!?」


―ピカチュウ の 10まんボルト!


バリバリバリバリバリィ!!!


彡 ´ー`)「ククク……また我を見失ったか?」

ξメ;凵G)ξ「ッ……!」


―しかし サンドパン には効果がないようだ……


( ;ω;)「うぅ……ラブ……ラブ……!」

(;^Д^)「……とにかく、攻撃するぜ!」
86 :第70話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/27(月) 00:50:18.87 ID:YZ7i8KK60
ボンッ ボンッ ボンッ ボンッ ボンッ


Σ=( ・∇・) *〜( 〒ω〒) ζ^・_) △`◇´▽ τ/゚◎ ゚/


( ^Д^)「ヒトカゲ、ひのこ! スターミー、スピードスター!」
Σ=(`・∇・)「ハイ!」


―ヒトカゲ の ひのこ!
―スターミー の スピードスター!


ッ……


(;^Д^)「……え?」


―しかし ヒトカゲ と スターミー は技を出すことができない!


Σ=(;・∇・)「あ、あれ!?」
△;`◇´▽「ッ……!?」

(;^Д^)「なんでだ!? そんなに技出してないのに……!」
93 :第70話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/27(月) 00:52:28.46 ID:YZ7i8KK60
彡 ´ー`)「ククク……今頃気付いたか?」
彡 ´ー`)「まぁ、じわじわと効いただろうからな……実感できなくても無理はない……」


ξメ#゚听)ξ「……下らないって、言ったでしょ?」


―ピカチュウ は 一つの実を取り出した


彡;´ー`)「それはっ……」

ξメ゚听)ξ「"ふしぎなきのみ"。技が使えなくなったときに噛むと、再び技が使えるようになる木の実よ」
彡;´ー`)「そんな貴重なものを、一体どうやって……」


( ^Д^)「よし、ふしぎなきのみを噛むんだ! そしたら攻撃できるぞ!」


ガリッ ガリッ


―プギャー のポケモンたちは再び技が使えるようになった


(;o∂ー∂o)「そっか……なんか技が出しにくいなって思ったら、そういうことだったんだ……」
(;゚−゚)「でも、一体いつの間に……?」
97 :第70話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/27(月) 00:54:42.47 ID:YZ7i8KK60
ξメ゚听)ξ「シルフに入ってすぐよ。最初に、ペイント弾をぶつけられたでしょ?」
ξメ゚听)ξ「あのペイント弾には多分"うらみ"が詰まってた」
(;゚−゚)「うらみって確か、技の使用回数を減らす技……」

彡 ´ー`)「ほう……気付いていたか」

ξメ゚听)ξ「何となくね……だからあまり技は使わないようにしてきたし……」

ξメ゚听)ξ「この程度を"罠"なんて、ホントに下らないわね」


彡 ´ー`)「……クックック……」


彡 ´ー`)「クックック……ハァーッハッハッハッハ!!!」


ξメ゚听)ξ「……?」


彡 ´ー`)「ハッハッハ……これは、面白い……最高だ……」

彡 ´ー`)「やはりお前達はまんまと"罠"にかかっていたというわけだ」
(;゚−゚)「……?」
105 :第70話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/27(月) 00:56:38.22 ID:YZ7i8KK60
ガチャッ


(◎´∵`◎)「サカキ様!」
彡 ´ー`)「イブタか。ちょうどいい」
彡 ´ー`)「お前には、謝らねばならんな」
(◎´∵`◎)「はっ……?」


彡 ´ー`)「スー」
(;゚−゚)「……なんだ?」
彡 ´ー`)「これを、くれてやる」


ポイッ


―サカキ は スー に鍵を投げ渡した


(;゚−゚)「なんだ、これは……?」
彡 ´ー`)「大研究室の鍵さ」
(;゚−゚)「なんだと!?」
(◎;´∵`◎)「サカキ様!?」
111 :第70話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/27(月) 00:58:19.32 ID:YZ7i8KK60
彡 ´ー`)「なんなら大研究室に行ってもいい……止めはせん」
(;゚−゚)「どういう意味だ!? 一体、一体……!!」

彡 ´ー`)「そこのピカチュウ……お前はさっき、罠をかけられたのが『シルフに入ってすぐ』と言ったな」
彡 ´ー`)「だが、それでは遅すぎるだろう……」


彡 ´ー`)「私がお前達を罠にかけたのは、ヤマブキに入った瞬間だ」


ξメ;゚听)ξ「……嘘……そんな、いつ……!」
(;^Д^)「……もしかして、あの四人が!?」
彡 ´ー`)「ほう。あの四人?」
彡 ´ー`)「興味深いな……あとで調査させるか」
(;^Д^)「なっ……違うのか!?」


彡 ´ー`)「ククク……教えてやろう」

彡 ´ー`)「夜も電気が点きっぱなしの大研究室……一体、何故だと思う?」

(;^Д^)「……寝ずの作業をしてるってことだろ?」
彡 ´ー`)「ククク……そんな作業効率の落ちることはやらせんさ……」
120 :第70話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/27(月) 01:00:21.80 ID:YZ7i8KK60
彡 ´ー`)「実はな、あそこの電気はただ点けてあるだけなんだ」


(◎´∵`◎)「……え?」
(;゚−゚)「どういう意味だ……?」


彡 ´ー`)「大研究室にはもう、誰も居らんのだよ」

彡 ´ー`)「もう、何も開発していないんだ」


彡 ´ー`)「マスターボールは既に完成しているのだからな」


ξメ;゚听)ξ「……そん……な……」
川;゚−゚)「じゃあ……シルフには……」


彡 ´ー`)「ククク……冷静に考えてみろ」
彡 ´ー`)「何故私がお前達を建物に入れたと思う? 何故私が"楽しむ"ことに重きを置いたと思う?」


彡 ´ー`)「もう、ここには何もないからさ」
126 :第70話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/27(月) 01:02:07.91 ID:YZ7i8KK60
(;゚−゚)「……何……も……?」
(;^Д^)「……冗談……だろ……?」
ξメ;゚听)ξ「じゃあ……私達は、何もないところで、今までずっと……!?」


彡 ´ー`)「だから言っただろう」

彡 ´ー`)「お前達はまんまと"罠"にかけられたのさ」

彡 ´ー`)「何もないヤマブキに誘き寄せられ……全てがある"ロケット団本部"から遠ざけられるという、極々シンプルな罠にな」




第70話 終わり

     〜to be continued
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