- 15 :現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:00:08.43 ID:fBP63Ldp0
- ブーンのレポート
みつけたかず:45
つかまえたかず:9
おこづかい:40000えん
( ^ω^) ブーン
保持バッジ:グレーバッジ・オレンジバッジ・ピンクバッジ・クリムゾンバッジ
【ξ゚听)ξ】 ピカチュウ:ツン ♀
LV28 わざ:かげぶんしん・10まんボルト・たたきつける・でんこうせっか
状態:ふつう
【† ゚‐゚†】 バタフリー:ファイ ♂
LV22 わざ:ねんりき・しびれのこな・ねむりごな・ふきとばし
状態:ふつう
【( ´Э`)】 コダック:ダル ♂
LV31 わざ:じこあんじ・なみのり・かなしばり・ねんりき
状態:ふつう
【〔◇`゚¬〕フ】 ガルーラ:ラル ♀
LV45 わざ:メガトンパンチ・れんぞくパンチ・いかり・にらみつける
状態:ふつう
【ヽ〈┓` 八〉┓】 カブトプス:レン ♂
LV30 わざ:ひっかく・なみのり・すいとる・すなかけ
状態:ふつう
- 19 :現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:00:51.28 ID:fBP63Ldp0
- ( ^Д^) プギャー
保持バッジ:グレーバッジ・ブルーバッジ・レインボーバッジ
【Σ=( ・∇・)】 ヒトカゲ ♂
LV27 わざ:メタルクロー・ひのこ・えんまく・いかり
状態:ふつう
【*〜( 〒ω〒)】 コラッタ ♀
LV19 わざ:ひっさつまえば・でんこうせっか・たいあたり・しっぽをふる
状態:ふつう
【ζ^・_)】 ハクリュー ♂
LV32 わざ:たつまき・りゅうのいかり・たたきつける・まきつく
状態:ふつう
('A`) ドクオ
保持バッジ:グレーバッジ
【(※( ・ー・)】 ゼニガメ:セニ ♀
LV23 わざ:こうそくスピン・からにこもる・みずでっぽう・バブルこうせん
状態:ふつう
【ヾ(¬`・∧)¬】 ストライク:ズト ♂
LV89 わざ:きりさく・かげぶんしん・れんぞくぎり・こうそくいどう
状態:ふつう
【《●`ー)】 ゲンガー:ナナセ ♂
LV47 わざ:ナイトヘッド・あやしいひかり・のろい・シャドーボール
状態:ふつう
- 22 :現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:01:43.09 ID:fBP63Ldp0
- (*゚ー゚) スー
【( o∂ー∂o)】 フシギダネ:フシちゃん ♀
LV16 わざ:たいあたり・どくのこな・やどりぎのたね・はっぱカッター
状態:ふつう
【《μ`ー´》】 ゴローニャ:ゴロさん ♂
LV48 わざ:あなをほる・じしん・ころがる・いわおとし
状態:ふつう
【(∨`◇´)】 ケーシィ:ケーちゃん ♂
LV13 わざ:テレポート・サイコキネシス
状態:ふつう
【彡`・ゝ】 オニスズメ:オニちゃん ♂
LV14 わざ:そらをとぶ・つつく・みだれづき・にらみつける
状態:ふつう
【???】
- 26 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:03:36.04 ID:fBP63Ldp0
- ―シオンタウン・ポケモンセンター宿舎部
( ^Д^)「電波悪いな……ちょっと外出てくる」
タッタッタッタッ……
―プギャー が外に出ました
ξ゚听)ξ「一体なんなのかしら……?」
(*゚ー゚)「カスミって……ハナダシティジムリーダー?」
(*゚ー゚)「目的が分かんない……」
タッタッタッタッ……
(;^Д^)「うーん、マズイな……」
―プギャー が戻ってきました
ξ゚听)ξ「何がしたいのよ?」
- 31 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:06:05.09 ID:fBP63Ldp0
- ( ^Д^)「実は……ハナダシティに行きたかったんだ」
( ^Д^)「それで、カスミさんが大型の飛行ポケモンを持ってたら飛ばしてくれないかな、と」
(*゚ー゚)「大型、か……」
ξ゚听)ξ「誰も持ってないわね、そういえば」
(*゚ー゚)「オニちゃんは一人を運ぶのが精々だし……」
( ^Д^)「あんまり何度も往復するとロケット団に見つかりかねないからな……」
ξ゚听)ξ「イワヤマトンネルを通れない理由でもあるの?」
( ^Д^)「あぁ、あるよ」
