- 139 :現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/01/15(日) 02:38:59.92 ID:wzHmk/vs0
- ブーンのレポート
みつけたかず:40
つかまえたかず:8
おこずかい:26982えん
( ^ω^) ブーン
保持バッジ:グレーバッジ・オレンジバッジ・ピンクバッジ
【ξ゚听)ξ】 ピカチュウ:ツン ♀
LV28 わざ:かげぶんしん・10まんボルト・たたきつける・でんこうせっか
状態:ふつう
【† ゚‐゚†】 バタフリー:ファイ ♂
LV22 わざ:ねんりき・しびれのこな・ねむりごな・ふきとばし
状態:ふつう
【( ´Э`)】 コダック:ダル ♂
LV16 わざ:ひっかく・なみのり・かなしばり・ねんりき
状態:ふつう
【〔◇`゚¬〕フ】 ガルーラ:ラル ♀
LV44 わざ:メガトンパンチ・れんぞくパンチ・いかり・にらみつける
状態:ふつう
- 146 :現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/01/15(日) 02:40:44.64 ID:wzHmk/vs0
- ( ^Д^) プギャー
保持バッジ:グレーバッジ・ブルーバッジ
【Σ=( ・∇・)】 ヒトカゲ ♂
LV20 わざ:メタルクロー・ひのこ・えんまく・いかり
状態:ふつう
【*〜( 〒ω〒)】 コラッタ ♀
LV18 わざ:ひっさつまえば・でんこうせっか・たいあたり・しっぽをふる
状態:ふつう
【ζ^・_)】 ハクリュー ♂
LV30 わざ:たつまき・りゅうのいかり・たたきつける・まきつく
状態:ふつう
('A`) ドクオ
保持バッジ:グレーバッジ
【(※( ・ー・)】 ゼニガメ:セニ ♀
LV23 わざ:こうそくスピン・からにこもる・みずでっぽう・バブルこうせん
状態:困惑
【ヾ(¬`・∧)¬】 ストライク:ズト ♂
LV89 わざ:きりさく・かげぶんしん・れんぞくぎり・こうそくいどう
状態:ふつう
- 149 :現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/01/15(日) 02:42:05.29 ID:wzHmk/vs0
- (*゚ー゚) スー
【( o∂ー∂o)】 フシギダネ:フシちゃん ♀
LV16 わざ:たいあたり・どくのこな・やどりぎのたね・はっぱカッター
状態:ふつう
【彡 ・з・ミ】 ルージュラ:ルーさん ♀
LV?? わざ:??・??・??・??
状態:ふつう
【《μ`ー´》】 ゴローニャ:ゴロさん ♂
LV48 わざ:あなをほる・じしん・ころがる・いわおとし
状態:ふつう
【(∨`◇´)】 ケーシィ:ケーちゃん ♂
LV13 わざ:テレポート・サイコキネシス
状態:ふつう
【彡`・ゝ】 オニスズメ:オニちゃん ♂
LV14 わざ:そらをとぶ・つつく・みだれづき・にらみつける
状態:ふつう
【???】
- 151 :第41話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/15(日) 02:43:35.63 ID:wzHmk/vs0
- ―19番水道
† ゚‐゚†「ブーンさん、グレンジムのカツラは炎ポケモンの使い手だそうです」
( ^ω^)「! ダルの出番だお!」
( ^ω^)「なみのりでバンバン敵を倒せるお!
