98 名前:現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/01/07(土) 04:38:10.18 ID:JNOoErgA0
ブーンのレポート

みつけたかず:39
つかまえたかず:7
おこずかい:1982えん


( ^ω^) ブーン
保持バッジ:グレーバッジ・オレンジバッジ

【ξ゚听)ξ】 ピカチュウ:ツン ♀
LV20 わざ:かげぶんしん・10まんボルト・でんきショック・でんこうせっか
状態:ふつう

【† ゚‐゚†】 バタフリー:ファイ ♂
LV18 わざ:ねんりき・しびれのこな・ねむりごな・ふきとばし
状態:不安

【( ´Э`)】 コダック:ダル ♂
LV16 わざ:ひっかく・しっぽをふる・かなしばり・ねんりき
状態:ふつう

99 名前:現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/01/07(土) 04:38:29.81 ID:JNOoErgA0
( ^Д^) プギャー
保持バッジ:グレーバッジ・ブルーバッジ

【Σ=( ・∇・)】 ヒトカゲ ♂
LV19 わざ:メタルクロー・ひのこ・えんまく・いかり
状態:ふつう

【*〜( 〒ω〒)】 コラッタ ♀
LV17 わざ:ひっさつまえば・でんこうせっか・たいあたり・しっぽをふる
状態:ふつう


('A`) ドクオ
保持バッジ:グレーバッジ

【(※( ・ー・)】 ゼニガメ:セニ ♀
LV18 わざ:たいあたり・からにこもる・みずでっぽう・バブルこうせん
状態:ふつう

【ヾ(¬`・∧)¬】 ストライク:ズト ♂
LV89 わざ:きりさく・かげぶんしん・れんぞくぎり・こうそくいどう
状態:ふつう

100 名前:現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/01/07(土) 04:38:50.04 ID:JNOoErgA0
(*゚ー゚) スー

【( o∂ー∂o)】 フシギダネ・フシちゃん ♀
LV13 わざ:たいあたり・なきごえ・やどりぎのたね・はっぱカッター
状態:ふつう

【ц_( ・◎・)】 ニョロモ・ニョロちゃん ♂
LV13 わざ:あわ・さいみんじゅつ・みずでっぽう
状態:ふつう

【《μ`ー´》】 ゴローニャ:ゴロさん ♂
LV48 わざ:あなをほる・じしん・ころがる・いわおとし
状態:ふつう

【(∨`◇´)】 ケーシィ:ケーちゃん ♂
LV10 わざ:テレポート・サイコキネシス
状態:ふつう

【彡`・ゝ】 オニスズメ:オニちゃん ♂
LV7 わざ:そらをとぶ・つつく・なきごえ
状態:ふつう

【???】
104 名前:第33話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/07(土) 04:40:13.92 ID:JNOoErgA0
―セキチクシティサファリゾーン『乱鴉の間隙』地区

( ・人・)「助けは期待しないことでござるな。先刻は『拙者のために警戒システムを切ってもらってる』と言ったでござるが……アレは半分嘘でござる」
ξ゚听)ξ「半分……?」
( ・人・)「警戒システムは切ってある。しかし、切ったのは拙者でござるよ。無論、許可も取ってないでござる。まぁ、不法に侵入したのは拙者も一緒でござるな」
( ・人・)「それについては、こう言い訳しよう。『サファリに侵入している子を見つけた。呼び止めたが聞かずに入っていたので仕方なく拙者は後を追った。そして乱鴉の間隙地区に入ったところで死体を発見した』と」
( ・人・)「警戒システムは『誰かが作動させ忘れたのだろう』と言えばそれで済む」

ξ゚听)ξ「……言い訳は完璧、ってわけね」

( ・人・)「ククク……このピカチュウは実に賢い……しかし、今夜の行動はいただけないでござるな」
( ・人・)「拙者は『あの小屋に居るときに君たちに出会わなくて良かった』……と安堵し、君たちと一緒に帰るつもりだったでござる」
( ・人・)「しかし……もう少し待てば良かったものを、そのピカチュウはココで自分の考えを披露してしまった。故に、殺されるハメになった」

( ・人・)「いくら頭がキレるとはいえ、所詮ポケモン……でござるか」


ξ゚听)ξ「……こっちにだって、今アンタを倒さなきゃいけない理由があるのよ」


( ・人・)「…………?」
†;゚‐゚†(……そうなの?)

105 名前:第33話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/07(土) 04:40:58.12 ID:JNOoErgA0
( ・人・)「しかし、その結果死んでしまうとは、本末転倒もいいとこでござる……」

(`・人・)「ウツボット! はっぱカッター!」


―ウツボット の はっぱカッター!