( ^Д^)「第一に、あまり時間をかけたくないこと。第二に、ロケット団に出入り口を塞がれたりしたら手の打ちようがなくなること」
( ^Д^)「ま、そんなとこかな。とにかく、手っ取り早くハナダに行きたいんだ」
ξ゚听)ξ「なんでハナダなのよ?」
( ^Д^)「それは向こうに着いてから説明する。とにかく、今可能性があるのはこの方法だけだ。なんとかしてハナダに行く必要がある」
( ^Д^)「なにか移動手段は……」
(;'A`)「うーん……ズトも飛行は得意じゃないし……」
ξ゚听)ξ「ファイは人を乗せて飛べるほど大きくないし……」
(;^ω^)「こんなとき、飛行系のポケモンをいっぱい持ってる人が居たらいいのに……」
ウイイィィーン
- 38 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:09:14.75 ID:fBP63Ldp0
- (・Δ・)「ふー、疲れた疲れた……」
(・Δ・) [とりつかい の シロウ]
ξ゚听)ξ「居た」
(;^ω^)「……だお」
(;・Δ・)「え? 君たちは、確か……第25話で……」
〜嘘を交えつつ交渉(ツンによる脅迫)中〜
(;・Δ・)「もちろん、お貸ししよう」
ξ゚听)ξ「よしっ」
(*゚ー゚)「やったね」
(;^Д^)(……よくあんだけ次から次へと嘘が出てくるもんだ……)
(;^ω^)(だお……アルフォード・フランクリン牧師って一体誰だお?)
(・Δ・)「僕が貸せるのはオニドリルとピジョット。どちらも二人ずつ乗れるだろう」
(・Δ・)「乗り終わったあとは空に放してくれればいい。頃合を見て僕は笛を吹くから。そしたら鳥たちは戻ってくる」
(*゚ー゚)「ありがとっ♪」
(*・Δ・)「いや、ははは」
(;^Д^)(女装がバレてない相手には最大限活用してやがる……)
―シロウ が退出した
- 40 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:11:08.40 ID:fBP63Ldp0
- (*゚ー゚)「ヤマブキに入る作戦はとりあえずプギャーに一任するとして……」
(*゚ー゚)「今僕が心配してるのは、やっぱ戦力面かな」
( ^Д^)「それは、確かにな……」
(*゚ー゚)「ドクオ、リドー持ってる?」
(*'A`)「ズト?」
ボンッ
ヾ(¬`・∧)¬「拙者はズトだ。リドーと呼称するな」
(*゚ー゚)「ごめん、慣れちゃってたからさ。えーっと、ズト……このズトが居れば、大抵の敵は大丈夫」
(*゚ー゚)「だけど……不安なんだよね。今はドクオが居るからいいけどさ……」
('A`)「?」
(*゚ー゚)「……だって、リドーって呼ばれてたってことはさ……」
ヾ(¬`・∧)¬「拙者が人を殺したのは、紛れも無い事実だ」
(;^ω^)「!?」
(;^Д^)「!?」
- 46 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:13:43.53 ID:fBP63Ldp0
- (*゚ー゚)「……ドクオには従ってるみたいだけど……僕たちを襲わないとも限らない、ってことでしょ?」
(;'A`)「ち、違うよ! ズトは、そんなポケモンじゃない!」
(*゚ー゚)「……?」
(;'A`)「説明長くなるけど……ちゃんと話したほうがいいよね……」
〜説明中〜
(*゚ー゚)「……そっか」
(*゚ー゚)「疑ったりして、ゴメンね」
ヾ(¬`・∧)¬「分かってもらえればそれで構わぬ。拙者も詮無いことだと理解している」
(*゚ー゚)「……ところで、さ」
(*゚ー゚)「さっき、話に出てきた"グリーンさんを襲った奴ら"って」
(*゚ー゚)「それ……ロケット団員じゃないの?」
ヾ(¬`・∧)¬「……分からん……が、拙者をロケット団から連れ出した二人は『ロケット団員の仕業ではないと思う』と言っていた」
ヾ(¬`・∧)¬「拙者達を襲った奴らは、決して精強とは言えぬ強さであった。その程度の戦力で襲うとは、考えにくい、と」
(*゚ー゚)「……でもね、ちょっと思い当たる節があるんだ」
- 48 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:15:50.09 ID:fBP63Ldp0
- (*゚ー゚)「ロケット団ではね、任務に失敗した人間がそれをリカバリーするために、独断で行動することがよくあるんだ」
(*゚ー゚)「サカキもその功績如何によっては任務失敗を帳消しにする。仕事重視の男だからね」
(*゚ー゚)「グリーンって人は、凄く強かったんでしょ?