みなぎってきたお!」
†;゚‐゚†「……ジムの中でどうやって波に乗るんですか?」
( ^ω^)「…………」
(;^ω^)「……あっ……」
―シオンタウン・ポケモンタワー6階
(※( ;-;)「僕が……パパとママを……」
(※( ;-;)「……殺すの……?」
ヾ(¬`・∧)¬「違います」
ヾ(¬`・∧)¬「御両親は生きてはおりません。元死者が再び墓に戻るだけです。殺すことにはなりません」
(※( ;-;)「……でも……パパとママは、僕と会話できるよ……?」
ヾ(¬`・∧)¬「だから生者ではないのです。口を利く死者はおりませぬ」
ヾ(¬`・∧)¬「……拙者の呼びかけに、あの方が応えなかったように……永劫喋らぬことは、死者であることの証です」
(※( ;-;)「……ズト……だけど、僕……できないよ……パパとママを、攻撃するなんて……」
ヾ(¬`・∧)¬「それでも、攻撃せねばなりません……お気持ちは分かりますが……」
- 152 :第41話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/15(日) 02:45:37.16 ID:wzHmk/vs0
- (※( ;-;)「だって……ずっと会いたくて……突然、再会できて……なのに、自分から……」
(※( ;-;)「……別れたく……ないよ……」
ヾ(¬`・∧)¬「セニ殿……時には辛くても切り捨てねばならぬものがあります。例えそれが自分の両親だとしても」
ヾ(¬`・∧)¬「……それもまた、生きる者の定めです」
(※( ;-;)「……僕……僕……」
ヾ(¬`・∧)¬「もう、あまり迷う時間はありません……殿の傷も浅くない……早く治療を施さねば……」
(メメメA`メ) …………
―ドクオ は気を失っている
ヾ(¬`・∧)¬「……斬ります」
―ストライク の こうそくいどう!
〔※(:;:´ー) フッ……
―カメックス が微笑んだ
- 153 :第41話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/15(日) 02:47:27.15 ID:wzHmk/vs0
- ヾ(¬`・∧)¬「!?」
―ストライク の れんぞくぎり!
〔※(:;:´ー) ……ボソボソッ……
ヾ(¬`・∧)¬「ッ!!」
ズパズパズパズパズパッ!!
―カメックス が白い霧状になって分散した
ヾ(¬`・∧)¬「セニ殿! バブルこうせんを!」
(※( ;-;)「……ズト……僕、できないよ……パパを……攻撃するなんて……」
ヾ(¬`・∧)¬「それこそ自分勝手な言い分です!
父君を思うからこそ、攻撃せねばなりませぬ!」
―カメックス が復元しはじめた
(※( ;-;)「僕……僕……!」
ヾ(¬#`・∧)¬「セニ殿!!!」
(※( ;-;)「う……うあああああぁぁぁぁぁぁ―――――――――!!!!!!!」
- 154 :第41話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/15(日) 02:48:26.61 ID:wzHmk/vs0
- ―ゼニガメ の バブルこうせん!
ブクブクブクブク!!
パァン!! パァン!! パァン!! パァン!!
シュウゥゥゥ……
―カメックス が消滅した
(※( ;-;)「パパ! パパ! パパぁぁ!!」
―ストライク の こうそくいどう!
―ストライク の れんぞくぎり!
ズパズパズパズパッ!!
―カメール が白い霧状になって分散した
(※( ;-;)「ウッ……ウッ……ママぁ……」
- 157 :第41話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/15(日) 02:49:10.31 ID:wzHmk/vs0
- ―ゼニガメ の バブルこうせん!
ブクブクブクブク!!
パァン!! パァン!! パァン!! パァン!!
シュウゥゥゥ……
―カメール が消滅した
(※( ;-;)「ママ……ママぁ……」
ヾ(¬`・∧)¬「……セニ殿の強さ、拙者がしかと見届けました」
―セニ のパパとママの墓の前
(※(´・-・)「パパ……ママ……」
ヾ(¬`・∧)¬「セニ殿、父君の"最後の言葉"をお伝えします」
(※(´・-・)「最後の……言葉……?」
- 160 :第41話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/15(日) 02:50:57.85 ID:wzHmk/vs0
- ヾ(¬`・∧)¬「拙者がこうそくいどうで父君に寄った際、父君が拙者の耳元で呟きました」
ヾ(¬`・∧)¬「『よろしく頼む……あの子なら、安心だ……』と」
(※(´・-・)「それ……どういう意味……?
