93 :現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:30:03.11 ID:1KxbiqKK0
ブーンのレポート

みつけたかず:40
つかまえたかず:7
おこずかい:1982えん


( ^ω^) ブーン
保持バッジ:グレーバッジ・オレンジバッジ

【ξ゚听)ξ】 ピカチュウ:ツン ♀
LV25 わざ:かげぶんしん・10まんボルト・たたきつける・でんこうせっか
状態:HP半分以下

【† ゚‐゚†】 バタフリー:ファイ ♂
LV22 わざ:ねんりき・しびれのこな・ねむりごな・ふきとばし
状態:戦闘不能

【( ´Э`)】 コダック:ダル ♂
LV16 わざ:ひっかく・しっぽをふる・かなしばり・ねんりき
状態:戦闘不能

94 :現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:30:48.80 ID:1KxbiqKK0
( ^Д^) プギャー
保持バッジ:グレーバッジ・ブルーバッジ

【Σ=( ・∇・)】 ヒトカゲ ♂
LV19 わざ:メタルクロー・ひのこ・えんまく・いかり
状態:ふつう

【*〜( 〒ω〒)】 コラッタ ♀
LV17 わざ:ひっさつまえば・でんこうせっか・たいあたり・しっぽをふる
状態:ふつう


('A`) ドクオ
保持バッジ:グレーバッジ

【(※( ・ー・)】 ゼニガメ:セニ ♀
LV18 わざ:たいあたり・からにこもる・みずでっぽう・バブルこうせん
状態:ちょっと怖い

【ヾ(¬`・∧)¬】 ストライク:ズト ♂
LV89 わざ:きりさく・かげぶんしん・れんぞくぎり・こうそくいどう
状態:ふつう

95 :現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:31:16.99 ID:1KxbiqKK0
(*゚ー゚) スー

【( o∂ー∂o)】 フシギダネ・フシちゃん ♀
LV13 わざ:たいあたり・なきごえ・やどりぎのたね・はっぱカッター
状態:ふつう

【ц_( ・◎・)】 ニョロモ・ニョロちゃん ♂
LV13 わざ:あわ・さいみんじゅつ・みずでっぽう
状態:ふつう

【《μ`ー´》】 ゴローニャ:ゴロさん ♂
LV48 わざ:あなをほる・じしん・ころがる・いわおとし
状態:ふつう

【(∨`◇´)】 ケーシィ:ケーちゃん ♂
LV10 わざ:テレポート・サイコキネシス
状態:ふつう

【彡`・ゝ】 オニスズメ:オニちゃん ♂
LV7 わざ:そらをとぶ・つつく・なきごえ
状態:ふつう

【???】

96 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:31:53.16 ID:1KxbiqKK0
―シオンタウン・ポケモンタワー2階


(;'A`)「何にも物音がしない……」
(※(;・-・)「静か過ぎるのが怖い……」

ヾ(¬`・∧)¬「ここは、一体どういう場所なのでしょうか?」

(;'A`)「……ポケモンが死ぬと、大抵ここに埋葬されるんだ……」
ヾ(¬`・∧)¬「……なるほど……墓場でありますか……」


―シオンタウン・ポケモンタワー3階

ヒュゥゥゥ……

(※(;・-・)「……風……?」
(;'A`)「どこも開いてないのに……?」


ヾ(¬`・∧)¬「殿……上へと繋がる階段の部分をご覧下さい」

(;'A`)「?」

97 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:32:42.38 ID:1KxbiqKK0
オォォォ……オォォォ……


(;'A`)「……なんか……暗くなってる……?」
(※(;・-・)「黒い塊が……!」

ヾ(¬`・∧)¬「……何者かが、上への道を塞いでいるようです」



―5番道路(ハナダ−ヤマブキ間)


