188 :現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2005/12/28(水) 02:58:10 ID:YkXMBnlO0
ブーンのレポート

みつけたかず:31
つかまえたかず:6
おこずかい:1724えん

もちもの
ピッピ人形×20

( ^ω^) ブーン

【ξ゚听)ξ】 ピカチュウ:ツン
LV17 わざ:かげぶんしん・でんじは・でんきショック・でんこうせっか
状態:HP半分程

【† ゚‐゚†】 バタフリー:ファイ
LV16 わざ:ねんりき・しびれのこな・ねむりごな・ふきとばし
状態:HP半分程


( ^Д^) プギャー

【Σ=( ・∇・)】 ヒトカゲ
LV16 わざ:メタルクロー・ひのこ・ひっかく・なきごえ
状態:あまり気が進まない

【*〜(〒ω〒)】 コラッタ
LV17 わざ:ひっさつまえば・でんこうせっか・たいあたり・しっぽをふる
状態:前歯損傷中
190 :現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2005/12/28(水) 02:58:58 ID:YkXMBnlO0
(*゚ー゚) スー

【( o∂ー∂o)】 フシギダネ・フシちゃん
LV12 わざ:たいあたり・なきごえ・やどりぎのたね・はっぱカッター
状態:ふつう

【ц_( ・◎・)】 ニョロモ・ニョロちゃん
LV13 わざ:あわ・さいみんじゅつ・みずでっぽう
状態:ふつう

【《μ`ー´》】 ゴローニャ:ゴロさん
LV48 わざ:あなをほる・じしん・ころがる・いわおとし
状態:ふつう

【(∨`◇´)】 ケーシィ:ケーちゃん
LV10 わざ:テレポート・サイコキネシス
状態:ねむり

【彡`・ゝ】オニスズメ:オニちゃん
LV6 わざ:そらをとぶ・つつく・なきごえ
状態:ふつう

【???】

191 :現在のデータ ◆azwd/t2EpE :2005/12/28(水) 02:59:45 ID:YkXMBnlO0
('A`) ドクオ

【(※( ・ー・)】 ゼニガメ:セニ
LV10 わざ:たいあたり・からにこもる・あわ・バブルこうせん
状態:困惑中

【???】

192 :第21話 ◆azwd/t2EpE :2005/12/28(水) 03:01:14 ID:YkXMBnlO0
―イワヤマトンネル前・ポケモンセンター

( ^Д^)「とりあえずココア飲んで、それから話してくれ」
Σ=(*・∇・)「わーい!ココアココアー!」

グビグビグビグビッ

Σ=(*・∇・)「ふー、ごちそうさまー♪」
*〜(;〒ω〒)「……飲むん早すぎちゃう?」

( ^Д^)「……で、ヒトカゲ……何か気が進まないみたいだけど、一体どうしたんだ?」
( ^Д^)「何かワケがあるのか?」
Σ=(;・∇・)「……その……」
( ^Д^)「暗闇が嫌だからか?」
Σ=(;・∇・)「その……そもそも、暗闇が嫌いなのは、このイワヤマトンネルのせいなんです」
( ^Д^)「? 前にも来たことがあるのか?」
Σ=(;・∇・)「……その……前のご主人様と……」
( ^Д^)「オーキドのジジィと一緒に?」

Σ=(;・∇・)「……その前の、ご主人様です。僕を、捨てた……」

(;^Д^)「!」
194 :第21話 ◆azwd/t2EpE :2005/12/28(水) 03:01:57 ID:YkXMBnlO0
―ハナダシティ

『旧型ベルト:モンスターボールを腰につけるだけのベルト。他のトレーナーとすれ違った際に磁力で相手のポケモンを不意に奪ってしまうという問題点があった』
『新型ベルト:その不具合を改善したベルト。相手のベルトからの磁力を相殺する力があるため、すれ違いざまに奪ってしまうことはなくなった』
『ちなみに、新型と旧型はデザインが全く一緒。"旧型だ"と判断されて、故意にすれ違いざまポケモンを奪うなどの行為を防ぐため』