ズトくらいのポケモンを連れてるんだもん……多分、サカキにも引けをとらないと思う」
(*゚ー゚)「そういう人間は十中八九マークされる。だけど……直接刃向かったりしない限り、抹殺指令は出さない。サカキは意外に慎重な男だし……」
(*゚ー゚)「確か以前、トレーナーを独断で殺した奴がロケット団を永久追放されたことがあった。時期はちょうど1年前かな?」
ヾ(¬`・∧)¬「ッ! 拙者達が襲われたのも、ちょうど一年前……!」
(*゚ー゚)「間違いないね……襲ったのは、ロケット団員だ」
(*゚ー゚)「ズトを連れ出した二人が『ロケット団員じゃないと思う』って言ったのは、独断で行動したからだろうね。サカキなら絶対そんな戦力では挑ませない」
ヾ(¬#`・∧)¬「……ロケット団員が、殿を……」
(;^Д^)(……話についていけねぇ……)
(;^ω^)(置いてけぼりだお……)
―シオンタウン・路道
(*゚ー゚)「ちょっと待ってて……一旦家に行ってくる」
( ^Д^)「おぉ、分かった。なるべくすぐ戻って来いよ」
(*゚ー゚)「分かってる」
タッタッタッタッ……
―スー が家に帰った
- 52 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:18:00.89 ID:fBP63Ldp0
- ( ^Д^)「……ロケット団との真っ向勝負の始まり、か……」
( ^Д^)「お前ら……ホントに身命賭して挑む覚悟はあるんだよな?」
( ^Д^)「俺は、ハナダシティ壊滅がやっぱりロケット団の仕業だって聞いて……やっぱ許せないんだ」
( ^Д^)「カスミさんを始め、ハナダの人はみんな苦しんでる……それを分かってて地震を起こしたってことがな……」
('A`)「僕も、セニが狙われたり、ズトの元殿を襲ったのがロケット団だったりで……やっぱ、個人的にもロケット団と戦う理由はあるよ……」
( ^ω^)「ブーンも、ロケット団のせいで苦しんだ人を見てきたお……」
ξ゚听)ξ「ロケット団の好餌に釣られて、結果散々周りに迷惑をかけたリーダー二人ね……」
ξ゚听)ξ「それに、カツラも……作戦が失敗して、生死も不明だし……」
( ^ω^)「"力"は誰だって欲しいんだと思うお。それで、手に入ったら使いたくなって、もっと強めたくなって……」
( ^ω^)「タケシさんやキョウさんだって、ロケット団の甘い罠に嵌めなれなかったらきっと真っ当にジムを続けられたお……」
( ^ω^)「けど、結果的に力を持たされたせいで周りは大迷惑だったお……」
( ^ω^)「ロケット団は、今も力を持とうとしてるみたいだお……ブーンはもう、繰り返しを見たくないお……絶対に止めなきゃいけないと思うお」
- 53 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:19:24.86 ID:fBP63Ldp0
- ( ^Д^)「……あぁ、そうだな……その力を悪用しようってんだから、尚更だ」
('A`)「うん……色んなところで迷惑する人がいるもんね……」
( ^ω^)「だおだお!」
ξ゚听)ξ(……やっぱり、みんな意志は強い……)
ξ゚听)ξ(一番大きな武器、かもね……)
―シオンタウン・スーの家
(*゚ー゚)「ニョロちゃん、待たせてゴメンね……一緒に行こ」
ц_(*・◎・)「うん!」
―ニョロモ が仲間になりました!