(*^Д^)「いやー、楽しかったなー……復興活動もいっぱい手伝えたし……」
*〜(*〒ω〒)「ホンマ大将はえぇ人やでー。惚れ直しますわー」

(*^Д^)「……特に、最初の夜は……」


〜・〜・〜・〜・〜・〜回想〜・〜・〜・〜・〜・〜

从*;^ヮ^)「ゴメンね……私、初めてだから……下手で……」
(;^Д^)「気にすんなって。でも、初めてってことは……こういうコトされるのも、初めて?」
从*;^ヮ^)「あっ! ダメ!」
(*^Д^)「大丈夫……俺が、優しく奪ってやるよ……」
从*;^ヮ^)「あぁっ……」

〜・〜・〜・〜・〜・〜回想〜・〜・〜・〜・〜・〜
99 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:33:47.11 ID:1KxbiqKK0
( ^Д^)「いやー、ホント楽しかったぜ、いたスト」
*〜(;〒ω〒)「いたスト知らん人には厳しいネタやなぁー……というか、知ってても伝わらんかもやで……」


( ^Д^)「……ん?」
Σ=( ・∇・)「? ご主人様、どうかしました?」
( ^Д^)「……これ、なんだ?」

Ο

*〜( 〒ω〒)「……ポケモンの足跡ちゃいますの? 別に珍しくもない……」
( ^Д^)「あぁ、確かにそうだが……でも、この足跡の周辺、特に地盤の歪みが酷くないか?」
Σ=(;・∇・)「ホントですね……あちこちデコボコ……」

( ^Д^)(……これが、地震を引き起こしたポケモンの足跡……か?)
( ^Д^)(何のポケモンか分からねーが……恐らく、あの女の……)


( ^Д^)「……行方不明のマサキさんや、地震……今度あの女に会ったら、訊かなきゃいけねーことが沢山あるな……」
( ^Д^)「……それに、伝言も……」
103 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:35:09.40 ID:1KxbiqKK0
―セキチクシティサファリゾーン『乱鴉の間隙』地区


ガブッ! ガブッ! ガブッ!


(メ;・人・)「ククク……見事な干物が出来上がりそうでござる……」
〔◇;`゚¬〕フ「少年っ……!」


フラッ フラフラッ


―ズバット たちが飛び上がった


(メ;・人・)「クックック……血を吸いすぎたのか、フラフラしておる……」

ξメメメ;凵G)ξ「ブーン……!」


〔◇;`゚¬〕フ「……ん?」

ξメメメ;゚听)ξ「……ブーン?」
105 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:37:05.25 ID:1KxbiqKK0
〔◇;`゚¬〕フ「……少年は……何も変わりないように見えるな」


(メ;・人・)「なんだと?」


ξメメメ;゚听)ξ「そっか! リュックが壊れたときに!」
〔◇`゚¬〕フ「ピッピ人形……?」


―ズバット たちは ピッピ人形 を咥えて飛び去っていった


(メ;・人・)「そんな、バカな……ピッピ人形に気を取られただと……?」

(メ;・人・)「くっ……ならば別のポケモンで」
ξメメメ#゚听)ξ「させないわよ!」


―ピカチュウ の 10まんボルト!


(メ;・人・)「ウツボット!」

τ/゚◎ ゚/ ササッ!

106 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:38:30.71 ID:1KxbiqKK0
―ウツボット が キョウ の前に立ちはだかった!

―ウツボット にはあまり効果がないようだ


〔◇`゚¬〕フ「ピカチュウ、お前の技はアイツにはあまりダメージを与えられんだろう」
〔◇`゚¬〕フ「あのウツボットは私が相手をする。楽に倒せると思う」
ξメメメ゚听)ξ「私はベトベトンの相手ってわけね」
〔◇`゚¬〕フ「あぁ、だからコレを渡そう」

ξメメメ゚听)ξ「……? 何よコレ。こんなの渡されたって使い道ないわよ」
〔◇`゚¬〕フ「いや、ある。私に毒が通用しないのはコレのおかげだ」
〔◇`゚¬〕フ「昔、あの少年にたくさん貰った……だから私はまともなバトルではキョウを退けることができた」

ξメメメ゚听)ξ「……なるほどね。分かったわ」

〔◇`゚¬〕フ「行くぞ!」


―ガルーラ vs ウツボット側


―ガルーラ の メガトンパンチ!