(;'A`)「……無理やりな注釈だね……」
(※(;・ー・)「しーっ!」

(※(;・ー・)「……でもこのポケモン、どうするの……? 相手探す?」
(;'A`)「……向こうから来てくれないかなぁ……」
(※(;・-・)「うーん、ロケット団に追われてるみたいだったし……難しいんじゃないかな……」
(;'A`)「……とりあえず、ボールから出してみよう……」


ボンッ


ヾ(¬`・∧)¬「初めてお目にかかります、殿」

195 :第21話 ◆azwd/t2EpE :2005/12/28(水) 03:03:39 ID:YkXMBnlO0
(;'A`)「…………トノ?」
ヾ(¬`・∧)¬「はい」
(※(;・ー・)「……ストライク……!」
(;'A`)「えーっと……君は、名前はなんていうの?」
ヾ(¬`・∧)¬「以前はズトと呼ばれておりました」
(;'A`)「じゃあ、ズト……今、元のトレーナーがどこにいるか分かる?」
ヾ(¬`・∧)¬「皆目検討もつきませぬ」
(;'A`)「……だよね」

(;'A`)「…えっと、じゃあ…一旦、モンスターボールに戻って」
ヾ(¬`・∧)¬「承知」

―ズトはモンスターボールに戻りました

(;'A`)「困った……」
(※( ・ー・)「ドクオ、ポケモン図鑑開いてみて。ズトのデータ見てみようよ」
('A`)「あ、うん……」

ピッピッ

('A`)「えーっと、ズトは……っと」


('A`)「…………え?」

196 :第21話 ◆azwd/t2EpE :2005/12/28(水) 03:04:49 ID:YkXMBnlO0
ヾ(¬`・∧)¬ [ストライク Lv89]


('A`)「……………」

(※( ・ー・)「……………」


( ; ' A ` )「…………………………!?」
( ※ ( ; ・ ー ・ )「…………………………!?」


―クチバシティジム・ツン vs ライチュウ

( `Θ´)「おいおい、何を期待してるんだ?電気ネズミ」

―ライチュウ の かみなりパンチ!

ξメメメメ;゚听)ξ「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」
( `Θ´)「お前が期待してる弱点……一つは、俺の左手だろうな」
( `Θ´)「昔右手を失った俺は慣れない左手でのバトルを余儀なくされていた。あの頃はバトルも苦戦が続いていたな……」
( `Θ´)「しかし、今はすっかり左手にも慣れた。不自由はない」
ξメメメメ゚听)ξ「……そう、それは残念」
( `Θ´)「第二に、ライチュウだろう」
( `Θ´)「このライチュウは昔から頬袋に電気を溜めるのが苦手だった……使える電気系の技はかみなりパンチが精々、そのかみなりパンチも決めには物足りん技だ」
( `Θ´)「が、しかし」

―ライチュウ の でんじほう!

ξメメメメ;゚听)ξ「!!!」

197 :第21話 ◆azwd/t2EpE :2005/12/28(水) 03:06:01 ID:YkXMBnlO0
―しかし、攻撃は外れた!

( `Θ´)「惜しいな……威力は申し分ないが、狙いを定めにくいのがこの技の難点だ……」
( `Θ´)「しかし、分かっただろう? このでんじほうなら息の根を止めるには充分。弱点を克服したライチュウに、死角はない」
( `Θ´)「それでも足掻くか? 電気ネズミ」
ξメメメメ゚听)ξ「……当たり前じゃない」
ξメメメメ゚听)ξ「勝てる勝負を、放棄するつもりはないわ」
(#`Θ´)「……あぁ、そうだ……お前のその生意気な口の利き方は、大嫌いだった」
(#`Θ´)「俺が従えてきたポケモンの中に、そんな反抗的な口を利くやつは一匹も居なかった。だから思ったよ。お前みたいな奴は、処分場に送るべきだとね」
(#`Θ´)「お前が逃げ出した、あの日。俺も一つ、間違いを犯していた。本当はお前を処分場に連れて行くはずだったのに、犯行前日だからそれを取りやめにした」
(#`Θ´)「おかげでそれから俺の計画は狂いまくりだ……お前と同じく、俺もお前を恨み続けたよ」
(#`Θ´)「そして、お前に再び会えることを願い続けた」