(* ゚ ∇ ゚)「……スーくん、行くの?」
(*゚ー゚)「……うん」
(*゚ー゚)「やっぱ、僕はロケット団を倒さなきゃいけないんだと思う……色んなコトのために」
(* ゚ ∇ ゚)「……そうだね……」
(* ゚ ∇ ゚)「スーくんのこと、心配だけど……でも、きっと無事で帰ってくるって信じてる」
(*゚ー゚)「うん、任せてよ。今度こそ、笑顔で帰ってくるから」
トコトコトコトコ……
- 54 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:21:01.97 ID:fBP63Ldp0
- 彡*'-'ミ「スーちゃん、いくのー?」
(*゚ー゚)「ムーちゃん」
(*゚ー゚)「うん……ゴメンね、あまり遊んであげられなくて……」
(*゚ー゚)「今度帰ってきたら、いっぱい遊ぼうね」
彡*'-'ミ「うんー。ママといっしょにあそぼー」
(*゚−゚)「ッ……!」
彡*'-'ミ「ママも、かえってくるよね?」
(*゚−゚)「…………」
(; ゚ ∇ ゚)「ムーちゃん……お部屋に戻ろっか」
彡*'-'ミ「……うんー」
テクテクテクテクテク……
(*゚−゚)「……ムーちゃん!」
ピタッ
彡*'-'ミ「? どうしたのー?」
- 58 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:23:20.75 ID:fBP63Ldp0
- (*゚ー゚)「……いい子にしてるんだよ?」
(*゚ー゚)「……ラキさんを、お母さんみたいに思って……」
彡*'-'ミ「……? うんー」
(*゚ー゚)「じゃあ、またね」
彡*'-'ミ「ばいばいー」
―スー が家から出ました
(*゚−゚)「……ゴメンね、ムーちゃん……ゴメンね……」
(*゚−゚)「仇は、討つから……絶対に、絶対に……!」
―シオンタウン・路道
(*゚ー゚)「よし、行こう」
( ^Д^)「おぉ」
―ピジョット には スー と プギャー が、オニドリル
には ブーン と ドクオ が乗りました
(*゚ー゚)「……また、説明かな」
( ^Д^)「?」
- 59 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:25:12.45 ID:fBP63Ldp0
- (*゚ー゚)「特に……ハナダジムのリーダー、カスミには……色々話さなきゃいけないと思う」
( ^Д^)「……あぁ、そうだな……」
バサッ……バサッ……
(*'A`)「プギャーがうらやましい……」
(;^ω^)「そ、そうかお……」
(;^ω^)(……昔から二次元にしか興味のなかったドクオが、初めて好きになった相手なのに……)
(;^ω^)(何ともいたたまれないことになってしまったお……)
―ハナダシティ
从*^ヮ^)「プギャーくん、来たんだ」
( ^Д^)「あ、カスミさん」
从*^ヮ^)「ポケモンセンターに来て。何か話あるなら、そこで聞くから」
―ハナダシティ・ポケモンセンター
( ^Д^)「だいぶキレイになったな……」
( ^Д^)「……ん?」
( ^ω^)「あっ……!」
- 60 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:27:31.42 ID:fBP63Ldp0
- ノノ*´ー`)「こんにちは。タマムシジムリーダーのエリカです」
( ゚∀゚)「お久しぶりデース!