―ウツボット は攻撃をかわした!


〔◇`゚¬〕フ「以前より、素早さは増したようだな……」
108 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:39:06.30 ID:1KxbiqKK0
―ウツボット の はっぱカッター!


〔◇`゚¬〕フ「フン……」


―ガルーラ の れんぞくパンチ!

―木の葉を叩き落した!


τ/゚◎ ゚;/凵u!」

〔◇`゚¬〕フ「惜しい……あんなクズの許にいなければ、もっと強くなっていただろうに……」

(メ#・人・)「調子に乗るな! ガルーラ!」
(メ#・人・)「ダグトリオ! あなをほるでござる!」

ボコボコボコボコボコッ!!


〔◇#`゚¬〕フ ギロッ!!


―ガルーラ の にらみつける!


Σ∩∩∩ ビクッ!!
110 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:40:26.06 ID:1KxbiqKK0
―ダグトリオ は逃げ去った!


〔◇#`゚¬〕フ「下らない茶々を入れるな……キョウ、お前もすぐに相手してやる……」


―ガルーラ の メガトンパンチ!


τ/゚◎ ゚;/凵u!!!」


ドゴォォッ!!


―ウツボット は倒れた!


〔◇`゚¬〕フ「よし……さて、ピカチュウの方は……」


―ピカチュウ vs ベトベトン側


(メ#・人・)「この際、毒で殺して構わん! ベトベトン、確実に仕留めろ!」


―ベトベトン の ヘドロこうげき!

111 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:41:08.89 ID:1KxbiqKK0
―ピカチュウ の 10まんボルト!


ベチョッ!!
バリバリバリッ!!


―互いの技が相殺された


ξメメメ゚听)ξ(……このベトベトンは、恐らくキョウのポケモンの中でも最強……)
ξメメメ゚听)ξ(レベルも向こうのほうがかなり上……まともに戦っちゃ勝てない……)

(メ・人・)「ククク……なにかいい策は思いついたでござるか?」

ξメメメ゚听)ξ「……えぇ……必勝策よ。"当たって砕けろ"」

(メ・人・)「ハッハッハ!」


―ピカチュウ の でんこうせっか!


(メ#・人・)「最高の愚行だと教えてやるでござるよ、ベトベトン!」


#& #`皿´ キッ!!
113 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:41:42.11 ID:1KxbiqKK0
ヌルッ
ベチョッ……


ξメメメ;゚听)ξ「!」


―ベトベトン の体が ピカチュウ を包み込んだ!


(メ#・人・)「クックック……そのままでも死ぬであろうが……確実に仕留めるでござる。ベトベトン、どくどく!」


―ベトベトン の どくどく!


ドロッ……ドロッ……
ガリッ


(メ・人・)「ハッハッハ! 即死でござろう……ハッハッハ!」


バリバリバリバリバリィィ!!!


(メ;・人・)「ハッハ……ハ?」
115 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:42:53.12 ID:1KxbiqKK0
―ピカチュウ の 10まんボルト!

―ベトベトン は倒れた!


ξメメメ;゚听)ξ「ビックリした……包み込まれたときの感覚が、あんまりに気持ち悪いから……」

(メ;・人・)「な、何故でござる! どくどくを受けて、無事でいられるハズが……」

〔◇`゚¬〕フ「どくけしの実だ、キョウ」

(メ;・人・)「!! そうか、微かに聞こえたガリッという音は……実を噛む音か……」

ξメメメ゚听)ξ「ウツボットは倒したのね」
〔◇`゚¬〕フ「あぁ。お前も、見事だった」
ξメメメ゚听)ξ「普通に10まんボルトを撃ったって、避けられる可能性が高かったし、倒せるかどうか分からなかった……だから、まともに当てる必要があったわ」
ξメメメ゚听)ξ「包み込まれた状態なら、ベトベトンの全身に電撃が行き渡って、間違いなく倒せると思ったし……もちろん、あの実のおかげだけど」
〔◇`゚¬〕フ「感謝は、あの少年にしてくれ。私もキョウが来た時は奥歯に実を入れて、毒を喰らうたびに噛んでいた」
ξメメメ゚听)ξ「元から私はブーンに感謝してるわよ」
〔◇`゚¬〕フ「フッ。それは失礼した」


