940 :現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/02/23(木) 17:24:22.45 ID:2teI7RRb0
ブーンのレポート

みつけたかず:49
つかまえたかず:10
おこづかい:40000えん


( ^ω^) ブーン
保持バッジ:グレーバッジ・オレンジバッジ・ピンクバッジ・クリムゾンバッジ・ブルーバッジ・レインボーバッジ
現在位置:七階・特別室の扉前

【ξ゚听)ξ】 ピカチュウ:ツン ♀
LV28 わざ:かげぶんしん・10まんボルト・たたきつける・でんこうせっか
状態:ふつう

【† ゚‐゚†】 バタフリー:ファイ ♂
LV22 わざ:ねんりき・しびれのこな・ねむりごな・ふきとばし
状態:ふつう

【〔◇`゚¬〕フ】 ガルーラ:ラル ♀
LV45 わざ:メガトンパンチ・れんぞくパンチ・いかり・にらみつける
状態:ふつう

【∂´ー)】 ラプラス:ラブ ♀
LV25 わざ:うたう・なきごえ・みずでっぽう・しろいきり
状態:ふつう

941 :現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/02/23(木) 17:25:33.89 ID:2teI7RRb0
( ^Д^) プギャー
保持バッジ:グレーバッジ・ブルーバッジ・レインボーバッジ・オレンジバッジ・ピンクバッジ
現在位置:三階・第五研究室

【Σ=( ・∇・)】 ヒトカゲ ♂
LV27 わざ:メタルクロー・ひのこ・えんまく・いかり
状態:ふつう

【*〜( 〒ω〒)】 コラッタ ♀
LV19 わざ:ひっさつまえば・でんこうせっか・たいあたり・しっぽをふる
状態:ふつう

【ζ^・_)】 ハクリュー ♂
LV32 わざ:たつまき・りゅうのいかり・たたきつける・まきつく
状態:ふつう

【△`◇´▽】 スターミー
LV37 わざ:スピードスター・バブルこうせん・じこさいせい・こうそくスピン
状態:ふつう

【τ/゚◎ ゚/凵z ウツボット ♂
LV41 わざ:はっぱカッター・しびれごな・ようかいえき・つるのムチ
状態:ふつう
943 :現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/02/23(木) 17:26:43.01 ID:2teI7RRb0
('A`) ドクオ
保持バッジ:グレーバッジ・ブルーバッジ・オレンジバッジ・レインボーバッジ・ピンクバッジ
現在位置:六階・東

【(※( ・ー・)】 ゼニガメ:セニ ♀
LV25 わざ:こうそくスピン・からにこもる・みずでっぽう・バブルこうせん
状態:ふつう

【ヾ(¬`・∧)¬】 ストライク:ズト ♂
LV89 わざ:きりさく・かげぶんしん・れんぞくぎり・こうそくいどう
状態:ふつう

【《●`ー)】 ゲンガー:ナナセ ♂
LV48 わざ:ナイトヘッド・あやしいひかり・のろい・シャドーボール
状態:ふつう

944 :現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/02/23(木) 17:28:26.44 ID:2teI7RRb0
(*゚ー゚) スー
保持バッジ:ブルーバッジ・オレンジバッジ・レインボーバッジ・ピンクバッジ
現在位置:四階・北

【( o∂ー∂o)】 フシギダネ:フシちゃん ♀
LV22 わざ:たいあたり・どくのこな・やどりぎのたね・はっぱカッター
状態:ふつう

【ц_( ・◎・)】 ニョロモ・ニョロちゃん ♂
LV19 わざ:あわ・さいみんじゅつ・みずでっぽう・おうふくビンタ
状態:ふつう

【《μ`ー´》】 ゴローニャ:ゴロさん ♂
LV50 わざ:あなをほる・じしん・ころがる・いわおとし
状態:ふつう

【ゞ< _☆_>p】 ユンゲラー:ユーちゃん ♂
LV16 わざ:テレポート・サイコキネシス・ねんりき・スプーンまげ
状態:ふつう

【彡`・ゝ】 オニスズメ:オニちゃん ♂
LV18 わざ:そらをとぶ・つつく・みだれづき・にらみつける
状態:ふつう

【???】
947 :第68話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/23(木) 17:31:03.71 ID:2teI7RRb0
―シルフカンパニー七階・特別室の扉前