ξメメメメ゚听)ξ「?」

( `Θ´)「お前は俺がこの3年間、犯行を控えている理由を『全てを知っている私に怯えているから』と言ったな」
( `Θ´)「その通りだ。また犯行をした場合、恐らくお前なら犯人に気付くだろう。そこで警察に通報されたら終わりだ。ジムを捜索すれば俺が居ないこともバレる」
( `Θ´)「だから大人しくしていたわけだが…それも、今日で終わりだ」
( `Θ´)「俺は今日、お前と、お前のトレーナーの息の根を止めて、計画実行を再開する」
( `Θ´)「観念しろ、電気ネズミ。お前に勝機はない。抵抗をやめるなら、命だけは助けてやってもいいぞ」
ξメメメメ゚听)ξ「相変わらず下らない男ね。口から薄っぺらい言葉しか出せない。そんなんだから延べ14人の女に振られるのよ」
ξメメメメ゚听)ξ「私は殺されない。ブーンだってアンタなんかに殺させやしないわ」
(#`Θ´)「……その無駄口も、生きているうちに好きなだけ叩いておけ……いつ喋れんようになってもいいようにな……」

―ライチュウ の でんじほう!

198 :第21話 ◆azwd/t2EpE :2005/12/28(水) 03:06:48 ID:YkXMBnlO0
―ピカチュウ は攻撃をかわした!

ξメメメメ゚听)ξ「さっきより遠いわよ。指示がまともに届いてないんじゃないの?」
ξメメメメ゚听)ξ「一体振られた数は延べ何人まで増えたのかしら? 数倍に膨れ上がっててもおかしくないわよね」
(#`Θ´)「…教えてやる。一人たりとも増えてはいない」
ξメメメメ゚听)ξ「意地になってそういうことマジで答えるあたりが、やっぱりしょーもない男ね」

―ピカチュウ の でんきショック!

ゝ(●メメ;`ー´)ゝ「!」
ξメメメメ゚听)ξ「アンタもボーっとしてんじゃないわよ! すぐ気を抜くクセは直ってないみたいね」
ゝ(●メメ#`ー´)ゝ「……ライライ!!」

―ライチュウ の でんじほう!
―ピカチュウ は攻撃をかわした!

( `Θ´)「よせ! 逆上させて疲れさせるコイツの作戦だ、乗るな」
ξメメメメ゚听)ξ「簡単に逆上させられてた奴の言葉とは思えないわね」
( `Θ´)「……お前はすぐに死ねると思うなよ……散々の暴行を加えた上で、息の根を止めてやる」
ξメメメメ゚听)ξ「ホント、心の狭い男……」


―ファイ vs マルマイン

†メメメメ;゚‐゚†「ハァ、ハァ……」
(;^ω^)「ファ、ファイ……」
†メメメメ;゚‐゚†(ま……まだかな……もう少しかかるかな……)

199 :第21話 ◆azwd/t2EpE :2005/12/28(水) 03:07:47 ID:YkXMBnlO0
―マルマイン の たいあたり!

†メメメメメ;´‐゚†「ウッ……」

(;^ω^)(…………信じるお……)


―ツン vs ライチュウ

( `Θ´)「ジャマハハハハ! いいのか? あの蝶、もう長くは持たんぞ」
( `Θ´)「お前より先にくたばるかも知れんな」
ξメメメメ゚听)ξ「……私もブーンも、ファイのことを信じてるわ」
( `Θ´)「信頼で勝てる勝負がどこにある!」

―ライチュウ の でんこうせっか!