(メ;・人・)「くっ……しかし、手持ちのポケモンが居なくなっても、拙者にはまだ野生ポケモンが」
ξメメメ゚听)ξ「どこに居るのよ」
117 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:43:57.75 ID:1KxbiqKK0
(メ;・人・)「……? な、何故、野生ポケモンが見当たらん? ココはサファリゾーンであろう!」
〔◇`゚¬〕フ「お前は、暴れすぎた。お前に近寄る野生ポケモンなど、もう居るはずがない」

(メ;・人・)「……!!」


〔◇`゚¬〕フ「……さて……覚悟する時間を与えることさえ、お前にはもったいないな」

(メ;・人・)「ま、待て! バッジは捨てる! もう二度とファラスト成分を悪用したりは」
〔◇#`゚¬〕フ「死ね!」


―ガルーラ の メガトンパンチ!


ドゴォォォッ!!!



(メメ;・人・)「ぐぁっ……!!」


―キョウ は殴り飛ばされ、森の木に打ち付けられた!


〔◇#`゚¬〕フ「まだ済まんぞ!」


―ガルーラ の いかり!
119 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:44:59.64 ID:1KxbiqKK0
ドゴッ!! ドゴッ!! ドゴッ!!
ドゴドゴッ!! ドゴドゴドゴッ!!


(メメメメメ;;-人-メメ)「うあ……あ……」

ξメメメ;゚听)ξ「ガルーラ! もう止めなさい! 死んじゃうわ!」
〔◇#`゚¬〕フ「それでいい! こんなクズ、生きててなんになる!」
ξメメメ;゚听)ξ「コイツはどうでもいいの! でも、殺せばアンタが処分場に送られるのよ! 子供はどうするの!? ブーンだって悲しむわ!」

〔◇#;`゚¬〕フ「……ぐっ……」


―ガルーラ の いかり が収まった


〔◇`゚¬〕フ「……ありがとう……感情的に、なりすぎた……」
ξメメメ゚听)ξ「警察への連絡と、ポケモンセンターへの搬送……急がなきゃ……」
〔◇`゚¬〕フ「私がやる……お前も、フラフラだ……」
ξメメメ゚听)ξ「10まんボルトを撃ちすぎたわ……今立ってることが自分で不思議だもの……」
ξメメメ゚听)ξ「でも、すぐ行かなきゃ……ガルーラ、アナタはブーンとキョウをサファリの受付まで運んできて……私は、急いで警察とポケモンセンターに行くから……」
〔◇`゚¬〕フ「……本当に、大丈夫か……?」
ξメメメ゚听)ξ「途中で倒れてたら、拾ってね……それじゃ……」


―ピカチュウ は 駆け出した!

120 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:46:21.42 ID:1KxbiqKK0
〔◇`゚¬〕フ「…………」


―ガルーラ は ブーン を抱き上げた


〔◇`゚¬〕フ「少年、ありがとう……」


〔◇#`゚¬〕フ「…………」 キッ!!


―ガルーラ は キョウ を睨みつけた!