(;^ω^)「と、とりあえずこの扉、開けてみるかお?」
ξ;゚听)ξ「待って……なんか、危険な気がする……」

ξ゚听)ξ「……ここは七階でしょ? つまり、大研究室がある……」
ξ゚听)ξ「この部屋はスルーして、大研究室へ行くほうが先決」


扉の向こう「ククク……賢明な判断だが、それはできん」


(;^ω^)「お!?」
ξ;゚听)ξ「この声はっ……!」

扉の向こう「何せ、大研究室の鍵は私が持っているのだからな……」
扉の向こう「大研究室に行きたくば……と、いうことだ」

ξ゚听)ξ「……行くしか、なさそうね……」


( ^ω^)「……開けるお」


ガチャッ

ギイイィィ……
951 :第68話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/23(木) 17:33:34.94 ID:2teI7RRb0
―シルフカンパニー七階・特別室

彡 ´ー`)「ククク……やっと来たか」


―部屋の奥の椅子に、サカキが腰掛けている


彡 ´ー`)「ここで報告を受けていても、色々楽しかったが……やはり、じっとしているのは少々味気ない」
彡 ´ー`)「誰か来ることを願っていたところだ」

(;^ω^)「……さっきの人かお……」

彡 ´ー`)「……お前は、シルフに入る前に話したやつだな」
彡 ´ー`)「貧相な身形だが……なるほど、持つ空気は悪くない」

ξ゚听)ξ「気付いてたっていうの? シルフに侵入する前から、私達の存在に」
彡 ´ー`)「無論だ。私を見縊るなよ」
彡 ´ー`)「あの場で殺すこともできたが……それでは、面白くなかったからな」
彡 ´ー`)「わざわざヤマブキまで来たのだからな……楽しまねば、無駄足になる」
ξ゚听)ξ「軽いわね」
彡 ´ー`)「ククク……お前らが軽いことに起因しているのだがな」

彡 ´ー`)「お前達は、本気でロケット団を潰せると考えているのか?」
ξ゚听)ξ「可能性の問題じゃないわ」
(#^ω^)「潰さなきゃいけないんだお!」
彡 ´ー`)「そうか……若さだな」
953 :第68話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/23(木) 17:36:25.07 ID:2teI7RRb0
彡 ´ー`)「お前達は頭ごなしにロケット団を否定するだろうが……しかし、ロケット団のことを知らなさ過ぎるのではないか?」
彡 ´ー`)「今のロケット団には警察も手出しできない……ポケモン統括協会だって、実質的に容認している」

彡 ´ー`)「それでも、お前達はロケット団に立ち向かうのか? 何のために?」

(#^ω^)「許せないからだお!!」

彡 ´ー`)「我慢できないことを逐一潰しにかかっていられるほど人生は長くないぞ。それに、ロケット団は潰さなければならない団体ではない」
彡 ´ー`)「ロケット団のおかげでポケモン経済は上手く回っている。それに、不要悪はロケット団の威力に怯えて大人しくしているのだぞ」
彡 ´ー`)「お前達は『ロケット団は悪を増長させている』と思っているかも知れんが……私は、ロケット団本来の目的もしっかり達成している」
彡 ´ー`)「悪を抑制するという、団設立当初の目的をな」
ξ゚听)ξ「だからって自分達の悪事を正当化していいわけ?」
彡 ´ー`)「正当化などしておらんさ……ただもう、世間の流れがそうなっているだけだ」
彡 ´ー`)「ロケット団が存在するのは仕方ない……ロケット団も、存在価値がないわけではない……そういう流れにな」
彡 ´ー`)「必要悪、という言葉は過言かも知れんが……事実、ロケット団員がそこらへんを歩いていても、警察が取り締まることはないだろう」
彡 ´ー`)「お前達も、流れに沿うべきだ……反逆児は嫌いではないが、いずれ大人にならなければならんのだぞ」

ξ゚听)ξ「……笑わせないで」

ξ゚听)ξ「時代の潮流に沿う……それは当然のことよ」
ξ゚听)ξ「だけど、今の流れはそもそもロケット団が作り出したものじゃない」
ξ゚听)ξ「自分達の流れにみんな沿えっていうの? ただの傲慢じゃない」
彡 ´ー`)「ククク……だがそれでも、流れはロケット団と共にある」
ξ゚听)ξ「その流れそのものがおかしいのよ」

ξ゚听)ξ「私達は流れを変える。そのために、ロケット団は潰すわ」

954 :第68話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/23(木) 17:39:15.67 ID:2teI7RRb0
ξ゚听)ξ「弊害が出るのは分かってる……だけど、ロケット団をのさばらしておくよりずっといい」
彡 ´ー`)「断言する根拠は?」
ξ゚听)ξ「悪だからよ」
彡 ´ー`)「……成る程。的確だな」