† ゚‐゚†「僕が防ぎます!」


―バタフリー の ふきとばし!

ゴォッ!!

―はっぱカッター は勢いを殺がれて ブーン たちに届かない!


( ・人・)「……ふむ。成る程、素人ではないようでござるな」
( ・人・)「まだまだ、小手調べは続くでござるよ」


―ドククラゲ の ハイドロポンプ!
―マタドガス の スモッグ!
―ベドベトン の ヘドロこうげき!


(;^ω^)「!!」

106 名前:第33話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/07(土) 04:41:39.68 ID:JNOoErgA0
ξ;゚听)ξ「ブーン! ダルを出して! 早く!」
(;^ω^)「りょ、了解だお!」


ボンッ


( ´Э`)「…………」

ξ゚听)ξ「ファイ! ふきとばしでスモッグを消して!」
† ゚‐゚†「ハイ!」
ξ゚听)ξ「ダル! ねんりきでヘドロこうげき防いで!」


―バタフリー の ふきとばし!
―ピカチュウ の 10まんボルト!


ゴォォッ!!
バリバリバリバリィ!!


―スモッグ はかき消された!
―ハイドロポンプ は電撃を受けて勢いが殺がれた!


(;^ω^)(指示が的確すぎるお……)
( ^ω^)「……ん?」

107 名前:第33話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/07(土) 04:42:13.52 ID:JNOoErgA0
ベチョッ


(;´Э`)「イタイイタイイタイ!」


―コダック は ヘドロこうげきを受けた!
―コダック は暴れまわっている!

ξ;゚听)ξ「何やってんのよ!」

(;´Э`)「……ねんりき……できなかった……」
ξ;゚听)ξ「はぁ?」


( ・人・)「……ククク。なるほどな……」
( ・人・)「能力は一流だが……上手く使いこなせておらんようでござるな」
(;^ω^)「…………」
( ・人・)「やれやれ、一安心でござる。炎の渦の中では強力なねんりきを見せたものだから……今夜もそれが障壁になると思っていたでござるよ」
( ・人・)「思うように使えないなら、何も恐れることはない……遠慮なく技を繰り出せるでござるな」


―ゴルバット の ちょうおんぱ!


キィィィィィ……ィィィィン

108 名前:第33話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/07(土) 04:42:50.95 ID:JNOoErgA0
†;´‐゚†「うっ……耳が……」
(;^ω^)「あ、頭が……痛いお……」
( ・人・)「ククク……そして、つるのムチ!」

―ウツボット の つるのムチ!

―ムチ が バタフリーを捕らえた!

(;^ω^)「! ファイ!」
(`・人・)「振り回して地に叩きつけるでござる!」


ブォン ブォン!


†;◎‐◎†「あぁぁー……」

グルグルグルグル……


ドォォン!!!


―バタフリー は 地面に叩きつけられた!


†メ;゚‐゚†「うぅ……」
( ・人・)「ククク……思ったよりあっさり勝てそうでござるな」

109 名前:第33話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/07(土) 04:43:39.80 ID:JNOoErgA0
( ・人・)「ポケモンの技は悪くない……しかし、それを指示するトレーナーが未熟でござるな……頭が回っていないと見える」
(;^ω^)「…………」
( ・人・)「優秀なポケモンも、優秀なトレーナーの許でこそ輝くものぞ……」

ξ゚听)ξ「…………」


( ・人・)「さぁ、一気に勝負を決めてしまうか……マタドガス、えんまく!」


―マタドガス の えんまく!

モクモクモクモク……

†メ゚‐゚†「僕がふきとば」
ξ゚听)ξ「待って! 却ってチャンスだわ。姿が見えない間に仕留められる」


―えんまく が辺り一帯を覆って、互いの姿が見えなくなった!


―煙幕・西側

ξ゚听)ξ「行くわよ……」
(;^ω^)「ツン! 待つお!」
ξ゚听)ξ「?」

110 名前:第33話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/07(土) 04:44:53.71 ID:JNOoErgA0
(;^ω^)「いくらなんでもこのまま突っ込むのは無謀だお。だから……」

ゴニョゴニョゴニョゴニョ

ξ゚听)ξ「……そう。そうね。分かった、そうする」
( ^ω^)「気をつけてだお!」
ξ*゚听)ξ「わ、私の心配なんかして、自分が怪我しても知らないんだから!」
(*^ω^)「大丈夫だお。頑張ってだお!」
ξ*゚听)ξ「フ、フン!」
( ^ω^)「ファイも頑張ってだお! 無理しちゃダメだお!」
†メ*゚‐゚†「大丈夫です! 頑張ります!」