クチバジムリーダーのマ・チースデース!」
川`・−)「初めまして。セキチクジムリーダーのアンズです」
(;^Д^)「な、なんでこんなにジムリーダーが勢揃いしてるんだ?」
从*^ヮ^)「それはもちろん、アンズちゃんのジムリーダー就任祝い!」
从*^ヮ^)「マ・チースさんの就任祝いも前やったよ。統括協会関係なしの、プライベートなお祝いだけど」
(;^Д^)「でも、わざわざハナダでやらなくても……」
从*^ヮ^)「ホントはタマムシでやる予定だったんだけどね。でもみんなが復興活動を手伝いたいって言ってくれて、だからハナダに集まってもらったの」
从*^ヮ^)「一応全ジムリーダーに声かけたんだけどね……タケシさんは今もリハビリ中らしいし、カツラさんは連絡つかないし……」
从*^ヮ^)「サカキさんもジム休業中だから居場所分かんないし、ナツメさんには用事があるって断られるし……だから半分だけなの」
(*゚−゚)「……それについては、色々話すことがある」
从*^ヮ^)「? アナタは……?」
(*゚−゚)「元ロケット団員」
从*;^ヮ^)「!?」
川;`・−)「!?」
(;^Д^)「いや、確かに元ロケット団員なんだけどさ……でも、悪い奴じゃないんだ」
(*゚−゚)「隠してても仕方ないから言うよ。ハナダシティが襲われたのは、僕のせいだ」
从*;^ヮ^)「ッ……!?
どういうことなの……?」
- 63 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:29:39.30 ID:fBP63Ldp0
- ξ゚听)ξ「ちゃんと説明しなさいよ、スー」
(*゚ー゚)「分かってる……長くなるけど、聞く?」
从*;^ヮ^)「……もちろん」
〜全部説明中(ただし、スーの女装除く)〜
从*;^ヮ^)「マサキさんや、カツラさんまで……!?」
ノノ*;´ー`)「まさか、サカキさんがロケット団のボスだなんて……」
(;゚∀゚)「聞いたコトアリマース……サカキは、ジムリーダーの中で一番強ク、協会の信頼も厚イと……」
川`・−)「…………」
(*゚ー゚)「……分かったでしょ? ……マサキが拉致されたのも、ハナダが破壊されたのも……僕のせいだ」
(;^Д^)「自責すんなよ! それは違うだろ!」
(*゚ー゚)「別に自虐してるわけじゃない……事実さ」
(;^Д^)「そりゃ、そうかも知んねぇけど……」
从*^ヮ^)「……だけど、アナタに過失はない、よね?」
(*゚ー゚)「……?」
从*^ヮ^)「確かにアナタが居なければ、ハナダは無事だったかも知れない……だけど、そんな仮定、意味ないよ」
从*^ヮ^)「事実、その話を聞いた私は、ロケット団への憎しみを強めただけで、アナタに対しては何の悪感も持たない」
从*^ヮ^)「だから、気にしないで。ハナダの誰も、アナタを恨んだりしない」
(*゚ー゚)「……ありがとう」
- 64 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:32:12.73 ID:fBP63Ldp0
- 从*^ヮ^)「それで、話は分かったけど……」
从*^ヮ^)「本当に、ヤマブキに乗り込むの?」
( ^Д^)「あぁ……今はそうするしかなさそうだ」
从*^ヮ^)「……じゃあ、私も行きたい」
(;^Д^)「えっ……」
ノノ*´ー`)「私も行きたいです」
( ゚∀゚)「ミーも行きマース!」
川`・−)「私も」
(;^Д^)「……気持ちは嬉しいけど、ダメなんだ」
( ^Д^)「多人数だと失敗の可能性が高くなる……4人でもかなりギリギリだと俺は思ってるよ」
( ^Д^)「シルフに乗り込んだとき、多人数は確かに数量では多少有利になる……いや、ジムリーダーが4人も居てくれたら、戦力面の不安もほぼ解消だ」
( ^Д^)「だけど……」
(*゚ー゚)「元ロケット団員として失礼千万を承知で言わせてもらうけど……いくらジムリーダーとは言え、圧倒的物量の前には屈するしかないと思う」