彡 ´ー`)「だが、ロケット団消失による損害は計り知れんぞ……間違いなく経済は混乱する」
彡 ´ー`)「ロケット団の影響力は大きい……その影響下にある全てが、乱れる」
彡 ´ー`)「穴埋めにも時と金がかかるだろうな……それでも、その存在を消すというのか?」

(#^ω^)「存在することで誰かが苦しんだり、誰かが泣いたり……そんなのおかしいお!」
(#^ω^)「ロケット団はたくさんの人を不幸にしてきたお! 間違ってるお!」
彡 ´ー`)「ゼロサムゲームさ。皆が幸福になれることなど、あるものか」
(#^ω^)「それでもロケット団は大勢を不幸にしすぎだお! 不必要な不幸までもらたしてるお!」
彡 ´ー`)「やれやれ……考えの相違だな」


彡 ´ー`)「やはり、お前達とは相容れんようだ……残念だがな……」
ξ゚听)ξ「話し合いで解決できるなんて、こっちも考えてないわよ」
彡 ´ー`)「武力行使……当然の選択肢だな」


―サカキ はボールを部屋の中央に向かって投げた!


ボンッ


―サカキ は サイドン をくりだした!
956 :第68話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/23(木) 17:41:35.39 ID:2teI7RRb0
―シルフカンパニー四階・北

(;゚ー゚)(あれ……?)


―スー は辺りを見回した


(;゚ー゚)(ナツメが……消えた?)
(;゚ー゚)(ワープスイッチに乗ったのか? でも、一体どのワープスイッチに……)

(;゚ー゚)(……いや、待て……僕が見失うってことは、曲がり角のすぐ側のワープスイッチだ……でも、このへんにワープスイッチはない……)

(;゚ー゚)(やはり、どこかに隠されているのか……?)


―スー は 辺りを探し始めた!


(*゚ー゚)「……ん?」





(*゚ー゚)(……このボロボロのワープスイッチは……?)
958 :第68話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/23(木) 17:44:39.67 ID:2teI7RRb0
―シルフカンパニー七階・特別室

ガチャッ

(;^ω^)「お?」


川 ゚−゚)「…………」


―ナツメ が部屋に入ってきた


彡 ´ー`)「どうしたナツメ? 加勢を呼んだ覚えはないが」
川 ゚−゚)「私も呼ばれた覚えはない」
彡 ´ー`)「よく分からんな……じゃあ何をしにきた?」
彡 ´ー`)「……言っておくが、コイツを攻撃するなよ。私一人で戦う」
川 ゚−゚)「言われなくても、攻撃するつもりはない」
彡 ´ー`)「ますます分からんな……何のためにココに来た」

川 ゚−゚)「…………」


テクテクテクテクテク……


〔#::`_∧´〕「……?」


―ナツメ は サイドン の隣を通りすぎた
960 :第68話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/23(木) 17:47:56.74 ID:2teI7RRb0
彡 ´ー`)「見学なら構わんが……手助けなどしようものなら」
川 ゚−゚)「加勢などせんと、言っているだろう」


―ナツメ は サイドン と サカキ の中間点で立ち止まった

―サカキ は椅子に座ったままだ


彡 ´ー`)「……?」

川 ゚−゚)「……私は先ほど、この少年を攻撃した」
川 ゚−゚)「気を失わせて連れていったが……目を離した隙に逃げられた」
彡 ´ー`)「甘いな」
川 ゚−゚)「どっちがだ?」


シュンッ


―サイドン が ボールに戻った!


(;^ω^)「お!?」
ξ;゚听)ξ「えっ……!?」


―ボール を ナツメの手が掴んだ!

961 :第68話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/23(木) 17:48:44.32 ID:2teI7RRb0
彡;´ー`)「……どういう意味だ、ナツメ?」
川 ゚−゚)「見れば分かるだろう」


川 ゚−゚)「本気で私がロケット団に与したと思ったのか?」


ボンッ


―サイドン がくりだされた!


川 ゚−゚)「お前のおかげだ、サカキ。このバッジの力は、大層なものだな」
川 ゚−゚)「同時に……絶対に存在してはならないものだ」

(;^ω^)「ど、どういうことだお!?」
ξ;゚听)ξ「サカキのサイドンが、ナツメのボールに……!?」

彡;´ー`)「……所有者から一定距離を離れたポケモンの所有権を、強奪できる力さ」
彡;´ー`)「餌付けのつもりで一つ与えたが……まさか、牙を向かれるとはな」
川 ゚−゚)「本気で私が屈服したと思っていたようだな」
川 ゚−゚)「私はロケット団の力を利用しただけさ……サカキ、お前を倒すためにな」

彡;´ー`)「誤算だ……お前が牙を向くとは思っていなかった」
963 :第68話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/23(木) 17:51:15.10 ID:2teI7RRb0
川 ゚−゚)「やれやれ……案外、信じやすいな」
彡;´ー`)「違う……」

彡 ´ー`)「お前がそんなにバカだとは、知らなかったのさ」


ξ;゚听)ξ「ッ!! ナツメ!!!」


川;゚−゚)「!?」


―サンドパン の きりさく!