ダダダダダッ……


ξ゚听)ξ(……えんまくを張ったってことは、多方向から攻撃される恐れがある……)


ξ゚听)ξ(…………大丈夫、出し抜ける)

ξ゚听)ξ「ファイ、行くわよ」
†メ゚‐゚†「ハイ!」

ξ゚听)ξ(ブーンは……あんなエセ忍者なんか比較にならないくらい、立派なトレーナーだってこと、証明してみせる)

111 名前:第33話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/07(土) 04:45:35.79 ID:JNOoErgA0
―煙幕・東側

( ・人・)「ククク……さて、どう出る……」
( ・人・)「何か策でも打ち出してくるか……それとも、手を拱いておるか……」


バリバリバリバリィ!!


( ・人・)「! 10まんボルト……」
( ・人・)「……誰か、やられたか? そう簡単に喰らう奴は居らんはずであるが……」
( ・人・)「……誰もやられておらんようでござるな。無駄な体力消耗を……」


ドガッ!
バシャァァァン!!
グォォッ!!
バリバリバリバリィ!!


( ・人・)「……互いに煙幕の中では眼が利かんが、しかし……拙者のポケモンのほうが、暗闇勘には優れている……」
( ・人・)「恐らく、相手は暗闇の中で当てずっぽうに攻撃を繰り返しているのであろう……」


ドォォォン!!
バリバリバリバリィ!!


( ・人・)「……なんだ……? 一体何が起きている……?」

112 名前:第33話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/07(土) 04:46:21.77 ID:JNOoErgA0
(`・人・)「ゴルバット! 煙幕をふきとばせ!」


シーン……


(;・人・)「……ゴルバット、どうした? 拙者の言葉が届かんのか?」
(;・人・)「くっ……姿が見えなくては、ボールに戻すこともできん……」
ξメメ#゚听)ξ「私たちの狙いは」

(;・人・)「!!!!」

ξメメ#゚听)ξ「アンタよ、キョウ!」


―ピカチュウ の でんこうせっか!


(;・人・)「ベドベトン!」


―ベドベトン の ヘドロこうげき!


ξメメ;゚听)ξ「!!」

113 名前:第33話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/07(土) 04:47:05.04 ID:JNOoErgA0
―ピカチュウ は攻撃をかわした!


ξメメ゚听)ξ「……"とける"を使わせて、ベドベトンを密かに自分の足元に置いていたのね……危なかったわ……」


―ピカチュウ は逃げ出した!

#& #`皿´ キッ!!

( ・人・)「いい、追うな。待機でござる」
( ・人・)「このまま煙幕が晴れるのを待つでござる……恐らく、ゴルバットはやられているであろうが……」


―バタフリー の ふきとばし!

ゴォォッ!!

―えんまく が晴れた!


†メメメ;゚‐゚†「ハァ、ハァ……」


(;・人・)「……そんな、バカな……何故だ!」

114 名前:第33話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/07(土) 04:48:27.07 ID:JNOoErgA0
―ドククラゲ は倒れた!
―マタドガス は倒れた!
―ゴルバット は眠っている!


(;・人・)「くっ……一旦戻れ!」


―ドククラゲ と マタドガス と ゴルバット はボールに戻った!


(;・人・)「……運良く、攻撃が当たったようでござるな」
ξメメ゚听)ξ「運良く? バカなこと言わないで。そんなに安撃ちできる技じゃないわ、10まんボルトは」
ξメメ゚听)ξ「私はブーンの指示にプラスアルファで確実に仕留める方法を実行したわ。アンタみたいにただ煙幕の外で呆けている人とは違うの」

(#・人・)「…………」

ξメメ゚听)ξ「一度目の10まんボルトでは誰も攻撃しなかった。アレは一瞬明かりを照らして相手の位置を確認しただけ」
ξメメ゚听)ξ「もちろん、私の位置が分かったそっちも攻撃してきた……だけど、そっちの攻撃が来る前に、私は自分のかげぶんしんと場所を入れ替わっていた。『かげぶんしんで撹乱して、少し攻撃したらすぐ抜け出したほうがいい』っていう、ブーンの指示通りに」
ξメメ゚听)ξ「面白いように色んな方向から攻撃が来たけど全部ハズレ……その隙に、キョウの居る方向に立ちふさがっていたドククラゲを効果抜群の10まんボルトで仕留めた」

ξメメ゚听)ξ「同時に、ファイがドククラゲの近くにいたマタドガスにしびれごなをかけてマヒさせ、私が再び10まんボルトで無防備なマタドガスを倒し……キョウ、アンタを狙った」