(*゚ー゚)「僕達も、真っ向から勝負しようとは思ってない。逃げ回って、逃げ回って……なんとか目的を達成しなきゃ」
( ^Д^)「……ジムリーダーはただでさえ貴重な人材だ。危険に晒すわけにはいかないよ」
( ^Д^)「それに、俺達は皆がロケット団に相対する強い意志を持ってる……やっぱ、俺達が行くべきなんだと思う」
(*゚ー゚)「ホントに、気持ちは凄く嬉しいけど……」
- 65 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:33:17.80 ID:fBP63Ldp0
- 从*^ヮ^)「……うん……そこまで言うなら、何も言わない……」
ノノ*´ー`)「……では……せめてサポートを」
( ゚∀゚)「オー、ソウデスネー。アレを渡シマショー」
( ^Д^)「?」
川`・−)「ジムバッジにはポケモンの基礎能力を高める効果が含まれているのはご存知だと思います」
川`・−)「……バッジの力を悪用する不届者も居ましたが……しかし、その効果は決して薄いものではありません」
川`・−)「ですから、皆さんにバッジをお渡しいたします」
(;^ω^)「マジかお!?」
(;^Д^)「ちょ、ちょっと待ってくれ。そりゃ嬉しいけど、でも確実にポケモン法に抵触するんじゃ……」
从*^ヮ^)「いいよ、そんなの。どうせバレないし」
ノノ*´ー`)「協会って、案外適当ですから」
(;^Д^)「……でも……」
川`・−)「……では、こうしてはどうでしょうか?」
川`・−)「皆さんに、バッジをお貸しするという形でお渡しするというのは」
从*^ヮ^)「いいアイディア!」
( ゚∀゚)「ソウシマショー!」
(;^Д^)「……どうする?」
- 66 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:34:44.28 ID:fBP63Ldp0
- (;'A`)「どうって……」
( ^ω^)「好意は遠慮なく受け取るもんだお。それに、今は少しでも力が欲しいときだお」
(*゚ー゚)「珍しく発言したと思ったら、的確な意見」
(*^ω^)「ふふふふふだお」
( ^Д^)「……じゃあ、お借りします」
―ブーン はブルーバッジ・レインボーバッジを借りた!
―プギャー はオレンジバッジ・ピンクバッジを借りた!
―ドクオ はブルーバッジ・オレンジバッジ・レインボーバッジ・ピンクバッジを借りた!
(*゚ー゚)「……僕は、受け取る資格がないよ」
从*^ヮ^)「下らないこと言わないで。アナタには私達の分まで頑張ってもらわなきゃいけないんだから」
从*^ヮ^)「要らなかったら捨ててもいい。とにかく受け取って」
―スー はブルーバッジ・レインボーバッジ・オレンジバッジ・ピンクバッジを借りた!
(*゚ー゚)「……ありがとう」
(*゚ー゚)「必ず、返します」
- 68 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:36:26.70 ID:fBP63Ldp0
- ( ^Д^)「よし、行くか」
( ^ω^)「行くお!」
('A`)「うん」
(*゚ー゚)「早くしないとね」
―ハナダシティ・ポケモンセンター前
从*^ヮ^)「プギャーくん、ちょっと来て」
ノノ*´ー`)「あちらへ」
( ^Д^)「ん?」
テクテクテクテク……
从*^ヮ^)「これも、持ってって欲しいんだ」
( ^Д^)「これは……」
―プギャー は スターミー を借りた!
从*^ヮ^)「ブーンくんとスーちゃんは持ってるポケモンも多いし……ドクオくんは凄いストライク持ってるみたいだし……」
从*^ヮ^)「気分悪くしたらゴメンなんだけど……戦力的には、やっぱプギャーくんがちょっと不安かなって」
- 71 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:38:19.53 ID:fBP63Ldp0
- ノノ*´ー`)「私のウツボットも、どうぞ」
―プギャー は ウツボット を借りた!