(メメメメメ;;-人-メメ)「うぁ……お願いで……ござる……助……けて……」
〔◇#`゚¬〕フ「命は助ける。その後でお前は警察に引き渡そう。然るべき罰を受けるがいい」


―ガルーラ は キョウを抱え上げた


〔◇`゚¬〕フ「……トレーナーとポケモンの心が通っていないのに、命令に従わせるなど……そんな不条理があってなるものか……!」


ドスン……ドスン……
122 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:47:44.44 ID:1KxbiqKK0
―その後、何とか警察に駆け込んだ私は事情を説明

―警察は半信半疑だったけど、傷だらけの私を見て一応サファリの受付までついてきてくれた

―大きなガルーラがそこに立ち尽くしてて驚いたようだけど、気を失ってるブーンと、瀕死のキョウを見て、もう何が何やら分かんなくなったみたい

―私は気を失いそうになりながらも、必死でキョウのバッジのことを説明

―実際あとで警察が試してみて、バッジの危険性は理解してくれたみたい


―私は自分でも気付きかないうちに気を失っていて、でも意外と普通に眼が覚めた

―頭がガンガンしたけど、夜のうちに傷は大方治ったみたい


―警察は朝になってあの小屋を捜索、すぐに小屋は撤去された

―元々、あの小屋はキョウが地質調査がしたいって言って、そのために設置したみたい

―地質調査なら、まぁあながち嘘とも言えない感じね……
126 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:48:41.23 ID:1KxbiqKK0
―あそこの岩や石も全部回収、一応サファリ中の岩も調査するってことでその日は臨時閉園

―キョウがポケモン何とか法を犯したとかで逮捕されて、町は大騒ぎになったみたい

―ただ、キョウはガルーラの攻撃で大怪我して、まだ入院してるけど……

―それにしても、タケシ・マチス・キョウ、と……私たちが戦うジムリーダーって、まともじゃない人ばかりね……貧乏くじを引かされてる気がする


―ファイは羽根の損傷がひどかったけど、数日安静にすればまた飛べるようになるみたい

―今は毎日暇そうに眠ってて、病室に行ってあげるとすごく喜ぶ……


―ダルは誰よりも先に眼が覚めてて、誰よりも元気な状態

―倒れたのも力尽きただけで、大きな怪我したわけじゃないしね……

―ダル自身も上手く使いこなせてない自分の技は、どうも"ブーンがピンチになった時"に使えるようになるみたい

―ある意味、ブーン思いなのかも……
128 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:49:45.45 ID:1KxbiqKK0
―そのブーンは意外に軽症で、わりと傷も早くに治るみたい 痕も残らないって聞いて安心した……

―……べ、別にブーンのことなんか心配してないわよ? どうせ、いつもすぐ復活するし……

―ホ、ホントだからね! 眼が覚めてからずっとブーンの病室に居るなんてことは絶対ないんだから!

―そ、そう! 今ブーンの病室にいるのは、たまたまで……ホントなんだから!

―でも、ブーンはまだ眠ってる……昨日夜遅くまで戦ってたし、当たり前といえば当たり前なんだけど……


―結局、朝になっちゃって……昨日のうちにキョウを倒した意味もなくなっちゃったし、なんだかな……って感じ


―……あ、ブーン!


(メメ-ω-)「うーん……黒バラは当たり外れが大きいって言われても……ブーンの地方じゃ黒バラ放送してないお……」
(メメ゚ω゚)「ハッ!」

ξメ*゚听)ξ「お、おはよう! ブーン!」

(メメ^ω^)「あ、ツンだお。おはようだお」
ξメ*゚听)ξ「おはよう! ちょうど今病室に入ってきたところなの! いいタイミングだったわね!」
(メメ^ω^)「? なんかやけにハイテンションだけど、気にしないことにするお」

129 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:51:01.87 ID:1KxbiqKK0
(メメ^ω^)「それにしても、この感じ……クチバを思い出すお」
ξメ゚听)ξ「私たちって、ジム戦終わったあといつも病院送りだもんね」
(メメ;^ω^)「そういえばそうだお……」


サァァ……


(メメ^ω^)「いい風だお。穏やかだお」
ξメ゚听)ξ「……ねぇ、ブーン」
(メメ^ω^)「お?」
ξメ゚听)ξ「ブーンって、昔あのガルーラに襲われて……ポケモン、嫌いになったんだよね……?」
(メメ^ω^)「……嫌いというか……苦手になったお」
ξメ゚听)ξ「じゃあ、なんで、オーキド博士から私を貰ったの……?」