あの子って、ドクオのこと……?」
ヾ(¬`・∧)¬「父君と母君は、本当は分かっていたのです。自分たちが間違っていると」
ヾ(¬`・∧)¬「自分の子には少しでも長く生きてほしいと思うもの……それは"子の安全"にも繋がりますが、こんな墓場に引きずりこむことが正しいと考えるはずがありませぬ」
ヾ(¬`・∧)¬「……しかし親は子を案じるものです。自分の子を易々と人には預けられませぬ」
ヾ(¬`・∧)¬「しかし殿はセニ殿のために戦った。一度や二度攻撃を喰らっても、セニ殿を守ろうとした」
ヾ(¬`・∧)¬「……その姿を、心意気を……父君は認められたようです。散る間際、殿を見て微笑んでおりました」
(※(´・-・)「! パパ……」
ヾ(¬`・∧)¬「それでも、中々認めようとしなかったのは……父親の性でありましょう。父というのは、そういうものです」
(※(´・-・)「でも、僕……パパと、ママを……攻撃して……」
(※(´・-・)「突然居なくなったパパとママに……再会できたのに……なのに……」
ヾ(¬`・∧)¬「御両親はセニ殿によって消されることを望んでいるようでした」
- 161 :第41話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/15(日) 02:52:49.17 ID:wzHmk/vs0
- ヾ(¬`・∧)¬「自分たちの過ちに気付き……しかし、子を思う気持ちに偽りはない。心の葛藤に、苦しんだはずです」
ヾ(¬`・∧)¬「しかし、子に消されるなら、そのまま自らの誤りさえ消え去る……気持ちだけを、残せる……そう考えたのではないでしょうか」
ヾ(¬`・∧)¬「……拙者とセニ殿が話している間、何も喋らなかったのは、間違いに気付いたからでしょう……同時に、やはり自分たちは死者であるということを示した……」
ヾ(¬`・∧)¬「死者が生者に干渉してはならない、という気持ちが現れていたように思います」
《●`ー)「……成る程ナ」
ヾ(¬`・∧)¬「!!」
(※(;・-・)「! ゲンガー……」
ヾ(¬`・∧)¬「そうか……セニ殿の両親をけしかけたのは、貴様か」
(※(;・-・)「!!」
《●`ー)「人聞きの悪いこと言うなヨ。俺が言わせたワケじゃねぇんだゼ?」
《●`ー)「思いを伝えられるようにしただけサ」
ヾ(¬`・∧)¬「それがどれだけ生者を苦しめるか、分からんのか?」
《●`ー)「わかんねぇナ。俺には経験できねぇことダ」
(※(;・-・)「…………?」
- 163 :第41話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/15(日) 02:53:40.91 ID:wzHmk/vs0
- 《●`ー)「お前、さっき死者でも生者でもないヤツが一番下らないと言ったナ」
《●`ー)「差し詰め、俺はそんな存在サ。生きているのか死んでいるのか、自分でも分からナイ。元々
がガスだからナ」
《●`ー)「ココに蔓延ってる連中……俺たちゴーストポケモンは、皆そうダ。だから生きているヤツが面白いのサ。つい、からかいたくなるんだヨ」
(※(#`・-・)「からかう気で、パパとママをあんな状態にしたって言うの?」
《●`ー)「おいおい、いきり立つなヨ。一応言っとくガ、下の階とかでお前らの邪魔したのは俺じゃねーゼ?」
《●`ー)「ポケモンタワーで俺に逆らうヤツはいねーガ、命令はしてナイ。アイツらは単に面白がってるだけダ。俺は、興味があったのサ」
ヾ(¬`・∧)¬「興味、だと?」
《●`ー)「アァ。死者が生者に再び触れられるとしたら、どんな行動を取るんダ?