ズシャッ!!


―ナツメ の胸のバッジが切り砕かれた!


川;゚−゚)「しまったっ……!」

彡 ´ー`)「戻れ、サイドン」


―サカキ は サイドン をボールに戻した
966 :第68話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/23(木) 17:53:40.14 ID:2teI7RRb0
ξ;゚听)ξ「さっきのサンドパン……いつ近づいたのか、全く分からなかった……!」
(;゚ω゚)「速過ぎだお……」


ボンッ ボンッ


―ナツメ の腰にあるボールからポケモンが飛び出してきた!


Σ`・゚・〉
ヽ〈┓` 八〉┓


(;^ω^)「お!?」
ξ;゚听)ξ「レン! と……ダル?」


川 ゚−゚)「すまなかったな、少年……君のポケモンは私が預かっていた」
川 ゚−゚)「多数のロケット団員に狙われていたのでな……所有権を奪わせてもらったんだ」

(;^ω^)「じゃ、じゃあ、あの時のゴルダックはやっぱりダルだったのかお!?」
川 ゚−゚)「あぁ、そうだ……君のゴルダックには、辛いことをさせたな」

川 ゚−゚)「君と話す姿を誰かに目撃されるわけにはいかなかったから、油断させて気絶させたんだが……」
ξ#゚听)ξ「じゃあなんであの部屋に連れ込んだときすぐに説明しなかったのよ!」
川 ゚−゚)「私は誰かと対面して話すときは、茶がないとダメなんだ……」
川 ゚−゚)「フーディンに手伝ってもらって茶を淹れている間に、逃げられてしまって……私は敵意などなかったが、君達にはあったのだということを忘れていた」
(;^ω^)「…………」
968 :第68話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/23(木) 17:56:03.42 ID:2teI7RRb0
彡 ´ー`)「侵入者と話す姿を目撃されるわけにはいかなかった、というのは、さっきの瞬間のためだったんだろうが……あっさり水の泡だな」
川;゚−゚)「…………」
彡 ´ー`)「作戦自体は悪くなかったが……バッジが無防備すぎたな」

彡 ´ー`)「ナツメ、お前は理解力のあるやつだと思っていたんだがな」
川 ゚−゚)「ふざけるな。ヤマブキを不当に占拠して住民を苦しめるロケット団など、誰が許すものか」
彡 ´ー`)「つくづく、頭の悪い女だ……」

彡 ´ー`)「しかしお前が反意を抱いていたとはな……侵入者の一人と三対三でバトルしたとも聞いたが?」
川 ゚−゚)「あれはあの少年の力をはかっていただけだ。ダメだと思ったらシルフから追い返すつもりで戦っていた。手加減もしていた」
彡 ´ー`)「だろうな……お前が本気を出せば、侵入者如き軽く捻れる」

彡 ´ー`)「発電所のコンピューターを狂わせたのも、お前だろうな」
彡 ´ー`)「お前のエスパーポケモンなら、ちょっと調子を悪くさせるくらい、簡単だろう……」
川 ゚−゚)「……あぁ、そうだ……」

彡 ´ー`)「一時エレベーターが止まったのもお前のせいだろう……バッジエネルギーの補充でもしたか?」
川;゚−゚)「……鋭いな……」
彡 ´ー`)「色んな可能性を頭の中で探っていたのさ……」


川 ゚−゚)「……バッジは失ったが、しかし……私は正面から対戦しても、勝ち目がないとは思わない」
川 ゚−゚)「お前を倒し、そして大研究室の開発を物理的に破壊する……そうすれば、ロケット団は大きく揺らぐだろう」

969 :第68話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/23(木) 17:57:38.05 ID:2teI7RRb0
彡 ´ー`)「……ククク……果たしてお前の思惑通りいくかどうか」

彡 ´ー`)「お前達は"罠"には気付いておらんようだからな」


川 ゚−゚)「……?」


ξ゚听)ξ「……罠、ね」


彡 ´ー`)「私の勝ちは揺らがんよ……ポケモンバトルの強さに加え、罠」
彡 ´ー`)「お前達は、最初から勝ち目などなかったのさ……」


ξ゚听)ξ「……下らないわ」




第68話 終わり

     〜to be continued
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