(メメ^ω^)「……?」

ξメ゚听)ξ「だって……苦手だったなら……私を貰う理由がないじゃない……」

(メメ^ω^)「……それは、簡単なことだお」
131 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:52:21.75 ID:1KxbiqKK0
(メメ^ω^)「ブーンは昔ポケモンが大好きだったお。それから少し嫌いになったけど……でも月日が経つにつれ苦手意識は薄れたんだお」
(メメ^ω^)「だからツンと一緒に旅に出ることにも抵抗はなかったお」

ξメ゚听)ξ「……そっか、それならいいの」

(メメ*^ω^)「それに、ツンに出会ってからは前以上にブーンはポケモンが大好きになったお」
ξメ*゚听)ξ「は、はぁ!? 何気持ち悪いこと言ってんのよ! 頭おかしくなったんじゃないの!?」
(メメ*^ω^)「おかしくなってなんかないお」
ξメ*゚听)ξ「そ、そうよね。元々おかしいもんね」
(メメ;^ω^)「……そう来るかお……」


ξメ゚听)ξ「キョウは罪が幾つかあって……わりと重い刑罰になるみたい」
ξメ゚听)ξ「……ジムリーダーになった頃の情熱が失われていたのね……だから刺激的な犯罪生活に走った……ロケット団とも手を組んだ……ホント、大バカだったわ……」
(メメ;^ω^)「もうあんまりバカバカ言うもんじゃないお……あの人はあの人なりに、きっと色々あったんだお……ブーンも許せないけど、もう考えないことにしてるお……」
ξメ゚听)ξ「でも、ホントにバカだったわ。だって、考えてもみてよ。あのガルーラを操ったとき、アイツその力で普通に攻撃させてただけなのよ?」

(メメ;^ω^)「? それの何がバカなんだお?」

132 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:53:54.58 ID:1KxbiqKK0
ξメ゚听)ξ「考えてもみてよって言ったじゃない。操ってる状態のときにボールを投げてたらどうなってたと思う? 十中八九、捕まえられたわよ」
(メメ;^ω^)「…………確かに……」
ξメ゚听)ξ「あれだけバカなジムリーダーには、もうお目にかかれないでしょうね……」

ξメ゚听)ξ「それで、あのおバカさんの後のジムリーダーだけど」
(メメ^ω^)「あ、キョウが捕まったから、後任が来たんだお?」
ξメ゚听)ξ「今回は自分で分かってくれたのね。安心したわ。後任は、キョウの娘が務めるみたい」
ξメ゚听)ξ「元々、娘はジムトレーナーとして戦ってたみたいだし……事件との関与はないとして、協会が今朝認めたそうよ。キョウが逮捕されてから4時間後だって」
(メメ^ω^)「頑張ってもらいたいお」


ξメ゚听)ξ「……結局、昨日の夜にキョウを倒した意味、なくなっちゃったわね」
(メメ^ω^)「? そういえば、なんで昨日の夜に倒す必要があったんだお?」
ξメ;゚听)ξ「!? 本気で言ってんの!?」
(メメ;^ω^)「??」

133 :第35話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/08(日) 06:55:02.13 ID:1KxbiqKK0
ξメ゚听)ξ「ブーンが昨日のうちにどうしても大切なモノを取りに行きたいって言ったんじゃない! そのせいであんなことになったのに、忘れたの!?」
(メメ;^ω^)「……あ……そういえば、そうだお……」
(メメ;^ω^)「……ホントは昨日が良かったけど……でも、とにかく物は掘り返すお! 明日もっかいあそこまで行くお!」

ξメ;゚听)ξ「……また行かなきゃなんだ……あそこ、全然いい思い出ないんだけど……」

(メメ;^ω^)「絶対に掘り返さなきゃだお……」



第35話 終わり

     〜to be continued



―タマムシシティ

(*゚ー゚)「……プギャーを、作戦に加えなきゃ……だけど、どう騙すかが問題だなぁ……」
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