( ^Д^)「すみません……遠慮なく、お借りします」
从*^ヮ^)「頑張ってね」
ノノ*´ー`)「絶対に、無事で」
( ^Д^)「約束する!」
―ハナダシティ・ポケモンセンター前
(*゚ー゚)「……今朝、夢を見たよ」
ξ゚听)ξ「……へぇ」
(*゚ー゚)「僕が、ロケット団を倒すっていう、漠然とした夢……」
(*゚ー゚)「これから起きることを、知らせてくれた……のかな?」
ξ゚听)ξ「今昔物語のようには、いかないわよ」
(*゚ー゚)「……だね」
タッタッタッタッ
( ^Д^)「すまんすまん。行こう!」
(*゚ー゚)「……行こう、はいいけどさ」
(*゚ー゚)「僕達、まだ作戦聞いてないんだけど」
- 75 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:39:43.40 ID:fBP63Ldp0
- (;^Д^)「……あ、忘れてた」
( ^Д^)「つっても、みんなに特別何かをしてもらうわけじゃない」
( ^Д^)「俺がなんとかするだけだ」
ξ゚听)ξ「アンタが何をするのよ?」
(*^Д^)「そりゃ決まってる。俺の甘ーい言葉で口説くんだよ」
(;^ω^)「……?」
ξ゚听)ξ(頭おかしくなっちゃったのかしら……?)
―ロケット団本部・ボスの部屋
彡 ´ー`)「……少し、気になるな」
(リ-_-)「?」
彡 ´ー`)「あの時はお前の眼が見えんおかげで助かったが……カツラの"ひかりのこな"さ」
彡 ´ー`)「元々ひかりのこなは、特定のポケモンが換毛する際に落ちる古い角質だと言われている」
彡 ´ー`)「その特定のポケモンとは……極めて稀なポケモン、"伝説のポケモン"とも呼ばれる奴らだ」
彡 ´ー`)「……そう、例えばミュウとかな」
(リ-_-)「ッ……!」
- 81 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:41:44.72 ID:fBP63Ldp0
- 彡 ´ー`)「……ミュウを、誰かが所持しているとしたら……これは、厄介なことになるかも知れん」
彡 ´ー`)「軽く調べてみてくれ。情報が掴める可能性は低いが、何もせんよりマシだ」
(リ-_-)「分かりました」
彡 ´ー`)「ついでに、アイカーを呼んできてくれ」
(リ-_-)「はい。では、失礼します」
―リー が退出しました
彡 ´ー`)「……まぁ、大丈夫だろう……」
彡 ´ー`)「こんなことで新改計画が揺らいでもらっては困る……」
彡 ´ー`)「それに……万一のことを考えた処置も取った……抜かりはない……」
コンコンッ
扉の向こう「アイカーです。お呼びでしょうか?」
彡 ´ー`)「入れ」
ガチャッ
(^亮^)「失礼します」
バタンッ
- 83 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:43:55.18 ID:fBP63Ldp0
- (^亮^)「指令でしょうか?」
彡 ´ー`)「まぁ、どちらかと言うと雑用に近いな」
彡 ´ー`)「しぃの弟が逃げ出し、リドーを持った奴も居所は掴めないでいるが……しかし、次に取る行動は分かっている」
彡 ´ー`)「十中八九、ヤマブキだ」
彡 ´ー`)「ヤマブキにはかなりのロケット団員を送りこんでいるとは言え……まだ、万全とは言えん」
彡 ´ー`)「奴らから"新改計画"を守るためにはやはり、私が自ら赴く必要があるだろう」
(^亮^)「行かれるのですか」
彡 ´ー`)「あぁ。そこで、お前に頼みたいのは、連絡さ」
彡 ´ー`)「相手は、ナツメ」
彡 ´ー`)「ヤマブキジムリーダーのナツメだ」
(^亮^)「成る程……了解です」
彡 ´ー`)「戦闘準備を怠るなと伝えろ。以上だ」
(^亮^)「それでは、失礼します」
ガチャッ バタンッ!
- 84 :第56話 ◆azwd/t2EpE :2006/02/08(水) 20:45:51.30 ID:fBP63Ldp0
- 彡 ´ー`)「……さて、行くとするか」
彡 ´ー`)「今度は、私が自身の手で育ててきた"ジム用"で相手をしてやる……覚悟していろ」
第56話 終わり
〜to be continued
―ヤマブキシティジム
≪(^亮^)≫「ボスからの連絡は以上です、ナツメさん」
川 ゚−゚)「……分かった」
プツッ
川 ゚−゚)「遂に……来るのか……」