ってナ」
《●`ー)「俺は何日か前にカメックスとカメールを具現化させて、人が来るのを待っていタ。誰でも良かったが、まさか自分たちの子が来るとはナ。驚いたゼ」
(※(`・-・)「なんでパパとママを選んだの?」
《●`ー)「選らんでねーヨ。ただ、アイツらの思いが強すぎたからサ。そうじゃなきゃ、具現化させらんねーゼ」
《●`ー)「アイツらはオマエを死者側に引きずりこもうとしタ……だが、それが間違ってるのは最初から心のどこかで分かってるみてーだったナ」
《●`ー)「多分、"生"に触れたせいで、生者が恋しくなった……しがみつきたくなったんじゃねーかナ」
ヾ(¬`・∧)¬「貴様、一体何が言いたいのだ?」
- 166 :第41話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/15(日) 02:55:03.14 ID:wzHmk/vs0
- 《●`ー)「ケケケ……俺みたいな半端者が伝えたいことなんてねーヨ。早くトレーナーを連れて行けヨ。間に合わなくなるゾ」
ヾ(¬`・∧)¬「貴様が抜かすことではない」
《●`ー)「冷てーナ。ま、仕方ねーカ。じゃあな」
―ズト は ドクオ を抱え上げた
ヾ(¬`・∧)¬「カマで傷つけかねんな……セニ殿、後ろを押さえてくだされ」
(※( ・-・)「うん……」
《●`ー)「アァ、そうダ。一コ、言うことがあったゼ」
ヾ(¬`・∧)¬「なんだ?」
《●`ー)「そこのゼニガメ、ロケット団に狙われてるんダロ?
だったら気をつけナ。こないだ、ロケット団がココのゴーストポケモンを大量に捕獲してったゼ」
《●`ー)「ココ最近、ポケモンタワーの様子がおかしいのはそのためサ。バランスが崩れ気味でナ」
ヾ(¬`・∧)¬「ロケット団がゴーストポケモンを捕まえたことを、何故気をつけねばならんのだ?」
《●`ー)「鈍いナ。あの犯罪集団が"大量捕獲"したってことは、研究のためダロ」
《●`ー)「ゴーストポケモンは死者ではナイ。が、生きてもイナイ。だから物理攻撃は効かねーシ、有効な技もほどんどナイ」
《●`ー)「……この力を、ロケット団が上手く利用したら……」
(※(;・-・)「…………!」
- 168 :第41話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/15(日) 02:56:26.20 ID:wzHmk/vs0
- ヾ(¬`・∧)¬「……成る程、空恐ろしいな」
《●`ー)「ケケケ。せいぜい気をつけることだナ」
《●`ー)「お前たちのおかげで、俺は生死について少し考えが深められタ。そして、やっぱ俺たちは死んではいないってことも分かっタ」
《●`ー)「生死の狭間に居るのも楽じゃねーゼ……」
ヾ(¬`・∧)¬「…………」
《●`ー)「お前らには感謝してるヨ。じゃあナ」
―ゲンガー が姿を消した
ヾ(¬`・∧)¬「……勝手な奴だ……」
―朝
―ポケモンセンター・ドクオの病室
(※(´・-・)「ハァ……」
ヾ(¬`・∧)¬「殿のお怪我は大事に至らず、何よりです」
(※(´・-・)「でも、中々眼、醒まさないね……」
(メ-A-) Zzz... Zzz...
- 169 :第41話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/15(日) 02:57:56.71 ID:wzHmk/vs0
- (※(´・-・)「相談したいこと、あるのにな……」
ヾ(¬`・∧)¬「? 相談?」
(※(´・-・)「……僕は、ドクオと別れるべきかも知れない……」
第41話 終わり
〜to be continued
―グレンタウン
(*^ω^)「スゴイお! 火山だお!!」
†*゚‐゚†「大っきいですね……」
〔 −ё−〕「らっしゃいー、らっしゃいー。観光客かい?」
〔 −ё−〕「だったらコレ買わなきゃね。"火山灰入りの瓶"だよ」
(*^ω^)「珍しいお! 是非買うお!」
〔 −ё−〕「毎度ありー。300円だよー」
(*^ω^)「えーっと、300円、300円……」
( ^ω^)「…………」
(;^ω^)「……アレ?」