( ・人・)「ククク。しかしそれは失敗したでござるな」

115 名前:第33話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/07(土) 04:49:39.77 ID:JNOoErgA0
ξメメ゚听)ξ「えぇ。ベドベトンが煙幕の中に居たかどうかなんて、確かめもしなかったわ。迂闊だった。煙幕を抜ける途中でゴルバットの追撃を何度か受けたし……」
( ・人・)「……その追撃をしていたゴルバットを、バタフリーが眠らせたわけでござるか」
ξメメ゚听)ξ「えぇ。助かったわ……あんなに血を抜かれるとは、思わなかったもの……」
†メメメ;゚‐゚†「ツン様……」
ξメメ゚听)ξ「大丈夫よ、ファイ……こんな大バカ者に、負けるわけにはいかないわ……」

(#・人・)「……大バカ、だと?」

ξメメ゚听)ξ「えぇ。結果を見ての通り、さっきのえんまくは失策もいいとこ。トレーナーが碌に指示も出さずに煙幕の中で狙わせて、勝てるわけないじゃない」
( ・人・)「やれやれ、期待外れだったでござるよ。特にマタドガスやゴルバットは、暗闇には慣れていると思ったでござるが」
ξメメ゚听)ξ「優秀なポケモンも、優秀なトレーナーの許で輝く。アンタが言ったことよ。あの二匹は確かにこっちの位置も曖昧ながら分かってた。でもトレーナーが指示しなきゃ、的確な攻撃はできないわ」
ξメメ゚听)ξ「私たちはブーンの指示を得て、明確に先を見れた……そうやって、ポケモンに不安を与えないのがトレーナーの役目なんじゃないの?」

(#・人・)「……たかがポケモンが、知ったような口を……」

ξメメ゚听)ξ「大体アンタ、ほのおのうずの時から大バカだったのよ。とんでもないミスやらかしてるもの」
(`・人・)「なんだと……?」

116 名前:第33話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/07(土) 04:51:02.88 ID:JNOoErgA0
ξメメ゚听)ξ「炎の渦を見た係員が駆けつけてくる。だからアンタはギリギリまで粘ってから炎を消した。それが大バカだってのよ」
( ・人・)「ククク。吼えるだけならたかがネズミにもできよう」
ξメメ゚听)ξ「……アンタ、何で炎消したの? ココには隠れるところはいくらでもあるのに」

(;・人・)「!!」

ξメメ゚听)ξ「隠れて、係員が炎を消すのにてこずるのを期待すれば良かったじゃない。実際、私たちは死ぬ寸前だったのに」
ξメメ゚听)ξ「逃げ隠れするのは、得意でしょう? エセ忍者さん」

(#・人・)「拙者を愚弄するな……!」

ξメメ゚听)ξ「元々、グラドバルキーで私たちを事故死に見せかけようとしたことだって、アンタの頭の悪さを顕示するようなものじゃない」
ξメメ゚听)ξ「単に野生ポケモンを操って私たちを殺せば、誰だって不慮の事故だと思うわ。アンタは下手に色々やりすぎたのよ。結果、破滅を招いた」


(`・人・)「……クックックック……ハッハッハッハ!」


†メメメ;゚‐゚†「……?」

117 名前:第33話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/07(土) 04:52:56.22 ID:JNOoErgA0
(`・人・)「いいだろう。お主たちになら、拙者の研究成果……最高のモノを見せるに相応しい」

(;^ω^)「…………? 研究、成果?」

(`・人・)「出て来い! ガルーラ!」


ドスン……ドスン……

ベキベキ……ドスン!!


〔◇#`゚¬〕フ グルルルル……


―ガルーラ が背後の森から姿を現した!


(;^ω^)「!!!!!!!!」


ξメメ;゚听)ξ「! 大きい……」
†メメメ;゚‐゚†「ブーンさん……? どうかしたんですか……?」

118 名前:第33話 ◆azwd/t2EpE :2006/01/07(土) 04:54:36.85 ID:JNOoErgA0
(;^ω^)「……あのガルーラには……会ったことがあるお……」


(;^ω^)「……ブーンは……昔あのガルーラに襲われて、大怪我して、ポケモンに近寄れなくなったお……」


〔◇#`゚¬〕フ …………



第33話 終わり

     〜to be continued



―シオンタウン・ポケモンタワー1階

((((;'A`)))「暗すぎる……怖すぎる……」
(※(;・-・)「……僕も……ちょっと……」
【ヾ(¬`・∧)¬】(……ここは……)
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