ξメメメメ゚听)ξ「ッ……!」
( `Θ´)「ほら、見ろ! 今から最後の一撃に入るぞ!」
( `Θ´)「マルマイン! トドメを刺してやれ!」


―マルマイン の こうそくスピン!

†メメメメメ;´‐゚†「っ!」

( `Θ´)「ジャマハハハハハハハ!! ハハハハ……」


(;`Θ´)「…………は?」

200 :第21話 ◆azwd/t2EpE :2005/12/28(水) 03:09:31 ID:YkXMBnlO0
―マルマイン は眠ってしまった!

(;`Θ´)「な、なんだと!?」
( ^ω^)「ファイ! ねんりきだお!」
†メメメメメ*´‐゚†「はい!」

―バタフリー の ねんりき!
―マルマイン は倒れた!


(;^ω^)「ファイ!大丈夫かお!?」
†メメメメメ;´‐゚†「だ、大丈夫です……」
(;^ω^)「すぐにポケモンセンターに連れていくお!」
†メメメメメ;´‐゚†「ぼ…僕は大丈夫です……だから……ツン様を……」
†メメメメメ;´‐゚†「あんな奴に……絶対……負けちゃ……ダ……メ……で……す……」

―バタフリー は気を失った

(;^ω^)「……ファイ……よく頑張ってくれたお……」


―ツン vs ライチュウ

(;`Θ´)「な、何故ねむりごなを使ってもいないのに、眠らされたんだ……?」
ξメメメメ゚听)ξ「アンタが穴を塞がなかったからよ」

201 :第21話 ◆azwd/t2EpE :2005/12/28(水) 03:11:46 ID:YkXMBnlO0
ξメメメメ゚听)ξ「あのマルマインは昔っから放出型の技は苦手だった。放出系を躱せば、直接打撃系に移行してくるのは分かってた。悪いクセだわ」
ξメメメメ゚听)ξ「マルマインはファイの羽についたねむりごなの鱗粉に直接触れてしまい、それが蓄積されて眠りに至ったのよ。最初から狙いはそれだったわ」

(;`Θ´)「……クッ……」

( `Θ´)「…雑魚虫ポケモンが予想外に頑張ったが……しかし、結果は引き分け……両者戦闘不能だ」
ξメメメメ゚听)ξ「……アンタみたいにポケモンを道具にしか思ってないトレーナーには、分からないでしょうね。ファイはそのライチュウなんかよりよっぽど強いわ」
ξメメメメ゚听)ξ「ポケモンを信じて……耐えてくれるトレーナーが居るもの。碌に弱点も知らないトレーナーの許にいるポケモンとは、ワケが違うわ」

(#`Θ´)「…………」

(;^ω^)「ハァ、ハァ……ツン、お待たせだお!」
ξメメメメ゚听)ξ「ブーン、聞いて」
203 :第21話 ◆azwd/t2EpE :2005/12/28(水) 03:12:54 ID:YkXMBnlO0
ξメメメメ゚听)ξ「私は今から最後の弱点を突くわ。それで……ブーンにも手伝ってもらいたいの」
ξメメメメ゚听)ξ「多分、無傷とはいかないと思うけど……」
(;^ω^)「ただじっと見てるより、よっぽどマシだお! ツンもファイもこれだけ頑張ってくれてるんだお、ブーンだけ何もしないわけにはいかないお!」
ξメメメメ゚听)ξ「……本当は……いいえ、今言うことじゃないわね……ブーン、あのね……」

・・・

(;^ω^)「な、なるほどだお……まさに起死回生の策だお……」
ξメメメメ゚听)ξ「成功すれば間違いなく勝てる。それだけの効果はある……ブーン、信じてるわ」
( ^ω^)「ブーンもツンのこと、信じてるお!」
ξメメメメ*゚听)ξ「……行くわよ!」


第21話 終わり

     〜to be continued



―ハナダシティ

(;'A`)「……あのリドーって人、凄腕のトレーナーだったのかな……」
(※(;・-・)「だから追われてたのかなぁ……」
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